JPH0471829B2 - - Google Patents
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- JPH0471829B2 JPH0471829B2 JP60140186A JP14018685A JPH0471829B2 JP H0471829 B2 JPH0471829 B2 JP H0471829B2 JP 60140186 A JP60140186 A JP 60140186A JP 14018685 A JP14018685 A JP 14018685A JP H0471829 B2 JPH0471829 B2 JP H0471829B2
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- Japan
- Prior art keywords
- winding
- yarn
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- angle
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- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
Description
{産業上の利用分野}
本発明は、加工糸パツケージに関する。さらに
詳しくは、精錬、あるいは染色などの熱水処理に
供する加工糸パツケージに関する。 {従来の技術} 熱水処理用の加工糸パツケージとしては、従来
からパツケージ染色用のソフト巻チーズがある。
このソフト巻チーズについては、染色性の面から
の改良、特にチーズの内層と外層との染着差を小
さくするための改良が多くなされているものの、
解舒性については、第二義的なものとして、顧み
られなかつた。実際、染色後、すなわち、熱水処
理後のソフト巻チーズは、極めて解舒性が悪いた
め、直接に製編、製織などに使用されることはな
く、一旦コーンなどの解舒性に優れた巻形態に巻
き返された後に製編あるいは製織に供される。 さらに、このための巻き返しに際しても、チー
ズを回転させながら、糸を引き出すなどの細心の
注意をはらうが、解舒性は不充分であり、解舒糸
切れや、フイラメント切れ、毛羽、ループなどが
発生するという欠点を有している。 一方、近年、加工糸は、素材としての応用分野
が拡がり、糸の段階で高度な清浄性を要求される
用途に使用されるようになつた。具体的には、人
工腎臓の中空糸に巻き付ける用途に代表される。
中空糸に、加工糸を巻き付けることによつて、中
空糸と中空糸との間に〓間をもうけ、透析液の通
りが良くなるが、加工糸に油剤などの不純物が残
留すると、人工腎臓を用いる患者の人体に好まし
くない影響を与えるので、高度な清浄性が要求さ
れる。この用途では、パツケージの状態で精錬、
すなわち熱水処理が行なわれるが、従来のソフト
巻チーズでは、前述のとおり極めて解舒性が悪い
ため巻き返し工程の介在が予儀なくされ、この工
程で再度汚れが付着することから、極めて不都合
である。また解舒性が悪いチーズを使用すると、
工程の効率が低下するばかりでなく、人工腎臓の
中空糸に巻き付ける場合には、加工糸の解舒不良
に起因する解舒張力の大きな変動が中空糸と加工
糸との擦過によつて中空糸に傷を付け、これが著
しい場合は透析時に血液の洩れが生じるなど極め
て優慮すべき欠陥となる。 これらの従来のソフト巻チーズの解舒性不良
は、熱水処理時に巻糸層への通水により、巻糸の
フイラメント乱れや、綾乱れが生じることに起因
するものであり、特にパツケージのいわゆるリボ
ン帯で著しく発生する。 さらに巻糸のフイラメント乱れや綾乱れを抑制
するために、単に交絡を施したり、巻密度を上げ
てフイラメントや巻層への拘束力を上げても十分
な解舒性は得られず、十分な解舒性が得られるま
で、交絡度や巻密度を上げると、熱水処理時にフ
イラメント間や巻糸層への通水が阻害され、十分
な清浄性が得られない。 {発明が解決しようとする問題点} 本発明の目的は、上記従来の熱水処理用の加工
糸パツケージの欠点を解消し、熱水処理時の精錬
性、および、熱水処理後の解舒性の優れた加工糸
パツケージを提供せんとするものである。 {問題点を解決するための手段} 上記目的を達成するための本発明の構成は、巻
糸の交絡度が30〜250、巻密度が0.40〜0.70g/
cm3であり、巻径の増大にともなつて、巻糸の綾角
度がトラバース回数と巻取ドライブローラ周速と
を一定としたときのパツケージのテーパ形成によ
る巻巾の減少にともなう綾角度の減少以上に減少
しており、かつ、巻径の増大にともなう綾角度の
漸減割合いが巻径1mmφ当り0.01〜0.06度である
ことを特徴とする熱水処理用加工糸パツケージで
ある。 本発明でいう交絡は、加工糸の巻上げ以前に空
気交絡ノズルなどで流体処理を施すことによつて
得らるが、交絡の程度を表わす交絡度の値は、
ENTANGLMENT TESTER R―250
(ROTHECHILD社製)で次の測定条件下で、糸
に針を刺し込み、その状態で糸を糸軸方向に移動
した際に、針が糸の交絡点に当るまでの長さを測
定して得られた開繊長(cm)から求められる。 測定糸速 1.0(cm/秒) 初期張力 0.1×デニール(g) 検出張力
(0.1×デニール)+(3×デニール)/フイラメン
ト数(g) 測定回数 500回 交絡度 100/平均開繊長 次に、本発明の綾角度とは、第2図、第3図に
示すように、巻糸と巻糸とがなす角度の半角Θを
いう。パツケージから、この綾角度を導くには、
パツケージの巻幅L、巻径D、および巻糸が巻幅
Lを一往復する巻回数Wをそれぞれ測定して得た
値から、次式(1)によつて求められる。 綾角度Θ=tan-12L/πDW ……(1) また、パツケージの巻上げ条件からは、トラバー
ス回数T、巻取ドライブローラ周速Vのそれぞれ
の値から、次式(2)によつて求められる。 綾角度Θ=tan-12LT/V ……(2) さて、本発明の加工糸パツケージの綾角度を第
1図において、その一例について説明する。 第1図は、本発明に係る加工糸パツケージの綾
角度変化の一例を示すグラフであり、第1図のヨ
コ軸は、パツケージの巻径、タテ軸は、綾角度で
ある。実線イは、従来の加工糸パツケージの綾角
度の変化を、実線ロは、本発明の加工糸パツケー
ジの綾角度の変化を、それぞれ一例で示す。 イおよびロともに、巻径の増大につれて綾角度
が減少しているが、イはパツケージのテーパ形成
のため、巻幅が減少するために減少しているもの
である。これは、前記(2)式からも解るように、ト
ラバース回数T、および巻取ドライブローラ周速
Vを一定としても、テーパの形成、すなわち巻幅
Lの減少によつて必然的に生じる綾角度の減少で
あり、いわば、綾角度の減少といえるのである。
これに対して、ロはこの綾角度の減少以上に減少
しているものであり、前記(2)式の関係からは、パ
ツケージ巻径の増大につれて、トラバース回数T
を減少させるか、または、巻取ドライブローラ周
速Vを増大させるか、あるいはまた、これらを適
宜組合せて減少、増大させることで達成できる。 従来の加工糸パツケージの綾角度の変化は、パ
ツケージ巻径1mmφの増大ごとに綾角度が漸減す
る割合は、せいぜい0.005度/mmφであるが、本
発明の加工糸パツケージでは、この綾角度の漸減
割合は0.01〜0.06度/mmφであり、好ましい範囲
は0.02〜0.05度/mmφである。 本発明の加工糸パツケージは、巻糸に交絡が交
絡度30以上、250以下で付与されており、巻密度
が0.40g/cm3以上、0.70g/cm3以下であり、さら
に、綾角度が第1図のロに示すように、巻径の増
大にともなつて、巻糸の綾角度がトラバース回数
と巻取ドライブローラ周速とを一定としたときの
パツケージのテーパ形成による巻巾の減少にとも
なう綾角度の減少以上に減少して巻かれているも
のである。 本発明の加工糸パツケージにおいて、巻糸に施
されている交絡は、熱水処理時においては、巻糸
層への通水によるフイラメント乱れを抑制し、解
舒時においては、巻糸相互のフイラメントのから
みによる綾乱れや巻糸のもつれの発生を抑制する
が、交絡度30未満では、この効果がなく、交絡度
250を越える場合は、巻糸の長手方向の開繊部分
と交絡部分とで、熱水処理にムラを生じ好ましく
ない。交絡度のさらに好ましい範囲は、50〜210
である。 また、熱水処理用加工糸パツケージにおいて
は、巻密度を増加させればさせるほど、巻糸の相
互の拘束力が増し、熱水処理時の巻糸層への通水
による綾乱れが抑制されるが、反面、巻糸層へ通
水しにくくなり、熱水処理の効率が低下する。 本発明の加工糸パツケージは、巻密度が、綾乱
れを抑制し、かつ熱水処理の効率が良好に保たれ
る範囲にある。すなわち、巻密度が0.40g/cm3未
満では、巻糸の相互の拘束力が小さく、綾乱れが
抑制できず、0.70g/cm3を越えた場合は、熱水処
理の効率が著しく低下することを予儀なくされて
いる。最も好ましい巻密度は0.50〜0.65g/cm3が
良い。 さらに、本発明の加工糸パツケージは、巻径の
増大につれて、綾角度が減少しているので、低次
数のリボン帯が巻層に含まれず、したがつて、前
記した交絡および巻密度の効果と相俟つて、熱水
処理後の解舒糸切れ、フイラメント切れやルー
プ、毛羽など解舒不良の発生を回避することがで
きるものである。 本発明の加工糸パツケージの巻糸は、ポリアミ
ド、ポリエステルなどの熱可塑性合成繊維に適用
できる。また、本発明の加工糸パツケージは、精
錬、あるいはパツケージ染色などの熱水処理に用
いると極めて効果的である。 実施例 ポリエステル高配向未延伸糸(75D−36F)を
供給糸として、延伸同時仮撚機にて延伸と同時に
仮撚加工を施して得た加工糸を、空気交絡ノズル
を用いて交絡を施したのちに、熱水処理が可能な
ように、周面に多数の小孔を穿つたチユーブに巻
き取り、熱水処理用加工糸パツケージを得るに際
し、巻取条件、および交絡処理条件を種々変更し
て得た。なお、綾角度の変化は、トラバース回数
を逐次漸減せしめて達成している。これらのパツ
ケージは、チユーブ周面の小孔から巻糸層に向け
て加圧した精錬水を通水させて精錬を行なつた
後、供給糸の仕上げ油剤の残留分の有無(透析型
人工腎臓装置承認基準の第項“透析器の品質お
よび試験法”の第3号“透析膜の溶出物試験”の
(2)“あわだち”の試験に準じた試験を行い、その
試験に適合した場合を残留分無し、適合しない場
合を残留分有りと判定した)で精錬性を評価し
た。さらに、その後、これらのパツケージをカバ
リング用途に解舒して使用し、その際の解舒糸切
れ回数から解舒性を評価した。第1表(1/2)、
第1表(2/2)に、この結果を示す。
詳しくは、精錬、あるいは染色などの熱水処理に
供する加工糸パツケージに関する。 {従来の技術} 熱水処理用の加工糸パツケージとしては、従来
からパツケージ染色用のソフト巻チーズがある。
このソフト巻チーズについては、染色性の面から
の改良、特にチーズの内層と外層との染着差を小
さくするための改良が多くなされているものの、
解舒性については、第二義的なものとして、顧み
られなかつた。実際、染色後、すなわち、熱水処
理後のソフト巻チーズは、極めて解舒性が悪いた
め、直接に製編、製織などに使用されることはな
く、一旦コーンなどの解舒性に優れた巻形態に巻
き返された後に製編あるいは製織に供される。 さらに、このための巻き返しに際しても、チー
ズを回転させながら、糸を引き出すなどの細心の
注意をはらうが、解舒性は不充分であり、解舒糸
切れや、フイラメント切れ、毛羽、ループなどが
発生するという欠点を有している。 一方、近年、加工糸は、素材としての応用分野
が拡がり、糸の段階で高度な清浄性を要求される
用途に使用されるようになつた。具体的には、人
工腎臓の中空糸に巻き付ける用途に代表される。
中空糸に、加工糸を巻き付けることによつて、中
空糸と中空糸との間に〓間をもうけ、透析液の通
りが良くなるが、加工糸に油剤などの不純物が残
留すると、人工腎臓を用いる患者の人体に好まし
くない影響を与えるので、高度な清浄性が要求さ
れる。この用途では、パツケージの状態で精錬、
すなわち熱水処理が行なわれるが、従来のソフト
巻チーズでは、前述のとおり極めて解舒性が悪い
ため巻き返し工程の介在が予儀なくされ、この工
程で再度汚れが付着することから、極めて不都合
である。また解舒性が悪いチーズを使用すると、
工程の効率が低下するばかりでなく、人工腎臓の
中空糸に巻き付ける場合には、加工糸の解舒不良
に起因する解舒張力の大きな変動が中空糸と加工
糸との擦過によつて中空糸に傷を付け、これが著
しい場合は透析時に血液の洩れが生じるなど極め
て優慮すべき欠陥となる。 これらの従来のソフト巻チーズの解舒性不良
は、熱水処理時に巻糸層への通水により、巻糸の
フイラメント乱れや、綾乱れが生じることに起因
するものであり、特にパツケージのいわゆるリボ
ン帯で著しく発生する。 さらに巻糸のフイラメント乱れや綾乱れを抑制
するために、単に交絡を施したり、巻密度を上げ
てフイラメントや巻層への拘束力を上げても十分
な解舒性は得られず、十分な解舒性が得られるま
で、交絡度や巻密度を上げると、熱水処理時にフ
イラメント間や巻糸層への通水が阻害され、十分
な清浄性が得られない。 {発明が解決しようとする問題点} 本発明の目的は、上記従来の熱水処理用の加工
糸パツケージの欠点を解消し、熱水処理時の精錬
性、および、熱水処理後の解舒性の優れた加工糸
パツケージを提供せんとするものである。 {問題点を解決するための手段} 上記目的を達成するための本発明の構成は、巻
糸の交絡度が30〜250、巻密度が0.40〜0.70g/
cm3であり、巻径の増大にともなつて、巻糸の綾角
度がトラバース回数と巻取ドライブローラ周速と
を一定としたときのパツケージのテーパ形成によ
る巻巾の減少にともなう綾角度の減少以上に減少
しており、かつ、巻径の増大にともなう綾角度の
漸減割合いが巻径1mmφ当り0.01〜0.06度である
ことを特徴とする熱水処理用加工糸パツケージで
ある。 本発明でいう交絡は、加工糸の巻上げ以前に空
気交絡ノズルなどで流体処理を施すことによつて
得らるが、交絡の程度を表わす交絡度の値は、
ENTANGLMENT TESTER R―250
(ROTHECHILD社製)で次の測定条件下で、糸
に針を刺し込み、その状態で糸を糸軸方向に移動
した際に、針が糸の交絡点に当るまでの長さを測
定して得られた開繊長(cm)から求められる。 測定糸速 1.0(cm/秒) 初期張力 0.1×デニール(g) 検出張力
(0.1×デニール)+(3×デニール)/フイラメン
ト数(g) 測定回数 500回 交絡度 100/平均開繊長 次に、本発明の綾角度とは、第2図、第3図に
示すように、巻糸と巻糸とがなす角度の半角Θを
いう。パツケージから、この綾角度を導くには、
パツケージの巻幅L、巻径D、および巻糸が巻幅
Lを一往復する巻回数Wをそれぞれ測定して得た
値から、次式(1)によつて求められる。 綾角度Θ=tan-12L/πDW ……(1) また、パツケージの巻上げ条件からは、トラバー
ス回数T、巻取ドライブローラ周速Vのそれぞれ
の値から、次式(2)によつて求められる。 綾角度Θ=tan-12LT/V ……(2) さて、本発明の加工糸パツケージの綾角度を第
1図において、その一例について説明する。 第1図は、本発明に係る加工糸パツケージの綾
角度変化の一例を示すグラフであり、第1図のヨ
コ軸は、パツケージの巻径、タテ軸は、綾角度で
ある。実線イは、従来の加工糸パツケージの綾角
度の変化を、実線ロは、本発明の加工糸パツケー
ジの綾角度の変化を、それぞれ一例で示す。 イおよびロともに、巻径の増大につれて綾角度
が減少しているが、イはパツケージのテーパ形成
のため、巻幅が減少するために減少しているもの
である。これは、前記(2)式からも解るように、ト
ラバース回数T、および巻取ドライブローラ周速
Vを一定としても、テーパの形成、すなわち巻幅
Lの減少によつて必然的に生じる綾角度の減少で
あり、いわば、綾角度の減少といえるのである。
これに対して、ロはこの綾角度の減少以上に減少
しているものであり、前記(2)式の関係からは、パ
ツケージ巻径の増大につれて、トラバース回数T
を減少させるか、または、巻取ドライブローラ周
速Vを増大させるか、あるいはまた、これらを適
宜組合せて減少、増大させることで達成できる。 従来の加工糸パツケージの綾角度の変化は、パ
ツケージ巻径1mmφの増大ごとに綾角度が漸減す
る割合は、せいぜい0.005度/mmφであるが、本
発明の加工糸パツケージでは、この綾角度の漸減
割合は0.01〜0.06度/mmφであり、好ましい範囲
は0.02〜0.05度/mmφである。 本発明の加工糸パツケージは、巻糸に交絡が交
絡度30以上、250以下で付与されており、巻密度
が0.40g/cm3以上、0.70g/cm3以下であり、さら
に、綾角度が第1図のロに示すように、巻径の増
大にともなつて、巻糸の綾角度がトラバース回数
と巻取ドライブローラ周速とを一定としたときの
パツケージのテーパ形成による巻巾の減少にとも
なう綾角度の減少以上に減少して巻かれているも
のである。 本発明の加工糸パツケージにおいて、巻糸に施
されている交絡は、熱水処理時においては、巻糸
層への通水によるフイラメント乱れを抑制し、解
舒時においては、巻糸相互のフイラメントのから
みによる綾乱れや巻糸のもつれの発生を抑制する
が、交絡度30未満では、この効果がなく、交絡度
250を越える場合は、巻糸の長手方向の開繊部分
と交絡部分とで、熱水処理にムラを生じ好ましく
ない。交絡度のさらに好ましい範囲は、50〜210
である。 また、熱水処理用加工糸パツケージにおいて
は、巻密度を増加させればさせるほど、巻糸の相
互の拘束力が増し、熱水処理時の巻糸層への通水
による綾乱れが抑制されるが、反面、巻糸層へ通
水しにくくなり、熱水処理の効率が低下する。 本発明の加工糸パツケージは、巻密度が、綾乱
れを抑制し、かつ熱水処理の効率が良好に保たれ
る範囲にある。すなわち、巻密度が0.40g/cm3未
満では、巻糸の相互の拘束力が小さく、綾乱れが
抑制できず、0.70g/cm3を越えた場合は、熱水処
理の効率が著しく低下することを予儀なくされて
いる。最も好ましい巻密度は0.50〜0.65g/cm3が
良い。 さらに、本発明の加工糸パツケージは、巻径の
増大につれて、綾角度が減少しているので、低次
数のリボン帯が巻層に含まれず、したがつて、前
記した交絡および巻密度の効果と相俟つて、熱水
処理後の解舒糸切れ、フイラメント切れやルー
プ、毛羽など解舒不良の発生を回避することがで
きるものである。 本発明の加工糸パツケージの巻糸は、ポリアミ
ド、ポリエステルなどの熱可塑性合成繊維に適用
できる。また、本発明の加工糸パツケージは、精
錬、あるいはパツケージ染色などの熱水処理に用
いると極めて効果的である。 実施例 ポリエステル高配向未延伸糸(75D−36F)を
供給糸として、延伸同時仮撚機にて延伸と同時に
仮撚加工を施して得た加工糸を、空気交絡ノズル
を用いて交絡を施したのちに、熱水処理が可能な
ように、周面に多数の小孔を穿つたチユーブに巻
き取り、熱水処理用加工糸パツケージを得るに際
し、巻取条件、および交絡処理条件を種々変更し
て得た。なお、綾角度の変化は、トラバース回数
を逐次漸減せしめて達成している。これらのパツ
ケージは、チユーブ周面の小孔から巻糸層に向け
て加圧した精錬水を通水させて精錬を行なつた
後、供給糸の仕上げ油剤の残留分の有無(透析型
人工腎臓装置承認基準の第項“透析器の品質お
よび試験法”の第3号“透析膜の溶出物試験”の
(2)“あわだち”の試験に準じた試験を行い、その
試験に適合した場合を残留分無し、適合しない場
合を残留分有りと判定した)で精錬性を評価し
た。さらに、その後、これらのパツケージをカバ
リング用途に解舒して使用し、その際の解舒糸切
れ回数から解舒性を評価した。第1表(1/2)、
第1表(2/2)に、この結果を示す。
【表】
【表】
第1表(1/2)、第1表(2/2)より明ら
かなように、実施例A、B、C、Dは、本発明に
よる加工糸パツケージの例であるが、パツケージ
の精錬後の残留仕上油剤は検出されず、さらに解
舒糸切れ回数も1回/106m未満で極めて良好で
あつた。 これに対して第1表の比較例EからPまでは本
発明の範囲を外れた加工糸パツケージの例で、次
の欠点を有している。 比較例Eは、交絡処理が施されていないため、
解舒糸切れ回数が73回/106mと多く解舒性は極
めて不良であつた。 比較例Fは、交絡度が本発明の範囲より大きい
ため、残留仕上油剤が検出され精錬性が不良であ
つた。 比較例Gは、巻密度が本発明の範囲より小さい
ため、解舒糸切れ回数は36回/106mと多く解舒
性が極めて不良であつた。 比較例Hは、巻密度が本発明の範囲より大きい
ため、残留仕上油剤が検出され精錬性が不良であ
つた。 比較例Iは、トラバース回数が一定で、綾角の
漸減割合は、パツケージのテーパ形成のための巻
巾の減少分である0.006(度/mmΦ)だけの場合、
すなわち、巻径の増大にともなう巻糸の綾角の減
少が、パツケージのテーパ形成による綾角度の減
少と同一の場合であり、さらに、交絡処理が施さ
れていないため、解舒糸切れ回数は86回/106m
で、解舒性が比較例Eよりも不良であつた。 比較例Jは、トラバース回数が比較例Iと同様
に一定であり、また、交絡処理が施されてなく、
さらに、巻密度も本発明の範囲より大きいため、
残留仕上油剤が検出されて精錬性が不良であり、
さらに、解舒糸切れ回数は54回/106mと解舒性
も不良であつた。 比較例Kは、トラバース回数が比較例Iと同様
に一定であるため、解舒糸切れ回数は10回/106
mと解舒性が不良であつた。 比較例Lは、交絡度が本発明の範囲より大きい
ため、残留仕上油剤が検出され精錬性が悪かつ
た。 比較例Mは、交絡度が本発明の範囲より小さい
ため、解舒糸切れ回数は70回/106mと極めて不
良であつた。 比較例Nは、綾角度漸減割合が0度/mmφとな
るようにトラバース回数をテーパ形成角度に応じ
て逆に漸増せしめているため、解舒糸切れ回数は
28回/106mと解舒性は不良であつた。 比較例Oは、交絡度が本発明の範囲より大き
く、さらに、綾角度漸減割合も0度/mmφとなる
ようにトラバース回数をテーパ形成角度に応じて
逆に漸増せしめており、本発明の範囲外であるた
め残留仕上油剤が検出されて精錬性が不良であ
り、解舒糸切れ回数は5.8回/106mと解舒性も不
良であつた。 比較例Pは、綾角度漸減割合が本発明の範囲よ
り大で、この場合トラバース回数の漸減割合が大
きいため、巻取張力を維持できるように、巻取ド
ライブローラの周速を漸増せしめて加工糸パツケ
ージを得たが、パツケージ端面に糸落ちが生じ、
解舒糸切れ回数は340回/106mと極めて不良であ
つた。 {効果} 以上述べたように、本発明は、巻糸の交絡度が
30〜250、巻密度が0.40〜0.70g/cm3であり、巻
径の増大にともなつて、巻糸の綾角度がトラバー
ス回数と巻取ドライブローラ周速とを一定とした
ときのパツケージのテーパ形成による巻巾の減少
にともなう綾角度の減少以上に減少しており、か
つ、巻径の増大にともなう綾角度の漸減割合いが
巻径1mmφ当り0.01〜0.06度であることを特徴と
する熱水処理加工糸パツケージとしたので、熱水
処理時の精錬性および熱水処理後の糸条の解舒性
がともに良好であるという優れた効果を奏する。 また、本発明の熱水処理用加工糸パツケージ
は、熱水処理後の清浄性および解舒性が良好であ
るため、後加工工程において、品質の良好な製品
を高効率で製造できるなどの優れた効果を奏す
る。
かなように、実施例A、B、C、Dは、本発明に
よる加工糸パツケージの例であるが、パツケージ
の精錬後の残留仕上油剤は検出されず、さらに解
舒糸切れ回数も1回/106m未満で極めて良好で
あつた。 これに対して第1表の比較例EからPまでは本
発明の範囲を外れた加工糸パツケージの例で、次
の欠点を有している。 比較例Eは、交絡処理が施されていないため、
解舒糸切れ回数が73回/106mと多く解舒性は極
めて不良であつた。 比較例Fは、交絡度が本発明の範囲より大きい
ため、残留仕上油剤が検出され精錬性が不良であ
つた。 比較例Gは、巻密度が本発明の範囲より小さい
ため、解舒糸切れ回数は36回/106mと多く解舒
性が極めて不良であつた。 比較例Hは、巻密度が本発明の範囲より大きい
ため、残留仕上油剤が検出され精錬性が不良であ
つた。 比較例Iは、トラバース回数が一定で、綾角の
漸減割合は、パツケージのテーパ形成のための巻
巾の減少分である0.006(度/mmΦ)だけの場合、
すなわち、巻径の増大にともなう巻糸の綾角の減
少が、パツケージのテーパ形成による綾角度の減
少と同一の場合であり、さらに、交絡処理が施さ
れていないため、解舒糸切れ回数は86回/106m
で、解舒性が比較例Eよりも不良であつた。 比較例Jは、トラバース回数が比較例Iと同様
に一定であり、また、交絡処理が施されてなく、
さらに、巻密度も本発明の範囲より大きいため、
残留仕上油剤が検出されて精錬性が不良であり、
さらに、解舒糸切れ回数は54回/106mと解舒性
も不良であつた。 比較例Kは、トラバース回数が比較例Iと同様
に一定であるため、解舒糸切れ回数は10回/106
mと解舒性が不良であつた。 比較例Lは、交絡度が本発明の範囲より大きい
ため、残留仕上油剤が検出され精錬性が悪かつ
た。 比較例Mは、交絡度が本発明の範囲より小さい
ため、解舒糸切れ回数は70回/106mと極めて不
良であつた。 比較例Nは、綾角度漸減割合が0度/mmφとな
るようにトラバース回数をテーパ形成角度に応じ
て逆に漸増せしめているため、解舒糸切れ回数は
28回/106mと解舒性は不良であつた。 比較例Oは、交絡度が本発明の範囲より大き
く、さらに、綾角度漸減割合も0度/mmφとなる
ようにトラバース回数をテーパ形成角度に応じて
逆に漸増せしめており、本発明の範囲外であるた
め残留仕上油剤が検出されて精錬性が不良であ
り、解舒糸切れ回数は5.8回/106mと解舒性も不
良であつた。 比較例Pは、綾角度漸減割合が本発明の範囲よ
り大で、この場合トラバース回数の漸減割合が大
きいため、巻取張力を維持できるように、巻取ド
ライブローラの周速を漸増せしめて加工糸パツケ
ージを得たが、パツケージ端面に糸落ちが生じ、
解舒糸切れ回数は340回/106mと極めて不良であ
つた。 {効果} 以上述べたように、本発明は、巻糸の交絡度が
30〜250、巻密度が0.40〜0.70g/cm3であり、巻
径の増大にともなつて、巻糸の綾角度がトラバー
ス回数と巻取ドライブローラ周速とを一定とした
ときのパツケージのテーパ形成による巻巾の減少
にともなう綾角度の減少以上に減少しており、か
つ、巻径の増大にともなう綾角度の漸減割合いが
巻径1mmφ当り0.01〜0.06度であることを特徴と
する熱水処理加工糸パツケージとしたので、熱水
処理時の精錬性および熱水処理後の糸条の解舒性
がともに良好であるという優れた効果を奏する。 また、本発明の熱水処理用加工糸パツケージ
は、熱水処理後の清浄性および解舒性が良好であ
るため、後加工工程において、品質の良好な製品
を高効率で製造できるなどの優れた効果を奏す
る。
第1図は、本発明に係る加工糸パツケージの綾
角度の変化の一例を示すグラフである。第2図
は、本発明に係る加工糸パツケージの形態を示す
概略図である。第3図は、第2図の糸層表面の展
開図である。 図面中の符号の説明、1……チユーブ、2……
巻糸層、3……巻糸、D……パツケージ巻径、
L0……巻始めの巻幅、L……パツケージ巻径D
における巻幅、Θ……綾角度、π……円周率。
角度の変化の一例を示すグラフである。第2図
は、本発明に係る加工糸パツケージの形態を示す
概略図である。第3図は、第2図の糸層表面の展
開図である。 図面中の符号の説明、1……チユーブ、2……
巻糸層、3……巻糸、D……パツケージ巻径、
L0……巻始めの巻幅、L……パツケージ巻径D
における巻幅、Θ……綾角度、π……円周率。
Claims (1)
- 1 巻糸の交絡度が30〜250、巻密度が0.40〜
0.70g/cm3であり、巻径の増大にともなつて、巻
糸の綾角度がトラバース回数と巻取ドライブロー
ラ周速とを一定としたときのパツケージのテーパ
形成による巻巾の減少にともなう綾角度の減少以
上に減少しており、かつ、巻径の増大にともなう
綾角度の漸減割合いが巻径1mmφ当り0.01〜0.06
度であることを特徴とする熱水処理用加工糸パツ
ケージ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14018685A JPS624177A (ja) | 1985-06-28 | 1985-06-28 | 加工糸パツケ−ジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14018685A JPS624177A (ja) | 1985-06-28 | 1985-06-28 | 加工糸パツケ−ジ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS624177A JPS624177A (ja) | 1987-01-10 |
| JPH0471829B2 true JPH0471829B2 (ja) | 1992-11-16 |
Family
ID=15262904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14018685A Granted JPS624177A (ja) | 1985-06-28 | 1985-06-28 | 加工糸パツケ−ジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS624177A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TW483955B (en) * | 1999-02-10 | 2002-04-21 | Asahi Chemical Ind | False twisted yarn package |
| ITMI20010682A1 (it) | 2000-04-20 | 2002-09-30 | Schlafhorst & Co W | Procedimento per produrre una bobina incrociata e bobina incrociata ottenuta con esso |
| CA2984194C (en) * | 2009-10-30 | 2020-02-25 | Invista Textiles (U.K.) Limited | Extended length and higher density packages of bulky yarns and methods of making the same |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5948358A (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-19 | Toray Ind Inc | 仮撚加工糸のテ−パ−巻パッケ−ジ |
-
1985
- 1985-06-28 JP JP14018685A patent/JPS624177A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS624177A (ja) | 1987-01-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |