JPH05100205A - デイスプレイ装置 - Google Patents

デイスプレイ装置

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JPH05100205A
JPH05100205A JP3290668A JP29066891A JPH05100205A JP H05100205 A JPH05100205 A JP H05100205A JP 3290668 A JP3290668 A JP 3290668A JP 29066891 A JP29066891 A JP 29066891A JP H05100205 A JPH05100205 A JP H05100205A
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path length
dot
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JP3290668A
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English (en)
Inventor
Ikuo Kato
幾雄 加藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体表示を意図してディスプレイ装置を構成
する場合、ドットとレンズとの間の光路長のドットごと
のバラツキに関係なく、ドットの像の正確な表示が可能
である。 【構成】 2次元ディスプレイDPのドット2a,2
b,2cの前方には、各ドット2a,2b,2cに対応
させて微小レンズ1a,1b,1cが設けられ、ドット
2a,2b,2cと微小レンズ1a,1b,1cとの間
には、これらの間の光路長S1を変化させるための層1
0が設けられている。層10によってドットとレンズと
の間の光路長のドットごとのバラツキが生ずる場合にも
層10の透明電極7,8間への印加電圧を電圧制御部4
0により制御することにより、光路長S1の変化を精度
良く制御し、正しい像4の位置を正確に与えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ,テレビ
受信機などに利用されるディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ・グラフィックスの
表示に見られるように3次元画像(立体画像をも含む)
を表示する技術へのニーズが高まっており、例えば文献
「画像ラボ 1990年11月 第20頁〜第24頁」
に開示されているように、実際に両眼視差を用いた方式
のものが3次元ディスプレイ装置として多く利用されて
いる。なお、両眼視差を用いた方式は、メガネ方式とメ
ガネ無し方式とに大別されている。メガネ無し方式は、
例えば文献「テレビジョン学会誌 第44巻,第5号,
第591頁〜第597頁,1990年」に示されている
ように、その一般性からテレビ受信機としての利用が考
えられている。
【0003】一方、メガネ方式には、メガネに単純な偏
光板や色フィルターなどを用いる方法と、メガネにシャ
ッター機能を持つ方法と、メガネに2次元ディスプレイ
を持つ方法などがある。
【0004】メガネ方式では、単純な偏光板を持つ方法
が一般的であり、アイマックス社の様な大画面スクリー
ンに偏光の違う2つの像を投影する方法や、ソニーテク
トロニクス社の様な2次元ディスプレイの前面に偏光フ
ィルタのシャッタを設け、偏光方向を変化させた時分割
駆動を行なった方法等がある。
【0005】また、メガネ方式において、2次元ディス
プレイをメガネに持つものは、例えば文献「画像ラボ
1991年1月 第29頁〜第33頁」や文献「画像ラ
ボ1991年1月 第20頁〜第23頁」に示されてい
るように、頭部搭載型ディスプレイ(HMD)ともいわ
れ、最近の人工現実感の研究により注目されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各種方式のディスプレイ装置は、そのほとんどが両眼
視差のみを利用した3次元ディスプレイとなっており、
両眼視差のみの情報で所謂錯覚を利用して立体表示して
いるので、目の調節機構(ピント調節等の機構)と輻輳
機構(物体を注視する運動機構)とが一致しない場合が
多く、一般に20分以上ディスプレイを見続けると、目
の疲労が蓄積するという欠点があった。図11はこの様
子を説明するための図であり、例えば、画面210上
に、2つの像P1,P2が所定間隔Zだけ隔てて表示さ
れており、この2つの像P1,P2を人間の目201,
202で両眼視するとき、目201,202の調節機構
は、目201,202から画面210までの実際の距離
L1にピントを合わすが、目201,202の輻輳機構
は、一方の目201が像P2の方に向き,他方の目20
2が像P1の方に向くように目201,202を制御す
るので、注視点は、これらの交差位置CLSとなり、図
11の例では、実際の画面よりも手前となる。従って、
ピントを合わす距離L1と注視点CLSまでの距離L2
とが一致せず、これにより目の疲労が生ずると考えら
れ、画面を長く見続けると、L1とL2との差が大きい
程、目の疲労の蓄積も大きくなると考えられる。
【0007】本発明は、目の疲労が少なく臨場感に富ん
だ立体画像を簡単な仕方で表示することの可能なディス
プレイ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のディスプレイ装置は、2次元ディス
プレイを形成する少なくとも1画素からなるドットごと
にドットの前面に、微小なレンズがそれぞれ設けられて
おり、さらに、前記微小なレンズと前記ドットとの光路
長を変化させる光路長変化手段と、前記光路長またはそ
の光路長の変化状態を記憶する光路長記憶手段と、光路
長記憶手段に記憶されている情報と画像情報とに基づい
て、光路長を変化させる量を各ドットごとに決定する決
定手段とが設けられ、前記光路長変化手段は、前記決定
手段により決定された量に相当する分の光路長を変化さ
せるようになっていることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載のディスプレイ装置
は、2次元ディスプレイを形成する少なくとも1画素か
らなるドットごとにドットの前面に、微小なレンズがそ
れぞれ設けられており、さらに、前記微小なレンズの焦
点距離を変化させる焦点距離変化手段と、前記焦点距離
またはその焦点距離の光路長の変化状態を記憶する焦点
距離記憶手段と、焦点距離記憶手段に記憶されている情
報と画像情報とに基づいて、各ドットごとに焦点距離を
変化させる量を決定する決定手段とが設けられており、
前記焦点距離変化手段は、前記決定手段により決定され
た量に相当する分の焦点距離を変化させるようになって
いることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載のディスプレイ装置
は、2次元ディスプレイを形成するドットの前方に、デ
ィスプレイ全面に作用する少なくとも1枚以上のレンズ
が設けられており、さらに、前記レンズとドットとの光
路長をドットごとに変化させる光路長変化手段と、前記
光路長またはその光路長の変化状態を記憶する光路長記
憶手段と、光路長記憶手段に記憶されている情報と画像
情報とに基づいて、光路長を変化させる量を決定する決
定手段とが設けられ、前記光路長変化手段は、決定され
た量に相当する分の光路長を変化させるようになってい
ることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載のディスプレイ装置では、ドット
ごとに対応した微小なレンズとドットとの光路長、また
はその光路長の変化状態を記憶し、記憶されている情報
と画像情報に従って光路長を変化させる量を各ドットご
とに決定し、決定された量に相当する分の光路長を変化
させる。
【0012】また、請求項2記載のディスプレイ装置
は、ドットごとに対応した微小レンズの焦点距離長を変
化させる手段の焦点距離、またはその焦点距離の光路長
の変化状態を記憶し、記憶されている情報と画像情報に
従って各ドットごとに焦点距離を変化させる量を決定
し、決定された量に相当する分の焦点距離を変化させ
る。
【0013】また、請求項3記載のディスプレイ装置
は、ディスプレイ全面に作用するレンズとドットとの光
路長、またはその光路長の変化状態を記憶し、記憶され
ている情報と画像情報に従って光路長を変化させる量を
決定し、決定された量に相当する分の光路長を変化させ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1,図2は本発明に係るディスプレイ装置の
第1の実施例の正面図,断面図である。図1,図2のデ
ィスプレイ装置において、2次元ディスプレイDPに
は、1画素からなるドット2a,2b,2cが形成さ
れ、また2次元ディスプレイDPには、前面ガラス3が
設けられている。さらにこのディスプレイ装置では、2
次元ディスプレイDPの各ドット2a,2b,2cの前
方に、各ドット2a,2b,2cに対応させて微小レン
ズ1a,1b,1cが設けられている。
【0015】微小レンズ1a,1b,1cは、焦点距離
がfのとつレンズであって、微小レンズ1a,1b,1
cとドット2a,2b,2cとの光路長S1は、レンズ
1a,1b,1cの焦点距離f以下の値に設定されてい
る。この場合、観察者は、この微小レンズ1a,1b,
1cを用いて2次元ディスプレイDPの各ドット2a,
2b,2cの正立虚像4を目5で見ることができるよう
になっている。
【0016】さらに、図1,図2のディスプレイ装置で
は、2次元ディスプレイDPの前面ガラス3上に、液晶
材料6と、透明電極7,8と、保護ガラス9とからなる
層10が形成されており、透明電極7,8間の印加電圧
を変化させることにより、液晶材料6の屈折率を変化さ
せ、この結果、レンズとドットとの間の光路長S1(レ
ンズとドットとの間の実際の距離と相違する)を変化さ
せて、レンズに対する虚像の位置S2を変化させること
ができるようになっている。すなわち、層10は、微小
なレンズとドットとの光路長を変化させる光路長変化手
段として機能するようになっている。さらに、この実施
例では、透明電極7,8間への印加電圧を制御する電圧
制御部40が設けられている。
【0017】このような構成において、例えば、レンズ
(薄膜レンズとする)の焦点距離fを10mmとし、層1
0の厚さを3mmとし、レンズの径dを1mmとし、観察者
の目5とレンズとの距離eを100mmとする。この場合
に、前面ガラス3,保護ガラス9,透明電極7,8の厚
さを計算の便宜上0mmとし、層10における屈折を考慮
しないと、レンズと虚像との距離S2は、単純に、レン
ズの焦点距離fと、ドットとレンズとの距離S1とによ
り、次式のように求められる。
【0018】
【数1】1/S2=−1/f+1/S1
【0019】数1により、レンズとドットとの間の実際
の距離を約8mmとし、液晶材料6の屈折率を約1.5と
し、S1が9.5238mmとなるように液晶材料6に印
加する電圧を決定すると、S2は200mmとなり、角倍
率Γは7.7倍となる。また、S1が9.8765mmと
なるように電圧を変化させると、S2は800mmにな
り、角倍率Γは9.9倍になる。
【0020】このときには、光路長差ΔS1は352.
7μmであり、光路長の352.7μmの変化で、虚像
の位置が600mmも変化する。光路長S1を9.886
5mmと1μm変化させると、S2は871mmとなり、ま
た、光路長S1を9.8665mmにすると、S2は73
9mmとなる。S1とfとの関係にもよるが、ΔS1=1
μmでΔS2=70mmの変化が生じてしまう。このこと
からわかるように、像位置を正確に表示させるために
は、光路長を非常に高精度に制御する必要がある。
【0021】通常の液晶ディスプレイは、液晶層の厚さ
が10μm程度と薄いためスペーサにより±0.2μm
以内であれば光路長S1を容易に高精度に制御できる
が、この場合でも1%以下に高精度に制御することは難
しい。
【0022】すなわち、液晶層が単純な表示用のものと
して用いられる場合には、差程の精度は要求されない
が、この液晶を用いて光路長変化手段を構成しようとす
るときには、この光路長変化手段は、液晶の屈折率の変
化と液晶の層の厚さとの積により、光路長変化を生じさ
せているので、光路長の変化が0.4mm、屈折率の変化
の割合を20%としても、液晶材料6の厚さは最低で約
2mm必要であり、この厚さで0.1μm以下の精度は、
0.005%に相当し、200倍の精度が必要であり、
このような精度に高精度に制御することは非常に難し
い。
【0023】図2の電圧制御部40は、このような問題
を解決するために設けられており、電圧を印加していな
い状態での光路長またはある一定の電圧を印加したとき
の光路長を測定し、この測定値を基準に、画像情報によ
って設定したい像の位置を与える光路長S1になるよう
な電圧を決定し、これを透明電極7,8に印加するよう
に構成され、これにより、1ドットごとのバラツキに関
係なく、像位置を正確に表示することを意図している。
【0024】図3は電圧制御部40の構成例を示す図で
あり、電圧制御部40は、電圧を印加していない状態で
の光路長データが記憶されているROM等の光路長記憶
部101と、画像情報102の中の距離情報に基づい
て、レンズ面からどの位置にドットの虚像を作れば良い
かを計算する表示位置データ計算部103と、表示位置
データ計算部103で算出された表示位置に基づいて光
路長データを算出する光路長計算部104と、算出され
た光路長データと光路長記憶部101に格納されている
光路長データとに基づき印加電圧を算出する印加電圧計
算部105と、計算された印加電圧の値が記憶される印
加電圧記憶部106と、ドットが表示されている間、印
加電圧記憶部106に記憶された印加電圧を透明電極
7,8に印加する電圧印加部107とが設けられてい
る。
【0025】このような電圧制御部40が設けられてい
ることによって、次のような手順により、像位置の正確
な表示を行なうことができる。すなわち、先づ、透明電
極7,8に電圧を印加していない状態での光路長を予め
測定し、これを光路長記憶部101に予め格納してお
く。ある特定ドットの画像情報を出力させたい場合、こ
の画像情報の中の距離情報に基づいてレンズ面からどの
位置にドットの虚像4を作れば良いかを表示位置データ
計算部103により計算する。なお、この計算において
は、光路長の可変範囲や、光路長とレンズの焦点距離の
値や精度も考慮する。
【0026】次いで、光路長計算部104では、算出さ
れた表示位置に基づいて光路長データを算出し、印加電
圧計算部105では、算出された光路長データと光路長
記憶部101に予め記憶されている光路長データとに基
づき(例えばこれらの差を求めることにより)、それに
対応した印加電圧を計算する。計算された印加電圧は、
印加電圧記憶部106に記憶され、電圧印加部107
は、ドットの表示をしている間、この印加電圧を透明電
極7,8に印加し、液晶材料6の屈折率を変化させ、光
路長を光路長計算部104により計算された通りのもの
に高精度に変化させる。
【0027】これにより、像位置の正確な表示が可能と
なり、特に、1ドットごとにバラツキがある場合にも、
光路長をドットごとに高精度に変化させることにより、
ドットごとのバラツキに関係なく、像位置の正確な表示
を行なうことが可能となる。
【0028】いま、例えば、1ドットに8ビットを割当
て、光路長の2mmからのずれを0.1μm単位で約±1
2.8μmまで光路長記憶部101に予め記憶させてお
けば、上記の仕方で光路長のバラツキを簡単にかつ正確
に補正することができ、光路長を高精度に制御すること
ができる。また、光路長記憶部101としては、2次元
ディスプレイDPに30万画素の高精細なものが用いら
れる場合には、30Mバイト程度の容量があれば十分で
ある。
【0029】また、電圧を印加していない状態での光路
長データを記憶する光路長記憶部101の他にも、電圧
印加による光路長の変化の状態を記憶する記憶部をさら
に設け、この記憶部に記憶されている光路長の変化の状
態に基づいて、設定すべき光路長や、それに必要な電圧
を計算するようにする場合には、像位置の表示をより正
確に行なうことができる。
【0030】また、電圧の大きさを変化させるかわり
に、印加電圧のパルス密度やパルス比を変化させること
によっても光路長を変化させることができ、これらの値
を計算することによっても像位置の正確な表示ができ
る。
【0031】図4は電圧制御部40の他の構成例を示す
図である。図4の構成例では、画像情報102の中の距
離情報に基づいて、レンズ面からどの位置にドットの虚
像を作れば良いかを計算する表示位置データ計算部11
3と、表示位置データ計算部113で算出された表示位
置に基づいて光路長データを算出する光路長計算部11
4と、算出された光路長データに基づき印加電圧を算出
する印加電圧計算部115と、計算された印加電圧の値
が記憶される印加電圧記憶部116と、ドットごとの光
路長が予め測定されて記憶されている光路長記憶部11
7と、予め測定されて記憶されているドットごとの光路
長に基づいて、印加電圧の補正値を予め計算する印加電
圧補正値計算部118と、印加電圧記憶部116に記憶
されている印加電圧の値を印加電圧補正値計算部118
で計算された補正値で補正する印加電圧補正部119
と、印加電圧補正部119で補正された結果の印加電圧
を透明電極7,8に印加する電圧印加部120とが設け
られている。
【0032】図4の構成では、予め測定したドットごと
の光路長の値を基に、ドットごとの印加電圧の補正値を
印加電圧補正値計算部118で予め計算し、記憶してお
く。ある特定ドットの画像情報を出力したい場合には、
この画像情報の中の距離情報に基づき、レンズ面からの
表示位置を表示位置データ計算部113で計算し、この
表示位置を基に、設定すべき光路長を光路長計算部11
4で算出する。印加電圧計算部115では、算出された
光路長データに基づき印加電圧を算出し、これを印加電
圧記憶部116に記憶させる。印加電圧補正部119で
は、特定のドットに対応した印加電圧の補正値を印加電
圧補正値計算部118から得て、この補正値により印加
電圧記憶部116に記憶された印加電圧を補正し、電圧
印加部120では、補正された結果の印加電圧を透明電
極7,8に印加する。
【0033】これにより、図3の構成例と同様に、液晶
材料6の屈折率を変化させ、光路長S1を高精度に変化
させて像位置の正確な表示が可能となり、特に、1ドッ
トごとのバラツキがある場合にも光路長S1をドットご
とに変化させることにより、ドットごとのバラツキに関
係なく、像位置の正確な表示を行なうことが可能とな
る。さらに、図4の構成例では、図3のように毎回1ド
ットごとに印加電圧の補正値を計算する必要がないの
で、表示速度を高めることができ、また簡単にIC化す
ることもできる。なお、印加電圧補正値計算部118
は、例えばこれを可変抵抗により構成することもできる
し、あるいは印加電圧のパルス比の選択手段により構成
することもできる。
【0034】図5は図2の構成において焦点距離fより
も光路長S1を大きくして、レンズの前方に倒立実像1
0が作られる場合を示した図であり、この場合も、上述
したような正立虚像4が表示される場合と同様に、図
3,または図4に示した構成の電圧制御部40を設ける
ことによって、像位置の表示を正確に行なうことができ
る。
【0035】図6は本発明に係るディスプレイ装置の第
2の実施例の断面図である。図6のディスプレイ装置で
は、微小レンズ30a,30b,30cが、屈折率の比
較的大きなネマチック液晶の一種が封入されている微小
液晶レンズ31a,31b,31cと、透明電極32
a,32b,32c;33a,33b,33cと、平と
つガラス34a,34b,34c;35a,35b,3
5cとから構成されている。
【0036】このような構成のディスプレイ装置では、
微小レンズ30a,30b,30cの焦点距離fをレン
ズとドットとの間の光路長S1以上にすることにより、
図1,図2におけると同様に、ドット2a,2b,2c
の正立虚像4を作ることができる。また、図6のディス
プレイ装置では、電極32a,32b,32cと電極3
3a,33b,33cとの間に電圧を印加して微小液晶
レンズ31a,31b,31cの液晶分子の配向状態を
制御することにより、液晶の屈折率を変化させ、微小レ
ンズ30a,30b,30cの焦点距離fを連続的に変
化させることができる。なお、これは、液晶分子の長軸
方向の屈折率neと短軸方向の屈折率n0が、液晶分子の
光学的異方性によって異なることに基づいている。この
ように微小レンズ30a,30b,30cの焦点距離を
変化させることにより、虚像4の位置を変化させること
ができる。
【0037】ところで、この第2の実施例においても、
焦点距離が僅かに変化するだけで、虚像4の位置が大き
く変動し、ドットごとのバラツキがあると、像位置を正
確に表示することが難しい。従って、この場合にも、電
極間の印加電圧を制御する図3または図4に示したと同
様の構成の電圧制御部41を設けることにより電極への
印加電圧を高精度に制御し、焦点距離を高精度に制御す
ることができる。これによって、ドットごとにバラツキ
があっても、像位置を正確に表示することが可能とな
る。なお、第2の実施例では、図3または図4の構成に
おいて、光路長記憶部101,117,光路長計算部1
04,114のかわりに、焦点距離記憶部、,焦点距離
計算部を設け、光路長のかわりに焦点距離を記憶し計算
する必要がある。この際、特に焦点距離は収差を多く伴
ない、収差が変化しながら焦点距離が変化するので、実
際に正しい像の位置を与える焦点距離が計算と少しずれ
ることが生じ易く、このため、焦点距離の変化情報を基
にこれらを予測し、焦点距離を決定するのが効果的であ
る。
【0038】また、図6に示すディスプレイ装置に対し
て種々の変形も可能である。例えば、図6に示すような
構成の微小レンズ30a,30b,30cのかわりに、
2つの平行電極間に液晶材料を封入し、一方の電極の各
ドットに対応した箇所を円形穴形パターンに加工し、電
極間の印加電圧によって液晶材料内の電界分布が変化し
て液晶分子の配向方向が変化することにより、微小レン
ズ30a,30b,30cと等価な微小レンズを形成す
ることも可能である。
【0039】上述した第1および第2の実施例では、図
1に示したように、2次元ディスプレイDPを形成する
1画素からなるドットごとに、ドットの前方に、微小な
レンズを設けたが、これを図7,図8に示すように変形
することも可能である。
【0040】すなわち、図7の構成例では、R(赤),
G(緑),B(青)のRGB3画素からなるドット2e
ごとに微小レンズ1eが設けられている。このとき、色
相情報を、RGBの3画素があってはじめて精度良く表
示できるので、カラー表示の場合には、RGBの画素そ
れぞれに微小レンズを設けた場合と比べて、性能に大き
な変化がなく、レンズの直径を大きくできる分だけ微小
なレンズを作成し易い。
【0041】また、図8の構成例では、RGB3画素か
らなるドットの4つの組2f,2g,2h,2iを新た
に1ドットとして、このドットごとに微小レンズ1fが
設けられている。この場合には、細線や輪郭の情報の表
示精度はいくらか低くなるものの、レンズの直径をさら
に大きくすることができるため、微小なレンズを作りや
すくなる。さらに、4つの組を1ドットとするかわり
に、3×3=9組で1ドットとすることもできる。
【0042】図9は本発明に係るディスプレイ装置の第
3の実施例の断面図である。図9のディスプレイ装置で
は、2次元ディスプレイDPの前面ガラス3上に、さら
に、光路長を変化させるための層19が設けられてお
り、また、2次元ディスプレイDPの前方には、各ドッ
トごとに対応した前述のような微小レンズのかわりに、
ディスプレイDP全面に作用するレンズ13が設けられ
ている。なお、レンズ13とドット27a乃至27iと
の光路長S1は、レンズ13の焦点距離f以下に設定さ
れている。
【0043】光路長を変化させるための層19は、屈折
率または光路長を電圧が加わることによって変化させる
ことの可能な材料16と、ITO透明電極15,17
と、保護ガラス18とから形成されている。
【0044】このような構成のディスプレイ装置におい
ても、ITO透明電極15,17に電圧を印加すること
により、材料16の屈折率または光路長を変化させ、ド
ット27a乃至27iとレンズ13との光路長S1を変
化することができ、虚像28a乃至28iの結像距離S
2を変化させることができる。
【0045】この第3の実施例においても、第1の実施
例と同様に、光路長S1が僅かに変化するだけで、虚像
28a乃至28iの位置が大きく変動し、像位置を正確
に表示することが難しい。従って、この場合にも、電極
間の印加電圧を制御する図3または図4に示したと同様
の構成の電圧制御部42を設けることによって、光路長
変化を高精度に制御し、像位置を正確に表示することが
可能となる。
【0046】なお、図9のディスプレイ装置では、画面
が大きく、これを少なくとも画面全面に作用する1枚の
レンズ13で像を作っているため、周辺のドット,例え
ば27a乃至27iと中央部付近のドット,例えば27
c,27dとでは、光路長が大きく相違する。このた
め、複数ドット単位でもよいから、何等かの補正が必要
である。
【0047】また、上述した各実施例において、図2,
図5,図6,図9のディスプレイ装置が、各ドットごと
に光路長,または焦点距離を変化させずに、ドットより
も広い領域,例えば、図1において1列分,あるいは1
行分のドット全域にわたって光路長,または焦点距離を
変化させるようには構成されているときには、広い領域
でのゆるやかな立体感を与える用途に適している。具体
的には、遠景,中景,近景の3種類だけの変化しか与え
ないで良いような場合には、これらの構成を用いること
により、遠景用領域の全てのドットに対して、光路長,
または焦点距離を遠景用に同じに設定し、近景用領域の
全てのドットに対して、光路長,または焦点距離を近景
用に同じに設定することができる。
【0048】一方、これらのディスプレイ装置が、各ド
ットごとに光路長,または焦点距離を変化させることが
可能な構成となっているときには(但し、図9は不
可)、画面の微細にわたって光路長,または焦点距離を
変化させるような用途に適しており、この場合には、ド
ットごとに立体感を得ることができる。
【0049】しかしながら、上記いずれの場合において
も、各ドットに対応した微小レンズまたは2次元ディス
プレイDP全面に作用するレンズの焦点距離,または、
これらのレンズとドットとの間にある層の屈折率を所定
の値に容易に設定できるので、表示する画像情報に従っ
て、上記焦点距離または屈折率を決定することにより、
2次元ディスプレイDPを用いる場合にも3次元表示が
可能となり、3次元ディスプレイ装置に上記ディスプレ
イ装置のいずれかを適用することにより、両眼視差によ
る立体視の場合にも注視点の距離に像を結像すること
で、目の疲労を軽減することができる。
【0050】図10(a),(b)はこの様子を説明す
るための図である。例えば、2次元画面210上に、2
つの像P1,P2が所定間隔Zだけ隔てて表示されてお
り、この2つ像P1,P2を観察する場合に、図10
(a)では一方の目201で像P2を見させる状態を示
し、図10(b)では他方の目202で像P1を見させ
る場合が示されている。目201,202の輻輳機構
は、図11に示したと同時に、一方の目201が像P2
の方に向き、他方の目202が像P1の方に向くように
目201,202を制御するので、注視点は、これらの
交差位置CLSとなり、図10(a),(b)の例で
は、実際の画面210よりも手前となる。このような場
合に、本発明によるディスプレイ装置をそれぞれ左眼
用,右眼用として取付け、このディスプレイ装置を画面
210の画像情報に従って制御することにより、画面2
10の像P1,P2の位置(いまの場合、実像位置)を
注視点CLSの位置まで移動させることができるので、
これにより、目201,202の調節機構は、目20
1,202から注視点CLSまでの距離L2にピントを
合わすよう目201,202を制御する。この結果、目
の輻輳と調節を一致させることができて、目の疲労を軽
減することができる。
【0051】また、上記例とは反対に、注視点CLSが
目201,202から画面210までの実際の距離L1
よりも遠い距離となるような像が画面210上に表示さ
れるときには、画面210の像の虚像が表示されるよう
ディスプレイ装置を構成し、注視点に虚像が表示される
ようにディスプレイ装置を制御することによって、同様
にして、目の輻輳と調節を一致させることができて、疲
労を軽減することができる。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
ディスプレイ装置によれば、ドットごとに対応した微小
なレンズとドットとの光路長、またはその光路長の変化
状態を記憶し、記憶されている情報と画像情報に従って
光路長を変化させる量を各ドットごとに決定し、決定さ
れた量に相当する分の光路長を変化させるようになって
いるので、ドットの像の正確な表示ができて、さらに
は、このディスプレイ装置を用いて3次元ディスプレイ
を構成する場合、光路長を適宜変化させて像位置を適宜
変化させることにより、目の疲労が少なく臨場感に富ん
だ立体画像を容易に表示することができる。
【0053】また、請求項2記載のディスプレイ装置に
よれば、ドットごとに対応した微小レンズの焦点距離長
を変化させる手段の焦点距離、またはその焦点距離の光
路長の変化状態を記憶し、記憶されている情報と画像情
報に従って各ドットごとに焦点距離を変化させる量を決
定し、決定された量に相当する分の焦点距離を変化させ
るようになっているので、ドットの像の位置の正確な表
示ができて、さらには、このディスプレイ装置を用いて
3次元ディスプレイを構成する場合、焦点距離を適宜変
化させて像位置を適宜変化させることにより、目の疲労
が少なく臨場感に富んだ立体画像を容易に表示すること
ができる。
【0054】また、請求項3記載のディスプレイ装置に
よれば、ディスプレイ全面に作用するレンズとドットと
の光路長、またはその光路長の変化状態を記憶し、記憶
されている情報と画像情報に従って光路長を変化させる
量を決定し、決定された量に相当する分の光路長を変化
させるようになっているので、ドットの像の位置の正確
な表示ができて、さらには、このディスプレイ装置を用
いて3次元ディスプレイを構成する場合、光路長を適宜
変化させて像位置を適宜変化させることにより、目の疲
労が少なく臨場感に富んだ立体画像を容易に表示するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施例
の正面図である。
【図2】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施例
の断面図である。
【図3】像位置を正確に表示させるための構成例を示す
図である。
【図4】像位置を正確に表示させるための構成例を示す
図である。
【図5】図2の構成において、焦点距離よりも光路長を
大きくした場合の状態を示す図である。
【図6】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施例
の断面図である。
【図7】ドットと微小なレンズとの配置の変形例を示す
図である。
【図8】ドットと微小なレンズとの配置の変形例を示す
図である。
【図9】本発明に係るディスプレイ装置の第3の実施例
の断面図である。
【図10】(a),(b)は本発明によって目の輻輳と
調節とを一致させる原理を説明するための図である。
【図11】目の輻輳と調節との一般的な関係を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1e,1f
微小レンズ 2a,2b,2c,2e,2f,2g,2h,2i
ドット 3
前面ガラス 6
液晶材料 16 屈折率または光路長を変化させ
ることの可能な材料 7,8,15,17
ITO透明電極 9
保護ガラス 13
レンズ 18
保護ガラス 19 屈折率または光路長を
変化させるための層 30a,30b,30c
微小レンズ 31a,31b,31c
微小液晶レンズ 32a,32b,32c,33a,33b,33c
透明電極 34a,34b,34c,35a,35b,35c
平とつレンズ 101
光路長記憶部 102
画像情報 103 表
示位置データ計算部 104
光路長計算部 105
印加電圧計算部 106
印加電圧記憶部 107
電圧印加部 113 表
示位置データ計算部 114
光路長計算部 115
印加電圧計算部 116
印加電圧記憶部 117
光路長記憶部 118 印
加電圧補正値計算部 119
印加電圧補正部 120
電圧印加部 DP
2次元ディスプレイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元ディスプレイを形成する少なくと
    も1画素からなるドットごとにドットの前面に、微小な
    レンズがそれぞれ設けられており、さらに、前記微小な
    レンズと前記ドットとの光路長を変化させる光路長変化
    手段と、前記光路長またはその光路長の変化状態を記憶
    する光路長記憶手段と、光路長記憶手段に記憶されてい
    る情報と画像情報とに基づいて、光路長を変化させる量
    を各ドットごとに決定する決定手段とが設けられ、前記
    光路長変化手段は、前記決定手段により決定された量に
    相当する分の光路長を変化させるようになっていること
    を特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 2次元ディスプレイを形成する少なくと
    も1画素からなるドットごとにドットの前面に、微小な
    レンズがそれぞれ設けられており、さらに、前記微小な
    レンズの焦点距離を変化させる焦点距離変化手段と、前
    記焦点距離またはその焦点距離の光路長の変化状態を記
    憶する焦点距離記憶手段と、焦点距離記憶手段に記憶さ
    れている情報と画像情報とに基づいて、各ドットごとに
    焦点距離を変化させる量を決定する決定手段とが設けら
    れており、前記焦点距離変化手段は、前記決定手段によ
    り決定された量に相当する分の焦点距離を変化させるよ
    うになっていることを特徴とするディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 2次元ディスプレイを形成するドットの
    前方に、ディスプレイ全面に作用する少なくとも1枚以
    上のレンズが設けられており、さらに、前記レンズとド
    ットとの光路長をドットごとに変化させる光路長変化手
    段と、前記光路長またはその光路長の変化状態を記憶す
    る光路長記憶手段と、光路長記憶手段に記憶されている
    情報と画像情報とに基づいて、光路長を変化させる量を
    決定する決定手段とが設けられ、前記光路長変化手段
    は、決定された量に相当する分の光路長を変化させるよ
    うになっていることを特徴とするディスプレイ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440955B1 (ko) * 2001-09-11 2004-07-21 삼성전자주식회사 2d/3d 겸용 디스플레이
KR20050084733A (ko) * 2004-02-24 2005-08-29 하경수 광학 필터 구조
KR100658709B1 (ko) * 2002-03-18 2006-12-15 삼성에스디아이 주식회사 입체 영상 디스플레이 장치

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KR100658709B1 (ko) * 2002-03-18 2006-12-15 삼성에스디아이 주식회사 입체 영상 디스플레이 장치
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