JPH05125260A - ポリカーボネート系樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂組成物

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JPH05125260A
JPH05125260A JP31516891A JP31516891A JPH05125260A JP H05125260 A JPH05125260 A JP H05125260A JP 31516891 A JP31516891 A JP 31516891A JP 31516891 A JP31516891 A JP 31516891A JP H05125260 A JPH05125260 A JP H05125260A
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JP
Japan
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resin
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JP31516891A
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English (en)
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Akihiro Saito
明宏 斉藤
Hideyuki Itoi
秀行 糸井
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
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GE Plastics Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた耐衝撃性を有するポリカーボネート(P
C)系樹脂組成物を提供する。 【構成】無機充填剤で強化されたPC系樹脂および/ま
たはコポリエステルカーボネート100重量部に、
(C)ジエンエラストマーまたはジエン- ビニルモノマ
ー共重合体と、C1 〜C6 アルキルアクリレート、C1
〜C6 アルキルメタクリレート、アクリル酸およびメタ
クリル酸より成る群より選ばれた−以上のモノマーとか
ら少くとも成るグラフトコポリマー 0.05〜20重
量部および(D)ポリオレフィン系樹脂 0.05〜1
0重量部を配合した樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機充填剤で強化され
たポリカーボネート系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート系樹脂は、高い衝撃強
度を有することが良く知られている。また、ポリカーボ
ネート系樹脂にガラス繊維やガラスフレーク等の無機充
填剤を配合して、ポリカーボネート系樹脂の剛性や寸法
精度を向上させる試みもなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリカ
ーボネート系樹脂に無機充填剤を添加した場合、ノッチ
付アイゾット衝撃強度が大幅に低下し、本来ポリカーボ
ネート系樹脂の特徴であった高い衝撃強度が損なわれる
という問題が生じる。
【0004】そこで本発明は、無機充填剤で強化された
ポリカーボネート系樹脂の耐衝撃性を改善することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)ポリカ
ーボネート系樹脂および/または次式(化3):
【0006】
【化3】 および次式(化4):
【0007】
【化4】 上記式中、RおよびR′はそれぞれ独立して、ハロゲン
原子、一価の炭化水素基または炭化水素オキシ基であ
り、Wは二価の炭化水素基、−S−、−S−S−、−O
−、−S(=O)−、−(O=)S(=O)−、または
−C(=O)−であり、nおよびn′はそれぞれ独立し
て0〜4の整数であり、Xは炭素数6〜18を有する二
価の脂肪族基であり、bは0または1である、で示され
る構造単位を有し、かつ前記(化4)の構造単位の量は
(化3)および(化4)の構造単位の合計量の2〜30
モル%を占めるところのコポリエステルカーボネート、
ならびに(B)無機充填剤を含む樹脂組成物にさらに、
(A)および(B)の合計100重量部に対して(C)
ジエンエラストマーまたはジエン- ビニルモノマー共重
合体と、C1 〜C6 アルキルアクリレート、C1 〜C6
アルキルメタクリレート、アクリル酸およびメタクリル
酸より成る群より選ばれた−以上のモノマーとから少く
とも成るグラフトコポリマー 0.05〜20重量部お
よび(D)ポリオレフィン系樹脂 0.05〜10重量
部を含む樹脂組成物を提供するものである。
【0008】本発明においては、成分(A)は、ポリカ
ーボネートおよび/またはコポリエステルカーボネート
である。本発明において使用されるポリカーボネート
は、公知のホスゲン法または溶融法により作られた芳香
族ポリカーボネートである(例えば特開昭63-215763 号
公報および特開平2-124934号公報参照)。
【0009】また、本発明で使用するコポリエステルカ
ーボネートは、上記式(化3)および(化4)で示され
る構成単位を有することが必要である。まず、(化3)
で示される構成単位はジフェノール成分およびカーボネ
ート成分よりなる。ジフェノール成分を導入するために
使用できるジフェノールを次式(化5)に示す。
【0010】
【化5】 上記式中、R、R′、W、n、n′およびbは、先に示
したのと同義である。RおよびR′について、まずハロ
ゲン原子としては、例えば塩素原子または臭素原子等が
挙げられる。一価の炭化水素基としては、炭素数1〜1
2を有するアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、デシル基等;炭素数4〜8を有するシクロア
ルキル基、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基
等;炭素数6〜12を有するアリール基、例えばフェニ
ル基、ナフチル基、ビフェニル基等;炭素数7〜14を
有するアラルキル基、例えばベンジル基、シンナミル基
等;または炭素数7〜14を有するアルカリール基、例
えば、トリル基、クメニル基等が挙げられ、好ましくは
アルキル基である。また炭化水素オキシ基の炭化水素基
は前記した炭化水素基を挙げることができる。そのよう
な炭化水素オキシ基としては、アルコキシ基、シクロア
ルキルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ
基またはアルカリールオキシ基であり、アルコキシ基お
よびアリールオキシ基が好ましい。
【0011】また、Wが二価の炭化水素基の場合には、
炭素数1〜30を有するアルキレン基、例えばメチレン
基、エチレン基、トリメチレン基、オクタメチレン基
等、炭素数2〜30を有するアルキリデン基、例えばエ
チリデン基、プロピリデン基等、または、炭素数6〜1
6を有するシクロアルキレン基、例えばシクロヘキシレ
ン基、シクロドデシレン基等もしくはシクロアルキリデ
ン基、例えばシクロヘキシリデン基等である。
【0012】本発明において有効なジフェノールとして
は、例えば2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン
(いわゆるビスフェノールA);2,2-ビス(3,5-ジブロ
モ-4- ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2-ビス(3,5-
ジメチル-4- ヒドロキシフェニル)プロパン;1,1-ビス
(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,1-ビス
(3,5-ジメチル-4- ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン;1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)デカン;1,4-ビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン;1,1-ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)シクロドデカン;1,1-ビス(3,5-ジ
メチル-4- ヒドロキシフェニル)シクロドデカン;4,4-
ジヒドロキシジフェニルエーテル;4,4-チオジフェノー
ル;4,4-ジヒドロキシ-3,3- ジクロロジフェニルエーテ
ル;および4,4-ジヒドロキシ-2,5- ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル等が挙げられ、その他に米国特許明細書第
2,999,835 号、第3,028,365 号、第3,334,154 号および
第4,131,575号に記載されているジフェノールが使用で
きる。
【0013】またカーボネート成分を導入するための前
駆物質としては、例えばホスゲン、ジフェニルカーボネ
ート等が挙げられる。
【0014】次に、(化4)で示される構成単位は、ジ
フェノール成分および二価酸成分からなる。ジフェノー
ル成分の導入については、上記したのと同様のジフェノ
ールを使用できる。二価酸成分を導入するために使用す
るモノマーとしては、二価の酸またはその等価物質であ
る。二価の酸としては例えば炭素数8〜20、好ましく
は10〜12の脂肪族二酸である。この二価の酸または
その等価物質は、直鎖状、分枝状、環状のいずれであっ
ても良い。脂肪族二酸は、α、ω‐ジカルボン酸が好ま
しい。そのような二価の酸としては例えば、セバシン酸
(デカン二酸)、ドデカン二酸、テトラデカン二酸、オ
クタデカン二酸、アイコサン二酸等の直鎖飽和脂肪族ジ
カルボン酸が好ましく、セバシン酸およびドデカン二酸
が特に好ましい。また、等価物質としては、上記した二
価の酸の、例えば酸クロリドのような酸ハライド、例え
ばジフェニルエステルのようなジ芳香族エステル等が挙
げられる。ただし、エステルのエステル部分の炭素数
は、上記した酸の炭素数には含めない。上記した二価の
酸またはその等価物質は、単独でも良く、また2種以上
の組合せであっても良い。
【0015】成分(A)で使用するコポリエステルカー
ボネートは、(化3)(化4)で示される上記した2種
の構成単位を次の割合で有している。すなわち、(化
4)で示される構成単位の量が、(化3)および(化
4)の合計量の2〜30モル%、好ましくは5〜25モ
ル%、さらに好ましくは7〜20モル%である。(化
4)の量が2モル%より少ないと転移温度(Tg)の低
下が不十分であるので、流動性が低下してしまう。ま
た、30モル%より多いとポリカーボネートと同等の優
れた物性、例えば機械的強度、耐熱性等が得られない。
【0016】コポリエステルカーボネートの重量平均分
子量は、通常10,000〜100,000 、好ましくは18,000〜4
0,000である。ここでいう重量平均分子量とは、ポリカ
ーボネート用に補正されたポリスチレンを用いて、GP
C(ゲル浸透クロマトグラフィー)によって測定された
ものである。また、メチレンクロリド中、25℃で測定し
た固有粘度が、0.35〜0.65 dl/g であるものが好まし
い。
【0017】上記のコポリエステルカーボネートは、公
知のポリカーボネートの製造方法、例えばホスゲンを用
いる界面重合法、溶融重合法等によって製造できる。例
えば、クイン(Quinn)の米国特許第4,238,596 号明細書
ならびにクインおよびマルケジッヒ(Markezich)の米国
特許第4,238,597 号明細書に記載された方法で製造する
ことができる。具体的には、まず、エステル形成基とジ
フェノールとの反応に先立ち酸ハライドを形成し、次い
でホスゲンと反応させる。なお、ゴールドベルグ(Goldb
erg)の塩基性溶液法(米国特許第3,169,121 号明細書)
では、ピリジン溶媒が使用でき、またジカルボン酸が用
いられる。α、ω‐ジカルボン酸(例えばセバシン酸)
のジエステル、(例えばジフェニルエステル)を使用す
る溶融重合法もまた使用できる。好ましい製造方法は、
米国特許第4,286,083 号明細書のコカノウスキー(Kocha
nowski) の改良法である。この方法では、アジピン酸の
ような低級の二酸をあらかじめ塩の形(好ましくはナト
リウム塩のようなアルカリ金属塩)にしておき、ジフェ
ノールが存在する反応容器に添加する。ホスゲンとの反
応中、水相をアルカリ性のpH、好ましくは約pH8〜
9に保持し、次いでホスゲンとの反応の残り最小限約5
%のところで、pH10〜11に上げる。
【0018】界面重合法、例えばビスクロロフォーメー
ト法による場合には、ポリカーボネートやコポリエステ
ルカーボネートの合成において良く知られている一般的
な触媒系を使用するのが好ましい。主な触媒系として
は、第3級アミン、アミジンまたはグアニジンのような
アミン類が挙げられる。第3級アミンが一般的に使用さ
れ、その中でもトリエチルアミンのようなトリアルキル
アミンが特に好ましい。
【0019】また、成分(A)のコポリエステルカーボ
ネートは、その末端がフェノールであっても十分な耐衝
撃強度を有するが、p-t-ブチルフェノール、イソノニル
フェノール、イソオクチルフェノール、m-またはp-クミ
ルフェノール(好ましくはp-クミルフェノール)、クロ
マニル化合物、例えばクロマンのような、よりかさ高い
末端基を導入すると、より低温衝撃性が優れたコポリエ
ステルカーボネートを得ることができる。
【0020】成分(A)がポリカーボネートおよびコポ
リエステルカーボネートの両方を含む場合には、両者の
配合比率は任意である。
【0021】次に無機充填剤としては、特に限定され
ず、慣用の全ての無機充填剤を挙げることができる。具
体的には、ガラス繊維、グラスフレーク、グラスビー
ズ、ミルドグラス、タルク、クレー、マイカ、炭素繊
維、ウォラストナイト、チタン酸カリウムウィスカー、
酸化チタンウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー等が挙げら
れる。 上記の無機充填剤は、好ましくは成分(A)9
7〜40重量部に対して3〜60重量部、より好ましく
は(A)95〜50重量部に対して5〜50重量部配合
される。
【0022】次に成分(C)グラフトコポリマー自体
は、公知のものを用いることができ、たとえば特開昭61
-81455号公報および特開平1-141944号公報に記載されて
いる。典型的には、ジエン系エラストマーから成るコア
の上に(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリル酸
がグラフトして成るシェル(外被相)から成る。好まし
くは、50重量%以上が重合したジエンで構成されたエラ
ストマーコアと、任意に存在してよい、コアにグラフト
した重合ビニルモノマーで構成された第二の相と、C1
〜C6 アルキルアクリレート、C1 〜C6 アルキルメタ
クリレート、アクリル酸、メタクリル酸およびこれらモ
ノマー1種以上の混合物(場合によっては架橋剤と混合
してもよい)から成る群から選択されたモノマー1種以
上の重合生成物で構成され、コアおよび任意に存在し得
る第二の相にグラフトしている外被相(シェル)とを有
するグラフトコポリマーから成る。コアは、重合した共
役ジエン単位かまたは重合したジエン単位とビニル化合
物(芳香族が好ましい)の重合した単位とのコポリマー
からなるとさらに好ましい。適切な共役ジエンはブタジ
エン、イソプレン、1,3-ペンタジエン等であり、適切な
ビニル化合物の例としてはスチレン、α- メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、p-メチルスチレン、およびアクリ
ル(メタクリル)酸のエステル類がある。グラフトコポ
リマーのコアは約10〜50重量%のスチレンと約90〜50重
量%のブタジエンからなるスチレン- ブタジエンコポリ
マーで構成されているのが好ましく、その分子量は 250
00〜1500000であり、150000〜500000が好ましい。コア
は後に詳述するような架橋剤を含んでもいてもよい。
【0023】グラフトコポリマーは第一の相すなわちコ
アにグラフトしている重合したビニルモノマーの第二の
中間相を含むのが好ましい。しかしこのような第二の相
の存在は厳密に必要とされるものではない。この第二の
中間相に適切なビニルモノマーとしてはたとえばビニル
トルエン、α- メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、
ナフタレン、および非芳香族性化合物(アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、α- ハロゲン化アクリロニト
リル等)がある。これらのビニルモノマーを1種以上使
用することが可能である。スチレンを使用するのが好ま
しい。
【0024】グラフトコポリマーの第三の相は、C1
6 アルキルアクリレート、C1 〜C6 アルキルメタク
リレート、アクリル酸、メタクリル酸、およびこれらの
化合物1種以上の混合物(任意に架橋用モノマーを配合
してもよい)から成る群から選択されたモノマーが重合
した単位からなる。モノマー化合物は、特にはC1 〜C
6 アルキルアクリレート(たとえばメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ヘキシルアクリレート等)、
1 〜C6 アルキルメタクリレート(たとえばメチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ヘキシルメタク
リレート等)、アクリル酸、またはメタクリル酸であ
る。メチルメタクリレートを使用すると好ましい。
【0025】グラフトコポリマーのシェル相はモノマー
化合物の他に、グラフトコポリマーの重量を基準として
約 0.1〜約 2.5重量部の量で架橋用のモノマーを含んで
いてもよい。この架橋用モノマーは、付加重合反応性で
ありかつ全てほぼ同じ反応速度で重合する基をいくつか
有するポリエチレン性不飽和モノマーである。適切な架
橋用モノマーはポリオール類のポリアクリル酸およびポ
リメタクリル酸エステル類、たとえばブチレンジアクリ
レートおよびメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート等、ジビニルおよびトリビニルベン
ゼン、ビニルアクリレートおよびメクタリレート、等々
である。好ましく使用される架橋用モノマーはブチレン
ジアクリレートである。
【0026】通常グラフトコポリマーは、コアが約60〜
80重量部、第二の中間相が約10〜20重量部、第三のシェ
ル相が約10〜20重量部である。特に、ブタジエン71部、
スチレン3部、メチルメタクリレート4部およびジビニ
ルベンゼン1部からなるコアと、スチレン11重量部の第
二の相とメチルメタクリレート11重量部、メチルメタク
リレートおよび1,3-ブチレングリコールジメタクレート
0.1重量部のシェル相とを有するグラフトコポリマーで
良好な結果が得られた。このようなグラフトコポリマー
(MBS樹脂)は、ロームアンドハースケミカルカンパ
ニー(Rohm andHaas Chemical Company)がアクリロイ
ド(ACRYLOID)KM653(商標)として市販している。
【0027】上述のグラフトコポリマーとその製造方法
は米国特許第 4180494号明細書に記載されている。ま
た、メタブレン- C- 100 、メタブレン- C- 202 、お
よびメタブレン- C- 223(いずれも商標、三菱レーヨン
株式会社)、カネエースB-12、カネエースB-22 、お
よびカネエースB-56 (いずれも商標、鐘淵化学株式会
社)、BTA、 IIISおよび IIIN(いずれも商標、呉
羽化学工業株式会社)などを用いることもできる。
【0028】上記の(C)グラフトコポリマーは、
(A)および(B)の合計100重量部に対して0.0
5〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部配合さ
れる。(C)の量が0.05重量部より少ないと本発明
の効果が達成されず、また20重量部より多いと樹脂組
成物の流動性、剛性が損なわれる。
【0029】本発明において使用する(D)ポリオレフ
ィン系樹脂自体は公知であり、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリイソブチレン、エチレン-プロピレ
ン-ジエンコポリマー、エチレン- エチルアクリレート
コポリマー、およびこれらのコポリマーおよびターポリ
マーを包含する。本発明に用いるのに適当な他のポリオ
レフィンは当業者に明らかであろう。好適なポリオレフ
ィンはポリエチレン、エチレン- エチルアクリレートコ
ポリマーおよびポリプロピレンである。これらのポリオ
レフィンおよびそのコポリマーおよびターポリマーは商
業経路で入手できる。これらのポリオレフィン系樹脂
は、カルボン酸基、酸無水物基、エポキシ基等の官能基
を有する変性ポリオレフィン系樹脂であってもよい。
【0030】(D)ポリオレフィン系樹脂は、(A)お
よび(B)の合計100重量部に対して0.05〜10
重量部、好ましくは0.2〜5重量部配合される。
(D)の量が0.05重量部より少ないと本発明の効果
が達成されず、また10重量部より多いと樹脂組成物の
剛性が損なわれる。
【0031】本発明の樹脂組成物は、上記成分の他に、
任意の慣用の添加剤、例えば顔料、染料、強化材、耐熱
剤、酸化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離型剤、結晶核
剤、可塑剤、難燃剤、流動性改良剤、帯電防止剤および
他の樹脂などを含むことができる。
【0032】本発明の樹脂組成物は、上記成分を任意の
順で混合することにより得られ、一般に溶融混合法が望
ましい。溶融混合に必要な温度および時間に特に制限は
なく、それらは材料の組成によって適切に決定できる。
混合装置として、特に押出機、バンバリーミキサー、ロ
ーラー、ニーダー等を例として挙げられる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】なお、実施例においては次の化合物を使用
した。 成分(A) ポリカーボネート樹脂:ビスフェノールAポリカーボネ
ート(商標;レキサン、日本ジーイープラスチックス株
式会社製)、塩化メチレン中25℃で測定した固有粘度
0.45 dl/g コポリエステルカーボネート(CPEC):以下のよう
にして製造したコポリエステルカーボネート;ドデカン
二酸(DDDA)7.2g(31ミリモル)およびNa
OH錠剤2.7g(68ミリモル)を水180mlに溶
解し、DDDAのジナトリウム塩を製造した。次に、底
部に試料取出し口を備え、上部に5つの口を持つ200
0mlのモルトンフラスコに、撹拌羽根、pH測定端、
注入管およびドライアイスコンデンサー付きのクライゼ
ンアダプターを装着した。この重合フラスコに、ビスフ
ェノールA71g(311ミリモル)、トリエチエルア
ミン0.9ml、p-クミルフェノール2.0g(9ミリ
モル)、メチレンクロリド220mlおよび先に製造し
たDDDAのジナトリウム塩を仕込んだ。引き続いて、
このフラスコに、ホスゲンを2g/分の速度で注入し
た。このとき、50%NaOH水溶液を注入管より追加し
ながら、溶液をpH8に10分間維持した。その後、さ
らにホスゲンの注入を続けながら、50%NaOH水溶液
を注入管より追加して溶液のpHを10.5とし、10
分間このpHに維持した。使用したホスゲンの量は全部
で40g(400ミリモル)であった。反応終了後、溶
液のpHを11〜11.5に調整して、有機溶媒相を水
相から分離した。有機溶媒相を2%の塩酸300mlで
3回、次いでイオン交換水300mlで5回洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。これを
メタノール1500ml中に投入して重合物を沈殿させ
た。得られた重合物を濾過により分離し、メタノール5
00mlで1回、次いでイオン交換水500mlで4回
洗浄した後、110℃で15時間乾燥した。かくして次
式(化6)および(化7)の構造単位を、90:10の
モル比で有するコポリエステルカーボネートを得た。こ
の固有粘度(塩化メチレン中25℃で測定)は0.46
dl/g であった。以下ではこれをCPECと略記する。
【0035】
【化6】
【0036】
【化7】 成分(B) ガラスファイバー:商標;T505、日本電気ガラス株
式会社製 カーボンファイバー:商標;A9000、旭化成株式会
社製 成分(C) グラフトコポリマー:商標アクリロイドKM 653、ローム
アンド ハース社製、MBS樹脂 成分(D) ポリエチレン樹脂:商標;GML 2420、日本ユニカ株式会
社製 エチレン- エチルアクリレート樹脂:商標;NUC 6570、
日本ユニカ株式会社製実施例1〜4および比較例1〜12 各成分を表1に示す割合(重量部)で混合し、 250℃、
100rpm に設定した65mmの一軸押出機で押出してペレッ
トを作成した。次いでこのペレットを、設定温度 260
℃、金型温度80℃で射出成形して、衝撃強さ測定用の試
験片を作成した。これを用いて、23℃での1/8 インチ
ノッチ付アイゾット衝撃強度を、ASTM D256
にしたがって測定した。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】 例えば実施例2の衝撃強度は比較例1に比べて+13.
2(21.4−8.2)向上している。一方、比較例3
(+4.2)および比較例5(+5)から予測される改
善は+9.2である。つまり、実施例2では、成分
(C)単独および成分(D)単独からは予測されない効
果が奏される。他の実施例でも同様である。実施例5〜6および比較例13〜17 各成分を表2に示す割合(重量部)で混合し、 280℃、
100rpm に設定した65mmの一軸押出機で押出してペレッ
トを作成した。次いでこのペレットを、設定温度 280
℃、金型温度80℃で射出成形して、衝撃強さ測定用の試
験片を作成した。これを用いて、23℃での1/8 インチ
ノッチ付アイゾット衝撃強度を、ASTM D256
にしたがって測定した。結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、優れた耐衝撃性
を有しているので、利用範囲が広く、工業的に有用であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリカーボネート系樹脂および/
    または次式(化1): 【化1】 および次式(化2): 【化2】 上記式中、RおよびR′はそれぞれ独立して、ハロゲン
    原子、一価の炭化水素基または炭化水素オキシ基であ
    り、Wは二価の炭化水素基、−S−、−S−S−、−O
    −、−S(=O)−、−(O=)S(=O)−、または
    −C(=O)−であり、nおよびn′はそれぞれ独立し
    て0〜4の整数であり、Xは炭素数6〜18を有する二
    価の脂肪族基であり、bは0または1である、で示され
    る構造単位を有し、かつ前記(化2)の構造単位の量は
    (化1)および(化2)の構造単位の合計量の2〜30
    モル%を占めるところのコポリエステルカーボネート、
    ならびに(B)無機充填剤を含む樹脂組成物にさらに、
    (A)および(B)の合計100重量部に対して(C)
    ジエンエラストマーまたはジエン- ビニルモノマー共重
    合体と、C1 〜C6 アルキルアクリレート、C1 〜C6
    アルキルメタクリレート、アクリル酸およびメタクリル
    酸より成る群より選ばれた−以上のモノマーとから少く
    とも成るグラフトコポリマー 0.05〜20重量部お
    よび(D)ポリオレフィン系樹脂 0.05〜10重量
    部を含む樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂がポリエチレン、
    エチレン- エチルアクリレートコポリマー及びポリプロ
    ピレンより成る群から選ばれる請求項1記載の樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 グラフトコポリマーが、エラストマー又
    は共重合体にビニルモノマーをグラフトし、更に上記モ
    ノマーがグラフトされて成る請求項1記載の樹脂組成
    物。
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