JPH0470560B2 - - Google Patents
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- JPH0470560B2 JPH0470560B2 JP58159240A JP15924083A JPH0470560B2 JP H0470560 B2 JPH0470560 B2 JP H0470560B2 JP 58159240 A JP58159240 A JP 58159240A JP 15924083 A JP15924083 A JP 15924083A JP H0470560 B2 JPH0470560 B2 JP H0470560B2
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- Japan
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- paper
- pipe
- weight
- total heat
- mixed
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F21/00—Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
Description
本発明はパイプ式全熱交換器に関するものであ
る。 その目的は、パイプ式全熱交換器におけるパイ
プとして、吸放湿の繰返し特性が良好で、高湿度
下での寸法安定性にすぐれ変形防止を達成し、透
気度が小さく室内空気の移行を防ぎ、しかも熱伝
導性が良好である、など種々なる特性を有する特
殊な紙パイプを使用し、耐久性と温・湿度交換効
率にすぐれた効果を発揮する全熱交換器を提供す
ることにある。 近年、住宅やビルの換気装置として熱交換器が
利用される様になり、特に顕熱交換だけではなく
潜熱交換をも同時に達成できるという全熱交換器
が非常に有用なものとして普及しつつある。 この全熱交換は熱交換すべき2種の気流を透湿
性を有する多孔質部材で仕切つて行われるもので
ある。 従来、この全熱交換器用の多孔質部材として
は、和紙、パルプ製難燃紙、アスベスト紙、ガラ
ス混抄紙、ホワイトカーボン混抄紙などが使用さ
れているが、それぞれ欠点を有し、完全に満足で
きる素材は得られていない現状である。 例えばパルプに難燃剤を含ませた難燃紙ではパ
ルプが吸湿して伸びやすく硬さ変化も大きく変形
しやすいもので、またこれは透気度もガーレ値が
20秒以下と粗く気流の移行が多いという欠点を有
している。またアスベスト紙は健康上問題がある
とされ耐水性がなく不適当である。 さらに特開昭55−96896号にはガラス繊維とセ
ルロースとの混抄紙に吸湿剤を含む水溶性高分子
を含浸させたものが開示されているが、これは
5μ以下の直径のガラス繊維を10〜80%混抄する
もので、ガラス繊維が少ないと緻密性が出ない
し、一方ガラス繊維が多いと強度が弱くなるなど
の欠点を有し、変形しにくい素材であるためパイ
プ状では用いることができないものである。 また、特開昭55−140097号にはホワイトカーボ
ンとセルロースとの混抄紙に吸湿剤を含む高分子
物質を含浸させたものが開示されているが、これ
はホワイトカーボンとして1μ以下のシリカ微粒
子を用いて10〜90%混抄させるもので、ホワイト
カーボンが少ないと緻密性が出ないし多いと強度
が弱く硬さが得られないもので、変形しにくいの
でパイプ状では用いることはできないものであ
る。 この様に従来種々なる素材が全熱交換器用の多
孔質部材として開発されているが、耐久性、温湿
交換性、緻密性が共に満足できる素材はなく、本
発明者等はこれを解決するべく、特にパイプ式の
全熱交換器の素材としてすぐれた効果を達成する
紙パイプを得ることを目的として、鋭意研究した
結果、本発明に達したのである。 すなわち、無機質粉末50重量%以上、繊維径が
5〜20μであるガラス繊維3〜20重量%、及びパ
ルプ繊維20〜47重量%を主たる必須成分として含
有し、かつガーレ透気度が50秒以上の値である混
抄紙を筒状に加工して紙パイプとし、該紙パイプ
を多数連設して全熱交換すべき一方の気流を該紙
パイプ内を通過させ他方の気流を該紙パイプの外
周を通過させる様にしたことを特徴とするパイプ
式全熱交換器を発明するに至つたのである。 本発明における無機質粉末としては、珪酸アル
ミニウム系の粉体、珪酸マグネシウム系の粉体、
アルミナ水和物の粉体、及び水酸化アルミニウム
の粉体からなる群より選ばれた1種又は2種以上
の無機質粉末が挙げられる。 珪酸アルミニウム系の粉体としては、カオリ
ン、クレー、ジークライト、セリサイト、ゼオラ
イト、ベントナイト、マイカ、パーライトが挙げ
られ、また珪酸マグネシウム系の粉体としては、
タルク、セピオライト、アタパルジヤイトがあ
り、さらにアルミナ水和物の粉体としては、ジブ
サイト、バイヤライト、ベーマイトが挙げられ
る。 この無機質粉末は混抄紙の全乾量に対して50重
量%以上含有されるもので、これは混抄紙の緻密
性と熱伝導性を高めるために必要なものである。
この無機質粉末量が50重量%未満では混抄紙の緻
密性が低下ししたがつて透気度が大きくなり、こ
の混抄紙のガーレ透気度が50秒未満の粗いものと
なり、室内側から出る気流が混抄紙の反対側へ通
過移行して換気性が低下してしまうのである。 さらに無機質粉末量がこの50重量%未満では無
機質粉末による高い熱伝導率が得にくく熱交換性
が低下するのである。つまり無機質粉末はパルプ
繊維等の他の含有物に比べてその熱伝導性は非常
に高く熱交換器の性能を高めるのであるが、この
含有率が低いと連続性が得がたく表から裏までの
熱伝導性が連続しないので一定以上の含有率がな
いと混抄紙自体の熱伝導性は向上しないものとな
り、50重量%以上の含有率が要求されるのであ
る。 なお、無機質粉末量があまり多くなり過ぎる
と、他の必須成分であるガラス繊維やパルプ繊維
の量が低下するので、通常この無機質粉末の含有
率は50〜70重量%が適切である。 この無機質粉末の粒径は10μ以下のものが前記
緻密性や熱伝導性を得るために望ましく、またこ
の無機質粉末の種類は1種であつてもよいし、2
種以上を併用して混抄してもよいものである。 次に本発明に用いられるガラス繊維は、その直
径は5〜20μの長さは3mm以上好ましくは5mm以
上のものであり、混抄紙の硬さや寸法安定性を得
るために必要なものである。 なお、ガラス繊維の繊維径が5μ未満では剛性
(硬さ)が小さくなりパルプ繊維に追従して吸湿
変形しやすくなるし、一方この繊維径が20μをこ
えると太すぎて湿式抄紙法で均一なシートになり
にくいのである。 つまり、ガラス繊維が5〜20μの繊維径である
場合に、その混抄紙に適度な剛性と寸法安定性を
与え、均一性も良くなるのである。 このガラス繊維の含有率は混抄紙の全乾量に対
して3〜20重量%であり、3重量%未満では混抄
紙の寸法安定性が悪く硬さも不足し、吸湿時の変
形防止ができなくなるし、一方20重量%をこえる
と変形しにくくなり折れやすくパイプ状の加工が
困難となるのである。 また、本発明に用いられるパルプ繊維は、通常
の木材パルプ或いはポリオレフイン等の合成パル
プなどであり、混抄紙の強度を一定以上のものに
保持しパイプ加工時の接着性を得るために必要な
もので、その含有率は混抄紙の全乾量に対して20
〜47重量%であり、20重量%未満では上記の強
度・接着性が悪くなり不適当であるし、一方47重
量%をこえると前記無機質粉末の量が50重量%未
満となり緻密性、熱伝導性が低下するのである。 本発明における混抄紙は上記の如く、無機質粉
末、ガラス繊維、パルプ繊維を必須成分として含
有するもので、その他必要に応じて前記必須成分
の配合率を維持する範囲内で、例えば金属繊維、
弾性繊維などの他の繊維を混抄してもよいし、混
抄時にサイジング剤や液状、粉末状、繊維状等の
結合剤等を配合してもよいものである。 なお、この混抄紙は上記各材料を水分散させて
通常の湿式抄紙法で混抄して得られるものであ
る。 この様にして得られた混抄紙はその透気度はガ
ーレ透気度が50秒以上であることが必要で、通
常、前述した必須成分の配合率であればこの値は
50秒以上のものが得られ、特に好ましいガーレ透
気度の値は80秒以上であることが望ましいもので
ある。 なお、このガーレ透気度とはJIS規格によるP
−8117に基づく「紙および板紙の透気度試験方
法」により得られる値であり、秒数が多い程透気
性は小さく緻密性が高いものである。 また、この混抄紙の密度は前記配合によつて通
常0.7g/cm3以上のものが得られ、1.0g/cm3以上
であることが好ましいものである。 本発明全熱交換器は以上の如き条件の混抄紙を
筒状に加工して紙パイプとし、これを多数連設し
て構成されるものである。 第1図は本発明全熱交換器の1例の斜視略図で
ある。 この図の様に本発明全熱交換器は、前述の紙パ
イプ1が多数連設されていて、例えば対向流型の
ものは両端に流体分離部2が設けられている。 つまり紙パイプ1の内部を通過する気流と紙パ
イプ1の外部を通過する気流とがこの流体分離部
2で分流する様に設計されており、例えば矢印イ
の如く紙パイプ1内に導入される1次気流は矢印
イ′の方へ流出し、矢印ロの如く紙パイプ1の外
周に導入される2次気流は矢印ロ′の方へ流出す
ものであり、互いに対向する2種の気流が紙パイ
プ1の内外を通過して温度差による湿熱交換と湿
度差による潜熱交換を行なうのである。 この流体分離部2は多数の流体分離シートから
構成されるもので、この流体分離シートは例えば
ABS樹脂などで成形されるプラスチツク製品で
ある。 なお、この図面は紙パイプ1が見えている如く
に示されているが、実際はケーシングに収納され
ているので、紙パイプ1の外周の気流も外部には
漏れないことは勿論である。 この紙パイプ1は、前述した混抄紙をスパイラ
ル状に巻いてシール加工して得られるし、単に円
筒状にして直線シールによつて加工してもよいも
のである。またこの紙パイプ1の断面は円形に限
定されるものではなく、楕円形、角形、凹凸円形
(星型、花型など)等であつてもよいものである。 なお、紙パイプ1と前記の流体分離シートの連
結部の耐水性シールとすることが望ましい。 そしてこの紙パイプ1のシール部も耐水性の優
れた接着剤を使用することが好ましいが、特に熱
伝導性の高いアルミナ、カーボンブラツク等の無
機質粉末などを含む熱伝導性ホツトメルト樹脂の
耐水性接着剤を用いれば耐水性と共に高い熱交換
効率が得られるので一層好ましいものである。 また、本発明全熱交換器は第1図の対向型に限
定されるものではなく、直交流型や回転式の全熱
交換器であつてもよく、前述した如き特徴ある紙
パイプは素材としてあらゆる種類の全熱交換器に
利用できるものである。 以上、詳細に説明した様に本発明全熱交換器
は、無機質粉末を50重量%以上と非常に多く含有
した混抄紙を利用しているため熱伝導性が良好で
すぐれた熱交換性を有し、またこの無機質粉末と
して親水性粉末を用いてやると吸湿性もすぐれ
温・湿交換効率が共に向上し、かつこの無機質粉
末によつて混抄紙の緻密性が得られているため透
気度は低く気流の移行がほとんどないものであ
る。しかもガラス繊維を含有するため寸法安定性
が良好で高湿度下でも紙パイプが伸びることはな
く吸放湿の繰返し特性がすぐれ変形防止上大きな
効果を有し、さらにパルプ繊維配合によつてすぐ
れた強度と接着性を有しパイプ状に加工しやすい
などの効果を発揮するものである。 また、無機質粉末を多く含有するため難燃性も
大きく吸湿剤を含まないので水洗いも可能であ
り、紙パイプのシール部や流体分離シートとの連
結シール部に耐水性の接着剤を用いているためこ
れらの接合部の剥離もないものである。 この様に本発明全熱交換器は温・湿交換効率が
大で、高湿度下での紙パイプの長さ変化・直径変
化、及びねじれによる折れ、等もなく通気抵抗も
大でその耐久性にもすぐれた効果を有するもので
ある。 実施例 下記配合率の組成からなる分散スラリーにサイ
ジング剤を混合し、通常の抄紙法により混抄し、
坪量130g/m2の混抄紙シートを得た。 配合組成 水酸化アルミニウム(無機質粉末)(平均粒径
3.5μ) …65重量% ガラス繊維(直径8μ) …7重量% 木材パルプ …28重量% この混抄紙をコルゲートマシーンにかけてアル
ミナを配合した熱伝導性ホツトメルト樹脂接着剤
で接合して直径6mmの紙パイプを多数作成した。
この紙パイプを25本並列させその両端に流体分離
シートを接合し約2mmの間隔をあけて50段に積層
し第1図の如きパイプ式全熱交換器を製作した。 比較例 A 下記の配合組成の分散スラリーより実施例と同
様にして混抄紙を得た。 配合組成 水酸化アルミニウム(実施例と同じ)…40重量% ガラス繊維(実施例と同じ) …20重量% 木材パルプ …40重量% 得られた混抄紙を実施例と同様にして紙パイプ
とし同様な全熱交換器を製作した。 比較例 B 一般的に用いられるパルプを主体とし難燃剤を
添加して得られる難燃紙を用いて、実施例と同様
な全熱交換器を製作した。 以上の実施例、比較例A、比較例B、の各々の
全熱交換器の性能測定を行なつた。 その測定条件としては、これらのパイプ式全熱
交換器に一次気流として温度34.5℃、絶対湿度
0.019Kg/Kgの空気を使用し、二次気流として温
度25℃絶対湿度0.013Kg/Kgの空気を使用して、
対向流で一次気流をパイプ内に二次気流をパイプ
外周に通過させて風量は共に500m3/時間の条件
で、熱交換させた。 その結果第1表の如き性能比較データーが得ら
れた。
る。 その目的は、パイプ式全熱交換器におけるパイ
プとして、吸放湿の繰返し特性が良好で、高湿度
下での寸法安定性にすぐれ変形防止を達成し、透
気度が小さく室内空気の移行を防ぎ、しかも熱伝
導性が良好である、など種々なる特性を有する特
殊な紙パイプを使用し、耐久性と温・湿度交換効
率にすぐれた効果を発揮する全熱交換器を提供す
ることにある。 近年、住宅やビルの換気装置として熱交換器が
利用される様になり、特に顕熱交換だけではなく
潜熱交換をも同時に達成できるという全熱交換器
が非常に有用なものとして普及しつつある。 この全熱交換は熱交換すべき2種の気流を透湿
性を有する多孔質部材で仕切つて行われるもので
ある。 従来、この全熱交換器用の多孔質部材として
は、和紙、パルプ製難燃紙、アスベスト紙、ガラ
ス混抄紙、ホワイトカーボン混抄紙などが使用さ
れているが、それぞれ欠点を有し、完全に満足で
きる素材は得られていない現状である。 例えばパルプに難燃剤を含ませた難燃紙ではパ
ルプが吸湿して伸びやすく硬さ変化も大きく変形
しやすいもので、またこれは透気度もガーレ値が
20秒以下と粗く気流の移行が多いという欠点を有
している。またアスベスト紙は健康上問題がある
とされ耐水性がなく不適当である。 さらに特開昭55−96896号にはガラス繊維とセ
ルロースとの混抄紙に吸湿剤を含む水溶性高分子
を含浸させたものが開示されているが、これは
5μ以下の直径のガラス繊維を10〜80%混抄する
もので、ガラス繊維が少ないと緻密性が出ない
し、一方ガラス繊維が多いと強度が弱くなるなど
の欠点を有し、変形しにくい素材であるためパイ
プ状では用いることができないものである。 また、特開昭55−140097号にはホワイトカーボ
ンとセルロースとの混抄紙に吸湿剤を含む高分子
物質を含浸させたものが開示されているが、これ
はホワイトカーボンとして1μ以下のシリカ微粒
子を用いて10〜90%混抄させるもので、ホワイト
カーボンが少ないと緻密性が出ないし多いと強度
が弱く硬さが得られないもので、変形しにくいの
でパイプ状では用いることはできないものであ
る。 この様に従来種々なる素材が全熱交換器用の多
孔質部材として開発されているが、耐久性、温湿
交換性、緻密性が共に満足できる素材はなく、本
発明者等はこれを解決するべく、特にパイプ式の
全熱交換器の素材としてすぐれた効果を達成する
紙パイプを得ることを目的として、鋭意研究した
結果、本発明に達したのである。 すなわち、無機質粉末50重量%以上、繊維径が
5〜20μであるガラス繊維3〜20重量%、及びパ
ルプ繊維20〜47重量%を主たる必須成分として含
有し、かつガーレ透気度が50秒以上の値である混
抄紙を筒状に加工して紙パイプとし、該紙パイプ
を多数連設して全熱交換すべき一方の気流を該紙
パイプ内を通過させ他方の気流を該紙パイプの外
周を通過させる様にしたことを特徴とするパイプ
式全熱交換器を発明するに至つたのである。 本発明における無機質粉末としては、珪酸アル
ミニウム系の粉体、珪酸マグネシウム系の粉体、
アルミナ水和物の粉体、及び水酸化アルミニウム
の粉体からなる群より選ばれた1種又は2種以上
の無機質粉末が挙げられる。 珪酸アルミニウム系の粉体としては、カオリ
ン、クレー、ジークライト、セリサイト、ゼオラ
イト、ベントナイト、マイカ、パーライトが挙げ
られ、また珪酸マグネシウム系の粉体としては、
タルク、セピオライト、アタパルジヤイトがあ
り、さらにアルミナ水和物の粉体としては、ジブ
サイト、バイヤライト、ベーマイトが挙げられ
る。 この無機質粉末は混抄紙の全乾量に対して50重
量%以上含有されるもので、これは混抄紙の緻密
性と熱伝導性を高めるために必要なものである。
この無機質粉末量が50重量%未満では混抄紙の緻
密性が低下ししたがつて透気度が大きくなり、こ
の混抄紙のガーレ透気度が50秒未満の粗いものと
なり、室内側から出る気流が混抄紙の反対側へ通
過移行して換気性が低下してしまうのである。 さらに無機質粉末量がこの50重量%未満では無
機質粉末による高い熱伝導率が得にくく熱交換性
が低下するのである。つまり無機質粉末はパルプ
繊維等の他の含有物に比べてその熱伝導性は非常
に高く熱交換器の性能を高めるのであるが、この
含有率が低いと連続性が得がたく表から裏までの
熱伝導性が連続しないので一定以上の含有率がな
いと混抄紙自体の熱伝導性は向上しないものとな
り、50重量%以上の含有率が要求されるのであ
る。 なお、無機質粉末量があまり多くなり過ぎる
と、他の必須成分であるガラス繊維やパルプ繊維
の量が低下するので、通常この無機質粉末の含有
率は50〜70重量%が適切である。 この無機質粉末の粒径は10μ以下のものが前記
緻密性や熱伝導性を得るために望ましく、またこ
の無機質粉末の種類は1種であつてもよいし、2
種以上を併用して混抄してもよいものである。 次に本発明に用いられるガラス繊維は、その直
径は5〜20μの長さは3mm以上好ましくは5mm以
上のものであり、混抄紙の硬さや寸法安定性を得
るために必要なものである。 なお、ガラス繊維の繊維径が5μ未満では剛性
(硬さ)が小さくなりパルプ繊維に追従して吸湿
変形しやすくなるし、一方この繊維径が20μをこ
えると太すぎて湿式抄紙法で均一なシートになり
にくいのである。 つまり、ガラス繊維が5〜20μの繊維径である
場合に、その混抄紙に適度な剛性と寸法安定性を
与え、均一性も良くなるのである。 このガラス繊維の含有率は混抄紙の全乾量に対
して3〜20重量%であり、3重量%未満では混抄
紙の寸法安定性が悪く硬さも不足し、吸湿時の変
形防止ができなくなるし、一方20重量%をこえる
と変形しにくくなり折れやすくパイプ状の加工が
困難となるのである。 また、本発明に用いられるパルプ繊維は、通常
の木材パルプ或いはポリオレフイン等の合成パル
プなどであり、混抄紙の強度を一定以上のものに
保持しパイプ加工時の接着性を得るために必要な
もので、その含有率は混抄紙の全乾量に対して20
〜47重量%であり、20重量%未満では上記の強
度・接着性が悪くなり不適当であるし、一方47重
量%をこえると前記無機質粉末の量が50重量%未
満となり緻密性、熱伝導性が低下するのである。 本発明における混抄紙は上記の如く、無機質粉
末、ガラス繊維、パルプ繊維を必須成分として含
有するもので、その他必要に応じて前記必須成分
の配合率を維持する範囲内で、例えば金属繊維、
弾性繊維などの他の繊維を混抄してもよいし、混
抄時にサイジング剤や液状、粉末状、繊維状等の
結合剤等を配合してもよいものである。 なお、この混抄紙は上記各材料を水分散させて
通常の湿式抄紙法で混抄して得られるものであ
る。 この様にして得られた混抄紙はその透気度はガ
ーレ透気度が50秒以上であることが必要で、通
常、前述した必須成分の配合率であればこの値は
50秒以上のものが得られ、特に好ましいガーレ透
気度の値は80秒以上であることが望ましいもので
ある。 なお、このガーレ透気度とはJIS規格によるP
−8117に基づく「紙および板紙の透気度試験方
法」により得られる値であり、秒数が多い程透気
性は小さく緻密性が高いものである。 また、この混抄紙の密度は前記配合によつて通
常0.7g/cm3以上のものが得られ、1.0g/cm3以上
であることが好ましいものである。 本発明全熱交換器は以上の如き条件の混抄紙を
筒状に加工して紙パイプとし、これを多数連設し
て構成されるものである。 第1図は本発明全熱交換器の1例の斜視略図で
ある。 この図の様に本発明全熱交換器は、前述の紙パ
イプ1が多数連設されていて、例えば対向流型の
ものは両端に流体分離部2が設けられている。 つまり紙パイプ1の内部を通過する気流と紙パ
イプ1の外部を通過する気流とがこの流体分離部
2で分流する様に設計されており、例えば矢印イ
の如く紙パイプ1内に導入される1次気流は矢印
イ′の方へ流出し、矢印ロの如く紙パイプ1の外
周に導入される2次気流は矢印ロ′の方へ流出す
ものであり、互いに対向する2種の気流が紙パイ
プ1の内外を通過して温度差による湿熱交換と湿
度差による潜熱交換を行なうのである。 この流体分離部2は多数の流体分離シートから
構成されるもので、この流体分離シートは例えば
ABS樹脂などで成形されるプラスチツク製品で
ある。 なお、この図面は紙パイプ1が見えている如く
に示されているが、実際はケーシングに収納され
ているので、紙パイプ1の外周の気流も外部には
漏れないことは勿論である。 この紙パイプ1は、前述した混抄紙をスパイラ
ル状に巻いてシール加工して得られるし、単に円
筒状にして直線シールによつて加工してもよいも
のである。またこの紙パイプ1の断面は円形に限
定されるものではなく、楕円形、角形、凹凸円形
(星型、花型など)等であつてもよいものである。 なお、紙パイプ1と前記の流体分離シートの連
結部の耐水性シールとすることが望ましい。 そしてこの紙パイプ1のシール部も耐水性の優
れた接着剤を使用することが好ましいが、特に熱
伝導性の高いアルミナ、カーボンブラツク等の無
機質粉末などを含む熱伝導性ホツトメルト樹脂の
耐水性接着剤を用いれば耐水性と共に高い熱交換
効率が得られるので一層好ましいものである。 また、本発明全熱交換器は第1図の対向型に限
定されるものではなく、直交流型や回転式の全熱
交換器であつてもよく、前述した如き特徴ある紙
パイプは素材としてあらゆる種類の全熱交換器に
利用できるものである。 以上、詳細に説明した様に本発明全熱交換器
は、無機質粉末を50重量%以上と非常に多く含有
した混抄紙を利用しているため熱伝導性が良好で
すぐれた熱交換性を有し、またこの無機質粉末と
して親水性粉末を用いてやると吸湿性もすぐれ
温・湿交換効率が共に向上し、かつこの無機質粉
末によつて混抄紙の緻密性が得られているため透
気度は低く気流の移行がほとんどないものであ
る。しかもガラス繊維を含有するため寸法安定性
が良好で高湿度下でも紙パイプが伸びることはな
く吸放湿の繰返し特性がすぐれ変形防止上大きな
効果を有し、さらにパルプ繊維配合によつてすぐ
れた強度と接着性を有しパイプ状に加工しやすい
などの効果を発揮するものである。 また、無機質粉末を多く含有するため難燃性も
大きく吸湿剤を含まないので水洗いも可能であ
り、紙パイプのシール部や流体分離シートとの連
結シール部に耐水性の接着剤を用いているためこ
れらの接合部の剥離もないものである。 この様に本発明全熱交換器は温・湿交換効率が
大で、高湿度下での紙パイプの長さ変化・直径変
化、及びねじれによる折れ、等もなく通気抵抗も
大でその耐久性にもすぐれた効果を有するもので
ある。 実施例 下記配合率の組成からなる分散スラリーにサイ
ジング剤を混合し、通常の抄紙法により混抄し、
坪量130g/m2の混抄紙シートを得た。 配合組成 水酸化アルミニウム(無機質粉末)(平均粒径
3.5μ) …65重量% ガラス繊維(直径8μ) …7重量% 木材パルプ …28重量% この混抄紙をコルゲートマシーンにかけてアル
ミナを配合した熱伝導性ホツトメルト樹脂接着剤
で接合して直径6mmの紙パイプを多数作成した。
この紙パイプを25本並列させその両端に流体分離
シートを接合し約2mmの間隔をあけて50段に積層
し第1図の如きパイプ式全熱交換器を製作した。 比較例 A 下記の配合組成の分散スラリーより実施例と同
様にして混抄紙を得た。 配合組成 水酸化アルミニウム(実施例と同じ)…40重量% ガラス繊維(実施例と同じ) …20重量% 木材パルプ …40重量% 得られた混抄紙を実施例と同様にして紙パイプ
とし同様な全熱交換器を製作した。 比較例 B 一般的に用いられるパルプを主体とし難燃剤を
添加して得られる難燃紙を用いて、実施例と同様
な全熱交換器を製作した。 以上の実施例、比較例A、比較例B、の各々の
全熱交換器の性能測定を行なつた。 その測定条件としては、これらのパイプ式全熱
交換器に一次気流として温度34.5℃、絶対湿度
0.019Kg/Kgの空気を使用し、二次気流として温
度25℃絶対湿度0.013Kg/Kgの空気を使用して、
対向流で一次気流をパイプ内に二次気流をパイプ
外周に通過させて風量は共に500m3/時間の条件
で、熱交換させた。 その結果第1表の如き性能比較データーが得ら
れた。
【表】
なお、空気の漏れ率=圧力差20mmaqにおける
規定風量に対する割合 熱交換効率の算出式 顕熱(温度)交換効率(ηt)=tOA〜tSA/tOA〜tRA 潜熱(湿度)交換効率(ηx)=xOA〜xSA/xOA〜xRA 全熱(エンタルピー)交換効率(ηi)=iOA〜iSA/iOA
〜iRA 但し、t…温度(℃)、x…絶対湿度(Kg/Kg)
i…エンタルピー(Kcol/Kg)、OA…外気空気、
RA…室内空気、SA…室内取入新鮮空気 次に実施例、比較例A、比較例Bにおける各々
紙パイプ自体の物性を比較測定した。 その結果、第2表の如き物性比較データーが得
られた。
規定風量に対する割合 熱交換効率の算出式 顕熱(温度)交換効率(ηt)=tOA〜tSA/tOA〜tRA 潜熱(湿度)交換効率(ηx)=xOA〜xSA/xOA〜xRA 全熱(エンタルピー)交換効率(ηi)=iOA〜iSA/iOA
〜iRA 但し、t…温度(℃)、x…絶対湿度(Kg/Kg)
i…エンタルピー(Kcol/Kg)、OA…外気空気、
RA…室内空気、SA…室内取入新鮮空気 次に実施例、比較例A、比較例Bにおける各々
紙パイプ自体の物性を比較測定した。 その結果、第2表の如き物性比較データーが得
られた。
【表】
なお、硬さ=ガーレ法による剛軟度
透気度=J1SP−8117に基づくガーレ透気度試
験機による。 以上の結果から、本発明による実施例はすぐれ
た全熱交換性を示し特に潜熱交換効率が高くしか
も透気度が小さく空気の漏れによる移行はほとん
どないことが判断され、さらに素材としての紙パ
イプは硬度が大きくかつ湿潤時の寸法変化がきわ
めて少ないことが認められるのである。
験機による。 以上の結果から、本発明による実施例はすぐれ
た全熱交換性を示し特に潜熱交換効率が高くしか
も透気度が小さく空気の漏れによる移行はほとん
どないことが判断され、さらに素材としての紙パ
イプは硬度が大きくかつ湿潤時の寸法変化がきわ
めて少ないことが認められるのである。
第1図は本発明全熱交換器の1例の斜視略図で
ある。 1……紙パイプ、2……流体分離部。
ある。 1……紙パイプ、2……流体分離部。
Claims (1)
- 1 珪酸アルミニウム系の粉体、珪酸マグネシウ
ム系の粉体、アルミナ水和物の粉体、及び水酸化
アルミニウムの粉体からなる群より選ばれた1種
又は2種以上の無機質粉末50重量%以上、繊維径
が5〜20μであるガラス繊維3〜20重量%、及び
パルプ繊維20〜47重量%を主たる必須成分として
含有し、かつガーレ透気度が50秒以上の値である
混抄紙を筒状に加工して紙パイプとし、該紙パイ
プを多数連設して全熱交換すべき一方の気流を該
紙パイプ内を通過させ他方の気流を該紙パイプの
外周を通過させる様にしたことを特徴とするパイ
プ式全熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15924083A JPS6050398A (ja) | 1983-08-30 | 1983-08-30 | パイプ式全熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15924083A JPS6050398A (ja) | 1983-08-30 | 1983-08-30 | パイプ式全熱交換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6050398A JPS6050398A (ja) | 1985-03-20 |
| JPH0470560B2 true JPH0470560B2 (ja) | 1992-11-11 |
Family
ID=15689405
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15924083A Granted JPS6050398A (ja) | 1983-08-30 | 1983-08-30 | パイプ式全熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6050398A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63129299A (ja) * | 1986-11-18 | 1988-06-01 | Akira Ito | 熱交換器 |
| JPS63282496A (ja) * | 1987-05-15 | 1988-11-18 | Nichias Corp | 気体用熱交換素子およびその製造法 |
| JPH10153399A (ja) * | 1996-11-20 | 1998-06-09 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | 全熱交換体用紙及びその製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5138464A (en) * | 1974-09-27 | 1976-03-31 | Ishigaki Shokuhin Kk | Sokusekikoohii oyobi sonoseizohoho |
| JPS5596896A (en) * | 1979-01-17 | 1980-07-23 | Mitsubishi Electric Corp | Total heat exchanger |
| JPS58124196A (ja) * | 1982-01-20 | 1983-07-23 | Mitsubishi Electric Corp | 全熱交換素子 |
-
1983
- 1983-08-30 JP JP15924083A patent/JPS6050398A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6050398A (ja) | 1985-03-20 |
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