JPH0457626B2 - - Google Patents
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- JPH0457626B2 JPH0457626B2 JP59049462A JP4946284A JPH0457626B2 JP H0457626 B2 JPH0457626 B2 JP H0457626B2 JP 59049462 A JP59049462 A JP 59049462A JP 4946284 A JP4946284 A JP 4946284A JP H0457626 B2 JPH0457626 B2 JP H0457626B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- sheet
- ceramic
- parts
- slurry
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
本発明は、セラミツクスシート成形に使用する
水溶性有機結合剤に関する。 セラミツクスの成形法のひとつに、セラミツク
ス微粉と溶媒を混合し、スラリー状となして、た
とえばドクターブレートなどによりシート引き
し、これを加熱乾燥しセラミツクスシート(生シ
ート、グリーンシート)を得るシート成形法があ
る。このようにして得られたシートは、その後打
ち抜きなどにより所望の形状となした後に焼成さ
れるのであるために、打ち抜きや焼成時の形状を
保持させるべく有機結合剤が使用される。 たとえば、従来のシート成形法においては、ブ
チラール樹脂、酢酸ビニル樹脂などの有機結合剤
を、メチルエチルケトン、酢酸ブチル、酢酸エチ
ル、トルエン、アルコールなどの有機溶媒に溶解
させ、これをセラミツクス微粉末と長時間混合し
てスラリー状となし、スラリー内の空気を脱泡し
てから一定の厚みをもつたブレードでキヤリアフ
イルム上にシート状にシート引きし、これを加熱
乾燥しセラミツクスシートとする方法が採用され
ている。 しかし、この有機溶媒を用いる方法では (1) 有機溶媒の人体衛生上に与える害、 (2) 可燃性の有機溶媒を用いることによる爆発な
どの危険および (3) 高価な有機溶媒を用いることによる経済性な
どの点で問題があつた。 そこで、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ルなどの水溶性有機結合剤や、結合剤としてのポ
リアクリル酸エステル、エチレンと有機酸の共重
合体などの水性エマルジヨンを用いるなどの方法
が提案されている。 しかしこれら提案された方法においては、水を
溶媒として用いるために、前記(1),(2),(3)の問題
は解決されたものの、完全なものとは云いがた
く、セラミツクス微粉末と長時間混合する段階
で、水の存在のためセラミツクス微粉末がスラリ
ー中で凝集しやすくなり、スラリーの粘性がニユ
ートニアン流動から著しくはずれ、スラリーの流
動性および、セラミツクスの分散性が悪く高密度
かつ平滑な表面を有するシートが得にくい等、す
べての問題が解決されたとは云いがたい。 すなわち、セラミツクスシート成形について
は、上記(1),(2),(3)の課題に加え (4) 乾燥後のセラミツクスシート表面が平滑であ
ること (5) 成形されたシートが圧着積層成形、テープ巻
取のため適度の柔軟性を有する事 (6) 成形されたシートが再度スラリーに容易にも
どること などが要求される。 ところが、エマルジヨン型の有機結合剤では、
スラリーに再生することが困難であるので、シー
ト成形には適さない。 また、水溶性有機結合剤を用いて、水を溶媒と
して成形するならば、再生も可能であるので好ま
しい。 しかるに、水溶性有機結合剤として多用されて
いるアクリル酸などのカルボン酸を含む重合体
は、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのア
ルカリやアンモニウムでカルボン酸基(カルボキ
シル基)を中和し、水溶化されているが、このよ
うな中和によつては、柔軟性のあるシートが得ら
れないという欠点があつた。 本発明の目的は上述の事情に鑑み、水を溶媒と
して使用でき、かつ、凝集体を含まない平滑な表
面を有する高密度で柔軟なセラミツクスシートが
得られる水溶性有機結合剤を提供するにある。 すなわち本発明は、(A)アクリル酸およびメタア
クリル酸からなるα,β−不飽和カルボン酸の少
なくとも1種を5〜45モル%および(B)下記式
()または()であらわされるビニル化合物
の少なくとも1種を95〜55モル%含有する共重合
体であつて、かつ該共重合体中に含まれるカルボ
キシル基の少なくとも85モル%が、その有する3
個の置換基に含まれる炭素原子の合計が6〜9で
ある第3級アミンで中和されてなることを特徴と
する水溶性セラミツクス結合剤に関する。 一般式() R1:Hまたはメチル R2:ヒドロキシ基を有することのあるC1〜C18
のアルキル基体 式() R3〜R5:H、メチルまたはエチル基、n:0
〜2の整数、R3+R4+n個のR5の炭素数は2
以下 次に本発明をさらに説明する。 本発明のα,β−不飽和カルボン酸はアクリル
酸またはメタアクリル酸であり、各々単独でも、
また混合されてあつてもよい。 このα,β−不飽和カルボン酸と共重合すべき
モノマーのひとつは前記式(1)であらわされるアク
リレートまたはメタアクリレートであるビニル化
合物である。このアクリレートまたはメタアクリ
レートはアクリル酸またはメタアクリル酸とC1
〜C18のアルコールとのエステルである。このよ
うなアルコールとしてはメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−プロパノール、sec
−ブタノール、iso−ブタノール、n−ブタノー
ル、iso−アミルアルコール、n−アミルアルコ
ール、iso−ヘキシルアルコール、n−ヘキシル
アルコール、2−エチルヘキシルアルコール、オ
クチルアルコール、オクタデシルアルコールなど
のアルカンモノオールや、エチレングリコール、
2−ヒドロキシプロパノールなどのアルカンジオ
ールなどである。これらアクリレートまたはメタ
アクリレートは各々単独でも、また混合されてい
てもよい。 さらに、また、上記α,β−不飽和カルボン酸
と共重合すべきモノマーは前記式()であらわ
されるビニル化合物である。このビニル化合物
は、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチル
スチレン、α−エチルスチレン、β−エチルスチ
レン、α,β−ジメチルスチレン、ビニルトルエ
ン、エチルスチレン、ビニルキシレンなどのスチ
レン、またはスチレンにメチル基あるいはエチル
基が置換したビニル化合物である。これらビニル
化合物は各々単独でも混合されていてもよい。 本発明においては、前記α,β−不飽和カルボ
ン酸が5〜45モル%、共重合体体中に含ませるこ
とが必要である。 α,β−不飽和カルボン酸の含有量が5モル%
未満ではセラミツクス結合剤が完全な水溶性にな
ず均一なスラリーを得る事がむずかしいと共に一
度成形したセラミツクスシート成形体を再度スラ
リーに再生する場合均一なスラリーへもどらな
い。又45モルパーセントを越える場合はセラミツ
クス結合剤のイオン性が増し、セラミツクス微粉
末と長時間粉砕混合する段階でセラミツクス微粉
体同志の凝集が生じ均一なスラリーを得る事がで
きなくなると共にセラミツクスシート成形体の柔
軟性がまつたくなくなる。 本発明の共重合体は、前記α,β−不飽和カル
ボン酸とビニル化合物とを重合開始剤により共重
合して得られる。 これら原料の共重合は、常法の重合法を適宜選
択できるが、共重合の進行に従い粘度が増加する
こと、共重合によつて発生する重合熱の除去等を
考慮し、重合溶媒を使用する方が好ましい。これ
ら溶媒は適宜選択してよいがメタノール、エタノ
ール、isoプロパノール、n−プロパノール等低
級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、
メチル−イソ−ブチルケトン、ジエチルケトン等
低級ケトン、酢酸メチル、酢酸エチル等低級エス
テル、及び1,4−ジオキサン、1,3−ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等の環状エーテル等の
ようにそれ自身水溶性のものが有機結合剤の使用
形態を考えるとより好ましい。すなわちスラリー
とするセラミツクス微粉末との混合において上記
水溶性溶媒の場合重合溶媒、結合剤が完全に均一
に混合されるため、重合溶媒をあらかじめ除去す
ることなく使用できる。 重合開始剤は通常使用されるいわゆるラジカル
重合開始剤であれば良い。例えばメチルエチルケ
トンパーオキシド、メチルシクロヘキサノンパー
オキシド等のケトンパーオキシド、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,
2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン等のパ
ーオキシケタール、t−ブチルヒドロパーオキシ
ド、キユメンヒドロパーオキシド等のヒドロパー
オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブ
チル−キユミルパーオキシド、ジ−キユミルパー
オキシド等のジアルキルパーオキシド、アセチル
パーオキシド、ベンゾイルパーオキシド等のジア
シルパーオキシドなどの過酸化物の外、アゾビス
イソブチロニトリル等も使用できる。 重合は、常温〜150℃の温度であれば適宜選択
できるが重合溶媒の沸点以下で行なうのが加圧等
の必要がないため工業的には好ましい。又重合操
作は原料と必要に応じて使用する溶媒をあらかじ
め重合反応器に仕込み、徐々に重合開始剤を添加
する方法や、溶媒のみ重合反応器に仕込み、原料
と重合開始剤とを徐々に添加する方法等で行ない
うる。重合時間は重合温度、開始剤濃度によるが
通常は6時間〜30時間で充分である。 上述の如くして共重合体を得て、次に第3級ア
ミンで中和し、水溶化させる。 処理するアミンはその有する3個の置換基中に
含まれる炭素数の合計が6以上9以下の第3級ア
ミンである。これらアミンはトリエチルアミン、
ジエチルブチルアミン、ジメチルヘキシルアミン
の様に単なるアルキルアミンの外。トリエタノー
ルアミン、トリイソプロパノールアミンの様にヒ
ドロキシアルキルアミンのごとくアルキル基に水
酸基の導入されたものも使用できる。これらアミ
ンで中和処理することによつて本発明のセラミツ
クス結合剤がえられる。上記炭素数の合計が5以
下の場合得られたセラミツクス結合剤のアミン臭
が強く事実上使用できない事もあり、また乾燥に
よつて得られるセラミツクスシート成形体が巻取
りに耐えうる柔軟性を持たない。又10以上の場合
得られたセラミツクス結合剤の水溶性が劣り粉砕
混合に於いて均一なスラリーとなりにくくなる。 中和に使用するアミンは樹脂中に存在するカル
ボン酸基の85モル%以上中和する事が重要であ
る。カルボン酸基が15モル%を越えて残存する場
合はセラミツクス成形体が完全に同化しまつたく
柔軟性を示さず、シート成形にはまつたく適さな
くなる。中和の工程で、アミンを大過剰に使用し
ても何ら障害になる事はないが、実用するうえで
は経済性、操作性、アミン特有の臭気等から自ず
と限界がある。したがつて実用上アミンの使用量
は所望のカルボン酸基の中和当量の1.2当量以下
が好ましい。中和処理は得られた樹脂溶液に対し
所定量のアミンを添加する事によつて容易に行な
いうる。通常は重合温度で30分〜3時間で完全に
中和処理を行ないうる。 本発明の結合剤はそれ単独でも充分その性能を
発揮するものであるが、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン等の高沸点水
溶性ポリオールを、水溶性可ソ剤として添加し
て、得られたセラミツクスシート成形体の柔軟性
を変化させる事も可能である。 以下、実施例で本発明を説明する。 以下では部はいずれも重量部を示す。 実施例 1 沸騰するイソプロピルアルコール(112.5部)
に、n−ブチルアクリレート(73.1部)、メタク
リル酸(28.1部)スチレン(11.25部)およびパ
ーオキサイド(0.1部)(商品名パーブチルO)
〔日本油脂製〕)の混合物を2時間にわたり滴下す
る。滴下終了後も同じ温度で5時間攪拌を続け
る。反応液を室温に冷やした後トリエタノールア
ミン(48.7部)に加え中和する。しかる後、この
溶液から減圧下イソプロピルアルコールを留出さ
せ、水溶性の樹脂が得られる。 アルミナ粉末100部(住友アルミニウム製練(株)
製、商品名AM−21)に対し、上記樹脂4部、イ
オン交換水45部を加え、ボールミルにて約10時間
混練してスラリーとし、しかる後脱泡処理をし
た。 該スラリーからドクターブレード法により混練
物シートを作り、これを2時間自然乾燥した後、
110℃で2時間乾燥し、表面の平滑なシートを得
た。 このシートは打ち抜き可能な弾性を有し、密度
を測定したところ2.40であつた。 さらに上記で得られたシート50部に対し、イオ
ン交換水23部を加え、ボールミルにて約8時間混
練して再びスラリーとし、脱泡処理後、上記の方
法でシートを作つた。このシートも表面が平滑で
かつ同様な柔軟性を持つものであつた。密度は
2.38でシートの再生が可能である事が明らかとな
つた。 実施例 2 実施例1と同様にして水溶性樹脂を得た。但し
重合溶媒であるイソプロピルアルコールを除去せ
ず、下記の処方でアルミナ粉末との混練操作を行
つた。 アルミナ粉末 100部 上記樹脂溶液 7部(樹脂分として4.1部) イオン交換水 45部 を実施例1と同様にして混練しシートを作つたと
ころ実施例1と同様に密度2.39の平滑で柔軟なシ
ートを得た。また、その再生もできた。 実施例 3〜6 重合溶媒として1,4−ジオキサン(112.5部)
を用い、メタアクリル酸の代りにアクリル酸
(23.5部)を用い実施例1と同様にシートを作成
し、さらに同様な方法で再生を行なつた。いずれ
も下表に示すごとく良好なシートが得られた。
水溶性有機結合剤に関する。 セラミツクスの成形法のひとつに、セラミツク
ス微粉と溶媒を混合し、スラリー状となして、た
とえばドクターブレートなどによりシート引き
し、これを加熱乾燥しセラミツクスシート(生シ
ート、グリーンシート)を得るシート成形法があ
る。このようにして得られたシートは、その後打
ち抜きなどにより所望の形状となした後に焼成さ
れるのであるために、打ち抜きや焼成時の形状を
保持させるべく有機結合剤が使用される。 たとえば、従来のシート成形法においては、ブ
チラール樹脂、酢酸ビニル樹脂などの有機結合剤
を、メチルエチルケトン、酢酸ブチル、酢酸エチ
ル、トルエン、アルコールなどの有機溶媒に溶解
させ、これをセラミツクス微粉末と長時間混合し
てスラリー状となし、スラリー内の空気を脱泡し
てから一定の厚みをもつたブレードでキヤリアフ
イルム上にシート状にシート引きし、これを加熱
乾燥しセラミツクスシートとする方法が採用され
ている。 しかし、この有機溶媒を用いる方法では (1) 有機溶媒の人体衛生上に与える害、 (2) 可燃性の有機溶媒を用いることによる爆発な
どの危険および (3) 高価な有機溶媒を用いることによる経済性な
どの点で問題があつた。 そこで、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ルなどの水溶性有機結合剤や、結合剤としてのポ
リアクリル酸エステル、エチレンと有機酸の共重
合体などの水性エマルジヨンを用いるなどの方法
が提案されている。 しかしこれら提案された方法においては、水を
溶媒として用いるために、前記(1),(2),(3)の問題
は解決されたものの、完全なものとは云いがた
く、セラミツクス微粉末と長時間混合する段階
で、水の存在のためセラミツクス微粉末がスラリ
ー中で凝集しやすくなり、スラリーの粘性がニユ
ートニアン流動から著しくはずれ、スラリーの流
動性および、セラミツクスの分散性が悪く高密度
かつ平滑な表面を有するシートが得にくい等、す
べての問題が解決されたとは云いがたい。 すなわち、セラミツクスシート成形について
は、上記(1),(2),(3)の課題に加え (4) 乾燥後のセラミツクスシート表面が平滑であ
ること (5) 成形されたシートが圧着積層成形、テープ巻
取のため適度の柔軟性を有する事 (6) 成形されたシートが再度スラリーに容易にも
どること などが要求される。 ところが、エマルジヨン型の有機結合剤では、
スラリーに再生することが困難であるので、シー
ト成形には適さない。 また、水溶性有機結合剤を用いて、水を溶媒と
して成形するならば、再生も可能であるので好ま
しい。 しかるに、水溶性有機結合剤として多用されて
いるアクリル酸などのカルボン酸を含む重合体
は、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのア
ルカリやアンモニウムでカルボン酸基(カルボキ
シル基)を中和し、水溶化されているが、このよ
うな中和によつては、柔軟性のあるシートが得ら
れないという欠点があつた。 本発明の目的は上述の事情に鑑み、水を溶媒と
して使用でき、かつ、凝集体を含まない平滑な表
面を有する高密度で柔軟なセラミツクスシートが
得られる水溶性有機結合剤を提供するにある。 すなわち本発明は、(A)アクリル酸およびメタア
クリル酸からなるα,β−不飽和カルボン酸の少
なくとも1種を5〜45モル%および(B)下記式
()または()であらわされるビニル化合物
の少なくとも1種を95〜55モル%含有する共重合
体であつて、かつ該共重合体中に含まれるカルボ
キシル基の少なくとも85モル%が、その有する3
個の置換基に含まれる炭素原子の合計が6〜9で
ある第3級アミンで中和されてなることを特徴と
する水溶性セラミツクス結合剤に関する。 一般式() R1:Hまたはメチル R2:ヒドロキシ基を有することのあるC1〜C18
のアルキル基体 式() R3〜R5:H、メチルまたはエチル基、n:0
〜2の整数、R3+R4+n個のR5の炭素数は2
以下 次に本発明をさらに説明する。 本発明のα,β−不飽和カルボン酸はアクリル
酸またはメタアクリル酸であり、各々単独でも、
また混合されてあつてもよい。 このα,β−不飽和カルボン酸と共重合すべき
モノマーのひとつは前記式(1)であらわされるアク
リレートまたはメタアクリレートであるビニル化
合物である。このアクリレートまたはメタアクリ
レートはアクリル酸またはメタアクリル酸とC1
〜C18のアルコールとのエステルである。このよ
うなアルコールとしてはメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−プロパノール、sec
−ブタノール、iso−ブタノール、n−ブタノー
ル、iso−アミルアルコール、n−アミルアルコ
ール、iso−ヘキシルアルコール、n−ヘキシル
アルコール、2−エチルヘキシルアルコール、オ
クチルアルコール、オクタデシルアルコールなど
のアルカンモノオールや、エチレングリコール、
2−ヒドロキシプロパノールなどのアルカンジオ
ールなどである。これらアクリレートまたはメタ
アクリレートは各々単独でも、また混合されてい
てもよい。 さらに、また、上記α,β−不飽和カルボン酸
と共重合すべきモノマーは前記式()であらわ
されるビニル化合物である。このビニル化合物
は、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチル
スチレン、α−エチルスチレン、β−エチルスチ
レン、α,β−ジメチルスチレン、ビニルトルエ
ン、エチルスチレン、ビニルキシレンなどのスチ
レン、またはスチレンにメチル基あるいはエチル
基が置換したビニル化合物である。これらビニル
化合物は各々単独でも混合されていてもよい。 本発明においては、前記α,β−不飽和カルボ
ン酸が5〜45モル%、共重合体体中に含ませるこ
とが必要である。 α,β−不飽和カルボン酸の含有量が5モル%
未満ではセラミツクス結合剤が完全な水溶性にな
ず均一なスラリーを得る事がむずかしいと共に一
度成形したセラミツクスシート成形体を再度スラ
リーに再生する場合均一なスラリーへもどらな
い。又45モルパーセントを越える場合はセラミツ
クス結合剤のイオン性が増し、セラミツクス微粉
末と長時間粉砕混合する段階でセラミツクス微粉
体同志の凝集が生じ均一なスラリーを得る事がで
きなくなると共にセラミツクスシート成形体の柔
軟性がまつたくなくなる。 本発明の共重合体は、前記α,β−不飽和カル
ボン酸とビニル化合物とを重合開始剤により共重
合して得られる。 これら原料の共重合は、常法の重合法を適宜選
択できるが、共重合の進行に従い粘度が増加する
こと、共重合によつて発生する重合熱の除去等を
考慮し、重合溶媒を使用する方が好ましい。これ
ら溶媒は適宜選択してよいがメタノール、エタノ
ール、isoプロパノール、n−プロパノール等低
級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、
メチル−イソ−ブチルケトン、ジエチルケトン等
低級ケトン、酢酸メチル、酢酸エチル等低級エス
テル、及び1,4−ジオキサン、1,3−ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等の環状エーテル等の
ようにそれ自身水溶性のものが有機結合剤の使用
形態を考えるとより好ましい。すなわちスラリー
とするセラミツクス微粉末との混合において上記
水溶性溶媒の場合重合溶媒、結合剤が完全に均一
に混合されるため、重合溶媒をあらかじめ除去す
ることなく使用できる。 重合開始剤は通常使用されるいわゆるラジカル
重合開始剤であれば良い。例えばメチルエチルケ
トンパーオキシド、メチルシクロヘキサノンパー
オキシド等のケトンパーオキシド、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,
2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン等のパ
ーオキシケタール、t−ブチルヒドロパーオキシ
ド、キユメンヒドロパーオキシド等のヒドロパー
オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブ
チル−キユミルパーオキシド、ジ−キユミルパー
オキシド等のジアルキルパーオキシド、アセチル
パーオキシド、ベンゾイルパーオキシド等のジア
シルパーオキシドなどの過酸化物の外、アゾビス
イソブチロニトリル等も使用できる。 重合は、常温〜150℃の温度であれば適宜選択
できるが重合溶媒の沸点以下で行なうのが加圧等
の必要がないため工業的には好ましい。又重合操
作は原料と必要に応じて使用する溶媒をあらかじ
め重合反応器に仕込み、徐々に重合開始剤を添加
する方法や、溶媒のみ重合反応器に仕込み、原料
と重合開始剤とを徐々に添加する方法等で行ない
うる。重合時間は重合温度、開始剤濃度によるが
通常は6時間〜30時間で充分である。 上述の如くして共重合体を得て、次に第3級ア
ミンで中和し、水溶化させる。 処理するアミンはその有する3個の置換基中に
含まれる炭素数の合計が6以上9以下の第3級ア
ミンである。これらアミンはトリエチルアミン、
ジエチルブチルアミン、ジメチルヘキシルアミン
の様に単なるアルキルアミンの外。トリエタノー
ルアミン、トリイソプロパノールアミンの様にヒ
ドロキシアルキルアミンのごとくアルキル基に水
酸基の導入されたものも使用できる。これらアミ
ンで中和処理することによつて本発明のセラミツ
クス結合剤がえられる。上記炭素数の合計が5以
下の場合得られたセラミツクス結合剤のアミン臭
が強く事実上使用できない事もあり、また乾燥に
よつて得られるセラミツクスシート成形体が巻取
りに耐えうる柔軟性を持たない。又10以上の場合
得られたセラミツクス結合剤の水溶性が劣り粉砕
混合に於いて均一なスラリーとなりにくくなる。 中和に使用するアミンは樹脂中に存在するカル
ボン酸基の85モル%以上中和する事が重要であ
る。カルボン酸基が15モル%を越えて残存する場
合はセラミツクス成形体が完全に同化しまつたく
柔軟性を示さず、シート成形にはまつたく適さな
くなる。中和の工程で、アミンを大過剰に使用し
ても何ら障害になる事はないが、実用するうえで
は経済性、操作性、アミン特有の臭気等から自ず
と限界がある。したがつて実用上アミンの使用量
は所望のカルボン酸基の中和当量の1.2当量以下
が好ましい。中和処理は得られた樹脂溶液に対し
所定量のアミンを添加する事によつて容易に行な
いうる。通常は重合温度で30分〜3時間で完全に
中和処理を行ないうる。 本発明の結合剤はそれ単独でも充分その性能を
発揮するものであるが、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン等の高沸点水
溶性ポリオールを、水溶性可ソ剤として添加し
て、得られたセラミツクスシート成形体の柔軟性
を変化させる事も可能である。 以下、実施例で本発明を説明する。 以下では部はいずれも重量部を示す。 実施例 1 沸騰するイソプロピルアルコール(112.5部)
に、n−ブチルアクリレート(73.1部)、メタク
リル酸(28.1部)スチレン(11.25部)およびパ
ーオキサイド(0.1部)(商品名パーブチルO)
〔日本油脂製〕)の混合物を2時間にわたり滴下す
る。滴下終了後も同じ温度で5時間攪拌を続け
る。反応液を室温に冷やした後トリエタノールア
ミン(48.7部)に加え中和する。しかる後、この
溶液から減圧下イソプロピルアルコールを留出さ
せ、水溶性の樹脂が得られる。 アルミナ粉末100部(住友アルミニウム製練(株)
製、商品名AM−21)に対し、上記樹脂4部、イ
オン交換水45部を加え、ボールミルにて約10時間
混練してスラリーとし、しかる後脱泡処理をし
た。 該スラリーからドクターブレード法により混練
物シートを作り、これを2時間自然乾燥した後、
110℃で2時間乾燥し、表面の平滑なシートを得
た。 このシートは打ち抜き可能な弾性を有し、密度
を測定したところ2.40であつた。 さらに上記で得られたシート50部に対し、イオ
ン交換水23部を加え、ボールミルにて約8時間混
練して再びスラリーとし、脱泡処理後、上記の方
法でシートを作つた。このシートも表面が平滑で
かつ同様な柔軟性を持つものであつた。密度は
2.38でシートの再生が可能である事が明らかとな
つた。 実施例 2 実施例1と同様にして水溶性樹脂を得た。但し
重合溶媒であるイソプロピルアルコールを除去せ
ず、下記の処方でアルミナ粉末との混練操作を行
つた。 アルミナ粉末 100部 上記樹脂溶液 7部(樹脂分として4.1部) イオン交換水 45部 を実施例1と同様にして混練しシートを作つたと
ころ実施例1と同様に密度2.39の平滑で柔軟なシ
ートを得た。また、その再生もできた。 実施例 3〜6 重合溶媒として1,4−ジオキサン(112.5部)
を用い、メタアクリル酸の代りにアクリル酸
(23.5部)を用い実施例1と同様にシートを作成
し、さらに同様な方法で再生を行なつた。いずれ
も下表に示すごとく良好なシートが得られた。
【表】
実施例 7〜11
表1に示す反応溶媒、α,β−不飽和カルボン
酸、ビニル化合物により実施例1と同様に有機結
合剤を合成しセラミツクスシートの評価を行なつ
た。いずれの場合でも再生可能な平滑柔軟なシー
トが得られた。
酸、ビニル化合物により実施例1と同様に有機結
合剤を合成しセラミツクスシートの評価を行なつ
た。いずれの場合でも再生可能な平滑柔軟なシー
トが得られた。
【表】
実施例12〜16及び比較例1〜2
沸騰するイソプロピルアルコール(100部)に
n−ブチルアクリレートとメタアクリル酸および
重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル
(0.1部)の混合物を2時間にわたつて滴加した。
滴加終了後も同一温度で5時間攪拌し反応液を室
温まで加えトリエタノールアミンを加え中和処理
した。 このようにして得られた樹脂溶液を実施例2と
同様にしてシートの評価を行つた。結果は表2に
示す。
n−ブチルアクリレートとメタアクリル酸および
重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル
(0.1部)の混合物を2時間にわたつて滴加した。
滴加終了後も同一温度で5時間攪拌し反応液を室
温まで加えトリエタノールアミンを加え中和処理
した。 このようにして得られた樹脂溶液を実施例2と
同様にしてシートの評価を行つた。結果は表2に
示す。
【表】
実施例 17〜19
実施例15と同様にして共重合を行ない、各種ア
ミン処理を行ない、得られた樹脂溶液を実施例2
におけると同様に用いてセラミツクスシートを作
成した。
ミン処理を行ない、得られた樹脂溶液を実施例2
におけると同様に用いてセラミツクスシートを作
成した。
【表】
和。
実施例20〜22、比較例3 実施例15と同様にして共重合を行ない、トリエ
タノールアミン処理を行ない、樹脂溶液を実施例
2と同様にしてシートを作成した。
実施例20〜22、比較例3 実施例15と同様にして共重合を行ない、トリエ
タノールアミン処理を行ない、樹脂溶液を実施例
2と同様にしてシートを作成した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1(A) アクリル酸およびメタアクリル酸からなる
α,β−不飽和カルボン酸の少なくとも1種を 5〜45モル% および (B) 下記一般式()または() R1:Hまたはメチル R2:ヒドロキシ基を有することのあるC1〜C18
のアルキル基 R3〜R5:H、メチルまたはエチル基であり、
かつ合計の炭素数が2以下、nは0〜2の
整数 で表わされるビニル化合物の少なくとも1種を 95〜55モル% 含有する共重合体であつて、かつ該共重合体中
に含まれるカルボキシル基の少なくとも85%モ
ル%が、その有する3個の置換基の合計の炭素
数が6〜9である第3級アミンで中和されてな
ることを特徴とする水溶性セラミツクス結合
剤。 2 前記一般式()のビニル化合物が、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンである
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の水
溶性セラミツクス結合剤。 3 前記第3級アミンがトリエチルアミン、ジメ
チルヘキシルアミン、トリエタノールアミン、ト
リイソプロパノールアミンであることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項および第2項のいずれか
一つに記載の水溶性セラミツクス結合剤。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59049462A JPS60195053A (ja) | 1984-03-15 | 1984-03-15 | 水溶性セラミツクス結合剤 |
| KR1019850001667A KR920000160B1 (ko) | 1984-03-15 | 1985-03-15 | 세라믹용 수용성 공중합체성 결합제의 제조방법 |
| US07/168,863 US4836966A (en) | 1984-03-15 | 1988-03-16 | Binder for ceramics |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59049462A JPS60195053A (ja) | 1984-03-15 | 1984-03-15 | 水溶性セラミツクス結合剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60195053A JPS60195053A (ja) | 1985-10-03 |
| JPH0457626B2 true JPH0457626B2 (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=12831806
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59049462A Granted JPS60195053A (ja) | 1984-03-15 | 1984-03-15 | 水溶性セラミツクス結合剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60195053A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2627068B2 (ja) * | 1987-09-29 | 1997-07-02 | 株式会社小松製作所 | セラミック基板用グリーンシートの製造方法 |
| US5401695A (en) * | 1994-01-24 | 1995-03-28 | Rohm And Haas Company | Process for preparing ceramic products |
-
1984
- 1984-03-15 JP JP59049462A patent/JPS60195053A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60195053A (ja) | 1985-10-03 |
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