JPH0455165B2 - - Google Patents

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JPH0455165B2
JPH0455165B2 JP564384A JP564384A JPH0455165B2 JP H0455165 B2 JPH0455165 B2 JP H0455165B2 JP 564384 A JP564384 A JP 564384A JP 564384 A JP564384 A JP 564384A JP H0455165 B2 JPH0455165 B2 JP H0455165B2
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JP
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extract
castor oil
chloride
long
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Nobuo Kojima
Masaru Yoshikawa
Norio Yanagibashi
Myuki Abe
Hidenori Fukuda
Haruhiko Toda
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Lion Corp
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Publication date
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Publication of JPH0455165B2 publication Critical patent/JPH0455165B2/ja
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Synthetic bilayered vehicles, e.g. liposomes or liposomes with cholesterol as the only non-phosphatidyl surfactant
    • A61K9/1271Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes or liposomes coated or grafted with polymers
    • A61K9/1272Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes or liposomes coated or grafted with polymers comprising non-phosphatidyl surfactants as bilayer-forming substances, e.g. cationic lipids or non-phosphatidyl liposomes coated or grafted with polymers

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、薬効成分の皮膚、粘膜等に対する吸
着性を増大させ、滞留性を向上させることにより
徐放性を付与して、長期間にわたつて薬効を持続
させるようにした局所用剤組成物に関するもので
ある。さらに詳しくいえば、本発明は、特定のベ
シクルを陽イオン性界面活性剤とともに、薬効成
分を含む水性媒質中に配合し、薬効成分の皮膚、
粘膜等に対する吸着性を増大させた持続性局所用
剤組成物に関するものである。 従来、両親媒性物質が水中においてベシクルす
なわち小胞体を形成することが知られており、例
えば天然物中にもリン脂質によるリポゾーム、不
飽和脂肪酸によるウフアソームなどのベシクルが
存在している。この種のベシクルは、安定な分散
液であるため、化粧料、医薬品などへの応用が図
られているが、前記した天然に存在するベシクル
は、安全性の点では問題ないとしても価格が高い
ため、大量消費用としては不適当であつた。 しかるに、最近に至り、非イオン性界面活性剤
を用いたベシクルすなわちニオゾームが見出さ
れ、容易に入手可能な原料によるベシクル分散液
の形成、例えば一般式 R(―OCH2CHOHCH2)―oOH 又は (式中のRは炭素数12〜30の脂肪族炭化水素基、
nは1〜6の整数) で示される非イオン性界面活性剤によるベシクル
の形成(特開昭52−6375号公報)、グリセリンジ
アルキルエーテルの酸化エチレン付加物及びミリ
スチン酸ステアリルアミドの酸化エチレン付加物
によるベシクルの形成(「J.Colloid Interface
Sci.,」、第82巻、第2号、第401〜417ページ)な
どが報告されている。 他方、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテ
ルやポリオキシエチレンソルビトールテトラオレ
ートがコンセントリツクラメラ液晶を形成するこ
とは知られている(「日本化学雑誌」、1981年、第
11号、第1691〜1696ページ)。 ところで、ベシクルはコンセントリツクラメラ
液晶の特殊な形態ということができ、その相違点
は界面活性剤が2分子膜若しくは多重膜を形成
し、その内部に実質的な親水性の空洞を形成し、
水又は水溶液を含有する点にある。したがつて、
このベシクルを形成するためには、界面活性剤分
子がベシクルを形成しやすい曲率を有するラメラ
2分子膜をつくるように配向することが必要であ
る。しかしながら、前記のポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油エーテルはコンセントリツクラメラ液
晶を形成するものの、よく知られているように酸
化エチレン付加モル数の異なる複数の化合物の混
合物であるため、それが形成するコンセントリツ
ク液晶の状態は一様でなく、はつきりしたベシク
ル構造はみられない。 本発明者らは、公的機関により食品や化粧品な
どに使用が認められ、かつ容易に入手しうる界面
活性剤を用いたベシクル分散液を開発するため
に、種々研究を行い、先に界面活性剤として、非
イオン性のポリオキシエチレンヒマシ油エーテル
やポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテルを用
い、これに長鎖脂肪酸のソルビタンポリエステル
を、所定の割合で添加することにより、該界面活
性剤がベシクルを形成しやすい曲率で配向して容
易にベシクルが形成されることを見出したが、さ
らにこのベシクルの実用化を図るために研究を続
けた結果、このベシクルは陽イオン界面活性剤の
共存下において、皮膚や粘膜への吸着性が増大
し、したがつてこれを局所用剤に配合すれば滞留
性の高い徐放性を有するものとしうることを見出
し、この知見に基づいて本発明をなすに至つた。 すなわち、本発明は、(イ)陽イオン性界面活性剤
0.005〜0.5重量%、(ロ)薬効成分の有効量、(ハ)(A)ポ
リオキシエチレンヒマシ油エーテル及びポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油エーテルの中から選ばれ
た少なくとも1種のエトキシレートと、(B)このエ
トキシレート100重量部当り3〜30重量部の長鎖
脂肪酸とソルビタンポリエステルとベシクル分散
液とから成る持続性局所用剤組成物を提供するも
のである。 本発明組成物の(A)成分として用いられるエトキ
シレートは、ポリオキシエチレンヒマシ油エーテ
ル又はポリオキエチレン硬化ヒマシ油エーテルで
あるが、これらは、一般式 で示される構造を有するものである。 これらのエトキシレートは単独で用いてもよい
し、また2種以上混合して用いてもよく、そのエ
チレンオキシド平均付加モル数(前記の式におい
てl+m+n+x+y+zである)は7〜20、特
に8〜15の範囲が好適である。 本発明のベシクル分散液において(B)成分として
用いる長鎖脂肪酸のソルビタンポリエステルにつ
いては、その長鎖脂肪酸残基の炭素数が14〜18の
もの、特に16〜18のものが好ましい。またそのエ
ステル化度は2.5〜3.5の範囲、特に2.8〜3.2の範
囲が好適である。このようなものとしては、例え
ばソルビタントリパルミテート、ソルビタントリ
オレート、ソルビタン牛脂脂肪酸トリエステルな
どを挙げることができる。 本発明組成物における(A)成分と(B)成分との割合
は、(A)成分100重量部当り(B)成分3〜30重量部の
範囲にすることが必要であり、好ましくは100:
5ないし100:25の範囲である。 (A)成分単独の場合は、コンセントリツクラメラ
液晶は形成されるものの、電子顕微鏡観察による
とベシクルの形成は認められない。 しかしながら、少量の(B)成分を添加すると、界
面活性剤がベシクルを形成しやすい曲率で配向し
てベシクルが形成される。(A)成分と(B)成分との割
合が前記の範囲内であると、使用した界面活性剤
の形成する会合体のほとんど全部がベシクルを形
成する。またベシクルの安定性及び担持させた
種々の薬効成分の保持力などを考慮して好ましい
範囲が選択される。また、(A)成分と(B)成分の含有
量は組成物全量に対して0.1〜50重量%の範囲が
望ましく、さらに1〜35重量%の範囲が好適であ
る。 次に、本発明組成物において、これらのベシク
ルと共存させる陽イオン性界面活性剤としては、
例えば塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウ
ム、セチルピリジニウムアンモニウムクロリドの
ようなアルキルピリジウム塩、パルミチルアミ
ン、ステアリルアミン、硬化牛脂アルキルアミン
などの炭素数14〜22の長鎖アルキルアミン及びこ
れらの塩、ジパルミチルアミン、ジステアリルア
ミン、ジ硬化牛脂アルキルアミンなどの炭素数14
〜22のジ長鎖アルキルアミン及びこれらの塩、パ
ルミチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリル
トリメチルアンモニウム塩、オレイルトリメチル
アンモニウム塩、硬化牛脂アルキルトリメチルア
ンモニウム塩などのモノ長鎖アルキルトリ短鎖ア
ルキル型第四級アンモニウム塩、ジステアリルジ
メチルアンモニウム塩、ジ硬化牛脂アルキルジメ
チルアンモニウム塩などの炭素数14〜22のアルキ
ル基を2個有するジアルキル型第四級アンモニウ
ム塩、ビスヒドロキシエチルステアリルアミン、
ビスヒドロキシエチレン硬化牛脂アルキルアミ
ン、ポリオキシエチレンステアリルアミンなどの
炭素数14〜22の長鎖アルキルアミンの酸化アルキ
レン付加物及びその塩、ステアリン酸とヒドロキ
シエチルエチレンジアミンとの脱水環化生成物の
四級化物などの炭素数14〜22のアリキル基を有す
る2−アルキル置換イミダゾリニウム塩などが挙
げられる。 また、本発明組成物に含ませることができる薬
効成分は、通常の局所用剤の薬効成分として慣用
されているものであれば何でもよく、特に制限は
ない。このような薬効成分としては、例えば以下
に示すようなものが用いられる。 (1) 殺菌消毒剤 塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウ
ム、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジ
ン、グルコン酸クロルヘキシジン、パルミチル
トリメチルアンモニウムクロリド、チモール、
塩化デカニウム、チメロサール、マーキユロク
ロム、プロテイン銀、クロラミン、次亜塩素酸
ナトリウム、塩素酸カリウム、ヨウ素、ヨウ化
ナトリウム、ヨードチンキ、ポビドンヨード、
ヨードホルム、オキシドール、過マンガン酸カ
リウム、過ホウ酸ナトリウム、エタノール、イ
ソプロパノール、フエノール、クレゾール、ビ
チオノール、アクリノール、塩化メチルロザニ
リン、ニトロフラゾン、レゾルシン、臭化ドミ
フエン、テゴー51、ビオゾール、クロロブタノ
ール、サリチル酸、ヘキサクロロフエン、ベン
ジルアルコール、安息香酸、クレオソート、ア
クリフラビン、サリチル酸フエニル、N−ラウ
ロイルサルコシンナトリウム、塩化ベルベリ
ン、硫酸ベルベリン。 (2) サルフア剤 ホモスルフアミン、スルフアミン、スルフイ
ソキサゾール、スルフイソキサゾールナトリウ
ム、スルフアメトキサゾール、スルフイソミジ
ン、スルフアジアジン、スルフイソミジンナト
リウム、スルフアメトキサゾールナトリウム。 (3) 局所麻酔剤 塩酸ジブカイン、塩酸プロカイン、塩酸ヘキ
ソチオカイン、ベンジルアルコール、アミノ安
息香酸エチル、ベンゾカイン、塩酸テトラカイ
ン、塩酸テーカイン、リドカイン、塩酸リドカ
イン、塩酸メピバカイン、塩酸プピルカイン、
塩酸コカイン、塩酸カタカイン、塩酸プロピト
カイン、塩酸ブタニカイン、塩酸オキシブタニ
カイン、塩酸メプリルブタカイン、塩酸ピペロ
カイン、クロロブタノール、塩酸メプリルカイ
ン、塩酸エピロカイン、テーカイン。 (4) 止血剤、血管収縮剤 硝酸ナフアゾリン、塩酸フエニレクリン、塩
酸ナフアゾリン、塩酸テトラハイドロゾリン、
塩酸オキシメタゾリン、塩酸トラマゾリン、エ
ピネフイリン、トロンビン、グルコン酸カルシ
ウム、塩化カルシウム、アスパラギン酸カルシ
ウム、サイクロナミン、塩化第二鉄、ε−アミ
ノカプロン酸、トラネキサム酸、カルバゾクロ
ム、カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム、ア
ドレノクロムモノアミノグアニジンメタンスル
ホン酸ナトリウム、ルチン、ヘスペリジン、メ
チルエフエドリン、塩酸メチルエフエドリン、
ヒノキチオール、エピジヒドロコレステリン。 (5) 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤 クロタミトン、塩酸トンジルアミン、塩酸ジ
フエンヒドラミン、塩酸メトジラジン、塩酸プ
ロメタジン、サリチル酸ジフエンヒドラミン、
タンニン酸ジフエンヒドラミン、クロルフエニ
ラミン、マレイン酸クロルフエニラミン、テシ
ツトデシチン、塩酸イソチペンジル、ジフエン
ヒドラミン、塩酸イプロヘプチン、ジフエニル
イミダゾール。 (6) 鎮咳きよ痰剤、ぜんそく治療剤 塩酸メチルエフエドリン、塩酸エフエドリ
ン、ノスカピン、リン酸コデイン、デキストロ
メトルフアン、オキソラミン、チペピジン、メ
チルエフエドリン、イソプロテレノール、クロ
ルプレナリン、サルブタモール、トリメトキノ
ール、パパベリン、アミノフイリン、ベンプロ
ペリン、アポモルヒネ、エメチン、ピロカルピ
ン、チステイン、テレビン油、ユーカリ油、グ
アヤコール。 (7) ビタミン類 レシチン、ニコチン酸アミド、エルゴカルシ
フエロール、カルシフエロール、トコフエロー
ル、酢酸トコフエロール、イクタモール、酢酸
レチノール、パルミチン酸レチノール、パント
テニルエチルエーテル、酪酸リボフラビン、チ
アミン油、ジカプリル酸ピリドキシン、アスコ
ルビン酸、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、
パントテン酸カルシウム、シアノコバラミン、
ビタミンA、パンテノール、水溶性ビタミン
A、デキスパンテノール、フラビンアデニンジ
ヌクレオチド。 (8) ホルモン剤 安息香酸エストラジオール、ヘキセストロー
ル、メチルテストステロン、プロピオン酸テス
トステロン。 (9) 細胞賦活剤 アズレン、水溶性アズレン、クロロフイリ
ン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、尿素、ア
ミノエチルスルホン酸、アラントイン、L−ア
スパラギン酸カリウム、L−アスパラギン酸マ
グネシウムカリウム、クロロフイル、銅クロロ
フインナトリウム、グアレナートナトリウム、
グアヤコールスルホン酸カリウム。 (10) 抗生物質 クロラムフエニコール、塩酸デメチルクロル
テトラサイクリン、硫酸フラジオマイシン、ト
リコマイシン、クロトリマゾール、バシトラシ
ン、硫酸コリスチン、コリスチンメタンスルホ
ン酸ナトリウム、ラクトビオエリスロマイシ
ン。 (11) 非ステロイド系消炎剤 グリチルレチン酸、フルフエナム酸、メフエ
ナム酸、インドメタシン、サリチル酸メチル、
サリチル酸グリコール、グリチルリチン酸ジカ
リウム、グリテール、フエニルブタゾン。 (12) ステロイド剤 ヒドロコルチゾン、デキサメサゾン、ペタメ
サゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロ
ン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸デキサメサゾ
ン、ペタメサゾンワレレート、トリアムシノロ
ンアセトニド、フルオロメトロン、ペタメサゾ
ン。 (13) 生薬、漢方薬 ローズマリーエキス、エンゴサク、ホウオウ
エキス、シンジユエキス、カンゾウエキス、コ
ハクエキス、シヨウマエキス、ニンジンエキ
ス、キキヨウエキス、カミツレチンキ、マオウ
エキス、トコンエキス、オウレンエキス、キキ
ヨウ根エキス、ベニバナエキス、アロエエキ
ス、ラタニアチンキ、ミルラ流エキス、チヨウ
ジ油、桂皮油、オウバクエキス、イヌザンシヨ
ウエキス、トウキエキス、シヤクヤクエキス、
トウガラシエキス、トウガラシチンキ、アルニ
カエキス、ベラドンナエキス、コウカエキス、
ロートエキス、モクキンピチンキ、ヒノキチオ
ール、サンシン浸出液、ソウジユツチンキ、シ
コンエキス、ユーカリ油、サンフロン末エキ
ス、ニクズクエキス、ダイオウエキス、前記エ
キス、チンキ剤で使用される植物のオレオレジ
ン。 (14) 寄生性皮膚疾患治療剤 塩酸ジマゾール、チアントール、ナイスタチ
ン、ハロプロジン、ウンデシレン酸、フエニル
ヨードウンデシノエート、酢酸ビスデカリウ
ム、トルナフタート、グリセオフルビン、ピロ
ニトリン、シツカニン。 (15) 酵素製剤 デキストラナーゼ、塩化リゾチーム、アミラ
ーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ。 (16) 局所刺激剤 カンフル、d−ボルネオール、カフエイン、
メントール、タンニン酸、イクタモール、ノニ
ル酸ワニリルアミド。 (17) 消化性かいよう治療剤 メチルメチオニンスルホニウムクロリド、塩
酸ピペタナート、L−グルタミン、ヨウ化イソ
プロパミド、塩酸ヒスチジン、オキセサゼイ
ン、スルピリド、ウロガストロン、スクラルフ
アート、アルジオキサ、ゲルフアナート、グリ
チルリチン、グアレネートナトリウム、塩酸ク
ロルベンゾキサミン、臭化ペンチエネート、臭
化グリコピロニウム。 (18) 副交感神経作用剤 メチル硫酸ネオスチグミン。 (19) 養毛剤 塩化カプロニウム。 これらの薬効成分は、単独で用いてもよいし、
また必要に応じ2種以上組み合わせて用いてもよ
い。 なお、前記した陽イオン性界面活性剤として、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩
化セチルピリジニウムのような、それ自体薬効成
分となりうるものを使用した場合には、特に他の
薬効成分を加えずに所望の塗布剤組成物とするこ
ともできる。 これらの薬効成分の配合量は適応部位、適応症
状によつて変わるが、通常は組成物全量に基づき
0.001〜60重量%の範囲内で選ばれる。 本発明組成物を調製する方法については特に制
限はなく、例えば、(A)成分、(B)成分、(イ)成分すな
わち陽イオン性界面活性剤及び(ロ)成分すなわち薬
効成分との混和物中へ水を加えて混合させる方
法。前記(A)、(B)、(イ)及び(ロ)成分の混合物を水へ加
えて混合させる方法。あらかじめ(ロ)成分を溶解さ
せた水溶液を、(A)成分、(B)成分及び(イ)成分の混合
物へ加えて混合させる方法。あるいはあらかじめ
(A)成分と(B)成分を混合した混合物中に、(イ)成分と
(ロ)成分とを溶解させた水溶液を加えて混合する方
法などで行うことができる。また、これら以外の
添加順序に従つて調製することもできる。 このようにして得られたベシクル分散液は、所
望に応じ任意の濃度に希釈して使用に供すること
もできる。 本発明組成物は、使用した界面活性剤によつて
形成される会合体の実質的な全量がベシクルを形
成し、かつ長期間の安定性を有しており、また安
価で安全性があり、かつ容易に入手しうる界面活
性物質を使用しているので、実用性が極めて高い
という利点を有している。 さらに、本発明組成物は次に示すような特徴を
有しているので、外洋殺菌消毒剤、化膿性疾患治
療剤、外用鎮痛剤、鎮痒剤、収れん剤、消炎剤、
皮膚病治療剤、皮膚軟化剤、毛髪用剤、歯科口腔
処置剤、鼻腔咽頭塗布剤、点眼剤、消化器管系処
理剤などとして好適である。 (1) 薬効成分がベシクル内部(水相)又は膜内
に、あるいはその両方に保持され安定化してい
る。 (2) ベシクルを構成する膜が細胞膜類似の構造を
有するため、生体膜との相互作用が強くて生体
組織に対する吸着性に優れ、生体表面に比較的
長時間滞留することもでき、ベシクル内部ある
いは膜内に組込まれた有効成分の生体内への吸
収性も良好である。 (3) ベシクルが陽イオン化されているため、血
液、体液、水などでぬれている部位やそれらが
流動している部位においても、吸着、滞留性が
高く、また水洗などによつても簡単に離脱する
ことがない。 (4) ベシクルはエマルジヨン(マイクロエマルジ
ヨン、多相エマルジヨンを含む)に比較して安
定性がよく、希薄溶液でも安定に存在する。 なお、ベシクルは基本的には電子顕微鏡による
観察(視覚判定、写真など)によつて確認される
が、偏光顕微鏡下での十字ニコルの有無により、
ある程度の推測ができる。 次に実施例によつて本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例 1 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エチレンオ
キシド平均付加モル数10)9gとソルビタントリ
オレエート1gと塩化ベンゼトニウム0.2gを混
合し、さらに薬効成分として塩酸ナフアゾリン
0.1g、塩酸ジブカイン0.1g、マレイン酸クロル
フエニラミン0.2g及びアラントイン0.1gを加
え、エタノール10gと水を加えて全量を100mlと
することにより、外用塗布剤組成物を調製した。 このようにして得た組成物を水で50倍に希釈
し、その8.0mlを試験管に採り、この中へケラチ
ンパウダー0.1gを加え、2分間振りまぜたのち
3000rpmで5分間遠心分離し、上澄液について薬
効成分の含有量を測定した。 次に残留したケラチンパウダー層に水道水8ml
を加え、2分間かきまぜたのち、再び遠心分離
し、得られた上澄液中の薬効成分の含有量を測定
した。このようにして水洗、遠心分離を3回繰り
返したのち、各回ごとに各上澄液中の各薬効成分
量からケラチンパウダーに対する吸着滞留量を算
出した。 他方、対照として、塩化ベンゼトニウム0.2g、
塩酸ナフアゾリン0.1g、塩酸ジフカイン0.1g、
マレイン酸クロルフエニラミン0.2g、アラント
イン0.1g及びエタノール10gとを混合し、これ
を水で100mlまで希釈した溶液を調製し、上記と
同様にしてケラチンパウダーに対する各薬効成分
の吸着滞留量を算出した。 このようにして得た試料中の各薬効成分の吸着
滞留量を対照における吸着滞留量と各回ごとに比
較した結果を第1表に示す。
【表】 この表から明らかなように、本発明組成物は皮
膚に対する吸着性、滞留性が高い。 実施例 2 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エチレンオ
キシド平均付加モル数10)9gとソルビタントリ
オレート1gと塩化セチルピリジウム0.2gを混
合し、これに薬効成分として塩酸ジフエンヒドラ
ミン0.5g、塩酸リドカイン0.1g及びアロエエキ
ス1.0gを加え、全量が100mlになるまで水で希釈
することにより、外用塗布剤組成物を調製した。 体重150g前後のウイスター系雄ラツト10匹の
背部皮膚に長さ4cmの切傷をつくりミユツヘル鉗
子で傷口を閉塞した後、上記の塗布剤組成物約2
mlを1日2回ずつ7日間連続して施し、その治療
効果を試験した。8日目に背部皮膚を剥離し、イ
ンストロン引張試験機により、切傷部の引張強度
を測定した。 また、比較のために、なんら治療を施さない場
合(対照)及び塩化セチルピリジニウム0.2g、
塩酸ジフエンヒドラミン0.5g、塩酸リドカイン
0.1g及びアロエエキス1.0gのみを含む水溶液を
施した場合(比較例)についても同様の試験を行
つた。 得られた結果を第2表に示す。
【表】 この表から明らかなように薬効成分の適用によ
り、治癒が促進されている。 次に、各試料を塗布した1分後水洗すること以
外は前記と全く同様にして、切傷部の引張強度を
測定した。その結果を第3表に示す。
【表】 この表から明らかなように、本発明組成物は、
水洗によつても皮膚上への高い滞留性を示してい
るため、治療効果が比較例よりも優れている。 実施例 3 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エチレンオ
キシド平均付加モル数10)9gとソルビタントリ
オレエート1gと塩化ベンゼトニウム0.2gとロ
ーズマリーエキス1.0gに、少量の香料とサツカ
リンを加え、さらにエタノール10gの水を加えて
全量を100mlとすることにより洗口剤を調製した。 このようにして得た洗口剤を0.1Mリン酸緩衝
液(PH9)で40倍に希釈したのち、メチルメルカ
プタン量の多い4人をパネルとして選んで消臭実
験した。すなわち、被験者の口腔内に上記の希釈
液40mlを15秒間含ませ吐き出させるプロセスを2
回繰り返したのち、水道水でうがいさせ、洗口前
と洗口後の口臭の強さを評価者3名によつて官能
評価した。この際の評点は次の基準により洗口前
の口臭に対しての相対的強度で表わした。 +2 洗口前より口臭が非常に強い +1 〃 強い +0.5 〃 やや強い 0 〃 普通 −0.5 〃 やや弱い −1 〃 弱い −2 〃 非常に弱い このようにして得られた結果を口臭の相対強度
の経時的変化を示す実線グラフとして添付図面に
示す。 なお、比較のために、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油とソルビタントリオレエートとを含まな
い洗口剤を調製し、これを用いて上記の同様に消
臭実験した結果を破線グラフとして併記した。 このグラフから明らかなように本発明組成物
は、消臭効果が高く、しかも持続性を有してい
る。 実施例 4 100ml容ビーカーに第4表に示すような量の各
成分を秤量し、よく混合した。次にこの混和物に
第4表に示すような量の水を加え、マグネチツク
スターラーで均一になるように十分混合した。試
料1及び2からは流動性を有するやや透明感のあ
る乳白状のベシクル分散液を得た。この分散液に
おけるベシクルの形成は電子顕微鏡により確認
し、その粒径はいずれも0.1〜5ミクロンの範囲
であつた。
【表】
【表】 このようにして得られた分散液を20倍量の生理
食塩水で希釈したものを被験液とし、一方生体表
面積のモデルとしてゴールデンハムスターウナー
クポーチ部位の粘膜4cm2(表面積)を剥離し、そ
の切片を生理食塩水で洗浄したチークポーチ粘膜
を被験液8ml(被験液中のフルフエナム酸量をA
mgとする。)に入れ、温度40℃で5分間振とうす
る。振とう後の上澄液中のフルフエナム酸量を測
定する。(Bmgとする。) チークポーチ粘膜は生理食塩水4mlを加え40℃
で5分間振とうする操作を5回繰り返すと振とう
後の3回及び5回洗浄の時の上澄液を測定(C
mg)し下記式によりフルフエナム酸のチークポー
チ粘膜への吸着、滞留量を算出した。 チークポーチ粘膜への吸着滞留量=A−B−C
このようにして得た試料中のフルフエナム酸の吸
着、滞留量を対照(試料3)における吸着滞留量
と各回ごとに比較した結果を第5表に示す。
【表】 この表から明らかなように試料2のベシクル分
散液は試料3(対照)と比較して粘膜に対する吸
着性は高く、洗浄により薬効成分(フルフエナム
酸)が脱離するが、試料1(本発明)は粘膜に対
する初期の吸着量も高くさらに洗浄操作によつて
も高い吸着性を維持(滞留性)している。 次に本発明組成物の処方例を示す。 処方例 1 化膿性皮膚疾患治療剤成 分 含有量(g) 塩化ベンゼトニウム 0.2 スルフアメトキサゾール 4 モノエタノールアミン 0.99 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 9 ソルビタントリオレエート 1 硫酸フラジオマイシン 1 エタノール 10 水 全量100mlになるまで 処方例 2 外用消炎鎮痛剤成 分 含有量(g) l−メントール 2 dl−カンフル 2 チモール 0.5 酢酸トロフエコール 0.2 サリチル酸メチル 3 サリチル酸グリコール 1 塩化ベンザルコニウム 0.1 トウガラシエキス 0.25 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 9 ソルビタントリオレエート 1 エタノール 30 水 全量100mlになるまで 処方例 3 寄生性皮膚疾患治療剤成 分 含有量(g) クロトリマゾール 1 塩化ベンザルコニウム 0.2 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 9 ソルビタントリオレエート 1 エタノール 10 水 全量100mlになるまで 処方例 4 毛髪用剤成 分 含有量(g) 安息香酸エストラジオール 0.001 ヒドロコルチゾン 0.0016 塩化カプロニウム 0.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 9 ソルビタントリオレエート 1 塩化ベンザルコニウム 0.02 エタノール 10 水 全量100mlになるまで 処方例 5 殺菌消毒剤成 分 含有量(g) 塩化ベンゼトニウム 0.2 塩化リゾチーム 0.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 9 ソルビタントリオレエート 1 エタノール 10 水 全量100mlになるまで 処方例 6 うがい薬成 分 含有量(g) 塩化ベンゼトニウム 0.2 グアレナートナトリウム 0.3 l−メントール 0.6 チモール 0.1 d−ボルネオール 0.1 アスコルビン酸 0.2 マレイン酸クロルフエニラミン 0.2 塩酸メチルエフエドリン 0.2 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 9 ソルビタントリオレエート 1 エタノール 10 水 全量100mlになるまで これを水で20倍に希釈して使用する。 処方例 7 鼻腔咽頭塗布剤成 分 含有量(g) 塩酸ナフアゾリン 0.05g グリチルリチル酸ジカリウム 0.3 塩化リゾチーム 0.5 塩酸プロカイン 0.1 塩化ベンザルコニウム 0.02 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 9 ソルビタントリオレエート 1 エタノール 10 水 全量100mlになるまで 処方例 8 点眼薬A成 分 含有量(g) 塩化ベンザルコニウム 0.01 フラビンアデニンジヌクレオチド 0.02 スルフアメトキサゾール 4 モノエタノールアミン 0.99 メチル硫酸ネオスチグミン 0.002 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 3 ソルビタントリオレエート 0.3 水 全量100mlになるまで 処方例 9 点眼薬B成 分 含有量(g) 塩化ベンザルコニウム 0.01 フルオロメトロン 0.1 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 3 ソルビタントリオレエート 0.3 ホウ酸 1.5 水 全量100mlになるまで 処方例 10 点眼薬C成 分 含有量(g) 塩化ベンザルコニウム 0.01 ラクトビオン酸エリスロマイシン 0.5 コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム 0.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 3 ソルビタントリオレエート 0.3 水 全量100mlになるまで 処方例 11 胃腸薬成 分 含有量(g) 塩化ベンザルコニウム 0.05 メチルメチオニンスルホニウムクロリド 0.5 グリチルリチン 0.7 銅クロロフインナトリウム 0.1 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(=10) 9 ソルビタントリオレエート 1 水 全量100mlになるまで 前述したいずれの処方例においてもベシクル化
剤の分離は認られず、良好な安定性を示した。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による洗口剤と従来の洗口剤との
消臭効果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)陽イオン性界面活性剤0.005〜0.5重量%、
    (ロ)薬効成分の有効量及び(ハ)、(A)ポリオキシエチレ
    ンヒマシ油エーテル及びポリオキシエチレン硬化
    ヒマシ油エーテルの中から選ばれた少なくとも1
    種のエトキシレートと、(B)このエトキシレート
    100重量部当り3〜30重量部の長鎖脂肪酸のソル
    ビタンポリエステルのベシクル分散液とから成る
    持続性局所用剤組成物。 2 (A)成分がエチレンオキシド平均付加モル数7
    〜20のエトキシレートである特許請求の範囲第1
    項の記載の持続性局所用剤組成物。 3 (B)成分が炭素数16〜18の長鎖脂肪酸のソルビ
    タンポリエステルである特許請求の範囲第1項記
    載の持続性局所用剤組成物。
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