JPH0467486B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0467486B2 JPH0467486B2 JP61059668A JP5966886A JPH0467486B2 JP H0467486 B2 JPH0467486 B2 JP H0467486B2 JP 61059668 A JP61059668 A JP 61059668A JP 5966886 A JP5966886 A JP 5966886A JP H0467486 B2 JPH0467486 B2 JP H0467486B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood
- water
- methods
- aqueous solution
- alkali
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
Description
1 発明の目的
(ア) 産業上の利用分野
本発明は、木材の特徴である木理の美しさを保
持したまま木材に可塑性を付与し、曲面加工を容
易にする木材の製造法に関するものである。本発
明の応用により、各種の木材の曲面加工が容易に
なり、家具あるいは建築の分野において木材を化
粧材として使用する範囲が一層広まるものと思わ
れる。 (イ) 従来の技術 木材の可塑化法には化学的方法と物理的方法と
があり、化学的方法としては木材中の官能基をエ
ステル化、エーテル化、シアノエチル化する方
法、アミンを用いる方法などが公知である。ま
た、物理的方法としては水蒸気蒸煮あるいは煮沸
の方法が昔から知られており、最近ではマイクロ
波を利用した方法もある。 (ウ) 発明が解決しようとする問題点 本発明では、2つの問題点の解決をめざした。
第1は、設備、工程の簡素化とコストの低減であ
る。即ち、昔から行われてきた水蒸気蒸煮、煮沸
の方法は設備は簡単ではあるものの多くの労力を
必要とする。他方、これ以外の公知の方法は高価
な薬剤を使用したり、特殊な装置を必要とする。
また、使用される薬剤の多くは臭気を発し、作業
を困難にすることが多い。第2は、常温で可塑性
を有する木材を、常温の処理で製造することであ
る。即ち、公知の方法はいずれも加熱を必要とし
ている。 2 発明の構成 (ア) 問題点を解決するための手段 前述の問題点を解決するために、発明者らはさ
まざまな方法について検討した。その結果、アル
カリ金属の水酸化物(以下単にアルカリと略称す
る)によつて可塑化する方法を見出すに至つた。
このアルカリは実用的見地、即ちコストの点で水
酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム
(KOH)の2つに限られる。本方法の特徴のひと
つは、アルカリを含浸した後、これを水洗と酸に
よる中和とによつて木材中から除去しても、湿潤
状態においては可塑性が発現されるところにあ
る。処理法の概略は以下のとおりである。 即ち、5〜25%好ましくは10〜20%のアルカリ
を含む水溶液を木材に含浸し、液が材内に十分拡
散するまで放置する。浸せき時間は材の厚さ、樹
種で異なるが、1〜10mmの厚さの場合、広葉樹で
1〜48時間、針葉樹で1〜10日間である。浸せき
後、材を取りだし水洗する。ついで、酢酸、シユ
ウ酸などの酸の希薄溶液に浸せきするか、または
塩化水素、ギ酸などの酸の蒸気と接触させてか
ら、水洗しアルカリを完全に除く。次に水と相溶
性のある物質の10〜50℃水溶液に投入し約24時間
放置したのち室温にて風乾する。ここでいう水に
相溶性のある液体とは、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールメタアクリレート、
グリセリン、エチレングリコール、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテルなどの、水と易溶性の高沸点
のものをいう。上記高沸点の液体を用いる効果
は、2つある。1つは、乾燥時の収縮、歪を抑制
する効果である。もうひとつは、柔らかい状態を
常時維持する効果である。前者は、空気中の水分
にたいして親和性が比較的少ないものを用いる。
アルカリ処理木材は、乾燥工程で著しく収縮し割
れが発生する。高沸点の液体による処理は、実用
上問題となるこうした割れと変形を抑制する効果
がある。他方、後者は、空気中の水分に対し親和
性が高い高沸点の液体を用いる。アルカリが存在
しなくても、湿潤な状態において可塑性が発現す
るという本発明で得られた性質を利用するもの
で、この高沸点の液体が空気中の水分を吸湿し常
時柔らかい状態を保持する効果がある。 上記の方法で処理した材は材の含水率が10〜15
%以上の条件であれば、常温において著しい可塑
性を示す。したがつて、このような材は、いつで
も任意の形に変形することが可能であり、例えば
家具工場でテーブルの縁貼りを行うという場合な
どには好都合である。 (イ) 実施例 以下に具体的事例として実施例を示す。 実施例 1 厚さ5mm柾目のシナノキの挽材及び厚さ1mmの
シナノキとエゾマツのツキ板を、15〜25%の
NaOH水溶液に浸せきし、シナノキは24時間、
エゾマツは7日間それぞれ25℃で放置した。つい
で、これを水洗し5%の酢酸水溶液に投入後十分
水洗した。これを、20%のポリエチレングリコー
ル水溶液に投入し24時間放置したのち風乾した。
その後、種々の曲率半径の治具を用い常温で曲げ
た。結果は以下のとおりであり、かなり小さい曲
率にまで曲げることができた。アルカリ処理のみ
施し、ポリエチレングリコールを含浸せずに乾燥
した試片は、著しく収縮し、材表面には多数の割
れが発生した。
持したまま木材に可塑性を付与し、曲面加工を容
易にする木材の製造法に関するものである。本発
明の応用により、各種の木材の曲面加工が容易に
なり、家具あるいは建築の分野において木材を化
粧材として使用する範囲が一層広まるものと思わ
れる。 (イ) 従来の技術 木材の可塑化法には化学的方法と物理的方法と
があり、化学的方法としては木材中の官能基をエ
ステル化、エーテル化、シアノエチル化する方
法、アミンを用いる方法などが公知である。ま
た、物理的方法としては水蒸気蒸煮あるいは煮沸
の方法が昔から知られており、最近ではマイクロ
波を利用した方法もある。 (ウ) 発明が解決しようとする問題点 本発明では、2つの問題点の解決をめざした。
第1は、設備、工程の簡素化とコストの低減であ
る。即ち、昔から行われてきた水蒸気蒸煮、煮沸
の方法は設備は簡単ではあるものの多くの労力を
必要とする。他方、これ以外の公知の方法は高価
な薬剤を使用したり、特殊な装置を必要とする。
また、使用される薬剤の多くは臭気を発し、作業
を困難にすることが多い。第2は、常温で可塑性
を有する木材を、常温の処理で製造することであ
る。即ち、公知の方法はいずれも加熱を必要とし
ている。 2 発明の構成 (ア) 問題点を解決するための手段 前述の問題点を解決するために、発明者らはさ
まざまな方法について検討した。その結果、アル
カリ金属の水酸化物(以下単にアルカリと略称す
る)によつて可塑化する方法を見出すに至つた。
このアルカリは実用的見地、即ちコストの点で水
酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム
(KOH)の2つに限られる。本方法の特徴のひと
つは、アルカリを含浸した後、これを水洗と酸に
よる中和とによつて木材中から除去しても、湿潤
状態においては可塑性が発現されるところにあ
る。処理法の概略は以下のとおりである。 即ち、5〜25%好ましくは10〜20%のアルカリ
を含む水溶液を木材に含浸し、液が材内に十分拡
散するまで放置する。浸せき時間は材の厚さ、樹
種で異なるが、1〜10mmの厚さの場合、広葉樹で
1〜48時間、針葉樹で1〜10日間である。浸せき
後、材を取りだし水洗する。ついで、酢酸、シユ
ウ酸などの酸の希薄溶液に浸せきするか、または
塩化水素、ギ酸などの酸の蒸気と接触させてか
ら、水洗しアルカリを完全に除く。次に水と相溶
性のある物質の10〜50℃水溶液に投入し約24時間
放置したのち室温にて風乾する。ここでいう水に
相溶性のある液体とは、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールメタアクリレート、
グリセリン、エチレングリコール、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテルなどの、水と易溶性の高沸点
のものをいう。上記高沸点の液体を用いる効果
は、2つある。1つは、乾燥時の収縮、歪を抑制
する効果である。もうひとつは、柔らかい状態を
常時維持する効果である。前者は、空気中の水分
にたいして親和性が比較的少ないものを用いる。
アルカリ処理木材は、乾燥工程で著しく収縮し割
れが発生する。高沸点の液体による処理は、実用
上問題となるこうした割れと変形を抑制する効果
がある。他方、後者は、空気中の水分に対し親和
性が高い高沸点の液体を用いる。アルカリが存在
しなくても、湿潤な状態において可塑性が発現す
るという本発明で得られた性質を利用するもの
で、この高沸点の液体が空気中の水分を吸湿し常
時柔らかい状態を保持する効果がある。 上記の方法で処理した材は材の含水率が10〜15
%以上の条件であれば、常温において著しい可塑
性を示す。したがつて、このような材は、いつで
も任意の形に変形することが可能であり、例えば
家具工場でテーブルの縁貼りを行うという場合な
どには好都合である。 (イ) 実施例 以下に具体的事例として実施例を示す。 実施例 1 厚さ5mm柾目のシナノキの挽材及び厚さ1mmの
シナノキとエゾマツのツキ板を、15〜25%の
NaOH水溶液に浸せきし、シナノキは24時間、
エゾマツは7日間それぞれ25℃で放置した。つい
で、これを水洗し5%の酢酸水溶液に投入後十分
水洗した。これを、20%のポリエチレングリコー
ル水溶液に投入し24時間放置したのち風乾した。
その後、種々の曲率半径の治具を用い常温で曲げ
た。結果は以下のとおりであり、かなり小さい曲
率にまで曲げることができた。アルカリ処理のみ
施し、ポリエチレングリコールを含浸せずに乾燥
した試片は、著しく収縮し、材表面には多数の割
れが発生した。
【表】
【表】
実施例 2
厚さ1mmのシナノキとエゾマツのツキ板を20%
のKOH水溶液に浸せきし、25℃でシナノキは24
時間、エゾマツは10日間それぞれ浸せきした。つ
いで、水洗し10%酢酸水溶液に投入後これを十分
水洗した。ついで、グリセリンの20%水溶液に浸
せきし放置した。そして、異なる乾燥条件で含水
率の異なる材を調整した。即ち、水洗後の材を20
℃関係湿度60%で30日間調湿した含水率13%のも
のと105℃で24時間乾燥したものを作成し曲げの
程度を比較した。即ち、これらを各種治具にて曲
げたところ、絶乾材は損傷なく曲げることは困難
であつたが、調湿材は曲率半径2mmの治具でも容
易に曲げることができた。このことから、少なく
とも気乾以上の含水率であれば、常温で塑性変形
が可能であることがわかつた。 3 発明の効果 本発明は、特殊な装置や高価な薬剤を使用せず
に、常温ないしそれに近い温度で木材に可塑性を
付与することが可能な方法なので製造コストが安
い。したがつて、その多くが中小で占められてい
る家具あるいは建材関係の企業で容易に実施でき
る方法であり、このような分野への貢献度が極め
て高い。
のKOH水溶液に浸せきし、25℃でシナノキは24
時間、エゾマツは10日間それぞれ浸せきした。つ
いで、水洗し10%酢酸水溶液に投入後これを十分
水洗した。ついで、グリセリンの20%水溶液に浸
せきし放置した。そして、異なる乾燥条件で含水
率の異なる材を調整した。即ち、水洗後の材を20
℃関係湿度60%で30日間調湿した含水率13%のも
のと105℃で24時間乾燥したものを作成し曲げの
程度を比較した。即ち、これらを各種治具にて曲
げたところ、絶乾材は損傷なく曲げることは困難
であつたが、調湿材は曲率半径2mmの治具でも容
易に曲げることができた。このことから、少なく
とも気乾以上の含水率であれば、常温で塑性変形
が可能であることがわかつた。 3 発明の効果 本発明は、特殊な装置や高価な薬剤を使用せず
に、常温ないしそれに近い温度で木材に可塑性を
付与することが可能な方法なので製造コストが安
い。したがつて、その多くが中小で占められてい
る家具あるいは建材関係の企業で容易に実施でき
る方法であり、このような分野への貢献度が極め
て高い。
Claims (1)
- 1 木材にアルカリ金属の水酸化物の水溶液を含
浸し、所定時間放置したのち水洗し、酸で中和後
再び水洗して、次に水と相溶性のある高沸点の液
体を材内に含浸することを特徴とする可塑化木材
の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5966886A JPS6322604A (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | 可塑化木材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5966886A JPS6322604A (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | 可塑化木材の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6322604A JPS6322604A (ja) | 1988-01-30 |
| JPH0467486B2 true JPH0467486B2 (ja) | 1992-10-28 |
Family
ID=13119799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5966886A Granted JPS6322604A (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | 可塑化木材の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6322604A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002137207A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-14 | Narita Eko | 木材の可塑化方法 |
| WO2002056313A1 (en) | 2001-01-12 | 2002-07-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Disc cartridge |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5148482B2 (ja) * | 1972-08-08 | 1976-12-21 |
-
1986
- 1986-03-19 JP JP5966886A patent/JPS6322604A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002137207A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-14 | Narita Eko | 木材の可塑化方法 |
| WO2002056313A1 (en) | 2001-01-12 | 2002-07-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Disc cartridge |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6322604A (ja) | 1988-01-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |