JPH0458963A - 野球用樹脂バットおよびその製造方法 - Google Patents

野球用樹脂バットおよびその製造方法

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JPH0458963A
JPH0458963A JP2170865A JP17086590A JPH0458963A JP H0458963 A JPH0458963 A JP H0458963A JP 2170865 A JP2170865 A JP 2170865A JP 17086590 A JP17086590 A JP 17086590A JP H0458963 A JPH0458963 A JP H0458963A
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JP
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bat
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fibers
mold
resin
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JP2170865A
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Inventor
Tomoo Sugawara
智雄 菅原
Kinichi Okumura
奥村 欽一
Mototoshi Yamato
大和 元亨
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、野球(ソフトボールを含む)用樹脂バットお
よびその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、野球用バットは、従来の木製や金属製のものに代
わり、繊維強化プラスチック(FRP)製バットが主流
になりつつある。
その理由は、木製ハツトは、天然材を用いているため、
需要に対する供給か追いつかなくなっていること、原木
からハツトに仕上げるまでに、乾燥工程等に日時を要す
ること、含水率による重量の不均一や物性のバラツキが
あること、折れ易いことなどの問題があり、一方、金属
製バットは、設計の自由度が少ないこと、打球の反復に
よりへこみ易いこと、折れた時にケガをしやすいことな
どの問題があるためである。
FRP製バットは、一般に、略バット形状をした芯材の
外周に、FRP層が形成された構造を有しており、木製
や金属製バットの欠点を補う樹脂バットとして期待され
ている。
FRP製バットでは、強化繊維として、ガラスやカーボ
ン、ナイロン、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミ
ド、金属などの短繊維、良識g、([、ウィスカー等が
使用されている。マトリックス樹脂としては、エポキシ
樹脂や不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂が一
般的であり、ナイロンやポリカーボネート、ポリブヂレ
ンテレフタレート等の熱可塑性樹脂も一部で使用されて
いる。
ところが、マトリックス樹脂にエポキシ樹脂や不飽和ポ
リエステル樹脂など汎用の熱硬化性樹脂を用いると、こ
れらの樹脂が脆いために、FRP層にクラックが生じた
り、芯材から剥離したり、地面との接触による樹脂の欠
けが発生したりし易(、しかも、外表面に傷がつくとそ
の部分に応力が集中して、折れ易くなること等の問題が
ある。
マトリックス樹脂に熱可塑性樹脂を用いると、一般に強
化繊維として、長繊維ではなく、短繊維をブレンドして
使用するため、剛性が不足する。
そこで、強度を向上させるために、)J Il1強化部
分の肉厚を厚くすると、バット重量か太き(なりすぎる
FRP製ハツトの製造方法の点においても、従来の方法
では、比較的高粘度の原料樹脂を用いているため、作業
性や強化繊維への含浸性が悪いという問題がある。そこ
で、各種の改良法が提案されているが、いまだ不充分で
ある。
例えば、液状樹脂を含浸したガラス繊維を芯体に巻着せ
しめて成形する方法(フィラメントワインディング方式
)が提案されている(特開昭55−5653号)が、フ
ィラメントワインディング用の特別な設備が必要である
コンティニュアスストランドマットの層を硬質発泡樹脂
製芯材上に形成せしめ、密閉型内で、液状樹脂を注入硬
化せしめる方法(特開昭5438831号)では、液状
樹脂の粘度が高いため、スダレ織りや朱子織り等の特殊
な織り方によるマットを用いることが必要である。しか
も、従来の不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂の反
応性が低いため、反応時間が30分と長時間を要してい
る。
ハツト長手方向に純鉄線を配向し、その外周にロービン
グクロス層とバイヤスクロス層、ガラスベーパー層を配
し、液状樹脂を真空下で含浸し、加熱硬化せしめる方法
(特開昭6C)−119968号)では、真空および加
熱操作が必要で、しかも反応に20分以上の時間を要し
、生産性に劣る。
また、強化繊維としてカーボン繊維を用いると、高強度
、高弾性率のFRP製バットが得られ、設計の自由度が
高まるので、好ましいか、価格が高いため経済的ではな
い。経済性の観点からは、カーボン繊維の使用量を極力
減らし、他の安価な繊維を併用することが好ましい。し
かしながら、カーボン繊維とガラスw&維とを複合して
芯材に巻きつけて金型内に設置し、液状樹脂を注入して
、硬化させる場合、従来の不飽和ポリエステル樹脂やエ
ポキシ樹脂では、粘度が高いため、カーボン繊維のよう
な高密度状態の繊維部分には、樹脂が含浸しに(いので
、ボイドになり易い。これを克服するには、プリプレグ
やフィラメントワインディング、真空注型なと、複雑な
工程を必要とする。
このように、従来のFRP製バットは、繊維強化樹脂層
の物性が不充分であることに加え、製造方法が煩雑で生
産性に劣るものである。
〔発明が解決しようとする課題J 本発明の目的は、比較的安価な材料を用いて、生産性良
く、かつ、高品質の野球用樹脂バットを提供することに
ある。
本発明者らは、前記従来技術の有する問題点を克服する
ために鋭意研究した結果、樹脂ハツトの外周層を、エラ
ストマー改質ノルボルネン系ポリマーまたは繊維強化ノ
ルボルネン系ポリマーで形成せしめることにより、剛性
や耐衝撃性に優れ、割れに(い野球用樹脂バットの得ら
れることを見出した。
また、ノルボルネン系ポリマーは、ノルボルネン系モノ
マーとメタセンス触媒系を含有する反応液を用い、反応
射出成形(RIM)により、金型内で塊状開環重合させ
ることにより得ることができるか、反応液が低粘度であ
るため、カーボン繊維のような高密度状態の繊維部分に
対しても含浸性が良好で、かつ、反応性が高いため、短
時間で成形することができ、生産性に優れている。
さらに、偏肉成形や重心位置の変更などの設計の自由度
も大きい。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
か(して、本発明によれば、バット形状の芯材と、エラ
ストマー改質ノルボルネン系ポリマーの外周層からなる
野球用樹脂バットが提供される。
また、本発明によれば、バット形状の芯4詞と、繊維強
化ノルボルネン系ポリマーの外周層からなる野球用樹脂
バットが提供される。
さらに、本発明によれば、外周面に長繊維を積層したバ
ット形状の芯材を金型内に設置し、ノルボルネン系モノ
マーとメタセンス触媒系を含む反応液を金型内に供給し
て塊状開環重合させ、繊維強化ノルボルネン系ポリマー
の外周層を形成することを特徴とする野球用樹脂ハツト
の製造方法が提供される。
以下、本発明について詳述する。
(芯材) バットの重量を調整し、かつ、外周部にノルボルネン系
ポリマー層を形成するために、バット形状の芯材を使用
する。ただし、芯材の大きさは最終的なバットの形状よ
り外周層の厚みだけ小さいものであり、例えば、筒状、
ひようたんのような適当なりビレを持つもの等を挙げる
ことができる。なお、筒状体の内部は、繊維強化した発
泡体が入っていてもよい。
樹脂バットの軽量化のために、芯材は、嵩密度が0,1
〜0 、7 g/Cm3程度のものが好ましい。
芯材の材質は、例えば、樫、けやき、杉などの木材;ア
ルミニウム、ステンレスなどの金属:ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリスチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ
ウレタン、フェノール樹脂、天然ゴム、合成ゴムなどの
プラスチックやゴム;プラスチックやゴムの発泡体、繊
維強化体、金属インサート体;などを挙げることかでき
る。
なお、芯材としてプラスデックを用いる場合には、ノル
ボルネン系ポリマーとの接着性か良好なポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、EV
Aのごときポリオレフィン系樹脂が好ましい。また、繊
維強化体の場合、使用する繊維はガラス、カーボン、金
属いずれの繊維でもよい。
(強化用繊維) 繊維強化ノルボルネン系ポリマーに用いる繊維としては
、例えば、ガラス、カーボン、ナイロン、ポリビニルア
ルコール、芳香族ポリアミド、スチール、ポリエチレン
などを挙げることができる。これらの中でも、経済性と
剛性の観点から、ガラス繊維およびカーボン繊維が好ま
しい。これらの繊維は、単独または複合して用いること
ができる。
短繊維、長繊維(連続繊維を含む)のいずれでも使用で
きるが、取り扱い易さと繊維強化樹脂層の物性からみて
、長繊維、特に、連続繊維が好ましい。長繊維の具体例
としては、ストランド、ロービング、ロービングクロス
、ヤーン、ヤーンクロスなどがある。
繊維の使用量は、外周層(樹脂層)の20〜60容積%
が好ましい。この範囲内において、反応液の含浸性と得
られる繊維強化樹脂層の物性が良好である。
繊維は、ノルボルネンポリマーとの密着性を高めるため
、その表面を処理することが好ましい。
ガラス繊維の場合には、スチリルシランやフェニルアミ
ノシランなどのアミノ基含有シラン系カップリング剤(
特開平1−263124号)が好ましい。カーボン繊維
の場合には、一般のシラン系カップリング剤で処理を行
なう。なお、カーボン繊維の場合は、無処理であっても
よい。
1M維を束ねるための収束剤としては、例えば、ビニル
芳香族系ポリマーやポリオレフィン系ポリマーなどの炭
化水素系ポリマー(特開平l−3]9538号)が好ま
しい。
さらに、繊維にモリブデン系のメタセンス触媒を付着せ
しめたものも好ましい。
芯材に長繊維を積層する方法としては、例えば、芯材に
繊維を巻きつける方法がある。この場合の巻きつけ角度
は、50°以下、好ましくけ45°以下である。さらに
一方向(0°)にすると、強度が向上して好ましい。
また、クロスやマットを巻きながら積み重ねる方法があ
る。
さらに、ブレード物(扁平状の織物や予め所定の形状に
形成されたもの)を用いる方法がある。
具体的には、バット形状の芯体な包み込む形状に繊維を
形成しておく。
積層に当たって、ガラス繊維とカーボン繊維を適宜組み
合わせて使用することが、強度と経済性をバランスさせ
る上で好ましい。クロスの場合には、異種繊維を混ぜて
織ったものが利用できる。
織り方は、朱子織、クロス織、紋織、いずれでもよい。
繊維の積層表面(バット表面)には、サーフェシングマ
ットのごとき樹脂を含み易いものを積層すると、平滑性
が良好となるので好ましい。
(ノルボルネン系ポリマー) 本発明においては、樹脂バットの外周層を形成するポリ
マーの原料として、ノルボルネン系モノマーを使用する
。ノルボルネン系モノマーは、ノルボルネン環を有する
ものであればよいが、熱変形温度の高いポリマーを得る
には、二環体以上の多環ノルボルネン系モノマーを用い
ることが好ましい。
また、本発明においては、生成する開環重合体を熱硬化
型とすることができ、そのためには全モノマー中の少な
(とも10重量%、好ましくは30重量%以上の架橋性
モノマーを使用してもよい。
ノルボルネン系モノマ ノルボルネン系モノマーとしては、2−ノルボルネンな
との二環体、ジシクロペンタジェンやジヒドロジシクロ
ペンタジェンなどの二環体、テトラシクロドデセンなど
の四環体、トリシクロペンタジェンなどの二環体、テト
ラシクロペンタジェンなどの七環体、これらのアルキル
置換体(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブヂル置
換体など)、アルキリデン置換体(例えば、エヂリデン
置換体など)、アリール置換体(例えば、フェニル、ト
リル、ナフチル置換体など)、エステル基、エーテル基
、シアノ基、ハロゲン原子などの極性基を有する置換体
などが例示される。
なかでも、入手の容易さ、反応性、耐熱性等の見地から
、二環体ないし二環体が賞用される。
架橋層モノマーは、反応性の7単結合を2個以上有する
多環ノルボルネン系モノマーであり、その具体例として
ジシクロペンタジェン、トリシクロペンタジェン、テト
ラシクロペンタジェンなどが例示される。したがって、
ノルボルネン系モノマーと架橋性モノマーが同一物であ
る場合には格別他の架橋性モノマーを用いる必要はない
これらのノルボルネン系モノマーは、単独で使用しても
よいし、また、2種以上を混合して用いることもできる
二環体以上のノルボルネン系モノマーは、ジシクロペン
タジェン類を不活性ガス雰囲気下、好ましくは酸化防止
剤を添加して、1.20〜250℃温度で、0.5〜2
0時間熱処理することによっても得ることができ、例え
ば、ジシクロペンタジェンを熱処理すると、シクロペン
タジェン三量体と未反応ジシクロペンタジェンを含むモ
ノマー混合物が得られる。
なお、上記ノルボルネン系モノマーの1種以上と共に、
シクロブテン、シクロペンテン、シクロペンタジェン、
シクロオクテン、シクロドデセンなどの単環シクロオレ
フィンなどを、本発明の目的を損なわない範囲で併用す
ることができる。
メタセンス虫り系 触媒は、ノルボルネン系モノマーの開環重合用触媒とし
て公知のメタセンス触媒系であればいずれでもよく(例
えば、特開昭58−127728号、同58−1290
13号、同59−51911号、同60−79035号
、同60−186511号、同61−126115号な
ど)、特に制限はない。メタセンス触媒系は、通常、メ
タセンス触媒と活性剤(共触媒)とからなる。
メタセンス触媒の具体例としては、タングステン、モリ
ブデン、タンタルなどのハロゲン化物、オキシハロゲン
化物、酸化物、有機アンモニウム塩などが挙げられ、ま
た、活性剤の具体例としては、アルキルアルミニウムハ
ライド、アルコキシアルキルアルミニウムハライド、ア
リールオキシアルキルアルミニウムハライド、有機スズ
化合物などが挙げられる。
メタセンス触媒は、ノルボルネン系モノマーの1モルに
対し、通常、約0.01〜50ミリモル、好ましくは0
.1〜10ミリモルの範囲で用いられる。活性剤は、触
媒成分に対して、好ましくは2〜10(モル比)の範囲
で用いられる。
メタセンス触媒および活性剤は、いずれもモノマーに溶
解して用いる方が好ましいが、生成物の性質を本質的に
損なわない範囲であれば少量の溶剤に懸濁または溶解さ
せて用いてもよい。
エラストマー 質ノルボルネン、ポリマーエラストマー
改質ノルボルネン系ポリマーは、ノルボルネン系モノマ
ーを含む反応液にエラストマーを含有させることにより
製造することができる。
エラストマーとしては、例えば、天然ゴム、ポリブタジ
ェン(BR)、ポリイソプレン、スチレン−ブタジェン
共重合体(SBR)、スチレンブタジエンースチレンブ
ロック共重合体(SBS)、スヂレンーイソプレンース
チレンブロック共重合体(SIS)、エチレンープロピ
レンージエンターボリマー(EPDM)、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、およびこれらの水素化物
などを挙げることができる。
これらのエラストマーの西己合割合は、通常、ノルボル
ネン系モノマー100重量部に対して、3〜15重量部
、好ましくは5〜10重量部である。この配合割合が過
小であると、得られる樹脂バットの耐衝撃性や可撓性が
不充分となり、逆に、過大であると、反応液の粘度が高
くなりずぎ] 6 て、注入操作上不利であり、しかもエラストマーが熱可
塑性であるため、得られる樹脂層の耐熱性や剛性が不充
分となる。
エラストマー改質ノルボルネン系ポリマーは、必ずしも
繊維補強しなくてもよいが、繊維補強することにより、
耐衝撃性と剛性に優れたハツトを得ることができる。
伍i威j 酸化防止剤、充填材、補強材、顔料、着色剤、ジシクロ
ペンタジェン系熱重合樹脂など種々の添加剤を配合する
ことにより、ノルボルネン系ポリマーの特性を改質する
ことができる。
添加剤は予め反応液に混合しておくか、あるいは金型内
の空隙部に入れておく。
充填材にはガラス、カーボンブラック、タルク、炭酸カ
ルシウム、雲母などの無機質充填剤がある。補強材とし
ては、ガラス繊維や炭素繊維、ウィスカーなどの繊維状
充填材がある。
また、樹脂バットの外観や表面特性の改善のために、微
小中空球体、例えば、サランマイクロスフェア(商品名
エクスパンセル、日本フェライト社製)、シラスバルー
ン、ガラスバルーンなどを添加してもよい。
(塊状開環重合) 本発明の樹脂バットの外周層を形成するポリマーは、ノ
ルボルネン系モノマーを塊状で開環重合することにより
得られる開環重合体である。実質的に塊状重合であれば
よく、少量の不活性溶剤が存在していてもかまわない。
開環重合体の好ましい製造法では、ノルボルネン系モノ
マーを二液に分けて別の容器に入れ、方にはメタセンス
触媒を、他方には活性剤を添加し、二種類の安定な反応
液を調製する。この二種類の反応液を混合し、次いで金
型中に注入し、そこで塊状による開環重合を行なう。
なお、所定割合のエラストマーや各種添加剤等は、二種
の反応液の一方または双方に配合しておく。
金型内には、予めバット形状の芯材または外周面に長繊
維を積層したハツト形状の芯材を設置しておき、芯祠ど
金型内面との間の空隙あるいは積層した繊維中に、反応
液を注入ないしは含浸させる。
本発明においては従来からRTM成形装置として公知の
衝突混合装置を、二種類の反応液を混合するために使用
することができる。この場合、種類の反応液を納めた容
器は別々の流れの供給源となる。二種類の流れをRIM
機のミキシング・ヘッドで瞬間的に混合させ、次いで、
高温の成形金型中に注入し、そこで即座に塊状重合が行
われる。
室温におけるポットライフか1時間もあるような場合に
は、ミキサー中で二種類の反応液の混合が完了してから
、予備加熱した金型中へ1回もしくは数回にわたって射
出あるいは注入してもよい(例えば特開昭59−519
11号公報、米国特許第4,426,502号明細書参
照)。この方式の場合には、衝突混合装置に比較して、
装置を小型化することができ、また低圧で操作可能とい
う利点を有する。
また、本発明では二種類の反応液を使用する場合に限定
されない。当業者であれば容易に理解しつるように、例
えば第三番目の容器に反応液と添加剤を入れて第三の流
れとして使用するなど各種の変形が可能である。
反応液の粘度は、通常、5〜1,000cps(25°
C)、好ましくは10〜400cps、さらに好ましく
は10〜200cpsである。反応液の粘度か大きすぎ
ると、金型内への注入操作が困難であり、しかも積層し
た繊A、lIに均一かつ速やかに含浸さぜることかでき
ない。反応液の粘度は、使用するノルボルネン系モノマ
ーやエラストマー、添加剤の種類と配合割合等を調節す
ることにより上記範囲内に調整する。
金型温度は、通常、10〜150℃、好ましくは30〜
】20℃、より好ましくは50〜100℃である。金型
圧力は、通常、5 Torr〜10 k、 g/crr
r、好ましくは50Torr 〜5 k g/ crr
f、特に大気圧よりやや高めが好ましい。
重合時間は適宜選択すればよいが、通常、反応1 つ 液の注入終了後、30秒〜20分、好ましくは5分以下
であるが、それより長くてもよい。
重合反応に用いる成分類は窒素ガスなどの不活性ガス雰
囲気下で貯蔵し、かつ操作することが好ましい。金型内
は不活性ガスでシールすることが好ましい。
1型 本発明では、バットの形状したキャビティをもつ金型を
使用する。
低粘度の反応液を用い、比較的低圧で成形できるため、
金型は、必ずしも剛性の強い高価なものを用いる必要が
ない。金型は、金属製、樹脂製などいずれでもよく、ま
た、単なる型枠であってもよい。
芯材の固定法としては、バットの最終形状よりも外周層
の厚みだけ小型形状の芯材を用い、外層を繊維で積層し
て覆っている場合は、通常、そのまま金型内に設置する
芯材のみを用いる場合、あるいは繊維の積層量が少なく
、芯材と金型内面との間に均等な空間が確保できないと
きは、芯材の外周部に適宜小さな支持体を設けるか(例
えば、ポリオレフィン系樹脂製の直径2mm@後の円柱
体を接着剤で固定する)、または棒状支持体を芯材に串
刺状に挿入し、棒状支持体の両端部を金型の内面で支持
するなどの方法で芯材を金型内の空間中に保持する。
芯材が円筒状の場合、円筒の両端を金型の端に固定し、
円筒内部を01〜1 l(g/cm2程度に加圧すると
、成形品表面の平滑性が向上する。
金型は、一般に、バット長手方向に半分に割った割型構
造のものを使用する。また、金型には温度調整機能を設
けたものが好ましい。
成形法について、図面を参照しながらさらに詳しく説明
する。
第1図は、略バット形状の芯材1、第2図は、芯材1の
外周に繊維2を積層したものの断面図である。第3図は
、バット形状のキャビティを有する割り金型3の金型内
に繊維2を積層した芯材1を設置した場合の断面略図で
ある。金型は、分割面6(わずかな空気逃げの隙間を有
する)、反応液の注入口5、温度調整用コイル4を有す
る。
予め所定温度に調整した金型の注入口5から反応液を注
入し、積層した繊維に含浸させるとともに、芯材と金型
内面との空隙を満たす。この場合、金型の空間内は、空
気存在下または窒素ガス置換後、反応液を下方より注入
する。密閉型ではあるが、金型上部の分割面にわずかな
隙間を設け、反応液の注入にしたがって、型内の空気ま
たは窒素が徐々に排出され、反応液が均一に繊維に含浸
し、かつ、空隙を湾たすようにしである。注入に際して
、金型内を予め5〜600 Torr、好ましくは50
〜300 Torrに減圧してもよい。
反応液の注入後、塊状開環反応は速やかに進行し、重合
反応終了後、繊維強化ノルボルネン系ポリマーからなる
外周層を有する樹脂バットが得られる。
金型より取り出された成形品は、必要に応じて50〜1
20℃でキュアな行なう。また、パリを除去し、必要に
応じて表面研磨し、塗装を行なって表層部を形成し、製
品とする。
〔発明の効果〕
本発明は、以下のような作用効果を奏するものである。
(1)ノルボルネン系モノマーを用いるRIMでは、反
応液の粘度か低いので、繊維間に十分浸透し、ボイドを
生じることがない。
(2)低圧で反応して、残留応力の少ない樹脂層が得ら
れるため、偏肉のある形状のものもクラックやボイドな
しに、容易に成形できる。
(3)マトリックス樹脂となるノルボルネン系ポリマー
自体に剛性があり、かつ、エラストマーで改質すること
により、耐衝撃性が向上しているので、割りにくいバッ
トが得ら2する。
(4)また、ガラス繊維とカーボン繊維とを併用するこ
とによって、仮にハツトが折れた場合であっても、各部
分がバラバラに離れることなく、つながった形で折れる
ので、安全性が高い。
(5)芯材の嵩密度や樹脂層の補強繊維量を適宜増減す
ることが容易で、偏肉成形も容易なことから、重心の変
更も可能であり、設計の自由度が大きい。
(6)安価なガラス繊維と剛性をもたせるカーボン繊維
とを複合して成形でき、経済的で強度の高いバットを提
供できる。
(7)成形の際の重合反応速度が非常に速いので、生産
性が従来に比べて飛躍的に向上する。
(8)ノルボルネン系ポリマーの比重は、通常、約1.
11J、下とプラスチックの中でも極めて軽量なため、
適度な重量のバットを得ることができる。
[実施例] 以下、実施例を挙げて、本発明について具体的に説明す
る。なお、部および%は、特に断りのない限り重量基準
である。
[実施例1] 最終製品の野球バットより、全体的に5mmの厚みで小
さく成形された嵩密度0 、 25 g/cm3の硬質
発泡ウレタン樹脂(旭電化社製、アゾカフオームミック
ス;ポリオールとイソシアネート、発泡材をC捏合した
ものを用いて成形したもの)製の芯材(第1図の1)の
外周に、サイジング剤を除去した400g/cmの朱子
織りカーボン繊維クロス(東し社製)を4枚巻き、次い
で、コンティニュアスストランドマツ1〜ガラス繊維(
サンゴパン社製、商品名U−812,450g/crt
r)を2mmの厚さで巻き、さらに、その上に前と同じ
カーボン繊維クロスを4枚巻き伺けてなる繊維補強層(
第2図の2)を形成した。
繊維補強層を有する芯材を野球用バットの割型の金型内
に設置し、型を閉めた(第3図)。金型温度を70°C
とし、垂直に立てた金型の下方に設けた注入口よりノル
ボルネン系モノマーとメタセンス触媒系、エラストマー
などを含む反応液を注入した。
反応液は、2.6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノ
ールを1.000ppm含有するジシクロペンタジェン
(DCP)90部とシクロペンタジエン3量体(TCP
)10部のモノマー混合物に対して、スチレンーイソブ
レンースチレンブロックコポリマーC3lS:日本ゼオ
ン社製、フィンタック3421)3.5部を溶解した。
このモノマー混合物に対して、塩化ジエチルアルミニウ
ムを41ミリモル/リットル、n−プロピルアルコール
を50ミリモル/リットル、四塩化ケイ素を20ミリモ
ル/リットルとなるように添加し、よく混合して、A液
とした。
他方、DCP80部、TCP9部およびビニルノルボル
ネン11部のモノマー混合物に対して、BHTS部と5
IS3.5部を溶解した。このモノマー混合物に対して
、トリ(ドデシル)アンモニウムモリブデートを12ミ
リモル/リットルとなるように添加し、よく混合して、
B ’t&とした。
この2種のA、B両反応液をギヤポンプとパワーミキサ
ーを用いて1:1の比率で混合し、前記の金型中へ2 
、0 kg/cm2以下の注入圧力(ギヤポンプの吐出
圧力)で注入した。注入時間は約60秒であった。
注入終了後、90秒間反応を行なった。その後、金型よ
り成形品を取り出したところ、衝撃強度の高い、また、
高い弾性率の野球バットが得られた。内部を切断して観
察したが、繊維間にボイド(気孔)がな(、樹脂がよ(
充填していた。
この成形作業において、金型に繊維補強芯材を設置して
から、成形品を型から取り出すまでの時間は約5分であ
り、従来の公知の熱硬化性樹脂を用いた繊維強化樹脂バ
ットの生産速度とLL較して非常に速いものであった。
[実施例2] 硬質発泡ウレタン樹脂製の芯材の代わりに中空のアルミ
ニウム製バット形状の芯材を用いること、打撃部のみに
繊維補強層を形成すること、90秒の代わりに1. O
O秒間反応を行なうこと以外は実施例1と同様にして、
野球バットを成形した。
エラストマー改質ノルボルネン系ポリマーの層は、耐衝
撃性が高いので、成形した野球バットは割れにく(、ま
た、従来の金属バットでは反復して球を打つことにより
発生し易いへこみが発生しにくい。
なお、この成形作業において、成形作業時間は約5分で
あり、非常に早いものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、バット形状の芯材の断面図、第2図は、補強
繊維を積層した芯材の断面図である。第3図は、金型内
での樹脂バットの成形方法を示す断面図である。 l:芯材、2:積層した繊維層、 3:割り金型、4:温度調整用コイル、5:反応液の注
入口、6:金型分割面。 特許出願人 日本ゼオン株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バット形状の芯材と、エラストマー改質ノルボル
    ネン系ポリマーの外周層からなる野球用樹脂バット。
  2. (2)バット形状の芯材と、繊維強化ノルボルネン系ポ
    リマーの外周層からなる野球用樹脂バット。
  3. (3)外周面に長繊維を積層したバット形状の芯材を金
    型内に設置し、ノルボルネン系モノマーとメタセンス触
    媒系を含む反応液を金型内に供給して塊状開環重合させ
    、繊維強化ノルボルネン系ポリマーの外周層を形成する
    ことを特徴とする野球用樹脂バットの製造方法。
JP2170865A 1990-06-28 1990-06-28 野球用樹脂バットおよびその製造方法 Pending JPH0458963A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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