JPH05105674A - 新規な4−ニトロチアゾール誘導体及びこれを有効成分とする殺菌剤 - Google Patents

新規な4−ニトロチアゾール誘導体及びこれを有効成分とする殺菌剤

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JPH05105674A
JPH05105674A JP29376991A JP29376991A JPH05105674A JP H05105674 A JPH05105674 A JP H05105674A JP 29376991 A JP29376991 A JP 29376991A JP 29376991 A JP29376991 A JP 29376991A JP H05105674 A JPH05105674 A JP H05105674A
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nitrothiazole
compound
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active ingredient
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JP29376991A
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Tetsuo Horii
徹夫 堀井
Toshitsugu Yoshimura
寿次 吉村
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K I KASEI KK
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K I KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被処理材料に悪影響がなく、少量で細菌やカビ
に有効に作用する殺菌剤を提供する。 【構成】一般式 【化1】 (式中、X、Yは同一もしくは相異なるハロゲン原子を
示す。)で表わされる4−ニトロチアゾール誘導体及び
これからなる殺菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な4−ニトロチアゾ
ール誘導体及びこれを有効成分として含有する殺菌剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年数多くの殺菌剤が開発され、実用化
されるに至り、工業用殺菌剤や植物保護用殺菌、殺黴剤
などの殺菌もしくは保存剤として工業的に又はその他の
分野に広く使用されている。この中でチアゾール化合物
については、特開昭61−271282号公報には2,
4−ジクロロ−5−ニトロチアゾールが、また特開平2
−78672号公報には4−ハロゲン−5−ニトロチア
ゾール誘導体が、さらに特開平3−24066号公報に
は2−アシルアミノ−4−ハロゲン−5−ニトロチアゾ
ール誘導体が殺菌、殺微生物剤などとして有用なことが
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの殺菌剤は従
来、製紙用、冷却用水用のストライムコントロール剤と
して、紙塗工液、塗料、金属加工油、澱粉などの接着剤
等の防腐剤として、米栂、松材、ラワンなどの製材およ
び加工品等の木材防黴剤として、養殖定置網の漁網防汚
剤として用いられている。しかし、これらの殺菌剤の性
能は必ずしも満足のいくものではない。また、最近公害
に対する配慮が必要とされ、また温血動物に対する安全
性が強く要求されており、少量で有効な薬剤の開発が望
まれている。したがって、被処理材料に対する影響がな
く、少量の薬剤で有害な細菌や黴に有効に作用し、しか
も、環境汚染のない高度に安全な殺菌剤の開発が強く要
望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
要望を満たすべくチアゾール誘導体につき種々の検討を
重ねた結果、特定のハロゲン置換4−ニトロチアゾール
が殺菌力が高く、その目的に適合することを見い出し、
この知見に基づき本発明をなすに至った。
【0005】すなわち、本発明は、第1に一般式(I)
【化2】 (式中、X、Yは同一もしくは相異なるハロゲン原子を
示す。)で表わされる4−ニトロチアゾール誘導体を提
供するものである。
【0006】さらに、本発明は、第2に前記一般式
(I)で表わされた化合物を有効成分として含有するこ
とを特徴とする殺菌剤を提供するものである。
【0007】本発明の化合物は文献末記載の新規化合物
である。上記一般式(I)において、X、Yのハロゲン
としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素があげられる。
本発明の一般式(I)で表わされる化合物の具体例とし
ては2,5−ジクロロ−4−ニトロチアゾール、2,5
−ジブロモ−4−ニトロチアゾール、2,5−ジヨード
−4−ニトロチアゾール、2,5−ジフルオロ−4−ニ
トロチアゾール、5−ブロモー2−クロロ−4−ニトロ
チアゾール、2−クロロ−5−ヨード−4−ニトロチア
ゾール、2−クロロ−5−フルオロ−4−ニトロチアゾ
ール、2−ブロモ−5−クロロ−4−ニトロチアゾー
ル、2−ブロモ−5−ヨード−4−ニトロチアゾール、
2−ブロモ−5−フルオロ−4−ニトロチアゾール、5
−クロロ−2−ヨード−4−ニトロチアゾール、5−ブ
ロモ−2−ヨード−4−ニトロチアゾール、5−フルオ
ロ−2−ヨード−4−ニトロチアゾール、5−ブロモ−
2−フルオロ−4−ニトロチアゾール、5−クロロ−2
−フルオロ−4−ニトロチアゾール、2−フルオロ−5
−ヨード−4−ニトロチアゾールが挙げられる。
【0008】本発明の化合物は次の反応式に従って合成
することができる。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、X、Yは前記と同じ意味を有す
る。)すなわち、本発明の化合物は2,5−ジハロゲン
置換チアゾール(一般式II)を濃硝酸または発煙硝酸で
ニトロ化することによって得られる。
【0011】ニトロ化反応は硝酸を一般的に2〜10倍
モル使用することによって反応を有利に進行させること
ができる。また、溶媒としては通常ニトロ化反応に汎用
される溶媒が使用できる。アルコール類としては例えば
エタノール等の低級アルコール類が、脂肪族カルボン酸
としては例えば酢酸等の飽和モノカルボン酸が、無機系
溶媒としては水および硫酸等の鉱酸が使用できるが、硫
酸は反応によって生じた水を捕捉するために好ましい。
反応温度は−10℃から使用する溶媒の沸点の範囲で任
意に選択できるが、5〜20℃の範囲が好ましい。反応
時間は反応温度により若干異なるが、1〜4時間が好ま
しい。反応終了後、反応液を過剰の氷水中に注ぎ析出物
を濾過または有機溶媒で抽出することにより収率良く目
的生成物を得ることができる。
【0012】また、ハロゲン原子がヨウ素またはフッ素
原子の場合には、対応するクロロまたはブロモ−4−ニ
トロチアゾール類をハロゲン交換することにより製造す
ることができる。この場合の溶媒としては例えばアセト
ン、ジメチルフォルムアミド等の不活性溶媒を使用する
ことができる。反応温度と反応時間は、個々の反応に応
じて適宜に定められる。
【0013】次に、一般式(I)で表わされる本発明の
化合物の物性を示す。
【0014】
【化4】
【0015】
【表1】
【0016】本発明の殺菌剤とは殺微生物剤及び殺菌、
殺黴剤を包含する意味である。本発明の化合物は強い殺
微生物剤活性を有しており微生物類の防除用にすること
ができる。
【0017】本発明の化合物を適用しうる微生物類とし
ては細菌、黴、酵母、藻および粘液有機物を挙げること
ができる。本発明化合物が作用する微生物類として例え
ば、アスペルギルス属(Aspergillus) 、例えばアスペル
ギルス・ニゲル(Aspergillusniger) 、ペニシリウム属
(Penicillium) 、例えばペニシリウム・ステッキィ(Pen
icillium steckii) 、アウレオバシヂウム属(Aureobasi
dium) 、例えばアウレオバシヂウム・プルラウム(Aureo
basidium pullulans) 、トリコデルマ属(Trichoderma)
、エシェリチア属(Escherichia) 、例えばエシェリチ
ア・コリ(Escherichia coli)、プソイドモナス属(Pseud
omonas) 、例えばプソイドモナス・エルギノサ(Pseudom
onas aeruginosa)、スタフィロコックス(Staphylococcu
s)、例えばスタフィロコックス・アウレウス(Staphyloc
occus aureus) 、エンテロバクター属(Enterobacter)、
例えばエンテロバクター・エロゲネス(Enterobacter ae
rogenes)、バチリス属(Bacillus)、例えばバチリス・ズ
ブチリス(Bacillus subtilis) 、バチリス・セレウス(B
acillus cereus) が挙げられる。
【0018】また、本化合物は植物保護における殺菌、
殺黴剤としても用いられる。
【0019】本発明の化合物からなる殺菌剤は必要に応
じて単体ではなく組成物の形態で使用することができ
る。この組成物は例えば本発明の化合物を適宜界面活性
剤、乳化剤、分散剤、発泡剤、液体溶媒または固体担体
等の増量剤と混合することにより製造することができ
る。また、水を溶媒として使用する場合には水溶性有機
溶媒を助剤として使用することができる。溶媒としては
水、アルコール類例えばエタノール、メタノール、エチ
レングリコール、プロピレングリコール等が、またはこ
れら多価アルコールのエーテル類が、ケトン類例えばア
セトン、メチルエチルケトン類が挙げられる。
【0020】本発明の化合物を殺菌剤や殺黴剤として使
用する場合の、溶液剤や乳剤などの製剤組成物中の含有
量は1〜90重量%までの範囲であり、好ましくは10
〜50%の範囲である。また使用濃度は対象によっても
異なるが、一般に式(I)の化合物を1〜5000ppm
、好ましくは1〜1000ppm の範囲で添加すること
により目的を達成することができる。
【0021】本発明の化合物は必要に応じ他の公知の活
性化合物と混合して使用することもできる。例えば、公
知の活性化合物としてはヘテロ環化合物類としてイソチ
アゾロン類例えば5−クロロ−2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン等が、ジチオール類例えば4,5−
ジクロロ−1,2−ジチオラン−3−オン等が挙げられ
る。さらにはプロモニトロアルコール類例えば2−ブロ
モ−2−ニトロプロパン−1,3ジオール、2,2−ジ
ブロモ−2−ニトロエタノール等が、アミド類例えば
2,2−ジブロモ−2−シアノアセトアミド等が、エス
テル類例えば1,4−ビス(ブロモアセトオキシ)−2
−ブテン等が、チオシアネート類例えばメチレンビスチ
オシアネート等が、スルホン類例えばビストリブロモメ
チルスルホンおよび3,3,4,4,−テトラクロロテ
トラハイドロチオフェン−1,1−ジオキシド等が挙げ
られる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されたるものではな
い。
【0023】実施例1 2,5−ジクロロ−4−ニトロチアゾールの製造(化合
物No.1) 2,5−ジクロロチアゾール4.6g(0.03モル)を
濃硫酸5ml中に冷却下添加し、さらに硝酸(d=1.5
0)2.8g(0.045モル)を滴下した。添加終了
後室温にて3時間撹拌し、次に反応液を氷水中に注ぎ析
出物をクロロホルムにて抽出した。有機層を水洗、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残渣を
カラムクロマトグラフにて精製すると目的の化合物No.
1を融点67〜72℃の黄色粉末として4.5g (収率
75%)得た。
【0024】実施例2 5−プロモ−2−クロロ−4−ニトロチアゾール(化合
物No.3) 5−ブロモ−2−クロロチアゾール9.5g (0.05
モル)を濃硫酸15ml中に氷水下添加し、さらに、硝酸
(d=1.50)6.3g (0.1モル)滴下した。そ
の後、実施例−1と同様に処理し目的の化合物No.3を
融点108〜109℃の黄色粉末として7.3g (収率
60%)得た。
【0025】実施例3 2−クロロ−5−ヨード−4−ニトロチアゾールの製造
(化合物No.4) 5−ブロモ−2−クロロ−4−ニトロチアゾール(化合
物No.3)1.2g (0.005モル)とヨウ化ナトリ
ウム1.5g (0.01モル)とをアセトン20mlに加
え10時間室温にて撹拌した。その後、反応溶液を水中
に注ぎ析出物を酢酸エチルにて抽出した。有機層を水
洗、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去し
た。残渣をカラムクロマトグラフにて精製すると目的の
化合物No.4を融点134〜138℃の黄色プリズム結
晶として0.81g (収率56%)得た。
【0026】実施例4 生育阻止試験 任意の濃度の薬剤を含んだ滅菌トリプトソイ寒天平板を
作成し、これに各種菌株の滅菌生理食塩水懸濁液を白金
耳を用いて塗り付けた。これを、30℃に保存し48時
間後、菌の発育の有無を観察した。結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】判定基準 A: 菌の生育を完全に阻止し
た B: 菌の生育を不完全に阻止した C: 菌の生育の阻止効果無し
【0029】トリプトソイ寒天培地(培地 1000ml
中) トリプトン 15g ソイペプトン 5g 塩化ナトリウム 5g 寒天 15g
【0030】試験菌株 Ea: Enterobacter aerogenes I.A.M.1102 Ec: Escherichia coli N.I.H.J Bs: Bacillus subtillis I.A.M.1069 Bc: Bacillus cereus I.A.M.1729 Pa: Pseudomonas aeruginosa I.A.M.1054 Sa: Staphylococcus aureus A.T.C.C.6538p Tr: Trichoderma sp.
【0031】対照化合物 対照化合物−1 特開昭61−271282号記載化合
物 2,4−ジクロロ−5−ニトロチアゾール
【0032】対照化合物−2 特開平2−78672号
記載化合物 4−クロロ−2−ジエチルアミノ−5−ニトロチアゾー
【0033】
【発明の効果】本発明の化合物は極めて強い殺菌、殺黴
活性を有し従来のニトロチアゾール誘導体では有効に作
用することができなかった125ppm 以下の低濃度でも
十分な有効性を発揮するという優れた作用効果を奏す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、X、Yは同一もしくは相異なるハロゲン原子を
    示す。)で表わされる4−ニトロチアゾール誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1の一般式(I)で表わされる化合
    物を有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤。
JP29376991A 1991-10-15 1991-10-15 新規な4−ニトロチアゾール誘導体及びこれを有効成分とする殺菌剤 Pending JPH05105674A (ja)

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