JPH0474991B2 - - Google Patents

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JPH0474991B2
JPH0474991B2 JP59206718A JP20671884A JPH0474991B2 JP H0474991 B2 JPH0474991 B2 JP H0474991B2 JP 59206718 A JP59206718 A JP 59206718A JP 20671884 A JP20671884 A JP 20671884A JP H0474991 B2 JPH0474991 B2 JP H0474991B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は健康食品に関するものであり、さらに
詳しくは栄養を補助して健康の維持または促進を
図り、さらに種々の成人病を予防する健康食品に
関するものである。
〔従来の技術〕
食用油脂およびビタミン類を含有する食用油脂
は栄養価が高く、必須栄養食品として有用であり
また高度不飽和脂肪酸を含有する食用油脂は心筋
梗塞、狭心症等を予防し、健康を維持する食品と
して、その必要性が高まつている。しかし、これ
らの食用油脂類は不安定で、熱や空気中の酸素等
により変質されやすく、また直接食するには口中
に油状物が広がり油つぽい味を与え、苦味があ
る、特異臭がある等著しく食感が悪い。
これらの食用油脂類を含有する食品としては、 1 ゼラチン膜を使用し食用油脂類を封入成型し
たカプセル(ソフトゼラチンカプセル) 2 食用油脂類を水とともに乳化しW/Oまたは
O/Wエマルジヨンとした、マーガリン、マヨ
ネーズ、ドレツシング等の乳化食品、 3 流動性またはゲル状の可食物を多糖類と多価
金属との凝固皮膜で被覆した粒状カプセルを分
散浮遊させた飲料(特公昭59−4985)等があ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ソフトゼラチンカプセルは食用油脂類を空気と
接触するのを防ぎ、酸化に対する安定性は増すが
その形態は5〜100mmの球形または隋円状球形で、
粒径が大きくしたがつて飲みずらく、口中でつぶ
れる、薬を飲むようで不快感を与える等の欠点が
ある。
乳化食品はビタミン類を任意に配合し、栄養価
を高められるものの、空気と接触するため酸化さ
れやすい物質は配合できず、また特異臭を有する
物質、または変質した後特異臭を発生する成分を
有する食用油脂、例えば魚油等を配合することも
臭気の点で制限される。
粒状カプセルを分散した飲料は、粒形が大きく
飲む時に異物感があり、また口の中でつぶれて油
つぽい感じを与える等の欠点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
このような点に着目して、本発明者らが鋭意検
討を行つた結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は食用油脂類を、まずゼラチ
ン−アラビアゴムで被覆し、微粒子状のカプセル
を生成させ、次にその上から熱凝固性蛋白質と非
熱凝固性蛋白質の被膜で被覆するかまたは熱凝固
性蛋白質、非熱凝固性蛋白質および多糖類での被
膜で被覆したのち、使用した熱凝固性蛋白質の凝
固点以上に加熱して得られるマイクロカプセルを
飲料や食品に添加することにより、食用油脂類を
熱、酸素に対し安定に配合でき、かつ飲料や食品
の本来有する風味、食感を損なうことなく栄養価
を高めた健康食品を見出したものである。
本発明に用いる食用油脂類としては、牛脂、ラ
ード等の動物油脂および大豆油、綿実油、パーム
油等の植物油脂およびサバ油、イワシ油、タラ油
等の海産動物油脂およびこれらのエステル交換油
脂および分別油脂等より選ばれたる少くとも1種
が挙げられる。分別濃縮油脂としては例えば海産
動物油脂をを分別濃縮して構成脂肪酸としてエイ
コサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸を有
する油脂成分の濃度を高めた油脂等が挙げられ、
またこれらの油脂類を構成する脂肪酸のエチルエ
ステル、トコフエロールエステル等の脂肪酸の誘
導体も使用できる。これらの食用油脂類はそのま
ま、またはそれらに油溶性ビタミン、フレーバー
等を添加して芯物質として使用することもでき
る。
本発明に用いる熱凝固性蛋白質としては卵白ア
ルブミン、乳アルブミン、グロビン、ロイコシン
等のアルブミン類およびβ−ラクトグロブリン、
リゾチーム、ミオシン、グリシニン等のグロブリ
ン類が挙げられる。
非熱凝固性蛋白質としては、加熱により凝固変
性しない蛋白質であればよく、グルテニン、グリ
アジン、カゼイン、カゼインの塩等が挙げられ
る。
また、熱凝固性蛋白質と非熱凝固性蛋白質とを
含有する混合蛋白質としては、肉蛋白質、魚肉蛋
白質、牛乳蛋白質、卵白蛋白質、卵黄蛋白質、小
麦蛋白質、大豆蛋白質等が挙げられる。
これらの蛋白質群より選ばれた熱凝固性蛋白質
の少くとも1種20〜80重量%と非熱凝固性蛋白質
の少くとも1種80〜20重量%とを混合し、この蛋
白質混合物を芯物質である食用油脂に対し、0.25
〜2重量倍使用する。
また、混合蛋白質を使用する場合にはその成分
から計算し、必要に応じ熱凝固性蛋白質または非
熱凝固性蛋白質を加え、前記の比率になるよう調
整する。
本発明に用いられる多糖類としては、食用に用
いられる多糖類で水溶性であり、かつその水溶液
が増粘作用を有するものであれば良く、グアーガ
ム、ローカストビーンガム、カラーギーナン、ペ
クチン、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、キサン
タンガム、タマリンドカム、フアーセルラン、寒
天、トラガカントガム等が挙げられる。これらの
多糖類から選んだ少くとも1種を用い、前記熱凝
固性蛋白質と非熱凝固性蛋白質からなる被膜組成
のうち非熱凝固性蛋白質の一部を多糖類で置き換
えて使用する。多糖類の使用量は2次被膜組成物
全量の30重量%以内である。
本発明に用いるマイクロカプセルを製造するに
は、まず食用油脂類をゼラチン−アラビアゴムで
被覆し、微粒子状カプセル(以下このようなマイ
クロカプセルを「G−Aカプセル」と称す)を生
成させ、次にその上に熱凝固性蛋白質および非熱
凝固性蛋白質からなる凝固性被膜、または熱凝固
性蛋白質、非熱凝固性蛋白質および多糖類からな
る凝固被膜を形成させる。
G−Aカプセルを製造するには、常法に従つて
芯物質である食用油脂類に対し0.2〜1重量倍の
ゼラチン−アラビアゴム混合物(重量比でゼラチ
ン:アラビアゴム=1:1)を、水に溶解し5〜
20%濃度の水溶液を調整する。この水溶液を攪拌
しながら5%苛性ソーダ水溶液を用いてPH9〜
9.5に調整し、40〜50℃に保ちながら食用油脂類
を添加し急速攪拌して、油脂の粒径が1〜100μ、
好ましくは5〜20μの0/Wエマルジヨンとす
る。ついで、この乳化液を、あらかじめPH9〜
9.5に調整した2〜10重量倍の温水(40〜50℃)
と混合し、さらに5%酢酸水溶液を用いてPH4.3
〜4.8に調整し、油脂粒子の周囲にゼラチン−ア
ラビアゴムを相分離させる。その後5〜10℃まで
冷却し被膜をゲル化し、さらにろ過し、水洗し
て、ゼラチン−アラビアガムの1次被膜で覆われ
たG−Aカプセルを得る。G−Aカプセル製造に
おいて、ろ過によりマイクロカプセルの破壊、収
率の低下が認められる場合には、ろ過を省略し、
マイクロカプセルの分散している液をそのままの
状態で次工程に用いても良い。
次にG−Aカプセルに2次被膜を形成させるに
は、まず熱凝固性蛋白質20〜80重量%と非熱凝固
性蛋白質80〜20重量%とからなる蛋白質混合物
を、芯物質に対し0.25〜2重量倍用い水に溶解
し、1〜20重量%、好ましくは3〜10重量%の水
溶液を調整する。この水溶液にろ過したG−Aカ
プセルを加え分散させ、次いで5%酢酸水溶液を
用いてPHを4〜5に調整しG−Aカプセルの周囲
に混合蛋白質の被膜を形成させる。ここで前記の
ろ過工程を省略したG−Aカプセルの分散液を用
いる場合には、分散液のPHを6〜7に調整し、蛋
白質混合物の高濃度水溶液を加え、その後蛋白質
混合物の濃度が上記の範囲になるよう水分を調整
し、さらにPHを4〜5に調整して、G−Aカプセ
ルの周囲に被膜を形成させる。次にこの分散液
を、使用した熱凝固性蛋白質の凝固点以上、好ま
しくは80℃以上まで加熱し、熱凝固性蛋白質を凝
固変性させる。熱凝固性蛋白質は80℃以上で5分
前後で凝固し、長時間加熱する必要はない。また
同条件は食品の加熱殺菌の条件でもあり、被膜の
凝固と同時にマイクロカプセルの殺菌も行われ
る。その後分散液を冷却し、ろ過し、水洗して目
的のマイクロカプセルを得る。得られたマイクロ
カプセルの凝固被膜は、熱凝固性蛋白質と非熱凝
固性蛋白質とが20〜80:80〜20重量%からなる被
膜が耐熱性および強度に優れ、熱凝固性蛋白質が
80重量%以上では耐熱性は良いがもろい被膜とな
り、20重量%以下では被膜の耐熱性が劣る。
またG−Aカプセルに熱凝固性蛋白質、非熱凝
固性蛋白質および多糖類からなる2次被膜を形成
させるには、その組成が熱凝固性蛋白質20〜80重
量%と、非熱凝固性蛋白質と多糖類の合計量80〜
20重量%より成り、多糖類が2次被膜組成物全量
中に30重量%以下含むものを芯物質である食用油
脂類に対して0.25〜2重量倍用い、それを水に溶
解しその濃度が1〜20重量%、好ましくは3〜10
重量%になるように溶液を調整する。その水溶液
にG−Aカプセルを加え分散し、前記と同様に分
散液のPHを4〜5に調整し、G−Aカプセルの周
囲に2次被膜を形成させ、使用した熱凝固性蛋白
質の凝固点以上、好ましくは80℃以上に加熱し、
2次被膜を凝固したのち、冷却し、ろ過水洗して
目的のマイクロカプセルを得る。ろ過を省略した
G−Aカプセルの分散液を用いる場合も前記と同
様に熱凝固性蛋白質および多糖類の水溶液の濃度
を調整し反応して目的のマイクロカプセルを得
る。多糖類は2次被膜組成全量に対し、0〜30重
量%以下を加えるのが好ましく、その量の増加と
共に耐熱性が向上して行くが、明らかに効果のあ
らわれるのは、5重量%以上である。また30重量
%以上ではマイクロカプセルの製造時に水溶液の
粘度が増加し、被膜形成物質が単独で凝集し、G
−Aカプセルの周囲に被膜が形成され難くなる。
〔作用〕
このようにして得られたマイクロカプセルは、
水に分散した状態のままでも使用出来るが、これ
をろ過後乾燥して粉末化したものとしても用いる
ことが出来る。これらのマイクロカプセルを利用
する食品としては、まず飲料中に分散させること
による利用が考えられる。ジユース、コーラ、ス
ポーツドリンク等の清涼飲料、牛乳、豆乳、醗酵
乳、加工乳等の乳製品飲料等に加え、分散させる
ことにより利用出来る。この際必要に応じ、分散
剤として、モノグリセリド、シユガーエステル、
ソルビタンエステル、レシチン等の界面活性剤を
用いる。また食品としては、豆腐製品、海産物練
り製品、食肉加工食品、チーズ、アイスクリーム
等の乳製品等の食品に広く利用できる。また食用
油脂製品として、マーガリン、マヨネーズ、ドレ
ツシングに利用出来る。これらの食品に利用する
には、加工時に添加し、練り込んだり、分散させ
る方法により得られる。
〔実施例〕
実施例 1 A ビタミンE配合小麦胚芽油含有のマイクロカ
プセルの製造 常法により精製した小麦胚芽油(酸価0.8、ヨ
ウ素価128)1500gにビタミンE30gを溶解しビタ
ミンE含有小麦胚芽油を得た。
ゼラチン180g、アラビアゴム180gを水3000ml
に溶解し、これを攪拌しながら、5%苛性ソーダ
水溶液を用いてPH9.2に調整し、40℃にて上で得
られたビタミンE含有小麦胚芽油1000gを加え乳
化させ、O/W型エマルジヨンとする。これを温
水(45〜50℃)20lに加え攪拌したのち、5%酢
酸水溶液にてPH4.5に調整し、5〜6℃に冷却し、
4時間静置して、G−Aカプセルの分散した溶液
24.4Kgを得た。
上記分散液を5苛性ソーダ水溶液にてPH6.0に
調整し、ついで乾燥卵白粉末500g、酸カゼイン
500gを溶解した水溶液5lを加え混合し、さらに5
%酢酸水溶液にてPHを4.8に調整し、G−Aカプ
セルの周囲に蛋白質を凝集し、被膜を形成した。
PH調整後1時間で80℃に昇温し、同温度に1分間
保持して卵白中の蛋白質の熱変性を行つた。熱変
性後40℃に冷却し、ろ過水洗して、平均径70μを
有するマイクロカプセルA3.8Kgを得た。得られ
たマイクロカプセルAはビタミンE配合小麦胚芽
油を26%含有していた。
B ビタミンE配合小麦胚芽油含有果汁飲料の製
造。
果皮を除いた黄桃を、蒸煮−破砕し、ろ過して
得られたピーチ・ピユーレー10Kgに、ブリツクス
糖度30度の液糖6Kgを混合し、クエン酸を用い
て、PHを3.9に調整する。このようにして得られ
たピーチ・ネクター16Kgに上で得たマイクロカプ
セルA1.5Kgを加え、攪拌し、90〜95℃で20秒間
殺菌し、缶に充填した。3ケ月間常温に放置し、
開缶したが、その風味はフレツシユなものと変り
がなかつた。
実施例 2 ビタミンE配合小麦胚芽油含有豆腐の製造。
大豆1Kgを水洗後、水に浸漬したのち粉砕し、
加熱し、ろ過して得られた豆乳10Kgに実施例−1
のAで得たマイクロカプセルA410g(小麦胚芽油
90g含有)を加え、分散させたのち、80℃にて煮
沸し、さらに凝固剤(硫酸マグネシウム:グルコ
ノデルタラクトン=1:1)25gを加え、凝固さ
せる。凝固後上澄液を除去し、次いで型に入れて
圧搾し、水洗し裁断してビタミンE配合小麦胚芽
油を2%含有する豆腐4.5Kgを得た。この豆腐の
風味は、ビタミンE配合小麦胚芽油を含有しない
豆腐と比較して変りがなく、外形、硬度も異状が
なかつた。
また上で得られた豆腐を容器に入れて密封して
5℃の冷蔵庫内に7日間保存したのち、食したが
風味は変わらなかつた。
実施例 3 C 精製イワシ油のマイクロカプセル化 ゼラチン30Kg、アラビアゴム30Kgを水600Kgに
溶解し、これを攪拌しながら、5%苛性ソーダ水
溶液を用いてPH9.0に調整し、45℃にて常法に従
い精製脱臭したイワシ油(ヨウ素価178.7)100Kg
を加え乳化させ、O/W型エマルジヨンとする。
このO/W型エマルジヨンを45℃、PH9.0の温水
3000Kgに加え、攪拌したのち、5%酢酸水溶液に
てPH4.5に調整し、5〜6℃に冷却して、G−A
カプセルの分散した溶液3760Kgを得た。この分散
液を5%苛性ソーダ水溶液を用いてPH6.0に調整
した。
次にオボアルブミン40Kg、カゼイン20Kgを水
150Kgに溶解して得られる20℃の水溶液をG−A
カプセル分散液3760Kgに加え、攪拌し、分散させ
る。この分散液のPHは6.2を示した。つぎに、5
%酢酸水溶液にてこの分散液のPHを4.8に調整し、
蛋白質の被膜をカプセルの周囲に形成させ1時間
で80℃に昇温し、同温度で5分間保持し、蛋白質
を熱変性した。その後、40℃に冷却し、ろ過し水
洗して、平均径80μを有する白色粒状のマイクロ
カプセルC360Kgを得た。このマイクロカプセル
Cはイワシ油を27.5%含有していた。
D イワシ油含有豆乳の製造 蛋白含有率46%、脂肪含有率15%の精製大豆微
粉末80gに、上で得られたマイクロカプセルC36g
(イワシ油を10g含有)と水360gを加え攪拌し、
さらに砂糖20gおよびミルクフレーバー0.1gを加
え攪拌混合したのち、UHTにて加熱殺菌後、容
器に充填して、イワシ油含有豆乳を得た。得られ
た豆乳は2.1%のイワシ油を含み異味、異臭はな
かつた。この豆乳をさらに10℃の冷蔵庫内に30日
間保存した後官能検査を行つたが異味、異臭およ
び油の分離はなかつた。
実施例 4 イワシ油含有ヨーグルトの製造 原乳930gに脱脂粉乳30gを溶解し、さらに実施
例−3のCで得たマイクロカプセルC40g(イワシ
油を11.1g含有)を加え、攪拌し分散させる。分
散後80℃で20分間加熱して殺菌を行い、そののち
30℃まで冷却する。この溶液に30gの乳酸培養乳
を加え容器に充填し、40℃にて10時間発酵させイ
ワシ油含有ヨーグルトを得た。
得られたイワシ油含有ヨーグルトは無添加のヨ
ーグルトと比較し、形状に差異がなく、食感は良
好で、官能検査においても魚臭を感じなかつた。
実施例 5 E 濃縮イワシ油の製造 精製イワシ油(ヨウ素価178.7)16Kgをアセト
ン64Kgに溶解し、−40℃に10時間冷却したのち、
ろ過して結晶を除去する。ろ液よりアセトンを留
出したのち、150〜170°、1mmHg以下にて水蒸気
蒸留を行い脱臭し、濃縮イワシ油4.8Kgを得た。
この脂肪酸組成は、EPA25.8%、DHA13.4%、
ヨウ素価247.5、酸価0.1、過酸化物化0.03であつ
た。
F 濃縮イワシ油のマイクロカプセル化 ゼラチン1Kg、アラビアゴム1Kgを水12lに溶
解し、これを攪拌しながら、5%苛性ソーダ水溶
液を用いてPH9.2に調整し、38℃にて上で得られ
た濃縮イワシ油4Kgを加え乳化させ、O/W型エ
マルジヨンとする。これを温水(45〜50℃、PH
9.0)80lに加え攪拌したのち、5%酢酸水溶液に
てPH4.5に調整し、5〜6℃に冷却し、5時間静
置したのちろ過水洗して、G−Aカプセル10Kgを
得た。得られたG−Aカプセルは濃縮イワシ油を
40%含有していた。
未変性の大豆蛋白質1.9Kg、カゼインソーダ1.9
Kg、アルギン酸ソーダ200gを水40lに溶解し、5
%苛性ソーダ水溶液にてPH6.0に調整し、上記濃
縮イワシ油含有G−Aカプセル10Kgを添加し、混
合する。
つぎに5%酢酸水溶液にてPH4.8に調整し、G
−Aカプセルの周囲に蛋白質を凝集し、被膜を形
成した。PH調整後1時間で80℃に昇温し、同温度
に1分間保持して大豆蛋白質中の熱凝固成分を凝
固変性した。その後分散液を25℃に冷却し、ろ過
し水洗して平均径80μを有する白色のマイクロカ
プセルF16Kgを得た。
得られたマイクロカプセルは濃縮イワシ油を25
%含有していた。
G 濃縮イワシ油含有スプレツド食品 大豆硬化油(融点35℃)60%と液体大豆油40%
からなる調合油38Kgに、食塩632g、脱脂粉乳
530gを含有し加熱殺菌した水溶液7.9Kgおよび乳
化剤0.1Kgを加え乳化してW/O型エマルジヨン
とする。このW/O型エマルジヨンをコンビネー
ターのAユニツト(熱交換器)を通して15℃まで
急冷し同時に捏和した。
このエマルジヨンに、予め上で得られたマイク
ロカプセルF4Kg、食塩320g、水4Kgの混合液8.3
Kgを混合し、プレツシヤーミキサーを用いて混練
したのち、容器に充填してスプレツド食品を得
た。
得られた製品は1.8%の濃縮イワシ油を含有し、
風味、食感共に良好であり、またマイクロカプセ
ルの破壊は認められなかつた。さらに濃縮イワシ
油含有のスプレツドを5℃の冷蔵庫中に90日保存
したのち、官能試験して風味を調べたが異味異臭
は感じられず製品の安定性は良好であつた。
実施例 6 濃縮イワシ油マイクロカプセルを含有するアイ
スクリームの製造。
バター8Kg、脱脂粉乳6Kg、全脂練乳32Kg、砂
糖2Kg、ペクチン0.5Kg、水51.5Kgを混合し、さ
らに均質機にかけて脂肪その他を均一に分散させ
た。
次にプレート式高温殺菌機を使用して上記分散
液を85℃で30秒間殺菌し、殺菌後直ちに5℃まで
冷却して同温度で8時間エージングを行つた。
その後、連続式フリーザーによりフリージング
を行ない、フリーザーの出口に設けた比例注入ポ
ンプにより、実施例5で得たマイクロカプセル
F8Kgと水4Kgからなるスラリーをフリージング
物に注入し混合した。その後充填機により容器に
充填して目標とする濃縮イワシ油のマイクロカプ
セルを含むアイスクリーム108Kgを得た。
このアイスクリームは濃縮イワシ油1.9%を含
み、風味、外観共良好であつた。またこのアイス
クリームを−15℃の冷蔵庫内に30日間保存した
後、官能試験を行つたが異味異臭は認められなか
つた。
実施例 7 濃縮イワシ油のマイクロカプセルを含有するマ
ヨネーズの製造 食酢200g、卵黄240gを混合し、さらにコーン
サラダ油500gを加え、ホモミキサーで攪拌を行
い、乳化物を得た。この乳化物に食塩30g、砂糖
40g、からし粉20gを加え混合したのち、この混
合物にコーンサラダ油1000gを混合しながら徐々
に加え均一な組織を持つマヨネーズを得た。
このマヨネーズに実施例5で得たマイクロカプ
セルF160gを添加し混合して、濃縮イワシ油マイ
クロカプセルを含有するマヨネーズを得た。この
製品の濃縮イワシ油含量は1.8%であつた。この
マヨネーズの風味は濃縮イワシ油を含まないマヨ
ネーズと比較して変りはなく、また5℃の冷蔵庫
に30日間保存した後も、異味異臭は感じられなか
つた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の健康食品はマイ
クロカプセル中に食用油脂類を封入して食品に配
合することにより、食品の本来有する風味を損う
ことなく栄養価を高めたもので、通常の食品と変
りなく食することが出来る。つまり、ビタミンE
配合の小麦胚芽油やイワシ油等をマイクロカプセ
ルに封入して果汁飲料、豆腐、豆乳、ヨーグルト
等に添加した食品は、ビタミンE配合油やイワシ
油等の特異臭はせず、しかも食品中に安定に存在
し保存性も良く、通常の食品と同様の容易さで新
鮮な食用油脂類を摂取することが出来、栄養補給
や血栓症、心筋梗塞、狭心症等の成人病の予防に
も役立つものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 食用油脂類をゼラチン−アラビアゴムで被覆
    し、さらにそれを熱凝固性蛋白質と非熱凝固性蛋
    白質とからなる被覆、または熱凝固性蛋白質と非
    熱凝固性蛋白質と多糖類とからなる被膜で被覆し
    たのち、使用した熱凝固性蛋白質の凝固点以上に
    加熱して得られるマイクロカプセルを含む健康食
    品。
JP59206718A 1984-10-02 1984-10-02 健康食品 Granted JPS6185167A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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