JPH0637498B2 - 抗生物質tan−876およびその製造法 - Google Patents
抗生物質tan−876およびその製造法Info
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- JPH0637498B2 JPH0637498B2 JP15678687A JP15678687A JPH0637498B2 JP H0637498 B2 JPH0637498 B2 JP H0637498B2 JP 15678687 A JP15678687 A JP 15678687A JP 15678687 A JP15678687 A JP 15678687A JP H0637498 B2 JPH0637498 B2 JP H0637498B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は細菌および真菌感染症の治療剤として有用な新
規抗生物質TAN−876(以下「TAN−876」と
略称することもある。)およびその製造法に関する。
規抗生物質TAN−876(以下「TAN−876」と
略称することもある。)およびその製造法に関する。
従来の技術 本抗生物質に比較的類似の抗生物質としてセルビカルシ
ン[cervicarcinジャーナル・オブ・アメリカン−ケミ
カル・ソサエティー(Journal of American Chemical So
ciety),86巻、4507頁(1964年)]あるいは
ナナオマイシン[Nanaomycin−ジャーナル・オブ・アン
ティビオテイクス(Journal of Antibiotics)、28巻、
868頁(1975年)]などが挙げられるが、これら
はハロゲンを含まない化合物であり、本抗生物質とは異
なる。
ン[cervicarcinジャーナル・オブ・アメリカン−ケミ
カル・ソサエティー(Journal of American Chemical So
ciety),86巻、4507頁(1964年)]あるいは
ナナオマイシン[Nanaomycin−ジャーナル・オブ・アン
ティビオテイクス(Journal of Antibiotics)、28巻、
868頁(1975年)]などが挙げられるが、これら
はハロゲンを含まない化合物であり、本抗生物質とは異
なる。
発明が解決しようとする問題点 細菌によって惹起される疾病は抗生物質投与による治療
法の発達によってかなり克服されている。しかし、従来
の抗生物質を長期または大量に投与することによる起因
菌の変化および耐性菌の出現などによる疾患の増大ある
いは免疫力低下による真菌症の増加などは現在の感染症
治療分野で大きな問題となっている。この問題を克服す
るために、当分野では、常に新規骨格を有し、優れた生
物活性を示す抗生物質、あるいはそれらを合成するため
の中間原料が求められている。
法の発達によってかなり克服されている。しかし、従来
の抗生物質を長期または大量に投与することによる起因
菌の変化および耐性菌の出現などによる疾患の増大ある
いは免疫力低下による真菌症の増加などは現在の感染症
治療分野で大きな問題となっている。この問題を克服す
るために、当分野では、常に新規骨格を有し、優れた生
物活性を示す抗生物質、あるいはそれらを合成するため
の中間原料が求められている。
問題点を解決するための手段 本発明者らはかかる現状に鑑みて、新たな観点から、細
菌感染症の治療薬の研究を重ねた結果、土壌から分離さ
れた多数の微生物中、ある種の微生物が新規抗生物質を
産生すること、該微生物がストレプトミセス属に属する
こと、該微生物を適宜の培地に培養することによって、
耐性菌を含むグラム陽性、陰性菌、抗酸性菌などの細菌
類および医真菌、酵母、植物病原性菌などの真菌類に対
して抗菌力を示す抗生物質を倍地中に蓄積しうることを
知り、この抗生物質を単離し、その物理化学的および生
物学的諸性質から、当該抗生物質が新規抗生物質である
ことを確かめ、これを抗生物質TAN−876と称する
こととした。抗生物質TAN−876は2成分から成
り、これらをそれぞれTAN−876AおよびBと称す
ることとした。本発明者らは、これらの検知に基づい
て、さらに研究した結果、本発明を完成した。
菌感染症の治療薬の研究を重ねた結果、土壌から分離さ
れた多数の微生物中、ある種の微生物が新規抗生物質を
産生すること、該微生物がストレプトミセス属に属する
こと、該微生物を適宜の培地に培養することによって、
耐性菌を含むグラム陽性、陰性菌、抗酸性菌などの細菌
類および医真菌、酵母、植物病原性菌などの真菌類に対
して抗菌力を示す抗生物質を倍地中に蓄積しうることを
知り、この抗生物質を単離し、その物理化学的および生
物学的諸性質から、当該抗生物質が新規抗生物質である
ことを確かめ、これを抗生物質TAN−876と称する
こととした。抗生物質TAN−876は2成分から成
り、これらをそれぞれTAN−876AおよびBと称す
ることとした。本発明者らは、これらの検知に基づい
て、さらに研究した結果、本発明を完成した。
すなわち本発明は、(1)抗生物質TAN−876または
その塩、および(2)ストレプトミセス属に属する抗生物
質TAN−876生産菌を培地に培養し、培養物中に抗
生物質TAN−876を生成蓄積せしめ、これを採取す
ることを特徴とする抗生物質TAN−876の製造法に
関する。
その塩、および(2)ストレプトミセス属に属する抗生物
質TAN−876生産菌を培地に培養し、培養物中に抗
生物質TAN−876を生成蓄積せしめ、これを採取す
ることを特徴とする抗生物質TAN−876の製造法に
関する。
本発明方法で使用される抗生物質TAN−876を生産
する菌としては、ストレプトミセス(Streptomyces)属に
属し、抗生物質TAN−876を産生する能力を有する
微生物であればいずれのものでもよい。その例として
は、土壌より分離されたC−70899株が挙げられ、
本菌株の菌学的性質は下記のとおりである。なお、各種
培地上の性質はとくに指示しない限り、28℃で14日
間培養し、常法に従って観察したものであり、色調はカ
ラー・ハーモニー・マニュアル(Color Harmony Manual)
第4版[コンティナー・コーポレーション・オブ・アメ
リカ(Container Corporation of America)、1958年
発行]によった。
する菌としては、ストレプトミセス(Streptomyces)属に
属し、抗生物質TAN−876を産生する能力を有する
微生物であればいずれのものでもよい。その例として
は、土壌より分離されたC−70899株が挙げられ、
本菌株の菌学的性質は下記のとおりである。なお、各種
培地上の性質はとくに指示しない限り、28℃で14日
間培養し、常法に従って観察したものであり、色調はカ
ラー・ハーモニー・マニュアル(Color Harmony Manual)
第4版[コンティナー・コーポレーション・オブ・アメ
リカ(Container Corporation of America)、1958年
発行]によった。
1.形態 気菌糸および胞子の形成は、イースト・麦芽寒天、澱粉
無機塩寒天、グリセロール・アスパラギン寒天等の培地
上で豊富に認められる。気菌糸の分枝は単純分枝で、車
軸分枝は認められず、その先端には、螺旋状に胞子の連
鎖が認められる。菌核、胞子のう等の特殊な構造は認め
られない。電子顕微鏡による観察では、胞子の表面は平
滑であり、胞子の形は、球形、卵形ないし短円筒形であ
り、それらの大きさは0.8〜1.2×0.8〜1.0ミクロンで、
通常20個以上連鎖する。
無機塩寒天、グリセロール・アスパラギン寒天等の培地
上で豊富に認められる。気菌糸の分枝は単純分枝で、車
軸分枝は認められず、その先端には、螺旋状に胞子の連
鎖が認められる。菌核、胞子のう等の特殊な構造は認め
られない。電子顕微鏡による観察では、胞子の表面は平
滑であり、胞子の形は、球形、卵形ないし短円筒形であ
り、それらの大きさは0.8〜1.2×0.8〜1.0ミクロンで、
通常20個以上連鎖する。
2.各種分類培地上の性質(28℃、14日間培養) 1)蔗糖・硝酸塩寒天培地 生育:中程度、ライト・イエロー(1 1/2ea)〜ダスティ
ー・イエロー(1 1/2gc) 気菌糸:貧弱ないし中程度、白色 裏面の色:バター・イエロー(1 1/2ga)〜バンブー(2gc) 可溶性色素:なし 2)イースト・麦芽寒天培地 生育:中程度ないし良好、クローブ・ブラウン(3pl) 気菌糸:豊富、シルバー・グレー(3fe) 裏面の色:クローブ・ブラウン(3pl) 可溶性色素:なし 3)オート・ミール寒天培地 生育:中程度、ライト・アイボリー(2ca) 気菌糸:中程度、アドーブ・ブラウン(3 lg) 裏面の色:ライト・スパイス・ブラウン(4 lg) 可溶性色素:褐色〜黄褐色 4)澱粉無機塩寒天培地 生育:中程度マスタード・ブラウン(2ni) 気菌糸:豊富、ナチュラル(2dc)〜シルバー・グレー(3f
e) 裏面の色:マスタード・ブラウン(2ni)〜コバート・ブ
ラウン(2nl) 可溶性色素:なし 5)グリセロール・アスパラギン寒天培地 生育:中程度、ライト・マスタード・タン(2ie) 気菌糸:豊富、ナチュラル(2dc)〜ナチュラル(3dc)〜シ
ルバー・グレー(3fe) 裏面の色:バンブー(2gc)〜マスタード・タン(2 lg) 可溶性色素:なし 6)グルコース・アスパラギン寒天培地 生育:中程度、無色 気菌糸:中程度、シルバー・グレー(3fe)〜アッシズ(5f
e) 裏面の色:無色〜ライト・マスタード・タン(2ie) 可溶性色素:なし 7)ペプトン・イースト・鉄寒天培地 生育:中程度、しわを生ずる、バイジェ・ブラウン(3i
g) 気菌糸:着生せず 裏面の色:バイジェ・ブラウン(3ig) 可溶性色素:褐色〜クローブ・ブラウン(3ni) 8)チロシン寒天培地 生育:中程度、褐色〜暗褐色 気菌糸:貧弱、白色 裏面の色:褐色〜暗褐色 可溶性色素:淡黄褐色 9)カルシウム・マレイト寒天培地 生育:貧弱、無色 気菌糸:着生せず 裏面の色:無色〜クリーム(1 1/2ca) 可溶性色素:なし 3.生理的性質 1)生育温度範囲:12〜40℃ 至適温度範囲:22〜37℃ 2)ゼラチンの液化: 陰性 3)澱粉の加水分解: 陽性 4)ミルクのペプトン化: 陰性 5)ミルクの凝固: 陰性 6)硝酸塩の還元: 陽性 7)メラニン様色素の生成:陽性 8)炭素源の利用性 D−ソルビトール − シュークロース − i−イノシトール + ラクトース + D−マンニトール + ラフィノース + D−キシロース + トレハロース + L−アラビノース + マンノース + D−ガラクトース + 可溶性澱粉 + D−グルコース + グリセロール + D−フラクトース + メリビオース + ラムノース + マルトース + アドニトール + エスクリン − エリスリトール − サリシン + ズルチトール − イヌリン − セルロース −リボース + ソルボース −無添加 − 基礎培地:ブリドハムとゴットリープ寒天培地 4.全菌体の加水分解物中のジアミノピメリン酸の分析
[長谷川 徹ら、ジャーナル・オブ・ゼネラル・アプラ
イド・マイクロバイオロジー(Journal of General Appl
ied Microbiology)、29、319(1983)の方
法]LL−2,6−ジアミノピメリン酸が認められた。
ー・イエロー(1 1/2gc) 気菌糸:貧弱ないし中程度、白色 裏面の色:バター・イエロー(1 1/2ga)〜バンブー(2gc) 可溶性色素:なし 2)イースト・麦芽寒天培地 生育:中程度ないし良好、クローブ・ブラウン(3pl) 気菌糸:豊富、シルバー・グレー(3fe) 裏面の色:クローブ・ブラウン(3pl) 可溶性色素:なし 3)オート・ミール寒天培地 生育:中程度、ライト・アイボリー(2ca) 気菌糸:中程度、アドーブ・ブラウン(3 lg) 裏面の色:ライト・スパイス・ブラウン(4 lg) 可溶性色素:褐色〜黄褐色 4)澱粉無機塩寒天培地 生育:中程度マスタード・ブラウン(2ni) 気菌糸:豊富、ナチュラル(2dc)〜シルバー・グレー(3f
e) 裏面の色:マスタード・ブラウン(2ni)〜コバート・ブ
ラウン(2nl) 可溶性色素:なし 5)グリセロール・アスパラギン寒天培地 生育:中程度、ライト・マスタード・タン(2ie) 気菌糸:豊富、ナチュラル(2dc)〜ナチュラル(3dc)〜シ
ルバー・グレー(3fe) 裏面の色:バンブー(2gc)〜マスタード・タン(2 lg) 可溶性色素:なし 6)グルコース・アスパラギン寒天培地 生育:中程度、無色 気菌糸:中程度、シルバー・グレー(3fe)〜アッシズ(5f
e) 裏面の色:無色〜ライト・マスタード・タン(2ie) 可溶性色素:なし 7)ペプトン・イースト・鉄寒天培地 生育:中程度、しわを生ずる、バイジェ・ブラウン(3i
g) 気菌糸:着生せず 裏面の色:バイジェ・ブラウン(3ig) 可溶性色素:褐色〜クローブ・ブラウン(3ni) 8)チロシン寒天培地 生育:中程度、褐色〜暗褐色 気菌糸:貧弱、白色 裏面の色:褐色〜暗褐色 可溶性色素:淡黄褐色 9)カルシウム・マレイト寒天培地 生育:貧弱、無色 気菌糸:着生せず 裏面の色:無色〜クリーム(1 1/2ca) 可溶性色素:なし 3.生理的性質 1)生育温度範囲:12〜40℃ 至適温度範囲:22〜37℃ 2)ゼラチンの液化: 陰性 3)澱粉の加水分解: 陽性 4)ミルクのペプトン化: 陰性 5)ミルクの凝固: 陰性 6)硝酸塩の還元: 陽性 7)メラニン様色素の生成:陽性 8)炭素源の利用性 D−ソルビトール − シュークロース − i−イノシトール + ラクトース + D−マンニトール + ラフィノース + D−キシロース + トレハロース + L−アラビノース + マンノース + D−ガラクトース + 可溶性澱粉 + D−グルコース + グリセロール + D−フラクトース + メリビオース + ラムノース + マルトース + アドニトール + エスクリン − エリスリトール − サリシン + ズルチトール − イヌリン − セルロース −リボース + ソルボース −無添加 − 基礎培地:ブリドハムとゴットリープ寒天培地 4.全菌体の加水分解物中のジアミノピメリン酸の分析
[長谷川 徹ら、ジャーナル・オブ・ゼネラル・アプラ
イド・マイクロバイオロジー(Journal of General Appl
ied Microbiology)、29、319(1983)の方
法]LL−2,6−ジアミノピメリン酸が認められた。
以上の菌学的性質を要約すると、C−70899株は、
気菌糸先端が螺旋状を呈し、胞子表面は平滑である。発
育色調は、淡黄色、黄褐色ないし褐色を呈し、気菌糸は
灰色系である。なお、メラニン様可溶性色素を生成す
る。また、LL−ジアミノピメリン酸が菌体より検出さ
れることにより、本菌は細胞壁タイプIに帰属する。以
上の性質をもとに、エス・エー・ワックスマン著、ジ・
アクチノミセテス(The Actinomycetes)第2巻、ザ・ウ
イリアムス・アンド・ウイルキンス・カンパニー発行、
1961年、およびアール・イー・ブッファナン・アン
ド・エヌ・イー・ギボンス編、バージーズ、マニュアル
・オブ・デタミネーティブ・バクテリオロジー(Bergey'
s Manual of Determinative Bacteriology)第8版、1
974年に従って菌種の検索を行った。その結果、上記
C−70899株に比較的近縁な菌種として、ストレプ
トミセス・レジストミシフィカス(Streptomyces resist
omycificus)およびストレプトミセス・ネヤガワエンシ
ス(Streptomyces neyagawaensis)が挙げられる。これら
2菌種についてさらに詳細な検討を行うため、ストレプ
トミセス・レジストミシフィカスIFO12814およ
びストレプトミセス・ネヤガワエンシスIFO1347
7について調べた結果、これら両菌種は、下記の点でC
−70899株と相違することが認められた。
気菌糸先端が螺旋状を呈し、胞子表面は平滑である。発
育色調は、淡黄色、黄褐色ないし褐色を呈し、気菌糸は
灰色系である。なお、メラニン様可溶性色素を生成す
る。また、LL−ジアミノピメリン酸が菌体より検出さ
れることにより、本菌は細胞壁タイプIに帰属する。以
上の性質をもとに、エス・エー・ワックスマン著、ジ・
アクチノミセテス(The Actinomycetes)第2巻、ザ・ウ
イリアムス・アンド・ウイルキンス・カンパニー発行、
1961年、およびアール・イー・ブッファナン・アン
ド・エヌ・イー・ギボンス編、バージーズ、マニュアル
・オブ・デタミネーティブ・バクテリオロジー(Bergey'
s Manual of Determinative Bacteriology)第8版、1
974年に従って菌種の検索を行った。その結果、上記
C−70899株に比較的近縁な菌種として、ストレプ
トミセス・レジストミシフィカス(Streptomyces resist
omycificus)およびストレプトミセス・ネヤガワエンシ
ス(Streptomyces neyagawaensis)が挙げられる。これら
2菌種についてさらに詳細な検討を行うため、ストレプ
トミセス・レジストミシフィカスIFO12814およ
びストレプトミセス・ネヤガワエンシスIFO1347
7について調べた結果、これら両菌種は、下記の点でC
−70899株と相違することが認められた。
ストレプトミセス・レジストミシフィカス:イースト・
麦芽寒天培地上で気菌糸は開放形の螺旋も認められる
が、全般に不完全な螺旋あるいは鍵状の形態を呈する。
また、その色調は淡桃茶色(フレッシュ・ピンク、4c
a)ないし淡黄茶色(ファウン、4ig)である。シュー
クロースを利用する。
麦芽寒天培地上で気菌糸は開放形の螺旋も認められる
が、全般に不完全な螺旋あるいは鍵状の形態を呈する。
また、その色調は淡桃茶色(フレッシュ・ピンク、4c
a)ないし淡黄茶色(ファウン、4ig)である。シュー
クロースを利用する。
ストレプトミセス・ネヤガワエンシス:イースト・麦芽
寒天培地上で、気菌糸の着生は、一般に貧弱であり、そ
の色調は砂色(サンド、3cb)である。胞子の形態は長
楕円体である。シュークロースを利用する。
寒天培地上で、気菌糸の着生は、一般に貧弱であり、そ
の色調は砂色(サンド、3cb)である。胞子の形態は長
楕円体である。シュークロースを利用する。
以上のとおり、現時点ではC−70899株と近縁関係
にある既知菌種は認められていない。従って、C−70
899株を新菌種と認め、ストレプトミセス・エス・ピ
ーC−70899と命名した。
にある既知菌種は認められていない。従って、C−70
899株を新菌種と認め、ストレプトミセス・エス・ピ
ーC−70899と命名した。
C−70899株は昭和61年5月29日に財団法人発
酵研究所(IFO)に受託番号IFO14509とし
て、また本微生物は昭和61年6月13日に通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所(FRI)に受託番号
FERM P−8807としてそれぞれ寄託されてい
る。
酵研究所(IFO)に受託番号IFO14509とし
て、また本微生物は昭和61年6月13日に通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所(FRI)に受託番号
FERM P−8807としてそれぞれ寄託されてい
る。
ストレプトミセス属に属する抗生物質TAN−876の
生産菌は、他のストレプトミセス属の場合と同様に、そ
の性状が変化しやすく、たとえば紫外線、エックス線、
放射線、人工変異剤などを用いる人口的変異手段で容易
に変異しうるものであり、この様な変異株であっても抗
生物質TAN−876の生産能を有するものは、すべて
本発明の方法に使用することが出来る。
生産菌は、他のストレプトミセス属の場合と同様に、そ
の性状が変化しやすく、たとえば紫外線、エックス線、
放射線、人工変異剤などを用いる人口的変異手段で容易
に変異しうるものであり、この様な変異株であっても抗
生物質TAN−876の生産能を有するものは、すべて
本発明の方法に使用することが出来る。
本発明の方法において、抗生物質TAN−876生産菌
が培養される培地は、液状でも固体状でもよいが、液状
の培地がより便宜的に用いられ、また表面培養、振盪培
養法によってもよいが、深部培養方法がより有利に用い
られる。培地中には抗生物質TAN−876生産菌が同
化し得る炭素源たとえば澱粉、グルコース、デキストリ
ン、グリセリン、シュークロース、n−パラフィンおよ
びアルコール類(例、メタノール)など、窒素源として
は、たとえば有機窒素源としてコーン・スチープ・リカ
ー、大豆粉、綿実粉、ペプトン、肉エキスなど、無機窒
素源としては塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウムおよび尿素などを使用し得る。その他、
必要に応じて無機塩類たとえばナトリウム、カリウム、
マグネシウムまたは燐を含む塩類、重金属塩類たとえば
鉄、マンガン、亜鉛、コバルト、銅、ニッケルなどの塩
類、消泡剤たとえば大豆油、ラード油、チキン油、シリ
コン油、アクトコール(武田薬品工業株式会社製)など
を適宜添加しても良い。液体培養に際しては、培地のpH
を中性付近、特にpH約6〜8が好ましい。培養温度は約
24℃〜30℃、培養時間は約48〜120時間が好ま
しい。
が培養される培地は、液状でも固体状でもよいが、液状
の培地がより便宜的に用いられ、また表面培養、振盪培
養法によってもよいが、深部培養方法がより有利に用い
られる。培地中には抗生物質TAN−876生産菌が同
化し得る炭素源たとえば澱粉、グルコース、デキストリ
ン、グリセリン、シュークロース、n−パラフィンおよ
びアルコール類(例、メタノール)など、窒素源として
は、たとえば有機窒素源としてコーン・スチープ・リカ
ー、大豆粉、綿実粉、ペプトン、肉エキスなど、無機窒
素源としては塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウムおよび尿素などを使用し得る。その他、
必要に応じて無機塩類たとえばナトリウム、カリウム、
マグネシウムまたは燐を含む塩類、重金属塩類たとえば
鉄、マンガン、亜鉛、コバルト、銅、ニッケルなどの塩
類、消泡剤たとえば大豆油、ラード油、チキン油、シリ
コン油、アクトコール(武田薬品工業株式会社製)など
を適宜添加しても良い。液体培養に際しては、培地のpH
を中性付近、特にpH約6〜8が好ましい。培養温度は約
24℃〜30℃、培養時間は約48〜120時間が好ま
しい。
培養の経過にともなって培養液中に生産される抗生物質
TAN−876の力価はミクロコッカス・フラブスIF
O3242を被検菌とする寒天希釈法あるいはペーパー
ディスク法の常法に従って定量される。通常、約3〜4
日間の培養で抗生物質TAN−876の生産量は最高に
達する。
TAN−876の力価はミクロコッカス・フラブスIF
O3242を被検菌とする寒天希釈法あるいはペーパー
ディスク法の常法に従って定量される。通常、約3〜4
日間の培養で抗生物質TAN−876の生産量は最高に
達する。
培養物から目的とする抗生物質TAN−876を採取す
るには、微生物の生産する代謝物をその微生物の培養物
から採取するのに通常使用される分離手段が適宜利用さ
れる。たとえばTAN−876は酸性脂溶性の性質を示
し、菌体および濾液中に含まれるので、培養液に水と混
和しない有機溶媒たとえばクロロホルム、酢酸エチル、
メチルイソブチルケトンあるいはブタノールなどを加
え、TAN−876を抽出する。抽出液を水で洗浄後、
有機溶媒層を濃縮する。
るには、微生物の生産する代謝物をその微生物の培養物
から採取するのに通常使用される分離手段が適宜利用さ
れる。たとえばTAN−876は酸性脂溶性の性質を示
し、菌体および濾液中に含まれるので、培養液に水と混
和しない有機溶媒たとえばクロロホルム、酢酸エチル、
メチルイソブチルケトンあるいはブタノールなどを加
え、TAN−876を抽出する。抽出液を水で洗浄後、
有機溶媒層を濃縮する。
TAN−876AおよびBを含む濃縮物は、吸着、分配
あるいは分子ふるいの性質を利用したクロマトグラフィ
ーによって、さらに精製分別される。すなわち、濃縮物
を適宜の担体に接触させて有効成分を吸着せしめ、次い
で、適宜の溶媒で有効成分を脱離せしめ、分別採取する
手段が有利に利用される。担体としてはシリカゲル、結
晶セルロース、吸着性樹脂たとえばダイヤイオンHP−
20(三菱化成工業株式会社製)、アンバーライトXA
D−II(ローム・アンド・ハース社製、米国)、セファ
デックスLH−20(ファルマシア・ファインケミカル
ズ社製、スエーデン)などが用いられる。溶出溶媒は担
体の種類によって異なるが、たとえばn−ヘキサン、ト
ルエン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、
アセトン、アルコール類、ピリジン、酢酸、水あるいは
これらの混合溶媒を適宜組み合わせて用いられる。TA
N−876を含む溶出液は濃縮乾固され、適当な溶媒た
とえばヘキサン、ジエチルエーテル、トルエン、酢酸エ
チルあるいはクロロホルムなどから結晶化あるいは濃縮
乾固物に石油エーテルまたはヘキサンなどを加えて粉末
化される。
あるいは分子ふるいの性質を利用したクロマトグラフィ
ーによって、さらに精製分別される。すなわち、濃縮物
を適宜の担体に接触させて有効成分を吸着せしめ、次い
で、適宜の溶媒で有効成分を脱離せしめ、分別採取する
手段が有利に利用される。担体としてはシリカゲル、結
晶セルロース、吸着性樹脂たとえばダイヤイオンHP−
20(三菱化成工業株式会社製)、アンバーライトXA
D−II(ローム・アンド・ハース社製、米国)、セファ
デックスLH−20(ファルマシア・ファインケミカル
ズ社製、スエーデン)などが用いられる。溶出溶媒は担
体の種類によって異なるが、たとえばn−ヘキサン、ト
ルエン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、
アセトン、アルコール類、ピリジン、酢酸、水あるいは
これらの混合溶媒を適宜組み合わせて用いられる。TA
N−876を含む溶出液は濃縮乾固され、適当な溶媒た
とえばヘキサン、ジエチルエーテル、トルエン、酢酸エ
チルあるいはクロロホルムなどから結晶化あるいは濃縮
乾固物に石油エーテルまたはヘキサンなどを加えて粉末
化される。
上記のクロマトグラフィーによっても未だA、Bが分離
されない場合、これらを単離するために分取用逆相系高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)が有利に用いら
れる。用いられる担体としては、たとえばTSKゲル
(東洋曹達社製、日本)、YMCゲル(山村化学研究所
製、日本)などが挙げられ、移動相としてはアセトニト
リルあるいはメタノールなどと緩衝液などとの混合液が
用いられる。
されない場合、これらを単離するために分取用逆相系高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)が有利に用いら
れる。用いられる担体としては、たとえばTSKゲル
(東洋曹達社製、日本)、YMCゲル(山村化学研究所
製、日本)などが挙げられ、移動相としてはアセトニト
リルあるいはメタノールなどと緩衝液などとの混合液が
用いられる。
なお、TAN−876AおよびBはアルカリ性溶液中の
陽イオンたとえば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム溶液中
のナトリウムイオン、カリウムイオンなどと反応して塩
を形成する。これらの塩の精製は吸着性クロマトグラフ
ィーたとえば担体としてダイヤイオンHP−20などを
用いたクロマトグラフィーで常法により行なわれる。
陽イオンたとえば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム溶液中
のナトリウムイオン、カリウムイオンなどと反応して塩
を形成する。これらの塩の精製は吸着性クロマトグラフ
ィーたとえば担体としてダイヤイオンHP−20などを
用いたクロマトグラフィーで常法により行なわれる。
後記の実施例1で得られた抗生物質TAN−876Aお
よびBの物理化学的性状はつぎの通りである。
よびBの物理化学的性状はつぎの通りである。
TAN−876A (1)外観:微黄色固体 (2)融点:>300℃(分解) (3)分子量測定値:(EI−MS法による)331(M
+) (4)元素分析値(%): 実測値:C:47.48、H:2.83、N:4.49、Cl:32.57 計算値:C:46.95、H:2.42、N:4.21、Cl:31.98、O:
14.43 (5)分子式:C13H8NCl3O3 (6)紫外部吸収(UV)スペクトル:添付の第1図参照) メタノール中(第1図中、実線で示す。) メタノール:1N HCl(9:1)中(第1図中、破線で示
す) メタノール:1N NaOH(9:1)中(第1図中、一点鎖線
で示す) (7)赤外部吸収(IR)スペクトル(添付の第2図参照):K
Br中 下記の主な吸収を示す。
+) (4)元素分析値(%): 実測値:C:47.48、H:2.83、N:4.49、Cl:32.57 計算値:C:46.95、H:2.42、N:4.21、Cl:31.98、O:
14.43 (5)分子式:C13H8NCl3O3 (6)紫外部吸収(UV)スペクトル:添付の第1図参照) メタノール中(第1図中、実線で示す。) メタノール:1N HCl(9:1)中(第1図中、破線で示
す) メタノール:1N NaOH(9:1)中(第1図中、一点鎖線
で示す) (7)赤外部吸収(IR)スペクトル(添付の第2図参照):K
Br中 下記の主な吸収を示す。
3430,3210,3150,2980,2950,1615,1590,1570,15
30,1440,1410,1350,1310,1270,1250,1230,117
0,1080,1060,1020,980,900,850,800,780,77
0,750,710,645,620(cm-1) (8)1H−核磁気共鳴(NMR)スペクトル:400MHz、ジ
メチルスルホキサイド-d6中下記のシグナルが認められ
る。
30,1440,1410,1350,1310,1270,1250,1230,117
0,1080,1060,1020,980,900,850,800,780,77
0,750,710,645,620(cm-1) (8)1H−核磁気共鳴(NMR)スペクトル:400MHz、ジ
メチルスルホキサイド-d6中下記のシグナルが認められ
る。
1.17(3H,t)、2.62(2H,q)、7.67(1H,s)、13.55(1H,s)(pp
m) (ただし、s:singlet,t:triplet,q:quartetを示す) (9)HPLC:担体;YMC−PAK A−312,移
動相;65%アセトニトリル/0.01Mリン酸緩衝液(pH
6.3)流速;2ml/min. 検出法:UV(220nm) Rt=2.75(min.) (10)呈色反応 陽性:過マンガン酸カリウム 陰性:バートン、酢酸マグネシウム、ドラーゲンドル
フ、ニンヒドリン、グレーグ・リーバック反応 (11)物質区分 脂溶性酸性物質 TAN−876B (1)外観:微黄色固体 (2)分子量測定値:(EI−MS法による)333(M+) (4)元素分析値(%): 実測値:C:46.76、H:2.99、N:4.33、Cl:30.83 計算値:C:46.66、H:3.01、N:4.19、Cl:31.79、O:1
4.35 (5)分子式:C13H10NCl3O3 (6)UVスペクトル:添付の第3図参照) メタノール中(第3図中、実線で示す) メタノール:1N HCl(9:1)中(第3図中、破線で示
す) メタノール:1N NaOH(9:1)中(第3図中、一点鎖線
で示す) (7)IRスペクトル(添付の第4図参照):KBr中 下記の主な吸収を示す。
m) (ただし、s:singlet,t:triplet,q:quartetを示す) (9)HPLC:担体;YMC−PAK A−312,移
動相;65%アセトニトリル/0.01Mリン酸緩衝液(pH
6.3)流速;2ml/min. 検出法:UV(220nm) Rt=2.75(min.) (10)呈色反応 陽性:過マンガン酸カリウム 陰性:バートン、酢酸マグネシウム、ドラーゲンドル
フ、ニンヒドリン、グレーグ・リーバック反応 (11)物質区分 脂溶性酸性物質 TAN−876B (1)外観:微黄色固体 (2)分子量測定値:(EI−MS法による)333(M+) (4)元素分析値(%): 実測値:C:46.76、H:2.99、N:4.33、Cl:30.83 計算値:C:46.66、H:3.01、N:4.19、Cl:31.79、O:1
4.35 (5)分子式:C13H10NCl3O3 (6)UVスペクトル:添付の第3図参照) メタノール中(第3図中、実線で示す) メタノール:1N HCl(9:1)中(第3図中、破線で示
す) メタノール:1N NaOH(9:1)中(第3図中、一点鎖線
で示す) (7)IRスペクトル(添付の第4図参照):KBr中 下記の主な吸収を示す。
3500,3150,2980,2700,2650,1610,1590,1470,14
20,1400,1330,1300,1290,1260,1220,1200,115
5,1080,1050,980,930,875,850,790,770,750,
730,690,660,620,560(cm-1) (8)1H−NMRスペクトル:400MHz、ジメチルスル
ホキサイド-d6中 下記のシグナルが認められる。
20,1400,1330,1300,1290,1260,1220,1200,115
5,1080,1050,980,930,875,850,790,770,750,
730,690,660,620,560(cm-1) (8)1H−NMRスペクトル:400MHz、ジメチルスル
ホキサイド-d6中 下記のシグナルが認められる。
1.10(3H,t)、6.48(1H,s)、7.13(1H,s)、8.79(1H,s)、9.
18(1H,s)、13.2(1H,s)(ppm) (9)HPLC:成分Aと同一条件下 Rt=5.1(min.) (10)呈色反応 陽性:過マンガン酸カリウム、バートン、酢酸マグネシ
ウム(黄色)反応 陰性:ドラーゲンドルフ、ニンヒドリン、グレーグ・リ
ーバック反応 (11)物質区分 脂溶性酸性物質 また、抗生物質TAN−876AおよびBの化学構造は
下式によって示される。
18(1H,s)、13.2(1H,s)(ppm) (9)HPLC:成分Aと同一条件下 Rt=5.1(min.) (10)呈色反応 陽性:過マンガン酸カリウム、バートン、酢酸マグネシ
ウム(黄色)反応 陰性:ドラーゲンドルフ、ニンヒドリン、グレーグ・リ
ーバック反応 (11)物質区分 脂溶性酸性物質 また、抗生物質TAN−876AおよびBの化学構造は
下式によって示される。
次に、抗生物質TAN−876A、Bの各種微生物に対
する抗菌活性を第1、2および3表に示す。
する抗菌活性を第1、2および3表に示す。
さらに、TAN−876Aのマウスを用いた急性毒性は
第4表に示すとおりである。
第4表に示すとおりである。
以上の物理化学的性状および生物学的性状から明らかな
ように、TAN−876AおよびBは新規抗生物質であ
り、強い抗細菌および抗真菌作用を示し、哺乳動物等に
対する毒性が認められないので、医薬、動物薬および農
薬として有用な物質である。
ように、TAN−876AおよびBは新規抗生物質であ
り、強い抗細菌および抗真菌作用を示し、哺乳動物等に
対する毒性が認められないので、医薬、動物薬および農
薬として有用な物質である。
本抗生物質を使用するに際して、たとえばTAN−87
6またはその塩を細菌感染症に殺菌剤として用いるに
は、TAN−876またはその塩を薬理学的に許容され
得る担体、賦形剤、希釈剤などと混合し、たとえばTA
N−876またはその塩をTAN−876として約0.01
〜2w/v%、好ましくは約0.1〜1w/v%の濃度でアルコー
ルまたは水などに溶解した液剤または1gあたりTAN
−876として約0.05〜50mg、好ましくは約0.5〜2
0mg含有する軟膏剤として、哺乳動物(たとえば、ヒ
ト、牛、馬、犬など)の手、足、顔などに塗布すること
により、これらの部位の殺菌、消毒に用いることができ
る。
6またはその塩を細菌感染症に殺菌剤として用いるに
は、TAN−876またはその塩を薬理学的に許容され
得る担体、賦形剤、希釈剤などと混合し、たとえばTA
N−876またはその塩をTAN−876として約0.01
〜2w/v%、好ましくは約0.1〜1w/v%の濃度でアルコー
ルまたは水などに溶解した液剤または1gあたりTAN
−876として約0.05〜50mg、好ましくは約0.5〜2
0mg含有する軟膏剤として、哺乳動物(たとえば、ヒ
ト、牛、馬、犬など)の手、足、顔などに塗布すること
により、これらの部位の殺菌、消毒に用いることができ
る。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明す
るが、これによって本発明が限定されるものではない。
なお、培地におけるパーセント(%)は、とくにことわり
のない限り重量/容量パーセントを表わす。
るが、これによって本発明が限定されるものではない。
なお、培地におけるパーセント(%)は、とくにことわり
のない限り重量/容量パーセントを表わす。
実施例1 酵母エキス・麦芽エキス斜面寒天培地に培養したストレ
プトミセス・エス・ピーC−70899(IFO−14
509、FERM P−8807)を200ml容三角フ
ラスコ内のグルコース2%、可溶性澱粉3%、生大豆粉
1%、コーン・スチィープ・リカー1%、ペプトン0.5
%、NaCl 0.3%、CaCO3 0.5%を含む40mlの種培地(pH
7.0)に接種し、28℃、48時間回転振盪機上で培養
し、前培養液を得た。得られた前培養液の5mlを200
0ml容坂口フラスコ内の500mlの種培地に移植し、2
8℃、48時間往復振盪機上で培養し種培養液を得た。
この種培養液500mlを50容ステンレススチールタ
ンク内の30種培地(上記種培地と同一組成)に移植
し、通気30/分、攪拌280回転/分、内圧1kg/
cm2の条件で培養した。得られた培養液の5を200
容ステンレススチールタンク内のグルコース0.5%、
デキストリン5%、脱脂大豆粉3.5%、CoCl2 0.0002
%、CaCO3 0.7%を含む120の主培地(pH7.0)に移植
し、28℃、通気120/分、攪拌180回転/分、
内圧1kg/cm2の条件で96時間培養した。
プトミセス・エス・ピーC−70899(IFO−14
509、FERM P−8807)を200ml容三角フ
ラスコ内のグルコース2%、可溶性澱粉3%、生大豆粉
1%、コーン・スチィープ・リカー1%、ペプトン0.5
%、NaCl 0.3%、CaCO3 0.5%を含む40mlの種培地(pH
7.0)に接種し、28℃、48時間回転振盪機上で培養
し、前培養液を得た。得られた前培養液の5mlを200
0ml容坂口フラスコ内の500mlの種培地に移植し、2
8℃、48時間往復振盪機上で培養し種培養液を得た。
この種培養液500mlを50容ステンレススチールタ
ンク内の30種培地(上記種培地と同一組成)に移植
し、通気30/分、攪拌280回転/分、内圧1kg/
cm2の条件で培養した。得られた培養液の5を200
容ステンレススチールタンク内のグルコース0.5%、
デキストリン5%、脱脂大豆粉3.5%、CoCl2 0.0002
%、CaCO3 0.7%を含む120の主培地(pH7.0)に移植
し、28℃、通気120/分、攪拌180回転/分、
内圧1kg/cm2の条件で96時間培養した。
かくして、得られた培養液(100)を希硫酸でpH4
に調整し、酢酸エチル(100)を加え、30分間攪
拌した。培養液と有機溶媒の混合液を濾過補助剤を用い
て濾過した。濾液(170)の水層部分を分離除去
し、抽出有機溶媒層(85)を水洗した。酢酸エチル
層(77)を減圧下濃縮した。濃縮液をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(100g)に付し、カラムをn−ヘ
キサンで洗浄後、抗菌活性区分をクロロホルム(1)
で溶出した。溶出区分を濃縮し、再度シリカゲルクロマ
トグラフィー(50g)に付し、クロロホルムで溶出、TA
N−876A、Bを含む画分を得た。画分の濃縮液をさ
らにシリカゲルクロマトグラフィーに付し(50g)、トル
エンおよびトルエンとクロロホルムの混合液で溶出分画
した。分画区分を分析用HPLCに付し、TAN−87
6AおよびBの含有量を調べた。主として、TAN−8
76Aを含む画分を集めて濃縮するとTAN−876A
の微黄色結晶(120mg)が析出した。主としてTAN−8
76Bを含む画分を集めて濃縮し、濃縮残渣にN−ヘキ
サンを加えて粉末(150mg)を得た。この粉末をメタノー
ルに溶解し、分取用HPLCに付した[担体:YMC−
PAK ODS−S10、移動相:55%アセトニトリ
ル/0.01Mリン酸緩衝液(pH6.3)]。分析用HPLCで
各分画中の成分含量を調べ、TAN−876Bが主とし
て含まれる画分を集めて濃縮した。濃縮水層をpH3.5に
調整し、酢酸エチルで抽出、抽出液を水洗後濃縮する
と、TAN−876Bの結晶性粉末(85mg)が得られた。
に調整し、酢酸エチル(100)を加え、30分間攪
拌した。培養液と有機溶媒の混合液を濾過補助剤を用い
て濾過した。濾液(170)の水層部分を分離除去
し、抽出有機溶媒層(85)を水洗した。酢酸エチル
層(77)を減圧下濃縮した。濃縮液をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(100g)に付し、カラムをn−ヘ
キサンで洗浄後、抗菌活性区分をクロロホルム(1)
で溶出した。溶出区分を濃縮し、再度シリカゲルクロマ
トグラフィー(50g)に付し、クロロホルムで溶出、TA
N−876A、Bを含む画分を得た。画分の濃縮液をさ
らにシリカゲルクロマトグラフィーに付し(50g)、トル
エンおよびトルエンとクロロホルムの混合液で溶出分画
した。分画区分を分析用HPLCに付し、TAN−87
6AおよびBの含有量を調べた。主として、TAN−8
76Aを含む画分を集めて濃縮するとTAN−876A
の微黄色結晶(120mg)が析出した。主としてTAN−8
76Bを含む画分を集めて濃縮し、濃縮残渣にN−ヘキ
サンを加えて粉末(150mg)を得た。この粉末をメタノー
ルに溶解し、分取用HPLCに付した[担体:YMC−
PAK ODS−S10、移動相:55%アセトニトリ
ル/0.01Mリン酸緩衝液(pH6.3)]。分析用HPLCで
各分画中の成分含量を調べ、TAN−876Bが主とし
て含まれる画分を集めて濃縮した。濃縮水層をpH3.5に
調整し、酢酸エチルで抽出、抽出液を水洗後濃縮する
と、TAN−876Bの結晶性粉末(85mg)が得られた。
実施例2 TAN−876A(純度約90%、150mg)を2%炭
酸ナトリウム溶液(300ml)に溶かし、微量の不溶物を濾
去した。濾液をアンバーライトXAD−II(50ml)のカラ
ムクロマトグラフィーに付し、カラムを水洗(400ml)
後、30%メタノール−水(500ml)および50%メタノ
ール−水(500ml)で抗生物質を溶出、分画した。有効区
分(750ml)を集め、濃縮、凍結乾燥すると黄色粉末(125m
g)が得られた。
酸ナトリウム溶液(300ml)に溶かし、微量の不溶物を濾
去した。濾液をアンバーライトXAD−II(50ml)のカラ
ムクロマトグラフィーに付し、カラムを水洗(400ml)
後、30%メタノール−水(500ml)および50%メタノ
ール−水(500ml)で抗生物質を溶出、分画した。有効区
分(750ml)を集め、濃縮、凍結乾燥すると黄色粉末(125m
g)が得られた。
この粉末をメタノールに溶かし、放置すると、結晶が析
出し、濾取後、乾燥してTAN−876Aのナトリウム
塩(95mg)が微黄色結晶として得られた。
出し、濾取後、乾燥してTAN−876Aのナトリウム
塩(95mg)が微黄色結晶として得られた。
元素分析値(%):C13H7NCl3O3・Na(1.5H2O) 実測値::C:40.11、H:2.78、N:3.88、Cl:26.50、N
a:6.8 計算値:*C:40.92、H:2.64、N:3.67、Cl:27.87、
O:18.87、Na:6.02 (*:1.5モルの水分を含むとして計算) IRスペクトル:KBr中 主な吸収 3450,3210,2980,2940,1610,1590,1570,1530,14
40,1410,1330,1310,1270,1250,1220,1170,109
0,1060,1015,970,900,850,800,780,770,710,
640(cm-1) 融点:>300℃(分解) 発明の効果 本発明のTAN−876AおよびBはストレプトミセス
属菌によって生産される新規抗生物質であり、耐性菌を
含む細菌類および真菌類に有効であるので医薬、農薬ま
たは動物薬として有用である。
a:6.8 計算値:*C:40.92、H:2.64、N:3.67、Cl:27.87、
O:18.87、Na:6.02 (*:1.5モルの水分を含むとして計算) IRスペクトル:KBr中 主な吸収 3450,3210,2980,2940,1610,1590,1570,1530,14
40,1410,1330,1310,1270,1250,1220,1170,109
0,1060,1015,970,900,850,800,780,770,710,
640(cm-1) 融点:>300℃(分解) 発明の効果 本発明のTAN−876AおよびBはストレプトミセス
属菌によって生産される新規抗生物質であり、耐性菌を
含む細菌類および真菌類に有効であるので医薬、農薬ま
たは動物薬として有用である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の新規抗生物質TAN−876Aの紫外
部吸収スペクトル、第2図はその赤外部吸収スペクト
ル、第3図はTAN−876Bの紫外部吸収スペクト
ル、第4図はその赤外部吸収スペクトルである。
部吸収スペクトル、第2図はその赤外部吸収スペクト
ル、第3図はTAN−876Bの紫外部吸収スペクト
ル、第4図はその赤外部吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 1/20 A 7236−4B (C12P 17/10 C12R 1:465) (C12P 17/18 C12R 1:465) (C12N 1/20 C12R 1:465)
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 [式中、R1は水酸基を示しR2は水素を示すか、R1
とR2とでエーテル結合を示す。]で表される抗生物質
TAN−876またはその塩。 - 【請求項2】ストレプトミセス属に属する抗生物質TA
N−876生産菌を培地に培養し、培養物中に抗生物質
TAN−876を生成蓄積せしめ、これを採取すること
を特徴とする抗生物質TAN−876の製造法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15048486 | 1986-06-25 | ||
| JP61-150484 | 1986-06-25 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63152992A JPS63152992A (ja) | 1988-06-25 |
| JPH0637498B2 true JPH0637498B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=15497884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15678687A Expired - Lifetime JPH0637498B2 (ja) | 1986-06-25 | 1987-06-24 | 抗生物質tan−876およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637498B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB201610724D0 (en) * | 2016-06-20 | 2016-08-03 | Univ Dundee | Anti-infective agents |
-
1987
- 1987-06-24 JP JP15678687A patent/JPH0637498B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63152992A (ja) | 1988-06-25 |
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