JPH0457702B2 - - Google Patents
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- JPH0457702B2 JPH0457702B2 JP2295786A JP2295786A JPH0457702B2 JP H0457702 B2 JPH0457702 B2 JP H0457702B2 JP 2295786 A JP2295786 A JP 2295786A JP 2295786 A JP2295786 A JP 2295786A JP H0457702 B2 JPH0457702 B2 JP H0457702B2
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- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、缶蓋用密封剤組成物に関するもの
で、より詳細には、缶蓋にライニングにより施さ
れ、巻締部分に独立気泡構造のゴム発泡体が充満
されることにより、漏洩防止性に優れた巻締缶を
製造し得る密封剤組成物に関する。また、本発明
は上記密封剤組成物のポツトライフの改良にも関
する。 (従来の技術) 従来、缶詰の製造に際しては、缶胴の内容物を
充填した後、缶蓋(キヤン・エンド)を被蓋し、
次いで缶胴フランジと缶蓋周縁部との間で二重巻
締を行つて密封を行う。缶胴と缶蓋との二重巻締
部分における密封を完全にするために、缶蓋の周
縁に設けられた溝内に、密封用シーライトをライ
ニングにより施こし、前記二重巻締部に密封用エ
ラストマーを介在させる。このような密封用シー
ラントとしては、従来スチレン−ブタジエンゴ
ム、粘着剤及び充填剤を、必要により老化防止
剤、増粘剤、或いは界面活性剤と共に、有機溶媒
或いは水中に溶解乃至は分散せしめたものが一般
に使用されている。 しかしながら、このような缶用の密封用ゴム組
成物は、漏洩の完全な防止という点で未だ十分満
足し得るものではなかつた。近年、コーヒー飲料
や紅茶等の熱間充填後に加圧加熱殺菌処理される
飲料が嗜好される傾向にあり、この種の中性飲料
に於いては漏洩は内容物の変敗という重大な問題
を引起す恐れがあるので、巻締部に介在する密封
剤(シーラント)もより高度の密封性を有するも
のでなければならない。このような見地から、ラ
イニング施用可能な密封用ゴム組成物について多
くの提案、改良がなされており、例えば特公昭57
−42669号公報には、スチレン−ブタジエンゴム
中に改質剤を加えることにより、耐クリープ性を
改善することが提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような缶体の二重巻締部に
おいては、密封用ゴム組成物の密着性や耐クリー
プ性について如何に改善を行つたとしても、巻締
部からの漏洩を完全に防止することは困難である
ことがわかつた。 即ち、前述した加圧加熱殺菌処理に付される飲
料缶詰用の缶胴としては、強度の点から、側部に
ラツプ(重ね合せ)接合による継目を備えた缶胴
が使用され、このラツプ接合部は、缶蓋と巻締さ
れるフランジの部分にも必らず存在する。このラ
ツプ接合部には段差が存在し、しかも苛酷な巻締
加工に際してラツプ割れと言われるクラツク等が
ラツプ接合部に生じ、これらの段差部やクラツク
等が漏洩通路となつて、或る頻度で漏洩を生じる
のである。 本発明者等は先に、ゴムと発泡剤とを含有する
密封剤組成物を缶蓋にライニングにより施こし、
缶胴との巻締を行つた後、巻締部を加熱等に賦し
て、巻締部分に独立気泡型のゴム発泡体を充満せ
しめることにより、巻締部からの漏洩を防止し得
ることを提案した(これについても出願中)。 しかしながら、この密封剤組成物はそのポツト
ライフに問題があり、密封剤組成物の保存乃至貯
蔵時に発泡剤が分解する傾向があり、巻締後にゴ
ム組成物を十分に発泡させることが困難であると
いう問題に遭遇する。 従つて、本発明の技術的課題は、ポツトライフ
に優れており、貯蔵中或いは塗布乾燥時における
前発泡乃至分解が抑制されると共に、巻締後にお
ける巻締部内でのゴム組成物の発泡が有効に行わ
れ、その結果として巻締部内に独立気泡型のゴム
発泡体の充填、充満が有効に行われるような缶蓋
用密封剤組成物を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明によれば、固体発泡剤をマイクロカプセ
ル化粒子の形で、ゴムラテツクス粒子と共に水性
媒体に分散せしめることにより、密封剤組成物の
貯蔵時或いは塗布時乃至乾燥時における前発泡乃
至分解傾向を抑制し、巻締部内でのゴムの独立発
泡を有効に行うことができる。 (作用) 固体発泡剤をゴムラテツクス中に配合すると、
小さい速度ではあるが、無視し得ない速度で固体
発泡剤の分解が進行する。即ち、固体発泡剤は、
室温の空気中では比較的安定であるが、水との接
触条件下では分解が空気中より早く進行する。特
に、ゴムラテツクスはPHが10附近と高く、しかも
界面活性剤等の成分を含有するため、単なる水中
に比べて、その分解がより早く進行する。固体発
泡剤の分解により、巻締後における意図した程度
の発泡が得られないばかりではなく、ゴムラテツ
クスは気泡を含んだ状態でゲル化し、缶蓋に一様
で緻密なゴム組成物の層を形成させることが困難
となる。 本発明によれば、固体発泡剤をマイクロカプセ
ル化した状態でゴムラテツクス中に分散させたこ
とにより、固体発泡剤と水分との接触や、水性媒
体に溶解乃至分散している成分との接触が遮断さ
れ、貯蔵時における固体発泡剤の分解を抑制する
ことができ、これにより、巻締後においてゴム層
の意図した程度の発泡が可能となると共に、ライ
ニング用組成物の気泡の発生やゲル化を防止し
て、缶蓋に緻密なゴム組成物の層を形成させるこ
とができる。 このように、本発明の密封用ゴム組成物におい
ては、巻締後の段階で固体発泡剤の分解が選択的
に生じることが顕著な特徴であり、これはマイク
ロカプセルのシエルが固体発泡剤を保護すること
に一因があると共に、次の事実も密接に関連して
いる。即ち、缶胴フランジと缶蓋との巻締は、両
者の間に密封用ゴム組成物の層が介在するように
行われるが、巻締時に蓋ゴム組成物の層に加わる
機械圧力により、カプセルシエルの破壊を生じ、
固体発泡剤の露出を生じる。このカプセルシエル
の破壊による固体発泡剤の露出は、漏洩通路の生
じ易い缶胴フランジ壁や缶蓋壁に隣接した部分で
顕著である。かくして、固体発泡剤は、助剤と熱
との協働作用或いは酸分解剤との接触作用により
分解し、独立発泡セルの形成により、ゴムを介し
て漏洩通路の遮断、閉塞を生じるものである。 しかも、本発明の密封剤組成物を使用すると、
漏洩防止の点で望ましい巻締部のアツパー・クリ
アランス部に独立気泡型発泡体を充満させ得ると
いう作用が得られる。 従来の缶の二重巻締部を拡大して示す第3図に
おいて、この缶は缶胴部材1と缶端部材2とから
成り、両者の間に二重巻締部3が形成される。こ
の二重巻締部3において、缶胴部材1には延長さ
れたフツク(巻締られたフランジ部)4があり、
この缶胴フツク4は付根の部分5からほぼ180度
下方に曲げられており、その最端部6が最下方に
位置している。一方、缶端部材2は周辺部7を有
しており、この周辺部7は缶胴部材1のフツク4
を包み込む形で、即ち外周環状部8と内周側のフ
ツク9との間に缶胴フツク4が挾まれる関係で巻
締が行われている。 缶端部材の周辺部7において、外周環状部8と
内周側の缶蓋フツク9との接続部乃至下方湾曲部
10は、缶胴部材1の最下端部6よりも下方に位
置しており、一方内周側のフツク9の無端11は
缶胴部材1と缶胴フツク4との付根部分5よりも
下方に位置している。既に説明した通り、缶端部
材の上方湾曲部10と缶胴部材の最下端部6との
間にはローワー・クリアランス部(下方間隙部)
12があり、缶端部材の先端11と缶胴部材の湾
曲付根部分5との間にはアツパー・クリアランス
部(上方間隙部)13が存在する。従来の二重巻
締缶においては、密封用ゴム組成物の層14は、
ローワー・リラアランス部12はほぼ完全に充満
しているが、アツパー・クリアランス部13は完
全に充満するには達しておらず、空隙の多い構造
となつていることが了解されよう。この様な構造
に於いては、アツパー・クリアランス部13は密
封機能を持たないから、ローワー・クリアランス
部12のみで密封していることになり、漏洩につ
ながる確立が残る。 第4図は、缶胴部材1の側面継目における二重
巻締部を拡大して示すもので、この巻締部に対応
する缶胴フツク4では、2枚の缶胴金属素材端部
15a,15bが接着剤層16を介して接合され
た構造となつている。かくして、缶胴のフランジ
加工や缶蓋との二重巻締加工等の苛酷な加工を受
ける際に、接着剤層16或いは接着剤層16と金
属素材15a,15bとの間に介在する接着プラ
イマー層(図示せず)に、クラツク或いは破断等
が或る確立で発生すると、これらのクラツク乃至
破談が生じたところが漏洩通路となり、前述した
空隙のアツパー・クリアランス部を通して、漏洩
を生じることになる。 本発明の密封剤組成物を用いて得られる二重巻
締缶は、第1図及び第2図に示す通り、密封用ゴ
ム組成物層14が独立気泡構造のゴム発泡体から
成ること、及びこのゴム発泡体が缶端フツク付根
5と缶端フツク先端11とのクリアランス部、即
ちアツパー・クリアランス部13に隙間なしに充
満されていることに新規且つ顕著な特徴を有する
ものである。即ち、従来の製缶法では、アツパ
ー・クリアランス部13に密封用ゴム組成物を隙
間なしに充満させることができなかつたのに対し
て、本発明によれば、二重巻締部に存在するゴム
組成物を加熱等により発泡させることにより、ゴ
ム組成物の体積膨脹と体積膨脹に伴なう巻締部外
方への流動とを生じ、この結果としてアツパー・
クリアランス部13を隙間なしにゴム組成物で充
満し尽すことが可能となる。このように、本発明
によれば、密封用ゴム組成物が通気性の全くない
独立気泡型発泡体から成ること、及び巻締部の内
外気に最も近いアツパー・クリアランス部13に
密封用ゴムが充満されていることから、缶詰にお
ける漏洩の問題が完全に解消されるのである。 従来の二重巻締缶における側面継目部からの漏
洩の確立は百万缶当り1〜2缶程度の低いもので
あるが、この確立はかなり低いものであるとは言
え、これをゼロにすることは不可能であり、それ
を防止する有効な対策は全く知られていず、打缶
等の事後試験により漏洩缶の検出が行われている
にすぎなかつた。これに対して、本発明によれ
ば、前記密封構造を採用することいより、漏洩缶
の発生を根本的に解消し得るものであつて、産業
上の作用効果は極めて顕著である。 (発明の作用効果) 本発明によれば、缶蓋用密封剤組成物中に、固
体発泡剤をマイクロカプセル化された状態で含有
させるという簡便な手段で、缶詰巻締部からの漏
洩を有効に防止することが可能となつた。また、
含有される固体発泡剤をマイクロプカプセルのシ
エルにより保護したことで、密封剤組成物の保存
中或いは塗布時における前発泡やゲル化を防止し
て、一様で緻密なゴム組成物層の形成を可能に
し、また発泡を巻締後の段階に集中させることに
よつて、漏洩経路を遮断するする独立気泡発泡体
の形成を有効に行わせることができた。 (発明の好適実施態様の説明) 本発明の構成を更に具体的に説明する。 密封用ゴム組成物 本発明において、密封用ゴム組成物としては、
加熱あるいは酸との接触により発泡可能でしかも
密封性能に優れた任意の組成物が使用される。こ
の密封用ゴム組成物は、エラストマー重合体及び
発泡剤を必須成分として含有し、更に必要に応
じ、粘着付与剤、充填剤、改質剤、界面活性剤等
の成分を含有する。 エラストマー重合体としては、エチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴ
ム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、
ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、ニトリル−ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、ポリウレタンゴム、アクリルゴム、エ
ポキシゴム等の任意のゴムが使用される。これら
のエラストマーは、液体媒体に溶解乃至分散させ
た組成物の形で、缶端部材にライニングする。 本発明の最も好適な態様においては、ゴム成分
としてスチレン含有量が10乃至55重量%(以下特
記しない限り、部及びパーセントは全て重量基準
である)、特に好適には23乃至55%の範囲にある
スチレン−ブタジエン・ゴムを使用する。上述し
たスチレン−ブタジエン・ゴムは、所謂SBRと
して知られており、シーラントに望ましい耐クリ
ープ特性と内容食品に対する優れた衛生性(耐抽
出性)とを有している。 本発明に使用するゴムはムーニー粘度〔ML1+4
(100℃)〕が20乃至150、特に好適には30乃至100
の範囲にあるのがよい。ムーニー粘度が上記範囲
よりも高いSBRでは、組成物の硬度が上昇する
傾向になり、結果的に加熱や酸との接触によつて
発泡させる場合に所望の発泡倍率が得難くなる。
一方、ムーニー粘度が上記範囲より低いSBRで
は、耐クリープ性等の物性が低下することにな
る。 発泡剤 発泡剤としては、従来ゴムの発泡に使用されて
いるそれ自体公知の任意の無機系及び有機系の発
泡剤がマイクロカプセルの形で使用される。その
例は、これに限定されないが次の通りである。 a 無機発泡剤 (1) 重炭酸ナトリウム (2) 重炭酸ナトリウムの50%鉱油分散体 (3) 重炭酸ナトリウムのペースト (4) 重炭酸アンモニウム (5) 炭酸アンモニウム b ニトロ化合物 (1) N,N′−ジニトロソ・ペンタメチレン・
テトラミン(DPT) (2) N,N′−ジメチル−N,N′−ジニトロ
ソ・テレフタルアミド(DMDNTA) c アゾ化合物 (1) アゾジカルボンアミド(ABFA) (2) アゾジカルボンアミドを主成分とする複合
発泡剤 (3) アゾビス・イソブチロニトリル(AZDN) (4) バリウム・アゾジカルボキシレート d スルホニル・ヒドラジド (1) ベンゼン・スルホニル・ヒドラジド
(BSH) (2) P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニ
ル・ヒドラジド) (3) ベンゼン−1,3−ジスルホニル・ヒドラ
ジドと塩化パラフインの混合品 (4) トルエン・スルホニル・ヒドラジド
(TSH) (5) トルエン・スルホニル・ヒドラジド誘導体 e その他の発泡剤 (1) P−トルエン・スルホニル・セミカルバジ
ド (2) トリヒドラジノ・トリアジン (3) 亜鉛−アミン錯化合物 これらの発泡剤は単独で使用し得る他、その分
解を助成し、或いは分解温度を下げる目的で発泡
助剤との組合せで使用することができる。発泡助
剤の適当な例は、サリチル酸、クエン酸、酒石
酸、ステアリン酸、ラウリン酸、フタル酸、安息
香酸等の有機酸や、尿素及び尿素誘導体である。 マイクロカプセル 上述した固体発泡剤は一般に粉末乃至粒状物の
状態であるが、これをマイクロカプセル化した粒
子として用いる。このマイクロカプセル粒子のシ
エル(殻)物質としては、このマイクロカプセル
を水性媒体に分散させて使用すること及びコア
(核)物質が水との接触で分解し易いことから、
非透水性でしかも圧力により破壊し得るような被
膜形成物質が使用される。 シエル物質の適当な例は、例えばカルナウバワ
ツクス、綿ロウ、蜜ロウ、羊毛ロウ、モンタンワ
ツクス、パラフインワツクス、ミクロクリスタリ
ンワツクス、ポリエチレンワツクス、ポリプロピ
レンワツクス等の動植物ワツクス、鉱物ワツクス
或いは合成ワツクス類や、低分子量オレフイン樹
脂、低分子量スチレン樹脂、石油樹脂、ロジン
類、フエノール樹脂、キシレン樹脂、アミノ樹
脂、エポキシ樹脂等の各種疎水性樹脂類である。 マイクロカプセル化に際しては、シエル物質の
溶融物中に前述したコア物質を分散させ、この溶
融物を空気中に噴霧し、或いは回転体より空気中
に飛散させて造粒する方法や、シエル物質の有機
溶媒溶液にコア物質を分散させ、この分散液を噴
霧造粒する方法が使用される。 マイクロカプセル粒子の径は、本発明の目的か
ら、0.05乃至500μm、特に0.1乃至100μmの範囲
内にあるのが望ましく、一方シエル物質はコア物
質当り1乃至100重量%、特に10乃至50重量%の
量で用いると、固体発泡剤の保護と圧力による破
砕性との点で満足すべき結果が得られる。 マイクロカプセル粒子に水に対する分散性を与
えるために任意の手段を採用し得る。例えば、マ
イクロカプセル粒子に、コロナ放電処理を与える
ことにより表面にのみ水分散可能な程度に親水性
を付与することができ、またマイクロカプセル粒
子を、親水性高分子、界面活性剤、或いはアルコ
ール類等で表面処理することによつて水分散性を
付与することができる。 尚、発泡剤と助剤とは混合物の形でマイクロカ
プセル化してもよいし、発泡剤のみをマイクロカ
プセル化し、助剤はラテツクス中に添加してもよ
いし、更に両者を独立にマイクロカプセル化して
もよい。 本発明において、マイクロカプセル化発泡剤
は、二重巻締部において独立気泡型のゴム発泡体
が形成され、しかもアツパー・クリアランス部に
おけるゴム発泡体の充填が確実に生じるような量
で使用される。一般に、ゴム固形分100部に対し
てマイクロカプセル化発泡剤を0.03乃至30部、特
に0.1乃至20部の量で使用するのがよい。即ち、
発泡剤の量が上記範囲よりも少ない場合には、ア
ツパー・クリアランス部に迄十分ゴム組成物を、
充填させることが困難となる傾向があり、一方上
記範囲よりも多いと、気泡が阻大化したり或いは
連通型の気泡の生成が多くなる傾向があり、密封
性能が低下する場合がある。特に好適な発泡剤の
使用量は、発泡剤の種類によつても相違し、また
安全性基準等も考慮して決定するのがよい。 その他の配合剤 ライニングにより施すシーラントと缶蓋との接
着性を改善するために、本発明のゴム組成物に
は、粘着付与剤を含有せしめるのが好ましい。こ
のような粘着付与剤はそれ自体周知であり、これ
らの内耐抽出性やフレバー特性の良いものを選択
使用する。その適当な例は、ロジン、水素添加ロ
ジン、硬化ロジン、ロジンまたは水素添加ロジン
の各種エステル等のロジン樹脂;テルペン樹脂;
フエノール・ホルムアルデヒド樹脂、ロジン−或
いはテルペン−等の天然樹脂変性フエノール樹
脂;キシレン−ホルムアルデヒド樹脂或いはその
変性樹脂;直鎖炭化水素樹脂(Piccopale樹脂)
等である。 更に、本発明の密封用ゴム組成物には、分散液
のレオロジー的特性に改善し、更に乾燥皮膜の硬
さを調節する目的で充填剤を含有せしめることが
望ましい。このような充填剤としては、無機の体
質顔料や着色顔料の多くのものが使用される。そ
の適当な例は、コロイダルシリカ、無水ケイ酸、
含水ケイ酸、合成ケイ酸塩等のシリカ質充填剤;
軟質乃至重質炭酸カルシウム、活性化炭酸カルシ
ウム;カリオン、焼成クレイ;アルミナ・ホワイ
ト;タルク粉;ドロマイト;硫酸アルミナ;硫酸
バリウム;炭酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、ケイ酸マグネシウム;硫酸カルシウム;軽石
粉;ガラス粉;アスベスト粉;酸化亜鉛;二酸化
チタン;カーボンブラツクである。 本発明のゴム組成物は、耐クリープ性等を改善
する目的で、熱可塑性エラストマーを改質剤とし
て配合し得る。このような改質剤の適当な例は、
ビニル芳香族化合物と共役ジエンとから成り且つ
ビニル芳香族化合物を40乃至90%、特に好適には
55乃至80%の範囲の量で含有するランダム共重合
体である。 本発明の密封用ゴム組成物には、所望に応じ
て、それ自体周知の配合剤を公知の処方に従つて
配合することができる。例えば、本発明のゴム組
成物には、アミン系、アルデヒド−アミン反応生
成物系、ケトン−アミン反応生成物系、混合アミ
ン系、フエノール系、或いはその他の老化防止剤
乃至は酸化防止剤や着色剤を配合することができ
る。また、デイスパージヨン乃至はラテツクス形
態のゴム組成物には、各種界面活性剤から成る乳
化乃至は分散安定剤;水素イオン調節剤;或いは
アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、カルボキシメチル澱
粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナト
リウム等の増粘等;或いはソルビン酸等の防腐剤
を配合することができる。これらの配合剤詳細
は、ラバーダイジエスト社発行「便覧ゴム・プラ
スチツク配合薬品」(昭和41年6月15日)に記載
されている。また、気泡サイズを調節する目的で
無機微粉末の核剤(Nucleating Agent)や、発
泡サイズを均一化させる目的で有機オルガノシロ
キサン系界面活性剤を配合することができる。 密封用ゴム組成物の好適な処方例を示すと次の
通りである。処 方 重量部 ゴ ム 100 マイクロカプセル化発泡剤 0.01〜30 発泡助剤 0〜20 粘着付与剤 5〜200 充填剤 30〜200 改質剤 0〜200 界面活性剤 0〜10 これらの各成分は、分散用液体媒体に分散させ
て、ライニング用組成物とする。即ち、前述した
ゴム成分を配合剤と共に、乳化剤により乳化分散
させる。これらの分散液において、施用時の固形
分濃度は、ライニングに適した適度の展延性とラ
イニング後の形態保持性との組合せが得られるよ
うに、20乃至90%の範囲のうちから、所望の値に
設定する。このうちでも、30乃至70%の固形分濃
度となるようにすることが好適である。 缶胴及び缶蓋並びに二重巻締 本発明の密封用ゴム組成物は、種々の缶体にお
けるライニング用シーラントとして有用である。
このような缶体として、ブラツクスチール、錫鍍
金鋼板、テイン・フリー・スチール或いはアルミ
ニウム等の金属素材(ブラツク)を、所要サイズ
に裁断し、半田、接着剤或いは熔接等の手段によ
り重ね合わせ継ぎ目(サイド・ラツプ・シーム)
或いはフツク・シームを形成させた缶胴を用いる
スリー・ピース缶や、或いは前述した金属素材を
絞り加工、絞りしごき加工、或いはインパクト・
エクストルージヨン加工で形成したシームレス缶
胴を用いるツーピース缶が知られているが、本発
明のゴム組成物は、これら何れの缶体に対して
も、缶胴フランジと缶蓋との間で介在させるシー
ラントを形成させるために適用することができ
る。 本発明の密封用ゴム組成物は、種々のライニン
グ手段により缶蓋の周縁部の溝に施すことができ
る。例えば、ゴム組成物のライニングは、打抜成
形された缶蓋を回転させながら塗布を行うチヤツ
ク回転型ノズルライナーや、缶蓋を停止させノズ
ルを回転させながらゴム組成物の塗布を行うノズ
ル回転型ノズルライナーや、或いはゴム組成物を
一度ダイに転移し更に缶蓋に転写するダイライナ
ーを用いて行うことができる。 本発明の密封用ゴム組成物は、缶蓋周囲の溝の
部分に上述した手段で施した後必要により、乾燥
してシーラントの層とする。 缶胴と缶蓋との二重巻締は、それ自体公知の手
法、例えばシーマーを用いることにより容易に行
うことができる。この場合、巻締部の諸寸法は、
缶の大きさや缶素材の厚みによつても相違する
が、缶の板厚(缶胴のフランジ厚みと缶蓋周縁部
の厚みとの平均値として定義する)をtとしたと
き、缶胴フツクと缶蓋フツクとのオーバーラツプ
長OL及び巻締部高さWが下記式 OL=3t〜10t ……(1) W=5t〜15t ……(2) を満足するように二重巻締を行うことが、本発明
の作用効果を十分に発現させるために望ましい。 発 泡 本発明によれば、かくして得られる二重巻締缶
の巻締部を加熱あるいは酸と接触させて、前述し
たライニング層を独立気泡構造のゴム発泡体に転
化させる。勿論、巻締部の加熱温度は、ライニン
グ層中に含有される発泡剤が分解するに足るもの
であり、この温度は一般に50乃至350℃、特に80
乃至250℃の範囲にあることが望ましい。即ち、
この温度が上記範囲よりも低い場合には、発泡剤
の分解の程度が低く、アツパー・クリアランス部
に十分に発泡体をいきわたらせることが困難とな
る傾向があり、また上記範囲よりも高い場合に
は、缶胴又は缶蓋の塗料の焦げ等が生じるので好
ましくない。 加熱時期及び加熱手段等は、巻締後に加熱行わ
れる限り任意のものであつてよい。ライニング層
の加熱は、巻締部を高周波誘導加熱コイルによつ
て選択的に加熱する方法、巻締部を加熱媒体、例
えば熱水、熱水蒸気、熱空気、加熱オイル、加熱
ロール、加熱板、熱フレーム等と接触させて加熱
する方法等が特に制限なく採用できる。加熱によ
る充填用ゴム組成物の発泡は、内容物の加熱殺菌
乃至滅菌とは別個の工程で、殺菌の前又は後に行
うこともできるし、また加熱殺菌と同時に行うこ
とができる。例えば内容物の加熱殺菌は一般に80
乃至130℃の温度で5乃至120分間の熱処理で行わ
れることから、この熱処理条件で密封用ゴム組成
物の発泡をも同時に実施することができ、有利で
ある。 酸との接触により発泡させる場合には、これに
限定されないが二重巻締部を無機酸例えば、塩
酸、硫酸、リン酸、硝酸や有機酸例えば、クエン
酸、酒石酸等の水溶液に浸漬するとか、これらの
水溶液を二重巻締部に噴霧するとかの方法が採用
しうる。酸との接触により発泡させる場合には、
発泡完了後に余剰の酸が残留しない様に十分に洗
浄することが好ましい。 本発明において、独立気泡型ゴム発泡体の発泡
倍率は、ゴムの種類や二重巻締缶の用途によつて
も種々変化させ得るが、一般的に言つて、この発
泡倍率(発泡前体積当りの発泡後体積の比率)は
1.1乃至10倍、特に1.2乃至3倍の範囲にあるのが
よい。この発泡倍率が上記範囲よりも低い場合に
は、アツパー・クリアランス部に十分にゴムを充
填することが困難となることが多く、一方上記範
囲よりも高い場合には密封性能が低下する傾向が
ある。 本発明により形成される缶体或いは缶詰は、加
熱殺菌処理(レトルト)、加温処理等の缶詰工程
は勿論のこと、長時間にわたつて保存した場合に
も漏洩を生じることがなく、この利点は炭酸ガス
を高温度で含有する清涼飲料用の内圧缶や、缶内
部が高度の真空状態となる外圧缶においても同様
に達成される。 (実施例) 以下の実施例中、マイクロカプセルとシーラン
トは以下の要領で製造した。なお、特に断らない
限り、部は重量部で表し、シーラントの組成では
エラストマー(ゴム)固形分100重量部当りの重
量部で表す。 マイクロカプセルの製造 実施例中で使用したマイクロカプセルは、シエ
ル物質、コア物質(固体発泡剤)の種類によらず
以下の要領で作製した。 シエル物質の有機溶剤に溶解して、これに、得
ようとするマイクロカプセルの粒径よりやや小さ
い粒径に粉砕・分級された固体発泡剤を転化し、
均一に分散するまで撹拌・混合する。この時、分
散液の粘度が500から1000cpとなるようにシエル
物質の濃度を調整する。また、溶媒はシエル物質
に対しては良溶媒であり、コア物質に対しては非
溶媒あるいは貧溶媒であるようなものを選定す
る。この分散液を空気中に噴霧して、落下するマ
イクロカプセル化された粒子を捕集してマイクロ
カプセル化された固体発泡剤を得た。 シーラントの製造 実施例中、シーラントは以下の要領で製造し
た。固形分約50%のエラストマーのラテツクスを
準備し、エラストマー固形分100重量部に対して、
クレー(充填剤):90部、チタンホワイト(充填
剤):10部、カーボンブラツク(充填剤):1部、
水素添加ロジン:(粘着性付与剤):80部、カラヤ
ゴム(増粘剤):2部、メチルセルロース(増粘
剤):1部、ジ−β−ナフチルフエニレンジアミ
ン(老化防止剤):1部を加えて撹拌・混合した。
エラストマーの種類や特性はそれぞれの試料で異
なる。この混合物にマイクロカプセル化された固
体発泡剤の粒子を添加し、更に撹拌・混合した。
マイクロカプセル化された固体発泡剤の粒子のシ
エル物質、コア物質の種類や量比(シエル物質の
重量/コア物質の重量×100)、粒径およびシーラ
ントへの添加量はそれぞれの試料で異なる。又、
その際、水とアンモニア水を加えて、固形分含有
量が40%、PHが11となるように調整した。 実施例 1 試料Aにはエラストマーのラテツクスとしてス
チレン−ブタジエン共重合体ゴム(スチレン含有
量35%、乾燥ゴムのムーニー粘度40、重合温度50
℃)のラテツクスを用いた。また、マイクロカプ
セル化された固体発泡剤としては、シエル物質が
低分子量ポリスチレン、コア物質がアゾジカルボ
ンアミドで、シエル物質とコア物質の量比が約30
%、平均粒形が約20μmのものを用い、シーラン
トへの添加量は全固形分100重量部当り5部とし
た。一方、比較試料Aは試料Aと同じエラストマ
ーのラテツクスを用いて製造したが、マイクロカ
プセル化された固体発泡剤は添加しなかつた。こ
の2種類のシーラントを200ダイヤのアルミニウ
ム製缶蓋とTFS製缶蓋に塗布し、90℃で10分間
乾燥した。アルミニウム製缶蓋を、250ml202ダイ
ヤのサイドラツプシーム接着缶胴(巻締部近傍は
ネツクドイン加工されて200ダイヤになつている)
の一端に二重巻締めした後、95℃のコーヒー飲料
を充填し、他の一端にTFS製缶蓋を二重巻締め
した。更に、これらの缶詰を125℃40分のレトル
ト殺菌処理に賦して製品とした。 これらの製品缶詰を室温で1ケ月保存後、缶詰
製造業者による製品出荷時の密封検査に賦した。
密封検査は全数を打検し、音響不良缶については
缶内の真空度を測定して真空度の低下しているも
のを漏洩缶とした。 検査結果を1表に示す。本発明によるシーラン
ト(缶蓋用密封剤組成物、試料A)を使用した缶
より密封性が優れていることが判かる。
で、より詳細には、缶蓋にライニングにより施さ
れ、巻締部分に独立気泡構造のゴム発泡体が充満
されることにより、漏洩防止性に優れた巻締缶を
製造し得る密封剤組成物に関する。また、本発明
は上記密封剤組成物のポツトライフの改良にも関
する。 (従来の技術) 従来、缶詰の製造に際しては、缶胴の内容物を
充填した後、缶蓋(キヤン・エンド)を被蓋し、
次いで缶胴フランジと缶蓋周縁部との間で二重巻
締を行つて密封を行う。缶胴と缶蓋との二重巻締
部分における密封を完全にするために、缶蓋の周
縁に設けられた溝内に、密封用シーライトをライ
ニングにより施こし、前記二重巻締部に密封用エ
ラストマーを介在させる。このような密封用シー
ラントとしては、従来スチレン−ブタジエンゴ
ム、粘着剤及び充填剤を、必要により老化防止
剤、増粘剤、或いは界面活性剤と共に、有機溶媒
或いは水中に溶解乃至は分散せしめたものが一般
に使用されている。 しかしながら、このような缶用の密封用ゴム組
成物は、漏洩の完全な防止という点で未だ十分満
足し得るものではなかつた。近年、コーヒー飲料
や紅茶等の熱間充填後に加圧加熱殺菌処理される
飲料が嗜好される傾向にあり、この種の中性飲料
に於いては漏洩は内容物の変敗という重大な問題
を引起す恐れがあるので、巻締部に介在する密封
剤(シーラント)もより高度の密封性を有するも
のでなければならない。このような見地から、ラ
イニング施用可能な密封用ゴム組成物について多
くの提案、改良がなされており、例えば特公昭57
−42669号公報には、スチレン−ブタジエンゴム
中に改質剤を加えることにより、耐クリープ性を
改善することが提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような缶体の二重巻締部に
おいては、密封用ゴム組成物の密着性や耐クリー
プ性について如何に改善を行つたとしても、巻締
部からの漏洩を完全に防止することは困難である
ことがわかつた。 即ち、前述した加圧加熱殺菌処理に付される飲
料缶詰用の缶胴としては、強度の点から、側部に
ラツプ(重ね合せ)接合による継目を備えた缶胴
が使用され、このラツプ接合部は、缶蓋と巻締さ
れるフランジの部分にも必らず存在する。このラ
ツプ接合部には段差が存在し、しかも苛酷な巻締
加工に際してラツプ割れと言われるクラツク等が
ラツプ接合部に生じ、これらの段差部やクラツク
等が漏洩通路となつて、或る頻度で漏洩を生じる
のである。 本発明者等は先に、ゴムと発泡剤とを含有する
密封剤組成物を缶蓋にライニングにより施こし、
缶胴との巻締を行つた後、巻締部を加熱等に賦し
て、巻締部分に独立気泡型のゴム発泡体を充満せ
しめることにより、巻締部からの漏洩を防止し得
ることを提案した(これについても出願中)。 しかしながら、この密封剤組成物はそのポツト
ライフに問題があり、密封剤組成物の保存乃至貯
蔵時に発泡剤が分解する傾向があり、巻締後にゴ
ム組成物を十分に発泡させることが困難であると
いう問題に遭遇する。 従つて、本発明の技術的課題は、ポツトライフ
に優れており、貯蔵中或いは塗布乾燥時における
前発泡乃至分解が抑制されると共に、巻締後にお
ける巻締部内でのゴム組成物の発泡が有効に行わ
れ、その結果として巻締部内に独立気泡型のゴム
発泡体の充填、充満が有効に行われるような缶蓋
用密封剤組成物を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明によれば、固体発泡剤をマイクロカプセ
ル化粒子の形で、ゴムラテツクス粒子と共に水性
媒体に分散せしめることにより、密封剤組成物の
貯蔵時或いは塗布時乃至乾燥時における前発泡乃
至分解傾向を抑制し、巻締部内でのゴムの独立発
泡を有効に行うことができる。 (作用) 固体発泡剤をゴムラテツクス中に配合すると、
小さい速度ではあるが、無視し得ない速度で固体
発泡剤の分解が進行する。即ち、固体発泡剤は、
室温の空気中では比較的安定であるが、水との接
触条件下では分解が空気中より早く進行する。特
に、ゴムラテツクスはPHが10附近と高く、しかも
界面活性剤等の成分を含有するため、単なる水中
に比べて、その分解がより早く進行する。固体発
泡剤の分解により、巻締後における意図した程度
の発泡が得られないばかりではなく、ゴムラテツ
クスは気泡を含んだ状態でゲル化し、缶蓋に一様
で緻密なゴム組成物の層を形成させることが困難
となる。 本発明によれば、固体発泡剤をマイクロカプセ
ル化した状態でゴムラテツクス中に分散させたこ
とにより、固体発泡剤と水分との接触や、水性媒
体に溶解乃至分散している成分との接触が遮断さ
れ、貯蔵時における固体発泡剤の分解を抑制する
ことができ、これにより、巻締後においてゴム層
の意図した程度の発泡が可能となると共に、ライ
ニング用組成物の気泡の発生やゲル化を防止し
て、缶蓋に緻密なゴム組成物の層を形成させるこ
とができる。 このように、本発明の密封用ゴム組成物におい
ては、巻締後の段階で固体発泡剤の分解が選択的
に生じることが顕著な特徴であり、これはマイク
ロカプセルのシエルが固体発泡剤を保護すること
に一因があると共に、次の事実も密接に関連して
いる。即ち、缶胴フランジと缶蓋との巻締は、両
者の間に密封用ゴム組成物の層が介在するように
行われるが、巻締時に蓋ゴム組成物の層に加わる
機械圧力により、カプセルシエルの破壊を生じ、
固体発泡剤の露出を生じる。このカプセルシエル
の破壊による固体発泡剤の露出は、漏洩通路の生
じ易い缶胴フランジ壁や缶蓋壁に隣接した部分で
顕著である。かくして、固体発泡剤は、助剤と熱
との協働作用或いは酸分解剤との接触作用により
分解し、独立発泡セルの形成により、ゴムを介し
て漏洩通路の遮断、閉塞を生じるものである。 しかも、本発明の密封剤組成物を使用すると、
漏洩防止の点で望ましい巻締部のアツパー・クリ
アランス部に独立気泡型発泡体を充満させ得ると
いう作用が得られる。 従来の缶の二重巻締部を拡大して示す第3図に
おいて、この缶は缶胴部材1と缶端部材2とから
成り、両者の間に二重巻締部3が形成される。こ
の二重巻締部3において、缶胴部材1には延長さ
れたフツク(巻締られたフランジ部)4があり、
この缶胴フツク4は付根の部分5からほぼ180度
下方に曲げられており、その最端部6が最下方に
位置している。一方、缶端部材2は周辺部7を有
しており、この周辺部7は缶胴部材1のフツク4
を包み込む形で、即ち外周環状部8と内周側のフ
ツク9との間に缶胴フツク4が挾まれる関係で巻
締が行われている。 缶端部材の周辺部7において、外周環状部8と
内周側の缶蓋フツク9との接続部乃至下方湾曲部
10は、缶胴部材1の最下端部6よりも下方に位
置しており、一方内周側のフツク9の無端11は
缶胴部材1と缶胴フツク4との付根部分5よりも
下方に位置している。既に説明した通り、缶端部
材の上方湾曲部10と缶胴部材の最下端部6との
間にはローワー・クリアランス部(下方間隙部)
12があり、缶端部材の先端11と缶胴部材の湾
曲付根部分5との間にはアツパー・クリアランス
部(上方間隙部)13が存在する。従来の二重巻
締缶においては、密封用ゴム組成物の層14は、
ローワー・リラアランス部12はほぼ完全に充満
しているが、アツパー・クリアランス部13は完
全に充満するには達しておらず、空隙の多い構造
となつていることが了解されよう。この様な構造
に於いては、アツパー・クリアランス部13は密
封機能を持たないから、ローワー・クリアランス
部12のみで密封していることになり、漏洩につ
ながる確立が残る。 第4図は、缶胴部材1の側面継目における二重
巻締部を拡大して示すもので、この巻締部に対応
する缶胴フツク4では、2枚の缶胴金属素材端部
15a,15bが接着剤層16を介して接合され
た構造となつている。かくして、缶胴のフランジ
加工や缶蓋との二重巻締加工等の苛酷な加工を受
ける際に、接着剤層16或いは接着剤層16と金
属素材15a,15bとの間に介在する接着プラ
イマー層(図示せず)に、クラツク或いは破断等
が或る確立で発生すると、これらのクラツク乃至
破談が生じたところが漏洩通路となり、前述した
空隙のアツパー・クリアランス部を通して、漏洩
を生じることになる。 本発明の密封剤組成物を用いて得られる二重巻
締缶は、第1図及び第2図に示す通り、密封用ゴ
ム組成物層14が独立気泡構造のゴム発泡体から
成ること、及びこのゴム発泡体が缶端フツク付根
5と缶端フツク先端11とのクリアランス部、即
ちアツパー・クリアランス部13に隙間なしに充
満されていることに新規且つ顕著な特徴を有する
ものである。即ち、従来の製缶法では、アツパ
ー・クリアランス部13に密封用ゴム組成物を隙
間なしに充満させることができなかつたのに対し
て、本発明によれば、二重巻締部に存在するゴム
組成物を加熱等により発泡させることにより、ゴ
ム組成物の体積膨脹と体積膨脹に伴なう巻締部外
方への流動とを生じ、この結果としてアツパー・
クリアランス部13を隙間なしにゴム組成物で充
満し尽すことが可能となる。このように、本発明
によれば、密封用ゴム組成物が通気性の全くない
独立気泡型発泡体から成ること、及び巻締部の内
外気に最も近いアツパー・クリアランス部13に
密封用ゴムが充満されていることから、缶詰にお
ける漏洩の問題が完全に解消されるのである。 従来の二重巻締缶における側面継目部からの漏
洩の確立は百万缶当り1〜2缶程度の低いもので
あるが、この確立はかなり低いものであるとは言
え、これをゼロにすることは不可能であり、それ
を防止する有効な対策は全く知られていず、打缶
等の事後試験により漏洩缶の検出が行われている
にすぎなかつた。これに対して、本発明によれ
ば、前記密封構造を採用することいより、漏洩缶
の発生を根本的に解消し得るものであつて、産業
上の作用効果は極めて顕著である。 (発明の作用効果) 本発明によれば、缶蓋用密封剤組成物中に、固
体発泡剤をマイクロカプセル化された状態で含有
させるという簡便な手段で、缶詰巻締部からの漏
洩を有効に防止することが可能となつた。また、
含有される固体発泡剤をマイクロプカプセルのシ
エルにより保護したことで、密封剤組成物の保存
中或いは塗布時における前発泡やゲル化を防止し
て、一様で緻密なゴム組成物層の形成を可能に
し、また発泡を巻締後の段階に集中させることに
よつて、漏洩経路を遮断するする独立気泡発泡体
の形成を有効に行わせることができた。 (発明の好適実施態様の説明) 本発明の構成を更に具体的に説明する。 密封用ゴム組成物 本発明において、密封用ゴム組成物としては、
加熱あるいは酸との接触により発泡可能でしかも
密封性能に優れた任意の組成物が使用される。こ
の密封用ゴム組成物は、エラストマー重合体及び
発泡剤を必須成分として含有し、更に必要に応
じ、粘着付与剤、充填剤、改質剤、界面活性剤等
の成分を含有する。 エラストマー重合体としては、エチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴ
ム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、
ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、ニトリル−ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、ポリウレタンゴム、アクリルゴム、エ
ポキシゴム等の任意のゴムが使用される。これら
のエラストマーは、液体媒体に溶解乃至分散させ
た組成物の形で、缶端部材にライニングする。 本発明の最も好適な態様においては、ゴム成分
としてスチレン含有量が10乃至55重量%(以下特
記しない限り、部及びパーセントは全て重量基準
である)、特に好適には23乃至55%の範囲にある
スチレン−ブタジエン・ゴムを使用する。上述し
たスチレン−ブタジエン・ゴムは、所謂SBRと
して知られており、シーラントに望ましい耐クリ
ープ特性と内容食品に対する優れた衛生性(耐抽
出性)とを有している。 本発明に使用するゴムはムーニー粘度〔ML1+4
(100℃)〕が20乃至150、特に好適には30乃至100
の範囲にあるのがよい。ムーニー粘度が上記範囲
よりも高いSBRでは、組成物の硬度が上昇する
傾向になり、結果的に加熱や酸との接触によつて
発泡させる場合に所望の発泡倍率が得難くなる。
一方、ムーニー粘度が上記範囲より低いSBRで
は、耐クリープ性等の物性が低下することにな
る。 発泡剤 発泡剤としては、従来ゴムの発泡に使用されて
いるそれ自体公知の任意の無機系及び有機系の発
泡剤がマイクロカプセルの形で使用される。その
例は、これに限定されないが次の通りである。 a 無機発泡剤 (1) 重炭酸ナトリウム (2) 重炭酸ナトリウムの50%鉱油分散体 (3) 重炭酸ナトリウムのペースト (4) 重炭酸アンモニウム (5) 炭酸アンモニウム b ニトロ化合物 (1) N,N′−ジニトロソ・ペンタメチレン・
テトラミン(DPT) (2) N,N′−ジメチル−N,N′−ジニトロ
ソ・テレフタルアミド(DMDNTA) c アゾ化合物 (1) アゾジカルボンアミド(ABFA) (2) アゾジカルボンアミドを主成分とする複合
発泡剤 (3) アゾビス・イソブチロニトリル(AZDN) (4) バリウム・アゾジカルボキシレート d スルホニル・ヒドラジド (1) ベンゼン・スルホニル・ヒドラジド
(BSH) (2) P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニ
ル・ヒドラジド) (3) ベンゼン−1,3−ジスルホニル・ヒドラ
ジドと塩化パラフインの混合品 (4) トルエン・スルホニル・ヒドラジド
(TSH) (5) トルエン・スルホニル・ヒドラジド誘導体 e その他の発泡剤 (1) P−トルエン・スルホニル・セミカルバジ
ド (2) トリヒドラジノ・トリアジン (3) 亜鉛−アミン錯化合物 これらの発泡剤は単独で使用し得る他、その分
解を助成し、或いは分解温度を下げる目的で発泡
助剤との組合せで使用することができる。発泡助
剤の適当な例は、サリチル酸、クエン酸、酒石
酸、ステアリン酸、ラウリン酸、フタル酸、安息
香酸等の有機酸や、尿素及び尿素誘導体である。 マイクロカプセル 上述した固体発泡剤は一般に粉末乃至粒状物の
状態であるが、これをマイクロカプセル化した粒
子として用いる。このマイクロカプセル粒子のシ
エル(殻)物質としては、このマイクロカプセル
を水性媒体に分散させて使用すること及びコア
(核)物質が水との接触で分解し易いことから、
非透水性でしかも圧力により破壊し得るような被
膜形成物質が使用される。 シエル物質の適当な例は、例えばカルナウバワ
ツクス、綿ロウ、蜜ロウ、羊毛ロウ、モンタンワ
ツクス、パラフインワツクス、ミクロクリスタリ
ンワツクス、ポリエチレンワツクス、ポリプロピ
レンワツクス等の動植物ワツクス、鉱物ワツクス
或いは合成ワツクス類や、低分子量オレフイン樹
脂、低分子量スチレン樹脂、石油樹脂、ロジン
類、フエノール樹脂、キシレン樹脂、アミノ樹
脂、エポキシ樹脂等の各種疎水性樹脂類である。 マイクロカプセル化に際しては、シエル物質の
溶融物中に前述したコア物質を分散させ、この溶
融物を空気中に噴霧し、或いは回転体より空気中
に飛散させて造粒する方法や、シエル物質の有機
溶媒溶液にコア物質を分散させ、この分散液を噴
霧造粒する方法が使用される。 マイクロカプセル粒子の径は、本発明の目的か
ら、0.05乃至500μm、特に0.1乃至100μmの範囲
内にあるのが望ましく、一方シエル物質はコア物
質当り1乃至100重量%、特に10乃至50重量%の
量で用いると、固体発泡剤の保護と圧力による破
砕性との点で満足すべき結果が得られる。 マイクロカプセル粒子に水に対する分散性を与
えるために任意の手段を採用し得る。例えば、マ
イクロカプセル粒子に、コロナ放電処理を与える
ことにより表面にのみ水分散可能な程度に親水性
を付与することができ、またマイクロカプセル粒
子を、親水性高分子、界面活性剤、或いはアルコ
ール類等で表面処理することによつて水分散性を
付与することができる。 尚、発泡剤と助剤とは混合物の形でマイクロカ
プセル化してもよいし、発泡剤のみをマイクロカ
プセル化し、助剤はラテツクス中に添加してもよ
いし、更に両者を独立にマイクロカプセル化して
もよい。 本発明において、マイクロカプセル化発泡剤
は、二重巻締部において独立気泡型のゴム発泡体
が形成され、しかもアツパー・クリアランス部に
おけるゴム発泡体の充填が確実に生じるような量
で使用される。一般に、ゴム固形分100部に対し
てマイクロカプセル化発泡剤を0.03乃至30部、特
に0.1乃至20部の量で使用するのがよい。即ち、
発泡剤の量が上記範囲よりも少ない場合には、ア
ツパー・クリアランス部に迄十分ゴム組成物を、
充填させることが困難となる傾向があり、一方上
記範囲よりも多いと、気泡が阻大化したり或いは
連通型の気泡の生成が多くなる傾向があり、密封
性能が低下する場合がある。特に好適な発泡剤の
使用量は、発泡剤の種類によつても相違し、また
安全性基準等も考慮して決定するのがよい。 その他の配合剤 ライニングにより施すシーラントと缶蓋との接
着性を改善するために、本発明のゴム組成物に
は、粘着付与剤を含有せしめるのが好ましい。こ
のような粘着付与剤はそれ自体周知であり、これ
らの内耐抽出性やフレバー特性の良いものを選択
使用する。その適当な例は、ロジン、水素添加ロ
ジン、硬化ロジン、ロジンまたは水素添加ロジン
の各種エステル等のロジン樹脂;テルペン樹脂;
フエノール・ホルムアルデヒド樹脂、ロジン−或
いはテルペン−等の天然樹脂変性フエノール樹
脂;キシレン−ホルムアルデヒド樹脂或いはその
変性樹脂;直鎖炭化水素樹脂(Piccopale樹脂)
等である。 更に、本発明の密封用ゴム組成物には、分散液
のレオロジー的特性に改善し、更に乾燥皮膜の硬
さを調節する目的で充填剤を含有せしめることが
望ましい。このような充填剤としては、無機の体
質顔料や着色顔料の多くのものが使用される。そ
の適当な例は、コロイダルシリカ、無水ケイ酸、
含水ケイ酸、合成ケイ酸塩等のシリカ質充填剤;
軟質乃至重質炭酸カルシウム、活性化炭酸カルシ
ウム;カリオン、焼成クレイ;アルミナ・ホワイ
ト;タルク粉;ドロマイト;硫酸アルミナ;硫酸
バリウム;炭酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、ケイ酸マグネシウム;硫酸カルシウム;軽石
粉;ガラス粉;アスベスト粉;酸化亜鉛;二酸化
チタン;カーボンブラツクである。 本発明のゴム組成物は、耐クリープ性等を改善
する目的で、熱可塑性エラストマーを改質剤とし
て配合し得る。このような改質剤の適当な例は、
ビニル芳香族化合物と共役ジエンとから成り且つ
ビニル芳香族化合物を40乃至90%、特に好適には
55乃至80%の範囲の量で含有するランダム共重合
体である。 本発明の密封用ゴム組成物には、所望に応じ
て、それ自体周知の配合剤を公知の処方に従つて
配合することができる。例えば、本発明のゴム組
成物には、アミン系、アルデヒド−アミン反応生
成物系、ケトン−アミン反応生成物系、混合アミ
ン系、フエノール系、或いはその他の老化防止剤
乃至は酸化防止剤や着色剤を配合することができ
る。また、デイスパージヨン乃至はラテツクス形
態のゴム組成物には、各種界面活性剤から成る乳
化乃至は分散安定剤;水素イオン調節剤;或いは
アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、カルボキシメチル澱
粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナト
リウム等の増粘等;或いはソルビン酸等の防腐剤
を配合することができる。これらの配合剤詳細
は、ラバーダイジエスト社発行「便覧ゴム・プラ
スチツク配合薬品」(昭和41年6月15日)に記載
されている。また、気泡サイズを調節する目的で
無機微粉末の核剤(Nucleating Agent)や、発
泡サイズを均一化させる目的で有機オルガノシロ
キサン系界面活性剤を配合することができる。 密封用ゴム組成物の好適な処方例を示すと次の
通りである。処 方 重量部 ゴ ム 100 マイクロカプセル化発泡剤 0.01〜30 発泡助剤 0〜20 粘着付与剤 5〜200 充填剤 30〜200 改質剤 0〜200 界面活性剤 0〜10 これらの各成分は、分散用液体媒体に分散させ
て、ライニング用組成物とする。即ち、前述した
ゴム成分を配合剤と共に、乳化剤により乳化分散
させる。これらの分散液において、施用時の固形
分濃度は、ライニングに適した適度の展延性とラ
イニング後の形態保持性との組合せが得られるよ
うに、20乃至90%の範囲のうちから、所望の値に
設定する。このうちでも、30乃至70%の固形分濃
度となるようにすることが好適である。 缶胴及び缶蓋並びに二重巻締 本発明の密封用ゴム組成物は、種々の缶体にお
けるライニング用シーラントとして有用である。
このような缶体として、ブラツクスチール、錫鍍
金鋼板、テイン・フリー・スチール或いはアルミ
ニウム等の金属素材(ブラツク)を、所要サイズ
に裁断し、半田、接着剤或いは熔接等の手段によ
り重ね合わせ継ぎ目(サイド・ラツプ・シーム)
或いはフツク・シームを形成させた缶胴を用いる
スリー・ピース缶や、或いは前述した金属素材を
絞り加工、絞りしごき加工、或いはインパクト・
エクストルージヨン加工で形成したシームレス缶
胴を用いるツーピース缶が知られているが、本発
明のゴム組成物は、これら何れの缶体に対して
も、缶胴フランジと缶蓋との間で介在させるシー
ラントを形成させるために適用することができ
る。 本発明の密封用ゴム組成物は、種々のライニン
グ手段により缶蓋の周縁部の溝に施すことができ
る。例えば、ゴム組成物のライニングは、打抜成
形された缶蓋を回転させながら塗布を行うチヤツ
ク回転型ノズルライナーや、缶蓋を停止させノズ
ルを回転させながらゴム組成物の塗布を行うノズ
ル回転型ノズルライナーや、或いはゴム組成物を
一度ダイに転移し更に缶蓋に転写するダイライナ
ーを用いて行うことができる。 本発明の密封用ゴム組成物は、缶蓋周囲の溝の
部分に上述した手段で施した後必要により、乾燥
してシーラントの層とする。 缶胴と缶蓋との二重巻締は、それ自体公知の手
法、例えばシーマーを用いることにより容易に行
うことができる。この場合、巻締部の諸寸法は、
缶の大きさや缶素材の厚みによつても相違する
が、缶の板厚(缶胴のフランジ厚みと缶蓋周縁部
の厚みとの平均値として定義する)をtとしたと
き、缶胴フツクと缶蓋フツクとのオーバーラツプ
長OL及び巻締部高さWが下記式 OL=3t〜10t ……(1) W=5t〜15t ……(2) を満足するように二重巻締を行うことが、本発明
の作用効果を十分に発現させるために望ましい。 発 泡 本発明によれば、かくして得られる二重巻締缶
の巻締部を加熱あるいは酸と接触させて、前述し
たライニング層を独立気泡構造のゴム発泡体に転
化させる。勿論、巻締部の加熱温度は、ライニン
グ層中に含有される発泡剤が分解するに足るもの
であり、この温度は一般に50乃至350℃、特に80
乃至250℃の範囲にあることが望ましい。即ち、
この温度が上記範囲よりも低い場合には、発泡剤
の分解の程度が低く、アツパー・クリアランス部
に十分に発泡体をいきわたらせることが困難とな
る傾向があり、また上記範囲よりも高い場合に
は、缶胴又は缶蓋の塗料の焦げ等が生じるので好
ましくない。 加熱時期及び加熱手段等は、巻締後に加熱行わ
れる限り任意のものであつてよい。ライニング層
の加熱は、巻締部を高周波誘導加熱コイルによつ
て選択的に加熱する方法、巻締部を加熱媒体、例
えば熱水、熱水蒸気、熱空気、加熱オイル、加熱
ロール、加熱板、熱フレーム等と接触させて加熱
する方法等が特に制限なく採用できる。加熱によ
る充填用ゴム組成物の発泡は、内容物の加熱殺菌
乃至滅菌とは別個の工程で、殺菌の前又は後に行
うこともできるし、また加熱殺菌と同時に行うこ
とができる。例えば内容物の加熱殺菌は一般に80
乃至130℃の温度で5乃至120分間の熱処理で行わ
れることから、この熱処理条件で密封用ゴム組成
物の発泡をも同時に実施することができ、有利で
ある。 酸との接触により発泡させる場合には、これに
限定されないが二重巻締部を無機酸例えば、塩
酸、硫酸、リン酸、硝酸や有機酸例えば、クエン
酸、酒石酸等の水溶液に浸漬するとか、これらの
水溶液を二重巻締部に噴霧するとかの方法が採用
しうる。酸との接触により発泡させる場合には、
発泡完了後に余剰の酸が残留しない様に十分に洗
浄することが好ましい。 本発明において、独立気泡型ゴム発泡体の発泡
倍率は、ゴムの種類や二重巻締缶の用途によつて
も種々変化させ得るが、一般的に言つて、この発
泡倍率(発泡前体積当りの発泡後体積の比率)は
1.1乃至10倍、特に1.2乃至3倍の範囲にあるのが
よい。この発泡倍率が上記範囲よりも低い場合に
は、アツパー・クリアランス部に十分にゴムを充
填することが困難となることが多く、一方上記範
囲よりも高い場合には密封性能が低下する傾向が
ある。 本発明により形成される缶体或いは缶詰は、加
熱殺菌処理(レトルト)、加温処理等の缶詰工程
は勿論のこと、長時間にわたつて保存した場合に
も漏洩を生じることがなく、この利点は炭酸ガス
を高温度で含有する清涼飲料用の内圧缶や、缶内
部が高度の真空状態となる外圧缶においても同様
に達成される。 (実施例) 以下の実施例中、マイクロカプセルとシーラン
トは以下の要領で製造した。なお、特に断らない
限り、部は重量部で表し、シーラントの組成では
エラストマー(ゴム)固形分100重量部当りの重
量部で表す。 マイクロカプセルの製造 実施例中で使用したマイクロカプセルは、シエ
ル物質、コア物質(固体発泡剤)の種類によらず
以下の要領で作製した。 シエル物質の有機溶剤に溶解して、これに、得
ようとするマイクロカプセルの粒径よりやや小さ
い粒径に粉砕・分級された固体発泡剤を転化し、
均一に分散するまで撹拌・混合する。この時、分
散液の粘度が500から1000cpとなるようにシエル
物質の濃度を調整する。また、溶媒はシエル物質
に対しては良溶媒であり、コア物質に対しては非
溶媒あるいは貧溶媒であるようなものを選定す
る。この分散液を空気中に噴霧して、落下するマ
イクロカプセル化された粒子を捕集してマイクロ
カプセル化された固体発泡剤を得た。 シーラントの製造 実施例中、シーラントは以下の要領で製造し
た。固形分約50%のエラストマーのラテツクスを
準備し、エラストマー固形分100重量部に対して、
クレー(充填剤):90部、チタンホワイト(充填
剤):10部、カーボンブラツク(充填剤):1部、
水素添加ロジン:(粘着性付与剤):80部、カラヤ
ゴム(増粘剤):2部、メチルセルロース(増粘
剤):1部、ジ−β−ナフチルフエニレンジアミ
ン(老化防止剤):1部を加えて撹拌・混合した。
エラストマーの種類や特性はそれぞれの試料で異
なる。この混合物にマイクロカプセル化された固
体発泡剤の粒子を添加し、更に撹拌・混合した。
マイクロカプセル化された固体発泡剤の粒子のシ
エル物質、コア物質の種類や量比(シエル物質の
重量/コア物質の重量×100)、粒径およびシーラ
ントへの添加量はそれぞれの試料で異なる。又、
その際、水とアンモニア水を加えて、固形分含有
量が40%、PHが11となるように調整した。 実施例 1 試料Aにはエラストマーのラテツクスとしてス
チレン−ブタジエン共重合体ゴム(スチレン含有
量35%、乾燥ゴムのムーニー粘度40、重合温度50
℃)のラテツクスを用いた。また、マイクロカプ
セル化された固体発泡剤としては、シエル物質が
低分子量ポリスチレン、コア物質がアゾジカルボ
ンアミドで、シエル物質とコア物質の量比が約30
%、平均粒形が約20μmのものを用い、シーラン
トへの添加量は全固形分100重量部当り5部とし
た。一方、比較試料Aは試料Aと同じエラストマ
ーのラテツクスを用いて製造したが、マイクロカ
プセル化された固体発泡剤は添加しなかつた。こ
の2種類のシーラントを200ダイヤのアルミニウ
ム製缶蓋とTFS製缶蓋に塗布し、90℃で10分間
乾燥した。アルミニウム製缶蓋を、250ml202ダイ
ヤのサイドラツプシーム接着缶胴(巻締部近傍は
ネツクドイン加工されて200ダイヤになつている)
の一端に二重巻締めした後、95℃のコーヒー飲料
を充填し、他の一端にTFS製缶蓋を二重巻締め
した。更に、これらの缶詰を125℃40分のレトル
ト殺菌処理に賦して製品とした。 これらの製品缶詰を室温で1ケ月保存後、缶詰
製造業者による製品出荷時の密封検査に賦した。
密封検査は全数を打検し、音響不良缶については
缶内の真空度を測定して真空度の低下しているも
のを漏洩缶とした。 検査結果を1表に示す。本発明によるシーラン
ト(缶蓋用密封剤組成物、試料A)を使用した缶
より密封性が優れていることが判かる。
【表】
一方、これらの缶詰の二重巻締内部、主にアツ
パー・クリアランス部のシーラントの存在状態を
観察した。二重巻締部近傍の缶蓋部材をフツク9
を残して研削・除去し、缶胴部材を露出させる。
更に、缶胴部材表面の塗膜を研削・除去して鉄面
を露出させ、この状態で希硝酸に浸漬して鉄を溶
解・除去し、更に必要に応じて濃塩酸、濃硫酸で
処理してクロメート処理被膜や塗膜を除去して、
アツパー・クリアランス部、ローワー・クリアラ
ンス部のシーラントを露出させた。観察の結果、
本発明によるシーラント(試料A)を使用した缶
では、シーラントが約2.5倍に発泡して独立気泡
構造を形成しており、アツパー・クリアランス
部、ローワー・クリアランス部ともに隙間なくシ
ーラントで充満されていた。レトルト殺菌処理時
の加熱により発泡剤が分解した結果として発泡し
たものと考えられる。一方、従来のシーランス
(比較試料A)を使用した缶ではシーラントは発
泡しておらず、アツパー・クリアランス部へのシ
ーラントの充満状態は不十分であり、隙間がある
ことが観察された。また、アルミニウム製缶蓋巻
締部とTFS製缶蓋巻締部ではシーラントの充満
状態に差が認められなかつた。 実施例 2 比較試料Bは試料Aと同じエラストマーのラテ
ツクスを使用し、マイクロカプセル化された固体
発泡剤を添加しないで、試料Aに添加されている
のと同量のアゾジカルボンアミドを直接添加して
撹拌・混合して作製した。 試料A、比較試料A、および比較試料Bの粘度
をブルツクフイールド型粘度計(低剪断領域)と
セーバース型粘度計(高剪断領域)で測定し、粘
度の経時変化を調べた。室温で3ケ月間保存され
たシーラントの粘度は、マイクロカプセル化され
た固体発泡剤を含有する試料Aや固体発泡剤を含
有しない比較試料Aでは製造直後とほとんど変化
しなかつたが、固体発泡剤を直接添加した比較試
料Bでは増粘してゲル化し、ライニングできない
状態になつていた。 実施例 3 表2に示すような量のマイクロカプセル化され
た固体発泡剤を含有するシーラントを作製した。
ここで、シエル物質としては低分子量ポリエチレ
ンを使用し、固体発泡剤にアゾジカルボンアミ
ド、発泡助剤にクエン酸を用いて、混合してコア
物質とした。マイクロカプセル化粒子は造粒時に
コロナ放電処理に賦し、表面を改質した。マイク
ロカプセル化粒子の平均粒径は約50μm、シエル
物質とコア物質の量比は10%であつた。
パー・クリアランス部のシーラントの存在状態を
観察した。二重巻締部近傍の缶蓋部材をフツク9
を残して研削・除去し、缶胴部材を露出させる。
更に、缶胴部材表面の塗膜を研削・除去して鉄面
を露出させ、この状態で希硝酸に浸漬して鉄を溶
解・除去し、更に必要に応じて濃塩酸、濃硫酸で
処理してクロメート処理被膜や塗膜を除去して、
アツパー・クリアランス部、ローワー・クリアラ
ンス部のシーラントを露出させた。観察の結果、
本発明によるシーラント(試料A)を使用した缶
では、シーラントが約2.5倍に発泡して独立気泡
構造を形成しており、アツパー・クリアランス
部、ローワー・クリアランス部ともに隙間なくシ
ーラントで充満されていた。レトルト殺菌処理時
の加熱により発泡剤が分解した結果として発泡し
たものと考えられる。一方、従来のシーランス
(比較試料A)を使用した缶ではシーラントは発
泡しておらず、アツパー・クリアランス部へのシ
ーラントの充満状態は不十分であり、隙間がある
ことが観察された。また、アルミニウム製缶蓋巻
締部とTFS製缶蓋巻締部ではシーラントの充満
状態に差が認められなかつた。 実施例 2 比較試料Bは試料Aと同じエラストマーのラテ
ツクスを使用し、マイクロカプセル化された固体
発泡剤を添加しないで、試料Aに添加されている
のと同量のアゾジカルボンアミドを直接添加して
撹拌・混合して作製した。 試料A、比較試料A、および比較試料Bの粘度
をブルツクフイールド型粘度計(低剪断領域)と
セーバース型粘度計(高剪断領域)で測定し、粘
度の経時変化を調べた。室温で3ケ月間保存され
たシーラントの粘度は、マイクロカプセル化され
た固体発泡剤を含有する試料Aや固体発泡剤を含
有しない比較試料Aでは製造直後とほとんど変化
しなかつたが、固体発泡剤を直接添加した比較試
料Bでは増粘してゲル化し、ライニングできない
状態になつていた。 実施例 3 表2に示すような量のマイクロカプセル化され
た固体発泡剤を含有するシーラントを作製した。
ここで、シエル物質としては低分子量ポリエチレ
ンを使用し、固体発泡剤にアゾジカルボンアミ
ド、発泡助剤にクエン酸を用いて、混合してコア
物質とした。マイクロカプセル化粒子は造粒時に
コロナ放電処理に賦し、表面を改質した。マイク
ロカプセル化粒子の平均粒径は約50μm、シエル
物質とコア物質の量比は10%であつた。
【表】
これらのシーラントを、実施例1と同様に、缶
蓋にライニングして缶胴の巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1に示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した結果、試料B、C、D、
E、及びFでは、シーラントは独立気泡状態で発
泡して、アツパー・クリアランス部を完全に充満
していたが、試料Gでは気泡が連続している部分
が認められ、漏洩通路を形成し易い状態であるこ
とが判つた。 実施例 4 表3に示すような粒径を有するマイクロカプセ
ル化された固体発泡剤を全固形分100重量部当り
10部含有するシーラントを製造した。ここで、シ
エル物質は低分子量ポリスチレン、コア物質はジ
アゾカルボンアミドであり、シエル物質とコア物
質の量比は約50%であつた。その他の成分は実施
例1と同じとした。
蓋にライニングして缶胴の巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1に示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した結果、試料B、C、D、
E、及びFでは、シーラントは独立気泡状態で発
泡して、アツパー・クリアランス部を完全に充満
していたが、試料Gでは気泡が連続している部分
が認められ、漏洩通路を形成し易い状態であるこ
とが判つた。 実施例 4 表3に示すような粒径を有するマイクロカプセ
ル化された固体発泡剤を全固形分100重量部当り
10部含有するシーラントを製造した。ここで、シ
エル物質は低分子量ポリスチレン、コア物質はジ
アゾカルボンアミドであり、シエル物質とコア物
質の量比は約50%であつた。その他の成分は実施
例1と同じとした。
【表】
これらのシーラントを、実施例1と同様に、缶
蓋にライニングして缶胴を巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1に示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した結果、いずれのシーラント
を使用した缶でも、シーラントは独立気泡状態で
発泡して、アツパー・クリアランス部を完全に充
満している。また、実施例2に示した方法でこれ
らのシーラントの粘度の経時安定性を調べたとこ
ろ、試料Mは3ケ月経時後に於てマイクロカプセ
ル化された固体発泡剤が沈降して分離する傾向が
認められ、再分散後の粘度は低下してライニング
性が低下していたが、他の試料では粘度変化は少
なく、十分にライニングできる状態であつた。 実施例 5 表4に示すようなシエル物質とコア物質の量比
を有する固体発泡剤のマイクロカプセル化粒子を
作製した。ここで、シエル物質はパラフインワツ
クス、コア物質はベンゼン・スルホニル・ヒドラ
ジドを使用し、平均粒径は約5μmとした。
蓋にライニングして缶胴を巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1に示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した結果、いずれのシーラント
を使用した缶でも、シーラントは独立気泡状態で
発泡して、アツパー・クリアランス部を完全に充
満している。また、実施例2に示した方法でこれ
らのシーラントの粘度の経時安定性を調べたとこ
ろ、試料Mは3ケ月経時後に於てマイクロカプセ
ル化された固体発泡剤が沈降して分離する傾向が
認められ、再分散後の粘度は低下してライニング
性が低下していたが、他の試料では粘度変化は少
なく、十分にライニングできる状態であつた。 実施例 5 表4に示すようなシエル物質とコア物質の量比
を有する固体発泡剤のマイクロカプセル化粒子を
作製した。ここで、シエル物質はパラフインワツ
クス、コア物質はベンゼン・スルホニル・ヒドラ
ジドを使用し、平均粒径は約5μmとした。
【表】
実施例1の試料Aに使用したものと同じエラス
トマーを用いて、マイクロカプセル化された固体
発泡剤の添加量を全固形分100重量部当り3部と
して6種のシーラントを作製した。 これらのシーラントを、実施例1と同様に、缶
蓋にライニングして缶胴に巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1に示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した。その結果、本発明による
シーラントを使用した缶ではいずれもシーラント
は独立気泡状態で発泡しており、アツパー・クリ
アランス部を完全に充満していたが、比較試料C
を使用した缶ではシーラントの発泡はごく少な
く、アツパー・クリアランス部の充満状態は不完
全であつた。比較試料Cではシエル物質が厚過ぎ
たために、二重巻締め時にマイクロカプセルが破
壊されなかつたためと推定される。また、実施例
2に示した方法でこれらのシーラントの粘度の経
時安定性を調べたところ、いずれの試料でも粘度
変化は少なく、十分にライニングできる状態であ
つた。 実施例 6 表5に示すような固体発泡剤を使用して、同表
に示した量のマイクロカプセル化粒子と試料Aに
使用したのと同じエラストマーのラテツクスを用
いて4種のシーラントを作製した。
トマーを用いて、マイクロカプセル化された固体
発泡剤の添加量を全固形分100重量部当り3部と
して6種のシーラントを作製した。 これらのシーラントを、実施例1と同様に、缶
蓋にライニングして缶胴に巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1に示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した。その結果、本発明による
シーラントを使用した缶ではいずれもシーラント
は独立気泡状態で発泡しており、アツパー・クリ
アランス部を完全に充満していたが、比較試料C
を使用した缶ではシーラントの発泡はごく少な
く、アツパー・クリアランス部の充満状態は不完
全であつた。比較試料Cではシエル物質が厚過ぎ
たために、二重巻締め時にマイクロカプセルが破
壊されなかつたためと推定される。また、実施例
2に示した方法でこれらのシーラントの粘度の経
時安定性を調べたところ、いずれの試料でも粘度
変化は少なく、十分にライニングできる状態であ
つた。 実施例 6 表5に示すような固体発泡剤を使用して、同表
に示した量のマイクロカプセル化粒子と試料Aに
使用したのと同じエラストマーのラテツクスを用
いて4種のシーラントを作製した。
【表】
これらのシーラントを、実施例1と同様に、缶
蓋にライニングして缶胴に巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1に示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した。その結果、いずれのシー
ラントを使用した缶でもシーラントは独立気泡状
態で発泡しており、アツパー・クリアランス部を
完全に充満していた。また、実施例2に示した方
法でこれらのシーラントの粘度の経時安定性を調
べたところ、いずれの試料でも粘度変化は少な
く、十分にライニングできる状態であつた。 実施例 7 シエル物質として、ポリエチレンワツクス、エ
ポキシ樹脂、フエノール樹脂、およびロジンを用
い、コア物質としてジアゾカルボンアミドを用い
て4種のマイクロカプセル化された固体発泡剤粒
子を作製し、これらのマイクロカプセル化粒子と
試料Aに使用したものと同じエラストマー・ラテ
ツクスおよびその他の添加剤を用いて4種のシー
ラントを作製した。 これらのシーラントを、実施例1と同様に、缶
蓋にライニングして缶胴に巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1で示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した。その結果、いずれのシー
ラントを使用した缶でもシーラントは独立気泡状
態で発泡しており、アツパー・クリアランス部を
完全に充満していた。また、実施例2に示した方
法でこれらのシーラントの粘度の経時安定性を調
べたところ、いずれの試料でも粘度変化は少な
く、十分にライニングできる状態であつた。 実施例 8 表6に示すようにエラストマーのラテツクスと
試料Aに使用したのと同じマイクロカプセル化粒
子とを用いて3種のシーラントを作製した。
蓋にライニングして缶胴に巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1に示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した。その結果、いずれのシー
ラントを使用した缶でもシーラントは独立気泡状
態で発泡しており、アツパー・クリアランス部を
完全に充満していた。また、実施例2に示した方
法でこれらのシーラントの粘度の経時安定性を調
べたところ、いずれの試料でも粘度変化は少な
く、十分にライニングできる状態であつた。 実施例 7 シエル物質として、ポリエチレンワツクス、エ
ポキシ樹脂、フエノール樹脂、およびロジンを用
い、コア物質としてジアゾカルボンアミドを用い
て4種のマイクロカプセル化された固体発泡剤粒
子を作製し、これらのマイクロカプセル化粒子と
試料Aに使用したものと同じエラストマー・ラテ
ツクスおよびその他の添加剤を用いて4種のシー
ラントを作製した。 これらのシーラントを、実施例1と同様に、缶
蓋にライニングして缶胴に巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を製造した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1で示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した。その結果、いずれのシー
ラントを使用した缶でもシーラントは独立気泡状
態で発泡しており、アツパー・クリアランス部を
完全に充満していた。また、実施例2に示した方
法でこれらのシーラントの粘度の経時安定性を調
べたところ、いずれの試料でも粘度変化は少な
く、十分にライニングできる状態であつた。 実施例 8 表6に示すようにエラストマーのラテツクスと
試料Aに使用したのと同じマイクロカプセル化粒
子とを用いて3種のシーラントを作製した。
【表】
これらのシーラントを、実施例1と同様に、缶
蓋にライニングして缶胴に巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を作製した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1で示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した。その結果、いずれのシー
ラントを使用した缶でもシーラントは独立気泡状
態で発泡しており、アツパー・クリアランス部を
完全に充満していた。また、実施例2に示した方
法でこれらのシーラントの粘度の経時安定性を調
べたところ、いずれの試料でも粘度変化は少な
く、十分にライニングできる状態であつた。
蓋にライニングして缶胴に巻締め、コーヒー飲料
の缶詰を作製した。缶詰をレトルト処理した後、
実施例1で示した手順で、巻締内部のシーラント
の充満状態を観察した。その結果、いずれのシー
ラントを使用した缶でもシーラントは独立気泡状
態で発泡しており、アツパー・クリアランス部を
完全に充満していた。また、実施例2に示した方
法でこれらのシーラントの粘度の経時安定性を調
べたところ、いずれの試料でも粘度変化は少な
く、十分にライニングできる状態であつた。
第1図は本発明の組成物を用いて得られる二重
巻締缶の巻締部を示す拡大断面図、第2図は第1
図の缶の缶胴重ね合せ継目に対応する巻締部を示
す拡大断面図、第3図は従来の二重巻締缶の巻締
部を示す拡大断面図、第4図は第3図の缶の重ね
合せ継目に対応する巻締部を示す拡大断面図であ
る。 1は缶胴部材、2は缶端部材、3は二重巻締
部、4は缶胴フツク、9は缶端フツク、12はロ
ーワー・クリアランス、13はアツパー・クリア
ランス、14はゴム組成物層を表わす。
巻締缶の巻締部を示す拡大断面図、第2図は第1
図の缶の缶胴重ね合せ継目に対応する巻締部を示
す拡大断面図、第3図は従来の二重巻締缶の巻締
部を示す拡大断面図、第4図は第3図の缶の重ね
合せ継目に対応する巻締部を示す拡大断面図であ
る。 1は缶胴部材、2は缶端部材、3は二重巻締
部、4は缶胴フツク、9は缶端フツク、12はロ
ーワー・クリアランス、13はアツパー・クリア
ランス、14はゴム組成物層を表わす。
1 (a)ナトリウム、マグネシウム、バリウム、カ
ルシウムまたは亜鉛の過塩素酸塩化合物の少なく
とも一種または二種以上8〜40重量%、(b)塩化亜
鉛3〜30重量%、(c)アルコール類25〜70重量%と からなる塩素含有樹脂発泡体用の液状安定剤。 2 (a)ナトリウム、マグネシウム、バリウム、カ
ルシウムまたは亜鉛の過塩素酸塩化合物の少なく
とも一種または二種以上8〜40重量%、(b)塩化亜
鉛3〜30重量%、(c)アルコール類25〜70重量%、
(d)尿素3〜25重量%と からなる塩素含有樹脂発泡体用の液状安定剤。
ルシウムまたは亜鉛の過塩素酸塩化合物の少なく
とも一種または二種以上8〜40重量%、(b)塩化亜
鉛3〜30重量%、(c)アルコール類25〜70重量%と からなる塩素含有樹脂発泡体用の液状安定剤。 2 (a)ナトリウム、マグネシウム、バリウム、カ
ルシウムまたは亜鉛の過塩素酸塩化合物の少なく
とも一種または二種以上8〜40重量%、(b)塩化亜
鉛3〜30重量%、(c)アルコール類25〜70重量%、
(d)尿素3〜25重量%と からなる塩素含有樹脂発泡体用の液状安定剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2295786A JPS62181343A (ja) | 1986-02-06 | 1986-02-06 | 缶蓋用密封剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2295786A JPS62181343A (ja) | 1986-02-06 | 1986-02-06 | 缶蓋用密封剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62181343A JPS62181343A (ja) | 1987-08-08 |
| JPH0457702B2 true JPH0457702B2 (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=12097087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2295786A Granted JPS62181343A (ja) | 1986-02-06 | 1986-02-06 | 缶蓋用密封剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62181343A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1986
- 1986-02-06 JP JP2295786A patent/JPS62181343A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62181343A (ja) | 1987-08-08 |
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