JPH048542B2 - - Google Patents

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JPH048542B2
JPH048542B2 JP59145179A JP14517984A JPH048542B2 JP H048542 B2 JPH048542 B2 JP H048542B2 JP 59145179 A JP59145179 A JP 59145179A JP 14517984 A JP14517984 A JP 14517984A JP H048542 B2 JPH048542 B2 JP H048542B2
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は炭素繊維用水性サイジング剤に関し
て、更に詳しくは炭素繊維の取扱いを容易にし且
つそのコンポジツト物性を向上させるサイジング
剤に関する。 炭素繊維は軽量で、高強力且つ高モジユラスと
いう特性を有するため、コンポジツト用補強材と
して注目されている。ところが、該炭素繊維はも
ともと、伸度が小さく、脆い繊維であるため、機
械的摩擦によつて容易に毛羽や糸切れが発生す
る。そして、これらの毛羽や糸切れが炭素繊維の
取扱い性を著るしく低下させ、そのコンポジツト
物性も低下させる。そこで、炭素繊維にサイジン
グ剤を付与して、このサイジング剤により、該炭
素繊維を集束し、該炭素繊維にフレキシビリテイ
ーを与え、該炭素繊維の耐摩耗性を向上させると
ともに、炭素繊維とマトリツクスレジンとの間の
本質的には不充分な装着性を改善して、得られる
コンポジツトの層間剪断強度を向上させることが
行なわれている。 本発明はかかるサイジング剤に関するものであ
る。 <従来の技術とその問題点> 従来、炭素繊維用サイジング剤として、次のよ
うな芳香族グリシジルエーテルや芳香族グリシジ
ルアミンを使用するものが提案されている。 先ず、ビスフエノールAジグリシジルエーテル
を使用するサイジング剤がある(特公昭57−
15229)。これは、炭素繊維とマトリツクスレジン
との接着性をよくするために、マトリツクスレジ
ンと同様の化合物を使用するものである。この種
のサイジング剤によると確かに、前記接着性はよ
くなる。しかし、メチレンクロライドやジクロル
エタン等の有機溶剤を使用するものであるため、
その毒性や引火性の危険が大きく、炭素繊維の製
織時における毛羽や糸切れの発生抑制効果が低い
という問題点がある。 また、ビスフエノールA型エポキシ樹脂(エピ
コート828とエピコート1001を特定割合で混合し
たもの、いずれもシエル社製)を、ポリオキシエ
チレン系非イオン界面活性剤を乳化剤とし、水性
エマルジヨンとして使用するサイジング剤がある
(特開昭57−171767)。この場合、有機溶剤を使用
しないため、それによる毒性や引火性の危険はな
い。しかし、乳化剤の種類や使用量を特定して
も、炭素繊維の製織時における毛羽や糸切れの発
生抑制と得られるコンポジツトの層間剪断強度と
の双方を充足することが困難という問題点があ
る。 そして、N,N,N′,N′−テトラグリシジル
フエニレンジアミンを使用するサイジング剤があ
る(特公昭59−9664)。これは、炭素繊維とマト
リツクスレジンとの接着性をよくするものであ
る。この種のサイジング剤によると、前記したビ
スフエノールAジグリシジルエーテルを使用する
従来のサイジング剤よりも、炭素繊維とマトリツ
クスレジンとの接着性はよくなり、得られるコン
ポジツトの層間剪断強度は向上する。しかし、三
級アミノ基を含有するものであるためにエポキシ
基が経時変化し、その結果該サイジング剤で処理
された炭素繊維は経時的にそのフレキシビリテイ
ーを失なつて固くなり、該炭素繊維の製織時にお
ける毛羽や糸切れが増加するという問題点があ
る。 以上要するに、従来提案されている炭素繊維用
サイジング剤には、毒性や引火性の危険がないも
の、或いは炭素繊維とマトリツクスレジンとの接
着性をよくして得られるコンポジツトの層間剪断
強度を向上するものがあるが、これらの効果を併
せて充分に発揮し、同時に炭素繊維の製織特にお
ける毛羽や糸切れの発生を抑制する効果も充分に
発揮するというものはないのである。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明は、叙上の如き従来の問題点を解決する
もので、有機溶剤を使用する必須性をなくしてそ
の毒性や引火性の危険を排除し、また炭素繊維に
充分な抱合力並びに耐摩耗性を与え、毛羽や糸切
れの発生を抑制して該炭素繊維の取扱い性を大い
に向上し、更に炭素繊維とマトリツクスレジンと
の接着性をよくして得られるコンポジツトに優れ
た層間剪断強度を付与する、炭素繊維用水性サイ
ジング剤を提供するものである。 <問題点を解決するための手段> しかして本発明者らは、以上の観点で鋭意研究
した結果、特定のビスフエノール型ポリアルキレ
ンエーテルエポキシ化合物を主要成分とする炭素
繊維用水性サイジング剤が正しく好適であること
を見出し、本発明を完成するに到つた。 すなわち本発明は、次の一般式()又は
()で示されるビスフエノール型ポリアルキレ
ンエーテルエポキシ化合物を50〜100重量%、非
イオン型界面活性剤を0〜50重量%含有すること
を特徴とする炭素繊維用水性サイジング剤に係
る。 一般式(): 一般式(): [但し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基{単独
又は混合のいずれでもよく、混合の場合にブロツ
ク結合又はランダム結合のいずれでもよい}。 Yは、
【式】
【式】又は−CH2−。n は5〜30の整数。Xは次の()又は()より
選ばれる残基{これらの残基中、−O−は一般式
()の末端グリシジル基へ結合する}。 ()
【式】(Z1,Z2はCH3−又は
【式】) ()
【式】又は
【式】(Z3はR′O −又は
【式】で、ここに R′は炭素数1〜18の、アルキル基、アルケニ
ル基又は置換フエニル基)] 前記一般式()又は()において、nが5
〜20の整数が好ましい。毛羽や糸切れの発生を抑
制する効果及び得られるコンポジツトの層間剪断
強度を向上する効果で優れているからである。ま
た前記一般式()又は()において、nが5
〜20の整数であり、且つRがエチレン基/プロピ
レン基+ブチレン基≧8/2(モル比)であると、
一層好ましい。この場合、該一般式()又は
()で示されるビスフエノール型ポリアルキレ
ンエーテルエポキシ化合物は水に対して自己乳化
性を発揮するようになり、得られるコンポジツト
の層間剪断強度が一層向上する等、本発明の効果
の発現が更に著しくなるからである。 本発明に係るサイジング剤は、前記一般式
()又は()で示されるビスフエノール型ポ
リアルキレンエーテルエポキシ化合物の他に、必
要に応じて、非イオン型界面活性剤を50重量%以
下の範囲で含有することができる。かかる非イオ
ン型界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
(6モル)ノニルフエニルエーテル、ポリオキシ
エチレン(30モル)トリスチレン化フエニルエー
テル等がある。いずれの場合も、本発明に係るサ
イジング剤は、前記一般式()又は()で示
されるビスフエノール型ポリアルキレンエーテル
エポキシ化合物を50重量%以上、好ましくは90重
量%以上含有するものである。 <作用等> 本発明に係るサイジング剤は、PAN系、ピツ
チ系又はレーヨン系等の各種炭素繊維(黒鉛繊維
を含む)に適用され、所期効果を発揮する。適用
の具体的手段は、デイツプ法、スプレー法又はロ
ーラー法等の、従来手段のいずれでもよく、サイ
ジング剤を炭素繊維に含浸後、熱風や赤外線ラン
プ等で乾燥する。適用に際してサイジング剤を、
そのまま又は少量の非イオン型界面活性剤で水性
エマルジヨンとし、有効成分換算で、通常は25重
量%以下、好ましくは0.5〜5重量%に調整する。
該サイジング剤の炭素繊維への付着量は、有効成
分換算で、通常は0.2〜6重量%、好ましくは0.3
〜2重量%である。 <発明の効果> 以上説明した通りであるから、本発明には、要
約すると次のような効果がある。 (1) そのままで又は少量の非イオン型界面活性剤
で均一安定な水性エマルジヨンとすることがで
き、この状態で炭素繊維に適用することができ
るため、毒性や引火性の危険がない。 (2) 炭素繊維に優れた抱合力及び耐摩耗性を付与
することができるため、該炭素繊維の製織時に
おける毛羽や糸切れの発生を抑制し、その取扱
い性を大幅に向上する。 (3) 前記(1)及び(2)の効果と相まつて、炭素繊維と
マトリツクスレジンとの接着性もよいため、得
られるコンポジツトの層間剪断強度も向上す
る。 <実施例> 先ず、前記一般式()又は()で示される
ビスフエノール型ポリアルキレンエーテルエポキ
シ化合物につき、次のA−1〜A−7を合成し
た。 ●A−1:一般式()において、Rがエチレン
基、Yが
【式】nが10。 ●A−2:一般式()において、Rがエチレン
基、Yが
【式】nが15、Xが ●A−3:一般式()において、Rがエチレン
基、Yが
【式】nが20、Xが ●A−4:一般式()において、Rがプロピレ
ン基/エチレン基、Yが
【式】nが20。 但し、プロピレン基/エチレン基=30/70(モ
ル比)でランダム結合。 ●A−5:一般式()において、Rがプロピレ
ン基/エチレン基、Yが
【式】nが15。但 し、プロピレン基/エチレン基=30/70(モル
比)でランダム結合。 ●A−6:一般式()において、Rがプロピレ
ン基/エチレン基、Yが−CH2−、nが20、X
【式】但し、プロピ レン基/エチレン基=70/30(モル比)でラン
ダム結合。 ●A−7:A−6と同じ。但し、プロピレン基/
エチレン基=10/90(モル比)でランダム結合。 A−1〜A−3につき、合成方法を以下に挙げ
る。A−4〜A−7の合成はA−1〜A−3の合
成に準じて行なつた。 ●A−1の合成方法:撹拌機、還流冷却器、滴下
ロート及び温度計を備える1容の四つ口フラ
スコを使用した。このフラスコに、ビスフエノ
ールAを出発物質としてエチレンオキサイドを
付加重合した分子量1000のポリアルキレンエー
テル500g(0.5モル)とテトラエチレンアンモ
ニウムクロライド6.0g(0.1重量%)とを加
え、更に60〜80℃でエピクロルヒドリン92.5g
(1.0モル)を滴下した。滴下終了後、90〜100
℃で2時間撹拌し、80〜100℃で水酸化カリウ
ム56.1g(1.0モル)を加え、その温度で3時
間撹拌を続けた。そして、副生した塩を除去
し、生成物(A−1)を得た。 ●A−2の合成方法:A−1の場合と同様のフラ
スコに、ジメチルジクロルシラン129g(1.0モ
ル)とピリジン79.1g(1.0モル)とを加え、
更にビスフエノールAを出発物質としてエチレ
ンオキサイドを付加重合した分子量1000のポリ
アルキレンエーテル500g(0.5モル)を40℃以
下で滴下し、滴下終了後2時間撹拌した。次い
で、ピリジン79.1g(1.0モル)とグリシドー
ル74g(1.0モル)とを40℃以下で滴下し、滴
下終了後室温で2時間撹拌した。そして、副生
した塩を除去し、生成物(A−2)を得た。 ●A−3の合成方法:A−1の場合と同様のフラ
スコに、オキシ塩化リン133.3g(1.0モル)と
ピリジン79.1g(1.0モル)とを加え、更にビ
スフエノールAを出発物質としてエチレンオキ
サイドを付加重合した分子量1000のポリアルキ
レンエーテル500g(0.5モル)を40℃以下で滴
下し、滴下終了後2時間撹拌した。次いでピリ
ジン158.2g(2.0モル)とグリシドール148g
(2.0モル)とを40℃以下で滴下し、以下A−2
の場合と同様にして生成物(A−3)を得た。 次に、かくして合成したA−1〜A−7等を用
い、第1表記載のサイジング剤(実施例1〜7、
比較例1〜3)を調整した。 そして、いずれも次のように、炭素繊維を処理
し、コンポジツトを成形して、試験乃至評価し
た。結果を第2表に示した。 ●炭素繊維のサイジング処理:市販のPAN系炭
素繊維(8μ/3000フイラメント)を有機溶剤
にて脱サイズし、これを各サイジング剤を有効
成分付着量が0.7重量%となるようにデイツプ
法で含浸させ、乾燥後、オーブン中で150℃×
30分間熱処理した。 ●コンポジツトの成形:前記とようにサイジング
処理した炭素繊維に、エピコート828(シエル社
製、ビスフエノールAジクリシジルエーテルモ
ノマー)を100g+ボロントリフルオライドモ
ノメチルアミンを5g+メチルエチルケトンを
25gからなる樹脂液を含浸させ、120℃で半硬
化させて一方向プリプレグを作成した。このプ
リプレグを金型中に積層して、170℃×1時間
加圧し、Vf(コンポジツト中の炭素繊維の体積
%)=60%のコンポジツトを成形した。 ●毛羽、糸切れ試験:前記のようにサイジング処
理した炭素繊維について、TM式抱合力テスタ
ー(大栄化学精機社製)を用い、荷重50g/
3000フイラメント、θ=150度、擦過長30mm、
クロムメツキ金属櫛を150回/分の速さで500回
往復運動させて、繊維−金属間の擦過試験をし
た。また別に、ラビングテスター(東洋精機社
製)を用い、内角35度、1回撚り、擦過長20
mm、100回/分の速さで500回往復運動させて、
繊維−繊維間の擦過試験をした。そして、とも
に以下の5段階基準で評価した。 A=毛羽が殆んど発生しない。 B=単数的な毛羽しか発生しない。 C=毛羽が集団的に発生する。 D=毛羽が多発し、一部が切断する。 E=3000フイラメントが切断する。 ●層間剪断強度試験:前記のように成形したコン
ポジツトについて、ASTMのD−2344に準じ
測定した(ILSS)。 ●乳化安定性試験:各サイジング剤の有効成分10
重量%エマルジヨンを調整し、20℃×7日間放
置した。そして、以下の3段階基準で評価し
た。 ○=分離なし △=クリーム状分離物が浮いた ×=沈澱が生じた
【表】
【表】
【表】
【表】 もの。
第2表の結果からも、前述の如き本発明の効果
が明白である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式()又は()で示されるビス
    フエノール型ポリアルキレンエーテルエポキシ化
    合物を50〜100重量%、非イオン型界面活性剤を
    0〜50重量%含有することを特徴とする炭素繊維
    用水性サイジング剤。 一般式(): 一般式(): [但し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基{単独
    又は混合のいずれでもよく、混合の場合にブロツ
    ク結合又はランダム結合のいずれでもよい}。 Yは、【式】【式】又は−CH2−。n は5〜30の整数。Xは次の()又は()より
    選ばれる残基{これらの残基中、−O−は一般式
    ()の末端グリシジル基へ結合する}。 () 【式】(Z1,Z2はCH3−又は 【式】) () 【式】又は【式】(Z3はR′O −又は【式】で、ここに R′は炭素数1〜18の、アルキル基、アルケニ
    ル基又は置換フエニル基)] 2 一般式()又は()において、nが5〜
    20の整数である特許請求の範囲第1項記載の炭素
    繊維用水性サイジング剤。 3 一般式()又は()において、Rがエチ
    レン基/プロピレン基+ブチレン基≧8/2(モ
    ル比)である特許請求の範囲第2項記載の炭素繊
    維用水性サイジング剤。
JP14517984A 1984-07-12 1984-07-12 炭素繊維用水性サイジング剤 Granted JPS6128074A (ja)

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