JPH05105657A - 抗生物質wap−5044cおよびwap−5044a、wap−5044cをアルギナーゼで処理して得られる誘導体、それらの製造法ならびに用途 - Google Patents
抗生物質wap−5044cおよびwap−5044a、wap−5044cをアルギナーゼで処理して得られる誘導体、それらの製造法ならびに用途Info
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- JPH05105657A JPH05105657A JP3293843A JP29384391A JPH05105657A JP H05105657 A JPH05105657 A JP H05105657A JP 3293843 A JP3293843 A JP 3293843A JP 29384391 A JP29384391 A JP 29384391A JP H05105657 A JPH05105657 A JP H05105657A
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- antibiotic
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 カンジタ症及びアスペルギルス症などの真菌
感染症の治療に有用な新規抗生物質ならびに該抗生物質
を産生する微生物を提供することを目的とする。 【構成】 一般式〔I〕 【化1】 で示される新規抗生物質WAP−5044AおよびWA
P−5044C、WAP−5044Cをアルギナーゼで
処理して得られる誘導体ならびに該抗生物質を産生する
ストレプトミセス属に属する微生物ならびに該物質を有
効成分とする抗真菌剤。 【効果】 カンジタ・アルビカンスおよびアスペルギル
ス・フミガタスに対して強い抗菌活性を示した。また、
カンジタ・アルビカンスによる全身カンジタ症感染モデ
ルに対し、優れた治療効果を示した。
感染症の治療に有用な新規抗生物質ならびに該抗生物質
を産生する微生物を提供することを目的とする。 【構成】 一般式〔I〕 【化1】 で示される新規抗生物質WAP−5044AおよびWA
P−5044C、WAP−5044Cをアルギナーゼで
処理して得られる誘導体ならびに該抗生物質を産生する
ストレプトミセス属に属する微生物ならびに該物質を有
効成分とする抗真菌剤。 【効果】 カンジタ・アルビカンスおよびアスペルギル
ス・フミガタスに対して強い抗菌活性を示した。また、
カンジタ・アルビカンスによる全身カンジタ症感染モデ
ルに対し、優れた治療効果を示した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規抗生物質WAP−
5044A及びWAP−5044C並びにWAP−50
44Cをアルギナーゼで処理して得られる新規な誘導体
及びその製法並びに用途に関する。本発明の化合物は、
抗真菌活性を有し、真菌の感染症に対する化学療法剤と
して期待される。
5044A及びWAP−5044C並びにWAP−50
44Cをアルギナーゼで処理して得られる新規な誘導体
及びその製法並びに用途に関する。本発明の化合物は、
抗真菌活性を有し、真菌の感染症に対する化学療法剤と
して期待される。
【0002】
【従来の技術】従来、真菌感染症の治療剤としてはアン
ホテリシンB,ナイスタチン,ミコナゾール,フルコナ
ゾール,ピロールニトリン等の化学療法剤が使用されて
いる。
ホテリシンB,ナイスタチン,ミコナゾール,フルコナ
ゾール,ピロールニトリン等の化学療法剤が使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの化学
療法剤は毒性や効力などにおいて満足すべきものではな
く、また度重なる使用による耐性菌の出現が問題となっ
てきている。この問題を解決するため、より低毒性すな
わち選択毒性の優れた臨床上有用な新規抗生物質が必要
とされている。
療法剤は毒性や効力などにおいて満足すべきものではな
く、また度重なる使用による耐性菌の出現が問題となっ
てきている。この問題を解決するため、より低毒性すな
わち選択毒性の優れた臨床上有用な新規抗生物質が必要
とされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは新規な抗生
物質の探索を目的として主に土壌中から多数の微生物を
分離し、それらの産生する抗生物質を分離し、生物学的
性質を調べたところ、ストレプトミセス属に属する放線
菌の培養濾液中にカンジダ・アルビカンスをはじめその
他の病原性微生物に対し抗菌活性を示す文献末記載の二
種類の新規抗生物質が生産されることを見出した。この
抗生物質を該培養液から単離・精製し、その物理化学的
性質を調べた結果、後述のI式およびII式の構造を有す
る新規化合物であることを確認し、これらの抗生物質を
それぞれWAP−5044CおよびWAP−5044A
と命名した。
物質の探索を目的として主に土壌中から多数の微生物を
分離し、それらの産生する抗生物質を分離し、生物学的
性質を調べたところ、ストレプトミセス属に属する放線
菌の培養濾液中にカンジダ・アルビカンスをはじめその
他の病原性微生物に対し抗菌活性を示す文献末記載の二
種類の新規抗生物質が生産されることを見出した。この
抗生物質を該培養液から単離・精製し、その物理化学的
性質を調べた結果、後述のI式およびII式の構造を有す
る新規化合物であることを確認し、これらの抗生物質を
それぞれWAP−5044CおよびWAP−5044A
と命名した。
【化3】
【0005】一方、I式を有するWAP−5044Cを
牛肝臓由来のアルギナーゼ(シグマ社製)で処理すると
グアニジノ基が分解を受けた新規誘導体が得られ、本物
質はカンジダ・ケフィールを被検菌とした寒天平板上で
の抗真菌活性がWAP−5044Cとほぼ同程度であっ
た。
牛肝臓由来のアルギナーゼ(シグマ社製)で処理すると
グアニジノ基が分解を受けた新規誘導体が得られ、本物
質はカンジダ・ケフィールを被検菌とした寒天平板上で
の抗真菌活性がWAP−5044Cとほぼ同程度であっ
た。
【0006】本発明は抗生物質WAP−5044Cおよ
び/またはWAP−5044Aを生産するストレプトミ
セス属に属する微生物を培養し、抗生物質WAP−50
44Cおよび/またはWAP−5044Aを生成蓄積せ
しめこの培養物中より得られるWAP−5044Cおよ
びWAP−5044Aまたはそれらの塩と、WAP−5
044Cをアルギナーゼで処理して得られる誘導体およ
びそれらの製造法、さらには、抗生物質WAP−504
4Cおよび/またはWAP−5044Aを産生する能力
のある微生物と医薬品として許容し得る量の抗真菌剤と
しての用途を提供するものである。
び/またはWAP−5044Aを生産するストレプトミ
セス属に属する微生物を培養し、抗生物質WAP−50
44Cおよび/またはWAP−5044Aを生成蓄積せ
しめこの培養物中より得られるWAP−5044Cおよ
びWAP−5044Aまたはそれらの塩と、WAP−5
044Cをアルギナーゼで処理して得られる誘導体およ
びそれらの製造法、さらには、抗生物質WAP−504
4Cおよび/またはWAP−5044Aを産生する能力
のある微生物と医薬品として許容し得る量の抗真菌剤と
しての用途を提供するものである。
【0007】抗生物質WAP−5044Cおよび/また
はWAP−5044A生産菌としては、抗生物質WAP
−5044Cおよび/またはWAP−5044Aを産生
する微生物であればどのような微生物でも良いが、抗生
物質WAP−5044Cおよび/またはWAP−504
4A生産菌の一例として、本発明者らが長野県長野市内
の土壌より分離したストレプトミセス属に属するWAP
−5044株が挙げられる。
はWAP−5044A生産菌としては、抗生物質WAP
−5044Cおよび/またはWAP−5044Aを産生
する微生物であればどのような微生物でも良いが、抗生
物質WAP−5044Cおよび/またはWAP−504
4A生産菌の一例として、本発明者らが長野県長野市内
の土壌より分離したストレプトミセス属に属するWAP
−5044株が挙げられる。
【0008】(生産菌の菌学的性質)WAP−5044
株の菌学的性質を以下に示す。WAP−5044株の形
態的特徴および分類培地上の培養所見は以下のとおりで
ある。WAP−5044株は各種培地上で気菌糸を形成
し、それらは単純分枝を示す。胞子形成菌糸はらせん状
を呈し、胞子が10個以上連鎖している。胞子は球形ま
たは楕円形で、大きさは0.7〜1.1×0.9〜1.
3μmで、その表面はとげ状である。各種培地上で胞子
のう、鞭毛胞子、菌核などの形成は認められない。
株の菌学的性質を以下に示す。WAP−5044株の形
態的特徴および分類培地上の培養所見は以下のとおりで
ある。WAP−5044株は各種培地上で気菌糸を形成
し、それらは単純分枝を示す。胞子形成菌糸はらせん状
を呈し、胞子が10個以上連鎖している。胞子は球形ま
たは楕円形で、大きさは0.7〜1.1×0.9〜1.
3μmで、その表面はとげ状である。各種培地上で胞子
のう、鞭毛胞子、菌核などの形成は認められない。
【0009】WAP−5044株の分類培地上の生育状
態は表1のとおりである。観察は各種培地で28℃、3
週間培養した後に行った。表1中( )内はJIS色名
帳(JIS 28102準拠、日本規格協会、昭和62
年6月1日初版、第2刷)によるものである。
態は表1のとおりである。観察は各種培地で28℃、3
週間培養した後に行った。表1中( )内はJIS色名
帳(JIS 28102準拠、日本規格協会、昭和62
年6月1日初版、第2刷)によるものである。
【0010】
【表1】
【0011】WAP−5044株の生理的性質はつぎの
とおりである。 (1)生育温度範囲:20〜40℃ 最適生育温度:25〜30℃ (2)ゼラチンの液化:陽性(28℃)、陰性(20
℃) (3)スターチ加水分解:陽性 (4)脱脂牛乳の凝固・ペプトン化:陽性(ペプトン
化) (5)メラニン様色素の生成:陰性(チロシン寒天培地
およびペプトン・イースト鉄寒天培地) (6)炭素源の利用性(プリドハム・ゴドリーブ寒天培
地) よく利用される炭素源 D−グルコース、シュクロース、ラフィノース、イノシ
トール、D−マンニット 中程度に利用される炭素源 D−キシロース、D−フラクトース 利用されない炭素源 L−アラビノース、L−ラムノース
とおりである。 (1)生育温度範囲:20〜40℃ 最適生育温度:25〜30℃ (2)ゼラチンの液化:陽性(28℃)、陰性(20
℃) (3)スターチ加水分解:陽性 (4)脱脂牛乳の凝固・ペプトン化:陽性(ペプトン
化) (5)メラニン様色素の生成:陰性(チロシン寒天培地
およびペプトン・イースト鉄寒天培地) (6)炭素源の利用性(プリドハム・ゴドリーブ寒天培
地) よく利用される炭素源 D−グルコース、シュクロース、ラフィノース、イノシ
トール、D−マンニット 中程度に利用される炭素源 D−キシロース、D−フラクトース 利用されない炭素源 L−アラビノース、L−ラムノース
【0012】一方、上述した形態的特徴、分類培地上の
生育状態および生理的性質に加え、WAP−5044株
全菌体の塩酸加水分解物中よりLL−ジアミノピメリン
酸が検出された。以上の性質からWAP−5044株は
ストレプトミセス属に属するものと判断される。
生育状態および生理的性質に加え、WAP−5044株
全菌体の塩酸加水分解物中よりLL−ジアミノピメリン
酸が検出された。以上の性質からWAP−5044株は
ストレプトミセス属に属するものと判断される。
【0013】WAP−5044株の分類上の位置につい
て「インターナショナル・ジャーナル・オブ・システマ
ティック・バクテリオロジー」第18巻(1968
年)、第19巻(1969年)、第22巻(1972
年)、「バージェイズ・マニュアル・オブ・ディターミ
ネイティブ・バクテリオロジー」第8巻(1974年)
の菌種記載を参照し、比較したが、WAP−5044株
に類似の既知菌種はみあたらなかった。従って、本発明
者らは、WAP−5044株をストレプトミセス・エス
ピー・WAP−5044(Streptomyces
sp,WAP−5044)と称することにした。ストレ
プトミセス・エスピー・WAP−5044は工業技術院
微生物工業技術研究所に受託番号FERM P−125
54として寄託されている。ストレプトミセス属を含む
放線菌の一般的性状としてその菌学的性質は極めて変異
しやすく、WAP−5044株も例外ではない。従っ
て、WAP−5044株が上述の性質を必ずしも示すと
はかぎらない。しかし、それらの変異株が自然的および
各種変異誘起剤による人工的なものであっても抗生物質
WAP−5044Cおよび/またはWAP−5044A
を生産する能力を有する微生物はすべて本発明方法にお
いて使用することができる。
て「インターナショナル・ジャーナル・オブ・システマ
ティック・バクテリオロジー」第18巻(1968
年)、第19巻(1969年)、第22巻(1972
年)、「バージェイズ・マニュアル・オブ・ディターミ
ネイティブ・バクテリオロジー」第8巻(1974年)
の菌種記載を参照し、比較したが、WAP−5044株
に類似の既知菌種はみあたらなかった。従って、本発明
者らは、WAP−5044株をストレプトミセス・エス
ピー・WAP−5044(Streptomyces
sp,WAP−5044)と称することにした。ストレ
プトミセス・エスピー・WAP−5044は工業技術院
微生物工業技術研究所に受託番号FERM P−125
54として寄託されている。ストレプトミセス属を含む
放線菌の一般的性状としてその菌学的性質は極めて変異
しやすく、WAP−5044株も例外ではない。従っ
て、WAP−5044株が上述の性質を必ずしも示すと
はかぎらない。しかし、それらの変異株が自然的および
各種変異誘起剤による人工的なものであっても抗生物質
WAP−5044Cおよび/またはWAP−5044A
を生産する能力を有する微生物はすべて本発明方法にお
いて使用することができる。
【0014】(培養と生産)本発明の抗生物質WAP−
5044CおよびWAP−5044Aは、上記生産菌を
栄養源含有培地に接種し、好気的に培養することによっ
て製造される。抗生物質WAP−5044Cおよび/ま
たはWAP−5044Aの生産菌の培養に際しては、炭
素源として例えば、グルコース、フラクトース、デンプ
ン、デキストリン、グリセリン、糖蜜、水飴、油脂類、
有機酸類などの資化し得る有機炭素化合物が利用され、
一方、窒素源としては、例えば、大豆粉、綿実粉、コー
ンスチープリカー、カゼイン、ペプトン、酵母エキス、
肉エキス、胚芽、尿素、アミノ酸類、アンモニウム塩な
どの有機窒素化合物や無機窒素化合物が利用できる。ま
た、塩類としては例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、
カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩などの無機塩
類が単独あるいは適宜組合わせて使用することができ
る。さらに必要に応じて、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、コバル
ト塩などの重金属や、微生物の生育に必要なビオチン、
ビタミンB1などのビタミン類をはじめ、その他生産菌
の生育を促進し、WAP−5044Cおよび/またはW
AP−5044Aを著量生産することができる有機物や
無機物を適宜添加することが望ましい。また、シリコー
ンオイル、ポリアルキレングリコールエーテルなどの消
泡剤や界面活性剤を培地に加えても良い。
5044CおよびWAP−5044Aは、上記生産菌を
栄養源含有培地に接種し、好気的に培養することによっ
て製造される。抗生物質WAP−5044Cおよび/ま
たはWAP−5044Aの生産菌の培養に際しては、炭
素源として例えば、グルコース、フラクトース、デンプ
ン、デキストリン、グリセリン、糖蜜、水飴、油脂類、
有機酸類などの資化し得る有機炭素化合物が利用され、
一方、窒素源としては、例えば、大豆粉、綿実粉、コー
ンスチープリカー、カゼイン、ペプトン、酵母エキス、
肉エキス、胚芽、尿素、アミノ酸類、アンモニウム塩な
どの有機窒素化合物や無機窒素化合物が利用できる。ま
た、塩類としては例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、
カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩などの無機塩
類が単独あるいは適宜組合わせて使用することができ
る。さらに必要に応じて、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、コバル
ト塩などの重金属や、微生物の生育に必要なビオチン、
ビタミンB1などのビタミン類をはじめ、その他生産菌
の生育を促進し、WAP−5044Cおよび/またはW
AP−5044Aを著量生産することができる有機物や
無機物を適宜添加することが望ましい。また、シリコー
ンオイル、ポリアルキレングリコールエーテルなどの消
泡剤や界面活性剤を培地に加えても良い。
【0015】培養法としては、一般に抗生物質の生産に
用いられている方法が採用されるが、液体培養法では、
特に好気性に保つために深部通気攪拌培養が好ましく、
実験室的にはフラスコによる通常の振盪培養が適してい
る。培養温度は通常20〜40℃で可能であるが、好ま
しくは25〜30℃に保つことが望ましい。培養のpHは
6〜8付近で可能であるが、好ましくは7付近に保つこ
とが望ましい。培養物中のWAP−5044Cおよび/
またはWAP−5044Aの生産量は2〜6日間位で充
分達成される。
用いられている方法が採用されるが、液体培養法では、
特に好気性に保つために深部通気攪拌培養が好ましく、
実験室的にはフラスコによる通常の振盪培養が適してい
る。培養温度は通常20〜40℃で可能であるが、好ま
しくは25〜30℃に保つことが望ましい。培養のpHは
6〜8付近で可能であるが、好ましくは7付近に保つこ
とが望ましい。培養物中のWAP−5044Cおよび/
またはWAP−5044Aの生産量は2〜6日間位で充
分達成される。
【0016】(単離・精製)以上のごとく、培養物中に
蓄積されたWAP−5044CおよびWAP−5044
Aを培養物中から採取するためには、後記する本抗生物
質の物理化学的性質を利用することによって有利に行い
得る。すなわち、WAP−5044CおよびWAP−5
044Aは培養濾液中に含有されているので、まず培養
物にセライトやラジオライトなどの濾過助剤を加えて減
圧濾過を行うか、遠心分離することによって菌体を除去
して培養濾液を得る。
蓄積されたWAP−5044CおよびWAP−5044
Aを培養物中から採取するためには、後記する本抗生物
質の物理化学的性質を利用することによって有利に行い
得る。すなわち、WAP−5044CおよびWAP−5
044Aは培養濾液中に含有されているので、まず培養
物にセライトやラジオライトなどの濾過助剤を加えて減
圧濾過を行うか、遠心分離することによって菌体を除去
して培養濾液を得る。
【0017】WAP−5044CおよびWAP−504
4A物質は後記する物理化学的性質からニンヒドリン陽
性の水溶性両性物質であることから、培養濾液中より本
物質を採取するにあたっては、通常用いられるイオン交
換クロマトグラフィーによる精製が効率的である。例え
ば、陽イオン交換体としてはアンバーライトIR−12
0B(ロームアンドハース社製)、ダウエックス50W
(ダウケミカル社製)、ダイヤイオンSK1B(三菱化
成社製)の強酸性陽イオン交換樹脂や、アンバーライト
IRC−50(ロームアンドハース社製)、ダイヤイオ
ンWK10(三菱化成社製)の弱酸性陽イオン交換樹脂
や、CM−セファデックス、SP−セファデックス(フ
ァルマシア社製)などを用いることができる。また陰イ
オン交換体としては、例えば、アンバーライトIRA−
401、IRA−68(ロームアンドハース社製)、ダ
ウエックス1(ダウケミカル社製)、ダイヤイオンSA
10B、PA406、WA30(三菱化成社製)、QA
E−セファデックス、DEAE−セファデックス(ファ
ルマシア社製)などを用いることができる。これらのイ
オン交換樹脂に吸着せしめた抗生物質WAP−5044
CおよびWAP−5044Aは、各種の塩、アルカリ、
あるいは酸を含む水溶液あるいは緩衝液などで容易に溶
出することができる。
4A物質は後記する物理化学的性質からニンヒドリン陽
性の水溶性両性物質であることから、培養濾液中より本
物質を採取するにあたっては、通常用いられるイオン交
換クロマトグラフィーによる精製が効率的である。例え
ば、陽イオン交換体としてはアンバーライトIR−12
0B(ロームアンドハース社製)、ダウエックス50W
(ダウケミカル社製)、ダイヤイオンSK1B(三菱化
成社製)の強酸性陽イオン交換樹脂や、アンバーライト
IRC−50(ロームアンドハース社製)、ダイヤイオ
ンWK10(三菱化成社製)の弱酸性陽イオン交換樹脂
や、CM−セファデックス、SP−セファデックス(フ
ァルマシア社製)などを用いることができる。また陰イ
オン交換体としては、例えば、アンバーライトIRA−
401、IRA−68(ロームアンドハース社製)、ダ
ウエックス1(ダウケミカル社製)、ダイヤイオンSA
10B、PA406、WA30(三菱化成社製)、QA
E−セファデックス、DEAE−セファデックス(ファ
ルマシア社製)などを用いることができる。これらのイ
オン交換樹脂に吸着せしめた抗生物質WAP−5044
CおよびWAP−5044Aは、各種の塩、アルカリ、
あるいは酸を含む水溶液あるいは緩衝液などで容易に溶
出することができる。
【0018】後記するごとく、ストレプトミセス・エス
ピー・WAP−5044株の産生する抗真菌活性物質は
3種類(WAP−5044C,WAP−5044A,W
AP−5044B)存在し、これら活性物質の分離には
吸着樹脂、例えば、ダイヤイオンHP20、セパビーズ
SP207(三菱化成社製)、アンバーライトXAD−
2(ロームアンドハース社製)などが有利に使用できる
が、特に活性炭カラムクロマトグラフィーによる分離が
効率的である。すなわち、WAP−5044B成分は活
性炭カラムクロマトグラフィーを水で溶出すると、通塔
液に溶出され、その後、WAP−5044C成分は水で
溶出される。WAP−5044A成分は活性炭カラムに
吸着し、含水アセトンや含水メタノールで容易に回収す
ることができる。
ピー・WAP−5044株の産生する抗真菌活性物質は
3種類(WAP−5044C,WAP−5044A,W
AP−5044B)存在し、これら活性物質の分離には
吸着樹脂、例えば、ダイヤイオンHP20、セパビーズ
SP207(三菱化成社製)、アンバーライトXAD−
2(ロームアンドハース社製)などが有利に使用できる
が、特に活性炭カラムクロマトグラフィーによる分離が
効率的である。すなわち、WAP−5044B成分は活
性炭カラムクロマトグラフィーを水で溶出すると、通塔
液に溶出され、その後、WAP−5044C成分は水で
溶出される。WAP−5044A成分は活性炭カラムに
吸着し、含水アセトンや含水メタノールで容易に回収す
ることができる。
【0019】このようにWAP−5044B、WAP−
5044C、およびWAP−5044A成分を粗分離で
きた分画をそれぞれさらに不純物を除去するためには、
シリカゲルなどの吸着クロマトグラフィーを用い、例え
ば、アセトニトリル−水系で展開溶出することによっ
て、それぞれの成分を単一に分離することができる。ま
たセファデックスG−10をはじめセファデックスG−
15、LH−20(ファルマシア社製)などの分子ふる
い効果を用いて水または含水メタノールなどで展開、溶
出することによって、それぞれの成分を単一にすること
もできる。また高速液体クロマトグラフィーによる分
離、精製も有利に利用できる。用いられる担体として
は、シリカゲル、あるいはオクタデシル基、オクチル
基、アミノ基などが結合した化学結合型シリカゲル、ま
たはポリスチレン系のポーラスポリマーゲルなどがあげ
られる。移動相としては含水アセトニトリルや含水メタ
ノールおよび緩衝液などを用いることができる。
5044C、およびWAP−5044A成分を粗分離で
きた分画をそれぞれさらに不純物を除去するためには、
シリカゲルなどの吸着クロマトグラフィーを用い、例え
ば、アセトニトリル−水系で展開溶出することによっ
て、それぞれの成分を単一に分離することができる。ま
たセファデックスG−10をはじめセファデックスG−
15、LH−20(ファルマシア社製)などの分子ふる
い効果を用いて水または含水メタノールなどで展開、溶
出することによって、それぞれの成分を単一にすること
もできる。また高速液体クロマトグラフィーによる分
離、精製も有利に利用できる。用いられる担体として
は、シリカゲル、あるいはオクタデシル基、オクチル
基、アミノ基などが結合した化学結合型シリカゲル、ま
たはポリスチレン系のポーラスポリマーゲルなどがあげ
られる。移動相としては含水アセトニトリルや含水メタ
ノールおよび緩衝液などを用いることができる。
【0020】(物理化学的性質)前記に示した各種クロ
マトグラフィーを組合わせて得られたWAP−5044
B、WAP−5044C、およびWAP−5044Aの
結晶もしくは粉末について、以下に物理化学的性質を示
すが、これらの成分のうちWAP−5044Bは物理化
学的性質がβ−シアノアラニンと酷似していたので、標
品と直接比較した。その結果、機器分析を含め全ての性
質が一致したので、WAP−5044Bをβ−シアノア
ラニンと同定した。WAP−5044CおよびWAP−
5044Aの物理化学的性質は以下のとおりである。
マトグラフィーを組合わせて得られたWAP−5044
B、WAP−5044C、およびWAP−5044Aの
結晶もしくは粉末について、以下に物理化学的性質を示
すが、これらの成分のうちWAP−5044Bは物理化
学的性質がβ−シアノアラニンと酷似していたので、標
品と直接比較した。その結果、機器分析を含め全ての性
質が一致したので、WAP−5044Bをβ−シアノア
ラニンと同定した。WAP−5044CおよびWAP−
5044Aの物理化学的性質は以下のとおりである。
【0021】WAP−5044C (1)外観:白色針状結晶(吸湿性強) (2)融点:140〜150℃(分解) (3)分子量:174〔FABマス m/z:175
(M+H)+ ,m/z:349(2M+H)+ 〕 (4)分子式:C5 H10N4 O3 高分解能FABマス 実測値:m/z349.1624(2M+H)+ 理論値:m/z349.1584(C10H21N8 O6 ) (5)比旋光度:〔α〕D 20=+87.2°(c=0.
50,H2 O) (6)溶解性:水に可溶,メタノール,エタノール,ア
セトンに難溶 (7)紫外線吸収スペクトル:末端吸収(水中) (8)赤外線吸収スペクトル:KBr錠法で測定した赤
外吸収スペクトルを図1に示す。 その吸収極大値(波数cm-1)を以下に示す。 3480,3390,3170,1570,1520,
1460,1390,1320,1300,1200,
1150,1060,970,890,840,79
0,700,590,540,470,420,410 (9) 1H NMRスペクトル 重水中270MHzで測定した図2の 1H NMRスペ
クトルの化学シフトを以下に示す。 δ(ppm):4.28(1H,d,J=10.1Hz)、
5.22(1H,dd,J=10.1Hz,12.1H
z)、6.97(1H,d,J=12.1Hz) (10)13C NMRスペクトル 重水中67.94MHzで測定した図3の13C NMR
スペクトルの化学シフトを以下に示す。 δ(ppm):56.89,98.97,155.86,1
62.59,176.99 (11)呈色反応 陽性:ニンヒドリン,過マンガン酸カリウム,エールリ
ッヒ,ヨードベーパー,ペンタシアノアンモニオフェレ
ート試薬 陰性:ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,坂口反応
(淡黄色) (12)物質区分:水溶性両性物質 (13)薄層クロマトグラフィー(TLC)
(M+H)+ ,m/z:349(2M+H)+ 〕 (4)分子式:C5 H10N4 O3 高分解能FABマス 実測値:m/z349.1624(2M+H)+ 理論値:m/z349.1584(C10H21N8 O6 ) (5)比旋光度:〔α〕D 20=+87.2°(c=0.
50,H2 O) (6)溶解性:水に可溶,メタノール,エタノール,ア
セトンに難溶 (7)紫外線吸収スペクトル:末端吸収(水中) (8)赤外線吸収スペクトル:KBr錠法で測定した赤
外吸収スペクトルを図1に示す。 その吸収極大値(波数cm-1)を以下に示す。 3480,3390,3170,1570,1520,
1460,1390,1320,1300,1200,
1150,1060,970,890,840,79
0,700,590,540,470,420,410 (9) 1H NMRスペクトル 重水中270MHzで測定した図2の 1H NMRスペ
クトルの化学シフトを以下に示す。 δ(ppm):4.28(1H,d,J=10.1Hz)、
5.22(1H,dd,J=10.1Hz,12.1H
z)、6.97(1H,d,J=12.1Hz) (10)13C NMRスペクトル 重水中67.94MHzで測定した図3の13C NMR
スペクトルの化学シフトを以下に示す。 δ(ppm):56.89,98.97,155.86,1
62.59,176.99 (11)呈色反応 陽性:ニンヒドリン,過マンガン酸カリウム,エールリ
ッヒ,ヨードベーパー,ペンタシアノアンモニオフェレ
ート試薬 陰性:ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,坂口反応
(淡黄色) (12)物質区分:水溶性両性物質 (13)薄層クロマトグラフィー(TLC)
【0022】
【表2】
【0023】WAP−5044A (1)外観:淡黄白色粉末 (2)融点:明確な融点を示さず (3)分子量:172〔FABマス m/z:173
(M+H)+ ,m/z:345(2M+H)+ 〕 (4)分子式:C7 H12N2 O3 高分解能FABマス 実測値:m/z345.1760(2M+H)+ 理論値:m/z345.1774(C14H25N4 O6 ) (5)比旋光度:〔α〕D 20=+39.18°(c=
0.49,H2 O) (6)溶解性:水,メタノールに可溶アセトン,酢酸エ
チルに難溶 (7)紫外線吸収スペクトル:末端吸収(水中) (8)赤外線吸収スペクトル:KBr錠法で測定した赤
外吸収スペクトルを図4に示す。 その吸収極大値(波数cm-1)を以下に示す。 3460,1624,1396,410 (9) 1H NMRスペクトル 重水中270MHzで測定した図5の 1H NMRスペ
クトルの化学シフトを以下に示す δ(ppm):2.03(3H,s)、2.05(3H,
s)、4.28(1H,d,J=10.4Hz)、5.
25(1H,dd,J=10.4Hz,12.4H
z)、7.17(1H,d,J=12.4Hz) (10)13C NMRスペクトル 重水中67.94MHzで測定した図6の13C NMR
スペクトルの化学シフトを以下に示す δ(ppm):18.64,23.47,56.73,10
0.40,155.70,167.44,176.55 (11)呈色反応 陽性:ニンヒドリン,過マンガン酸カリウム,エールリ
ッヒ,ヨードベーパー 陰性:ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸 (12)物質区分:水溶性両性物質 (13)薄層クロマトグラフィー
(M+H)+ ,m/z:345(2M+H)+ 〕 (4)分子式:C7 H12N2 O3 高分解能FABマス 実測値:m/z345.1760(2M+H)+ 理論値:m/z345.1774(C14H25N4 O6 ) (5)比旋光度:〔α〕D 20=+39.18°(c=
0.49,H2 O) (6)溶解性:水,メタノールに可溶アセトン,酢酸エ
チルに難溶 (7)紫外線吸収スペクトル:末端吸収(水中) (8)赤外線吸収スペクトル:KBr錠法で測定した赤
外吸収スペクトルを図4に示す。 その吸収極大値(波数cm-1)を以下に示す。 3460,1624,1396,410 (9) 1H NMRスペクトル 重水中270MHzで測定した図5の 1H NMRスペ
クトルの化学シフトを以下に示す δ(ppm):2.03(3H,s)、2.05(3H,
s)、4.28(1H,d,J=10.4Hz)、5.
25(1H,dd,J=10.4Hz,12.4H
z)、7.17(1H,d,J=12.4Hz) (10)13C NMRスペクトル 重水中67.94MHzで測定した図6の13C NMR
スペクトルの化学シフトを以下に示す δ(ppm):18.64,23.47,56.73,10
0.40,155.70,167.44,176.55 (11)呈色反応 陽性:ニンヒドリン,過マンガン酸カリウム,エールリ
ッヒ,ヨードベーパー 陰性:ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸 (12)物質区分:水溶性両性物質 (13)薄層クロマトグラフィー
【0024】
【表3】
【0025】(WAP−5044Cをアルギナーゼで処
理して得られる新規誘導体の性質)WAP−5044C
物質のアルギナーゼ処理による新規誘導体の合成につい
ては、WAP−5044Cの化学構造中に存在するグア
ニジノオキシ基を牛肝臓由来のアルギナーゼ(シグマ社
製)の作用によってアミノオキシ基に変換できることを
明らかにした。得られた2−アミノ−4−アミノオキシ
−3−トランス−ブテノイックアシッド
理して得られる新規誘導体の性質)WAP−5044C
物質のアルギナーゼ処理による新規誘導体の合成につい
ては、WAP−5044Cの化学構造中に存在するグア
ニジノオキシ基を牛肝臓由来のアルギナーゼ(シグマ社
製)の作用によってアミノオキシ基に変換できることを
明らかにした。得られた2−アミノ−4−アミノオキシ
−3−トランス−ブテノイックアシッド
【化4】 は不安定であり、分子内転位と分子内脱水を起こして容
易にβ−シアノアラニン
易にβ−シアノアラニン
【化5】 に変化していくことを確認した。本新規誘導体は展開溶
媒アセトニトリル:水(3:1)を用いたシリカゲルT
LCで、ニンヒドリン赤紫色のスポットを示し、そのR
f値は0.19を与える。このニンヒドリン陽性スポッ
トは他にヨウ素蒸気による呈色、過マンガン酸カリウム
による脱色反応から分子内に二重結合を有すること、か
つ、アミノオキシ基の呈色反応であるジャフェ(Jaf
fe)試薬に陽性であることから
媒アセトニトリル:水(3:1)を用いたシリカゲルT
LCで、ニンヒドリン赤紫色のスポットを示し、そのR
f値は0.19を与える。このニンヒドリン陽性スポッ
トは他にヨウ素蒸気による呈色、過マンガン酸カリウム
による脱色反応から分子内に二重結合を有すること、か
つ、アミノオキシ基の呈色反応であるジャフェ(Jaf
fe)試薬に陽性であることから
【化6】 の構造を有するものと判断される。
【0026】一方、本新規誘導体の生物活性に興味が持
たれるが、カンジダ・ケフィールを被検菌としたシリカ
ゲルTLC−オートバイオグラフィーを行うと本新規誘
導体はWAP−5044Cとほぼ同程度の抗真菌活性を
示した。 (生物学的性質)WAP−5044CおよびWAP−5
044Aの抗菌活性試験結果を表2に示す。最少生育阻
止濃度(MIC)の測定は、イースト・ニトロゲン・ベ
ース・ウイズアウト・アミノアシッズ培地(ディフコ社
製)に0.5%グルコースを加えた培地(A)またはペ
ンアッセイブロス(ディフコ社製)(B)を用いて液体
培地希釈法により行った。表2に示すようにWAP−5
044CおよびWAP−5044Aは真菌類に対して抗
菌活性を示す。
たれるが、カンジダ・ケフィールを被検菌としたシリカ
ゲルTLC−オートバイオグラフィーを行うと本新規誘
導体はWAP−5044Cとほぼ同程度の抗真菌活性を
示した。 (生物学的性質)WAP−5044CおよびWAP−5
044Aの抗菌活性試験結果を表2に示す。最少生育阻
止濃度(MIC)の測定は、イースト・ニトロゲン・ベ
ース・ウイズアウト・アミノアシッズ培地(ディフコ社
製)に0.5%グルコースを加えた培地(A)またはペ
ンアッセイブロス(ディフコ社製)(B)を用いて液体
培地希釈法により行った。表2に示すようにWAP−5
044CおよびWAP−5044Aは真菌類に対して抗
菌活性を示す。
【0027】
【表4】
【0028】WAP−5044Cはカンジダ・アルビカ
ンスおよびアスペルギルス・フミガタスに対して強い抗
菌活性を示したので、そのうちカンジダ・アルビカンス
をマウスの尾静脈内に接種して得られる全身カンジダ症
感染モデルに対する治療効果を調べた。カンジダ・アル
ビカンスTIMM0239株をサブロ−デキストロース
液体培地にて37℃、一夜培養後、集菌してpH7.2の
PBS緩衝液(日水製薬社製)に浮遊させた。このカン
ジダ・アルビカンスTIMM0239株1×106 個を
ICR−MCH系マウス、4週令、雄(日本クレア社)
の尾静脈より接種し、その2時間後に1回、その後、1
日に1回、4日間、各濃度のWAP−5044C物質を
含有するpH7.2のPBS緩衝液を皮下投与して、15
日間生死を観察し、治療効果を測定した。その結果を表
3に示した。
ンスおよびアスペルギルス・フミガタスに対して強い抗
菌活性を示したので、そのうちカンジダ・アルビカンス
をマウスの尾静脈内に接種して得られる全身カンジダ症
感染モデルに対する治療効果を調べた。カンジダ・アル
ビカンスTIMM0239株をサブロ−デキストロース
液体培地にて37℃、一夜培養後、集菌してpH7.2の
PBS緩衝液(日水製薬社製)に浮遊させた。このカン
ジダ・アルビカンスTIMM0239株1×106 個を
ICR−MCH系マウス、4週令、雄(日本クレア社)
の尾静脈より接種し、その2時間後に1回、その後、1
日に1回、4日間、各濃度のWAP−5044C物質を
含有するpH7.2のPBS緩衝液を皮下投与して、15
日間生死を観察し、治療効果を測定した。その結果を表
3に示した。
【0029】
【表5】
【0030】T/Cは無処置対照群の平均生存日数に対
する投与群の平均生存日数を%で表した値である。WA
P−5044Cは優れた治療効果を示すことが判明し
た。
する投与群の平均生存日数を%で表した値である。WA
P−5044Cは優れた治療効果を示すことが判明し
た。
【0031】(用途)以上のような生物学的性質からW
AP−5044株の産生する新規抗生物質および新規誘
導体はカンジダ症をはじめアスペルギルス症などの各種
真菌感染症の治療剤として有用である。
AP−5044株の産生する新規抗生物質および新規誘
導体はカンジダ症をはじめアスペルギルス症などの各種
真菌感染症の治療剤として有用である。
【0032】本発明の化合物を医薬として投与する場
合、本発明化合物はそのまま、または医薬上許容される
無毒性かつ不活性の担体中に例えば、0.1%〜99.
5%、好ましくは0.5%〜90%含有する医薬組成物
として人を含む動物に投与される。担体としては、固
形、半固形、または液状の希釈剤、充填剤、およびその
他の処方用の助剤の一種以上が用いられる。医薬組成物
としては、投与単位形態で投与することが望ましい。本
発明の医薬組成物は経口投与、組織内投与、局所投与
(経皮投与など)または経直腸に投与することができ
る。したがって、これらの投与方法に適した剤形に公知
の製剤化技術で製剤化投与することが好ましい。
合、本発明化合物はそのまま、または医薬上許容される
無毒性かつ不活性の担体中に例えば、0.1%〜99.
5%、好ましくは0.5%〜90%含有する医薬組成物
として人を含む動物に投与される。担体としては、固
形、半固形、または液状の希釈剤、充填剤、およびその
他の処方用の助剤の一種以上が用いられる。医薬組成物
としては、投与単位形態で投与することが望ましい。本
発明の医薬組成物は経口投与、組織内投与、局所投与
(経皮投与など)または経直腸に投与することができ
る。したがって、これらの投与方法に適した剤形に公知
の製剤化技術で製剤化投与することが好ましい。
【0033】抗真菌剤としての用量は、年令、体重等の
患者の状態、投与経路、病気の性質と罹患程度等を考慮
した上で調整するのが望ましいが、通常は成人に対して
本発明の有効成分量として、1日当り10〜2000mg
の範囲が一般的である。場合によっては、これ以下で足
り得るし、また逆にこれ以上の用量を必要とする場合も
ある。(必要に応じて)多量に投与するときには、1日
数回に分割して投与することが望ましい。
患者の状態、投与経路、病気の性質と罹患程度等を考慮
した上で調整するのが望ましいが、通常は成人に対して
本発明の有効成分量として、1日当り10〜2000mg
の範囲が一般的である。場合によっては、これ以下で足
り得るし、また逆にこれ以上の用量を必要とする場合も
ある。(必要に応じて)多量に投与するときには、1日
数回に分割して投与することが望ましい。
【0034】
【実施例】次に実施例をもって詳細に本発明を説明する
が、これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 500ml容の三角フラスコにグルコース2.5%脱脂大
豆粉2.0%,大豆油0.4%,塩化ナトリウム0.2
5%,炭酸カルシウム0.5%からなる培地(pH7.
2)100mlを注入後滅菌した培地を2本用意し、これ
にストレプトミセス・エスピーWAP−5044株の斜
面寒天培地から1白金耳づつ接種したのち、ロータリー
シェーカーで180往復/分,30℃,2日間培養を行
った。上述の培地を100ml注入後滅菌した500ml容
三角フラスコ80本を用意し、先に培養した三角フラス
コの培養液をそれぞれに2mlづつ接種して、ロータリー
シェーカーで180往復/分,30℃,4日間培養を行
った。なお、抗真菌活性をカンジダ・ケフィールの寒天
平板法で測定した。
が、これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 500ml容の三角フラスコにグルコース2.5%脱脂大
豆粉2.0%,大豆油0.4%,塩化ナトリウム0.2
5%,炭酸カルシウム0.5%からなる培地(pH7.
2)100mlを注入後滅菌した培地を2本用意し、これ
にストレプトミセス・エスピーWAP−5044株の斜
面寒天培地から1白金耳づつ接種したのち、ロータリー
シェーカーで180往復/分,30℃,2日間培養を行
った。上述の培地を100ml注入後滅菌した500ml容
三角フラスコ80本を用意し、先に培養した三角フラス
コの培養液をそれぞれに2mlづつ接種して、ロータリー
シェーカーで180往復/分,30℃,4日間培養を行
った。なお、抗真菌活性をカンジダ・ケフィールの寒天
平板法で測定した。
【0035】実施例2 実施例1で得られた培養液を5,000回転、15分間
遠心し、約6リットルの培養上清を得た。上清液をダイ
ヤイオンHP−20(1.5リットル)に通過させ、水
洗(4リットル)した。通過液と水洗液を合せ、アンバ
ーライトIR−120B(H+ 型,1リットル)のカラ
ムクロマトグラフィーに付し、0.5Nのアンモニア水
8リットルで溶出した。溶出液を濃縮後、活性炭カラム
クロマトグラフィー(300ml)に付し、4.5リット
ルの水で展開後、30mlの80%アセトン水で溶出し
た。活性物質は通過液、水洗液、80%アセトン溶出液
のいずれにも存在していたが、アセトニトリル=水
(3:1)で展開したシリカゲルTLCで異なるRf値
(WAP−5044A:Rf0.40,WAP−504
4B:Rf0.27,WAP−5044C:Rf0.1
2)にそれぞれ活性を有することから、いずれも異なる
活性物質であることが判明した。以上の粗精製過程で得
られた活性物質は3種類存在することから、便宜上,8
0%アセトン溶出区を5044A,通過画分を5044
B,水展開画分を5044Cと仮称した。
遠心し、約6リットルの培養上清を得た。上清液をダイ
ヤイオンHP−20(1.5リットル)に通過させ、水
洗(4リットル)した。通過液と水洗液を合せ、アンバ
ーライトIR−120B(H+ 型,1リットル)のカラ
ムクロマトグラフィーに付し、0.5Nのアンモニア水
8リットルで溶出した。溶出液を濃縮後、活性炭カラム
クロマトグラフィー(300ml)に付し、4.5リット
ルの水で展開後、30mlの80%アセトン水で溶出し
た。活性物質は通過液、水洗液、80%アセトン溶出液
のいずれにも存在していたが、アセトニトリル=水
(3:1)で展開したシリカゲルTLCで異なるRf値
(WAP−5044A:Rf0.40,WAP−504
4B:Rf0.27,WAP−5044C:Rf0.1
2)にそれぞれ活性を有することから、いずれも異なる
活性物質であることが判明した。以上の粗精製過程で得
られた活性物質は3種類存在することから、便宜上,8
0%アセトン溶出区を5044A,通過画分を5044
B,水展開画分を5044Cと仮称した。
【0036】実施例3 実施例2で得られた粗製物5044A,B,Cは以下に
示す方法により単離精製した。5044A WAP−5044Aを含む活性炭カラムクロマトグラフ
ィーの80%アセトン溶出液は濃縮し、その濃縮物
(1.3g)をシリカゲル(エーメルク社製,50g)
のカラムクロマトグラフィーに付し、アセトニトリル:
水(8:1)の溶媒系で溶出・分画した。活性画分(1
000ml)を集め、濃縮後、濃縮物(38.64mg)を
セファデックスG−10カラムクロマトグラフィー(フ
ァルマシア社製)に付し水で溶出,分画した。シリカゲ
ルTLC(アセトニトリル:水=3:1)上ニンヒドリ
ン発色(黄色)で単一スポットを示す画分を集め濃縮し
WAP−5044A淡黄白色粉末9.5mgを得た。
示す方法により単離精製した。5044A WAP−5044Aを含む活性炭カラムクロマトグラフ
ィーの80%アセトン溶出液は濃縮し、その濃縮物
(1.3g)をシリカゲル(エーメルク社製,50g)
のカラムクロマトグラフィーに付し、アセトニトリル:
水(8:1)の溶媒系で溶出・分画した。活性画分(1
000ml)を集め、濃縮後、濃縮物(38.64mg)を
セファデックスG−10カラムクロマトグラフィー(フ
ァルマシア社製)に付し水で溶出,分画した。シリカゲ
ルTLC(アセトニトリル:水=3:1)上ニンヒドリ
ン発色(黄色)で単一スポットを示す画分を集め濃縮し
WAP−5044A淡黄白色粉末9.5mgを得た。
【0037】5044B WAP−5044Bを含む活性炭カラム通過液画分は濃
縮後、濃縮物(3.3g)をシリカゲル(エーメルク社
製120g)のカラムクロマトグラフィーに付し、アセ
トニトリル:水(8:1)の溶媒系で溶出・分画した。
活性画分(200ml)を集め、濃縮後、濃縮物(20
2.6mg)をセパビーズSP−207(三菱化成社製)
に付し水で溶出・分画した。活性物質を含む画分(30
ml)を集め濃縮し、さらにダウエックス50W×8H+
型(ダウケミカル社製)に付し、水洗後、0.5Nアン
モニア水で溶出した。溶出液を濃縮後、水−メタノール
より結晶化を行い、WAP−5044B白色針状結晶7
3.9mgを得た。本物質は各種機器分析および標品との
比較から、β−シアノアラニンと一致した。
縮後、濃縮物(3.3g)をシリカゲル(エーメルク社
製120g)のカラムクロマトグラフィーに付し、アセ
トニトリル:水(8:1)の溶媒系で溶出・分画した。
活性画分(200ml)を集め、濃縮後、濃縮物(20
2.6mg)をセパビーズSP−207(三菱化成社製)
に付し水で溶出・分画した。活性物質を含む画分(30
ml)を集め濃縮し、さらにダウエックス50W×8H+
型(ダウケミカル社製)に付し、水洗後、0.5Nアン
モニア水で溶出した。溶出液を濃縮後、水−メタノール
より結晶化を行い、WAP−5044B白色針状結晶7
3.9mgを得た。本物質は各種機器分析および標品との
比較から、β−シアノアラニンと一致した。
【0038】5044C WAP−5044Cを含む活性炭カラムクロマトグラフ
ィーの水展開溶出画分を濃縮後、濃縮物(1.56g)
をシリカゲル(エーメルク社製,60g)のカラムクロ
マトグラフィーに付し、アセトニトリル:水(5:1)
の溶媒系で溶出・分画した。活性画分(3リットル)を
集め、濃縮後、濃縮物をセファデックスG−10カラム
クロマトグラフィー(ファルマシア社製)に付し、水で
溶出分画した。シリカゲルTLC(アセトニトリル:水
=3:1)上ニンヒドリンで単一スポット(黄色)を示
す画分を集め濃縮し、WAP−5044C白色粉末25
0mgを得た。さらに、これを水−メタノールより結晶化
を行い、WAP−5044C白色針状結晶85mgを得
た。
ィーの水展開溶出画分を濃縮後、濃縮物(1.56g)
をシリカゲル(エーメルク社製,60g)のカラムクロ
マトグラフィーに付し、アセトニトリル:水(5:1)
の溶媒系で溶出・分画した。活性画分(3リットル)を
集め、濃縮後、濃縮物をセファデックスG−10カラム
クロマトグラフィー(ファルマシア社製)に付し、水で
溶出分画した。シリカゲルTLC(アセトニトリル:水
=3:1)上ニンヒドリンで単一スポット(黄色)を示
す画分を集め濃縮し、WAP−5044C白色粉末25
0mgを得た。さらに、これを水−メタノールより結晶化
を行い、WAP−5044C白色針状結晶85mgを得
た。
【0039】実施例4WAP−5044Cの還元成績体 WAP−5044C5.2mgを50%メタノール水に溶
解し、1滴の酢酸を添加し、10%パラジウム−炭素5
mgを加え常圧下、水素で一夜接触還元を行った。反応終
了後、触媒を回収し、濾液を濃縮し、白色結晶5.3mg
を得た。本還元成績体を確認するため展開溶媒n−ブタ
ノール:ピリジン:酢酸:水(15:10:3:12)
を用いたセルロースTLC(アビセル)を行うと標品の
DL−ホモセリンと同一のRf(0.15)値を有する
ニンヒドリンスポット(赤紫色)を与えた。本還元成績
体の絶対立体配置を決定するため、クラウンパックCR
(+)(φ4×150mm,ダイセル化学工業)を用い、
過塩素酸水溶液(pH1.5)、流速0.4ml/min ,検
出波長200nmで展開溶出した高速液体クロマトグラフ
ィーによる分析を行った。その結果、本還元成績体は、
保持時間4.4分を有するL−ホモセリンと一致し、D
−ホモセリンの保持時間3.2分とは異なることが明ら
かとなった。したがって、本還元成績体はL−ホモセリ
ンであり、WAP−5044Cのα−炭素の絶対立体配
置はLである。
解し、1滴の酢酸を添加し、10%パラジウム−炭素5
mgを加え常圧下、水素で一夜接触還元を行った。反応終
了後、触媒を回収し、濾液を濃縮し、白色結晶5.3mg
を得た。本還元成績体を確認するため展開溶媒n−ブタ
ノール:ピリジン:酢酸:水(15:10:3:12)
を用いたセルロースTLC(アビセル)を行うと標品の
DL−ホモセリンと同一のRf(0.15)値を有する
ニンヒドリンスポット(赤紫色)を与えた。本還元成績
体の絶対立体配置を決定するため、クラウンパックCR
(+)(φ4×150mm,ダイセル化学工業)を用い、
過塩素酸水溶液(pH1.5)、流速0.4ml/min ,検
出波長200nmで展開溶出した高速液体クロマトグラフ
ィーによる分析を行った。その結果、本還元成績体は、
保持時間4.4分を有するL−ホモセリンと一致し、D
−ホモセリンの保持時間3.2分とは異なることが明ら
かとなった。したがって、本還元成績体はL−ホモセリ
ンであり、WAP−5044Cのα−炭素の絶対立体配
置はLである。
【0040】実施例5WAP−5044Cのアルギナーゼ処理 実施例3で得たWAP−5044C50mgを2mlの蒸留
水に溶解し、10mMMnCl2 を0.2ml加え、1N
NaOHでpH9.4に調整した。これに牛肝臓アルギナ
ーゼ(シグマ社製)を10mM MnCl2 で溶解した液
(3125単位/ml)を0.16ml加え、37℃で3.
5時間反応を行った。反応液の一部をシリカゲルTLC
(アセトニトリル:H2 O=3:1)に付した。ニンヒ
ドリン発色の結果、図7に示したように、未反応の原料
WAP−5044C(Rf値0.12,黄色)の他に2
種類のニンヒドリン陽性物質(Rf値0.19,赤紫
色、Rf値0.27,緑色)が認められた。Rf値0.
27の物質は標品との比較によりβ−シアノアラニンと
一致した。Rf値0.19の物質はニンヒドリン、ヨウ
素蒸気、過マンガン酸カリウム、ジャフェ試薬反応陽性
であった。これらの呈色反応結果とWAP−5044C
の構造ならびにアルギナーゼの反応特異性を考えあわせ
ると、本物質はWAP−5044Cのグアニジノ基が加
水分解された下記式の構造を有すると判断される。
水に溶解し、10mMMnCl2 を0.2ml加え、1N
NaOHでpH9.4に調整した。これに牛肝臓アルギナ
ーゼ(シグマ社製)を10mM MnCl2 で溶解した液
(3125単位/ml)を0.16ml加え、37℃で3.
5時間反応を行った。反応液の一部をシリカゲルTLC
(アセトニトリル:H2 O=3:1)に付した。ニンヒ
ドリン発色の結果、図7に示したように、未反応の原料
WAP−5044C(Rf値0.12,黄色)の他に2
種類のニンヒドリン陽性物質(Rf値0.19,赤紫
色、Rf値0.27,緑色)が認められた。Rf値0.
27の物質は標品との比較によりβ−シアノアラニンと
一致した。Rf値0.19の物質はニンヒドリン、ヨウ
素蒸気、過マンガン酸カリウム、ジャフェ試薬反応陽性
であった。これらの呈色反応結果とWAP−5044C
の構造ならびにアルギナーゼの反応特異性を考えあわせ
ると、本物質はWAP−5044Cのグアニジノ基が加
水分解された下記式の構造を有すると判断される。
【0041】
【化7】
【0042】なお、アルギナーゼ処理によって得られた
新規誘導体が不安定なため、分子内転位と分子内脱水を
起こしてβ−シアノアラニンが生成したものと解釈され
る。このように不安定なため、反応液の一部を上述のシ
リカゲルTLCに付した後、カンジダ・ケフィールを被
検菌としたオートバイオグラフィーを行った結果、本新
規誘導体はWAP−5044Cとほぼ同程度の抗菌活性
を有することが判明した。
新規誘導体が不安定なため、分子内転位と分子内脱水を
起こしてβ−シアノアラニンが生成したものと解釈され
る。このように不安定なため、反応液の一部を上述のシ
リカゲルTLCに付した後、カンジダ・ケフィールを被
検菌としたオートバイオグラフィーを行った結果、本新
規誘導体はWAP−5044Cとほぼ同程度の抗菌活性
を有することが判明した。
【0043】
【発明の効果】上述のとおり本発明により新規抗生物質
WAP−5044CおよびWAP−5044AとWAP
−5044Cをアルギナーゼで処理して得られる新規誘
導体ならびにそれらの製造法が提供される。本抗生物質
WAP−5044CおよびWAP−5044AとWAP
−5044Cをアルギナーゼで処理して得られる新規誘
導体は真菌に抗菌活性を示すことから、真菌感染症の治
療に用いることができる。
WAP−5044CおよびWAP−5044AとWAP
−5044Cをアルギナーゼで処理して得られる新規誘
導体ならびにそれらの製造法が提供される。本抗生物質
WAP−5044CおよびWAP−5044AとWAP
−5044Cをアルギナーゼで処理して得られる新規誘
導体は真菌に抗菌活性を示すことから、真菌感染症の治
療に用いることができる。
【図1】抗生物質WAP−5044Cの赤外線吸収スペ
クトル(KBr法)図。
クトル(KBr法)図。
【図2】抗生物質WAP−5044Cの 1H NMRス
ペクトル(270MHz,重水中)図。
ペクトル(270MHz,重水中)図。
【図3】抗生物質WAP−5044Cの13C NMRス
ペクトル(67.9MHz,重水中)図。
ペクトル(67.9MHz,重水中)図。
【図4】抗生物質WAP−5044Aの赤外線吸収スペ
クトル(KBr法)図。
クトル(KBr法)図。
【図5】抗生物質WAP−5044Aの 1H NMRス
ペクトル(270MHz,重水中)図。
ペクトル(270MHz,重水中)図。
【図6】抗生物質WAP−5044Aの13C NMRス
ペクトル(67.9MHz,重水中)図。
ペクトル(67.9MHz,重水中)図。
【図7】抗生物質WAP−5044Cをアルギナーゼで
処理した反応液のシリカゲル薄層クロマトグラム。展開
溶媒アセトニトリル:水=3:1。発色剤ニンヒドリ
ン。
処理した反応液のシリカゲル薄層クロマトグラム。展開
溶媒アセトニトリル:水=3:1。発色剤ニンヒドリ
ン。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 13/04 6977−4B // A61K 39/00 8413−4C (C12N 1/20 C12R 1:465) (C12P 13/04 C12R 1:465) (72)発明者 後藤 正義 神奈川県伊勢原市東成瀬4−2−5−408
Claims (5)
- 【請求項1】 下記式 【化1】 で示される抗生物質WAP−5044A及びWAP−5
044Cまたはその塩。 - 【請求項2】 抗生物質WAP−5044Cをアルギナ
ーゼで処理して得られる下記式で示される誘導体または
その塩。 【化2】 - 【請求項3】 ストレプトミセス属に属し、抗生物質W
AP−5044Aおよび/またはWAP−5044Cを
生産する能力を有する微生物を培地中で培養し、培養物
中に抗生物質WAP−5044Aおよび/またはWAP
−5044Cを生産蓄積せしめ、次いでこれを採取する
ことを特徴とする抗生物質WAP−5044Aおよび/
またはWAP−5044Cの製造法。 - 【請求項4】 ストレプトミセス属に属する抗生物質W
AP−5044Aおよび/またはWAP−5044Cの
生産菌。 - 【請求項5】 請求項1および2記載の抗生物質または
誘導体から選ばれる少なくとも1種の化合物を有効成分
とする抗真菌剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3293843A JPH05105657A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 抗生物質wap−5044cおよびwap−5044a、wap−5044cをアルギナーゼで処理して得られる誘導体、それらの製造法ならびに用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3293843A JPH05105657A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 抗生物質wap−5044cおよびwap−5044a、wap−5044cをアルギナーゼで処理して得られる誘導体、それらの製造法ならびに用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05105657A true JPH05105657A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17799877
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3293843A Pending JPH05105657A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 抗生物質wap−5044cおよびwap−5044a、wap−5044cをアルギナーゼで処理して得られる誘導体、それらの製造法ならびに用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05105657A (ja) |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP3293843A patent/JPH05105657A/ja active Pending
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