JPH0459316B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0459316B2 JPH0459316B2 JP56056155A JP5615581A JPH0459316B2 JP H0459316 B2 JPH0459316 B2 JP H0459316B2 JP 56056155 A JP56056155 A JP 56056155A JP 5615581 A JP5615581 A JP 5615581A JP H0459316 B2 JPH0459316 B2 JP H0459316B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carboline
- vinyl
- ethyl
- medium
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明はβ−カルボリン誘導体及びその塩に関
する。 本発明のβ−カルボリン誘導体及びその塩は新
規な化合物であり、下記一般式(1)で表わされる。 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を、
R2はビニル基又はエチル基を示す。但し、R2が
エチル基のときR1は水素原子であつてはならな
い。〕 本発明の上記一般式(1)で表わされるβ−カルボ
リン誘導体及びその塩は抗菌作用、抗ガン作用及
び抗炎症作用を有し、抗菌剤、抗ガン剤及び抗炎
症剤の有効成分として有用であり、また之等有効
成分の製造用中間体としても使用できる。 上記一般式(1)中、R1で示される低級アルキル
基としては例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ベンチル、
ヘキシル基等を挙げることができる。 本発明のβ−カルボリン誘導体の代表的化合物
を以下に示す。 Γ1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリン Γ1−ビニル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−ビニル−3−エトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−ビニル−3−プロポキシカルボニル−β−
カルボリン Γ1−ビニル−3−tert−ブトキシカルボニル−
β−カルボリン Γ1−ビニル−3−ヘキシルオキシカルボニル−
β−カルボリン Γ1−エチル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−エチル−3−エトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−エチル−3−イソプロポキシカルボニル−
β−カルボリン Γ1−エチル−3−ブトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−エチル−3−ペンチルオキシカルボニル−
β−カルボリン Γ1−エチル−3−ヘキシルオキシカルボニル−
β−カルボリン 本発明のβ−カルボリン誘導体は、その置換基
の種類に応じて各種の方法により製造できる。例
えば一般式(1)中R1が水素原子を、R2がビニル基
を示す化合物は、ノカルジオプシス
(Nocardiopsis)属に属するβ−カルボリン誘導
体生産菌を利用して製造することができる。上記
β−カルボリン誘導体生産菌としては、ノカルジ
オプシス属に属する公知の微生物及び本発明者ら
が新たに沖縄県西表島より分離した微生物を例示
できる。後者の微生物はノカルジオプシス ダソ
ンビレイ(Nocardiopsis dassonvillei)
OFR1063の名称で工業技術院微生物工業技術研
究所に微生物保管委託申請受理番号第5909号とし
て委託されている。以下この委託したOFR1063
株につき詳述する。 〔形態学的特徴〕 気菌糸は長く伸長し適度に分枝している。その
形態は直線状ないしは曲線上であり又それらがジ
グザグ状になる場合もみられる。基生菌糸はよく
発達し不規則に分枝し培地の種類によつてはかな
り断片化する場合がある。胞子は気菌糸が粗に分
断後さらに細かく分断し形成される。胞子の大き
さは不規則であり胞子の形状は長楕円形ないし円
筒形でありその表面は平滑型である。 〔各培地における生育状態〕 本菌株の各種代表的培地に於ける生育状態を第
1表に示す。いずれも28℃21日間の培養による観
察結果であり、色調の記載は「カラーハーモニー
マニユアル(Color Harmony Mannal 第4
版、1958年、Container Corporation of
America)」の表示法に従つた。
する。 本発明のβ−カルボリン誘導体及びその塩は新
規な化合物であり、下記一般式(1)で表わされる。 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を、
R2はビニル基又はエチル基を示す。但し、R2が
エチル基のときR1は水素原子であつてはならな
い。〕 本発明の上記一般式(1)で表わされるβ−カルボ
リン誘導体及びその塩は抗菌作用、抗ガン作用及
び抗炎症作用を有し、抗菌剤、抗ガン剤及び抗炎
症剤の有効成分として有用であり、また之等有効
成分の製造用中間体としても使用できる。 上記一般式(1)中、R1で示される低級アルキル
基としては例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ベンチル、
ヘキシル基等を挙げることができる。 本発明のβ−カルボリン誘導体の代表的化合物
を以下に示す。 Γ1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリン Γ1−ビニル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−ビニル−3−エトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−ビニル−3−プロポキシカルボニル−β−
カルボリン Γ1−ビニル−3−tert−ブトキシカルボニル−
β−カルボリン Γ1−ビニル−3−ヘキシルオキシカルボニル−
β−カルボリン Γ1−エチル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−エチル−3−エトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−エチル−3−イソプロポキシカルボニル−
β−カルボリン Γ1−エチル−3−ブトキシカルボニル−β−カ
ルボリン Γ1−エチル−3−ペンチルオキシカルボニル−
β−カルボリン Γ1−エチル−3−ヘキシルオキシカルボニル−
β−カルボリン 本発明のβ−カルボリン誘導体は、その置換基
の種類に応じて各種の方法により製造できる。例
えば一般式(1)中R1が水素原子を、R2がビニル基
を示す化合物は、ノカルジオプシス
(Nocardiopsis)属に属するβ−カルボリン誘導
体生産菌を利用して製造することができる。上記
β−カルボリン誘導体生産菌としては、ノカルジ
オプシス属に属する公知の微生物及び本発明者ら
が新たに沖縄県西表島より分離した微生物を例示
できる。後者の微生物はノカルジオプシス ダソ
ンビレイ(Nocardiopsis dassonvillei)
OFR1063の名称で工業技術院微生物工業技術研
究所に微生物保管委託申請受理番号第5909号とし
て委託されている。以下この委託したOFR1063
株につき詳述する。 〔形態学的特徴〕 気菌糸は長く伸長し適度に分枝している。その
形態は直線状ないしは曲線上であり又それらがジ
グザグ状になる場合もみられる。基生菌糸はよく
発達し不規則に分枝し培地の種類によつてはかな
り断片化する場合がある。胞子は気菌糸が粗に分
断後さらに細かく分断し形成される。胞子の大き
さは不規則であり胞子の形状は長楕円形ないし円
筒形でありその表面は平滑型である。 〔各培地における生育状態〕 本菌株の各種代表的培地に於ける生育状態を第
1表に示す。いずれも28℃21日間の培養による観
察結果であり、色調の記載は「カラーハーモニー
マニユアル(Color Harmony Mannal 第4
版、1958年、Container Corporation of
America)」の表示法に従つた。
【表】
1 生育温度範囲
12〜46℃(至適生育温度範囲34〜37℃)
2 生育PH範囲
PH4.0〜9.5(至適生育PH範囲PH6.2〜7.7)
3 ゼラチンの液化(グルコース・ペプトンゼラ
チン培地上) 陽性(弱い) 4 スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天
培地上) 陽性(強い) 5 脱脂牛乳の凝固・ペプトン化 凝固;陰性 ペプトン化;陽性(弱い) 6 メラニン様色素の生成 陰性(ペプトン・イースト・鉄寒天培地、チ
ロシン寒天培地及びトリプトン・イーストエキ
ス培地) 7 硝酸塩の還元 陽性(強い) 8 セルロースの分解 陰性 9 炭素源の同化性(プリドハム・ゴトリープ寒
天培地上) 下記第2表に示す。但し同化性の評価は、下記
による。 ;よく同化する ±;同化が疑しい
チン培地上) 陽性(弱い) 4 スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天
培地上) 陽性(強い) 5 脱脂牛乳の凝固・ペプトン化 凝固;陰性 ペプトン化;陽性(弱い) 6 メラニン様色素の生成 陰性(ペプトン・イースト・鉄寒天培地、チ
ロシン寒天培地及びトリプトン・イーストエキ
ス培地) 7 硝酸塩の還元 陽性(強い) 8 セルロースの分解 陰性 9 炭素源の同化性(プリドハム・ゴトリープ寒
天培地上) 下記第2表に示す。但し同化性の評価は、下記
による。 ;よく同化する ±;同化が疑しい
種々の菌(細菌及び真菌)に対する本発明化合
物(1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリ
ン)の抗菌作用を寒天希釈平板法により求めた。
試験結果を最小発育阻止濃度((MIC、μg/
ml)にて、下記第3表に示す。尚細菌の場合は、
ハートインフエージヨン培地(栄研化学社製)で
37℃で18時間インキユベーシヨンし、また真菌の
場合はバレイシヨ・ブドウ糖寒天培地(日水製薬
社製)で28℃、48時間インキユベーシヨンした。
物(1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリ
ン)の抗菌作用を寒天希釈平板法により求めた。
試験結果を最小発育阻止濃度((MIC、μg/
ml)にて、下記第3表に示す。尚細菌の場合は、
ハートインフエージヨン培地(栄研化学社製)で
37℃で18時間インキユベーシヨンし、また真菌の
場合はバレイシヨ・ブドウ糖寒天培地(日水製薬
社製)で28℃、48時間インキユベーシヨンした。
【表】
試験に供したヒト鼻咽頭ガン由来のKB細胞
は、10%子牛血清含有イーグルMEM培地(日水
製薬社製)で培養した。即ち直径15mm及び長径
150mmのガラス製試験管に、上記培地1ml、細胞
浮遊液0.1ml及び本発明化合物(1−ビニル−3
−カルボキシ−β−カルボリン)のジメチルスル
ホキシド(DMSO)溶液0.1mlを入れ、斜位型試
験管立を用いて培養した。 対照群として、上記において本発明化合物に替
え、マイトマイシンC(協和醗酵社製)の生理食
塩水溶液0.1mlを用い同様にした。試験群及び対
照群は各濃度で夫々3本ずつ試験した。 培養はCO2−インキユベーター(5%炭酸ガス
気流)、を用い37℃で72時間行なつた。 試験後蛋白量を、オヤマ及びイーグル
(Oyama and Eagle)の方法〔Proc.Soc.Exp.
Biol.Med.,91,305〜307(1956)〕に準じ、フオ
リン・シオカルテユ試薬(Folin−Ciocaltem′s
reagent)を用いて定量した。また蛋白合成の阻
害率は、試験開始時の蛋白量をCo、試験終了時
の蛋白量をT(薬剤投与群)及びC(薬剤を含まな
い溶媒単独投与によるコントロール群)として、
下式により算出した。尚上記Coはいずれも22.1μ
g/試験管であつた。 阻害率(%)=C−T/C−C0×100 また50%阻害濃度(ID50)は、対数濃度反応曲
線により求めた。結果を第4表に示す。
は、10%子牛血清含有イーグルMEM培地(日水
製薬社製)で培養した。即ち直径15mm及び長径
150mmのガラス製試験管に、上記培地1ml、細胞
浮遊液0.1ml及び本発明化合物(1−ビニル−3
−カルボキシ−β−カルボリン)のジメチルスル
ホキシド(DMSO)溶液0.1mlを入れ、斜位型試
験管立を用いて培養した。 対照群として、上記において本発明化合物に替
え、マイトマイシンC(協和醗酵社製)の生理食
塩水溶液0.1mlを用い同様にした。試験群及び対
照群は各濃度で夫々3本ずつ試験した。 培養はCO2−インキユベーター(5%炭酸ガス
気流)、を用い37℃で72時間行なつた。 試験後蛋白量を、オヤマ及びイーグル
(Oyama and Eagle)の方法〔Proc.Soc.Exp.
Biol.Med.,91,305〜307(1956)〕に準じ、フオ
リン・シオカルテユ試薬(Folin−Ciocaltem′s
reagent)を用いて定量した。また蛋白合成の阻
害率は、試験開始時の蛋白量をCo、試験終了時
の蛋白量をT(薬剤投与群)及びC(薬剤を含まな
い溶媒単独投与によるコントロール群)として、
下式により算出した。尚上記Coはいずれも22.1μ
g/試験管であつた。 阻害率(%)=C−T/C−C0×100 また50%阻害濃度(ID50)は、対数濃度反応曲
線により求めた。結果を第4表に示す。
【表】
以下本発明化合物の製造例を実施例として示
す。 実施例 1 500ml容三角フラスコに100mlの下記組成の培地
を入れこの培地中でノカルジオプシス・ダソンビ
レイOFR1063株を30℃、PH7.0で3日間回転振と
う培養を行なう。 <培地組成> スターチ 30g/ ブドウ糖 5 〃 ポリペプトンS 10 〃 MgSO4・7H2O 0.5〃 KH2PO4 0.02〃 Na2HPO4 0.05〃 CoCl2・6H2O 1mg/ FeSO4・7H2O 1 〃 MnCl2・4H2O 1 〃 ZnSO4・7H2O 1 〃 上記で得られた種培養25mlを、500mlの上記組
成の培地を入れた2容の坂口フラスコ中で培養
温度30℃で2日間回転振とう培養を行なう。この
前培養8を、600の前記組成の培地を入れた
1t容タンクで培養温度30℃、通気量600/分、
撹拌数120回転/分で64時間培養を行なう。 得られた培養液を8000回転/分で遠心分離し菌
体を除去し、この上澄液を「ダイヤイオン
HP20」(三菱化成社製)50を充てんしたカラ
ムにチヤージして、水洗後100の酢酸エチルで
溶出し、溶出液を濃縮して褐色残渣210g得る。
この残渣80gをシリカゲル800gのカラムクロマ
トに付しクロロホルム:メタノール=10:1で展
開し、No.1〜No.33の各200mlのフラクシヨンを得
る。次いでクロロホルム:メタノール=5:1で
展開して、No.34〜No.51の各200mlのフラクシヨン
を得る。 各フラクシヨンの抗菌活性を試験しNo.17〜No.37
に活性を認める。No.17〜No.37のフラクシヨンを合
一し、濃縮して結晶化する。これを取して3.23
gの粗結晶を得る。粗結晶500mgをメタノール−
アセトニトリルより再結晶して、黄色柱状晶の抗
菌活性物質1−ビニル−3−カルボキシ−β−カ
ルボリン250mgを得る。この化合物の生成は以下
の理化学的特性より確認される。 Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフイー) 0.56(n−ブタノール:酢酸:水=4:1:1) 0.60(n−プロパノール:2N−アンモニア=
7:3) 融点 254〜256℃(分解) ドラーゲンドルフ試薬 陽性(赤橙色) ブロムクレゾールグリーン試薬 陽性(黄色) 溶解性 ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、アルカリ水に可溶であり、メタノール、エタ
ノール、テトラヒドロフランに難溶であり、水、
クロロホルム、エーテル、ジオキサンに不溶であ
る。 元素分析値(C14H10N2O2として) C H N 計算値(%) 70.58 4.23 11.76 分析値(%) 70.36 4.46 11.86 UVスペクトル λEtOH nax=225nm(sh,ε=19700) 281nm(ε=41300)、358nm(ε=6970)、
365nm(sh,ε=6500) IRスペクトル νKBr nax=3200,3050,3000,2900,2850,1710,
1620,1580,1500,1455,1360,1310,
1250,1140,1105,1070,995,935,895,
815,795,740,655,595,545,500cm-1 NMRスペクトル δDMSO-d 6ppn=12.23(1H,br,s)、 8.86(H,s)、8.39(1H,d,J=7.6Hz)、
7.69(1H,d,J=7.6Hz)、 7.61(1H,t,J=7.6Hz)、 7.48(1H,dd,J=16.9,10.6Hz)、 7.31(1H,t,J=7.6Hz)、6.71(1H,dd,
J=16.9、1.2Hz)、5.73(1H,dd,J=10.6、
1.2Hz) 実施例 2 1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリン
400mgをメタノール15mlに懸濁し、氷水中で冷却
(0℃)しながらジアゾメタンのエーテル溶液を
撹拌下に反応溶液から気泡が発生しなくなるまで
添加する。溶媒を留去して黄褐色の残渣を得る。
この残渣をシリカゲル10gのクロマトに付しベン
ゼン:酢酸エチル=2:1で展開し、3mlずつの
フラクシヨンを得る。フラクシヨンNo.4〜No.10を
合一し、溶媒を留去して粗結晶340mgを得る。ベ
ンゼン−酢酸エチルより再結晶して微黄色針状晶
の1−ビニル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン65mgを得る。 融点213〜215℃(分解) 実施例 3 (1) 1−エチル−3−カルボキシ−β−カルボリ
ンの製造 1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリ
ン30mgをメタノール20mlに溶解し、10%パラジ
ウム炭素15mgを加え常圧で1時間接触還元を行
なう。反応溶液より触媒を濾去し、溶媒を留去
して残渣28mgを得る。これをメタノール−アセ
トニトリルより再結晶して淡黄緑色柱状晶の目
的化合物18mgを得る。 融点 270〜272℃(分解) (2) 1−エチル−3−メトキシカルボニル−β−
カルボリンの製造 上記(1)で得た1−エチル−3−カルボキシ−
β−カルボリンを用いて、実施例2と同様にし
て目的化合物を得る。 微黄色柱状晶(ベンゼン−酢酸エチル) 融点 223〜225℃ 実施例 4 1−ビニル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン325mgをエタノール14mlに懸濁し、氷水
中で冷却しながらナトリウムエチラート90mgをエ
タノール2mlに溶かした溶液を撹拌下に滴下す
る。室温に戻し1時間撹拌する。反応溶液より溶
媒を留去し得られた残渣をシリカゲル8gのクロ
マトに付し、ベンゼン:酢酸エチル=3:1で展
開する。5mlずつフラクシヨンを取り、フラクシ
ヨンNo.4と5を合一し、溶媒を留去して粗結晶
210mgを得る。ベンゼン−酢酸エチルより再結晶
して微黄色針状晶の1−ビニル−3−エトキシカ
ルボニル−β−カルボリン54mgを得る。 融点 198〜220℃(分解) 実施例 5 実施例4と同様にして1−エチル−3−メトキ
シカルボニル−β−カルボリンより1−エチル−
3−エトキシカルボニル−β−カルボリンを得
る。 微黄色針状晶(エタノール) 融点208〜210℃ 以下本発明化合物を有効成分とする製剤調製例
を挙げる。 製剤例 1 1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリン
のナトリウム塩 200mg ブドウ糖 250mg注射用蒸留水 適 量 全 量 5ml 注射用蒸留水に本発明化合物及びブドウ糖を溶
解させた後5mlのアンプルに注入する。窒素で置
換後121℃で15分間加圧減菌を行ない注射を得る。 製造例 2 1−エチル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン 100g アビシエル(商標名、旭化成(株)製) 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g TC−5(商標名、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース) 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g メタノール 40g 本発明化合物、アビシエル、コンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを取り混合研摩後糖衣
R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤をTC−
5、ポリエチレングリコール−6000、ヒマシ油及
びメタノールからなるフイルムコーテイング剤で
被覆を行ないフイルムコーテイング錠を製造す
る。 製剤例 3 1−ビニル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン 100g アビシエル 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g アクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体
5.7g トリアセチン 0.6g エタノール 50.4g 本発明化合物、アビシエル、コンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを取り混合研摩後糖衣
R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤をアクリ
ル酸メチル−メタクリル酸共重合体、トリアセチ
ン及びエタノールからなるフイルムコーテイング
剤で被覆を行ない腸溶錠を製造する。
す。 実施例 1 500ml容三角フラスコに100mlの下記組成の培地
を入れこの培地中でノカルジオプシス・ダソンビ
レイOFR1063株を30℃、PH7.0で3日間回転振と
う培養を行なう。 <培地組成> スターチ 30g/ ブドウ糖 5 〃 ポリペプトンS 10 〃 MgSO4・7H2O 0.5〃 KH2PO4 0.02〃 Na2HPO4 0.05〃 CoCl2・6H2O 1mg/ FeSO4・7H2O 1 〃 MnCl2・4H2O 1 〃 ZnSO4・7H2O 1 〃 上記で得られた種培養25mlを、500mlの上記組
成の培地を入れた2容の坂口フラスコ中で培養
温度30℃で2日間回転振とう培養を行なう。この
前培養8を、600の前記組成の培地を入れた
1t容タンクで培養温度30℃、通気量600/分、
撹拌数120回転/分で64時間培養を行なう。 得られた培養液を8000回転/分で遠心分離し菌
体を除去し、この上澄液を「ダイヤイオン
HP20」(三菱化成社製)50を充てんしたカラ
ムにチヤージして、水洗後100の酢酸エチルで
溶出し、溶出液を濃縮して褐色残渣210g得る。
この残渣80gをシリカゲル800gのカラムクロマ
トに付しクロロホルム:メタノール=10:1で展
開し、No.1〜No.33の各200mlのフラクシヨンを得
る。次いでクロロホルム:メタノール=5:1で
展開して、No.34〜No.51の各200mlのフラクシヨン
を得る。 各フラクシヨンの抗菌活性を試験しNo.17〜No.37
に活性を認める。No.17〜No.37のフラクシヨンを合
一し、濃縮して結晶化する。これを取して3.23
gの粗結晶を得る。粗結晶500mgをメタノール−
アセトニトリルより再結晶して、黄色柱状晶の抗
菌活性物質1−ビニル−3−カルボキシ−β−カ
ルボリン250mgを得る。この化合物の生成は以下
の理化学的特性より確認される。 Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフイー) 0.56(n−ブタノール:酢酸:水=4:1:1) 0.60(n−プロパノール:2N−アンモニア=
7:3) 融点 254〜256℃(分解) ドラーゲンドルフ試薬 陽性(赤橙色) ブロムクレゾールグリーン試薬 陽性(黄色) 溶解性 ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、アルカリ水に可溶であり、メタノール、エタ
ノール、テトラヒドロフランに難溶であり、水、
クロロホルム、エーテル、ジオキサンに不溶であ
る。 元素分析値(C14H10N2O2として) C H N 計算値(%) 70.58 4.23 11.76 分析値(%) 70.36 4.46 11.86 UVスペクトル λEtOH nax=225nm(sh,ε=19700) 281nm(ε=41300)、358nm(ε=6970)、
365nm(sh,ε=6500) IRスペクトル νKBr nax=3200,3050,3000,2900,2850,1710,
1620,1580,1500,1455,1360,1310,
1250,1140,1105,1070,995,935,895,
815,795,740,655,595,545,500cm-1 NMRスペクトル δDMSO-d 6ppn=12.23(1H,br,s)、 8.86(H,s)、8.39(1H,d,J=7.6Hz)、
7.69(1H,d,J=7.6Hz)、 7.61(1H,t,J=7.6Hz)、 7.48(1H,dd,J=16.9,10.6Hz)、 7.31(1H,t,J=7.6Hz)、6.71(1H,dd,
J=16.9、1.2Hz)、5.73(1H,dd,J=10.6、
1.2Hz) 実施例 2 1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリン
400mgをメタノール15mlに懸濁し、氷水中で冷却
(0℃)しながらジアゾメタンのエーテル溶液を
撹拌下に反応溶液から気泡が発生しなくなるまで
添加する。溶媒を留去して黄褐色の残渣を得る。
この残渣をシリカゲル10gのクロマトに付しベン
ゼン:酢酸エチル=2:1で展開し、3mlずつの
フラクシヨンを得る。フラクシヨンNo.4〜No.10を
合一し、溶媒を留去して粗結晶340mgを得る。ベ
ンゼン−酢酸エチルより再結晶して微黄色針状晶
の1−ビニル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン65mgを得る。 融点213〜215℃(分解) 実施例 3 (1) 1−エチル−3−カルボキシ−β−カルボリ
ンの製造 1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリ
ン30mgをメタノール20mlに溶解し、10%パラジ
ウム炭素15mgを加え常圧で1時間接触還元を行
なう。反応溶液より触媒を濾去し、溶媒を留去
して残渣28mgを得る。これをメタノール−アセ
トニトリルより再結晶して淡黄緑色柱状晶の目
的化合物18mgを得る。 融点 270〜272℃(分解) (2) 1−エチル−3−メトキシカルボニル−β−
カルボリンの製造 上記(1)で得た1−エチル−3−カルボキシ−
β−カルボリンを用いて、実施例2と同様にし
て目的化合物を得る。 微黄色柱状晶(ベンゼン−酢酸エチル) 融点 223〜225℃ 実施例 4 1−ビニル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン325mgをエタノール14mlに懸濁し、氷水
中で冷却しながらナトリウムエチラート90mgをエ
タノール2mlに溶かした溶液を撹拌下に滴下す
る。室温に戻し1時間撹拌する。反応溶液より溶
媒を留去し得られた残渣をシリカゲル8gのクロ
マトに付し、ベンゼン:酢酸エチル=3:1で展
開する。5mlずつフラクシヨンを取り、フラクシ
ヨンNo.4と5を合一し、溶媒を留去して粗結晶
210mgを得る。ベンゼン−酢酸エチルより再結晶
して微黄色針状晶の1−ビニル−3−エトキシカ
ルボニル−β−カルボリン54mgを得る。 融点 198〜220℃(分解) 実施例 5 実施例4と同様にして1−エチル−3−メトキ
シカルボニル−β−カルボリンより1−エチル−
3−エトキシカルボニル−β−カルボリンを得
る。 微黄色針状晶(エタノール) 融点208〜210℃ 以下本発明化合物を有効成分とする製剤調製例
を挙げる。 製剤例 1 1−ビニル−3−カルボキシ−β−カルボリン
のナトリウム塩 200mg ブドウ糖 250mg注射用蒸留水 適 量 全 量 5ml 注射用蒸留水に本発明化合物及びブドウ糖を溶
解させた後5mlのアンプルに注入する。窒素で置
換後121℃で15分間加圧減菌を行ない注射を得る。 製造例 2 1−エチル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン 100g アビシエル(商標名、旭化成(株)製) 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g TC−5(商標名、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース) 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g メタノール 40g 本発明化合物、アビシエル、コンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを取り混合研摩後糖衣
R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤をTC−
5、ポリエチレングリコール−6000、ヒマシ油及
びメタノールからなるフイルムコーテイング剤で
被覆を行ないフイルムコーテイング錠を製造す
る。 製剤例 3 1−ビニル−3−メトキシカルボニル−β−カ
ルボリン 100g アビシエル 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g アクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体
5.7g トリアセチン 0.6g エタノール 50.4g 本発明化合物、アビシエル、コンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを取り混合研摩後糖衣
R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤をアクリ
ル酸メチル−メタクリル酸共重合体、トリアセチ
ン及びエタノールからなるフイルムコーテイング
剤で被覆を行ない腸溶錠を製造する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を、
R2はビニル基又はエチル基を示す。但し、R2が
エチル基のときR1は水素原子であつてはならな
い。〕 で表わされるβ−カルボリン誘導体及びその塩。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56056155A JPS57169481A (en) | 1981-04-13 | 1981-04-13 | Beta-carboline derivative |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56056155A JPS57169481A (en) | 1981-04-13 | 1981-04-13 | Beta-carboline derivative |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57169481A JPS57169481A (en) | 1982-10-19 |
| JPH0459316B2 true JPH0459316B2 (ja) | 1992-09-21 |
Family
ID=13019197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56056155A Granted JPS57169481A (en) | 1981-04-13 | 1981-04-13 | Beta-carboline derivative |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57169481A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100503607C (zh) | 2003-06-02 | 2009-06-24 | 新疆华世丹药物研究有限责任公司 | 去氢骆驼蓬碱衍生物类化合物及其应用 |
| DE102006052634A1 (de) * | 2006-11-08 | 2008-05-15 | Robert Bosch Gmbh | Kraftstoffheizer |
| CN111303148B (zh) * | 2020-02-13 | 2022-08-30 | 南京农业大学 | 一类1-取代β-咔啉衍生物及其应用 |
-
1981
- 1981-04-13 JP JP56056155A patent/JPS57169481A/ja active Granted
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| J.ORG.CHEM=1972 * |
| PROC.NATL.ACAD.SUI.U.S.A=1980 * |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57169481A (en) | 1982-10-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4810043B2 (ja) | 細胞分裂阻害剤及びその製造方法 | |
| JP3008985B2 (ja) | ジスコダーモライド化合物類、これらを含有する組成物類、及び製造及び使用法 | |
| FR2561244A1 (fr) | Composes heterocycliques du type tetrahydrocarbazolone, procede pour leur preparation et composition pharmaceutique les comprenant | |
| DE69202876T2 (de) | Inhibitoren von N-Myristoyltransferase, deren Verfahren zur Herstellung und die sie enthaltenden pharmazeutischen Zusammensetzungen. | |
| JPWO1997048693A1 (ja) | イソクマリン誘導体およびその医薬への使用 | |
| CZ279784B6 (cs) | Racemická nebo opticky aktivní sloučenina, způsob její přípravy a farmaceutický přípravek | |
| JPH08176070A (ja) | ジデプシド誘導体及びpi3キナーゼ阻害剤 | |
| DE69018876T2 (de) | Pyridazinon-Derivate. | |
| JP4601038B2 (ja) | インドリルマレイミド類 | |
| JPH0459316B2 (ja) | ||
| US4831053A (en) | Composition for prophylaxis and therapy of hepatitis | |
| EP0111904A2 (en) | Propynylaminothiazole derivatives | |
| JPH02131588A (ja) | 生理活性物質tan―931、その誘導体、それらの製造法及び用途 | |
| CN108530447B (zh) | 含有2,7-二氮杂螺[3.5]壬烷片段的苯并噻嗪-4-酮类化合物及其制备方法 | |
| JPS61277685A (ja) | 新規インドリジジン誘導体、その製造法およびそれを含有する組成物 | |
| WO2023088435A1 (zh) | 三取代吡啶衍生物的制备及作为芳香烃受体调节物的应用 | |
| PT545413E (pt) | Novos analogos de trans-ciclopentanil-purina uteis como imunossupressores | |
| JP3113759B2 (ja) | セスキテルペン誘導体 | |
| JPH06345642A (ja) | H3−レセプター刺激薬 | |
| IE853326L (en) | Allylic amines | |
| JP3435741B2 (ja) | 新規物質及び該物質を生産する微生物 | |
| JPH0256423A (ja) | ナフトピラン誘導体およびその用途 | |
| JPH01131177A (ja) | Nf−1616−904物質 | |
| JPH0940677A (ja) | シクロオクタジエン誘導体 | |
| EP0667860B1 (en) | Aza spiro alkanes derivatives as therapeutic agents |