JPH0429769B2 - - Google Patents

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JPH0429769B2
JPH0429769B2 JP58214135A JP21413583A JPH0429769B2 JP H0429769 B2 JPH0429769 B2 JP H0429769B2 JP 58214135 A JP58214135 A JP 58214135A JP 21413583 A JP21413583 A JP 21413583A JP H0429769 B2 JPH0429769 B2 JP H0429769B2
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entanglement
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[技術分野] 本発明は改良されたポリエステル繊維の製造方
法に関するものである。さらに詳しくは、ポリエ
ステルの溶融紡糸工程において、毛羽や単糸切れ
の発生を抑制して均一でかつ安定した高度な糸条
交絡を行ない、均一な糸条を巻取るポリエステル
繊維の製造方法に関するものである。 [従来技術とその問題点] 従来から紡糸工程にインターレースノズルを装
備して圧縮空気を糸条に噴射し、糸条に交絡を付
与せしめた後に巻取る溶融紡糸方法が提案されて
いる。 例えば、特開昭52−88612号公報には、マルチ
フイラメント糸を溶融紡糸するに際して、オイリ
ング装置と最終ゴデツトローラーとの間でインタ
ーレース処理を施す方法が開示されている。しか
しながら、該方法は延伸仮撚加工糸用に供するマ
ルチフイラメントに関するもので、比較的低い紡
糸速度領域を対象とするものであり、かつ微少な
交絡処理を施すものである。これは、仮撚加工工
程で未解撚の発生を防止し、かつ強度低下や毛羽
の発生を軽減するには有効であるが、5000m/分
以上の高速紡糸により得られた原糸をそのまま、
例えば経糸として整経、製織する場合には、その
交絡処理に特別な配慮が必要である。 また、特開昭50−89618号公報にはマルチフイ
ラメントを溶融紡糸する際に、紡糸糸条を冷却固
化せしめた後、オイリングを施し、次いで、乱流
流体処理を施して引取る方法が開示されている。
該方法は後に延伸する際に、ラツプ(流体処理に
よる交絡が未延伸部分として残留)の発生がな
く、均一な延伸糸を得るためのマルチフイラメン
トを引取る方法である。しかし、かかる方法で施
す交絡は微少(該公報第2頁右上欄7〜10行)で
あり、このような軽度な交絡では、さらに高速な
紡糸速度領域における糸条の走行安定性を確保す
るには不十分である。 一方、5000m/分近傍まで紡糸速度を高速化し
ていくと、次の大きな2つの問題点が顕在化して
くる。 まず第1の問題点としては、紡糸速度が速くな
るに従つて紡糸張力が上り、紡糸工程で目標とす
る交絡を付与できにくくなることである。このた
め、十分な交絡を付与するために、一般にはイン
ターレースノズルによる交絡処理の圧空を、より
高圧にして糸条に噴射する方法を採用するが、こ
の際、インターレースノズルでの毛羽の発生や単
糸切れが発生する問題を引き起す。 第2の問題点は紡糸速度が速くなるにつれ、引
取ロールの周囲に発生する随伴気流が大きくなる
ため、最初の引取ロール上でフイラメントがばら
け、紡糸張力変動が大きくなつたり、引取ロール
に逆巻きして、安定した操業ができなくなること
である。特に、次の引取ロール(巻取前)に逆巻
きするのに防止し、操業性を向上せしめるために
は、巻取張力を高くする必要がある。しかし、こ
のように高い巻取張力で巻取りを実施すると、巻
取られたパツケージの内層部と外層部間あるいは
パツケージの中央部と端面部間で糸質の差が生じ
て、後工程で大きな問題となつている。 本発明者らは、このような問題点を解消するた
めの溶融紡糸方法を提案した(特願昭57−98436
号、特願昭57−98437号)。 すなわち、前記提案はポリエステル系重合体を
溶融紡糸し、その紡出糸条に油剤付与装置により
油剤を付与せしめた後、引取ロールを介して巻取
るに際し、前記紡出糸条を5000m/分以上の紡糸
速度で引取りながら、実効長10〜50mmであるイン
ターレースノズルにより交絡処理を前記油剤付与
装置と最初の引取ロールとの間(特願昭57−
98436号)で施す、あるいは前記引取ロールと次
の引取ロールとの間(特願昭57−98437号)で施
す方法である。これらの方法によれば、毛羽、単
糸切れが少なく、かつ高度な交絡処理が可能であ
るが、たとえば細デニールの品種の毛羽発生の問
題や、より高い交絡が要求される用途への展開に
なると、まだ十分に満足でき得るものではないこ
とが判明した。 また、近年行なわれつつある高速整経や高速製
織において、より安定な通過性が切望されてい
る。そのためには高速解舒性や高速飛走性(たと
えばウオータージエツトルーム[以下WJLと略
す]製織において)の良好な糸条が必要である。
そして、そのような糸条の糸特性値としては後述
するところの水上交絡数が20個/m以上でかつ毛
羽のない糸条が必要であることが判明した。本発
明者らはさらに鋭意検討した結果、前述の問題点
の解決が十分可能な方法を見い出し本発明に至つ
た。 [発明の目的] すなわち、本発明はポリエステルの溶融紡糸工
程において、毛羽や単糸切れの発生を抑制して、
均一でかつ安定した高度な糸条交絡を行ない、均
一な糸条を取るポリエステル繊維の製造方法を提
案するものである。 [発明の構成] つまり、本発明はポリエステル系重合体を溶融
紡糸し、糸条が冷却固化した後、油剤を付与せし
め、しかる後、少なくとも2つの引取ロール群を
介して巻取るに際し、油剤付与装置と最初の引取
ロールの間、最初の引取ロールと次の引取ロール
の間において、それぞれ少なくとも1個以上のイ
ンターレースノズルで交絡処理を施し、5000m/
分以上の紡糸速度で巻取ることを特徴とするポリ
エステル繊維の製造方法である。 以下本発明をさらに詳細に述べる。 本発明でいうポリエステル重合体とは、ポリエ
チレンテレフタレート単独重合体を主たる対象と
するが、ポリエチレンテレフタレートを85モル%
以上含むポリエステル共重合体も適用することが
できる。 本発明においては、少なくとも1個以上のイン
ターレースノズルによる交絡処理を油剤付与装置
と最初の引取ロールの間で実施(以下前交絡処理
と呼ぶ)し、さらに最初の引取ロールと次の引取
ロールの間で実施(以下後交絡処理と呼ぶ)する
ことが必要である。 紡糸速度の増大に伴つて、引取ロールの周囲に
発生する随伴気流が大きくなるため、糸条がばら
けて、紡糸張力変動が生じるとともに、糸条ある
いは糸条を構成する単糸が最初の引取ロールに巻
き付き易くなる。そのため、前交絡処理を施すこ
とが必須である。しかしながら、5000m/min以
上の高速紡糸では紡糸速度の増大に伴つて、紡糸
張力も増大するため、前交絡処理は高張力下での
処理とならざるを得ないが、このような高い紡糸
張力下では、十分な交絡を与えることは困難であ
る。 一方、次の引取ローラにおける安定した糸条の
走行を確保し、良好な操業性を得るためには巻取
張力を高くする手段がある。しかしながら、前述
したように巻取張力を高くすると、巻取つたパツ
ケージの外層部と内層部および端面部と中央部と
の糸質差が発生してしまう。従つて、巻取張力は
パツケージの巻崩れが発生しない範囲内で低張力
化することが重要であり、低張力巻取を実施する
上でも、前交絡処理で糸条を集束させるばかりで
なく、後交絡処理でさらに高集束化させることに
よつて各引取ロールへの巻付きがなく、低張力巻
取でも安定した操業性が得られるのである。 すなわち、走行糸条が不安定となる大きな要因
は引取ロールの周囲に発生する随伴気流によつて
糸条がばらけて、糸条あるいは糸条を構成する単
糸が引取ロールに巻付き易くなる点にあり、これ
を阻止するため糸条を高集束とすることが大きな
ポイントである。 より強固な交絡を与える目的で、インターレー
スノズルを同一領域に直列に複数個設けることも
可能であるが、同一張力下に直列にインターレー
スノズルを置いた場合、互いのノズル中、および
その近傍の糸条の振動が重なり合い易く、必要な
流体エネルギーの割には高交絡が得にくい傾向に
ある。 従つて、前交絡処理の位置と異なる領域で、か
つ前交絡処理よりも低い張力下で後交絡処理を施
し、より強固な交絡を糸条に付加する必要があ
る。 本発明では後交絡処理を最初の引取ロールと次
の引取ロールとの間で施すものであり、各々の引
取ロールの表面速度が同一であつても、糸条張力
よりも低い張力下で、かつ両引取ローラーで把持
された均一張力下での交絡処理が可能である。ま
た、引取ロール間で弛緩を与えることによつて、
さらに低張力での交絡処理が可能となつて、糸条
に、さらに、高交絡を付与することができる。 本発明によれば単に同一領域に直列に複数のイ
ンターレースノズルを配置した場合に比べて、同
じ流体エネルギー下で高交絡を得ることが可能と
なる。 従つて、交絡処理での圧空圧を相対的に下げる
ことが可能となり、単糸切れや毛羽の発生をより
抑制できる傾向にある。 また、本発明では、紡糸速度を5000m/分以上
にする必要がある。つまり紡糸速度を5000m/分
以上にまで超高速化して前述の交絡方法と組合せ
ることにより、高張力下で高圧の交絡処理を施し
ても、何ら単糸切れや毛羽も発生せず、また単糸
に部分延伸も生じなくなるのである。 これは紡糸速度を5000m/分以上とすることに
よつて、吐出糸条の内部構造を極めて緻密にする
ことができ、沸騰水収縮率で10%以下になる程、
結晶化が促進され、糸条と外部との擦過、つまり
糸条の単糸同志の擦過や、インターレースノズル
内壁面との擦過に対するタフネスを向上させるこ
とができる。 紡糸速度が5000m/分未満で交絡処理を施す
と、吐出糸条の内部構造が緻密でないため、糸条
の単糸同志の擦過や、インターレースノズル内壁
面との擦過によつて、毛羽立ちが激しくなり、到
底、紡糸プロセスとして用いられない。紡糸速度
はさらに5500m/分以上とすると、吐出糸条のタ
フネスをさらに向上させることができるので好ま
しい。 また紡出糸条には、インターレースノズルによ
る交絡処理の前に油剤が付与されていることが必
要である。油剤が付与されず、上記のような交絡
処理を施すと、たとえ紡糸速度を5000m/分以上
にしても、交絡処理装置で単糸切れや毛羽が発生
して本発明の目的を達することができない。 なお、紡糸速度とは紡糸口金から紡出後、最初
の引取ロールにより律速される引取速度である。 本発明の実施形態の一例を図をもつて説明す
る。 第1図は本発明に係る好ましい製造装置の一例
を示す概略図である。紡糸口金1から溶融吐出さ
れたポリエステル糸条Yは冷却装置2を通過する
間に冷却固化せしめられ、給油装置3で所定の油
剤を付与される。しかる後インターレースノズル
5aによつて交絡が付与され集束した糸条とな
り、5000m/分以上の速度の第1引取ロール6を
介し、次いで第2引取ロール7との間に置かれた
インターレースノズル5bによつてさらに高い交
絡が付与され、極めて高集束な糸条となる。次い
で第2引取ロール7から綾振り支点ガイド8を介
し、定張力下で巻取機9に巻取られる。なお、4
はインターレースノズル5aによる糸条振動伝播
を防ぎ、均一給油をなさしめる振動伝播止めガイ
ドである。 なお、第1図では第1、第2引取ロールとも1
個づつとしたが、糸条の確実な把持を目的とし
て、各引取ロールのどちらか、もしくは各引取ロ
ールともそれぞれ複数個のロールにすることも可
能である。 第2図は第1図において、各前、後交絡処理に
2個づつインターレースノズルを用いる例を示す
要部の概略図である。第2図においては、第1引
取ロール前と第1、第2引取ロール間にインター
レースノズル5a,5b′を追加し、インターレー
スノズルをそれぞれ2個づつとしたものである。 本発明では、前、後交絡処理においてインター
レースノズルを少なくとも1個用いることが重要
であると述べたが、それぞれもしくはどちらかで
1個を超えるインターレースノズルを用いた場合
は、第2図のl4に示す個々のインターレースノズ
ル間隔が20cm以上であることが好ましく、30cm以
上であることがより好ましい。20cm未満の場合に
は、各々のインターレースノズルより生ずる交絡
発生の源泉ともいえる弦振運動が互いに干渉し合
うので、インターレースノズル個々の交絡能が低
下し、交絡付与が十分になされない傾向にあるの
で好ましくない。なお、インターレースノズル間
4は、一方のノズルの糸道の長手方向の中心
点より他方のノズルのそれまでの距離をいう。 本発明で用いる給油装置としては、従来公知の
オイリングローラ方式、ガイド給油方式などいず
れでもよいが、油剤付着の均一性を高めるために
はガイド給油方式であることが好ましい。また、
第1図に示すように、給油装置3とインターレー
スノズル5aとの距離l1は給油装置3での均一油
剤付着効果を高めるため、インターレースノズル
5aによる糸条の振動伝播が給油装置3に伝わら
ないように好ましくは50cm以上、より好ましくは
1m以上離すか、あるいはまた給油装置3とイン
ターレースノズル5aとの間に糸条の振動伝播を
防ぐ振動伝播止めガイド4を設けることが好まし
い。 第3図aは本発明で用いる好ましいインターレ
ースノズルの概略断面図、第3図bは第3図aの
A−A′面の断面図である。第4図は糸道に通し
た時のノズルの概略図であり、ノズルは第3図a
の矢印方向から見たものである。10は糸道、1
1は圧空導入口、12は糸掛けスリツト、13,
13′はノズル前後ガイドである。 また、本発明においては、詳細には後述すると
ころの実効長が好ましくは10mm以上50mm以下、よ
り好ましくは15mm以上40mm以下の範囲のインター
レースノズルを用いるのが好ましい。 なお、本発明でいう実効長とは、第3図bのl2
に示す長さのことで、糸条の通過する糸道周囲が
実質的に壁面で囲まれている領域であり、かつそ
の領域全体において実際に圧空流が有効に糸条に
作用する糸道に沿う長さのことである。実効長が
10mm未満の場合、交絡の機会は多くなるものの、
糸条は十分に絡みきれず弱い交絡となり、そして
ノズルを出た後の高張力下での走行において交絡
がほどけてしまい、そのため低い交絡となるので
好ましくない。実効長が50mmを越える場合、強い
交絡を付与することが可能であるが、あまりにも
交絡ピツチが長くなり好ましくない。(単位長さ
当りの交絡数は減つてしまうことを意味する)。
そして、ノズル壁面での擦過により交絡のほどけ
もあり、低い交絡となるので好ましくない。 インターレースノズルと糸道の関係については
後述するところの角度θが3゜以下が好ましく、で
きるだけ小さい方がよいが、各々のノズルでの糸
条の弦振動運動が互いに干渉し合わないようにせ
ねばならない。 なお、本発明でいう角度θとは第4図に示すθ
で、糸道に対してインターレースノズルの糸道の
長さ方向の中心線の傾きをいうものである。θが
3゜を越える場合、ノズル前後ガイドでの屈曲によ
る擦過で交絡が著しくほどけるので好ましくな
い。 ところで、インターレースノズルにはノズルの
糸道に糸条が接触するタイプと非接触のタイプが
あり、接触タイプのノズルの方が非接触タイプの
ノズルに比べて高い交絡を付与することが可能で
あることはよく知られているが、糸条が接触走行
するため毛羽が発生し易い構造となつている。し
かしながら、前記したように紡糸速度を5000m/
分以上とすると毛羽や白粉の発生しない糸条とす
ることが可能であり、本発明では接触タイプのイ
ンターレースノズルを有効に活用することが可能
である。 毛羽や白粉の発生をより効果的に阻止するため
には、インターレースノズルの糸道を高純度アル
ミナ、酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ
素などのセラミツクスとすることが好ましく、糸
道全内周壁をセラミツクスとすることがより好ま
しい。 また、本発明で用いるインターレースノズルは
センタリング性能を高め、かつ、圧空流の有効な
作用を糸条に与えるためには、糸道両端の解放端
以外には圧空流の排出孔、排出溝などを設けない
ことが好ましい。通常、実効長l2の長いインター
レースノズルにおいては圧空流の排出孔を設ける
ことが交絡性能を高めるのに有効であるとされて
いるが、超高速下、高張力下における交絡処理に
おいては前記したセンタリング性能および圧空流
の有効な作用を高め、糸条に高交絡を付与するた
めには、圧空流の排出孔を設けないことが有効で
あることがわかつた。 また、本発明で用いるインターレースノズルは
次の構成を有することが好ましい。 糸道内周壁は長手方向に平行で、かつ、第3
図aのA−A′面に対し面対称であること。 複数個の噴射孔を有し、該噴射孔と対向する
面は平面であること。 噴射孔から噴出する圧空流が対向する平面あ
るいは該平面に到達するまでに合流するごとく
噴射孔を配置すること。 また、糸道の横断面形状は第3図aに示す三角
形の他、四角形、五角形などの多角系、四角形の
一片を弧でおきかえた形状、あるいは円弧からな
る形状であることが好ましく、このような平面を
含む形状とすることにより、糸条の一方向への連
続回転を防止し、糸条に十分な開繊を与えること
ができる。 さらにまた、第3図bに示すように、糸条の圧
空流による弦振動の支点となるノズル前後ガイド
13,13′間距離l3は (実効長l2)+(10〜50mm) であることが交絡性能を高める上で好まく、 (実効長l2)+(15〜40mm) であることがより好ましい。もちろん、ノズル前
後ガイドの糸道はセラミツクスからなることが好
ましい。 さらに、本発明においては紡糸速度の増大に伴
つて紡糸張力が増大してくるため、紡糸張力の減
少を目的として、紡糸長(口金面から第1引取ロ
ールまでの距離)を5m以下とすることが好まし
く、4m以下とすることがより好ましい。 本発明において、後交絡処理を引取ロール間で
行なうことが重要であると前述したが、詳しくは
後述する定義による引取ロール間のリラツクス率
が0〜10%の範囲が好ましく、0〜8%の範囲が
より好ましい。10%を越える場合は糸条の走行状
態が不安定となり、タルミ、毛羽、糸切れなどを
生じ、操業性が低下するので好ましくない。ま
た、0%未満の場合は交絡付与が十分なされなく
なつたり、タルミ、毛羽、糸切れなどが発生する
ので好ましくない。 なお、本発明でいうリラツクス率とは次の式よ
り算出されるものである リラツクス率(%)=V1−V2/V1×100 V1:第1引取ロール速度 V2:第2引取ロール速度 本発明に用いられる、引取ロールの糸条の接す
る表面の状態は、最初の引取ロールは紡糸速度を
決定するもので、糸条が引取ロールに確実に把持
される必要があり、鏡面状態のものが好ましい。
また鏡面としなくても、糸条が把持されるもので
あればよい。次の引取ロールは糸条が引取ロール
に確実に把持され、かつ低張力巻取でも糸離れ性
能の良好な溝付き状態のものが好ましい。鏡面状
態のものは糸離れが悪く、また梨地状態のものは
滑りを生じ、いずれも好ましくない。 前、後交絡処理の後に引取ロールを介し巻取る
に際して、引取ロールと巻取機の間に少なくとも
1個以上のインターレースノズルを用いてインタ
ーレース処理を付与することはより高い交絡を付
与せしめるので好ましい。 [発明の効果] 以上詳しく述べたように、本発明の製造方法に
よれば以下のような極めて良好な効果を発揮する
ものである。 毛羽や糸切れがなく安定して高度な交絡を付
与することができる。このため、パツケージか
らの糸条の高速解舒性が良好であるばかりでな
く、高次工程通過性(たとえばWJL製織での
高速飛走性など)が極めて良好である。 前交絡処理によつて単糸のばらけを防止し、
集束性を与えることができるため、紡糸張力変
動を小さくすることが可能であり、かつ引取ロ
ール上での糸条の走行安定性が良好となる。 また、後交絡処理によつてさらに高度な交絡
を付与できるため、集束性と糸条の走行安定性
が、さらに向上し、低張力巻取を実施しても、
単糸が引取ロールに逆巻取きして単糸切れが発
生することがない。 低張力巻取が可能なため、パツケージの内層
部と外層部との間あるいは端面部と中央部との
間での糸質差のない均一なパツケージが得られ
る。 [実施例] 以下実施例によつて本発明をさらに具体的に説
明する。 なお、本発明では交絡の度合を次の測定法で得
られる水上交絡数によつて求める。 <水上交絡数の測定法> まず、長さ1m、巾10〜20cm、深さ2〜3cmで
常に新しい水が供給でき、過剰の水が排出できる
容器を用意する。次に該容器に水を一杯に張り、
常に新しい少量の水を供給して少量の水がオーバ
ーフローするように弁を用いて調整する(これは
ポリエステル糸条を浸漬すると、糸条に付着して
いる油剤が水面に広がり、次に新しい糸条を浸漬
したときにその糸条が開繊しにくくなることを防
止するためである。すなわち、常に新しい水を供
給して水面が広がつた油剤膜を除去するようにす
るためである。) 次に、本発明で得られるパツケージからポリエ
ステル糸条を解舒し、200mg/50dの荷重をかけ
て1mを測長する。この糸条を前記容器の水面に
1%弛緩させて浮べる。次に糸条の実質的に集束
している交絡点の数を読み取り1m当りの個数を
求める。 前記測定を10回繰返し、その平均値を水上交絡
数(個/m)とする。 なお、交絡の度合は従来、米国特許第3290932
号明細書に準じた方法で得られるCF値で示すの
が一般的であるが、該方法は走行糸条に金属針を
刺し、金属針と取ロールとの間に発生する糸条張
力を歪ゲージにて感知し、交絡点までの開繊長を
知る方法であるため、耐金属摩擦係数の異なる油
剤を付与した糸条を同一条件で測定した場合、摩
擦係数が異なるため同程度の交絡のある糸条でも
異なるCF値を与えるようになつてしまう不都合
がある。従つて、本実施例においては、水上交絡
数を交絡の度合として用いたのである。 実施例 1 [η]=0.64で酸化チタンを含むポリエチレン
テレフタレートチツプを紡糸長3mの第1図に示
す装置で紡糸温度290℃、紡糸口金の吐出孔数18
ホール、吐出孔径0.23mmφを用い、第1表の水準
No.1〜5の条件で溶融紡糸および巻取を実施し
た。 なお、インターレースノズルは第3図a,bに
示すものを用いてエアー圧空圧6Kg/cm2、噴射孔
径0.95mmφ、実効長(l2)20mm、ノズル前後ガイ
ド長(l3)45mmとした。また、糸道は全周壁がセ
ラミツクで構成されている。その結果を第1表に
示す。
【表】
【表】 本発明の方法を用いた水準はNo.3、No.5であ
る。 No.3はインターレースノズルを第1引取ロール
前と第1、2引取ロール間に1個づつ、また、No.
5は2個づつ用いて交絡処理を行なつたものであ
る。どちらも糸条の走行性は安定し、水上交絡数
も高く、またパツケージ表面の毛羽は全く見られ
なかつた。さらに、WJLでの製織性も優れてい
た。 それに対して、No.4は本発明の方法の範囲外の
方法を用いたものである。この場合、インターレ
ースノズル部分やガイド部分に白粉、毛羽が多発
し安定性に劣る。また、パツケージ表面の毛羽も
多発し、さらに、WJLでの製織性も劣つていた。
さらにまた、No.1、No.2は本発明の方法の範囲外
のインターレースノズル数を用いた方法である。
No.1は第1引取ロール前に、No.2は引取ロール間
に1個だけインターレースノズルを用いたもので
ある。共に糸の走行性は良好であつたが、No.3、
No.5と比較すると水上交絡数が低く、パツケージ
表面の毛羽も少し見られ、さらにWJL製織性は
やや劣るものであつた。 実施例 2 第2表の水準No.6〜10に示した条件以外は実施
例1と同一条件でテストを行ない、第2表の結果
を得た。
【表】
【表】 No.6とNo.7はノズル角度θを変更した水準、ま
たNo.6とNo.8はノズル間隔を変更した水準であ
る。水準No.6〜8は共に本発明を満足するもので
あるが、No.6のノズル角度θ=3゜ノズル間隔20cm
のものがより水上交絡数が高く、パツケージ表面
の毛羽も良好であり、WJL製織性に一段と優れ、
より好ましい水準であつた。 なお、No.9、No.10はインターレースノズルを1
個用いた本発明の方法を満足しない水準である。
パツケージ表面の毛羽は良好であつたが、水上交
絡数、WJL製織性はNo.6と比較するとやや劣る
ものであつた。 実施例 3 第3表の水準No.11〜15に示した条件以外は実施
例1と同一条件で、引取ロール間のリラツクス率
変更テストを行ない、第3表のNo.11〜15の結果を
得た。
【表】
【表】 全水準ともに本発明を満足するものであり、糸
の走行性、パツケージ表面の毛羽、水上交絡数、
WJL製織性などは良好であつた。中でも、No.12
〜14のWJL製織性は一段と優れていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いる好ましい製造装置の概
略図、第2図は第1図における各前、後交絡処理
に2個づつのインターレースノズルを用いる例を
示す要部の概略図である。第3図aは本発明で用
いる好ましいインターレースノズルの概略断面
図、第3図bは第3図aのA−A′面の断面図で
ある。第4図は糸道に通した時のノズルの概略図
であり、ノズルは第3図aの矢印方向から見たも
のである。 1:紡糸口金、2:冷却装置、3:給油装置、
4:振動伝播止めガイド、5a,5a′,5b,5
b′:インターレースノズル、6:第1引取ロー
ル、7:第2引取ロール、8:綾振り支点ガイ
ド、9:巻取機、10:糸道、11:圧空導入
口、12:糸掛けスリツト、13,13′:ノズ
ル前後ガイド、Y:糸条。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリエステル系重合体を溶融紡糸し、糸条が
    冷却固化した後、油剤を付与せしめ、しかる後、
    少なくとも2つの引取ロール群を介して巻取るに
    際し、油剤付与装置と最初の引取ロールの間、最
    初の引取ロールと次の引取ロールの間において、
    それぞれ少なくとも1個以上のインターレースノ
    ズルで交絡処理を施し、5000m/分以上の紡糸速
    度で巻取ることを特徴とするポリエステル繊維の
    製造方法。
JP21413583A 1983-11-16 1983-11-16 ポリエステル繊維の製造方法 Granted JPS60110914A (ja)

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