JPH0510820U - リニアガイド装置のリターンガイド - Google Patents

リニアガイド装置のリターンガイド

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JPH0510820U
JPH0510820U JP5875591U JP5875591U JPH0510820U JP H0510820 U JPH0510820 U JP H0510820U JP 5875591 U JP5875591 U JP 5875591U JP 5875591 U JP5875591 U JP 5875591U JP H0510820 U JPH0510820 U JP H0510820U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鋳造可能でかつボール通過時にガタを生じない
給油口を備えたリニアガイド装置の金属製リターンガイ
ドを提供する。 【構成】エンドキャップ8に係合して湾曲路9A,9B
の内側ガイド面を構成するリターンガイド11を半円筒
状に形成し、その中心部の軸方向の半円溝11aの一端
側をエンドキャップの給油溝12に連通せしめるととも
に、この半円溝11aからリターンガイド外側面11b
に貫通して前記湾曲路に開口する給油口11cをリター
ンガイドの長手方向に長い長孔または溝により構成し
た。これにより湯回りが改善されて精密鋳造可能にな
り、かつ給油口の湾曲路開口は小さくできてボール通過
時にガタを生じない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、リニアガイド装置の転動体の無限循環経路を構成するべく方向転 換路に組み込まれるリターンガイドに係り、特に精密鋳造で形成される金属製の リターンガイドの給油口の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリニアガイド装置における給油構造としては、例えば実開昭64−25 525号公報に示されたものがある。この従来例のリニアガイド装置は、両側面 に軸方向の2条のボール転動溝を有して延長されたガイドレールと、そのガイド レール上に多数のボールを介して移動可能に跨架されたスライダとを備えている 。スライダはガイドレールのボール転動溝に対向するボール転動溝及びこれに平 行するボール戻り通路を有するスライダ本体とその軸方向の両端に接合して取付 けられるエンドキャップにより構成されている。エンドキャップの接合端面側に は、前記ボール戻り通路と前記相対向するボール転動溝とを連通せしめる上下2 条の湾曲路と、その湾曲路への給油溝とが形成されている。その湾曲路の中心部 には半円筒状でその外面が湾曲路の内側ガイド面を構成するリターンガイドが嵌 着されるように構成されており、そのリターンガイドの中心部の軸方向の半円溝 の一端側はエンドキャップの給油溝に連通される。リターンガイドの胴部には中 心の半円溝から外面である内側ガイド面に貫通する小孔が上下2ヵ所に給油口と して形成され、各湾曲路にそれぞれ開口している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来例のような標準のリニアガイド装置の場合は、そのリターンガイドは 合成樹脂の射出成形品として形成されるから、給油口はその成形加工時に同時に 形成することができる。しかしながら、リターンガイドを金属製にして精密鋳造 等の手段で製造しようとすると、給油口が小径のため鋳込み時に湯回り不良を生 じやすく、かといって給油口を大径にすると湾曲路内のボールが給油口を通過す る際にガタを生じてリニアガイド装置の作動性が損なわれるおそれがあり、また 鋳造後に給油口を機械加工で形成するとコストアップになってしまうという問題 点があった。
【0004】 そこでこの考案は、上記従来の問題点を解決することを課題とするものであり 、鋳造可能でかつボール通過時にガタを生じない給油口を備えたリニアガイド装 置の金属製リターンガイドを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するこの考案は、両側面に軸方向のボール転動溝を有して延 長されたガイドレールと、このガイドレール上に移動可能に跨架されると共にガ イドレールのボール転動溝に対向するボール転動溝及びこれに平行するボール戻 り通路を有するスライダ本体と、前記ボール戻り通路と前記相対向するボール転 動溝とを連通せしめる湾曲路及びこの湾曲路への給油溝を有してスライダ本体の 軸方向の両端部にそれぞれ接合されたエンドキャップと、前記相対向するボール 転動溝内とボール戻り通路と両湾曲路とでなるボール無限循環経路内に転動可能 に挿入された多数のボールとを備えたリニアガイド装置において、前記エンドキ ャップに係合して前記湾曲路の内側ガイド面を構成するリターンガイドを半円筒 状に形成し、その中心部の軸方向の半円溝の一端側を前記エンドキャップの給油 溝に連通せしめるとともに、この半円溝からリターンガイド外側面に貫通して前 記湾曲路に開口する給油口をリターンガイドの長手方向に長い長孔または溝によ り構成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
給油口を長孔または長溝としたことで、給油口自体は大きくなり鋳造時の成形 性が向上するから、機械加工は不要である。また、給油口の中央部は上下の湾曲 路の間を跨ぎ長孔の上下端部付近のみが開口することとなるから、ボール通過時 にガタを生じない。
【0007】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。図1ないし図3は、この 考案の第1の実施例である。図1,図2において、ガイドレール1上に、横断面 形状がほぼコ字形をなすスライダ2が相対移動可能に跨架されている。ガイドレ ール1には、その両側面に軸方向に長い横断面ほぼ半円形の各2条のボール転動 溝3A,3Bが設けられている。各ボール転動溝3A,3Bの溝底には、ボール Bの脱落を防ぐワイヤー状保持器Wの逃げ溝3aが軸方向に沿って併設されてい る。
【0008】 一方、スライダ2の本体2Aの両袖部4の内面側に、上記ボール転動溝3Aに 対向させたボール転動溝5Aと、ボール転動溝3Bに対応させたボール転動溝5 Bとがそれぞれ形成され、これらの両対向溝によりボール転動路6Aと6Bとが 構成されている。スライダ本体2Aの両袖部4には、更にそのボール転動路6A に平行して軸方向に貫通させた断面円形のボール戻り通路7Aとボール転動路6 Bに平行したボール通路孔7Bとが形成されている。
【0009】 これに対して、スライダ本体2Aの前後両端にそれぞれ接合されるエンドキャ ップ8は金属製の精密鋳造品であって、図3に示すようにスライダ本体2Aと同 様に横断面がほぼコ字状をなし、その両袖部9には、スライダ本体2Aの端面2 aと当接する端面8a側に、それぞれ半円状のボール循環路9Aと9Bとが形成 されている。ボール循環路9Aは、上記ボール転動路6Aとボール戻り通路7A とを連通させ、ボール循環路9Bは、上記ボール転動路6Bとボール戻り通路7 Bとを連通させるものである。
【0010】 エンドキャップ8の両袖部9には更に、上記の各半円状のボール循環路9A, 9Bの中央部を横断する半円柱状の凹溝10が形成されている。一方、スライダ 本体2Aの端面2aにはリターンガイド11が固着されている。 この実施例のリターンガイド11は、図4に拡大して示すように、半円筒状に 形成された金属製の精密鋳造品であって、その中心部の軸方向の半円溝11aか らリターンガイド外側面11b(湾曲路の内側ガイド面になる)に貫通する給油 口11cが、リターンガイド11の長手方向に長い長孔として形成されている。 スライダ本体2Aの端面2aにエンドキャップ8の端面8aを接合させると、リ ターンガイド11が前記凹溝10に嵌合することにより、ボール循環路9A,9 Bは半ドーナツ状に形成される。 エンドキャップ8の接合側端面8aには、更 に、エンドキャップ8の両袖部9に形成されている左右の凹溝10,10を連通 させる給油溝12が設けられ、その給油溝12は給油ニップル13の取付け用孔 14に連通している。エンドキャップ8にはスライダ本体2Aへの取付け用ねじ 15の挿通孔16A,16Bが設けてあるが、そのうち給油溝12を貫通するね じ挿通孔16Aにはザグリを設けて円環状の給油溝12Aを形成し、潤滑剤が挿 通ねじ15を迂回して供給できるようにしてある。
【0011】 なお、エンドキャップ8のボール循環路9A,9Bにおいて、転動するボール Bの外方を案内する部分の内端部は、図3に示すように、半円状に突出させてあ り、その鋭角をなす先端がガイドレール1のボール転動溝3A、3Bにそれぞれ 嵌合するようにしたボール掬いあげ突部21A、21Bが形成され、その先端か らワイヤー逃げ溝23が併設されている。また、エンドキャップ8の袖部9に設 けられている取付け用ねじ挿通孔16Bの接合側端部には案内凸部24が形成さ れて、スライダ本体2Aとの接合精度を確保している。
【0012】 ボール転動路6Aとボール循環路9Aとボール戻り通路7Aで形成される無限 循環経路、及びボール転動路6Bとボール循環路9Bとボール戻り通路7Bで形 成される無限循環経路に、それぞれ多数のボールBが装填されている。 図1,図2において、30はガイドレール1を図外の基台等に固定するための ボルトの挿通孔、31はスライダ2にテーブル等の被駆動体を固定するボルト用 のねじ穴である。
【0013】 次に、上記実施例の作用を説明する。 スライダ本体2Aの接合端面2aにエンドキャップ8の接合端面8aを向かい 合わせて、取付け用小ねじ15をねじ挿通孔16A,16Bに挿通し締め付ける と、リターンガイド11が凹溝10に嵌合して、その半円溝11aの一端側がエ ンドキャップの給油溝12に連通するとともに、縦長の長孔からなる給油口11 cが上下の湾曲路9Aと9Bとの間を跨いで、給油口11cの上下端部付近のみ がそれぞれ湾曲路9Aと9Bに開口することとなる。
【0014】 ガイドレール1上のスライダ2を軸方向に移動させると、ボール転動路6A( 6B)に挿入されたボールBはスライダ2の移動に伴って転動し、スライダ2に 対してスライダ2の移動方向と逆方向に移動する。そしてスライダ2の端部にお いて、エンドキャップ8に設けたボール掬いあげ突部21A(21B)に導かれ て方向を変更され、湾曲路9A(9B)に入り、リターンガイド11の外側面1 1bに沿ってUターンする。続いてスライダ本体2Aのボール戻り通路7A(7 B)を通って反対側のエンドキャップ8の湾曲路9A(9B)により再度Uター ンされてボール転動路6A(6B)に戻り転動を続行しつつ移動する循環を繰り 返す。そのボール循環の際、給油溝12内の潤滑油はリターンガイド11の半円 溝11a及び給油口11cを通って湾曲路9A,9B内のボールBに供給され、 その円滑な転動を助ける。その給油口11cは、各湾曲路9A,9Bの壁面に小 さく開口しているに過ぎないから、ボール通過時にガタを生じない。
【0015】 図5には、リターンガイド11の他の実施例を示す。 この実施例は、給油口11cを長孔とする代わりに、半円筒状リターンガイド 11の長方形の端面の一部を肉ぬすみして鋳造することにより縦長の溝として形 成している。このリターンガイド11をスライダ本体2Aの端面2aに固着する ことで縦長の給油口11cがリターンガイド11の側面2ヵ所に開口する。
【0016】 この実施例のリターンガイド11も鋳造が極めて容易であり、かつボールにガ タを生じない利点がある。
【0017】
【考案の効果】 以上説明したように、この考案のリニアガイド装置のリターンガイドは、半円 筒状の中心部の軸方向の半円溝からリターンガイド外側面に貫通して湾曲路に開 口する給油口をリターンガイドの長手方向に長い長孔または溝により構成した。 そのため、鋳造時の湯回り不良がなく給油口を後加工せずに好適に鋳造可能で、 かつボール湾曲路の壁面開口は小さいからボール通過時にガタを生じることがな い給油口を備えたリターンガイドを低コストで提供できるという効果が得られる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のリターンガイドを備えた要部を断面
で示すリニアガイド装置の平面図である。
【図2】エンドキャップの右半分を削除して示すリター
ンガイド装置の正面図である。
【図3】エンドキャップの取付面側を示す斜視図であ
る。
【図4】この考案のリターンガイドの一実施例の拡大斜
視図である。
【図5】この考案のリターンガイドの他の実施例の拡大
斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 スライダ 2A スライダ本体 3A,3B ボール転動溝(ガイドレールの) 5A,5B ボール転動溝(スライダの) 7A.7B ボール戻り通路 8 エンドキャップ 9A,9B 湾曲路 11 リターンガイド 11a 半円溝(リターンガイドの) 11b 外側面(リターンガイドの) 11c 給油口(リターンガイドの) 12 給油溝

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 両側面に軸方向のボール転動溝を有して
    延長されたガイドレールと、該ガイドレール上に移動可
    能に跨架されると共にガイドレールのボール転動溝に対
    向するボール転動溝及びこれに平行するボール戻り通路
    を有するスライダ本体と、前記ボール戻り通路と前記相
    対向するボール転動溝とを連通せしめる湾曲路および該
    湾曲路への給油溝を有してスライダ本体の軸方向の両端
    部にそれぞれ接合されたエンドキャップと、前記相対向
    するボール転動溝内とボール戻り通路と両湾曲路とでな
    るボール無限循環経路内に転動可能に挿入された多数の
    ボールとを備えたリニアガイド装置において、 前記エンドキャップに係合して前記湾曲路の内側ガイド
    面を構成するリターンガイドを半円筒状に形成し、その
    中心部の軸方向の半円溝の一端側を前記エンドキャップ
    の給油溝に連通せしめるとともに、該半円溝からリター
    ンガイド外側面に貫通して前記湾曲路に開口する給油口
    をリターンガイドの長手方向に長い長孔または溝により
    構成したことを特徴とするリニアガイド装置のリターン
    ガイド。
JP5875591U 1991-07-25 1991-07-25 リニアガイド装置のリターンガイド Expired - Lifetime JP2539401Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100624775B1 (ko) * 2006-04-11 2006-09-15 주식회사 에스비씨리니어 직선운동 슬라이더용 엔드플레이트

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KR100624775B1 (ko) * 2006-04-11 2006-09-15 주식회사 에스비씨리니어 직선운동 슬라이더용 엔드플레이트

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