JPH05105630A - 外用貼付剤 - Google Patents

外用貼付剤

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JPH05105630A
JPH05105630A JP8773492A JP8773492A JPH05105630A JP H05105630 A JPH05105630 A JP H05105630A JP 8773492 A JP8773492 A JP 8773492A JP 8773492 A JP8773492 A JP 8773492A JP H05105630 A JPH05105630 A JP H05105630A
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昌義 松岡
Yoshinori Yamamoto
喜規 山本
Masayuki Yamada
正幸 山田
Toshikuni Kawachi
敏邦 川地
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外用貼付剤において、ジスルフィド結合を有
する薬効成分の安定性及び皮膚吸収性を高め、筋肉痛、
神経痛、関節痛などの症状の治療薬を提供する。 【構成】 外用貼付剤の基剤は、スチレン−イソプレン
−スチレンブロックコポリマーなどのA−B−A型ブロ
ックコポリマー、粘着付与剤、液状ゴムなどの油成分、
親水性高分子および水を含んでいる。この基剤は、酸化
防止剤を含んでいてもよい。前記基剤中に、ジスルフィ
ド結合を有する薬効成分が含有されている。ジスルフィ
ド結合を有する薬効成分には、例えば、フルスルチアミ
ンまたはその塩類などが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジスルフィド結合を有
する薬効成分の失活を抑制できる外用貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】神経痛、筋肉痛、関節痛、肉体疲労など
の、ビタミンB1 不足に起因する諸症状を緩和するた
め、鎮痛・消炎剤が、注射又は経口投与されている。し
かし、注射の場合には苦痛を伴ない、経口投与の場合に
は、悪心、胸やけ、胃部不快感、下痢などの副作用が現
れるなどの問題がある。従って、前記緒症状を緩和する
ためには、薬剤を局所的に投与する外用剤が有用であ
る。
【0003】この外用剤のうち、軟膏、クリーム、ロー
ションなどの製剤は、局所適用には好適であるが、塗布
量のばらつき、使用時にカバーを用いて衣服などへの付
着を防止する必要があるなど、作業が煩雑である。
【0004】一方、外用貼付剤は、簡便な操作で疾患部
位の皮膚から薬剤を吸収させることができ、前記副作用
を緩和させることができる。この外用貼付剤には、一般
に、水分を含まないプラスター剤(テープ剤)と、多量
の水分を含んだパップ剤とがある。前記プラスター剤
は、体の可動部に貼付しても剥離しないように、高い粘
着性が付与されている。そのため、プラスター剤の剥離
時に、貼付部位の体毛が引張られ、痛みを伴なう場合が
多い。そこで、鎮痛・消炎剤を含有する多くの外用貼付
剤は、水の冷却効果と薬剤の皮膚浸透性を考慮して、パ
ップ剤の剤型で市販されている。
【0005】前記パップ剤の基剤を構成している原料
(例えば、ゼラチン、デンプン、寒天、カルボキシメチ
ルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルビニルエーテ
ル−無水マレイン酸コポリマーなど)の単独水溶液また
は混合水溶液中では、特にフルスルチアミンなどのジス
ルフィド結合を有する薬効成分が、化学反応により、急
速に分解し、鎮痛・消炎効果を長期に亘り維持できなく
なるなどの問題がある。
【0006】特開昭54−101420号公報には、A
−B−A型テレブロック共重合体と油成分とからなる油
性の連続相中に、乳化剤によって水粒子を乳化分散させ
た含水ゲルを基剤とし、この基剤に外用鎮痛消炎剤など
の薬効成分を配合した湿布剤であって、水粒子の含量が
全体の5〜70重量%である湿布剤が開示されている。
しかしながら、この湿布剤において、薬効成分としてジ
スルフィド結合を有する薬剤を用いると、前記と同様に
薬効成分が失活し、鎮痛・消炎効果を長期に亘り維持で
きない。また、この湿布剤は、粘着性が経時的に低下し
易く、それに伴なって薬効成分の皮膚吸収性も低下し易
い。さらに、乳化剤により水粒子を乳化分散させた貼付
剤では、吸水性がないため、発汗に伴なって、貼付剤が
貼付部位から剥離し易くなる。そして、粘着性が低下し
易いことと相まって、薬効成分の皮膚吸収性がさらに低
下する。
【0007】特開昭59−212429号公報には、A
−B−Aブロックコポリマー、および軟化剤としての油
又は高級脂肪酸からなるベースポリマーと、このベース
ペリマー中に分散され、かつ親水性ポリマー、多価アル
コールおよび水からなる親水性ポリマー水溶液と、薬効
成分とで構成されたパップ剤が開示されている。しか
し、このパップ剤において、ジスルフィド結合を有する
薬効成分を用いると、薬効成分が失活し、薬理効果を長
期に亘り維持できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ジスルフィド結合を有する薬効成分の安定性が高
く、高い粘着性及び皮膚吸収性を長期に亘り維持できる
外用貼付剤を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、鎮痛・消炎効果を長
期に亘り維持できる外用貼付剤を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、吸水性を有
し、発汗によっても粘着性の低下を抑制できる外用貼付
剤を提供することにある。
【0011】
【発明の構成】前記目的を達成するため、本発明者は鋭
意検討を重ねた結果、特定の成分を含む基剤中では、ジ
スルフィド結合を有する薬効成分が安定に存在し、前記
副作用を伴なうことなく、水の冷却効果と併せて前記緒
症状を著しく緩和できることを見いだし、本発明を完成
した。
【0012】すなわち、本発明は、A−B−A型ブロッ
クコポリマー、粘着付与剤、油成分、親水性高分子、お
よび水を含む基剤中に、ジスルフィド結合を有する薬効
成分が含まれている外用貼付剤を提供する。
【0013】前記ブロックコポリマーには、例えば、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーなど
が含まれる。基剤は、酸化防止剤を含んでいてもよい。
さらに、ジスルフィド結合を有する薬効成分には、活性
型ビタミンB1 誘導体とその塩類が含まれている。
【0014】本発明の基剤に含まれるA−B−A型ブロ
ックコポリマーのAブロックは硬質ポリマー単位であ
り、Bブロックは軟質ポリマー単位である。Aブロック
としては、芳香族ビニル化合物(例えば、スチレン、メ
チルスチレンなど)などのビニル系化合物の重合体単位
が挙げられ、Bブロックとしては、例えば、ブタジエ
ン、イソプレンなどの共役ジエン化合物の重合体単位が
挙げられる。Aブロックの分子量は、例えば、1000
〜50×104 程度であり、Bブロックの分子量は、例
えば、5000〜20×104 程度である。好ましいブ
ロックコポリマーには、例えば、スチレン−ブタジエン
−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン
−スチレンブロックコポリマーなどが含まれる。特に好
ましいブロックコポリマーはスチレン−イソプレン−ス
チレンブロックコポリマーである。
【0015】A−B−A型ブロックコポリマーの含有量
は、基剤中に5〜40重量%、好ましくは5〜25重量
%程度である。ブロックコポリマーの含有量が5重量%
未満であると、弾性や凝集力、ひいては保型性が低下し
易く、40重量%を越えると、固く、粘着力やタックの
劣る膏体となり易い。
【0016】粘着付与剤としては、通常の粘着剤に使用
されている種々の物質が使用できる。粘着付与剤として
は、例えば、ロジンや水添ロジン、これらと多価アルコ
ールとのエステル、例えば、エステルガムなどのロジン
とその誘導体;合成ポリテルペン樹脂、芳香族系炭化水
素樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、脂環族飽和炭化水素石
油樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂などの石油系炭化
水素樹脂とその水添樹脂;クマロン−インデン樹脂など
のクマロン系樹脂;テルペン−フェノール樹脂、ポリテ
ルペン樹脂などのテルペン系樹脂;フェノール樹脂など
が挙げられる。これらの粘着付与剤は、単独で又は混合
して使用できる。
【0017】粘着付与剤の基剤中の含有量は10〜50
重量%、好ましくは15〜40重量%程度である。粘着
付与剤の含有量が10重量%未満では、粘着力が低下
し、50重量%を越えると、膏体が固く粘着性が低下し
易い。
【0018】油成分としては、例えば、液状ポリブタジ
エン、液状ポリブテン、液状ポリイソプレン、液状ポリ
イソブチレン、解重合ゴムなどの液状ゴム;パラフィン
系、ナフテン系オイルなどのオイル;パラフィンワック
ス、カルナバワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、蜜ロウ、ポリエチレンなどのワックス類などが挙げ
られる。
【0019】油成分の基剤中の含有量は、5〜30重量
%、好ましくは5〜25重量%程度である。油成分の含
有量が5重量%未満では、粘着力が小さく、30重量%
を越えると、凝集力が低下したり、貼付時に、肌に膏体
が残存してベタつきの原因となり易い。
【0020】本発明に用いられる親水性高分子には、水
溶性高分子及び水膨潤性高分子(高吸水性高分子)が含
まれる。親水性高分子としては、例えば、ゼラチン、マ
ンナン、ガム類、デンプン誘導体(例えば、デンプンに
アクリレートがグラフト化した共重合体など)、カルボ
キシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビ
ニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル
酸塩、アルギン酸塩、アクリル系ポリマーなどの水溶性
高分子;それらの共重合物からなる水膨潤性高分子が挙
げられる。好ましい高分子としては、ポリビニルアルコ
ール、デンプン誘導体、ポリエチレンオキシド、ガム類
又はそれらの共重合物が挙げられる。水膨潤性高分子
は、多量の水を吸収して膨潤する。水膨潤性高分子とし
ては、自重の5〜2000倍程度の水を吸収する高分子
が使用できる。特に好ましい高分子は、水溶性高分子、
なかでもポリビニルアルコールを含んでいる。水溶性高
分子と水膨潤性高分子は単独で使用してもよく併用して
もよい。
【0021】親水性高分子を用いることにより、界面活
性剤により水を乳化分散することなく、水を保持した状
態で分散させることができる。従って、発汗による粘着
性の低下および貼付部位からの剥離を防止でき、薬効成
分の皮膚吸収性を高めることができる。
【0022】これらの高分子の種類および量は、薬効成
分の安定性を考慮して選択される。親水性高分子の含有
量は、例えば、0.1〜10重量%である。0.1重量
%未満であると保水性が低下し、10重量%を越えると
膏体が固くなり易い。
【0023】基剤中の水の含有量は、1〜40重量%、
好ましくは5〜35重量%、さらに好ましくは10〜3
0重量%程度である。水の含有量が1重量%未満である
場合には、水による冷却効果や、薬物放出性が低下し易
く、40重量%を越えると、膏体の粘着性が低下しやす
い。
【0024】前記基剤は、基剤及び薬効成分の安定性を
高めるため、酸化防止剤を含んでいてもよい。酸化防止
剤は、基剤の劣化及び経時変化を防止しうるものであれ
ばいずれも使用でき、例えば、2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール(BHT)などのアルキルフェノール
系化合物、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)などのアルキレンビスフェノー
ル系化合物、ジラウリルチオジプロピオネートなどのチ
オプロピオン酸エステル系化合物、ノニルフェニルホス
ファイトなどのリン系化合物、N−フェニルナフチルア
ミンなどのアミン系化合物などが含まれる。
【0025】酸化防止剤の含有量は、基剤や膏体の変
色、粘着物性の経時変化を防止できる範囲、例えば、
0.01〜2重量%程度である。
【0026】さらに、基剤は、前記成分以外に、慣用の
成分、例えば、経皮吸収促進剤、油脂類、流動パラフィ
ン、ラノリン、着色料、金属封鎖剤、pH調整剤、安定
剤、防腐剤、酸化チタン、カオリン、ベントナイトなど
の賦形剤などを含んでいてもよい。
【0027】このような成分からなる基剤は、含水ホッ
トメルト型粘着剤のように挙動し、水の冷却効果と薬効
成分の安定性を併せ持つ。従って、前記基剤や、薬効成
分を含有する膏体の粘着性、ひいては薬効成分の高い皮
膚吸収性を長期に亘り維持できる。
【0028】本発明の外用貼付剤は、基剤中にジスルフ
ィド結合を有する薬効成分を含んでいる。上記薬効成分
は、分子中にジスルフィド結合を有していればよく、消
炎・鎮痛作用剤が好ましい。好ましい薬効成分は、活性
型ビタミンB1 誘導体とその塩類、例えば、チアミン
プロピル ジスルフィド(TPD)、チアミン テトラ
ヒドロフルフリル ジスルフィド(フルスルチアミン、
TTFD)、チアミン6−メトキシカルボニル−1−ア
セチルチオペンチル ジスルフィド(TATD)などの
活性型ビタミンB1 誘導体とその塩類、特にTTFDと
その塩類である。TTFDの塩酸塩は、下記構造式で表
わされる。
【0029】
【化1】 前記活性型ビタミンB1 誘導体の塩としては、例えば、
前記塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩などの無機酸
塩;フッ化水素酸塩、臭化水素酸塩などのハロゲン化水
素酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスル
ホン酸塩、エタンスルホン酸塩などの低級アルキルスル
ホン酸塩;ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホ
ン酸塩などのアリールスルホン酸塩;フマル酸塩、コハ
ク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩などの有機
酸塩などが挙げられる。
【0030】前記活性型ビタミンB1 誘導体およびその
塩類は、神経痛、筋肉痛、関節痛、肉体疲労などの、ビ
タミンB1 不足に起因する諸症状を緩和する。このよう
な薬効成分は、注射剤、錠剤に製剤化され、注射又は経
口投与されているものの、高い皮膚吸収性を有すること
は知られていない。また、通常の基剤中では、失活し易
いため、このような薬効成分を基剤中に含む外用貼付剤
も知られていない。
【0031】本発明の基剤中に前記薬効成分を含有させ
ると、薬効成分の高い安定性、ひいては高い鎮痛・消炎
効果を長期に亘り維持できる。薬効成分は、単独または
混合して使用できる。
【0032】薬効成分の含有量は、特に限定されない
が、通常、0.01重量%〜10重量%程度である。
【0033】本発明の外用貼付剤は、基剤中に、通常パ
ップ剤に使用される他の薬効成分、例えば、l−メント
ール、dl−カンフル、サリチル酸メチル、サリチル酸
グリコール、ノニル酸ワニリルアミド、オウバク末、ト
ウガラシエキス、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸
クロルフェニラミン、グリチルリチン酸アンモニウム、
ビタミンEなどの薬効成分を含んでいてもよい。これら
の薬効成分の含有量は、特に限定されないが、通常、
0.01重量%〜10重量%程度である。
【0034】外用貼付剤は、慣用の方法に従って調製で
きる。外用貼付剤は、例えば、前記A−B−A型ブロッ
クコポリマー、粘着付与剤、油成分などを加熱下、好ま
しくは120〜180℃程度の加熱下で溶融混合した
後、溶融混合物の温度を下げ、親水性高分子、水および
薬効成分を添加して混合分散することにより調製でき
る。水は、高分子水溶液又は含水吸水性高分子として添
加するのが好ましい。薬効成分は、通常、親水性高分
子、水と共に添加してもよく、親水性高分子および水を
添加した後、添加してもよい。なお、酸化防止剤、油性
の添加剤及び油性の他の薬効成分は、通常、ブロックコ
ポリマーなどと共に加熱下で溶融混合してもよく、必要
に応じて温度を下げた溶融混合物に添加してもよい。
【0035】溶融混合には、バンバリーミキサー、ニー
ダー等の混合機が使用できる。冷却した溶融混合物に、
親水性高分子、水、薬効成分などを混合分散する場合に
は、ミキサー、コロイドミル、乳化機、超音波乳化機な
どの高速撹拌可能な撹拌混合機を用いるのが好ましい。
高速撹拌による混合分散は、例えば、温度50〜100
℃、好ましくは75〜90℃程度、回転数1000〜3
0000rpm 、好ましくは1200〜5000rpm 程度
の条件で行なうことができる。
【0036】このようにして調製された外用貼付剤は、
そのまま鎮痛・消炎剤として使用することも可能である
が、通常、薬効成分を含む基剤を、可撓性を有するシー
ト状基材、例えば、合成樹脂フィルムやシート、織布、
不織布などに塗布し、基剤から剥離可能なフィルム、例
えば合成樹脂フィルムでカバーされる。前記基材は、薬
効成分を含む基剤が塗布される多孔質層と、バッキング
層とで構成されていてもよい。好ましい基材は、多孔質
層を含んでいる。好ましい外用貼付剤は、基材と、この
基材上に形成された、ジスルフィド結合を有する薬効成
分を含む基剤層と、この基剤層から剥離可能であり、か
つ基剤層をカバーする剥離可能なフィルムとで構成され
ている。
【0037】本発明の外用貼付剤は、筋肉疲労、筋肉
痛、神経痛又は関節痛治療用に好適に使用される。
【0038】本発明は、基剤中のジスルフィド結合を有
する薬効成分の安定化方法も開示する。この安定化方法
においては、前記より明らかなように、前記基剤の成分
とジスルフィド結合を有する薬効成分とが混合される。
【0039】
【発明の効果】本発明の外用貼付剤は、ジスルフィド結
合を有する薬効成分の安定性が高く、高い粘着性及び皮
膚吸収性を長期に亘り維持できる。
【0040】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、%とあるのは、重量%を示す。
【0041】実施例1 A−B−A型ブロックコポリマー[シェル化学工業(株)製、商品名カリフ レックスTR−1107、スチレン−イソプレン−スチレン−ブロックコポリマ ー] 17.0% 粘着付与剤[荒川化学工業(株)製、商品名アルコンP−100、脂環族飽 和炭化水素石油樹脂] 26.0% 油成分(液状ポリブテンゴム)[日本石油化学(株)製、商品名HV−30 0] 15.0% 酸化防止剤[半井化学薬品(株)、BHT] 1.0% 水溶性高分子[日本合成化学(株)製、ポリビニルアルコール] 3.0% 精製水 20.0% TTFD・塩酸塩 1.0% サリチル酸グリコール 3.0% l−メントール 3.0% ビタミンE 0.5% 流動パラフィン[松村石油化学(株)製、商品名P−70] 10.0% 金属封鎖剤[エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(クレワット)] 0.5% 上記基剤成分のうち、A−B−A型ブロックコポリマ
ー、粘着付与剤、液状ゴム、酸化防止剤、および流動パ
ラフィンを、約150℃に加熱したニーダー中で溶融混
合撹拌した。溶融混合物の温度を約90℃に下げ、サリ
チル酸グリコール、l−メントール、およびビタミンE
を添加した。次いで、TTFD、水溶性高分子、および
金属封鎖剤を水に溶解し、得られた水溶液を約70℃に
加温し、先のニーダー内に入れ、高速にて撹拌して混合
分散させた。
【0042】TTFDを含有する膏体を、温時不織布上
に約500g/m2 になるように塗布して、シリコン処
理したポリエチレンテレフタレート製フィルムライナー
と貼り合わせた後、所定の大きさに裁断して貼付剤を得
た。
【0043】実施例2 実施例1のA−B−A型ブロックコポリマー 20.0% 粘着付与剤[安原油脂工業(株)製、商品名クリアロンP−100、水添ポ リテルペン樹脂] 24.0% 油成分(液状ポリイソブチレンゴム)[日本石油化学(株)製、商品名テト ラックス] 13.0% 実施例1の酸化防止剤 1.0% 実施例1の水溶性高分子 2.0% 高吸水性高分子[三洋化成工業(株)製、商品名サンウェット、デンプンに アクリレートがグラフト化したコポリマー] 1.0% 精製水 20.0% TTFD・塩酸塩 1.0% サリチル酸グリコール 3.0% 塩酸ジフェンヒドラミン 0.1% トウガラシエキス 0.15% 精製ラノリン 14.75% 上記成分を用い、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0044】実施例3 実施例1のA−B−A型ブロックコポリマー 16.0% 粘着付与剤[荒川化学工業(株)製、商品名アルコンM−100、脂環族飽 和炭化水素石油樹脂] 23.0% 油成分(液状ポリイソプレンゴム)[クラレイソプレンケミカル(株)製、 商品名LIR−50] 14.0% 実施例1の酸化防止剤 0.5% 実施例1の水溶性高分子 3.0% 精製水 20.0% TTFD・塩酸塩 1.0% サリチル酸グリコール 3.0% dl−カンフル 2.0% ビタミンE 0.5% 実施例1の流動パラフィン 11.0% 酸化チタン 1.0% カオリン 5.0% 上記成分を用い、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0045】比較例 カルボキシメチルセルロース 3.0% カルボキシビニルポリマー 8.0% 実施例1の水溶性高分子 2.0% 70%ソルビトール 20.0% グリセリン 30.0% ポリアクリル酸 5.0% TTFD・塩酸塩 1.0% サリチル酸グリコール 1.0% l−メントール 0.5% 水酸化アルミニウム 0.1% 水 29.4% 上記成分を用いて、常法により膏体を調製し、実施例1
と同様に不織布上に500g/m2 の割合で塗工した
後、所定の大きさに裁断して貼付剤を得た。
【0046】前記実施例1〜3、および比較例で得られ
た貼付剤を、ポリエチレン/アルミ構成の袋に入れ、4
0℃に保存し、時間の経過に伴なうTTFDの残存量を
高速液体クロマトグラフィーにより測定し、TTFDの
安定性を調べた。結果を図1に示す。
【0047】図1より、実施例1〜3の貼付剤は、比較
例の貼付剤と比較して、TTFDの経時安定性が高い。
【0048】実験例 遅発性筋痛を来し易い運動負荷を定量的に与える運動機
能評価装置(川崎重工業(株)製、Myoret RZ-450 )に
より、健康な成人6人の大腿伸筋群(大腿四頭筋)に、
遠心性収縮運動を800回負荷した。運動負荷の直後、
12時間、24時間および36時間経過後に、それぞ
れ、患部に、実施例1と比較例で得られた貼付剤二枚
(1枚:10cm×14cm)を10時間貼付した。貼
付部位は、足の膝関節から15cm上の部位である。な
お、貼付剤を貼付しない場合を対照とした。
【0049】1.5Tの1 H−MRI(Magnetic Reson
ance Imaging) /S装置(GyroscanS15、Philips 社
製)を用い、運動前及び運動後に1 H−MRI測定を行
ない、SE、IR、縦緩和時間T1 、横緩和時間T2 の
計算画像を得た。
【0050】データ解析において、運動負荷は仕事量
(ワットおよびジュール)として定量し、1 H−MRI
測定による運動前後の画像の変化を、ROI(関心領
域)に領域設定し画像の変化から緩和時間T1 、T2 を
測定した。なお、関心領域は、貼付部位の横断面におい
て一方の側部の関心領域(ROI1)、この側部と対向
する他方の側部の関心領域(ROI3)、およびこれら
の側部間に位置する関心領域(ROI2)とした。
【0051】筋疲労及び筋痛の緩和の適切な指標となる
緩和時間T2 (平均値)の経時変化を図2乃至図4に示
す。なお、図2は対照の結果を示すグラフであり、図3
は比較例の貼付剤の結果を示すグラフであり、図4は実
施例1の貼付剤の結果を示すグラフである。緩和時間T
2 は、核スピン系がラジオ波で得たエネルギーを放散し
て元に戻るまでの時間である。
【0052】運動負荷のみを与え貼付剤を貼付しない場
合には、図2に示されるように、運動負荷を与えた後、
24〜72時間に緩和時間の極大値が現われ、以降、緩
和時間が漸次減少した。これに対して、比較例及び実施
例1の貼付剤を貼付すると、図3及び図4に示されるよ
うに、筋疲労、筋痛の回復が早い。特に、TTFDを含
む実施例1の貼付剤は、比較例の貼付剤よりも筋疲労、
筋痛の回復が早い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例および比較例における結果を示す
グラフである。
【図2】図2は実験例における対照の結果を示すグラフ
である。
【図3】図3は実験例における比較例の貼付剤の結果を
示すグラフである。
【図4】図4は実験例における実施例1の貼付剤の結果
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/70 365 7038−4C 31/51 ADA

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A−B−A型ブロックコポリマー、粘着
    付与剤、油成分、親水性高分子、および水を含む基剤中
    に、ジスルフィド結合を有する薬効成分が含まれている
    外用貼付剤。
  2. 【請求項2】 基剤が酸化防止剤を含む請求項1記載の
    外用貼付剤。
  3. 【請求項3】 ブロックコポリマーが、スチレン−イソ
    プレン−スチレンブロックコポリマーである請求項1記
    載の外用貼付剤。
  4. 【請求項4】 薬効成分が、活性型ビタミンB1 誘導体
    とその塩類である請求項1記載の外用貼付剤。
  5. 【請求項5】 筋肉疲労、筋肉痛、神経痛又は関節痛治
    療用である請求項1記載の外用貼付剤。
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