JPH0512032Y2 - - Google Patents

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JPH0512032Y2
JPH0512032Y2 JP1988123622U JP12362288U JPH0512032Y2 JP H0512032 Y2 JPH0512032 Y2 JP H0512032Y2 JP 1988123622 U JP1988123622 U JP 1988123622U JP 12362288 U JP12362288 U JP 12362288U JP H0512032 Y2 JPH0512032 Y2 JP H0512032Y2
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heat
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waterproof
fibers
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は防水性キルト調布帛に関し、とくに表
面に保形性に優れた顕著な凹凸形状を有する防水
性キルト調布帛に関する。
[従来の技術] 従来から、防寒用ジヤケツト、スキーウエアな
どの衣料材料、ソフア、椅子などの表皮材、鞄、
袋物などの表地には、キルト調の布帛が用いられ
ている。しかしながら、従来のキルト調布帛に
は、キルテイングによつて針穴が生じ、その針穴
から水がしみこむという欠点があつた。また、最
近、装飾効果を高めるために、顕著な凹凸形状を
有するものが望まれるようになつてきているが、
従来のキルト調布帛では、揉み加工やエンボツシ
ング加工により凹凸を設けていたため、浅い凹凸
しか得られないという欠点があつた。
一方、これらの問題を解決するものとして、実
開昭61−7596が提案されている。この従来技術で
は、縫製後にフイルム層を形成するので、縫い目
が露出せず、フイルム層の働きにより高い防水性
が実現でき、また、縫製用の糸条及び基布又はフ
イルムに熱収縮性があるので、これにより顕著な
凹凸のあるものが得られると考えられる。
しかしながら、この顕著な凹凸形状を維持する
ことは実際には困難であり、使用中に形状の変形
が起きやすかつた。このため、この従来技術で
は、加圧処理により、周辺に折曲部を有する表面
平坦状の凸部とすることにより、その形状の安定
化を計つているが、ふくらみのある顕著な凹凸感
は失われ、しかもキルト調布帛の風合を硬化せし
めるという欠点があつた。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は上記従来技術の欠点を解消すべくなさ
れたものであり、顕著な凹凸形状を有するととも
に、保形性に優れ、しかも風合のソフトなキルト
調布帛を提供することを目的とする。
[課題を解決する手段] 本考案は熱収縮性布帛と非熱収縮性布帛とを中
綿を挟んで縫製一体化し、該非熱収縮性布帛にフ
イルム層を設けた後、熱処理を施して該熱収縮性
布帛を収縮せしめてなる防水性キルト調布帛に関
する。
[作用] すなわち、本考案の防水性キルト調布帛は、熱
収縮性布帛の熱収縮によつて形成され顕著な凸部
形状が、凸部内に充填された中綿の作用により維
持されるので、風合がソフトであつても、十分な
保形性を有する。しかも、本考案の防水性キルト
調布帛は、非熱収縮性布帛の表面にフイルム層を
有していて、縫目が覆われているため、防水性と
綿抜け防止性もある。
[実施例] 以下、実施例に基づき、図面に沿つて本考案を
説明する。
本考案に使用する熱収縮性布帛1としては、例
えば熱収縮性繊維を含む織物、編み物、不織布な
どがあげられる。このうち、織物は縦、横の収縮
率のコントロールが行ないやすく、不織布は3次
元的な多孔構造をとれるので綿抜けが生じにくい
といつた利点があるのでとくに好ましい。ただ
し、不織布を用いる場合には、その製造工程中に
熱収縮性繊維が収縮を起こすような熱が加わらな
いようにする必要がある。このため、熱収縮性布
帛として用いる不織布には、高圧水流を用いて繊
維を絡合することにより製造される、いわゆる水
流絡合不織布や、紡糸したフイラメントを直接集
積して製造される、いわゆるスパンボンド不織布
が適している。上記の熱収縮性布帛の収縮率は、
求められる凸部の高さや非熱収縮性布帛の変形の
しやすさなどに応じて、熱収縮性繊維の種類や配
合量を変えることによつて、適宜設定される。し
かし、顕著な凹凸を形成させるためには、130℃
の温度で1分間熱処理したときに、20〜70%、好
ましくは30〜70%の熱収縮率を有することが望ま
しい。
なお、本考案において熱収縮性繊維とは乾熱収
縮率が少なくとも15%以上の繊維をさし、例えば
ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレンなどの熱可塑性樹脂から繊維を形成
する際に、紡糸条件や延伸条件を変更したり、熱
セツトなどを行なわないことなどにより、繊維の
結晶化度、配向度、熱履歴を調整して高収縮性を
付与した繊維が用いられる。また、これら熱収縮
性繊維を構成する樹脂には、所定の処理温度で収
縮が生じるように、通常軟化点の低いものが用い
られる。
本考案に使用される非熱収縮性布帛2として
は、熱収縮性布帛1を収縮処理する温度で収縮を
生じないものであれば、どのような布帛でも使用
できる。ただし、この表面は縫製後、フイルム層
5が形成されるので、コーテイングやラミネート
などの加工が行ないやすいものがとくによい。
本考案に使用される中綿3は、熱収縮により凸
部を形成する際に、凸部の内部を充填するように
移動できることが必要であるため、実質的に繊維
が互いに結合されていないことが望ましいが、取
り扱いやすくするために、軽く結合されていた
り、5〜20%の少量の接着剤により結合されてい
てもよい。
中綿3を構成する繊維としては、例えばポリエ
ステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロ
ニトリル繊維、レーヨン繊維、木綿、羊毛等が適
している。また、この他、中綿を構成する繊維と
して、加熱により捲縮数が増加する潜在捲縮繊維
が含まれていてもよく、この様な繊維を用いれ
ば、潜在捲縮が発現することにより中綿の嵩が増
し、凸部の内部空間を十分に満たすことができる
のでよい。潜在捲縮繊維の例としては、融点の異
なる2成分以上の樹脂からなるサイド−バイ−サ
イド型、芯鞘型、偏芯型などの複合繊維があげら
れる。このうち、とくに融点が240〜260℃の芯成
分と110〜200℃の鞘成分とならかるポリエステル
系芯鞘型複合繊維が好適である。
上記中綿3の見掛け密度は0.0025〜0.005g/
cm3の範囲にあることが望ましく、これより見掛け
密度が小さいと凸部の保形性が得られず、外力に
より容易に変形し、一方、これにより見掛け密度
が大きくなると、熱収縮による凸部形成の際、抵
抗となつて働いてしまい、所望の凹凸形状が得ら
れなくなる。なお、中綿の目付は10〜90g/m2
なかんずく20〜70g/m2であるのが望ましい。
上述の熱収縮性布帛1と非熱収縮性布帛2と
は、中綿3を間に挟んで積層され、縫糸4により
縫製され、一体化される。縫製の手段について
は、本考案においてとくに限定はなく、通常行な
われているミシンなどによればよい。また縫製形
状については、所望の凹凸模様に応じて適宜設定
すればよい。なお、縫製に用いる縫糸4は通常の
縫製用の糸であつても良いが、収縮の後に糸が余
つてこないように、熱収縮性の糸を使用すれば更
に良い。
縫製により一体化した後、非熱収縮性布帛2に
はフイルム層5が形成される。フイルム層5は、
ポリウレタン、ポリアミド、ポリ塩化ビニルなど
の熱可塑性樹脂をコーテイングするか、これらの
樹脂をフイルム状にした後、ラミネートすること
により形成されている。ただし、フイルム層5の
形成過程において、熱収縮性布帛が熱収縮する温
度以上の熱が加わつてはならないので、溶剤系の
樹脂溶液を用いてコーテイングしたり、溶剤系の
接着剤で貼り合わせたりすることが望ましい。な
お、フイルム層5を形成する樹脂には着色用顔料
が配合されていてもよく、またフイルム層はエン
ボス加工などにより、シボ模様などの種々の模様
が付けられていても良い。また、フイルム層5が
防水透湿性であれば更によく、衣服などに使用し
た場合、汗などによる内部の水分を水蒸気の形で
外部に放出でき、しかも外部からの水は内部に通
さないので、スキーウエアーや登山用のスポーツ
用防寒衣に最適なものとなる。なお、フイルム層
5の厚さは20〜60μmの範囲であることが望まし
く、これより厚いと得られるキルト調布帛の風合
が硬くなり、しかも、熱収縮による凸部の形成を
阻害してしまい、これより薄いと実用的な強度が
得られず、破れ易くなる。
縫製により一体化し、非熱収縮性布帛2にフイ
ルム層5を形成した後、熱収縮性布帛1を熱処理
することにより、本発明の防水性キルト調布帛が
得られる。熱処理の条件としては、例えば温度90
〜150℃の乾熱又は湿熱状態で30秒〜10分間処理
するなどがあげられる。
熱処理によつて熱収縮性布帛1が収縮すると、
フイルム層を形成した非熱収縮性布帛、中綿、熱
収縮性布帛、縫製により一体化されているので、
縫目により固定された区間で、収縮率に応じた長
さだけ、非熱収縮性布帛が余り、これが盛り上が
つて凸部を形成する。この際、熱収縮性布帛よる
収縮は、非熱収縮性布帛、中綿により抵抗を受け
るため、これらの一体物の収縮率は実際には10〜
50%の範囲になる。また、熱収縮性布帛2の盛り
上がりと同時に中綿5も盛り上がるが、中綿は熱
収縮性布帛と非熱収縮性布帛とで形成される空間
にとじ込められているため、この空間を充填する
ように移動する。これにより、本考案の防水性キ
ルト調布帛には、顕著な凸部が形成され、かつこ
の凹凸形状は中綿5によつて安定に保たれ、保形
性に優れる。更には、縫製による縫目がフイルム
層により覆われるため、防水性に優れ、綿抜けも
防止できる。
(実施例 1) 熱収縮性ポリエステルフイラメントで構成され
た目付90g/m2の平織布(熱収縮率:たて20%、
よこ20%)からなる熱収縮性布帛の上に、繊度2
デニール、繊維長51mmのポリエステル繊維からな
る目付30g/m2の繊維ウエブにアクリル樹脂5
g/m2を付着せしめた中綿(見掛け密度:0.004
g/cm3)をのせ、更にその上に、目付32g/m2
ポリエステル繊維ウエブ2層の間に、目付23g/
m2の緯糸挿入ポリエステルニツトを挟み、高圧水
流を作用させて絡合した複合不織布からなる非熱
収縮性布帛を積層し、3者をミシンを用いて第1
図に示すような縫製を施して一体化する。
次に、表面にシボ模様を施した厚さ30μmのポ
リウレタンフイルムの裏面を、DMFにより可塑
化し、これを転写法により非熱収縮性布帛の表面
に積層してフイルム層を形成する。
この後、上記の一体物をピンテンターを用いて
オーバーフイードしながら、かつ幅を徐々に狭め
ながら、130℃で1分間加熱し、熱収縮性布帛を
収縮させて防水性キルト調布帛を得た。得られた
防水性キルト調布帛はたて10%、よこ10%収縮し
ていた。
なお、第2図に示されるように、本考案の防水
性キルト調布帛には、非常に顕著で綺麗な凸部模
様が形成され、しかも、その凸部の内部の空間が
中綿によつて隙間なく充填されて、非常に保形性
に優れた状態となつていた。また、防水性キルト
調布帛は風合もソフトなものであつた。
(実施例 2) 繊度1.9デニール、繊維長51mmのポリエステル
繊維(乾熱収縮率:50%)60重量%と、繊度1.5
デニール、繊維長38mmのポリエステル繊維(乾熱
収縮率:1.6%)40重量%とからなる目付30g/
m2の繊維ウエブを、水を複数のノズルから噴き出
させて形成した水圧50Kg/cm2の高圧水流によつて
処理することにより繊維を絡合せしめた水流絡合
不織布(収縮率:たて55%、よこ50%)を熱収縮
性布帛として用いたこと以外は、実施例1と同様
にして防水性キルト調布帛をえた。
得られた防水性キルト調布帛は、たて16%、よ
こ10%収縮していた。
(実施例 3) 中綿を構成する繊維として、170℃で3分間加
熱すると、捲縮数が14個/インチから42〜50個/
インチに増加する、繊度2.5デニール、繊維長51
mmの潜在捲縮性ポリエステル繊維を用いたこと、
および熱処理を130℃で1分間行なつた後、更に
潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させるために、170
℃で1分間行なつたこと以外は実施例1と同様に
して防水性キルト調布帛を作成した。
得られた防水性キルト調布帛は、たて19%、よ
こ11%収縮していた。なお。この防水性キルト調
布帛の凸部は実施例1と比べて外力に対する形状
安定性が向上しており、保形性に優れていた。
[考案の効果] 本考案の防水性キルト調布帛は、熱収縮性布帛
と非熱収縮性布帛とを中綿を挟んで縫製一体化
し、該非熱収縮性布帛にフイルム層を設けた後、
熱処理を施したものであるから、縫目が完全にフ
イルム層に覆われていて、完全な防水を果す上に
綿抜けなども防止する。
また、本考案の防水性キルト調布帛は顕著な凹
凸を有する上に、フイルム層に種々の模様付けや
着色が可能であるので、合皮調などにもでき、非
常に意匠性に優れたものが得られる。
更には、形成された凸部の内部の空間は、中綿
が充満しているので、風合がソフトで、保形性に
富む。このため、本考案の防水性キルト調布帛は
洗濯などを行なつても型崩れが生じず、耐洗濯性
にも優れている。
このように、本考案の防水性キルト調布帛は優
れた効果を有するので、防寒用ジヤケツト、スキ
ーウエアなどの衣料材料、ソフア、椅子などの表
皮材、鞄、袋物などの表地に使用するのに好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の防水性キルト調布帛の斜視
図、第2図は第1図に示された防水性キルト調布
帛のA−A部における断面図である。 1……熱収縮性布帛、2……非熱収縮性布帛、
3……中綿、4……縫糸、5……フイルム層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱収縮性布帛と非熱収縮性布帛とを中綿を挟
    んで縫製一体化し、該非熱収縮性布帛にフイル
    ム層を設けた後、熱処理を施して該熱収縮性布
    帛を収縮せしめてなる防水性キルト調布帛。 (2) 中綿の見掛け密度が0.0025〜0.005g/cm3
    ある請求項1に記載の防水性キルト調布帛。 (3) 中綿を構成する繊維に、潜在捲縮性繊維を含
    む請求項1又は請求項2に記載の防水性キルト
    調布帛。
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