JPH05125832A - 埋殺し型コーンとこれを用いて打設されたコンクリート構造物の穴埋め方法 - Google Patents

埋殺し型コーンとこれを用いて打設されたコンクリート構造物の穴埋め方法

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JPH05125832A
JPH05125832A JP23412691A JP23412691A JPH05125832A JP H05125832 A JPH05125832 A JP H05125832A JP 23412691 A JP23412691 A JP 23412691A JP 23412691 A JP23412691 A JP 23412691A JP H05125832 A JPH05125832 A JP H05125832A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート構造物中の鋼材の塩害による腐
食防止対策として、かぶり(コンクリート表面からセパ
レータ保持ナットまでの厚さ)を正確に確保できて、塩
害問題に十分対応し得る埋殺し型コーンを提供すること
を目的とする。 【構成】 コーン本体12がセメント等により中空状に
一体成形されると共に、その中空部12aの一端部にセ
パレータ保持ナット13が一体埋設され、前記コーン本
体12は全長がセパレータ保持ナット13の長さの数倍
となるような長尺状に形成されてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、コンクリート構造物を構築する
に際してのコンクリート打設時に型枠を支持するのに使
用されるコーン、特に埋殺し型のコーンに関し、更に本
発明は、このコーンを用いて打設されたコンクリート構
造物の穴埋めを行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている埋殺し型コーンは、
図5に1で示すように、長さを外径(例えば短径側の外
径)と同じ程度とした短尺状のコーン本体2をセメント
で中空状に一体成形すると共に、その中空部内にセパレ
ータ保持ナット3を一体埋設してなるもので、その使用
にあたっては、コンクリートCの打設時に、予めセパレ
ータと称される長尺状ボルト4の両端を、コーン1内の
セパレータ保持ナット3の一端側にねじ込み、両側から
型枠5を挟んで接続用ねじ棒6(軸足と称される)を前
記セパレータ保持ナット3の他端側にねじ込み、締結具
7を軸足6に螺合し締結することによって、図5の左側
に示すように型枠5を支持し、しかして両側の型枠5間
にコンクリートを打設し、そのコンクリートの硬化後、
締結具7を取り外して同図の右側に示すように型枠5を
撤去し、更に軸足6をコーン1のセパレータ保持ナット
3から抜き取り、この軸足6を抜き取った後のセパレー
タ保持ナット3の外端部側ねじ孔部分にキャップ8を圧
入して、コンクリート表面を平滑に仕上げるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、コン
クリート構造物の塩害が大きな問題となっている。特に
海岸線付近のコンクリート構造物においては、施工完了
後、海からの潮風や波しぶきにより塩分が飛来付着し、
経年とともにコンクリート内部に浸透し、これによって
コンクリート内部の鋼材が腐食し、錆により鋼材が体積
膨張してコンクリートに剥離やひび割れを発生させる場
合がある。
【0004】このような塩害によるコンクリート構造物
中の鋼材の腐食防止対策として、現在、土木建築施工業
者に義務づけられている基本的な塩害対策事項の一つ
が、「鋼材のかぶりの増加」という点である。尚、かぶ
りとは、一般に鉄筋コンクリート構造物において、コン
クリート表面から鉄筋表面までのコンクリートの厚さの
ことをいう。この「鋼材のかぶりの増加」対策の具体例
を示すと、地域によって基準が異なるが、海岸線から1
00mまでの範囲に構築されるコンクリート構造物で
は、70mm以上のかぶりを必要とし、100mを越えて
200mまでの範囲では50mm以上のかぶりを必要とす
る、というものである。
【0005】しかるに、前述した従来の埋殺し型コーン
おいては、コーン本体の全長がその平均外径程度と非常
に短く、セパレータ保持ナットがコーン本体の中空部全
長に亘って埋設されているため、セパレータ保持ナット
の外端面がコンクリート構造物の表面に露呈して、かぶ
りがなくなり、上記の塩害対策基準に全く不適合とな
る。
【0006】本発明は、上述したように、最近問題とな
っているコンクリート構造物中の鋼材の塩害による腐食
防止対策として、かぶりを正確に確保できて塩害問題に
十分対応し得る埋殺し型コーンを提供することを目的と
する。更に本発明は、そのコーンを用いて打設されたコ
ンクリート構造物の穴埋めを行うのにきわめて好適な穴
埋め方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成し得る
請求項1の埋殺し型コーンは、コーン本体12がセメン
ト等により中空状に一体成形されると共に、その中空部
12aの一端部にセパレータ保持ナット13が一体埋設
され、前記コーン本体12は全長がセパレータ保持ナッ
ト13の長さの数倍となるような長尺状に形成されてな
ることを特徴とする。
【0008】請求項2に係る方法は、請求項1のコーン
を用いて打設されたコンクリート構造物の穴埋め方法で
あって、コンクリート構造物に埋め込まれたコーン11
のセパレータ保持ナット13から軸足6を抜き取った
後、コーン本体12の中空部12a内に、粘液状のシー
リング剤15を充填し、その後コーン本体12と同質材
料で形成された棒状栓体16を挿入して、この棒状栓体
16とシーリング剤15とを一体化してなることを特徴
とする。
【0009】
【作用】本発明の埋殺し型コーンは、コーン本体12の
中空部12aの一端部にセパレータ保持ナット13が一
体埋設されていて、このコーン本体12の全長がセパレ
ータ保持ナット13の長さの数倍となるような長尺状に
形成されているため、セパレータ保持ナット13の埋設
されている側の端部を内側に、反対側の端部を外側(型
枠に接する側)に向けて配置して使用することにより、
十分な厚さのかぶりKが確保される。例えば、コーン本
体12の全長をセパレータ保持ナットの4倍とした場合
には、セパレータ保持ナット13の長さの3倍に相当す
るかぶりKを有することになる。
【0010】請求項2の穴埋め方法によれば、コーン本
体12の中空部12a内にシーリング剤15を充填した
後、この中空部12a内に棒状栓体16を挿入すると、
先に充填されているシーリング剤15がこの棒状栓体1
6の先端でコーン本体中空部12aの奥部側、つまりセ
パレータ保持ナット13側へ加圧され、それによりセパ
レータ保持ナット13部分を外側から完全に閉塞封止す
るシール壁部15aがこのシーリング剤15によって形
成されると共に、棒状栓体16による加圧作用に伴って
シーリング剤15の一部が棒状栓体16の外周面とコー
ン本体中空部12aの内周面との間の環状隙間部に浸透
してそこに環状シール部15bを形成する。
【0011】このシーリング剤は、粘液状であって、し
かも上記のようにシーリング剤充填後に挿入される棒状
栓体16によって加圧されるため、コーン本体中空部1
2aの奥部のセパレータ保持ナット13埋設部分及び棒
状栓体16と中空部12a内周面との隙間に十分に浸透
して、コーン本体中空部12aを完全に閉塞シールする
ことができる。しかしてコーン本体中空部12aは棒状
栓体16とシーリング剤15とにより埋め尽くされて完
全に閉塞シールされた状態となり、シーリング剤15が
硬化した後は、シーリング剤15は棒状栓体16、コー
ン本体12及びセパレータ保持ナット13一体的な固化
物となる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について図1〜図4を参照し
て説明すると、本発明に係る埋殺し型コーン11は、外
周面がテーパ状を成す中空状のコーン本体12と、この
コーン本体12の径小端部側においてその中空部12a
内に一体埋設された鋼製のセパレータ保持ナット13と
からなり、コーン本体12は、主成分であるセメントに
適当な添加材を加えた材料により、セパレータ保持ナッ
ト13と共に一体的に加圧成形される。因に、このコー
ン11の一例によれば、コーン本体12は、その長さが
94mm、径大側端の外径が54mm、径小側端の外径が4
0mmであり、セパレータ保持ナット13は、その長さが
24mm、外径が12mmである。したがって、コーン本体
12の全長はセパレータ保持ナット13の長さの約4倍
となり、セパレータ保持ナット13長さの約3倍に相当
する70mmの厚みのかぶりK(図3参照)を確保するこ
とができる。
【0013】セパレータ保持ナット13は、その内周面
に雌ねじ部13aが全長に亘って形成されており、この
雌ねじ部13aの一端部側(コーン本体12の径小端部
側)に、セパレータ14の両端部に形成された雄ねじ部
14aが螺合され、同雄ねじ部13aの他端部側には軸
足6(図5参照)が螺合されるようになっている。尚、
コーン本体12の中空部12aは図面からわかるよう
に、その内周面が当該コーン本体の径大端側からセパレ
ータ保持ナット13の内端側にかけて緩い先細テーパ状
に形成されている。
【0014】次に、上記のような構成を有するコーン1
1を用いて、コンクリート構造物を構築する際の施工方
法を説明すると、先ずコーン11の使用にあたっては、
既に述べた従来の場合と同様に、コンクリートCの打設
時に、予めセパレータ14両端部の雄ねじ部14aを各
コーン11に埋設されているセパレータ保持ナット13
の雌ねじ部13aの一端部側に螺合し、両側から型枠5
(図5参照)を挟んで軸足6(図5参照)をセパレータ
保持ナット13の雌ねじ部13aの他端部側に螺合し、
締結具7(図5参照)を軸足6に螺合し緊締することに
よって型枠5を支持する。そして両型枠5間にコンクリ
ートCを打設し、このコンクリートCが硬化した後、締
結具7を取外して、型枠5を撤去し、軸足6をセパレー
タ保持ナット13の雌ねじ部13aから抜き取る。しか
して、軸足6を抜き取った後のコーン11の穴埋めを以
下の方法で行う。
【0015】即ち、図1に示すように、コンクリートC
中に埋め込まれたコーン11のコーン本体中空部12a
内に、粘液状のシーリング剤15を、例えば加圧供給ノ
ズルAを使用して所要量注入充填する。このシーリング
剤15としては、例えば一液型の湿気硬化性ウレタン樹
脂を使用する。また、このシーリング剤15を充填する
にあたっては、所要量のシーリング剤15を予め容易に
破壊可能な薄い樹脂フィルム等で被包しておき、これを
手でコーン本体中空部12a内に押し込むようにして充
填してもよい。
【0016】上記のようにしてシーリング剤15をコー
ン本体中空部12a内に充填した後、コーン本体12と
同様な材料で形成した棒状栓体16を図2のようにして
コーン本体中空部12a内に挿入し、先に充填されてい
るシーリング剤15をこの棒状栓体16の先端で当該中
空部12aの奥部に、つまりセパレータ保持ナット13
の雌ねじ部13a内に押し込む。
【0017】この棒状栓体16は、コーン本体中空部1
2aの緩テーパ状内周面と対応する外周面を有すると共
に、コーン本体中空部12aよりも全体的に若干径小と
なるように形成され、その長さは、棒状栓体16を中空
部12aに挿入してその後端面がコンクリート構造物の
外表面と面一になった状態において当該栓体16の先端
が図3のようにセパレータ保持ナット13の内端より若
干手前側に位置するような長さとされる。
【0018】しかして、この棒状栓体16を図2のよう
にコーン本体中空部12aに挿入してその先端部でシー
リング剤15を押圧することによって、図3に示すよう
にコーン本体中空部12aの内奥部にはセパレータ保持
ナット13及びこれに螺合されているセパレータ14の
雄ねじ部14aを外側から完全に閉塞封止するシール壁
部15aがこのシーリング剤15によって形成されると
共に、棒状栓体16による押圧作用に伴ってシーリング
剤15の一部が当該栓体16の外周面とコーン本体中空
部12aの内周面との間の環状隙間部に浸透してそこに
環状シール部15bを形成することになる。
【0019】このように、コーン本体中空部12aは棒
状栓体16とシーリング剤15とにより埋め尽くされて
完全に閉塞された状態となり、シーリング剤15が硬化
した後は、シーリング剤15、つまりシール壁部15a
及び環状シール部15bは棒状栓体16、コーン本体1
2、セパレータ保持ナット13及びセパレータ14の雄
ねじ部14aと一体的な固化物となる。したがって、外
気や雨水等がコーン本体中空部12a内へ浸入すること
がなくなり、セパレータ保持ナット13やセパレータ1
4の腐食を防止することができ、また棒状栓体16が抜
け出るおそれもない。しかも、図3から明らかなよう
に、コンクリートCの表面とセパレータ保持ナット13
とのかぶりKがナット13の長さの3倍程度(具体的に
は70mm)と長く、前述した塩害対策基準にも十分に適
合することができる。
【0020】図4は、鋼製セパレータ保持ナット13の
軸方向中央部に、アルミニウム、銅または合成樹脂等の
仕切壁材を鍛圧によりその外周縁が雌ねじ部13aに食
い込むようにして形成した仕切り壁17を設けたもの
で、このようなセパレータ保持ナット13を備えたコー
ン11を使用して穴埋めを行うことにより、コーン本体
中空部12a内のシール性をより一層向上させることが
できる。
【0021】この実施例では、コーン本体中空部12a
の内周面及び棒状栓体16の外周面をそれぞれ互いに対
応するテーパ状に形成したが、これらは必ずしもテーパ
にする必要はなく、ストレートに、つまり平行面状に形
成してもよい。
【0022】
【発明の効果】請求項1の埋殺し型コーンによれば、コ
ンクリート表面とセパレータ保持ナットとのかぶりを正
確に確保でき、したがってコンクリート構造物の塩害対
策基準に十分適合し得る埋殺し型コーンを提供できるも
のである。
【0023】請求項2の穴埋め方法によれば、コーン本
体中空部が棒状栓体とシーリング剤とにより埋め尽くさ
れて完全に閉塞シールされた状態となるため、外気や雨
水、特に海岸線付近にあっては潮風や海水がコーン本体
中空部内に浸入するのを確実に阻止して、コンクリート
中のセパレータ保持ナットやセパレータの腐食を有効に
防止することができる。
【0024】またこの穴埋め方法によれば、コーン本体
中空部をシーリング剤のみで埋めるのではなく、コーン
本体と同質の棒状栓体を用いて、この棒状栓体とシーリ
ング剤とで穴埋めするようにしているので、高価なシー
リング剤の充填量が少なくて済み、したがって施工費を
大幅に節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図で、コンクリー
ト構造物に埋め込まれたコーンのコーン本体中空部にシ
ーリング剤を充填している状態を示している。
【図2】シーリング剤充填後に棒状栓体を挿入している
状態を示す縦断面図である。
【図3】棒状栓体を挿入し終えて穴埋めが完了した状態
を示す縦断面図である。
【図4】他の実施例を示す図3と同様な縦断面図であ
る。
【図5】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 コーン(従来例) 2 コーン本体(従来例) 3 セパレータ保持ナット(従来例) 4 セパレータ(従来例) 5 型枠 6 軸足 7 締結具 11 コーン 12 コーン本体 12a コーン本体の中空部 13 セパレータ保持ナット 14 セパレータ 15 シーリング剤 16 棒状栓体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーン本体がセメント等により中空状に
    一体成形されると共に、その中空部の一端部にセパレー
    タ保持ナットが一体埋設され、前記コーン本体は全長が
    セパレータ保持ナットの長さの数倍となるような長尺状
    に形成されてなる埋殺し型コーン。
  2. 【請求項2】 請求項1のコーンを用いて打設されたコ
    ンクリート構造物の穴埋め方法であって、コンクリート
    構造物に埋め込まれたコーンのセパレータ保持ナットか
    ら軸足を抜き取った後、コーン本体の中空部内に、粘液
    状のシーリング剤を充填し、その後コーン本体と同質材
    料で形成された棒状栓体を挿入して、この棒状栓体とシ
    ーリング剤とを一体化してなる穴埋め方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170125A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Okabe Co Ltd 跡穴処理栓

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