JPH0510461A - 回転弁およびその弁体の加工方法 - Google Patents

回転弁およびその弁体の加工方法

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JPH0510461A
JPH0510461A JP18408491A JP18408491A JPH0510461A JP H0510461 A JPH0510461 A JP H0510461A JP 18408491 A JP18408491 A JP 18408491A JP 18408491 A JP18408491 A JP 18408491A JP H0510461 A JPH0510461 A JP H0510461A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着座部が球面または部分球面で構成される弁
体を備えた同心型の回転弁において、弁体着座部の摩耗
が少なく長寿命化と、長期間に亙って安定したシール性
能と得ることができるようにすることを目的とする。 【構成】 弁閉止時に、弁体22の着座部25と、シー
トリング7のシート部8とが接触して流体を封止する回
転弁において、弁体22の着座部25の弁閉止領域部I
を、その球心がバルブプラグ21の回転中心0と一致す
る球面とし、開口26が設けられた弁開放領域部II
を、シート閉止位置を過ぎる点Pより弁体21の回転角
度に略比例してシートリング7のシート部8から離れる
ように、後退する形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁体が球面または部分
球面からなる着座部をもつ回転弁およびその弁体の加工
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】弁体の着座部が球面または部分球面をし
ている弁としては、シートリングの中心線上と弁体の球
心が一致している同心型(一般のボール弁)と、シート
リングの中心線に対して弁体の球心が偏心している偏心
型とがある。図6は同心型回転弁の従来例を示すもの
で、この回転弁1は、弁本体2の流路3中に貫通孔5を
有する球状の弁体4を内装し、この弁体4を前記弁本体
2の中心線と直交する弁軸6によって回転させることに
より、流路3を開き、その回動角度に応じた流量制御を
行うものである。弁体4の外周面は、球心を流路3の上
流側に内装されたシートリング7の中心線上に一致させ
た球面とされ、シートリング7の着座面8に密接される
ことにより球面着座部4Aを形成している。図7は偏心
型回転弁の従来例を示すもので、この回転弁11は、バ
ルブプラグ12を外側面が球面着座部13を形成する円
盤状の弁体12Aと、弁体12Aの背面に一体に突設さ
れた上下一対の腕部12B、12Cとで構成し、上側の
腕部12Bを弁軸6に嵌合固定し、下側の腕部12Cを
弁本体2内に突設したスタッド14で回転自在に軸支し
たもので、着座部13の球心をプラグの回転中心から偏
心させることにより、通常すなわち全閉時に弁体12A
の球面着座部13をシートリング7のシート部8に密接
させ、弁軸6によって弁体12Aを回動させると、シー
ト部8から離反させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した同心型の回転
弁1において、球面着座部4Aの加工方法としては着座
部4Aの球心が弁体4の軸心と一致しているため、弁体
4をその中心軸周りに回転させて切削刃をモデルにした
がって倣わせるか、あるいは数値制御によって円弧状に
往復移動させることで、容易に所定の球面を得ることが
できる。しかし、同心型の場合は弁体4がシートリング
7と常時摺接しているので、着座部4Aおよびシート部
8の摩耗が激しく、耐久性に欠けるという問題があっ
た。一方、偏心型回転弁11の場合は、弁閉止時のみシ
ートリング7と弁体12Aとが接触するので、着座部1
3とシート部8の摩耗が少なく耐久性に優れている。し
かしながら、弁体12Aの回転中心と球心とに偏心量が
あり、弁体12Aの製作にはこの偏心量を精密に弁本体
2側の偏心量と一致させると共に、球心精度をも確保す
る必要があり、極めて高度の加工を必要とするという問
題があった。
【0004】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、同心型の回転弁において、弁体着座部とシートリ
ングのシート部の摩耗が少なく長寿命化と、長期間に亙
って安定したシール性能と得ることができるようにした
回転弁およびその弁体の加工方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その第1の発明は、球面ま
たは部分球面部を有する弁体の回転運動により、前記球
面または部分球面部の一部によってシートリングの開口
を開閉する回転弁において、前記弁体の着座部は、前記
弁体が開方向に回転する際に、シート閉止位置を過ぎる
点より、回転角度に略比例してシートリングのシート部
から離れるように、後退する形状とされているものであ
る。第2の発明は、上記第1の発明による回転弁におけ
る弁体の加工方法において、弁体をその回転軸周りに回
転させながら、その回転軸と垂直な軸周りに回転する切
削刃によって弁体着座部を球面に加工する際、弁体着座
部のシート閉止位置を過ぎる位置より、前記回転軸周り
の回転と略比例するように、前記切削刃を弁体に対して
前進させるように、同期して送りをかけるようにしたも
のである。
【0006】
【作用】本発明において、弁体着座部は、弁体が開方向
に回動してシート閉止位置を過ぎると、回転角度に比例
してシートリングのシート部から離反し、摩耗を減ら
す。弁体着座部の加工に際して、弁体着座部のシート閉
止位置を過ぎる位置より切削刃を弁体に対して前進させ
ると、曲率半径が小さくなり、シートリングに対して非
接触部分が形成される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1(a)、(b)は本発明による回転弁の
全閉状態と、全開状態を示す図、図2は同回転弁の断面
図である。これらの図において、弁装置20は、弁軸6
の内端に取り付けられ弁本体2内に配設されたバルブプ
ラグ21を備えている。バルブプラグ21は、内側がく
りぬかれた球面または部分球面部を有する弁体22と、
弁体22の上下面にそれぞれ一体に突設された円筒状の
軸受部23、24とで構成され、弁体22の外周面には
弁軸6の回転方向に長い帯状の球面着座部25が一段高
くなるように突出形成されると共に、イコールパーセン
ト特性部を形成する開口26が前記球面着座部25の一
端部と重なるように形成されている。球面着座部25の
幅Dは、シートリング7のシート部8の内径Aよりやや
大きく設定(D>A)されている。また、球面着座部2
5のうち全閉時においてシート部8に着座しシートリン
グ7を閉鎖する弁閉止領域部Iは、球心をバルブプラグ
21の回転中心0と一致させた球面とされ、開口26が
設けられた弁開放領域部IIは、シート閉止位置を過ぎ
る点Pより、弁体22の回転角度θに略比例してシート
リング7のシート部8から後退離反するように、曲率半
径が前記弁閉止領域部Iより小さく、且つ球心がバルブ
プラグ21の回転中心0から偏心した球面とされる。し
たがって、シート閉止位置Pを過ぎると、シートリング
7との接触面圧が減少し、球面着座部25の摩耗を軽減
させることができる。
【0008】前記上側の軸受部23には前記弁軸6の内
端が嵌合されて溶接等により一体的に接合され、下側の
軸受部24は弁本体2の内面に突設したスタッド14に
よって回転自在に軸支されている。そして、前記弁軸6
の外端は、弁本体2の上面開口部27を閉鎖する蓋体2
8の中心孔29をパッキン30を介して貫通し、外部に
突出している。
【0009】図3は上記弁体21の加工方法を説明する
ための図である。バルブプラグ21の球面着座部25の
加工に際しては、まず鋳造等によって製作されたプラグ
素材を準備する。この時点では、軸受部23、24の
内、外径および長さは所定の寸法に加工されると共に、
開口26が所定の形状に形成され、また弁軸6が軸受部
23に取り付けられている。そして、この半製品からな
るプラグ素材は弁軸6と共に工作機械に取付けられ、弁
軸6の中心線32を中心として一定速度で回転される。
この回転速度は、2r. p. m程度とされる。球面着座
部25を切削する切削刃35は、回転軸36のアーム部
37の先端に設けられることにより、回転軸36に対し
て偏心している。回転軸36は、その中心線38が前記
弁軸6の中心線32と実質的に垂直に交わるように配置
され、500〜800r. p. mで回転される。
【0010】この場合、切削刃35の回転半径、すなわ
ち回転軸36の中心までの距離r(例えば18mm)
と、球面着座部25の幅Dおよびシートリング7の内径
A(図2)は、 A<D<2r の関係を満足するように設定される。球面着座部25の
弁閉止領域部Iの切削加工に際しては、バルブプラグ2
1を弁軸6の中心線周りに低速で回転送りさせ、回転軸
36をその中心線38周りに回転させながら所定量前進
させると、切削刃35が弁閉止領域部Iを切削し、球心
が弁体22の中心線32に一致する所定の球面が得られ
る。球面の大きさは切削刃35の前進移動量で決定さ
れ、移動量が少ない場合、バルブプラグ21の回転中心
から切削刃35までの距離が大きいため、大きな半径の
球面となり、移動量が大きい場合、切削刃35がバルブ
プラグ21に近づくため小さな半径の球面となる。弁開
放領域部IIの切削に際しては、上記した通り弁開放領
域部IIの球心が中心線32から偏心していることか
ら、球面着座部25の弁閉止時位置Pを過ぎる点より、
前記弁体回転軸(32)周りの回転と略比例するよう
に、前記切削刃350を弁体21に対して前進させ、弁
体21の回転と回転軸36の送りを同期させる。
【0011】このような球面着座部25の切削加工に際
してはNC旋盤などの加工機械が使用され、パルブプラ
グ21や切削刃35の移動、位置決めをするのにパルス
モータやサーボモータが用いられる。また、パルブプラ
グ21や切削刃35の位置は、加工手順にしたがってシ
ーケンスコントローラから送られる信号によって決定さ
れる。バルブプラグ21の回転位置および切削刃35の
軸方向の位置(θ、x)は、図4の関係を保ちながら、
時間と共に変化する。すなわち、バルブプラグ21の回
転と切削刃35の回転と切削刃35の移動は、同期して
いる。
【0012】図5は球面着座部25の表面に生じる切削
痕を示す図である。この切削痕40は、バルブプラグ2
1の回転中心32と回転軸36の中心38とが互いに交
わっていれば、切削刃35で弁閉止領域部Iを均等に切
削するため、かすれたり、切れたりしている部分のない
奇麗な網目模様(クロスハッチ)となる。したがって、
この模様を視認検査するだけで、正確な球面が得られた
か否かを判別でき、特別な真球度を検査する必要がな
い。また、バルブプラグ21の回転中心32と回転軸3
6の回転中心38とは、球面切削であるため必ずしも直
交している必要はなく、左右もしくは前後方向に傾いて
いてもかまわないが、互いに実質的に交わることが、真
球の弁閉止領域部Iを得る上で必要である。また、弁閉
止領域部Iの切削において、切削刃35の刃先の切削部
は、従来の円弧状往復移動と異なり、単に回転するだけ
であるため、正確に常に同一部分で切削し、送り込みに
よっても変わることがない。したがって、真球面を得る
上で特別の補正制御を行う必要がない。一方、弁開放領
域部IIの切削加工は、弁開放領域部IIの偏心量が関
係なくなる(シートリング7のシート部8から離反する
ため)ので、精密に弁体側の偏心量と一致させる必要が
なくなり、高度の加工を必要としない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る回転弁
によれば、弁体の球面着座部を弁閉止時のみシートリン
グのシート部と接触させるように構成したので、着座部
とシート部の摩耗を減少させることができ、弁の長寿命
化を図ることができる。また、本発明による弁体の加工
方法によれば、球面着座部の弁閉止領域部を高い真球度
を以て加工形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明による回転弁の全閉状態と、
全開状態を示す図である。
【図2】同回転弁の断面図である。
【図3】弁体の加工方法を説明するための図である。
【図4】バルブプラグの回転位置と切削刃の軸方向の位
置を示す図である。
【図5】球面着座部の表面に生じる切削痕を示す図であ
る。
【図6】同心型回転弁の従来例を示す断面図である。
【図7】偏心型回転弁の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
6 弁軸 21 バルブプラグ 22 弁体 23、24 軸受部 25 球面着座部 26 開口 32 弁軸の中心線 35 切削刃 36 回転軸 38 回転軸の中心線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面または部分球面部を有する弁体の回
    転運動により、前記球面または部分球面部の一部によっ
    てシートリングの開口を開閉する回転弁において、 前記弁体の着座部は、前記弁体が開方向に回転する際
    に、シート閉止位置を過ぎる点より、回転角度に略比例
    してシートリングのシート部から離れるように、後退す
    る形状とされていることを特徴とする回転弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転弁における弁体の
    加工方法において、弁体をその回転軸周りに回転させな
    がら、その回転軸と垂直な軸周りに回転する切削刃によ
    って弁体着座部を球面に加工する際、弁体着座部のシー
    ト閉止位置を過ぎる位置より、前記回転軸周りの回転と
    略比例するように、前記切削刃を弁体に対して前進させ
    るように、同期して送りをかけるようにしたことを特徴
    とする弁体の加工方法。
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