JPH05112461A - 抗ウイルス性抽出物 - Google Patents
抗ウイルス性抽出物Info
- Publication number
- JPH05112461A JPH05112461A JP3160422A JP16042291A JPH05112461A JP H05112461 A JPH05112461 A JP H05112461A JP 3160422 A JP3160422 A JP 3160422A JP 16042291 A JP16042291 A JP 16042291A JP H05112461 A JPH05112461 A JP H05112461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extract
- spirulina
- antiviral
- food
- virus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Edible Seaweed (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 すでに安全が確認されている食品材料から得
られる安全な抗菌性物質、並びに該物質を提供する。 【構成】 スピルリナ熱湯抽出物から成る抗ウイルス性
抽出物、並びに該抽出物を含んで成る抗ウイルス医薬製
剤、食品添加物及び飲食物。
られる安全な抗菌性物質、並びに該物質を提供する。 【構成】 スピルリナ熱湯抽出物から成る抗ウイルス性
抽出物、並びに該抽出物を含んで成る抗ウイルス医薬製
剤、食品添加物及び飲食物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピルリナの熱湯抽出
物から成る抗ウイルス性抽出物、並びに該抽出物を含有
する抗ウイルス医薬製剤、飲食物及び食品添加物、特に
抗ウイルス性を有する機能性飲食物に関する。
物から成る抗ウイルス性抽出物、並びに該抽出物を含有
する抗ウイルス医薬製剤、飲食物及び食品添加物、特に
抗ウイルス性を有する機能性飲食物に関する。
【0002】
【従来の技術】すでに長年飲食物として使用され、安全
が確認されている材料に由来する抗ウイルス性物質、特
に医薬や機能性食品の活性成分としての抗ウイルス性物
質が求められているが、満足すべきものは知られていな
い。藻類スピルリナは、飲食物又はその材料として使用
されているがその抗ウイルス活性については知られてい
ない。
が確認されている材料に由来する抗ウイルス性物質、特
に医薬や機能性食品の活性成分としての抗ウイルス性物
質が求められているが、満足すべきものは知られていな
い。藻類スピルリナは、飲食物又はその材料として使用
されているがその抗ウイルス活性については知られてい
ない。
【0003】スピルリナ自体は1日21錠(約4g)を3
回に分けて服用すると糖尿病患者の血糖値が下がった、
あるいはスピルリナの服用により血液中のコレステロー
ルが減った、胃潰瘍と胃炎の症状が緩和された、抗アレ
ルギー作用があった、白内障に有効であった、などの報
告がある。しかしながらスピルリナが抗ウイルス性物質
を含んでいることが報告されたことはない。
回に分けて服用すると糖尿病患者の血糖値が下がった、
あるいはスピルリナの服用により血液中のコレステロー
ルが減った、胃潰瘍と胃炎の症状が緩和された、抗アレ
ルギー作用があった、白内障に有効であった、などの報
告がある。しかしながらスピルリナが抗ウイルス性物質
を含んでいることが報告されたことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、す
でに飲食物として使用されており安全が確認されている
材料に由来する抗ウイルス性物質、並びにそれを含む医
薬、食品添加物及び食品、特に機能性食品を提供しよう
とするものである。
でに飲食物として使用されており安全が確認されている
材料に由来する抗ウイルス性物質、並びにそれを含む医
薬、食品添加物及び食品、特に機能性食品を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するため種々検討した結果、スピルリナの熱湯抽
出物が顕著な抗ウイルス活性を有すると言う全く新しい
知見を得、本発明を完成させた。従って本発明は、スピ
ルリナの熱湯抽出物から成る抗ウイルス性抽出物を提供
する。
を解決するため種々検討した結果、スピルリナの熱湯抽
出物が顕著な抗ウイルス活性を有すると言う全く新しい
知見を得、本発明を完成させた。従って本発明は、スピ
ルリナの熱湯抽出物から成る抗ウイルス性抽出物を提供
する。
【0006】本発明はさらに、前記抽出物を含んで成る
抗ウイルス医薬製剤を提供する。本発明はさらに、前記
抽出物を含んで成る食品添加物を提供する。本発明はさ
らに、前記抽出物を含んで成る飲食物、特に抗ウイルス
活性を有する機能性食品を提供する。
抗ウイルス医薬製剤を提供する。本発明はさらに、前記
抽出物を含んで成る食品添加物を提供する。本発明はさ
らに、前記抽出物を含んで成る飲食物、特に抗ウイルス
活性を有する機能性食品を提供する。
【0007】
【具体的な説明】本発明において「スピルリナ」とはス
ピルリナ(Spirulina ) 属に属する藻類を意味し、熱湯
に溶解し得る本発明の抗ウイルス性物質を含有するすべ
ての種を本発明において使用することができる。従来食
品等に多く使用されているのはスピルリナ・プラテンシ
ス(Spirulina platensis ) であり、本発明において
もこの種に属する藻類を使用するのが好ましい。
ピルリナ(Spirulina ) 属に属する藻類を意味し、熱湯
に溶解し得る本発明の抗ウイルス性物質を含有するすべ
ての種を本発明において使用することができる。従来食
品等に多く使用されているのはスピルリナ・プラテンシ
ス(Spirulina platensis ) であり、本発明において
もこの種に属する藻類を使用するのが好ましい。
【0008】本発明において使用する出発材料としての
スピルリナは生の藻体でもよく、乾燥した藻体でもよ
い。抽出は好ましくは、生薬を煎じる時のように予め容
器内にスピルリナの藻体を蒸留水に懸濁させ、必要によ
り攪拌しながら、冷却器を取り付けて蒸発による水分の
減少を防ぎながら、加熱した後、時間は10〜120 分間、
好ましくは40〜60分間、温度は70〜100 ℃、好ましくは
80〜95℃におく。
スピルリナは生の藻体でもよく、乾燥した藻体でもよ
い。抽出は好ましくは、生薬を煎じる時のように予め容
器内にスピルリナの藻体を蒸留水に懸濁させ、必要によ
り攪拌しながら、冷却器を取り付けて蒸発による水分の
減少を防ぎながら、加熱した後、時間は10〜120 分間、
好ましくは40〜60分間、温度は70〜100 ℃、好ましくは
80〜95℃におく。
【0009】抽出液を遠心分離後、上澄み液をとる。残
渣に蒸留水を加え、再度同様に抽出する。この操作をも
う1度繰返し、3回分の抽出液を合わし、凍結乾燥す
る。抽出時のスピルリナ粉末の濃度は特に臨界的ではな
いが、例えば5重量%〜50重量%、好ましくは30重量%
〜40重量%である。濃度が高すぎると抽出物の回収率が
悪くなり、また濃度が低過ぎると抽出液中の有効成分の
濃度が低くなり、抽出液からの有効成分の回収、例えば
蒸発による水分の除去等、のためのコストが高くなる。
渣に蒸留水を加え、再度同様に抽出する。この操作をも
う1度繰返し、3回分の抽出液を合わし、凍結乾燥す
る。抽出時のスピルリナ粉末の濃度は特に臨界的ではな
いが、例えば5重量%〜50重量%、好ましくは30重量%
〜40重量%である。濃度が高すぎると抽出物の回収率が
悪くなり、また濃度が低過ぎると抽出液中の有効成分の
濃度が低くなり、抽出液からの有効成分の回収、例えば
蒸発による水分の除去等、のためのコストが高くなる。
【0010】抽出が終了すれば、常法、例えば遠心分離
又は濾過により藻体と抽出液とを分離する。この抽出液
自体も本発明の抗ウイルス性抽出物を構成する。しかし
ながら、好ましくは、この抽出液を濃縮して濃縮液を
得、あるいはさらに乾燥して乾燥抽出物を得る。これら
の濃縮液及び乾燥抽出物も本発明の抗ウイルス性抽出物
を構成する。この濃縮及び乾燥は、常用技術、例えば減
圧濃縮、凍結乾燥、噴霧乾燥等により行うことができ
る。
又は濾過により藻体と抽出液とを分離する。この抽出液
自体も本発明の抗ウイルス性抽出物を構成する。しかし
ながら、好ましくは、この抽出液を濃縮して濃縮液を
得、あるいはさらに乾燥して乾燥抽出物を得る。これら
の濃縮液及び乾燥抽出物も本発明の抗ウイルス性抽出物
を構成する。この濃縮及び乾燥は、常用技術、例えば減
圧濃縮、凍結乾燥、噴霧乾燥等により行うことができ
る。
【0011】本発明はまた、スピルリナ熱水抽出物を含
んで成る抗ウイルス医薬製剤に関する。この医薬は経口
投与により投与するのが好ましく、ヒトに対する投与量
は約50〜2000mg/kg体重・日である。本発明の医薬は液
剤、粉末剤、錠剤等の形態であることができ、例えば前
記のスピルリナ熱水抽出乾燥物を常用の経口投与用賦形
剤、例えば澱粉、乳糖、カルボキシメチルセルロース等
を用いて製造することができる。
んで成る抗ウイルス医薬製剤に関する。この医薬は経口
投与により投与するのが好ましく、ヒトに対する投与量
は約50〜2000mg/kg体重・日である。本発明の医薬は液
剤、粉末剤、錠剤等の形態であることができ、例えば前
記のスピルリナ熱水抽出乾燥物を常用の経口投与用賦形
剤、例えば澱粉、乳糖、カルボキシメチルセルロース等
を用いて製造することができる。
【0012】本発明はまた、前記スピルリナ熱水抽出物
を含んで成る食品添加物又は食品に関し、特に抗ウイル
ス活性を有する機能性食品に関する。この様な飲食物と
しては、例えばココア、紅茶、栄養ドリンク剤、ふりか
け、ビスケット、ハンバーグ、等を挙げることができ
る。飲食物中のスピルリナ抽出物の添加量は飲食物の種
類等により異るがおよそ10g/kg〜200 g/kgである。
を含んで成る食品添加物又は食品に関し、特に抗ウイル
ス活性を有する機能性食品に関する。この様な飲食物と
しては、例えばココア、紅茶、栄養ドリンク剤、ふりか
け、ビスケット、ハンバーグ、等を挙げることができ
る。飲食物中のスピルリナ抽出物の添加量は飲食物の種
類等により異るがおよそ10g/kg〜200 g/kgである。
【0013】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。実施例1 .スピルリナ・プラテンシスの藻体粉末 200g
づつを 250mLづつの冷メタノール(室温)、70%冷エタ
ノール(室温)、熱メタノール(60℃)、70%熱エタノ
ール(90〜95℃)及び熱湯中(95〜100 ℃)に懸濁し、
各温度で60分間抽出した後濾過により藻体を除去した。
藻体に再度各々の溶媒を添加し、同様の操作を2回行っ
た。各々の濾液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥して乾燥
抽出物を得た。
説明する。実施例1 .スピルリナ・プラテンシスの藻体粉末 200g
づつを 250mLづつの冷メタノール(室温)、70%冷エタ
ノール(室温)、熱メタノール(60℃)、70%熱エタノ
ール(90〜95℃)及び熱湯中(95〜100 ℃)に懸濁し、
各温度で60分間抽出した後濾過により藻体を除去した。
藻体に再度各々の溶媒を添加し、同様の操作を2回行っ
た。各々の濾液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥して乾燥
抽出物を得た。
【0014】こうして得られた乾燥エキスの量は次の通
りであった。 表 1 ────────────────────────────── 抽出条件 抽出物の乾燥重量 ────────────────────────────── 1.冷メタノール抽出(比較例) 11.1 g 2.冷70%エタノール抽出(比較例) 4.73 g 3.熱メタノール抽出(比較例) 11.7 g 4.熱70%エタノール抽出(比較例) 5.2 g 5.熱湯抽出(本発明の例) 9.2 g ────────────────────────────── 次に、上記生成物1〜4はジメチルスルホキシド(DMS
O)に20mg/mLで溶解し、生成物5は5%ウシ胎児血清
(FCS)添加最少基本培地(MEM)に20mg/mLで溶解してス
トック溶液とした。これらの溶液を用いて細胞毒性及び
抗ウイルス活性を試験した。
りであった。 表 1 ────────────────────────────── 抽出条件 抽出物の乾燥重量 ────────────────────────────── 1.冷メタノール抽出(比較例) 11.1 g 2.冷70%エタノール抽出(比較例) 4.73 g 3.熱メタノール抽出(比較例) 11.7 g 4.熱70%エタノール抽出(比較例) 5.2 g 5.熱湯抽出(本発明の例) 9.2 g ────────────────────────────── 次に、上記生成物1〜4はジメチルスルホキシド(DMS
O)に20mg/mLで溶解し、生成物5は5%ウシ胎児血清
(FCS)添加最少基本培地(MEM)に20mg/mLで溶解してス
トック溶液とした。これらの溶液を用いて細胞毒性及び
抗ウイルス活性を試験した。
【0015】試験方法は次に示す文献に詳しく記述され
ている。Kyoko Hayashi, Seihachiro Niwayama, Toshim
itsu Hayashi, Ryosuke Nago, Hiroshi Ochiai and Nao
kataMorita. In vitro and in vivo antiviral activit
y ofscopadulcic acid from Scrophulariaceae, agains
t herpes simplex virus type 1. Antiviral Research
9. 345-354(1988) 細胞毒性試験は以下の方法で行なった。HeLa細胞を24−
well Plateにsubconfluentの状態で予め37℃で24時間培
養後、古い培地を捨てて、種々の濃度のエキスを添加し
た新しい培地(5%牛胎児血清加MEM培地)を 200μ
l/well加えた。37℃、24時間培養後、細胞を0.05%ト
リプシンで剥離させ、トリパンブルー染色法で生細胞数
を算出した。試料無添加培地で培養したときの生細胞数
を 100%としたときの試料添加培地で培養した細胞の増
殖の比率を計算し、片対数グラフを用いて50%増殖阻害
濃度(ID50)を求めた。
ている。Kyoko Hayashi, Seihachiro Niwayama, Toshim
itsu Hayashi, Ryosuke Nago, Hiroshi Ochiai and Nao
kataMorita. In vitro and in vivo antiviral activit
y ofscopadulcic acid from Scrophulariaceae, agains
t herpes simplex virus type 1. Antiviral Research
9. 345-354(1988) 細胞毒性試験は以下の方法で行なった。HeLa細胞を24−
well Plateにsubconfluentの状態で予め37℃で24時間培
養後、古い培地を捨てて、種々の濃度のエキスを添加し
た新しい培地(5%牛胎児血清加MEM培地)を 200μ
l/well加えた。37℃、24時間培養後、細胞を0.05%ト
リプシンで剥離させ、トリパンブルー染色法で生細胞数
を算出した。試料無添加培地で培養したときの生細胞数
を 100%としたときの試料添加培地で培養した細胞の増
殖の比率を計算し、片対数グラフを用いて50%増殖阻害
濃度(ID50)を求めた。
【0016】抗ウイルス作用は以下に示すvirus yield
reduction 法で検定した。24−wellplate 中の単層の宿
主細胞を洗ったのち、m.o.i.0.5 、温室で1.5時間かけ
てウイルスを感染させた。種々の濃度で試料を含む培地
(MEM plus 2% FCS)を添加した後、5% CO2中で34
℃、24h培養を続けた。凍結、融解を3回繰返して細胞
を破壊後、プラークアッセイでウイルス数を求めた。プ
ラークアッセイは2回行なった。無添加区に比べてプラ
ーク数を50%減らす試料の濃度をED50とした。
reduction 法で検定した。24−wellplate 中の単層の宿
主細胞を洗ったのち、m.o.i.0.5 、温室で1.5時間かけ
てウイルスを感染させた。種々の濃度で試料を含む培地
(MEM plus 2% FCS)を添加した後、5% CO2中で34
℃、24h培養を続けた。凍結、融解を3回繰返して細胞
を破壊後、プラークアッセイでウイルス数を求めた。プ
ラークアッセイは2回行なった。無添加区に比べてプラ
ーク数を50%減らす試料の濃度をED50とした。
【0017】結果を次の表2に示す。 表 2 スピルリナ抽出物の細胞毒性及び抗ウイルス作用 ─────────────────────────────────── サンプル 細胞毒性 抗ウイルス性 治療指数 (ID50,μg/L) (ED50,μg/L) (ID50/ED50) ─────────────────────────────────── 1 155 78 2 2 114 29 4 3 380 59 6 4 444 190 2 5 11,300 174 65 ─────────────────────────────────── 熱湯抽出エキスに細胞毒性が低くて抗ウイルス性の高い
物質が含まれることが分かった。
物質が含まれることが分かった。
【0018】実施例2.実施例1に示したスピルリナの
熱湯抽出エキスの種々のウイルスに対する増殖阻害活性
試験の結果を表3に示した。スピルリナエキスはヘルペ
スウイルスに最も強い阻害作用を示した。また本エキス
はインフルエンザウイルスやヒトサイトメガロウイルス
に対しても増殖阻害活性があることが分かった。
熱湯抽出エキスの種々のウイルスに対する増殖阻害活性
試験の結果を表3に示した。スピルリナエキスはヘルペ
スウイルスに最も強い阻害作用を示した。また本エキス
はインフルエンザウイルスやヒトサイトメガロウイルス
に対しても増殖阻害活性があることが分かった。
【0019】 表 3 スピルリナエキスの抗ウイルス活性試験(in vitro) ─────────────────────────────────── ウイルス株 宿主細胞 ID50 ED50 (μg/mL) (μg/mL) ID50/ED50 ─────────────────────────────────── 単純ヘルペスウイ HeLa229 31,000 120 258 ルス1型(HSV−1) ヒトサイトメガロ 人胎児肺 14,100 3,500 4.0 ウイルス(HCMV) (HEL) インフルエンザウ ミドリザル腎 25,400 3,300 7.7 イルス* (MDCK) ─────────────────────────────────── * A/USSR/92/77(H1N1)株実施例3 .スピルリナエキスの抗ウイルス活性が、ウイ
ルス増殖過程のいずれの段階での干渉によるものかを検
討する目的で、殺ウイルス活性、ウイルスの細胞吸着、
侵入段階への影響、及びウイルス蛋白合成への影響を調
べた。その結果、スピルリナエキスは、殺ウイルス活性
をほとんど示さず、細胞へのウイルス吸着を妨害するこ
ともないことが明らかになった。また、一旦細胞内へ侵
入したウイルスの蛋白合成を特異的に阻害しないことが
分った。しかし、ウイルスの細胞内侵入過程を濃度依存
的に抑制することが解明され、ウイルス感染前からスピ
ルリナエキス(1mg/mL) 存在下で培養した細胞におい
ては、ウイルス蛋白合成がほぼ完全に阻害された。
ルス増殖過程のいずれの段階での干渉によるものかを検
討する目的で、殺ウイルス活性、ウイルスの細胞吸着、
侵入段階への影響、及びウイルス蛋白合成への影響を調
べた。その結果、スピルリナエキスは、殺ウイルス活性
をほとんど示さず、細胞へのウイルス吸着を妨害するこ
ともないことが明らかになった。また、一旦細胞内へ侵
入したウイルスの蛋白合成を特異的に阻害しないことが
分った。しかし、ウイルスの細胞内侵入過程を濃度依存
的に抑制することが解明され、ウイルス感染前からスピ
ルリナエキス(1mg/mL) 存在下で培養した細胞におい
ては、ウイルス蛋白合成がほぼ完全に阻害された。
【0020】従来の抗ウイルス剤は主として核酸誘導体
であり、ウイルスの核酸合成阻害作用やウイルスに特異
的酵素の阻害作用を示すものである。これに対して、ス
ピルリナエキスは、ウイルス侵入阻止作用を有する、新
しいタイプの抗ウイルス剤と考えられ、ウイルス感染症
に対する予防効果やウイルス感染部位の拡大阻止効果が
期待できる可能性を持つ物質といえる。
であり、ウイルスの核酸合成阻害作用やウイルスに特異
的酵素の阻害作用を示すものである。これに対して、ス
ピルリナエキスは、ウイルス侵入阻止作用を有する、新
しいタイプの抗ウイルス剤と考えられ、ウイルス感染症
に対する予防効果やウイルス感染部位の拡大阻止効果が
期待できる可能性を持つ物質といえる。
【0021】実施例4.ゴールデンハムスター(4週
齢、雌性)の右眼を23−ゲージ注射針束で擦過後、単純
ヘルペスウイルス1型(HSV−1)懸濁液(2×107 PFU
/mL)10μLを接種した。その7日前からエキスの摂取
量が 100及び 500mg/kg/day となるようにエキスを吸
収させた餌またはエキスを吸収させなかった餌(対照
群)を摂取させた。ウイルス感染4日後から発症(右眼
周辺にびらんが見られる)が起こった。実験は14日間行
なった。
齢、雌性)の右眼を23−ゲージ注射針束で擦過後、単純
ヘルペスウイルス1型(HSV−1)懸濁液(2×107 PFU
/mL)10μLを接種した。その7日前からエキスの摂取
量が 100及び 500mg/kg/day となるようにエキスを吸
収させた餌またはエキスを吸収させなかった餌(対照
群)を摂取させた。ウイルス感染4日後から発症(右眼
周辺にびらんが見られる)が起こった。実験は14日間行
なった。
【0022】結果を表4に示した。対照ではエキス投与
群に比較して、発症の時期がやや早く、程度も重症の傾
向がみられた。対照群では感染8日後までに6匹すべて
がウイルス性脳炎のため死んだ。 100mg/kg/day 投与
群では6匹中5匹が死亡、1匹が生存した。 500mg/kg
/day 投与群では6匹中4匹が死亡、2匹が生存した。
14日後も生存したハムスターには何ら毒性は検出されな
かった。
群に比較して、発症の時期がやや早く、程度も重症の傾
向がみられた。対照群では感染8日後までに6匹すべて
がウイルス性脳炎のため死んだ。 100mg/kg/day 投与
群では6匹中5匹が死亡、1匹が生存した。 500mg/kg
/day 投与群では6匹中4匹が死亡、2匹が生存した。
14日後も生存したハムスターには何ら毒性は検出されな
かった。
【0023】 表 4 ハムスター角膜へのヘルペスウイルス1型(HSV−1)の感染に対するスピルリナ エキスの影響 ─────────────────────────────────── 投与量 生存数/実験数 生存日数 死亡時期 (mg/kg/day) (平均±S.D.) (日数) ─────────────────────────────────── 0 0/6 7.5±0.55 7−8 100 1/6 8.6±1.34 7−10 500 2/6 9.8±0.69 8−11 ───────────────────────────────────実施例5 . 医薬製剤例 スピルリナエキスを医薬にする際の製剤法は次のとおり
に行なった。スピルリナエキス粉末 260mg、乳糖 600m
g、トウモロコシデンプン130mg、およびヒドロキシプロ
ピルセルロース10mgの割合でこれらを混合し、練合し、
円筒孔径1mmの押出し造粒機で造粒し60℃で50分乾燥を
行ない顆粒とした。
に行なった。スピルリナエキス粉末 260mg、乳糖 600m
g、トウモロコシデンプン130mg、およびヒドロキシプロ
ピルセルロース10mgの割合でこれらを混合し、練合し、
円筒孔径1mmの押出し造粒機で造粒し60℃で50分乾燥を
行ない顆粒とした。
【0024】実施例6. 食品添加物配合例 スピルリナエキスを食品添加物として配合する場合は、
その粉末をココアや紅茶、ドリンク剤やドリンク用錠剤
などに混ぜて飲みやすいようにするか、ふりかけやハン
バーグなどに混ぜて食べやすいようにする形で飲食物に
15%含ませて用いた。
その粉末をココアや紅茶、ドリンク剤やドリンク用錠剤
などに混ぜて飲みやすいようにするか、ふりかけやハン
バーグなどに混ぜて食べやすいようにする形で飲食物に
15%含ませて用いた。
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】抗ウイルス作用は以下に示す virus yield
reduction法で検定した。24−wellplate 中の単層の宿
主細胞を洗ったのち、m.o.i.0.5 、室温で1.5時間か
けてウイルスを感染させた。種々の濃度で試料を含む培
地(MEM plus 2% FCS)を添加した後、5% CO2
中で34℃、24h培養を続けた。凍結、融解を3回繰
返して細胞を破壊後、プラークアッセイでウイルス数を
求めた。プラークアッセイは2回行なった。無添加区に
比べてプラーク数を50%減らす試料の濃度をED50と
した。
reduction法で検定した。24−wellplate 中の単層の宿
主細胞を洗ったのち、m.o.i.0.5 、室温で1.5時間か
けてウイルスを感染させた。種々の濃度で試料を含む培
地(MEM plus 2% FCS)を添加した後、5% CO2
中で34℃、24h培養を続けた。凍結、融解を3回繰
返して細胞を破壊後、プラークアッセイでウイルス数を
求めた。プラークアッセイは2回行なった。無添加区に
比べてプラーク数を50%減らす試料の濃度をED50と
した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】従来の抗ウイルス剤は主として核酸誘導体
であり、ウイルスの核酸合成阻害作用やウイルスに特異
的な酵素の阻害作用を示すものである。これに対して、
スピルリナエキスは、ウイルス侵入阻止作用を有する、
新しいタイプの抗ウイルス剤と考えられ、ウイルス感染
症に対する予防効果やウイルス感染部位の拡大阻止効果
が期待できる可能性を持つ物質といえる。
であり、ウイルスの核酸合成阻害作用やウイルスに特異
的な酵素の阻害作用を示すものである。これに対して、
スピルリナエキスは、ウイルス侵入阻止作用を有する、
新しいタイプの抗ウイルス剤と考えられ、ウイルス感染
症に対する予防効果やウイルス感染部位の拡大阻止効果
が期待できる可能性を持つ物質といえる。
Claims (4)
- 【請求項1】 スピルリナの熱湯抽出物から成る抗ウイ
ルス性抽出物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の抽出物を含んで成る抗
ウイルス医薬製剤。 - 【請求項3】 請求項1に記載の抽出物を含んで成る飲
食物。 - 【請求項4】 請求項1に記載の抽出物を含んで成る食
品添加物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3160422A JPH05112461A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 抗ウイルス性抽出物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3160422A JPH05112461A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 抗ウイルス性抽出物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05112461A true JPH05112461A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=15714586
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3160422A Pending JPH05112461A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 抗ウイルス性抽出物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05112461A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| MD2516C2 (ro) * | 2004-04-07 | 2005-03-31 | Валериу РУДИК | Remediu medicamentos antiinflamator, antiseptic şi antifungic sub formă de gel |
| EP1490472A4 (en) * | 2002-03-25 | 2006-06-07 | Es Biotech Co Ltd | DENATURED SPIRULINA AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
| WO2007062274A1 (en) * | 2005-11-28 | 2007-05-31 | U.S. Nutraceuticals Llc Dba Valensa International | Algal and algal extract dietary supplement composition |
| JP2008518977A (ja) * | 2004-11-03 | 2008-06-05 | バイオヴァイト オーストラリア ピーティーワイ リミテッド | アルスロスピラをベースとする組成物及びその利用 |
| EP2245942A4 (en) * | 2008-01-02 | 2011-01-26 | Soler Armando Jose Yanez | COCOA AND SPIRULINE-CONTAINING COMPOSITION |
| JP2012106978A (ja) * | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Far East Bio-Tec Co Ltd | インフルエンザウイルスの赤血球凝集素(Hemagglutinin)を抑制する医薬組成物およびその調製方法 |
| CN111212901A (zh) * | 2017-08-30 | 2020-05-29 | 远东生物科技股份有限公司 | 蓝绿藻萃取物及其制备方法与用途 |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP3160422A patent/JPH05112461A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1490472A4 (en) * | 2002-03-25 | 2006-06-07 | Es Biotech Co Ltd | DENATURED SPIRULINA AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
| MD2516C2 (ro) * | 2004-04-07 | 2005-03-31 | Валериу РУДИК | Remediu medicamentos antiinflamator, antiseptic şi antifungic sub formă de gel |
| JP2008518977A (ja) * | 2004-11-03 | 2008-06-05 | バイオヴァイト オーストラリア ピーティーワイ リミテッド | アルスロスピラをベースとする組成物及びその利用 |
| WO2007062274A1 (en) * | 2005-11-28 | 2007-05-31 | U.S. Nutraceuticals Llc Dba Valensa International | Algal and algal extract dietary supplement composition |
| JP2009517482A (ja) * | 2005-11-28 | 2009-04-30 | ユーエス・ニュートラシューティカルズ・エルエルシー・ディービーエイ・ヴァレンサ・インターナショナル | 藻類及び藻類抽出物の栄養補助組成物 |
| EP2245942A4 (en) * | 2008-01-02 | 2011-01-26 | Soler Armando Jose Yanez | COCOA AND SPIRULINE-CONTAINING COMPOSITION |
| JP2012106978A (ja) * | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Far East Bio-Tec Co Ltd | インフルエンザウイルスの赤血球凝集素(Hemagglutinin)を抑制する医薬組成物およびその調製方法 |
| CN111212901A (zh) * | 2017-08-30 | 2020-05-29 | 远东生物科技股份有限公司 | 蓝绿藻萃取物及其制备方法与用途 |
| JP2020532588A (ja) * | 2017-08-30 | 2020-11-12 | ファー・イースト・バイオ‐テック・カンパニー・リミテッドFar East Bio‐Tec Co., Ltd. | シアノバクテリア抽出物、その調製法と利用法 |
| JP2023026528A (ja) * | 2017-08-30 | 2023-02-24 | ファー・イースト・バイオ‐テック・カンパニー・リミテッド | シアノバクテリア抽出物、その調製方法と利用方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5585365A (en) | Antiviral polysaccharide | |
| TWI787950B (zh) | 用於預防、緩解或治療冠狀病毒感染的包括杜英萃取物作為活性成分之藥物組成物以及食品組成物 | |
| JPH02111725A (ja) | 医薬組成物 | |
| KR102597757B1 (ko) | 천연물 유래 화합물 및 이를 유효성분으로 함유하는 항바이러스제 | |
| DK149776B (da) | Antibiotisk virksom erytromycinforbindelse og praeparat indeholdende forbindelsen | |
| GB2037306A (en) | Cyclodextrin-camomile inclusion complexes and pharmaceutical compositions containing them | |
| JPH05112461A (ja) | 抗ウイルス性抽出物 | |
| AU2014343262A1 (en) | Herbal composition, process for its preparation and use thereof | |
| JPH0778021B2 (ja) | 下痢症ウイルス感染阻害剤 | |
| JPH07223940A (ja) | 活性酸素消去剤及びこれを含有する組成物 | |
| JP4034146B2 (ja) | 薬剤の副作用抑制剤 | |
| KR102925958B1 (ko) | 섬쑥부쟁이 추출물의 파골세포 억제 조성물 및 그 치료제 | |
| KR100573375B1 (ko) | 으름덩굴 종자 추출물을 포함하는 항암 조성물 및 그의제조방법 | |
| KR100493708B1 (ko) | 면역활성 및 항암 효과 증진용 조성물 | |
| KR102210856B1 (ko) | 장 누수 증후군 예방 또는 치료용 약학적 조성물 | |
| JP3002700B2 (ja) | 抗エイズウイルス剤 | |
| CA2352459A1 (en) | .gamma..delta.t cell immunoactivity enhancers containing extract of lentinus edodes mycelium | |
| JP4524018B2 (ja) | 桑の葉およびアガリクス抽出混合物を含むインスリン非依存型糖尿病の予防、治療用の医薬組成物および健康食品 | |
| KR102734747B1 (ko) | 한약재 추출물을 유효성분으로 포함하는 코로나바이러스 감염증의 예방, 개선 또는 치료용 조성물 | |
| CN1195542C (zh) | 肝病保护剂 | |
| JP3010258B2 (ja) | 抗hiv剤 | |
| JP3958502B2 (ja) | アポトーシスを誘導する新規多糖およびその用途 | |
| CN105147709A (zh) | 一种替诺福韦二吡呋酯或其药用盐的新用途 | |
| KR102808375B1 (ko) | 밤나무 꿀을 유효성분으로 함유하는 항바이러스용 조성물 | |
| JP2003252767A (ja) | 抗ウイルス性多糖類物質(ノストフラン)と、抗ウイルス医薬製剤、抗ウイルス性の食品類および抗ウイルス性の飼餌料 |