JPH0458833B2 - - Google Patents
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- JPH0458833B2 JPH0458833B2 JP60078102A JP7810285A JPH0458833B2 JP H0458833 B2 JPH0458833 B2 JP H0458833B2 JP 60078102 A JP60078102 A JP 60078102A JP 7810285 A JP7810285 A JP 7810285A JP H0458833 B2 JPH0458833 B2 JP H0458833B2
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Description
[産業上の利用分野]
本発明はポリウレタン組成物に関するものであ
る。 [従来の技術] 従来、ポリウレタンエラストマー組成物(溶
液)が多孔性シート材料の製造に用いられること
が知られている(特公昭46−25269号公報、特公
昭58−5931号公報など)。 [発明が解決しようとする問題点] このようなシート材料用に用いられるポリウレ
タン組成物としては、表面平滑性に優れシート密
度が小さい多孔性シート材料を与え且つ収縮の少
ない、いわゆる湿式成膜性に優れたものが要望さ
れている。 [問題点を解決するための手段] 本発明者らはこのような用件を満足させるポリ
ウレタン組成物を乱すべく鋭意検討した結果、特
定のアルミニウム化合物を含有させたポリウレタ
ン組成物が、優れた湿式成膜性を有し且つ表面平
滑性に優れシート密度の小さい多孔性シート材料
を与えることを見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明はポリウレタンおよび必要に
よりその溶楳からなるポリウレタン組成物におい
て、式に表わされるアルミニウム化合物(A)を含
有することを特徴とするポリウレタン組成物であ
る。 [式中、R1、R2、R3、R4は炭素数1〜20の直鎖
または分枝状の飽和または不飽和脂肪族炭化水素
基;RはHまたは炭素数1〜20直鎖または分枝状
の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基を表わす。] 上記R1、R2、R3、R4およびRの飽和または不
飽和脂肪族炭化水素基としてメチル、エチル、n
−およびiso−プロピル、n−、iso−、sec−お
よびtert−ブチル、オクチル、2−エチルヘキシ
ル、ペラゴニル、カプリル、ラウリル、トリデシ
ル、ミリスチル、セチル、ステアリル、ノナデシ
ル、アラキジルなどのアルキル基;ビニル、プロ
ペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、オ
クテニル、デセニル、ドデセニル、トリデセニ
ル、フイセテリル、ペンタデセニル、ゾーマリ
ル、オレイル、ガドレイル、リノレイルなどの不
飽和脂肪族炭化水素基(アルケニル基など)が挙
げられる。これらのうち好ましいのはメチル、
iso−プロピル、オクチル、ラウリル、ステアリ
ル、ドデセニル、フイセテリル、ペンタデセニ
ル、オレイル、リノレイルである。 式で示されるアルミニウム化合物の好ましい
群としては式で示されるものがある。 [式中、R4は炭素数1〜20の直鎖または分枝状
の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基を表わす。] 式で示されるアルミニウム化合物の具体例と
してはたとえば下記のものが挙げられる: Al化合物(1):R4が のもの、 Al化合物(2):R4が −(CH2)8CH=CHCH2CH=CH(CH2)4CH3 のもの。 本発明のポリウレタン組成物において、ポリウ
レタンとしては有機ジイソシアネート(a)と高分子
ジオール(b)および必要により鎖伸長剤(c)とからの
ポリウレタンが使用できる。 このようなポリウレタンの製造に用いられる有
機ジイソシアネート(a)としては従来からポリウレ
タン製造に使用されているものが使用できる。こ
のようなジイソシアネートには炭素数(NCO基
中の炭素を除く)60〜20の芳香族ジイソシアネー
ト、炭素数2〜18の脂肪族ジイソシアネート、炭
素数4〜15の脂環式ジイソシアネート、炭素数8
〜15の芳香脂肪族ジイソシアネートおよびこれら
のジイソシアネートの変性物(ウレタン基、カル
ボジイミド基、アロフアネート基、ウレア基、ビ
ユーレツト基、ウレトジオン基、ウレトイミン
基、イソシアヌレート基、オキサゾリドン基含有
変性物など)が含まれる。このようなジイソシア
ネートの具体例としては特開昭53−42294号公報
記載のもの例えば1,3−および1,4−フエニ
レンジイソシアネート、2,4−および/または
2,6−トリレンジイソシアネート(TD1)、ジ
フエニルメタン−2,4′−および/または4,
4′−ジイソシアネート(MDI)、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、m−およびp−イソシア
ナトフエニルスルホニルイソシアネートなどの芳
香族ジイソシアネート;エチレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソ
シアネート、2,2,4−トリメチルヘキサンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート、2,
6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ビス
(2−イソシアネートエチル)フマレート、ビス
(2−イソシアネートエチル)カーボネート、2
−イソシアネートエチル−2,6−ジイソシアネ
ートヘキサノエートなどの脂肪族ジイソシアネー
ト;イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート(水添MDI)、シク
ロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘ
キシレンジイソシアネート(水添TDI)、ビス
(2−イソシアネートエチル)4−シクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボキシレートなどの脂環式ジ
イソシアネート:キシリレンジイソシアネート、
ジエチルベンゼンジイソシアネートなどの芳香脂
肪族ジイソシアネート;変性MDI(ウレタン変性
MDI、カルボジイミド変性MDI、トリヒドロカ
ルビルホスフエート変性MDIなど)、ウレタン変
性TDIなどのジイソシアネートの変性物およびこ
れらの2種以上の混合物が挙げられる。これらの
うち実用上好ましいのは芳香族ジイソシアネート
とくにMDIである。 ポリウレタンの製造に用いられる高分子ジオー
ル(b)としてはポリエーテルジオール、ポリエステ
ルジオールおよびこれらの2種以上の混合物が挙
げられる。 ポリエーテルジオールとしてはアルキレンオキ
サイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド、1,2−,2,3−1,3−ブチレンオキ
サイドなど)、複素環式エーテル(テトラヒドロ
フランなど)を重合または共重合(ブロツクおよ
び/またはランダム付加)させて得られるもの、
例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレン−プロピレン(ブロツ
クおよび/またはランダム)グリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、ポリテトラメ
チレン−エチレン(ブロツクおよび/またはラン
ダム)グリコール、ポリテトラメチレン−プロピ
レン(ブロツクおよび/またはランダム)グリコ
ール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール、
ポリオクタメチレンエーテルグリコールおよびこ
れらの2種以上の混合物が挙げられる。 ポリエステルジオールには低分子ジオールおよ
び/または分子量1000以下のポリエーテルジオー
ルとジカルボン酸とを反応させて得られる縮合ポ
リエステルジオールや、ラクトンの開環重合によ
り得られるポリラクトンジオールなどが含まれ
る。上記低分子ジオールとしてはエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、1,4−,1,
3−ブタンジオール、ネオペンチルグルコール、
1,6−ヘキサンジオール;環状基を有する低分
子ジオール類[たとえば特公昭45−1474号記載の
もの:ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン、ビス(ヒドロキシエチル)ベンンゼン、ビス
フエノールAのエチレンオキサイド付加物等]、
およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
分子量1000以下のポリエーテルジオールとしては
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコールお
よびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。ま
た、ジカルボン酸としては脂肪族ジカルボン酸
(コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチ
ン酸など)、芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸など)、およびこれらの
2種以上の混合物が挙げられ;ラクトンとしては
ε−カプロラクトンが挙げられる。ポリエステル
は通常の方法、とたとえば低分子ジオールおよ
び/または分子量1000以下のポリエーテルジオー
ルを、ジカルボン酸もしくはそのエステル形成性
誘導体[たとえば無水物(無水マレイン酸、無水
フタル酸など)、低級エステル(テレフタル酸ジ
メチルなど)、ハライド等]と、またはその無水
物およびアルキレンオキサイド(たとえばエチレ
ンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイ
ド)とを反応(縮合)させる、あるいは開始剤
(低分子ジオールおよび/または分子量1000以下
のポリエーテルジオール)にラクトンを付加させ
ることにより製造することができる。これらのポ
リエステルジオールのうちで好ましいのは、ポリ
エチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、
ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオペンチ
ルアジペート、ポリエチレンプロピレンアジペー
ト、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリブチ
レンヘキサメチレンアジペート、ポリジエチレン
アジペート、ポリ(ポリテトラメチレンエーテ
ル)アジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリ
エチレンセバケート、ポリブチレンアゼレート、
ポリブチレンセバケート、およびポリカプロラク
トンジオールである。 また、これらのジオール(ポリエーテルジオー
ルおよび/またはポリエステルジオールおよび必
要により低分子ジオール)とエチレン性不飽和単
量体(アクリロニトリル、スチレンなど)を重合
させて得られる重合体ジオール(たとえば特開昭
54−101899号、特開昭54−122396号公報記載のも
の)や、ポリブタジエンジオール、水酸基含有ビ
ニル重合体(アクリル系ジオール)たとえば特開
昭58−57413号および57414号公報記載のものも使
用できる。 高分子ジオール(b)の平均分子量は、通常500〜
5000、好ましくは1000〜3000である。 ポリウレタン組成物製造に際し必要により用い
られる鎖伸長剤(c)としては2個)の活性水素原子
含有基(水酸基、アミノ基、メルカプロ基など;
好ましくは水酸基および/またはアミノ基とくに
好ましくは水酸基)を有する低分子活性水素化合
物(分子量:通常500以下好ましくは60〜400)
[低分子ジオール、アミノアルコール、ジアミン
など]が使用できる。このような低分子活性水素
化合物としては、特開昭53−42294号公報記載の
もの、例えば低分子ジオール[エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、分
子量200〜400のポリエチレングリコールおよびポ
リプロピレングリコール、環状基を有する低分子
ジオール類(たとえば特公昭45−1474号記載のも
の:ビスフエノールAのプロピレンオキサイド付
加物等)、第3級または第4級窒素原子含有低分
子ジオール類(たとえば特開昭54−130699号公報
記載のもの:アルキルジアルカノールアミン等お
よびそれらの4級化物)、チオジエチレングリコ
ール等];シアミン類たとえば脂肪族ジアミン
(エチレンジアミンなど)、脂環式ジアミン(イソ
ホロンジアミンなど)、複素環式ジアミン(ピペ
ラジン、アミノエチルピペラジンなど)、芳香脂
肪族ジアミン(キシリレンジアミンなど)、芳香
族ジアミン、ヒドラジン、ヒドラジツド(アジピ
ン酸ジヒドラジツドなど);アミノアルコールた
とえばアルカノールアミン(モノエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミン等);およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち
で好ましいのは、低分子ジオール(とくにエチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、
およびこれらの2種以上の混合物)である。 高分子ジオール(b)と鎖伸長剤(c)のモル比は、通
常1:0〜15、好ましくは1:1〜7である。高
分子ジオール(b)および鎖伸長剤(c)の全体の平均分
子量は通常300〜1000である。平均分子量が1000
より大きい場合はポリウレタンの湿式成膜性が低
下し、また300より小さいと湿式成膜性は良いが
耐屈曲性とくに低温での耐屈曲性が不充分とな
り、好ましくない。 ポリウレタン製造にあたり、有機ジイソシアネ
ート(a)と高分子ジオール(b)および必要により鎖伸
長剤(c)との割合は、NCO基:活性水素含有基の
当量比が通常0.9〜1.1:1、好ましくは実質的に
1である。当量比が上記範囲外では、高重合度の
ポリウレタンを得ることが難しくなり、好ましく
ない。 ポリウレタンの製造は、通常の方法で行うこと
ができ、例えば有機ジイソシアネート(a)と高分子
ジオール(b)および必要により鎖伸長剤(c)とを同時
に反応させるワンシヨツト法、(a)と(b)を反応させ
てNCO未端プレポリマーを製造し次いでこれを
(c)で鎖伸長するプレポリマー法が挙げられる。 ポリウレタン製造は、NCO基に対して不活性
な溶媒の存在下または不存在下で行うことができ
る。このような溶媒としては後述のものが使用で
きる。 ポリウレタン製造に際し、反応温度はポリウレ
タン化反応に通常採用される温度と同じ良く、溶
媒を使用する場合は通常20〜100℃、無溶媒の場
合は通常20〜220℃好ましくは150〜200℃である。 反応を促進させるため、ポリウレタン反応に通
常使用される触媒[たとえばアミン系触媒(トリ
エチルアミン、N−エチルモルホリン、トリエチ
レンジアミンなど)、錫系触媒(トリメチルチン
ラウレート、ヂブチルチンジラウレートなど)]
を必要により使用することができる。 また、必要により、重合停止剤[たとえば1価
アルコール(メタノール、ブタノール、シクロヘ
キサノールなど)、1価アミン(メチルアミン、
ブチルアミン、シクロヘキシルアミンなど)]を
用いることもできる。 ポリウレタンの製造は通常用いられている製造
装置で行うことができる。無溶媒の場合は例えば
ニーダーやエクストルーダーのような装置を用い
ることができる。 このようにして製造されるポリウレタンとして
は、30重量%DMF溶液として測定した溶液粘度
が20℃で2000〜1000000cps)のものが、実用上好
ましい。 本発明のポリウレタン組成物において必要によ
り使用されるポリウレタンの溶媒としては、アミ
ド系溶媒[ジメチルフオルムアミド(以下DMF
と略記)、ジメチルアセトアミドなど]、スルフオ
キシド系溶媒(ジメチルスルフオキシドなど)エ
ーテル系溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン
など)、ケトン系溶媒(シクロヘキサノン、メチ
ルエチルケトンなど)、エステル系溶媒(酢酸エ
チルなど)、芳香族炭化水素系溶媒(トルエンな
ど)、およびこれらの2種以上の混合物が挙げら
れる。実用上好ましいのはアミド系溶媒およびス
ルフオキシド系溶媒、とくにDMFである。 本発明のポリウレタン組成物(溶液の場合)
は、上述の不活性溶媒中で製造したポリウレタン
溶液、ポリウレタンを前記溶媒に溶解したものの
何れでもよい。好ましいのは前者である。ポリウ
レタン溶液の濃度は通常5〜40重量%、好ましく
は10〜30重量%である。 本発明のポリウレタン組成物中には、必要によ
り、ポリウレタン以外の樹脂たとえばポリ塩化ビ
ニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル
酸エステル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を配合する
こともできる。ポリウレタンとその他の樹脂の配
合割合(重量比)は種々変えることができ;例え
ば20:80〜100:0、好ましくは50:50〜100:0
とすることができる。 また、必要により、ポリウレタン組成物中に凝
固調節剤たとえば高級アルコール(特公昭42−
22719号公報)、結晶性有機化合物(特公昭56−
41652号公報)、疎水性ノニオン系界面活性剤(特
公昭45−39634号公報および特公昭45−39635号公
報)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアル
キレン変性ジメチルポリシロキサン)、ウレタン
変性シリコーン(特願昭59−1148号明細書)など
を含有させることができる。これらの凝固調節剤
のうち、好ましいのはウレタン変性シリコーン
(特願昭59−1148号明細書)であり、その添加量
はポリウレタン溶液固形分に対して通常0.1〜20
重量%、好ましくは0.4〜10重量%である。 さらに、必要により安全剤[酸化防止剤たとえ
ば4,4′−ブチリデンビス(3′−メチル−6−t
−ブチルフエノール)などのヒンダードフエノー
ル;トリフエニルフオスフアイト、トリクロロエ
チルホスフアイトなどの有機ホスフアイト等;紫
外線吸収剤たとえばベンゾフエノン系、ベンゾト
リアゾール系など;酸性物質たとえばカルボン
酸、オキシカルボン酸、リン酸、ハロゲン化フエ
ノール;エポキシ化合物(たとえば特開昭55−
60554号公報記載のもの)等]や、顔料(酸化チ
タン、酸化鉄、カーボンブラツクなど)、フイラ
ー(炭酸カルシウムなど)、難燃剤、可塑剤、揺
変剤、帯電防止剤、殺菌剤などを添加することも
できる。 本発明のポリウレタン組成物は、多孔性シート
材料用に有用である。 多孔性シート材料は通常ポリウレタン溶液を基
体に適用し湿式処理することにより製造される。
用いる基体としては、不織布、織布、編布、起毛
布、紙(離型紙など)、プラスチツクフイルム、
ガラス板などが挙げられる。また、予め高分子物
質で樹脂加工した基体でも良く、例えば不織布、
織布、編布、起毛布などの繊維質基体の場合、予
め高分子物質[例えばポリウレタン組成物中のポ
リウレタンとは異なる組成の(窒素含量の異な
る)ポリウレタン]で樹脂加工した基体も使用で
きる。樹脂加工の方法としては基体を高分子物質
の溶液または分散液で含浸処理する方法、または
その後湿式処理する方法が挙げられる。 本発明の組成物(ポリウレタン溶液)を基体に
適用し湿式処理するに当り、該溶液の適用(塗布
および/または含浸)および湿式処理は通常の方
法により行うことができる。湿式処理に用いる液
体(非溶媒としては水、エチレングリコール、グ
リセリン、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ヒドロキシエチルアセテートおよびこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。また、上記非溶
媒と前記溶媒(ポリウレタンの溶媒)との混合物
(重量比:たとえば90:10〜30:70)を用いるこ
ともできる。湿式処理の方法としてはポリウレタ
ン溶液を適用した基体を凝固浴中へ浸漬する方
法、水蒸気により凝固させる方法、水蒸気により
部分的に凝固させ次いで凝固浴中へ浸漬する方
法、ポリウレタン溶液に非溶剤を加えてコロイド
状分散液として基体に適用し次いで凝固浴中へ浸
漬する方法が挙げられる。このような湿式処理の
具体的な方法としては米国特許第3284274号明細
書10〜11欄の(a)、(b)、(c)、(d)の方法が挙げられ
る。湿式処理後は通常の方法で脱溶剤、洗浄
(水、メタノールなどにより)、乾燥される。脱溶
剤促進にアニオン、ノニオン、カチオンまたは両
性の界面活性剤を使用することもできる。また、
英国特許第1168872号明細書記載の方法により架
橋処理を行うこともできる。 得られた多孔性シート材料は、そのまま使用し
ても、基体(プラスチツクフイルム、離型紙、ガ
ラス板などを用いた場合)から剥がして使用して
もよい。このような多孔性シート材料には、(a)基
体にポリウレタン溶液を被覆し湿式処理した後、
基体を剥がして得られる多孔性ポリウレタン層か
らなるもの;(b)基体にポリウレタン溶液の被覆し
湿式処理して得られる基体層と多孔性ポリウレタ
ン被覆層からなるもの;(c)基体にポリウレタン溶
液を含浸させ、湿式処理して得られる多孔性ポリ
ウレタン含浸層を有する基体層からなるもの;(d)
あらかじめポリウレタン溶液を含浸し必要により
湿式処理した基体層を作つておき、()その上
にポリウレタン溶液を塗布したのち湿式処理する
か、あるいは()その上に、別の基体の上に被
覆して作つたポリウレタンの湿式処理フイルムを
貼り合せることにより得られる、樹脂加工した基
体層と多孔性ポリウレタン被覆層を有するものが
挙げられる。これらのうちで好ましいのは(c)およ
び(d)である。 [実施例] 以下実施例により本発明を説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。(実施例中に
示す部は重量部を表わす。) 実施例および比較例で使用した凝固調節剤は次
の通りである。 凝固調節剤(1):ウレタン変性シリコーン 凝固調節剤(2):ポリオキシアルキレン変性ジメチ
ルポリシロキサン 実施例1〜2、比較例1 平均分子量2220のポリエチレンアジペート133
g、エチレングリコール15gおよびMDI76gを
DMF800gに加え、乾燥窒素雰囲気下に反応させ
て樹脂濃度20%、粘度110ポイズ(20℃)の実質
的に線状のポリウレタン樹脂の溶液(a)を得た。 この溶液(a)にAl化合物および凝固調節剤を加
えて、第1表実施例1〜2のような組成の本発明
のポリウレタン組成物を製造した。また、比較の
ため、溶液(a)に凝固調節剤のみを加えた比較例1
のような組成の溶液を作成した。
る。 [従来の技術] 従来、ポリウレタンエラストマー組成物(溶
液)が多孔性シート材料の製造に用いられること
が知られている(特公昭46−25269号公報、特公
昭58−5931号公報など)。 [発明が解決しようとする問題点] このようなシート材料用に用いられるポリウレ
タン組成物としては、表面平滑性に優れシート密
度が小さい多孔性シート材料を与え且つ収縮の少
ない、いわゆる湿式成膜性に優れたものが要望さ
れている。 [問題点を解決するための手段] 本発明者らはこのような用件を満足させるポリ
ウレタン組成物を乱すべく鋭意検討した結果、特
定のアルミニウム化合物を含有させたポリウレタ
ン組成物が、優れた湿式成膜性を有し且つ表面平
滑性に優れシート密度の小さい多孔性シート材料
を与えることを見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明はポリウレタンおよび必要に
よりその溶楳からなるポリウレタン組成物におい
て、式に表わされるアルミニウム化合物(A)を含
有することを特徴とするポリウレタン組成物であ
る。 [式中、R1、R2、R3、R4は炭素数1〜20の直鎖
または分枝状の飽和または不飽和脂肪族炭化水素
基;RはHまたは炭素数1〜20直鎖または分枝状
の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基を表わす。] 上記R1、R2、R3、R4およびRの飽和または不
飽和脂肪族炭化水素基としてメチル、エチル、n
−およびiso−プロピル、n−、iso−、sec−お
よびtert−ブチル、オクチル、2−エチルヘキシ
ル、ペラゴニル、カプリル、ラウリル、トリデシ
ル、ミリスチル、セチル、ステアリル、ノナデシ
ル、アラキジルなどのアルキル基;ビニル、プロ
ペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、オ
クテニル、デセニル、ドデセニル、トリデセニ
ル、フイセテリル、ペンタデセニル、ゾーマリ
ル、オレイル、ガドレイル、リノレイルなどの不
飽和脂肪族炭化水素基(アルケニル基など)が挙
げられる。これらのうち好ましいのはメチル、
iso−プロピル、オクチル、ラウリル、ステアリ
ル、ドデセニル、フイセテリル、ペンタデセニ
ル、オレイル、リノレイルである。 式で示されるアルミニウム化合物の好ましい
群としては式で示されるものがある。 [式中、R4は炭素数1〜20の直鎖または分枝状
の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基を表わす。] 式で示されるアルミニウム化合物の具体例と
してはたとえば下記のものが挙げられる: Al化合物(1):R4が のもの、 Al化合物(2):R4が −(CH2)8CH=CHCH2CH=CH(CH2)4CH3 のもの。 本発明のポリウレタン組成物において、ポリウ
レタンとしては有機ジイソシアネート(a)と高分子
ジオール(b)および必要により鎖伸長剤(c)とからの
ポリウレタンが使用できる。 このようなポリウレタンの製造に用いられる有
機ジイソシアネート(a)としては従来からポリウレ
タン製造に使用されているものが使用できる。こ
のようなジイソシアネートには炭素数(NCO基
中の炭素を除く)60〜20の芳香族ジイソシアネー
ト、炭素数2〜18の脂肪族ジイソシアネート、炭
素数4〜15の脂環式ジイソシアネート、炭素数8
〜15の芳香脂肪族ジイソシアネートおよびこれら
のジイソシアネートの変性物(ウレタン基、カル
ボジイミド基、アロフアネート基、ウレア基、ビ
ユーレツト基、ウレトジオン基、ウレトイミン
基、イソシアヌレート基、オキサゾリドン基含有
変性物など)が含まれる。このようなジイソシア
ネートの具体例としては特開昭53−42294号公報
記載のもの例えば1,3−および1,4−フエニ
レンジイソシアネート、2,4−および/または
2,6−トリレンジイソシアネート(TD1)、ジ
フエニルメタン−2,4′−および/または4,
4′−ジイソシアネート(MDI)、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、m−およびp−イソシア
ナトフエニルスルホニルイソシアネートなどの芳
香族ジイソシアネート;エチレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソ
シアネート、2,2,4−トリメチルヘキサンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート、2,
6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ビス
(2−イソシアネートエチル)フマレート、ビス
(2−イソシアネートエチル)カーボネート、2
−イソシアネートエチル−2,6−ジイソシアネ
ートヘキサノエートなどの脂肪族ジイソシアネー
ト;イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート(水添MDI)、シク
ロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘ
キシレンジイソシアネート(水添TDI)、ビス
(2−イソシアネートエチル)4−シクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボキシレートなどの脂環式ジ
イソシアネート:キシリレンジイソシアネート、
ジエチルベンゼンジイソシアネートなどの芳香脂
肪族ジイソシアネート;変性MDI(ウレタン変性
MDI、カルボジイミド変性MDI、トリヒドロカ
ルビルホスフエート変性MDIなど)、ウレタン変
性TDIなどのジイソシアネートの変性物およびこ
れらの2種以上の混合物が挙げられる。これらの
うち実用上好ましいのは芳香族ジイソシアネート
とくにMDIである。 ポリウレタンの製造に用いられる高分子ジオー
ル(b)としてはポリエーテルジオール、ポリエステ
ルジオールおよびこれらの2種以上の混合物が挙
げられる。 ポリエーテルジオールとしてはアルキレンオキ
サイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド、1,2−,2,3−1,3−ブチレンオキ
サイドなど)、複素環式エーテル(テトラヒドロ
フランなど)を重合または共重合(ブロツクおよ
び/またはランダム付加)させて得られるもの、
例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレン−プロピレン(ブロツ
クおよび/またはランダム)グリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、ポリテトラメ
チレン−エチレン(ブロツクおよび/またはラン
ダム)グリコール、ポリテトラメチレン−プロピ
レン(ブロツクおよび/またはランダム)グリコ
ール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール、
ポリオクタメチレンエーテルグリコールおよびこ
れらの2種以上の混合物が挙げられる。 ポリエステルジオールには低分子ジオールおよ
び/または分子量1000以下のポリエーテルジオー
ルとジカルボン酸とを反応させて得られる縮合ポ
リエステルジオールや、ラクトンの開環重合によ
り得られるポリラクトンジオールなどが含まれ
る。上記低分子ジオールとしてはエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、1,4−,1,
3−ブタンジオール、ネオペンチルグルコール、
1,6−ヘキサンジオール;環状基を有する低分
子ジオール類[たとえば特公昭45−1474号記載の
もの:ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン、ビス(ヒドロキシエチル)ベンンゼン、ビス
フエノールAのエチレンオキサイド付加物等]、
およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
分子量1000以下のポリエーテルジオールとしては
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコールお
よびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。ま
た、ジカルボン酸としては脂肪族ジカルボン酸
(コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチ
ン酸など)、芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸など)、およびこれらの
2種以上の混合物が挙げられ;ラクトンとしては
ε−カプロラクトンが挙げられる。ポリエステル
は通常の方法、とたとえば低分子ジオールおよ
び/または分子量1000以下のポリエーテルジオー
ルを、ジカルボン酸もしくはそのエステル形成性
誘導体[たとえば無水物(無水マレイン酸、無水
フタル酸など)、低級エステル(テレフタル酸ジ
メチルなど)、ハライド等]と、またはその無水
物およびアルキレンオキサイド(たとえばエチレ
ンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイ
ド)とを反応(縮合)させる、あるいは開始剤
(低分子ジオールおよび/または分子量1000以下
のポリエーテルジオール)にラクトンを付加させ
ることにより製造することができる。これらのポ
リエステルジオールのうちで好ましいのは、ポリ
エチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、
ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオペンチ
ルアジペート、ポリエチレンプロピレンアジペー
ト、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリブチ
レンヘキサメチレンアジペート、ポリジエチレン
アジペート、ポリ(ポリテトラメチレンエーテ
ル)アジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリ
エチレンセバケート、ポリブチレンアゼレート、
ポリブチレンセバケート、およびポリカプロラク
トンジオールである。 また、これらのジオール(ポリエーテルジオー
ルおよび/またはポリエステルジオールおよび必
要により低分子ジオール)とエチレン性不飽和単
量体(アクリロニトリル、スチレンなど)を重合
させて得られる重合体ジオール(たとえば特開昭
54−101899号、特開昭54−122396号公報記載のも
の)や、ポリブタジエンジオール、水酸基含有ビ
ニル重合体(アクリル系ジオール)たとえば特開
昭58−57413号および57414号公報記載のものも使
用できる。 高分子ジオール(b)の平均分子量は、通常500〜
5000、好ましくは1000〜3000である。 ポリウレタン組成物製造に際し必要により用い
られる鎖伸長剤(c)としては2個)の活性水素原子
含有基(水酸基、アミノ基、メルカプロ基など;
好ましくは水酸基および/またはアミノ基とくに
好ましくは水酸基)を有する低分子活性水素化合
物(分子量:通常500以下好ましくは60〜400)
[低分子ジオール、アミノアルコール、ジアミン
など]が使用できる。このような低分子活性水素
化合物としては、特開昭53−42294号公報記載の
もの、例えば低分子ジオール[エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、分
子量200〜400のポリエチレングリコールおよびポ
リプロピレングリコール、環状基を有する低分子
ジオール類(たとえば特公昭45−1474号記載のも
の:ビスフエノールAのプロピレンオキサイド付
加物等)、第3級または第4級窒素原子含有低分
子ジオール類(たとえば特開昭54−130699号公報
記載のもの:アルキルジアルカノールアミン等お
よびそれらの4級化物)、チオジエチレングリコ
ール等];シアミン類たとえば脂肪族ジアミン
(エチレンジアミンなど)、脂環式ジアミン(イソ
ホロンジアミンなど)、複素環式ジアミン(ピペ
ラジン、アミノエチルピペラジンなど)、芳香脂
肪族ジアミン(キシリレンジアミンなど)、芳香
族ジアミン、ヒドラジン、ヒドラジツド(アジピ
ン酸ジヒドラジツドなど);アミノアルコールた
とえばアルカノールアミン(モノエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミン等);およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち
で好ましいのは、低分子ジオール(とくにエチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、
およびこれらの2種以上の混合物)である。 高分子ジオール(b)と鎖伸長剤(c)のモル比は、通
常1:0〜15、好ましくは1:1〜7である。高
分子ジオール(b)および鎖伸長剤(c)の全体の平均分
子量は通常300〜1000である。平均分子量が1000
より大きい場合はポリウレタンの湿式成膜性が低
下し、また300より小さいと湿式成膜性は良いが
耐屈曲性とくに低温での耐屈曲性が不充分とな
り、好ましくない。 ポリウレタン製造にあたり、有機ジイソシアネ
ート(a)と高分子ジオール(b)および必要により鎖伸
長剤(c)との割合は、NCO基:活性水素含有基の
当量比が通常0.9〜1.1:1、好ましくは実質的に
1である。当量比が上記範囲外では、高重合度の
ポリウレタンを得ることが難しくなり、好ましく
ない。 ポリウレタンの製造は、通常の方法で行うこと
ができ、例えば有機ジイソシアネート(a)と高分子
ジオール(b)および必要により鎖伸長剤(c)とを同時
に反応させるワンシヨツト法、(a)と(b)を反応させ
てNCO未端プレポリマーを製造し次いでこれを
(c)で鎖伸長するプレポリマー法が挙げられる。 ポリウレタン製造は、NCO基に対して不活性
な溶媒の存在下または不存在下で行うことができ
る。このような溶媒としては後述のものが使用で
きる。 ポリウレタン製造に際し、反応温度はポリウレ
タン化反応に通常採用される温度と同じ良く、溶
媒を使用する場合は通常20〜100℃、無溶媒の場
合は通常20〜220℃好ましくは150〜200℃である。 反応を促進させるため、ポリウレタン反応に通
常使用される触媒[たとえばアミン系触媒(トリ
エチルアミン、N−エチルモルホリン、トリエチ
レンジアミンなど)、錫系触媒(トリメチルチン
ラウレート、ヂブチルチンジラウレートなど)]
を必要により使用することができる。 また、必要により、重合停止剤[たとえば1価
アルコール(メタノール、ブタノール、シクロヘ
キサノールなど)、1価アミン(メチルアミン、
ブチルアミン、シクロヘキシルアミンなど)]を
用いることもできる。 ポリウレタンの製造は通常用いられている製造
装置で行うことができる。無溶媒の場合は例えば
ニーダーやエクストルーダーのような装置を用い
ることができる。 このようにして製造されるポリウレタンとして
は、30重量%DMF溶液として測定した溶液粘度
が20℃で2000〜1000000cps)のものが、実用上好
ましい。 本発明のポリウレタン組成物において必要によ
り使用されるポリウレタンの溶媒としては、アミ
ド系溶媒[ジメチルフオルムアミド(以下DMF
と略記)、ジメチルアセトアミドなど]、スルフオ
キシド系溶媒(ジメチルスルフオキシドなど)エ
ーテル系溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン
など)、ケトン系溶媒(シクロヘキサノン、メチ
ルエチルケトンなど)、エステル系溶媒(酢酸エ
チルなど)、芳香族炭化水素系溶媒(トルエンな
ど)、およびこれらの2種以上の混合物が挙げら
れる。実用上好ましいのはアミド系溶媒およびス
ルフオキシド系溶媒、とくにDMFである。 本発明のポリウレタン組成物(溶液の場合)
は、上述の不活性溶媒中で製造したポリウレタン
溶液、ポリウレタンを前記溶媒に溶解したものの
何れでもよい。好ましいのは前者である。ポリウ
レタン溶液の濃度は通常5〜40重量%、好ましく
は10〜30重量%である。 本発明のポリウレタン組成物中には、必要によ
り、ポリウレタン以外の樹脂たとえばポリ塩化ビ
ニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル
酸エステル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を配合する
こともできる。ポリウレタンとその他の樹脂の配
合割合(重量比)は種々変えることができ;例え
ば20:80〜100:0、好ましくは50:50〜100:0
とすることができる。 また、必要により、ポリウレタン組成物中に凝
固調節剤たとえば高級アルコール(特公昭42−
22719号公報)、結晶性有機化合物(特公昭56−
41652号公報)、疎水性ノニオン系界面活性剤(特
公昭45−39634号公報および特公昭45−39635号公
報)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアル
キレン変性ジメチルポリシロキサン)、ウレタン
変性シリコーン(特願昭59−1148号明細書)など
を含有させることができる。これらの凝固調節剤
のうち、好ましいのはウレタン変性シリコーン
(特願昭59−1148号明細書)であり、その添加量
はポリウレタン溶液固形分に対して通常0.1〜20
重量%、好ましくは0.4〜10重量%である。 さらに、必要により安全剤[酸化防止剤たとえ
ば4,4′−ブチリデンビス(3′−メチル−6−t
−ブチルフエノール)などのヒンダードフエノー
ル;トリフエニルフオスフアイト、トリクロロエ
チルホスフアイトなどの有機ホスフアイト等;紫
外線吸収剤たとえばベンゾフエノン系、ベンゾト
リアゾール系など;酸性物質たとえばカルボン
酸、オキシカルボン酸、リン酸、ハロゲン化フエ
ノール;エポキシ化合物(たとえば特開昭55−
60554号公報記載のもの)等]や、顔料(酸化チ
タン、酸化鉄、カーボンブラツクなど)、フイラ
ー(炭酸カルシウムなど)、難燃剤、可塑剤、揺
変剤、帯電防止剤、殺菌剤などを添加することも
できる。 本発明のポリウレタン組成物は、多孔性シート
材料用に有用である。 多孔性シート材料は通常ポリウレタン溶液を基
体に適用し湿式処理することにより製造される。
用いる基体としては、不織布、織布、編布、起毛
布、紙(離型紙など)、プラスチツクフイルム、
ガラス板などが挙げられる。また、予め高分子物
質で樹脂加工した基体でも良く、例えば不織布、
織布、編布、起毛布などの繊維質基体の場合、予
め高分子物質[例えばポリウレタン組成物中のポ
リウレタンとは異なる組成の(窒素含量の異な
る)ポリウレタン]で樹脂加工した基体も使用で
きる。樹脂加工の方法としては基体を高分子物質
の溶液または分散液で含浸処理する方法、または
その後湿式処理する方法が挙げられる。 本発明の組成物(ポリウレタン溶液)を基体に
適用し湿式処理するに当り、該溶液の適用(塗布
および/または含浸)および湿式処理は通常の方
法により行うことができる。湿式処理に用いる液
体(非溶媒としては水、エチレングリコール、グ
リセリン、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ヒドロキシエチルアセテートおよびこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。また、上記非溶
媒と前記溶媒(ポリウレタンの溶媒)との混合物
(重量比:たとえば90:10〜30:70)を用いるこ
ともできる。湿式処理の方法としてはポリウレタ
ン溶液を適用した基体を凝固浴中へ浸漬する方
法、水蒸気により凝固させる方法、水蒸気により
部分的に凝固させ次いで凝固浴中へ浸漬する方
法、ポリウレタン溶液に非溶剤を加えてコロイド
状分散液として基体に適用し次いで凝固浴中へ浸
漬する方法が挙げられる。このような湿式処理の
具体的な方法としては米国特許第3284274号明細
書10〜11欄の(a)、(b)、(c)、(d)の方法が挙げられ
る。湿式処理後は通常の方法で脱溶剤、洗浄
(水、メタノールなどにより)、乾燥される。脱溶
剤促進にアニオン、ノニオン、カチオンまたは両
性の界面活性剤を使用することもできる。また、
英国特許第1168872号明細書記載の方法により架
橋処理を行うこともできる。 得られた多孔性シート材料は、そのまま使用し
ても、基体(プラスチツクフイルム、離型紙、ガ
ラス板などを用いた場合)から剥がして使用して
もよい。このような多孔性シート材料には、(a)基
体にポリウレタン溶液を被覆し湿式処理した後、
基体を剥がして得られる多孔性ポリウレタン層か
らなるもの;(b)基体にポリウレタン溶液の被覆し
湿式処理して得られる基体層と多孔性ポリウレタ
ン被覆層からなるもの;(c)基体にポリウレタン溶
液を含浸させ、湿式処理して得られる多孔性ポリ
ウレタン含浸層を有する基体層からなるもの;(d)
あらかじめポリウレタン溶液を含浸し必要により
湿式処理した基体層を作つておき、()その上
にポリウレタン溶液を塗布したのち湿式処理する
か、あるいは()その上に、別の基体の上に被
覆して作つたポリウレタンの湿式処理フイルムを
貼り合せることにより得られる、樹脂加工した基
体層と多孔性ポリウレタン被覆層を有するものが
挙げられる。これらのうちで好ましいのは(c)およ
び(d)である。 [実施例] 以下実施例により本発明を説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。(実施例中に
示す部は重量部を表わす。) 実施例および比較例で使用した凝固調節剤は次
の通りである。 凝固調節剤(1):ウレタン変性シリコーン 凝固調節剤(2):ポリオキシアルキレン変性ジメチ
ルポリシロキサン 実施例1〜2、比較例1 平均分子量2220のポリエチレンアジペート133
g、エチレングリコール15gおよびMDI76gを
DMF800gに加え、乾燥窒素雰囲気下に反応させ
て樹脂濃度20%、粘度110ポイズ(20℃)の実質
的に線状のポリウレタン樹脂の溶液(a)を得た。 この溶液(a)にAl化合物および凝固調節剤を加
えて、第1表実施例1〜2のような組成の本発明
のポリウレタン組成物を製造した。また、比較の
ため、溶液(a)に凝固調節剤のみを加えた比較例1
のような組成の溶液を作成した。
【表】
実施例3〜4、比較例2
平均分子量2050のPTMG122g、1,4−ブチ
レングリコール16.5gおよびMDI61.5gを
DMF800gに加え、乾燥窒素雰囲気下に反応させ
て樹脂濃度20%、粘度50ポイズ(20℃)の実質的
に線状のポリウレタン樹脂の溶液(b)を得た。 この溶液(b)にAl化合物および凝固調節剤を加
えて、第1表実施例3〜4のような組成の本発明
のポリウレタン組成物を製造した。また、比較の
ため、溶液(b)に凝固調節剤のみを加えた比較例2
のような組成の溶液を作成した。
レングリコール16.5gおよびMDI61.5gを
DMF800gに加え、乾燥窒素雰囲気下に反応させ
て樹脂濃度20%、粘度50ポイズ(20℃)の実質的
に線状のポリウレタン樹脂の溶液(b)を得た。 この溶液(b)にAl化合物および凝固調節剤を加
えて、第1表実施例3〜4のような組成の本発明
のポリウレタン組成物を製造した。また、比較の
ため、溶液(b)に凝固調節剤のみを加えた比較例2
のような組成の溶液を作成した。
【表】
使用例(湿式成膜性試験)
これらの溶液をそれぞれガラス板上に1mmの厚
さに塗布し、30℃に調整した20%DMF水溶液か
らなる凝固浴中に浸漬して凝固させた。次いで、
ガラス板から剥がした多孔性シートを30℃の温水
中で90分間洗浄した後80℃で熱風乾燥した。 得られた多孔性シート材料の外観および特性を
第3表および第4表に示す。
さに塗布し、30℃に調整した20%DMF水溶液か
らなる凝固浴中に浸漬して凝固させた。次いで、
ガラス板から剥がした多孔性シートを30℃の温水
中で90分間洗浄した後80℃で熱風乾燥した。 得られた多孔性シート材料の外観および特性を
第3表および第4表に示す。
【表】
注:*見掛け密度
【表】
【表】
注:*見掛け密度
[発明の効果] 本発明のポリウレタン組成物は、多孔性シート
材料製造に用いたときに、非常に優れた湿式成膜
性を与える。高分子ジオールとしてポリエステル
ジオールを用いた場合とポリエーテルジオールを
用いた場合では多孔性シート材料を製造する際の
相対的な湿式成膜性が異なつており、一般的にポ
リエーテルジオールを用いた場合の方が成膜性が
悪いが;本発明の効果は、ポリエステルジオール
系ポリウレタンの場合はもちろん、ポリエーテル
ジオール系ポリウレタンの場合にも、著しい効果
が認められる。 また、本発明のポリウレタン組成物は、非常に
優れた透気性、吸湿性、風合、柔軟性、物性(引
張強度、伸び、耐摩耗性、対屈曲性など)を有し
且つ表面が平滑性に優れ緻密で高い強度を有し内
部が優れた透気性、柔軟性を有する多孔性シート
材料を与える。 このような効果を奏することから、本発明のポ
リウレタン組成物は、多孔性シート材料用に有用
であり、人工皮革および合成皮革(靴、履物、衣
類、バツク、家具、自動車用シートなど)の用途
に有用性を発揮する。
[発明の効果] 本発明のポリウレタン組成物は、多孔性シート
材料製造に用いたときに、非常に優れた湿式成膜
性を与える。高分子ジオールとしてポリエステル
ジオールを用いた場合とポリエーテルジオールを
用いた場合では多孔性シート材料を製造する際の
相対的な湿式成膜性が異なつており、一般的にポ
リエーテルジオールを用いた場合の方が成膜性が
悪いが;本発明の効果は、ポリエステルジオール
系ポリウレタンの場合はもちろん、ポリエーテル
ジオール系ポリウレタンの場合にも、著しい効果
が認められる。 また、本発明のポリウレタン組成物は、非常に
優れた透気性、吸湿性、風合、柔軟性、物性(引
張強度、伸び、耐摩耗性、対屈曲性など)を有し
且つ表面が平滑性に優れ緻密で高い強度を有し内
部が優れた透気性、柔軟性を有する多孔性シート
材料を与える。 このような効果を奏することから、本発明のポ
リウレタン組成物は、多孔性シート材料用に有用
であり、人工皮革および合成皮革(靴、履物、衣
類、バツク、家具、自動車用シートなど)の用途
に有用性を発揮する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリウレタンおよび必要によりその溶媒から
なるポリウレタン組成物において、式で表わさ
れるアルミニウム化合物(A)を含有することを特徴
とするポリウレタン組成物。 [式中、R1、R2、R3、R4は炭素数1〜20の直鎖
または分枝状の飽和または不飽和脂肪族炭化水素
基;RはHまたは炭素数1〜20の直鎖または分枝
状の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基を表わ
す。] 2 (A)の含有量が該ポリウレタン組成物の固形分
に対して0.05〜5重量%である特許請求の範囲第
1項記載の組成物。 3 ポリウレタンが有機ジイソシアネート(a)と高
分子ジオール(b)および必要により鎖伸長剤(c)とか
らのポリウレタンである特許請求の範囲第1項ま
たは第2項記載の組成物。 4 (b)がポリアルキレンエーテルジオールである
特許請求の範囲第3項記載の組成物。 5 該ポリウレタン組成物が凝固調節剤を含有す
るポリウレタン溶液である特許請求の範囲第1〜
4項の何れか記載の組成物。 6 凝固調節剤がウレタン変成シリコーンである
特許請求の範囲第5項記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60078102A JPS61235458A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | ポリウレタン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60078102A JPS61235458A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | ポリウレタン組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61235458A JPS61235458A (ja) | 1986-10-20 |
| JPH0458833B2 true JPH0458833B2 (ja) | 1992-09-18 |
Family
ID=13652512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60078102A Granted JPS61235458A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | ポリウレタン組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61235458A (ja) |
-
1985
- 1985-04-11 JP JP60078102A patent/JPS61235458A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61235458A (ja) | 1986-10-20 |
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