JPH0478103B2 - - Google Patents
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- JPH0478103B2 JPH0478103B2 JP62025080A JP2508087A JPH0478103B2 JP H0478103 B2 JPH0478103 B2 JP H0478103B2 JP 62025080 A JP62025080 A JP 62025080A JP 2508087 A JP2508087 A JP 2508087A JP H0478103 B2 JPH0478103 B2 JP H0478103B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、たとえば熱転写記録用画像受容シー
ト、とくにサーマルヘツド等の電気信号により文
字や画像を受容体上に形成するビデオプリンター
等に用いるカラーコピーに用いられる多層樹脂延
伸フイルムに関する。 〔従来技術〕 従来、昇華性又は気化性染料を含有する転写層
を有する転写シートと、受容シートとを重ね合
せ、転写シートを加熱して、転写層に含まれる染
料を昇華又は気化させて受容シートに染着させ、
受容シート上に染料画像を形成させる熱転写は知
られている。 具体的には、サーマルヘツド等の電気信号によ
り制御される熱源を用いた転写型感熱記録方式で
は、第1図のように色材層22と基体21を有す
る転写体2と、画像受容層11と支持体12を有
する受容シート1をドラム3と熱源4の間の狭着
させて、電気信号に応じて層22の色材を画像受
容層11上に転写することによりカラーコピーを
得ている。 画像受容層11は、用いる色材の内容により異
り、顔料を含む熱溶融型色材の場合には、支持体
12そのものを用いてよく、昇華性塩基性染料型
色材の場合には活性白土(活性クレー)層を、昇
華性分散染料型色材の場合にはポリエステル等の
高分子材料コート層等からなつている。従来の受
容体では支持体の厚みむら、又は表面凹凸のため
画像受容層11の表面は、5〜15μmの凹凸があ
り、又、1mm当り10〜20μmのうねりがあつた。
この凹凸又はうねりは、スーパーカレンダーによ
る表面処理においても多少の改善がなされるだけ
で限界があつた。このため、色材層22から転写
される色材は、画像受容層11の表面凹凸が3〜
5μm以上又はうねりが1mm当り10μm以上では熱
溶融色材は勿論、昇華性色材でも画信号に応じて
正確に転写されず、画像のドツトぬけ、ドツト欠
け等の画像品質の乱れを生じ、中間調にザラツキ
感を与えていた(特開昭59−214696号)。 また、支持体12としては、紙や無機微細粉末
を40〜50重量%含有する熱可塑性樹脂の延伸フイ
ルムよりなる合成紙(特公昭46−40794号)、透明
なポリエチレンテレフタレートフイルムまたは透
明フイルムの表面に、白色度及び染着性を高める
ため、シリカや炭酸カルシウム等の無機化合物を
バインダーと共に表面に塗布した塗工合成紙等が
用いられる。 〔従来技術の問題点〕 熱転写された受容シートのアフターユース(複
写、鉛筆筆記性、保存性等)を考慮した場合、熱
転写記録用画像受容シートとしては、強度、寸法
安定性、無塵性の面で合成紙やプラスチツクフイ
ルムが好ましい。 しかし、透明なプラスチツクフイルムは、複写
性に優れるが不透明度が低く、隠蔽性に欠け、画
像のコントラストが弱いため解読しにくい欠点が
ある。 従つて、不透明度が80%以上と高い合成紙もし
くは透明フイルムの表面にインク受容層を設けた
塗工合成紙が好ましい。 しかし、フイルムの表面に画像受容層を設けた
シートの場合、フイルム表面に存在する凹凸、ヘ
ツドと受容シートの密着性の不安定さのため鮮明
な画像が得られない。又、裏面のフイルムに画像
の内容等を鉛筆等で筆記しようとしても出来ない
という欠点を有する。 一方、無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂フ
イルムの延伸物よりなる合成紙は熱転写記録用画
像受容シート基材として用いられたとき、その裏
面は鉛筆筆記性、耐水性、無塵性、画像の解読性
の面で優れているがヘツドと受容シートとの密着
性が不安定である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この延伸フイルムよりなる合成紙は、無機微細
粉末を核とし、延伸により該粉末の周囲に微細な
空隙を有し、表面より該粉末が突出した構造を有
する。 この合成紙において、無機微細粉末として比表
面積が1000cm2/g以上のものを用いても、含有し
ている無機微細粉末の粗大粒子や凝集物が表面よ
り突出することが有り、この場合、その部分に熱
転写された画像の欠け(白抜け)が生じたり、装
置を汚染したりする問題がある。 特開昭59−85972号公報は、ドツトの再現性を
よくするため支持体である紙、合成紙の表面に、
ベツク指数が100〜3000秒の平滑化処理コート層
を設け、この平滑化処理コート層の表面に画像受
容層を設け、画像受容層の凹凸の突出高さが3ミ
クロン以下で、1mm当り10ミクロン以内のうねり
である熱転写記録用画像受容シートを提案する。 画像の欠けや抜けの問題を解決するためにこの
ように画像受容シートの平滑性を増せばよいこと
は知られている。しかし、高い平滑を有する画像
受容シートでは逆にインキの画像受容シートへの
転写が不確実となり画像が不鮮明となるので、適
度な平滑性(ベツク指数300〜2500秒)と表面粗
さ(プリントサーフラフネスが0.6〜5ミクロン)
である熱転写記録用画像受容シートを用いるのが
好ましいことが指摘されている(特開昭60−
110488号)。 しかし、我々が検討したところによると、支持
体にとつては、マクロに見た場合ある程度の粗
面、平滑性も必要であるが、むしろ、支持体の表
面より孤立して突出している凸部の幅、高さ、個
数及び基材延伸フイルムの圧縮性が熱転写印刷時
の色抜け防止及び転写印刷の鮮明性に大きな影響
を及ぼすことを見い出し、本発明に到つた。 〔問題点を解決する具体的手段〕 本発明は、無機微細粉末を0〜25wt%含有す
る熱可塑性樹脂フイルムを表面層とし、比表面積
が10000cm2/g以上の無機微細粉末を、表面層の含
有量より多く含み、延伸により生じるミクロボイ
ドを多数含有する中芯層よりなる多層樹脂延伸フ
イルムであつて、その表面層は、平坦面より突出
した突出物の最長長さが50ミクロン以上のものが
0.1m2当り10個以下であり、多層樹脂延伸フイル
ムの32Kg/cm2の応力で押しつけた時の(雰囲気−
温度23℃、相対湿度50%)圧縮率が20%〜40%で
あることを特徴とする多層樹脂延伸フイルムを提
供するものである。 (表面層) インク受容層側の多層樹脂延伸フイルムの表面
層は、比表面積が10000cm2/g以上の無機微細粉末
を0〜10重量%未満、好ましくは5〜8重量%含
む一軸延伸か2軸延伸の樹脂フイルムである。反
対側の裏面層は、同じ組成の樹脂フイルムの一軸
延伸物か、鉛筆筆記性を要求される場合は、比表
面積が10000cm2/g以上の無機微細粉末を25〜70重
量%含有する一軸延伸の樹脂フイルムである。裏
面層の後者の一軸延伸樹脂フイルムは、無機微細
粉末を核とした微細な長尺状の空隙(ボイド)を
多数有し、表面には微細な亀裂を多数有するもの
である。 表面層、裏面層を構成する熱可塑性樹脂として
は、ポリオレフイン樹脂たとえばポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ(4−
メチルペンテン−1)、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、エチレン−酢
酸ビニル共重合体の部分加水分解物、エチレン−
アクリル酸共重合体およびその塩、塩化ビニリデ
ン共重合体たとえば塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、その他、およびこれらの混合物を例示
することができる。これらの中では耐溶剤性の面
ではポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フイン樹脂が好ましい。 無機微細粉末としては炭酸カルシウム、焼成ク
レイ、ケイ藻土、タルク、酸化チタン、硫酸バリ
ウム、硫酸アルミニウム、シリカ等が例示され
る。 前述したように、本発明の多層樹脂延伸フイル
ムは、表面層、中芯層の他に、裏面層を含むこと
ができる。熱転写記録用画像受容シートの支持体
である合成紙の一例としては、下記の(A)の組成物
の2軸延伸フイルムを中芯層とし、この中芯層の
表裏面に、下記の(B)の組成物の二軸延伸フイルム
の表面層を積層されている構造の合成紙である。 (A) 中芯層組成 (a) ポリプロピレン 50〜95重量% (b) 高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体より選ばれた樹脂 0〜30重量% (c) 無機微細粉末 10〜25重量% (B) 表面層組成 (a) ポリプロピレン 35〜92重量% (b) ポリスチレン、高密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体より選ばれた樹脂
0〜30重量% (c) 無機微細粉末 0〜10重量%未満。 この多層樹脂延伸フイルムよりなる合成紙は、
前記(A)の中芯層組成物をシート状に押出し、この
シートの片面又は両表面に前記(B)の表面層組成物
を積層した多層樹脂シートをポリプロピレン(a)の
融点より低い温度で同時に、又は逐時に縦方向及
び横方向にそれぞれ4〜12倍延伸することにより
中芯層に多数のミクロボイドを生成させ、圧縮性
が良好で、表面層及び裏面層が平坦な延伸フイル
ムである。 また、この多層樹脂延伸フイルムは、前記(A)の
組成物と(B)の組成物を、一台のダイよりシート状
に共押出し、この多層シートを前述のシートと同
様に縦と横の2方向に延伸して、中芯層に多数の
ミクロボイドを生成させ、圧縮性が良好で、表面
が平坦な延伸配向フイルムを作ることができる。 この多層樹脂延伸フイルムは、中芯層として多
数の延伸によつて生成されるミクロボイドを内部
に多数含むものである。このミクロボイドによつ
て、該多層樹脂延伸フイルムにクツシヨン性が与
えられ、この多層樹脂延伸フイルムを熱転写画像
受容シートとして用いた場合、転写紙との密着性
が良好となり、とくに表面にある凸部が内部に押
し込められるので転写の際に生ずる白抜けが少く
なる。 このミクロボイド含有シートの内部ミクロボイ
ドの量は、 ボイド率=延伸前のフイルムの密度−延伸後のミクロ
ボイド含有樹脂シートの密度/延伸前のフイルムの密度
×100(%) で示した場合、ボイド率が15〜50%、より好まし
くは25〜50%の範囲にあるのが好ましい。 表面層としては無機微細粉末を含まない樹脂フ
イルムのみでもよいが、必要に応じて無機微細粉
末を混合させることがあり、中芯層の表面凸凹に
よつて表面層の無機微細粉末は適当に選定され
る。表面層の無機微細粉末の含量は、JIS P−
8120で測定した表面平滑度(ベツク指数)が2500
〜15000秒程度のものとなるように選定するのが
好ましい。 表面層に混合される無機微細粉末は、できるだ
け表面層に大きな凸部を作らないものが選ばれ、
325メツシユ残が10ppm以下のものが好ましい。
粒径は3ミクロン以下のものが好ましい。 無機微細粉末の樹脂への混合量は中芯層の表面
の凹凸の程度によつて選ばれるが、中芯層の量よ
り少く、3〜8重量%が好ましい。 表面層と中芯層の各層の厚さは、表面層の厚さ
が多層樹脂延伸フイルムの全肉厚の10〜40%で、
中芯層の厚さが90〜60%であることが好ましい。
表面層の厚さが厚すぎると中芯層の圧縮性を生か
すことができず、薄すぎると表面平滑性が低下し
すぎ、ヘツドと受容シートとの密着性が不安定と
なる。 表面転写画像受容層の反対面の裏面層は、転写
時のロールとのすべり性、転写後の裏面層への筆
記性を賦与するため、無機微細粉末を25〜70重量
%、好ましくは30〜60重量%含有させるのがよ
い。 多層樹脂延伸フイルムの肉厚は、40〜800ミク
ロン、好ましくは60〜300ミクロンである。 本発明の他の多層樹脂延伸フイルムとしては、
第2図に示す裏面層Cが鉛筆筆記可能なものであ
る。 この多層樹脂延伸フイルムは、中芯層形成用組
成物Aの一軸延伸フイルムシートの片面に、表面
層形成用の組成物Bの樹脂シートを溶融積層し、
他面に、無機微細粉末を25〜70重量%含有する裏
面層形成用樹脂組成物Cの樹脂シートを溶融積層
し、この多層シートを一旦冷却後、再加熱してA
のシートの一軸延伸方向と直交する方向に延伸
し、ついで熱処理することにより得られる。この
延伸によつて組成物Aのシートは二軸延伸され、
その内部には多数の空隙(ミクロボイド)が形成
される。一方、表面層Bは、一軸方向に延伸され
たフイルムであり、表面には微小な凹凸があり、
表面平滑度が2500〜15000秒程度のものである。 本発明の多層樹脂延伸フイルムは、中芯層Aの
中に含まれる多数のミクロボイドによつて圧縮性
があり、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下で、
表面より32Kg/cm2の応力で押しつけられた時、厚
さが20〜40%程度にまで圧縮されうる。 この圧縮性により、熱転写記録用画像受容シー
トとして本発明の多層延伸樹脂フイルムが使用さ
れた時、表面層のインク受容層と熱転写染料含有
フイルム(熱転写リボン)との密着性が向上し、
熱転写記録用画像受容シートの表面に凸部があつ
ても、内部に押し込められる結果、得られる転写
画像は優れた鮮明性を有するものである。 然して、各層におけるマトリツクスであるポリ
プロピレンa以外の成分は次の役目をなしてい
る。 中芯層A (b) 低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体: 合成紙の延伸を容易とする。紙状層との密
着力を強固とする。 (c) 無機微細粉末: 延伸により基材層フイルム内部に微細な空
孔を多数生じさせ、圧縮性を賦与する。基材
層を不透明とする。延伸を容易とする。 中芯層における(c)の無機微細粉末の上限は25重
量%である。無機微細粉末の増加につれフイルム
内部の空孔数が増加し、圧縮性の向上、不透明度
の向上があるが強度が低下する。また(b)のポリエ
チレン等は延伸性、耐衝撃性の向上に寄与する
が、過剰の添加はミクロボイド生成の低下につな
がるので上限を30重量%以下とすべきである。 表面層B (b) ポリスチレン、高密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体: 延伸性を向上させる。更にポリスチレン、
高密度ポリエチレンは合成紙の折り畳み性を
良好とする。 (c) 無機微細粉末: 表面層の微小な凹凸の賦与、に寄与する。 表面層は表面凹凸の調整のため無機微細粉末の
含量を好ましくは10重量%未満とする。 表面層の無機微細粉末、樹脂混合物、ミクロボ
イドの存在等によつて多層樹脂延伸フイルムの白
色度が向上し、光沢、平滑度の調整により熱転写
画像の染色性が向上する。 支持体12の表面層Bの表面よりの突出物は、
その長径が50ミクロン以上のものが0.1m2当り
10個以下となることが熱転写した画像の欠けが実
用上問題とならない点で重要である。 無機微細粉末は、平均粒径が3ミクロン以下で
あつても、その中には粒径が15ミクロンや20ミク
ロンのような粒子が少量存在したり、粒子同志複
数個凝集してその長径が50ミクロンと巨大となる
ものがある。この巨大粒子が画像受容シート1の
支持体12の表面に有ると、この上に設けられる
画像受容層11は均一な皮膜が形成できずひどい
場合にはピンホールとなり、これが白抜けの原因
となる。 支持体12の表面層Bの樹脂表面13の平坦面
より突出している突出物の高さhは、無機微細粒
子の長径より小さい。この高さhが20ミクロン
以上の突出物が0.1m2当り5個以下であることが
白抜け防止の面で好ましい。 実施例 1 (1) メルトインデツクス(MI)0.8のポリプロピ
レン79重量%、高密度ポリエチレン5重量%の
混合物に平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウ
ム16重量%を配合Aし、270℃に設定した押出
機にて混練後、シート状に押出し、冷却装置に
より冷却して、無延伸シートを得た。このシー
トを、140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MI4.0のポリプロピレン95重量%に平均粒径
1.5μの炭酸カルシウム5重量%を混合した表面
層用の組成物Bを押出機で溶融混練し、押出し
たシートを(1)の5倍延伸シートの片面に積層
し、(1)の5倍延伸シートの反対面にMI4.0のポ
リプロピレン55重量%に平均粒径1.5μの炭酸カ
ルシウム45重量%を混合した裏面層用の組成物
Cを別の押出機で溶融混練し、押出積層し、つ
いで60℃まで冷却後、162℃まで加熱し、テン
ターで横方向に7.5倍延伸し、165℃でアニーリ
ング処理し、60℃まで冷却し、耳部をスリツト
して3層(B/A/C;肉厚10/70/30ミクロ
ン)構造の合成紙を得た。 この合成紙の表面Bのベツク指数は6800秒で
あり、支持体としての不透明度が95.6%であ
り、32Kg/cm2の応力に対する圧縮性は22%であ
つた。 また、表面層Bの樹脂表面13より突出して
いる突出物の長径が50ミクロン以上の突起個
数は0.1m2当り4個であつた。 実施例 2 (1) メルトインデツクス(MI)0.8のポリプロピ
レン79重量%、高密度ポリエチレン5重量%の
混合物に平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウ
ム16重量%を配合Aし、270℃に設定した押出
機にて混練後、シート状に押出し、冷却装置に
より冷却して、無延伸シートを得た。このシー
トを、140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MI4.0g/10分のポリプロピレン97.5重量%
に平均粒径0.3μの硫酸バリウム2.5重量%を混
合した組成物Bを押出機で溶融混練し、押出し
たシートを(1)の5倍延伸シートの片面に積層
し、(1)の5倍延伸シートの反対面にMI4.0のポ
リプロピレン55重量%に平均粒径1.5μの炭酸カ
ルシウム45重量%を混合した組成物Cを別の押
出機で溶融混練し、押出積層しついで60℃まで
冷却後、162℃まで加熱し、テンターで横方向
に7.5倍延伸し、165℃でアニーリング処理し、
60℃まで冷却し、耳部をスリツトして3層
(B/A/C;肉厚30/70/30ミクロン)構造
の合成紙を得た。 この合成紙の表面Bのベツク指数は5700秒で
あり、支持体としての不透明度が96.0%であり
圧縮性は23%であつた。 また、表面層Bの樹脂表面13より突出して
いる突出物の長径が50ミクロン以上の突起個
数は0.1m2当り7個であつた。 実施例 3 表面層Bの組成物として、ポリプロピレン98重
量%と平均粒径0.25ミクロンのTiO22重量%との
混合物を用いる他は実施例1と同様にして表1に
示す物性の合成紙を得た。 実施例 4 ダイのスリツト幅を変更する他は実施例1と同
様にして肉厚がB/A/C:10/90/10ミクロン
の3層構造の合成紙を得た。 実施例 5 (1) メルトインデツクス(MI)0.8のポリプロピ
レン79重量%、高密度ポリエチレン5重量%の
混合物に平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウ
ム25重量%を配合Aし、270℃に設定した押出
機にて混練後、シート状に押出し、冷却装置に
より冷却して、無延伸シートを得た。このシー
トを、140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MI4.0のポリプロピレンCと、MI4.0のポリ
プロピレン55重量%に平均粒径1.5ミクロンの
炭酸カルシウム45重量%を混合した組成物Bを
別々の押出機で溶融混練し、ダイ内で積層しシ
ート状に共押出し、(1)の5倍延伸シートの表面
Cが外側になるように積層し、反対面にMI4.0
のポリプロピレン55重量%と平均粒径1.5μの炭
酸カルシウム45重量%を混合した組成物Bを別
の押出機で溶融混練し押出積層し、ついで60℃
まで冷却後、162℃まで加熱し、テンターで横
方向に7.5倍延伸し、165℃でアニーリング処理
した後、60℃まで冷却し、耳部をスリツトし
て、4層構造(C/B/A/B;肉厚5/20/
60/25ミクロン)の合成紙を得た。 比較例 1 表面層Bの組成物として平均粒径が1.8ミクロ
ンの炭酸カルシウム6重量%とMI4.0のポリプロ
ピレン94重量%の混合物を用い、中芯層の組成物
AとしてMI0.8ポリプロピレン84wt%、高密度ポ
リエチレン11wt%および1.5ミクロンの炭酸カル
シウム5wt%の混合物を用いる他は実施例1と同
様にして表1に示す物性の合成紙を得た。 なお、突出物の突出個数の測定は次の方法で行
つた。 (1) 20cm×25cmに断裁した合成紙試料の表面に斜
光線をあて、突出部分を目視で捜しマークをつ
ける。 (2) マークがつけられた突出部分を、倍率25倍に
設定した実体顕微鏡で観察し、PEAKスケール
ルーペのNo.2スケールで測定し、長径が50μm
以上のものの個数を数える。 (3) これを2枚の試料について行い、合計個数を
0.1m2当りの突起個数(径)とする。 次に圧縮率は次の方法で測定した。 1) 支持体表面に6cm2を有するリング状の治具
を160Kg/cm2の圧力をかけた時の厚みの減少を
圧力をかける前の厚みで割つたものを圧縮率
として求めた。温度23℃、相対湿度50%で測
定した。 応用例 1 実施例1で得た合成紙支持体の表面層側に、下
記組成の塗工剤を固型分で約10g/m2となるよう
に塗工し、乾燥して支持体上に画像受容層(肉厚
約10ミクロン)を設けた画像受容シートを得た。 ポリエステル樹脂エマルジヨン 40部 (樹脂濃度50%) 炭酸カルシウム 20部 水 40部 応用例2〜5、比較応用例1 支持体として実施例1の合成紙の代りに、実施
例2〜5で得た合成紙を用いる他は応用例1と同
様にして画像受容シートを得た。これらの熱転写
用画像受容シートを次の方法で評価した。結果を
表1に示す。 画像の判定方法: (1) 各実施例、比較例で作成した画像受容シート
と昇華性染料(商品名、Kayaset Bluee 136、
日本化薬製)を塗布乾燥した転写紙を重ね合
せ、熱傾斜試験機(東洋精機製Type−HG−
100)を使用し、熱板を100℃より10℃かんかく
で5点熱傾斜させ0.5Kg/cm2の圧力で5秒間加熱
し、画像を得る。 (2) 得られた画像の濃度と白抜け程度を下記の5
段階で評価した。 (3) 評価基準 5 大変良い 4 良い 3 実用上支障は無い 2 実用上問題有る 1 悪い 【表】
ト、とくにサーマルヘツド等の電気信号により文
字や画像を受容体上に形成するビデオプリンター
等に用いるカラーコピーに用いられる多層樹脂延
伸フイルムに関する。 〔従来技術〕 従来、昇華性又は気化性染料を含有する転写層
を有する転写シートと、受容シートとを重ね合
せ、転写シートを加熱して、転写層に含まれる染
料を昇華又は気化させて受容シートに染着させ、
受容シート上に染料画像を形成させる熱転写は知
られている。 具体的には、サーマルヘツド等の電気信号によ
り制御される熱源を用いた転写型感熱記録方式で
は、第1図のように色材層22と基体21を有す
る転写体2と、画像受容層11と支持体12を有
する受容シート1をドラム3と熱源4の間の狭着
させて、電気信号に応じて層22の色材を画像受
容層11上に転写することによりカラーコピーを
得ている。 画像受容層11は、用いる色材の内容により異
り、顔料を含む熱溶融型色材の場合には、支持体
12そのものを用いてよく、昇華性塩基性染料型
色材の場合には活性白土(活性クレー)層を、昇
華性分散染料型色材の場合にはポリエステル等の
高分子材料コート層等からなつている。従来の受
容体では支持体の厚みむら、又は表面凹凸のため
画像受容層11の表面は、5〜15μmの凹凸があ
り、又、1mm当り10〜20μmのうねりがあつた。
この凹凸又はうねりは、スーパーカレンダーによ
る表面処理においても多少の改善がなされるだけ
で限界があつた。このため、色材層22から転写
される色材は、画像受容層11の表面凹凸が3〜
5μm以上又はうねりが1mm当り10μm以上では熱
溶融色材は勿論、昇華性色材でも画信号に応じて
正確に転写されず、画像のドツトぬけ、ドツト欠
け等の画像品質の乱れを生じ、中間調にザラツキ
感を与えていた(特開昭59−214696号)。 また、支持体12としては、紙や無機微細粉末
を40〜50重量%含有する熱可塑性樹脂の延伸フイ
ルムよりなる合成紙(特公昭46−40794号)、透明
なポリエチレンテレフタレートフイルムまたは透
明フイルムの表面に、白色度及び染着性を高める
ため、シリカや炭酸カルシウム等の無機化合物を
バインダーと共に表面に塗布した塗工合成紙等が
用いられる。 〔従来技術の問題点〕 熱転写された受容シートのアフターユース(複
写、鉛筆筆記性、保存性等)を考慮した場合、熱
転写記録用画像受容シートとしては、強度、寸法
安定性、無塵性の面で合成紙やプラスチツクフイ
ルムが好ましい。 しかし、透明なプラスチツクフイルムは、複写
性に優れるが不透明度が低く、隠蔽性に欠け、画
像のコントラストが弱いため解読しにくい欠点が
ある。 従つて、不透明度が80%以上と高い合成紙もし
くは透明フイルムの表面にインク受容層を設けた
塗工合成紙が好ましい。 しかし、フイルムの表面に画像受容層を設けた
シートの場合、フイルム表面に存在する凹凸、ヘ
ツドと受容シートの密着性の不安定さのため鮮明
な画像が得られない。又、裏面のフイルムに画像
の内容等を鉛筆等で筆記しようとしても出来ない
という欠点を有する。 一方、無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂フ
イルムの延伸物よりなる合成紙は熱転写記録用画
像受容シート基材として用いられたとき、その裏
面は鉛筆筆記性、耐水性、無塵性、画像の解読性
の面で優れているがヘツドと受容シートとの密着
性が不安定である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この延伸フイルムよりなる合成紙は、無機微細
粉末を核とし、延伸により該粉末の周囲に微細な
空隙を有し、表面より該粉末が突出した構造を有
する。 この合成紙において、無機微細粉末として比表
面積が1000cm2/g以上のものを用いても、含有し
ている無機微細粉末の粗大粒子や凝集物が表面よ
り突出することが有り、この場合、その部分に熱
転写された画像の欠け(白抜け)が生じたり、装
置を汚染したりする問題がある。 特開昭59−85972号公報は、ドツトの再現性を
よくするため支持体である紙、合成紙の表面に、
ベツク指数が100〜3000秒の平滑化処理コート層
を設け、この平滑化処理コート層の表面に画像受
容層を設け、画像受容層の凹凸の突出高さが3ミ
クロン以下で、1mm当り10ミクロン以内のうねり
である熱転写記録用画像受容シートを提案する。 画像の欠けや抜けの問題を解決するためにこの
ように画像受容シートの平滑性を増せばよいこと
は知られている。しかし、高い平滑を有する画像
受容シートでは逆にインキの画像受容シートへの
転写が不確実となり画像が不鮮明となるので、適
度な平滑性(ベツク指数300〜2500秒)と表面粗
さ(プリントサーフラフネスが0.6〜5ミクロン)
である熱転写記録用画像受容シートを用いるのが
好ましいことが指摘されている(特開昭60−
110488号)。 しかし、我々が検討したところによると、支持
体にとつては、マクロに見た場合ある程度の粗
面、平滑性も必要であるが、むしろ、支持体の表
面より孤立して突出している凸部の幅、高さ、個
数及び基材延伸フイルムの圧縮性が熱転写印刷時
の色抜け防止及び転写印刷の鮮明性に大きな影響
を及ぼすことを見い出し、本発明に到つた。 〔問題点を解決する具体的手段〕 本発明は、無機微細粉末を0〜25wt%含有す
る熱可塑性樹脂フイルムを表面層とし、比表面積
が10000cm2/g以上の無機微細粉末を、表面層の含
有量より多く含み、延伸により生じるミクロボイ
ドを多数含有する中芯層よりなる多層樹脂延伸フ
イルムであつて、その表面層は、平坦面より突出
した突出物の最長長さが50ミクロン以上のものが
0.1m2当り10個以下であり、多層樹脂延伸フイル
ムの32Kg/cm2の応力で押しつけた時の(雰囲気−
温度23℃、相対湿度50%)圧縮率が20%〜40%で
あることを特徴とする多層樹脂延伸フイルムを提
供するものである。 (表面層) インク受容層側の多層樹脂延伸フイルムの表面
層は、比表面積が10000cm2/g以上の無機微細粉末
を0〜10重量%未満、好ましくは5〜8重量%含
む一軸延伸か2軸延伸の樹脂フイルムである。反
対側の裏面層は、同じ組成の樹脂フイルムの一軸
延伸物か、鉛筆筆記性を要求される場合は、比表
面積が10000cm2/g以上の無機微細粉末を25〜70重
量%含有する一軸延伸の樹脂フイルムである。裏
面層の後者の一軸延伸樹脂フイルムは、無機微細
粉末を核とした微細な長尺状の空隙(ボイド)を
多数有し、表面には微細な亀裂を多数有するもの
である。 表面層、裏面層を構成する熱可塑性樹脂として
は、ポリオレフイン樹脂たとえばポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ(4−
メチルペンテン−1)、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、エチレン−酢
酸ビニル共重合体の部分加水分解物、エチレン−
アクリル酸共重合体およびその塩、塩化ビニリデ
ン共重合体たとえば塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、その他、およびこれらの混合物を例示
することができる。これらの中では耐溶剤性の面
ではポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フイン樹脂が好ましい。 無機微細粉末としては炭酸カルシウム、焼成ク
レイ、ケイ藻土、タルク、酸化チタン、硫酸バリ
ウム、硫酸アルミニウム、シリカ等が例示され
る。 前述したように、本発明の多層樹脂延伸フイル
ムは、表面層、中芯層の他に、裏面層を含むこと
ができる。熱転写記録用画像受容シートの支持体
である合成紙の一例としては、下記の(A)の組成物
の2軸延伸フイルムを中芯層とし、この中芯層の
表裏面に、下記の(B)の組成物の二軸延伸フイルム
の表面層を積層されている構造の合成紙である。 (A) 中芯層組成 (a) ポリプロピレン 50〜95重量% (b) 高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体より選ばれた樹脂 0〜30重量% (c) 無機微細粉末 10〜25重量% (B) 表面層組成 (a) ポリプロピレン 35〜92重量% (b) ポリスチレン、高密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体より選ばれた樹脂
0〜30重量% (c) 無機微細粉末 0〜10重量%未満。 この多層樹脂延伸フイルムよりなる合成紙は、
前記(A)の中芯層組成物をシート状に押出し、この
シートの片面又は両表面に前記(B)の表面層組成物
を積層した多層樹脂シートをポリプロピレン(a)の
融点より低い温度で同時に、又は逐時に縦方向及
び横方向にそれぞれ4〜12倍延伸することにより
中芯層に多数のミクロボイドを生成させ、圧縮性
が良好で、表面層及び裏面層が平坦な延伸フイル
ムである。 また、この多層樹脂延伸フイルムは、前記(A)の
組成物と(B)の組成物を、一台のダイよりシート状
に共押出し、この多層シートを前述のシートと同
様に縦と横の2方向に延伸して、中芯層に多数の
ミクロボイドを生成させ、圧縮性が良好で、表面
が平坦な延伸配向フイルムを作ることができる。 この多層樹脂延伸フイルムは、中芯層として多
数の延伸によつて生成されるミクロボイドを内部
に多数含むものである。このミクロボイドによつ
て、該多層樹脂延伸フイルムにクツシヨン性が与
えられ、この多層樹脂延伸フイルムを熱転写画像
受容シートとして用いた場合、転写紙との密着性
が良好となり、とくに表面にある凸部が内部に押
し込められるので転写の際に生ずる白抜けが少く
なる。 このミクロボイド含有シートの内部ミクロボイ
ドの量は、 ボイド率=延伸前のフイルムの密度−延伸後のミクロ
ボイド含有樹脂シートの密度/延伸前のフイルムの密度
×100(%) で示した場合、ボイド率が15〜50%、より好まし
くは25〜50%の範囲にあるのが好ましい。 表面層としては無機微細粉末を含まない樹脂フ
イルムのみでもよいが、必要に応じて無機微細粉
末を混合させることがあり、中芯層の表面凸凹に
よつて表面層の無機微細粉末は適当に選定され
る。表面層の無機微細粉末の含量は、JIS P−
8120で測定した表面平滑度(ベツク指数)が2500
〜15000秒程度のものとなるように選定するのが
好ましい。 表面層に混合される無機微細粉末は、できるだ
け表面層に大きな凸部を作らないものが選ばれ、
325メツシユ残が10ppm以下のものが好ましい。
粒径は3ミクロン以下のものが好ましい。 無機微細粉末の樹脂への混合量は中芯層の表面
の凹凸の程度によつて選ばれるが、中芯層の量よ
り少く、3〜8重量%が好ましい。 表面層と中芯層の各層の厚さは、表面層の厚さ
が多層樹脂延伸フイルムの全肉厚の10〜40%で、
中芯層の厚さが90〜60%であることが好ましい。
表面層の厚さが厚すぎると中芯層の圧縮性を生か
すことができず、薄すぎると表面平滑性が低下し
すぎ、ヘツドと受容シートとの密着性が不安定と
なる。 表面転写画像受容層の反対面の裏面層は、転写
時のロールとのすべり性、転写後の裏面層への筆
記性を賦与するため、無機微細粉末を25〜70重量
%、好ましくは30〜60重量%含有させるのがよ
い。 多層樹脂延伸フイルムの肉厚は、40〜800ミク
ロン、好ましくは60〜300ミクロンである。 本発明の他の多層樹脂延伸フイルムとしては、
第2図に示す裏面層Cが鉛筆筆記可能なものであ
る。 この多層樹脂延伸フイルムは、中芯層形成用組
成物Aの一軸延伸フイルムシートの片面に、表面
層形成用の組成物Bの樹脂シートを溶融積層し、
他面に、無機微細粉末を25〜70重量%含有する裏
面層形成用樹脂組成物Cの樹脂シートを溶融積層
し、この多層シートを一旦冷却後、再加熱してA
のシートの一軸延伸方向と直交する方向に延伸
し、ついで熱処理することにより得られる。この
延伸によつて組成物Aのシートは二軸延伸され、
その内部には多数の空隙(ミクロボイド)が形成
される。一方、表面層Bは、一軸方向に延伸され
たフイルムであり、表面には微小な凹凸があり、
表面平滑度が2500〜15000秒程度のものである。 本発明の多層樹脂延伸フイルムは、中芯層Aの
中に含まれる多数のミクロボイドによつて圧縮性
があり、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下で、
表面より32Kg/cm2の応力で押しつけられた時、厚
さが20〜40%程度にまで圧縮されうる。 この圧縮性により、熱転写記録用画像受容シー
トとして本発明の多層延伸樹脂フイルムが使用さ
れた時、表面層のインク受容層と熱転写染料含有
フイルム(熱転写リボン)との密着性が向上し、
熱転写記録用画像受容シートの表面に凸部があつ
ても、内部に押し込められる結果、得られる転写
画像は優れた鮮明性を有するものである。 然して、各層におけるマトリツクスであるポリ
プロピレンa以外の成分は次の役目をなしてい
る。 中芯層A (b) 低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体: 合成紙の延伸を容易とする。紙状層との密
着力を強固とする。 (c) 無機微細粉末: 延伸により基材層フイルム内部に微細な空
孔を多数生じさせ、圧縮性を賦与する。基材
層を不透明とする。延伸を容易とする。 中芯層における(c)の無機微細粉末の上限は25重
量%である。無機微細粉末の増加につれフイルム
内部の空孔数が増加し、圧縮性の向上、不透明度
の向上があるが強度が低下する。また(b)のポリエ
チレン等は延伸性、耐衝撃性の向上に寄与する
が、過剰の添加はミクロボイド生成の低下につな
がるので上限を30重量%以下とすべきである。 表面層B (b) ポリスチレン、高密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体: 延伸性を向上させる。更にポリスチレン、
高密度ポリエチレンは合成紙の折り畳み性を
良好とする。 (c) 無機微細粉末: 表面層の微小な凹凸の賦与、に寄与する。 表面層は表面凹凸の調整のため無機微細粉末の
含量を好ましくは10重量%未満とする。 表面層の無機微細粉末、樹脂混合物、ミクロボ
イドの存在等によつて多層樹脂延伸フイルムの白
色度が向上し、光沢、平滑度の調整により熱転写
画像の染色性が向上する。 支持体12の表面層Bの表面よりの突出物は、
その長径が50ミクロン以上のものが0.1m2当り
10個以下となることが熱転写した画像の欠けが実
用上問題とならない点で重要である。 無機微細粉末は、平均粒径が3ミクロン以下で
あつても、その中には粒径が15ミクロンや20ミク
ロンのような粒子が少量存在したり、粒子同志複
数個凝集してその長径が50ミクロンと巨大となる
ものがある。この巨大粒子が画像受容シート1の
支持体12の表面に有ると、この上に設けられる
画像受容層11は均一な皮膜が形成できずひどい
場合にはピンホールとなり、これが白抜けの原因
となる。 支持体12の表面層Bの樹脂表面13の平坦面
より突出している突出物の高さhは、無機微細粒
子の長径より小さい。この高さhが20ミクロン
以上の突出物が0.1m2当り5個以下であることが
白抜け防止の面で好ましい。 実施例 1 (1) メルトインデツクス(MI)0.8のポリプロピ
レン79重量%、高密度ポリエチレン5重量%の
混合物に平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウ
ム16重量%を配合Aし、270℃に設定した押出
機にて混練後、シート状に押出し、冷却装置に
より冷却して、無延伸シートを得た。このシー
トを、140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MI4.0のポリプロピレン95重量%に平均粒径
1.5μの炭酸カルシウム5重量%を混合した表面
層用の組成物Bを押出機で溶融混練し、押出し
たシートを(1)の5倍延伸シートの片面に積層
し、(1)の5倍延伸シートの反対面にMI4.0のポ
リプロピレン55重量%に平均粒径1.5μの炭酸カ
ルシウム45重量%を混合した裏面層用の組成物
Cを別の押出機で溶融混練し、押出積層し、つ
いで60℃まで冷却後、162℃まで加熱し、テン
ターで横方向に7.5倍延伸し、165℃でアニーリ
ング処理し、60℃まで冷却し、耳部をスリツト
して3層(B/A/C;肉厚10/70/30ミクロ
ン)構造の合成紙を得た。 この合成紙の表面Bのベツク指数は6800秒で
あり、支持体としての不透明度が95.6%であ
り、32Kg/cm2の応力に対する圧縮性は22%であ
つた。 また、表面層Bの樹脂表面13より突出して
いる突出物の長径が50ミクロン以上の突起個
数は0.1m2当り4個であつた。 実施例 2 (1) メルトインデツクス(MI)0.8のポリプロピ
レン79重量%、高密度ポリエチレン5重量%の
混合物に平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウ
ム16重量%を配合Aし、270℃に設定した押出
機にて混練後、シート状に押出し、冷却装置に
より冷却して、無延伸シートを得た。このシー
トを、140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MI4.0g/10分のポリプロピレン97.5重量%
に平均粒径0.3μの硫酸バリウム2.5重量%を混
合した組成物Bを押出機で溶融混練し、押出し
たシートを(1)の5倍延伸シートの片面に積層
し、(1)の5倍延伸シートの反対面にMI4.0のポ
リプロピレン55重量%に平均粒径1.5μの炭酸カ
ルシウム45重量%を混合した組成物Cを別の押
出機で溶融混練し、押出積層しついで60℃まで
冷却後、162℃まで加熱し、テンターで横方向
に7.5倍延伸し、165℃でアニーリング処理し、
60℃まで冷却し、耳部をスリツトして3層
(B/A/C;肉厚30/70/30ミクロン)構造
の合成紙を得た。 この合成紙の表面Bのベツク指数は5700秒で
あり、支持体としての不透明度が96.0%であり
圧縮性は23%であつた。 また、表面層Bの樹脂表面13より突出して
いる突出物の長径が50ミクロン以上の突起個
数は0.1m2当り7個であつた。 実施例 3 表面層Bの組成物として、ポリプロピレン98重
量%と平均粒径0.25ミクロンのTiO22重量%との
混合物を用いる他は実施例1と同様にして表1に
示す物性の合成紙を得た。 実施例 4 ダイのスリツト幅を変更する他は実施例1と同
様にして肉厚がB/A/C:10/90/10ミクロン
の3層構造の合成紙を得た。 実施例 5 (1) メルトインデツクス(MI)0.8のポリプロピ
レン79重量%、高密度ポリエチレン5重量%の
混合物に平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウ
ム25重量%を配合Aし、270℃に設定した押出
機にて混練後、シート状に押出し、冷却装置に
より冷却して、無延伸シートを得た。このシー
トを、140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MI4.0のポリプロピレンCと、MI4.0のポリ
プロピレン55重量%に平均粒径1.5ミクロンの
炭酸カルシウム45重量%を混合した組成物Bを
別々の押出機で溶融混練し、ダイ内で積層しシ
ート状に共押出し、(1)の5倍延伸シートの表面
Cが外側になるように積層し、反対面にMI4.0
のポリプロピレン55重量%と平均粒径1.5μの炭
酸カルシウム45重量%を混合した組成物Bを別
の押出機で溶融混練し押出積層し、ついで60℃
まで冷却後、162℃まで加熱し、テンターで横
方向に7.5倍延伸し、165℃でアニーリング処理
した後、60℃まで冷却し、耳部をスリツトし
て、4層構造(C/B/A/B;肉厚5/20/
60/25ミクロン)の合成紙を得た。 比較例 1 表面層Bの組成物として平均粒径が1.8ミクロ
ンの炭酸カルシウム6重量%とMI4.0のポリプロ
ピレン94重量%の混合物を用い、中芯層の組成物
AとしてMI0.8ポリプロピレン84wt%、高密度ポ
リエチレン11wt%および1.5ミクロンの炭酸カル
シウム5wt%の混合物を用いる他は実施例1と同
様にして表1に示す物性の合成紙を得た。 なお、突出物の突出個数の測定は次の方法で行
つた。 (1) 20cm×25cmに断裁した合成紙試料の表面に斜
光線をあて、突出部分を目視で捜しマークをつ
ける。 (2) マークがつけられた突出部分を、倍率25倍に
設定した実体顕微鏡で観察し、PEAKスケール
ルーペのNo.2スケールで測定し、長径が50μm
以上のものの個数を数える。 (3) これを2枚の試料について行い、合計個数を
0.1m2当りの突起個数(径)とする。 次に圧縮率は次の方法で測定した。 1) 支持体表面に6cm2を有するリング状の治具
を160Kg/cm2の圧力をかけた時の厚みの減少を
圧力をかける前の厚みで割つたものを圧縮率
として求めた。温度23℃、相対湿度50%で測
定した。 応用例 1 実施例1で得た合成紙支持体の表面層側に、下
記組成の塗工剤を固型分で約10g/m2となるよう
に塗工し、乾燥して支持体上に画像受容層(肉厚
約10ミクロン)を設けた画像受容シートを得た。 ポリエステル樹脂エマルジヨン 40部 (樹脂濃度50%) 炭酸カルシウム 20部 水 40部 応用例2〜5、比較応用例1 支持体として実施例1の合成紙の代りに、実施
例2〜5で得た合成紙を用いる他は応用例1と同
様にして画像受容シートを得た。これらの熱転写
用画像受容シートを次の方法で評価した。結果を
表1に示す。 画像の判定方法: (1) 各実施例、比較例で作成した画像受容シート
と昇華性染料(商品名、Kayaset Bluee 136、
日本化薬製)を塗布乾燥した転写紙を重ね合
せ、熱傾斜試験機(東洋精機製Type−HG−
100)を使用し、熱板を100℃より10℃かんかく
で5点熱傾斜させ0.5Kg/cm2の圧力で5秒間加熱
し、画像を得る。 (2) 得られた画像の濃度と白抜け程度を下記の5
段階で評価した。 (3) 評価基準 5 大変良い 4 良い 3 実用上支障は無い 2 実用上問題有る 1 悪い 【表】
第1図は、転写感熱記録装置の平面図、第2図
は支持体の断面図である。 図中、1は熱転写記録用画像受容シート、11
は画像受容層、12は支持体、2は転写体、14
は突出物である。Aは芯材層、Bは表面層、Cは
裏面層である。
は支持体の断面図である。 図中、1は熱転写記録用画像受容シート、11
は画像受容層、12は支持体、2は転写体、14
は突出物である。Aは芯材層、Bは表面層、Cは
裏面層である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 無機微細粉末を0〜25wt%含有する熱可塑
性樹脂フイルムを表面層とし、比表面積が10000
cm2/g以上の無機微細粉末を、表面層の含有量よ
り多く含み、延伸により生じるミクロボイドを多
数含有する中芯層よりなる多層樹脂延伸フイルム
であつて、その表面層は、平担面より突出した突
出物の最長長さが50ミクロン以上のものが0.1m2
当り10個以下であり、多層樹脂延伸フイルムの32
Kg/cm2応力に対する圧縮率が20%〜40%であるこ
とを特徴とする多層樹脂延伸フイルム。 2 中芯層と表面層が1軸方向に同時延伸されて
得られた配向フイルムであることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の多層樹脂延伸フイル
ム。 3 中芯層が2軸方向に延伸され、表面層が一軸
方向に延伸されて得られた配向フイルムであるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の多層
樹脂延伸フイルム。 4 中芯層の無機微細粉末含有量が10〜25wt%
であり、表面層の無機微細粉末含有量が10wt%
未満であることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の多層樹脂延伸フイルム。 5 中芯層の無機微細粉末含有量が10〜25wt%
であり、片側の表面層の無機微細粉末の含有量が
10wt%未満であり、反対側の裏面層の無機微細
粉末の含有量が25〜70wt%であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の多層樹脂延伸フ
イルム。 6 表面層の肉厚が1〜15ミクロンであり反対側
の裏面層の肉厚が1〜35ミクロンであることを特
徴とする特許請求の範囲第5項記載の多層樹脂延
伸フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62025080A JPS63193836A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 多層樹脂延伸フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62025080A JPS63193836A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 多層樹脂延伸フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63193836A JPS63193836A (ja) | 1988-08-11 |
| JPH0478103B2 true JPH0478103B2 (ja) | 1992-12-10 |
Family
ID=12155945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62025080A Granted JPS63193836A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 多層樹脂延伸フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63193836A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2900374B2 (ja) * | 1988-09-20 | 1999-06-02 | 三菱化学ポリエステルフィルム株式会社 | 感熱転写用プラスチックフィルム |
| JP2508615B2 (ja) * | 1992-06-01 | 1996-06-19 | 東洋紡績株式会社 | 空洞含有フィルム |
| JP3264771B2 (ja) * | 1994-02-23 | 2002-03-11 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 印刷性の優れた不透明積層樹脂フイルム |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5142628A (ja) * | 1974-09-30 | 1976-04-10 | Eru Karii Geiroodo | |
| JPS5621830A (en) * | 1979-07-31 | 1981-02-28 | Oji Yuka Gouseishi Kk | Film being excellent in printing property |
| JPS57181829A (en) * | 1981-05-06 | 1982-11-09 | Oji Yuka Gouseishi Kk | Manufacture of stretched film by composite polyolefine resin |
| JPS6044138A (ja) * | 1983-08-22 | 1985-03-09 | Toshiba Seiki Kk | 被加工品の搬送装置 |
-
1987
- 1987-02-05 JP JP62025080A patent/JPS63193836A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63193836A (ja) | 1988-08-11 |
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