JPH0510337B2 - - Google Patents
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- JPH0510337B2 JPH0510337B2 JP59053574A JP5357484A JPH0510337B2 JP H0510337 B2 JPH0510337 B2 JP H0510337B2 JP 59053574 A JP59053574 A JP 59053574A JP 5357484 A JP5357484 A JP 5357484A JP H0510337 B2 JPH0510337 B2 JP H0510337B2
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- Japan
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- reduction
- catalyst
- reaction
- palladium
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はN−アシルフエニルアラニン類の改良
された製造法に関する。N−アシルフエニルアラ
ニン類はフエニルアラニン類製造時の中間体とし
て重要な化合物であり、とくに無置換のN−アシ
ルフエニルアラニンは、必須アミノ酸の一つであ
り、近年、人工甘味剤アスパルテームの原料とし
て伸長著しいL−フエニルアラニン製造時の前駆
体として重要な化合物である。即ち、N−アセチ
ルフエニルアラニンに酵素アシラーゼを作用させ
ると、このものは容易に不斉加水分解されてL−
フエニルアラニンが生成する。 従来、N−アシルフエニルアラニン類はN−ア
シルグリシンとベンズアルデヒド類との縮合反応
によつて比較的容易に製造される2−置換−4−
(置換)ベンジリデン−5−オキサゾロンまたは
その加水分解生成物であるα−アシルアミノ桂皮
酸類を還元して製造する方法が一般的である。還
元方法としては種々の方法が提案されているが、
工業的見地から不均一系の還元触媒の存在下に接
触還元する方法が現実的である。例えば、T.O−
Kuda and Y.Fujii,Bull.Chem.Soc.(Japan),
30,698(1957)によれば、置換または未置換の2
−メチル−4−ベンジリデン−5−オキサゾロン
をアルカリ水溶液中、ラネ−ニツケルを触媒とし
て40〜70Kg/cm2の圧力下に接触還元してN−アセ
チル−フエニルアラニン類を製造している。ま
た、白金またはパラジウム系の貴金属触媒を使用
した例としてはR.M.Herbst and D.Shemin,
Organic Synthesis,Coll.Vol.2.491頁の方法、
すなわち酸化白金を触媒としてα−アセトアミド
桂皮酸を酢酸中、常圧下に接触還元してN−アセ
チルフエニルアラニンを製造する方法が知られて
いる。しかしながら、前者の方法は高圧下で還元
するので、工業的には装置上の制約があり、しか
も触媒のラネ−ニツケルを比較的多量に使用する
ので、その廃棄により公害問題を生じる方法であ
る。また、後者の方法は溶媒として酢酸を使用し
ているので、還元後、生成物の単離は溶媒を濃縮
または留去しなければならず操作が繁雑になる欠
点を有する方法である。 接触還元に使用する触媒として、近年、パラジ
ウムまたは白金系の貴金属触媒が頻繁に使用され
ている。これは、これらの触媒が高価ではある
が、その使用量が少なくて済み、かつ、容易に再
生でき、再利用ができるので、触媒の廃棄がなく
なるなどの利点があることによる。一方、N−ア
シルフエニルアラニン類を対応するα−アシルア
ミノ桂皮酸類から製造する際の溶媒としては、単
離プロセスを簡素化する意味で、工業的には水溶
媒が望ましい。例えば、α−アセチルアミノ桂皮
酸を水酸化ナトリウム水溶液に溶解しパラジウム
炭素触媒の存在下に接触還元を行えば、常圧下で
比較的容易に還元されてN−アセチルフエニルア
ラニンが生成する。しかしながら、本発明者ら
は、(1)α−アシルアミノ桂皮酸類を単に強アルカ
リ性水溶液に溶解して還元を行なうと、反応後
過操作によつて回収した還元触媒は触媒の活性が
低下すること、その為、(2)循環使用すると新触媒
を使用した場合に比較して還元時間が著しく長く
かかるだけでなく、反応の途中で触媒が失活して
しまうこと、また(3)この回収した触媒は有機溶媒
での洗浄または希塩酸等の酸による洗浄操作を施
しても触媒活性は復元しないこと等を見出した。 このことは、高価な貴金属触媒は、工業的には
回収して循環使用するという常識に反するもので
ある。 本発明者らは、前記の知見にもとづいて、α−
アシルアミノ桂皮酸類をパラジウムまたは白金系
の貴金属触媒の存在下に水溶液中で還元するに際
して、触媒の活性を低下または失活させることな
く効率良く循環使用できる方法は鋭意検討した結
果、還元時の水溶液のPHが触媒の活性、さらには
回収触媒の不可逆的活性低下の原因であることを
見出し、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明α−アシルアミノ桂皮酸類をパラ
ジウムまたは白金系の還元触媒の存在下に接触還
元して対応するN−アシルフエニルアラニン類を
製造する方法において、還元反応をPH5〜9の水
溶液中で行うことを特徴とするN−アシルフエニ
ルアラニン類の製造方法である。 本発明の方法によれば、強アルカリ性水溶液で
の還元反応に比較して還元に要する時間が著しく
短縮でき、かつ、還元後過操作により回収した
還元触媒はそのまま循環使用しても活性の低下は
認められず、新触媒を使用した場合とほぼ同一の
時間で還元反応が進行する。 本発明の方法において用いられる原料のα−ア
シルアミノ桂皮酸類は、 一般式〔1〕 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、水酸
基、ハロゲン原子またはアリールオキシ基を示
し、またR3はメチル基またはフエニル基を示す)
で表わされる化合物であり、置換または無置換の
α−アシルアミノ桂皮酸である。具体的にはα−
アセチルアミノ桂皮酸、α−ベンゾイルアミノ桂
皮酸、α−アセチルアミノ−p−メチル桂皮酸、
α−ベンゾイルアミノ−p−メチル桂皮酸、α−
アセチルアミノ−p−エチル桂皮酸、α−ベンゾ
イルアミノ−p−エチル桂皮酸、α−アセチルア
ミノ−p−メトキシ桂皮酸、α−ベンゾイルアミ
ノ−p−メトキシ桂皮酸、α−アセチルアミノ−
3,4−メチレンジオキシ桂皮酸、α−ベンゾイ
ルアミノ−3,4−メチレンジオキシ桂皮酸、α
−アセチルアミノ−p−ヒドロキシ桂皮酸、α−
ベンゾイルアミノ−p−ヒドロキシ桂皮酸、α−
アセチルアミノ−3,4−ジヒドロキシ桂皮酸、
α−ベンゾイルアミノ−3,4−ジヒドロキシ桂
皮酸、α−アセチルアミノ−p−クロル桂皮酸、
α−ベンゾイルアミノ−p−クロル桂皮酸、α−
アセチルアミノ−3,4−ジクロル桂皮酸、α−
ベンゾイルアミノ−3,4−ジクロル桂皮酸、α
−アセチルアミノ−m−フエノキシ桂皮酸または
α−ベンゾイルアミノ−m−フエノキシ桂皮酸な
どを挙げることができる。これらの原料はN−ア
セチルグリシンまたはN−ベンゾイルグリシン
(馬尿酸)とベンズアルデヒド類とを無水酢酸中、
酢酸ナトリウムの存在下に縮合(Erlenmeyer反
応)させることによつて得られる2−メチル(ま
たはフエニル)−4−ベンジリデン(または置換
ベンジリデン)−5−オキサゾロン類を加水分解
することによつて容易に製造することができる。 本発明の方法に使用される還元触媒としてのパ
ラジウムまたは白金系の貴金属触媒は不均一系の
触媒であれば特に制限はなく、具体的な例として
はパラジウム炭素、パラジウムブラツク、パラジ
ウム硫酸バリウム、コロイドパラジウム、酸化白
金、白金炭素または白金シリカゲルなどを挙げる
ことができるが、勿論これらに限定されるもので
はない。これらの触媒の使用量は、通常、原料の
α−アシルアミノ桂皮酸類に対して0.1重量%以
上であり、使用量が多い程還元反応の時間は短縮
されるが、経済的な面ならびに反射操作上α−ア
シルアミノ桂皮酸類に対して30重量%以下で使用
するのが良い。好適には0.5〜10重量%の範囲で
使用するのが良い。 還元反応は水溶媒中で実施される。勿論還元反
応に対して不活性で、かつ、水と混和する有機溶
媒の併用下に反応を行つても差支えないが、生成
物を単離するに際して、有機溶媒を留去しなけれ
ばならず、操作が繁雑化する欠点がある。 反応の実施態様としては、原料のα−アシルア
ミノ桂皮酸類1重量部を水1〜100重量部、反応
操作ならびに容積効率の点から好ましくは2〜50
重量部に懸濁または溶解し、次に塩基を添加して
PHを5〜9の範囲、好ましくは5.5〜8.5の範囲に
調整する。その後触媒を添加し水素を用いて還元
反応を行えば良い。反応液のPHが9を越えると前
記のように回収触媒の循環使用に際して活性の低
下または失活をきたすだけでなく、新触媒使用時
でも本発明のPH範囲での還元反応に比較して反応
時間が長くなる傾向がある。またPHが5より低い
と、原料のα−アシルアミノ桂皮酸類の溶解度が
小さくなり、懸濁状態での還元反応となり、反応
を完了させるに要する時間が長く、工業的に好ま
しくない。 本発明の方法において、所定のPHに調整するの
に用いる塩基としては、無機塩基または有機塩基
であつて、還元反応に不活性なものであれば特に
限定はないが、通常は、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩または
重炭酸塩あるいはアンモニアが多用される。勿
論、トリエチルアミンなどで代表される有機塩基
を用いてもよい。 還元反応の温度、時間は還元触媒の使用量によ
り多少変化するが、通常、0〜100℃、0.5〜30時
間で反応は完結する。また、反応時の圧力は常圧
または加圧下のいずれでもよい。 反応生成物のN−アシルフエニルアラニン酸を
反応混合物より単離するには、触媒を別除去し
たのち、液を塩酸などの酸で酸析しすればよ
い。回収した触媒は何ら処理操作を施す必要はな
く、そのまま循環使用するだけで、何ら活性の低
下はなく還元反応を進行させることができる。 実施例 1 100mlのガラス製密閉容器にα−アセチルアミ
ノ桂皮酸10.25gと水30mlを仕込み攪拌下に45%
水酸化ナトリウム水溶液4.4gを添加してPHが6.8
の水溶液とした。次に5%パラジウム炭素0.2g
を添加し反応容器内を窒素置換、つづいて水素置
換してから常圧下40〜45℃で接触還元を行つた。
反応時間は水素の吸収が停止するまで約80分であ
り、この間1モル比(対α−アセチルアミノ桂皮
酸)の水素吸収量が認められた。反応後容器内を
窒素置換してから触媒を過し、少量の水で洗浄
した。洗液は一緒にして30〜35℃で35%塩酸を
添加してPHを1にし、0〜5℃に冷却ののち析出
している結晶を過し、冷水で洗浄後乾燥するこ
とによりN−アセチルフエニルアラニンの白色結
晶を得た。収量9.84g(収率95.0%/対α−アセ
チルアミノ桂皮酸)融点150〜151℃ 実施例 2 実施例1において回収したパラジウム炭素触媒
をそのまま使用し、実施例1と同様にα−アセチ
ルアミノ桂皮酸の還元反応を行い触媒の循環使用
を5回実施した。結果は表−1の通りでいずれの
場合も還元反応は80〜85時間で終了し、実施例1
とほとんど変わらなかつた。 【表】 比較例 100mlのガラス製密閉容器にα−アセチルアミ
ノ桂皮酸10.25gと水30mlを仕込み、次に45%水
酸化ナトリウム水溶液4.9gを添加して溶解した。
水溶液のPHは11.4であつた。この溶液に5%パラ
ジウム炭素0.2gを装入し反応容器内を窒素置換、
つづいて水素置換してから40〜45℃で常圧下に還
元を実施した。還元時間はおよそ3時間要した。
還元後は実施例1と同様に処理することによつて
N−アセチルフエニルアラニンの白色結晶9.84g
を得た。融点150〜151℃ここに回収された触媒を
循環使用する以外は全く同様にα−アセチルアミ
ノ桂皮酸の還元反応を実施した結果、還元に要し
た時間は循環使用1回目が5時間、2回目が9時
間であり、3回目は反応の途中で水素の吸収がス
トツプした。 実施例 3〜4 実施例1においてPHを変える以外は実施例1と
同様に還元反応を行つた結果を表−2に示す。ま
たこれらの実験で回収した触媒を循環使用した
所、循環使用3回まで還元に要した時間は新触媒
を用いた時とほとんど変わらなかつた。 【表】 実施例 5 実施例1において5%パラジウム炭素の代わり
に5%白金炭素0.2gを用い、また温度を30〜35
℃にする他は実施例1と同様に行つた。還元に要
した時間は135分であつた。ここで回収された触
媒を同一の反応条件下に3回循環使用したが還元
時間は130〜140分であり、ほとんど差が認められ
なかつた。 実施例 6〜12 種々の置換α−アシルアミノ桂皮酸を用いて実
施例1に準じて還元した結果を表−3に示す。反
応後生成物の単離は実施例1と同様に行つた。 【表】 施 〓
された製造法に関する。N−アシルフエニルアラ
ニン類はフエニルアラニン類製造時の中間体とし
て重要な化合物であり、とくに無置換のN−アシ
ルフエニルアラニンは、必須アミノ酸の一つであ
り、近年、人工甘味剤アスパルテームの原料とし
て伸長著しいL−フエニルアラニン製造時の前駆
体として重要な化合物である。即ち、N−アセチ
ルフエニルアラニンに酵素アシラーゼを作用させ
ると、このものは容易に不斉加水分解されてL−
フエニルアラニンが生成する。 従来、N−アシルフエニルアラニン類はN−ア
シルグリシンとベンズアルデヒド類との縮合反応
によつて比較的容易に製造される2−置換−4−
(置換)ベンジリデン−5−オキサゾロンまたは
その加水分解生成物であるα−アシルアミノ桂皮
酸類を還元して製造する方法が一般的である。還
元方法としては種々の方法が提案されているが、
工業的見地から不均一系の還元触媒の存在下に接
触還元する方法が現実的である。例えば、T.O−
Kuda and Y.Fujii,Bull.Chem.Soc.(Japan),
30,698(1957)によれば、置換または未置換の2
−メチル−4−ベンジリデン−5−オキサゾロン
をアルカリ水溶液中、ラネ−ニツケルを触媒とし
て40〜70Kg/cm2の圧力下に接触還元してN−アセ
チル−フエニルアラニン類を製造している。ま
た、白金またはパラジウム系の貴金属触媒を使用
した例としてはR.M.Herbst and D.Shemin,
Organic Synthesis,Coll.Vol.2.491頁の方法、
すなわち酸化白金を触媒としてα−アセトアミド
桂皮酸を酢酸中、常圧下に接触還元してN−アセ
チルフエニルアラニンを製造する方法が知られて
いる。しかしながら、前者の方法は高圧下で還元
するので、工業的には装置上の制約があり、しか
も触媒のラネ−ニツケルを比較的多量に使用する
ので、その廃棄により公害問題を生じる方法であ
る。また、後者の方法は溶媒として酢酸を使用し
ているので、還元後、生成物の単離は溶媒を濃縮
または留去しなければならず操作が繁雑になる欠
点を有する方法である。 接触還元に使用する触媒として、近年、パラジ
ウムまたは白金系の貴金属触媒が頻繁に使用され
ている。これは、これらの触媒が高価ではある
が、その使用量が少なくて済み、かつ、容易に再
生でき、再利用ができるので、触媒の廃棄がなく
なるなどの利点があることによる。一方、N−ア
シルフエニルアラニン類を対応するα−アシルア
ミノ桂皮酸類から製造する際の溶媒としては、単
離プロセスを簡素化する意味で、工業的には水溶
媒が望ましい。例えば、α−アセチルアミノ桂皮
酸を水酸化ナトリウム水溶液に溶解しパラジウム
炭素触媒の存在下に接触還元を行えば、常圧下で
比較的容易に還元されてN−アセチルフエニルア
ラニンが生成する。しかしながら、本発明者ら
は、(1)α−アシルアミノ桂皮酸類を単に強アルカ
リ性水溶液に溶解して還元を行なうと、反応後
過操作によつて回収した還元触媒は触媒の活性が
低下すること、その為、(2)循環使用すると新触媒
を使用した場合に比較して還元時間が著しく長く
かかるだけでなく、反応の途中で触媒が失活して
しまうこと、また(3)この回収した触媒は有機溶媒
での洗浄または希塩酸等の酸による洗浄操作を施
しても触媒活性は復元しないこと等を見出した。 このことは、高価な貴金属触媒は、工業的には
回収して循環使用するという常識に反するもので
ある。 本発明者らは、前記の知見にもとづいて、α−
アシルアミノ桂皮酸類をパラジウムまたは白金系
の貴金属触媒の存在下に水溶液中で還元するに際
して、触媒の活性を低下または失活させることな
く効率良く循環使用できる方法は鋭意検討した結
果、還元時の水溶液のPHが触媒の活性、さらには
回収触媒の不可逆的活性低下の原因であることを
見出し、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明α−アシルアミノ桂皮酸類をパラ
ジウムまたは白金系の還元触媒の存在下に接触還
元して対応するN−アシルフエニルアラニン類を
製造する方法において、還元反応をPH5〜9の水
溶液中で行うことを特徴とするN−アシルフエニ
ルアラニン類の製造方法である。 本発明の方法によれば、強アルカリ性水溶液で
の還元反応に比較して還元に要する時間が著しく
短縮でき、かつ、還元後過操作により回収した
還元触媒はそのまま循環使用しても活性の低下は
認められず、新触媒を使用した場合とほぼ同一の
時間で還元反応が進行する。 本発明の方法において用いられる原料のα−ア
シルアミノ桂皮酸類は、 一般式〔1〕 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、水酸
基、ハロゲン原子またはアリールオキシ基を示
し、またR3はメチル基またはフエニル基を示す)
で表わされる化合物であり、置換または無置換の
α−アシルアミノ桂皮酸である。具体的にはα−
アセチルアミノ桂皮酸、α−ベンゾイルアミノ桂
皮酸、α−アセチルアミノ−p−メチル桂皮酸、
α−ベンゾイルアミノ−p−メチル桂皮酸、α−
アセチルアミノ−p−エチル桂皮酸、α−ベンゾ
イルアミノ−p−エチル桂皮酸、α−アセチルア
ミノ−p−メトキシ桂皮酸、α−ベンゾイルアミ
ノ−p−メトキシ桂皮酸、α−アセチルアミノ−
3,4−メチレンジオキシ桂皮酸、α−ベンゾイ
ルアミノ−3,4−メチレンジオキシ桂皮酸、α
−アセチルアミノ−p−ヒドロキシ桂皮酸、α−
ベンゾイルアミノ−p−ヒドロキシ桂皮酸、α−
アセチルアミノ−3,4−ジヒドロキシ桂皮酸、
α−ベンゾイルアミノ−3,4−ジヒドロキシ桂
皮酸、α−アセチルアミノ−p−クロル桂皮酸、
α−ベンゾイルアミノ−p−クロル桂皮酸、α−
アセチルアミノ−3,4−ジクロル桂皮酸、α−
ベンゾイルアミノ−3,4−ジクロル桂皮酸、α
−アセチルアミノ−m−フエノキシ桂皮酸または
α−ベンゾイルアミノ−m−フエノキシ桂皮酸な
どを挙げることができる。これらの原料はN−ア
セチルグリシンまたはN−ベンゾイルグリシン
(馬尿酸)とベンズアルデヒド類とを無水酢酸中、
酢酸ナトリウムの存在下に縮合(Erlenmeyer反
応)させることによつて得られる2−メチル(ま
たはフエニル)−4−ベンジリデン(または置換
ベンジリデン)−5−オキサゾロン類を加水分解
することによつて容易に製造することができる。 本発明の方法に使用される還元触媒としてのパ
ラジウムまたは白金系の貴金属触媒は不均一系の
触媒であれば特に制限はなく、具体的な例として
はパラジウム炭素、パラジウムブラツク、パラジ
ウム硫酸バリウム、コロイドパラジウム、酸化白
金、白金炭素または白金シリカゲルなどを挙げる
ことができるが、勿論これらに限定されるもので
はない。これらの触媒の使用量は、通常、原料の
α−アシルアミノ桂皮酸類に対して0.1重量%以
上であり、使用量が多い程還元反応の時間は短縮
されるが、経済的な面ならびに反射操作上α−ア
シルアミノ桂皮酸類に対して30重量%以下で使用
するのが良い。好適には0.5〜10重量%の範囲で
使用するのが良い。 還元反応は水溶媒中で実施される。勿論還元反
応に対して不活性で、かつ、水と混和する有機溶
媒の併用下に反応を行つても差支えないが、生成
物を単離するに際して、有機溶媒を留去しなけれ
ばならず、操作が繁雑化する欠点がある。 反応の実施態様としては、原料のα−アシルア
ミノ桂皮酸類1重量部を水1〜100重量部、反応
操作ならびに容積効率の点から好ましくは2〜50
重量部に懸濁または溶解し、次に塩基を添加して
PHを5〜9の範囲、好ましくは5.5〜8.5の範囲に
調整する。その後触媒を添加し水素を用いて還元
反応を行えば良い。反応液のPHが9を越えると前
記のように回収触媒の循環使用に際して活性の低
下または失活をきたすだけでなく、新触媒使用時
でも本発明のPH範囲での還元反応に比較して反応
時間が長くなる傾向がある。またPHが5より低い
と、原料のα−アシルアミノ桂皮酸類の溶解度が
小さくなり、懸濁状態での還元反応となり、反応
を完了させるに要する時間が長く、工業的に好ま
しくない。 本発明の方法において、所定のPHに調整するの
に用いる塩基としては、無機塩基または有機塩基
であつて、還元反応に不活性なものであれば特に
限定はないが、通常は、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩または
重炭酸塩あるいはアンモニアが多用される。勿
論、トリエチルアミンなどで代表される有機塩基
を用いてもよい。 還元反応の温度、時間は還元触媒の使用量によ
り多少変化するが、通常、0〜100℃、0.5〜30時
間で反応は完結する。また、反応時の圧力は常圧
または加圧下のいずれでもよい。 反応生成物のN−アシルフエニルアラニン酸を
反応混合物より単離するには、触媒を別除去し
たのち、液を塩酸などの酸で酸析しすればよ
い。回収した触媒は何ら処理操作を施す必要はな
く、そのまま循環使用するだけで、何ら活性の低
下はなく還元反応を進行させることができる。 実施例 1 100mlのガラス製密閉容器にα−アセチルアミ
ノ桂皮酸10.25gと水30mlを仕込み攪拌下に45%
水酸化ナトリウム水溶液4.4gを添加してPHが6.8
の水溶液とした。次に5%パラジウム炭素0.2g
を添加し反応容器内を窒素置換、つづいて水素置
換してから常圧下40〜45℃で接触還元を行つた。
反応時間は水素の吸収が停止するまで約80分であ
り、この間1モル比(対α−アセチルアミノ桂皮
酸)の水素吸収量が認められた。反応後容器内を
窒素置換してから触媒を過し、少量の水で洗浄
した。洗液は一緒にして30〜35℃で35%塩酸を
添加してPHを1にし、0〜5℃に冷却ののち析出
している結晶を過し、冷水で洗浄後乾燥するこ
とによりN−アセチルフエニルアラニンの白色結
晶を得た。収量9.84g(収率95.0%/対α−アセ
チルアミノ桂皮酸)融点150〜151℃ 実施例 2 実施例1において回収したパラジウム炭素触媒
をそのまま使用し、実施例1と同様にα−アセチ
ルアミノ桂皮酸の還元反応を行い触媒の循環使用
を5回実施した。結果は表−1の通りでいずれの
場合も還元反応は80〜85時間で終了し、実施例1
とほとんど変わらなかつた。 【表】 比較例 100mlのガラス製密閉容器にα−アセチルアミ
ノ桂皮酸10.25gと水30mlを仕込み、次に45%水
酸化ナトリウム水溶液4.9gを添加して溶解した。
水溶液のPHは11.4であつた。この溶液に5%パラ
ジウム炭素0.2gを装入し反応容器内を窒素置換、
つづいて水素置換してから40〜45℃で常圧下に還
元を実施した。還元時間はおよそ3時間要した。
還元後は実施例1と同様に処理することによつて
N−アセチルフエニルアラニンの白色結晶9.84g
を得た。融点150〜151℃ここに回収された触媒を
循環使用する以外は全く同様にα−アセチルアミ
ノ桂皮酸の還元反応を実施した結果、還元に要し
た時間は循環使用1回目が5時間、2回目が9時
間であり、3回目は反応の途中で水素の吸収がス
トツプした。 実施例 3〜4 実施例1においてPHを変える以外は実施例1と
同様に還元反応を行つた結果を表−2に示す。ま
たこれらの実験で回収した触媒を循環使用した
所、循環使用3回まで還元に要した時間は新触媒
を用いた時とほとんど変わらなかつた。 【表】 実施例 5 実施例1において5%パラジウム炭素の代わり
に5%白金炭素0.2gを用い、また温度を30〜35
℃にする他は実施例1と同様に行つた。還元に要
した時間は135分であつた。ここで回収された触
媒を同一の反応条件下に3回循環使用したが還元
時間は130〜140分であり、ほとんど差が認められ
なかつた。 実施例 6〜12 種々の置換α−アシルアミノ桂皮酸を用いて実
施例1に準じて還元した結果を表−3に示す。反
応後生成物の単離は実施例1と同様に行つた。 【表】 施 〓
Claims (1)
- 1 α−アシルアミノ桂皮酸類をパラジウムまた
は白金系の還元触媒の存在下に還元して対応する
N−アシルフエニルアラニン類を製造する方法に
おいて、該還元反応をPH5〜9の水溶液中で行う
ことを特徴とするN−アシルフエニルアラニン類
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59053574A JPS60199864A (ja) | 1984-03-22 | 1984-03-22 | Ν−アシルフエニルアラニン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59053574A JPS60199864A (ja) | 1984-03-22 | 1984-03-22 | Ν−アシルフエニルアラニン類の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60199864A JPS60199864A (ja) | 1985-10-09 |
| JPH0510337B2 true JPH0510337B2 (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=12946601
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59053574A Granted JPS60199864A (ja) | 1984-03-22 | 1984-03-22 | Ν−アシルフエニルアラニン類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60199864A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4560309B2 (ja) * | 2004-03-03 | 2010-10-13 | 大塚化学株式会社 | 光学活性なアミノ酸誘導体の製造方法 |
| CN115956564B (zh) * | 2022-11-18 | 2024-09-27 | 温州大学 | 三垟霉素在防治病原菌中的应用和在植物保鲜中的应用 |
-
1984
- 1984-03-22 JP JP59053574A patent/JPS60199864A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60199864A (ja) | 1985-10-09 |
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