JPH048431B2 - - Google Patents

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JPH048431B2
JPH048431B2 JP1684384A JP1684384A JPH048431B2 JP H048431 B2 JPH048431 B2 JP H048431B2 JP 1684384 A JP1684384 A JP 1684384A JP 1684384 A JP1684384 A JP 1684384A JP H048431 B2 JPH048431 B2 JP H048431B2
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【発明の詳細な説明】 本発明はアセチルリン酸塩の製造方法に関す
る。 モノアセチルリン酸のある種の塩、即ちジリチ
ウム塩、ジアンモニウム塩、ジナトリウム塩、リ
チウムカリウム塩等が、酢酸キナーゼの基質とな
り、アデノシン三リン酸(ATP)の関与する酵
素反応に利用出来ることが知られている。本発明
は、まさに、このような分野で用いることが出来
る、モノアセチルリン酸塩を取得する方法に関す
るものである。 無水酢酸によりオルトリン酸(以下単にリン酸
ともいう)の塩をアセチル化する方法は知られて
いる。例えば西独特許第2831831号には、二水素
リン酸塩あるいは形式的に二水素リン酸塩を形成
する如き原料を、無水酢酸で処理し、選択的且つ
高収率で、対応するジアセチルリン酸塩を得る方
法が開示されている。この方法によりジアセチル
リン酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びア
ルカリ土類金属塩がほぼ定量的に得られている。 又、東ドイツ特許第213902号には、アンモニウ
ム、ナトリウム及びカリウム二水素リン酸塩を、
無水酢酸あるいは無水酢酸−酢酸混合物と、リン
酸塩:無水酢酸モル比1:2乃至1:4の間で、
20℃乃至40℃、2乃至7日間、撹拌下に反応さ
せ、ジアセチルオルトリン酸のアンモニウム、ナ
トリウム及びカリウム塩を(直接)分離するか、
あるいは有機溶媒を用いて沈澱させる方法が示さ
れている。更に同特許の発明者等は、上述のジア
セチルオルトリン酸塩をエタノール又は酢酸と20
℃乃至30℃において2乃至6日間反応することに
よつて、対応するモノアセチルオルトリン酸の酸
性塩が得られることを示している。又ジアセチル
オルトリン酸のアンモニウム、ナトリウム及びカ
リウム塩を各々アンモニア−メタノール溶液、メ
タノール−水酸化ナトリウム溶液、メタノール−
水酸化カリウム溶液を用いて、−20℃乃至+10℃、
1乃至4時間処理することによつて、対応するモ
ノアセチルオルトリン酸の中性塩が得られる。 これらの先行技術は、リン酸のナトリウムやカ
リウムの塩が、これを十分に溶解する能力のない
無水酢酸や無水酢酸/酢酸によりアセチル化する
場合、ジアセチルリン酸段階迄反応が進んでしま
うことを示している。従つてモノアセチルリン酸
塩を得るためには東ドイツ特許の後段で示された
ように改めてアルコールなどによる加溶媒分解処
理(ジアセチル→モノアセチル)を必要とした。 リン酸塩を完全に溶かす溶媒を用いた均一系の
反応の場合はアセチル化物から直接にモノアセチ
ルリン酸塩を沈澱させ得ることも知られている。
即ちA.W.D.Avisonの方法(J.Chem.Soc.,1955,
732−738参照)はオルトリン酸塩の水溶液を、PH
7乃至8の範囲で、無水酢酸と反応させるもの
で、モノアセチルリン酸は大量のアルコールを加
えた溶液からジリチウム塩として単離されてい
る。 R.W.Porter等(J.Biol.Chem.,244,1847参
照)によると、オルトリン酸のモノトリエチルア
ンモニウム塩を無水アセトニトリル中無水酢酸と
1時間室温で反応した後、ロータリーエバポレー
ターで揮発成分を除去し、油状残渣をメタノール
中酢酸リチウムで処理することによつて、アセチ
ルリン酸のジリチウム塩が沈澱される。この方法
は、オルトリン酸のモノトリエチルアンモニウム
塩をアセトニトリル中で用いる事により、アセチ
ル化反応を非水媒体中の均一条件下で行なうこと
が出来るが、アセチルリン酸塩を反応溶液から分
離するためには、反応後、溶媒を実質的にメタノ
ール単独溶媒に置きかえる必要がある。これら均
一反応の例で用いられた分離法はモノアセチルリ
ン酸ジリチウム塩が、アルコール・水混合溶媒や
メタノールに難溶性である性質を利用するもので
ある。 無水酢酸をアセチル化剤とするアセチルリン酸
の製造法に関する先行技術としては上記のものの
他にもリン酸を原料として酢酸エチル中でアセチ
ル化し、アンモニア・メタノール溶液を用いてジ
アンモニウム塩として分離する方法(J.Org.
Chem.,44,865)、抽出により水溶液として取得
する方法(同,48,3130)、リン酸やその塩のア
セチル化物について記述した文献(Ber.93,2631
及びC.R.Acad.Sci.Paris.259,3773)などがあ
る。 本発明は、従来技術にみられたアセチル化反応
段階でのゆきすぎや、分離工程における大量のア
ルコールの添加、反応と異なる媒体への置換など
の問題点を解消し、アセチル化反応と沈澱分離を
直結した簡略化されたモノアセチルリン酸塩の新
製造法を提供するものである。 本発明で用いられるアセチル化は、原料のリン
酸塩を完全に溶解する能力のない酢酸媒体中で行
なわれる。従つて本質的には従来の不均一アセチ
ル化の場合と同様ジアセチル化段階迄進んでしま
う可能性をはらんでいる。しかし、本発明者はこ
の反応を詳細に検討した結果、酢酸媒体中におい
ては、アセチル化反応はジアセチル化段階迄制御
不能に進んでしまうものではなく、モノアセチル
化の反応段階をとらえてここで停止させることが
可能であることをはじめて見出し、この知見に基
づき本発明を完成した。 即ち本発明は、リン酸のナトリウム又はカリウ
ム塩を、酢酸媒体中で無水酢酸によりアセチル化
し、モノアセチル化段階の溶液にイオン性リチウ
ム化合物を加えてモノアセチルリン酸をリチウム
を含む塩の形で反応媒体から沈澱分離することを
特徴とするアセチルリン酸塩の製造方法に係るも
のである。 本発明によつて得られるアセチルリン酸塩は1
分子中にアセチル基1個をもち、カチオンとして
はリチウムイオンを含む新規な組成物である。リ
チウムは化学量論的に1個又は2個のいずれかで
ある必要はなく、又原料に由来するナトリウム又
はカリウムイオンが共存していてもよい。本発明
は純物質を得ることを目的とするものではなく、
酢酸キナーゼの関与した反応において活性な原料
として働くことのできるアセチルリン酸塩を得る
ことを目的とする。本発明で得られたアセチルリ
ン酸塩組成物は、このような酵素反応テストによ
り活性のあることが確認され、これにより本発明
が完成した。 本発明に用いることが出来るオルトリン酸のナ
トリウム塩とは、試薬として入手し得る
NaH2PO4,NaH2PO4・H2O,NAH2PO4
2H2O,Na2HPO4,Na2HPO4・2H2O,
Na2HPO4・7H2O,Na2HPO4・12H2O,
Na3PO4,Na3PO4,12H2Oなど化学量論的な組
成を有するものの他に、オルトリン酸の入手し得
る形のもの、例えば100%リン酸、98%リン酸
(結晶性)、89%リン酸、85%リン酸、75%リン酸
を酢酸に均一溶液とした中に、酢酸ナトリウム
(無水)、酢酸ナトリウム(3水塩)、水酸化ナト
リウム、炭酸ナトリウム(無水)、炭酸ナトリウ
ム(1水塩)、炭酸ナトリウム(10水塩)、炭酸水
素ナトリウム、あるいは上記の試薬として入手し
得るオルトリン酸のナトリウム塩を加えることに
よつて、形式的に生成すると考えられる無水及び
含水のオルトリン酸ナトリウム塩類をも含むもの
である。これらのオルトリン酸のナトリウム塩類
の組成を以下において次の式()によつて表現
する。 NaiHjPO4・xH2O () ただしi,j及びxは実数であり i+j=3 i>0 x0 式()の性格は、オルトリン酸塩の組成を
PO4基に対するモル比として表わすものであり、
必ずしも反応液中のオルトリン酸塩の状態を表わ
してはいない。xは出発原料に含まれている水の
他に、上記した原料の組合せによつて起きる中和
反応の生成物の水をも考慮に入れた数値である。 同様にして、本発明に用いることが出来るオル
トリン酸のカリウム塩とは、試薬として入手し得
るKH2PO4,K2HPO4,K2HPO4,3H2O,
K3PO4,K3PO4・7H2Oなど化学量論的な組成を
有するものの他に、上記したオルトリン酸の入手
し得る形のものを酢酸に均一溶液とした中に、酢
酸カリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム(無
水)、炭酸カリウム(3/2水塩)、炭酸水素カリ
ウム、あるいは上記の試薬として入手し得るオル
トリン酸のカリウム塩を加えることによつて、形
式的に生成すると考えられる無水及び含水のオル
トリン酸カリウム塩類をも意味するものである。
ナトリウム塩類の場合と同様にその組成を表わす
のに式()を以下において用いることにする。 KnHoPO4・yH2O () ただしm,n及びyは実数であり m+n=3 m>0 y≧0 本発明で有利に使用できるオルトリン酸のナト
リウム塩及びカリウム塩は、式()及び()
の表記に従うと、 3.0i,m0.5 2.5j,n0 5.0x,y0 更に好ましくは次の範囲である 3.0i,m0.8 2.2j,n0 3.0x,y0 出発原料のナトリウム塩とカリウム塩とは、他
の条件が同一であれば酢酸中の無水酢酸に対して
並行的な反応性を有している。ナトリウムとカリ
ウムを共に含む塩も当然に用いることができる。 本発明におけるアセチル化剤は無水酢酸であ
り、アセチル化反応は酢酸の存在下に行なわれ
る。無水酢酸の使用量は、原料オルトリン酸塩に
含まれる水の量(xあるいはy)、沈澱剤として
用いるイオン性リチウム化合物の種類に応じて主
として決定される。無水酢酸は反応混合物中に入
つてくる水と反応して酢酸を生じ、反応系を実質
的に無水の状態に保つ役割をも有している。従従
つてイオン性リチウム化合物が水酸化リチウム
(無水)、水酸化リチウム(1水塩)あるいは炭酸
リチウムの如く、結晶水やアセチルリン酸との中
和反応により生ずる水をもたらすリチウム化合物
の場合、その水を消費するに十分な量の無水酢酸
が存在することは、生成物の望ましくない加水分
解を抑制することに有効である。かくして沈澱生
成に先立つて、無水酢酸を脱水剤として追加して
もよい(例えば実施例6)。アセチル化反応にお
ける無水酢酸とオルトリン酸塩とのモル比は通常
15〜3の範囲であり、より好ましくは8〜4の範
囲である。一方酢酸とオルトリン酸塩とのモル比
は、アセチル化反応開始時において、通常15〜2
の範囲であり、より好ましくは10〜3の範囲であ
る。本発明の方法は原料としてオルトリン酸のナ
トリウム塩あるいはカリウム塩を用いながら、生
成物はアセチルリン酸のリチウム塩であるので、
反応混合物は酢酸ナトリウムあるいは酢酸カリウ
ムを含み、沈澱生成工程において溶解度を越えた
酢酸塩が存在する場合は結晶として析出し、分離
を困難にすることがある。上記酢酸塩は、しか
し、常温においても酢酸に溶解性を有するので、
沈澱生成工程において、酢酸を必要に応じて添加
することも行なわれる(例えば実施例8)。 モノアセチル化段階の反応溶液を得るためのア
セチル化反応の条件に関しては、温度及び特に反
応時間が重要である。反応温度は80〜20℃の間で
任意に選ぶことが可能であるが、反応時間は厳密
にコントロールすることが必要である。特に反応
時間が最適時間より長すぎる場合は、生成物の収
率が急激に減少することが観察される(比較例参
照)。これはオルトリン酸塩のジアセチル化物が
生成し、リチウム塩を加えても沈澱を生成しない
ことに起因する。最適反応時間は、実際上、反応
の進行を観察することによつて、容易に決定する
ことができる。本発明におけるアセチル化反応は
不均一系反応に属し、オルトリン酸塩は酢酸の存
在下モノアセチル化されて次第に均一溶液とな
る。最適反応時間は従つて反応混合物の濁度を測
定することによつて、あるいは単に肉眼で固体の
残存の程度を観察することによつて決定すること
ができるのである。反応時間は通常反応温度によ
つて5分間から3時間におよぶ。実用上は反応混
合物がほとんど澄明となる時には、反応温度は約
30℃まで、更に望ましくは約20℃まで降下してい
ることが理想的である。未反応のオルトリン酸塩
が残存する場合は、これを別した後沈澱工程に
移ることが推奨される。アセチル化反応工程は不
均一系反応であるから、原料リン酸塩の微粒化、
反応混合物の撹拌などによる溶解速度増加手段は
円滑な反応のために有用である。 上記のようにしてモノアセチル化段階の溶液が
得られたら、直ちにイオン性リチウム化合物を加
えてモノアセチルリン酸をリチウムを含む塩の形
で反応媒体から沈澱分離する。この沈澱生成工程
は、通常約30℃、更に望ましくは約20℃に冷却さ
れた状態で行なう。この工程によりアセチル化が
ジアセチル段階迄進むことが阻止され、同時に目
的物が酢酸を含む媒体から分離できる。アセチル
化反応の初期に存在した原料リン酸塩に基づく濁
りが事実上消失した時点で直ちに添加すべきイオ
ン性リチウム化合物として好ましいものは酢酸リ
チウム、水酸化リチウム(無水)、水酸化リチウ
ム(1水塩)及び炭酸リチウムから選ばれるリチ
ウム化合物である。塩化リチウムなど副反応をひ
き起すおそれのあるアニオンを含むリチウム化合
物は避けるべきである。イオン性リチウム化合物
は粉末で加えても、酢酸のような媒体に分散させ
た形で加えてもよく、添加後更に反応混合物が均
一なスラリーとなるまで撹拌する。 この場合、水酸化リチウム(無水)、水酸化リ
チウム(1水塩)あるいは炭酸リチウムはそれぞ
れあらかじめ無水酢酸とあるいは酢酸一無水酢酸
混合物で処理して、無水酢酸リチウムに変換した
後沈澱生成工程に導入することも可能である。原
料オルトリン酸塩に対するリチウムイオンの望ま
しいモル比は1.5〜2.5の範囲であり、より望まし
くは1.7〜2.2の範囲である。 沈澱生成工程で得られる白色の結晶性固体は、
過などの分離手段によつて反応混合物から容易
に単離することができ、酢酸やメタノールなどの
有機溶媒で洗浄し、減圧下に乾燥することによつ
て粉末状となり、酵素アツセイ(G.M.
Whitesides等、J.Org.Chem.,40,2516−9参
照)によつて活性リン酸約5〜6mmol/gを含
有するモノアセチルリン酸のリチウム塩である。 本発明は、無水酢酸によるリン酸塩のアセチル
化の分野において、従来酢酸溶媒による不均一反
応では実現していなかつたモノアセチル化段階を
とらえることができ、イオン性リチウム化合物の
添加によりこの段階で反応を停止させ、沈澱分離
することに成功したものである。 以下本発明を具体例について更に詳しく説明す
る。 参考例 アセチルリン酸塩の液体クロマトグラフ法分析 アセチルリン酸塩のサンプルは次の条件を用い
て分離分析が可能である。酢酸塩、ジアセチルリ
ン酸塩及びモノアセチルリン酸塩がそれらのアン
モニウム塩の形で検出可能である。 〔液体クロマトグラフ条件〕 カラム:Nagel Nucleosil 10−(CH32N 4.6mmφ×5cmL+4.6mmφ×25cmL カラム温度:0℃(氷水浴) 移動相:1.6wt% NH4H2PO4水溶液(PH4.60) 流速:1.5ml/min 検出器:日本分光UVIDEC− 210nm データプロセツサー:SIC mcdel 700AS 〔各成分の保持時間〕 成 分 保持時間(分) 酢酸塩 4.3 ジアセチルリン酸塩 4.8 モノアセチルリン酸塩 6.7 〔分析の方法〕 アセチルリン酸塩のサンプル約50mgを1mlの蒸
留水(一夜氷水浴で冷却)に溶解し、マイクロシ
リンジで10μを分取し、上記の条件で分析し、
クロマトグラムを得る。モノアセチルリン酸塩の
ピーク面積を標準サンプル(ベーリンガーマンハ
イム社製アセチルリン酸リチウムカリウム塩)の
ものと比較することによつて相対純度を求める。
標準サンプルの純度は酵素アツセイによつて求め
た(方法はG.M.Whitesides等、J.Org.Chem,
40,2516−9(1975)による)。純度は活性リン酸
(〜Pと略記)の濃度をmmol/gの単位で表わ
す。 実施例 1 市販の85%リン酸(260g,2.26モル)と酢酸
(957g,15.9モル)との混合物に、撹拌・冷却し
ながら、炭酸ナトリウム(147g,1.39モル)を
加えた。原料オルトリン酸塩組成はNa1.2H1.8
PO4・1.6H2Oに対応する。気体発生が完結した
ら(約1時間)無水酢酸(1,470g,14.4モル)
を滴下し、反応混合物を注意深く加熱し40分間で
57℃へ昇温した。同温度で5分間保つた後、水浴
によつて30分間で反応温度を20℃まで降下させ
た。反応混合物は反応開始から約50分後に澄明と
なつた。炭酸リチウム(158g,2.14モル)を約
40分間で加え、室温で5時間撹拌を続けた。生成
した沈澱はグラスフイルター(G2)を用いた吸
引過によつて集め、酢酸(700ml)及びメタノ
ール(1200ml)で洗浄し減圧乾燥すると、アセチ
ルリン酸のリチウム塩293gが流動性のある粉末
として得られた。参考例に記載の方法による純度
は〜P=6.15mmol/gであり、酵素アツセイに
よる純度は6.01mmol/gであつた。 比較例 西独特許第2831831号実施例3に従つて、市販
NaH2PO4・H2O(13.8g,0.1モル)、酢酸(48
g,0.8モル)及び無水酢酸(82g,0.8モル)の
混合物を、窒素雰囲気下45〜60℃で5時間加熱撹
拌した。生じた無色澄明な溶液を25℃に冷却し、
炭酸リチウム(7.4g,0.1モル)を加え同温度で
撹拌を続けた。反応混合物はわずかに乳濁した
が、5日間を経ても過可能な沈澱は生成しなか
つた。 実施例 2 市販の85%リン酸(175g,1.5モル)と酢酸
(500g,8.3モル)との混合物に、撹拌・冷却し
ながら炭酸水素ナトリウム(100g,1.2モル)を
加えた。原料オルトリン酸塩組成はNa0.8H2.2
PO4・1.7H2Oに対応する。無水酢酸(875g,8.6
モル)を滴下し、反応混合物を注意深く加熱し、
反応温度が63℃に到達するや、直ちに氷水浴で冷
却した。反応の開始から23分後に反応混合物は澄
明となつた。20℃まで冷却した反応混合物に炭酸
リチウム(113g,1.5モル)を25分間で加え、室
温で7時間撹拌を続けた。以下実施例1と同様の
操作によつて237gのアセチルリン酸のリチウム
塩が得られた。液体クロマトグラフ法による純度
は〜P=5.3mmol/gであつた。 実施例 3 市販の85%リン酸(37g,0.32モル)と酢酸
(115g,1.9モル)との混合物に、撹拌・冷却し
ながら、水酸化ナトリウム(95%純度)(14g,
0.33モル)を加え均一なスラリーとなるまで撹拌
を続けた。原料オルトリン酸塩組成は
NaH2PO4・2.1H2Oに対応する。反応混合物に無
水酢酸(265g,2.6モル)を加え、加熱して60℃
に40分間保ち、直ちに20℃まで冷却した。生成し
た澄明な反応溶液に炭酸リチウム(24g,0.325
モル)を約10分間で加えて、室温で5時間撹拌し
た。以下実施例1と同様の操作によつて55gのア
セチルリン酸のリチウム塩が得られた。液体クロ
マトグラフ法による純度は〜P=5.0mmol/gで
あつた。 実施例 4 市販の85%リン酸(150g,1.3モル)と酢酸
(450g,7.5モル)との混合物に、撹拌・冷却し
ながら炭酸水素カリウム(130g,1.3モル)を加
えた。原料オルトリン酸塩組成はKH2PO4
2.0H2Oに対応する。無水酢酸(800g,7.8モル)
を加え、反応混合物を加熱して60℃に75分間保ち
直ちに20℃まで冷却した。生成した澄明な反応溶
液に酢酸リチウム(無水)(166g),2.5モル)を
約70分間で加えて、室温で5時間撹拌した。以下
実施例1と同様の操作によつて187gのアセチル
リン酸のリチウム塩が得られた。液体クロマトグ
ラフ法による純度は〜P=5.4mmol/gであつ
た。 実施例 5 市販の85%リン酸(260g,2.26モル)、酢酸
(800g,13.3モル)及び水(61g,3.39モル)の
混合物に、撹拌・冷却しながら炭酸ナトリウム
(131g,1.24モル)を加えた。原料オルトリン酸
塩組成はNa1.1H1.9PO4・3.0H2Oに対応する。無
水酢酸(1610g、15.8モル)を加え、反応混合物
を注意深く加熱し70分間で55℃まで昇温し、更に
40分間で25℃まで徐々に冷却した。反応開始から
約80分後に反応液は澄明となつた。生成した澄明
な溶液に炭酸リチウム(158g,2.14モル)を加
え、室温で4時間撹拌した。以下実施例1と同様
の操作によつて、300gのアセチルリン酸のリチ
ウム塩が得られた。液体クロマトグラフ法による
純度は〜P=5.7mmol/gであつた。 実施例 6 市販85%リン酸(140g,1.22モル)と酢酸
(250g,4.16モル)との混合物に、撹拌・冷却し
ながら酢酸カリウム(無水)(118g,1.20モル)
を加えた。原料オルトリン酸塩組成はKH2PO4
0.96H2Oに対応する。無水酢酸(400g,3.92モ
ル)を加え、反応混合物を25分間で75℃まで昇温
し、同温度で25分間保つた後急速に20℃まで冷却
した。生成した澄明な溶液に無水酢酸(500g,
4.9モル)を滴下し、次いで水酸化リチウム(1
水塩)(107g,2.55モル)を加え、約30℃で7時
間撹拌を続けた。以下実施例1と同様の操作によ
つて、125gのアセチルリン酸が得られた。液体
クロマトグラフ法による純度は〜P=5.5mmol/
gであつた。 実施例 7 市販Na2HPO4・2H2O(178g,1.0モル)、酢酸
(474g,7.9モル)及び無水酢酸(504g,4.9モ
ル)の混合物を、20〜26℃間の温度で80分間撹拌
し、生じた無色澄明な溶液に炭酸リチウム(70
g,0.95モル)を加え更に室温で4時間撹拌を続
けた。生成した沈澱を別し、酢酸及びメタノー
ルで洗浄し、減圧下に乾燥するとアセチルリン酸
のリチウム塩140gが得られた。液体クロマトグ
ラフ法による純度は〜P=5.0mmol/gであつ
た。 実施例 8 市販K3PO4(無水)(100g,0.47モル)を酢酸
(340g,5.7モル)と水(17g,0.94モル)との
混合物に加え、生じた混合物を一夜室温で撹拌し
た。無水酢酸(242g,2.4モル)を添加し、反応
混合物の温度を約40分間で60℃とし、その温度で
25分間保つた後氷水浴を用いて急激に冷却した。
生じた無色澄明な溶液に約22℃で無水酢酸(83
g,0.8モル)を追加し、次いで炭酸リチウム
(36.5g,0.49モル)、酢酸(128g,2.1モル)を
加え室温で3時間撹拌を続けた。生成した沈澱を
実施例7と同様に処理するとアセチルリン酸のリ
チウム塩61gが得られた。液体クロマトグラフ法
による純度は〜P=5.5mmol/gであつた。 実施例 9 市販NaH2PO4・H2O(41g,0.3モル)、酢酸
(143g,2.4モル)及び無水酢酸(245g,2.4モ
ル)の混合物を、60℃で70分間撹拌し、生じた無
色澄明な溶液を急激に20℃まで冷却した。酢酸リ
チウム(無水)(43g,0.65モル)を加え、生成
した沈澱を実施例7と同様に処理するとアセチル
リン酸のリチウム塩41gが得られた。液体クロマ
トグラフ法による純度は〜P=5.0mmol/gであ
つた。 実施例 10 市販NaH2PO4・2H2O(50g,0.32モル)、酢酸
(200g、3.3モル)及び無水酢酸(165g,1.6モ
ル)の混合物を、60℃で40分間撹拌し、生じた無
色澄明な溶液を急激に20℃まで冷却した。酢酸リ
チウム(無水)(42g,0.64モル)を加え、生成
した沈澱を実施例7と同様に処理すると、アセチ
ルリン酸のリチウム塩43gが得られた。液体クロ
マトグラフ法による純度は〜P=5.2mmol/gで
あつた。 実施例 11 市販K2HPO4(無水)(56g,0.32モル)、酢酸
(200g,3.3モル)及び無水酢酸(98g,0.96モ
ル)の混合物を、80℃で30分間撹拌し、生じた無
色澄明な溶液を急激に25℃まで冷却した。炭酸リ
チウム(24g,0.32モル)次いで酢酸(60g,
1.0モル)を加え更に室温で1夜撹拌を続けた。
生成した沈澱を実施例7と同様に処理すると、ア
セチルリン酸のリチウム塩27gが得られた。液体
クロマトグラフ法による純度は〜P=5.4mmol/
gであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 リン酸のナトリウム又はカリウム塩を酢酸媒
    体中で無水酢酸によりアセチル化し、モノアセチ
    ル化段階の溶液にイオン性リチウム化合物を加え
    てモノアセチルリン酸をリチウムを含む塩の形で
    反応媒体から沈澱分離することを特徴とするアセ
    チルリン酸塩の製造方法。
JP1684384A 1984-02-01 1984-02-01 アセチルリン酸塩の製造法 Granted JPS60161991A (ja)

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