JPH0513346A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0513346A
JPH0513346A JP18375691A JP18375691A JPH0513346A JP H0513346 A JPH0513346 A JP H0513346A JP 18375691 A JP18375691 A JP 18375691A JP 18375691 A JP18375691 A JP 18375691A JP H0513346 A JPH0513346 A JP H0513346A
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JP
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film
gas
substrate
mercury
amorphous silicon
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Application number
JP18375691A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Nozaki
秀俊 野崎
Hisanori Ihara
久典 井原
Takaaki Kamimura
孝明 上村
Akihiko Furukawa
章彦 古川
Yoshinori Iida
義典 飯田
Tetsuya Yamaguchi
鉄也 山口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、膜厚の再現性や膜質の均一性などに
優れたCVD薄膜を得ることを目的とする。 【構成】層流方式の光CVD法において、基板3の表面
近傍を流れる層流状態の原料ガス19に増感剤として水
銀を含ませたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CVD法を用いた半導
体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光励起気相成長法(光CVD法)は、プ
ロセスの低温化が実現するため、絶縁膜,半導体膜及び
金属膜の形成方法として用途が広がっている。
【0003】一般に、光CVD法では、紫外光などの光
を石英板などの光透過用窓を介して反応室内に導入し、
反応性ガスを光分解することにより、基板上に薄膜を堆
積させる。この際、反応性ガスを光分解しながら光が基
板に到達するため、反応生成物がすべて基板側に被着す
るとは限らず、光透過用窓にも被着するという問題があ
った。
【0004】これを解決するひとつの方法として、反応
室側の光透過用窓の内面に、蒸気圧が非常に小さいフッ
素オイルを塗布し、薄膜の被着を防止する方法がある。
【0005】しかしながら、この方法ではオイル上への
反応生生物の被着を完全に防止できない上、再現性を得
るためには、薄膜の堆積を終了するたびに毎回オイルを
新しく塗布し直す必要があった。
【0006】次に、窓にオイルを塗布せずに窓への反応
生成物の被着量を低減する方法として層流方式の光CV
D装置が提案された(特公昭61−40035号)。
【0007】この装置は、基板表面側に薄い反応性ガス
層が形成され、反応室内のその他の領域には光透過性の
不活性ガス層が形成されるように構成されている。
【0008】しかしながら、反応性ガスと不活性ガスと
の分子量に大きな差がない場合には、両方のガスが拡
散,混合しやすくなるため、少なからず窓に反応生成物
が被着する。この結果、窓の光透過率が低下し、膜厚の
再現性や膜質の再現性が得られなくなり、特性の安定し
た薄膜の形成が困難になるという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の層
流方式の光CVD法では、窓に反応生成物が被着するこ
とを完全に防止できないため、膜の堆積を行なうにつれ
て経時的に光透過率が低下するという問題があった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、膜質のよい薄膜を形成
できるCVD法を用いた半導体装置の製造方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置の製造方法の骨子は、層流方式の光CVD法におい
て、基板近傍の層流に近い状態の反応性ガス層に微量の
増感剤として水銀を含ませたことにある。
【0012】即ち、上記目的を達成するために、本発明
の第1の半導体装置の製造方法は、所定の処理が施され
た基板上に光CVD法により薄膜を形成する工程を有す
る半導体装置の製造法において、水銀を含む原料ガスを
前記基板の表面に沿って流すことを特徴とする。
【0013】また、本発明の第2の半導体装置の製造方
法は、所定の処理が施された基板上にCVD法により非
晶質シリコンカ―ボン膜を形成する工程を有する半導体
装置の製造法において、炭素の原料ガスとしてメタンを
用いたプラズマCVD法により非晶質シリコンカ―ボン
膜を形成することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の第1の半導体装置の製造方法では、基
板の表面に沿って原料ガスを流しているため、ほとんど
の原料ガスは基板の表面上で分解する。この原料ガスの
分解は、化学的気相成長分解させるために用いた光によ
るものと、この光により励起された水銀原子との衝突に
よるものとに分けることができる。一般に、励起水銀原
子との衝突による原料ガスの分解率は、光の場合のそれ
より大きいため、ほとんどの原料ガスは、励起水銀原子
により分解され、基板表面で反応する。
【0015】したがって、CVD法装置の光透過用窓等
に反応生成物が被着するのを防止でき、もって窓の光透
過率が堆積時間と共に減少することによる、膜厚や膜質
の再現性の低下を防止することができる。また、光透過
用窓等にオイルを塗布する必要がなくなるので、オイル
成分が薄膜中に混入し、膜質が悪くなるという問題は生
じない。
【0016】また、本発明の第2の半導体装置の製造方
法では、炭素の原料ガスとしてメタンを用いたプラズマ
CVD法により、非晶質シリコンカーボン膜を形成して
いる。
【0017】本発明者等は、メタンを炭素の原料ガスに
用い、プラズマCVD法で形成した非晶質シリコンカー
ボン膜中の欠陥密度は、炭素の原料ガスとしてエチレン
やアセチレンを用いた光CVD法の場合のそれより小さ
いことを発見した。なお、メタンを用いた光CVD法で
は、膜成長が遅く実用的でなかった。
【0018】したがって、例えば、i型非晶質シリコン
カ―ボン膜と、i型非晶質シリコン膜と、P型非晶質シ
リコンカーボン膜との積層膜からなる光電変換膜におい
て、上述した方法により、i型非晶質シリコンカ―ボン
膜及びP型非晶質シリコンカーボン膜を形成すれば、i
型非晶質シリコンカ―ボン膜とi型非晶質シリコン膜と
の界面の欠陥密度、並びにi型非晶質シリコン膜とP型
非晶質シリコンカーボン膜との界面の欠陥密度を小さく
できる。
【0019】この結果、光電変換膜に光が照射される際
に発生する電子と正孔とが、上記界面やP,i型非晶質
シリコンカ―ボン膜で、再結合することが少なくなり、
残像特性が改善される。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
【0021】図1は本発明の第1の実施例に係る水銀増
感光法を用いた層流方式光CVD法装置の概略構成を示
す模式図である。
【0022】反応室1の内部には、基板3が収容されて
おり、この反応室1の上部には、低圧水銀ランプからな
る紫外光源5が設けられている。
【0023】この紫外光源5の上方には、反射板7が配
置されている。紫外光源5から出射した光は、直接、石
英等からなる光透過窓9を介して基板3に照射される
か、又は反射板7で反射されて光透過窓9を介して基板
3に照射されるようになっている。一方、紫外光源5の
下方には、紫外光を通過する材料、例えば、石英からな
る流量制御板11が設けられている。
【0024】また、反応室1の外部には、一定温度に保
たれている水銀が溜まっている水銀溜め13と、SiH
4 等の膜原料が収容された原料ガス供給部15と、Ar
等の不活性物質が収容された不活性ガス供給部17と、
ガス排気部(不図示)とが設けられている。
【0025】原料ガス供給部15から供給された原料ガ
ス19は、水銀溜め13を介して反応室内1に導入され
る。即ち、原料ガス19と水銀ガスとが反応室2内を流
れる。
【0026】不活性ガス供給部17から供給された不活
性ガス23は、流量制御板11の上部に導入され、流量
制御板11を介して基板3に吹きつけられる。
【0027】ところで、水銀の分子量は、200.5と
非常に大きいため、原料ガス19及び不活性ガス23の
流量を調整することで、重力により水銀を基板3の表面
近傍に限定できる。
【0028】即ち、原料ガス19と水銀ガスとの混合ガ
ス21が基板3と平行に流れ、基板3の表面近傍に混合
ガス21の擬似層流22を形成することができ、それ以
外の部分には不活性ガス23の擬似層流を形成できる。
【0029】次にこのように構成された装置を用いて、
水酸化アモルファスシリコン(a‐Si:H)膜の気相
成膜を行なう場合について述べる。
【0030】先ず、ガス排気部により反応室1内のガス
を排気し、反応室1内の圧力を0.5Torr程度に減
圧する。
【0031】次に原料ガス供給部15から原料ガス19
としてモノシラン(SiH4 )をArガスで希釈したガ
スを水銀溜め13を介して反応室1内に導入すると共
に、不活性ガス供給部17から不活性ガスとしてArガ
スを反応室1内に導入する。
【0032】このとき、基板3の温度を230℃とし、
水銀溜め13の温度を95℃に保った。
【0033】また、擬似層流を形成するために、原料ガ
ス19のSiH4 ガスの流量及びArガスの流量をそれ
ぞれ0.1SLM,0.5SLMに設定し、不活性ガス
23であるArガスの流量を4.5SLMに設定した。
【0034】次に、紫外光源5の低圧水銀ランプを点灯
し、基板3の表面に紫外光を照射する。なお、紫外光源
5の初期照度は15〜20mm/cm2 とした。
【0035】このとき、水銀原子は、低圧水銀ランプの
紫外光により励起され、これにより、SiH4 分子は、
励起水銀原子との衝突によりエネルギ−が与えられ、分
解される。
【0036】また、SiH4 分子は、その吸収端が15
0〜160nmと短波長であるので、低圧水銀ランプの紫
外光(波長:185,254mm)では直接分解されな
い。このため、SiH4 ガスの一部が反応室1の上部へ
拡散し、光透過窓9や流量制御板11に達したとして
も、これら9,11にはa‐Si:H膜などの反応生成
物は被着しない。
【0037】したがって、SiH4 ガスの光励起分解反
応を、完全に基板3の近傍に限定できるため、光透過率
を常に一定に保ことができる。
【0038】このようにして得られたa‐Si:H膜を
SIMS分析法で調べたところ、膜中の炭素の含有量は
8×1017cm-3であり、フッ素の含有量は検出限界以
下、つまり、2×1015cm-3以下であった。この結果
は光透過窓9にフッ素系のオイルを塗布していないため
と考えられる。
【0039】なお、各種ガスの流量は、上述した値に限
定されるのではなく、膜中の炭素の含有量が、1×10
19cm-3以下,フッ素の含有量が1×1017cm-3以下
となるように選べば、同様な効果が得られる。
【0040】図2は、図1の装置を用いてa‐Si:H
膜を10時間連続形成したときの、成膜時間と成膜速度
及び基板面紫外光照度とのそれぞれの関係を示す特性図
である。なお、成膜条件は上記のa‐Si:H膜の場合
のそれと同じである。
【0041】この図から、本実施例によれば、基板面光
照度が一定になり、一定速度の成膜速度が得られること
が分かる。
【0042】図3は本実施例における水銀増感法の効果
を示す図である。
【0043】即ち、SiH4 ガスの代わりに、低圧水銀
ランプの紫外光(波長:185,254)で直接分解さ
れるSi2 6 ガスを用い、水銀溜め13を介さずに反
応室1内に導入し用いた場合の、成膜時間と成膜速度及
び基板面紫外光照度とのそれぞれの関係を示す特性図で
ある。なお、Si2 6 ガスの流量は0.1SLMと
し、その他の条件は第2図の場合のそれと同一とした。
【0044】この図から、成膜時間の経過と共に、成膜
速度と基板面光照度とが減少することが分かる。また、
光透過窓9,流量制御板11を調べたところ、反応生成
物の付着が認められた。なお、不活性ガス23の流量を
増やし、混合ガス21の層流を基板側に押しつけるよう
にしたら、多少の改善は認められたが、極端な成膜速度
の低下が生じる結果となった。
【0045】したがって、水銀増感法が成膜速度,基板
面光照度に与える影響は大きいことが分かる。
【0046】かくして、本実施例の層流方式光CVD法
によれば、反応生成物が光透過窓9等に被着するのを防
止できるため、オイルを塗布しなくても、堆積時間に関
係なく反応室1内に到達する照射光量を一定にできる。
【0047】この結果、オイル成分のa‐Si:H膜中
への混入がなくなるのでa‐Si:H膜の膜質劣化を防
止でき、しかも、堆積速度を一定できるので積層方向の
膜質が一様になり、膜厚や特性の再現性を高めることが
できる。更に、反応生成物が被着した光透過窓9の交換
作業が省け、生産性や作業効率が向上する。
【0048】次に本発明を固体撮像装置の作成に適用し
た場合について説明する。
【0049】図4はa−Si光電変換膜とCCD定査部
とが2階建構造となっている固体撮像装置の断面図であ
る。
【0050】図中、25はSi基板、27は蓄積ダイオ
ード、29は垂直CCD、31は転送電極、33,37
は絶縁膜、35は引き出し電極、39は画素電極を示し
ており、これら25〜39からCCD撮像素子基板が形
成されている。
【0051】また、41は正孔ブロッキング膜としての
水素化非晶質カ−バイド(a−SiC:H)膜、43は
主たる光導電膜としてのa−Si:H膜、45は電子ブ
ロッキング層としてのp型のa−SiC:H膜であり、
これら41〜45で膜厚が1〜2μm程度の水素化非晶
質シリコン薄膜系の光電変換膜が形成されている。そし
てこの光電変換膜上には透光性の透明電極47が形成さ
れている。
【0052】この固体撮像装置の作成が従来のそれと異
なる点は、光電変換膜のa−SiC:H膜41及びp型
a−SiC:H膜45の形成方法にある。
【0053】即ち、図1の装置を用いてa−SiC:H
膜41,p型a−SiC:H膜45の成膜を行なう。a
−SiC:H膜41の反応性ガスとしては、SiH4
スとC2 2 ガスとの混合ガスを用い、p型a−Si
C:H膜43の原料ガスとしては、SiH4 ガスとC2
2 ガスとの混合ガスに、微量のB2 6ガスを加えた
ガスを用いる。その他の成膜条件は、先の実施例で述べ
たa‐Si膜の成膜の場合のそれと同様な条件にすれば
よい。
【0054】したがって、a−SiC:H膜41,a−
SiC:H膜45を、成膜時間にかかわらず、基板面照
度を一定にしたまま形成できる。
【0055】ところで、上記構成の固体撮像装置におい
て、その特性を向上するには、光電変換膜に起因する光
導電性残像を低減することが重要であり、特に、主たる
光導電膜であるa−Si:H膜43中のキャリア移動度
を減少させないことが重要であることが知られている
(H.Nozaki et al., IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON D
EVICES, vol.36, No.12, 1989, P2810〜2815)。
【0056】また、キャリア移動度、特に電子移動度
は、光CVD法で形成する場合、基板面における光の照
度が低下するにつれて、減少することが知られている
(H.Noxaki et al., Technical Drgest of Int'l Electr
on Decices Meeting, 1990, P275〜278 )。
【0057】したがって、図3に示したように、従来の
層流方式光CVD法を用いた場合、成膜時間とともに光
の透過率が減少し、基板面照度が低下するため、a−S
i:H膜43中の電子移動度がa−SiC:H膜45に
近づくにつれて低下し、この結果、光導電性残像が増加
する。
【0058】一方、本実施例の場合、上述したように、
成膜時間にかかわらず基板面照度を一定にできるため、
a−Si:H膜43中の電子移動度を積層方向に一定且
つ大きな値にでき、光導電性残像を低減できる。
【0059】本発明者等の実験によれば、図3で説明し
た従来の層流方式光CVD法を用いた場合、光導電性残
像は1.5%であったが、本実施例の層流方式光CVD
法を用いた場合には、光導電性残像を0.5%まで低減
できた。したがって、光の利用率がほぼ100%である
高感度且つ高性能の固体撮像装置が得られる。
【0060】なお、本実施例によれば、積層方向に対し
て膜質が均一な光電変換膜を形成できるため、残像特性
以外の特性も改善されるのはいうまでもない。
【0061】かくして本実施例によれば、光電変換膜を
改善できるため、感度,特性、信頼性,そして再現性の
点で優れた高い固体撮像装置を得ることができる。
【0062】なお、本実施例では、固体撮像装置の場合
について説明したが、本発明は、a‐Si光電変換膜を
用いた他の電子装置にも適用でき、特に、太陽電池、密
着センサ、電子写真感光体等のように、積層方向に均一
な高いキャリア移動度が要求される電子装置に有効であ
る。
【0063】また、本発明は、a‐Si膜以外の非晶質
半導体膜、例えば、a−SiGe膜、a−SiNX 膜等
の製造方法にも有効であり、更に結晶シリコン(C−S
i)膜や結晶シリコンゲルマニウム(c−SiGe)
膜、結晶ゲルマニウム(c−Ge)膜、結晶SiC(c
−SiC)膜、結晶ZnSe膜、ZnS膜等の結晶半導
体膜のエピタキシャル成長方法としても有効である。
【0064】なお、SiGe膜を形成するための原料ガ
スとしては、SiH4 とGeH4 との混合ガス、SiN
x膜を形成するための原料ガスとしては、SiH4 とN
3 との混合ガス、Ge膜を形成するための原料ガスと
しては、GeH4 ガスやGe(CH3 4 ガス、SiC
膜を形成するための原料ガスとしては、SiH4 ガスと
2 4 ガスとの混合ガス、ZnSe膜を形成するため
の原料ガスとしては、Zn(C2 5 2 ガスとSe
(CH3 2 ガスとの混合ガス、そしてZnS膜を形成
するための原料ガスとしては、Zn(CH3 2 ガスと
S(C2 5 2 ガスとの混合ガスを用いれば良い。
【0065】また、本発明は、半導体膜の他に、絶縁膜
や金属膜の形成にも適用できる。
【0066】例えば、絶縁膜としては、SiO2 膜,T
iO2 膜,Si3 4 膜等を形成できる。この場合、S
iO2 膜を形成するための原料ガスとしては、SiH4
ガスにO2 ガス,NO2 ガス又はN2 Oガスを加えた混
合ガス、TiO2 膜を形成するための原料ガスとして
は、TiCl4 ガスとO2 ガスとの混合ガス、そしてS
3 4 膜を形成するための原料ガスとしては、NH3
ガスとSiH4 ガスとの混合ガスを用いれば良い。
【0067】また、金属膜としては、Cr膜、Mo膜、
W膜、Fe膜などを形成できる。この場合、Cr膜を形
成するための原料ガスとしては、Cr(CO)6 ガス、
Mo膜を形成するための原料ガスとしては、Mo(C
O)6 ガス。W膜を形成するための原料ガスとしては、
W(CO)6 ガス又はWF6 ガス、Feを形成するため
の原料ガスとしては、Fe(CO)6 ガスを用いれば良
い。
【0068】以上の薄膜を用いた電子装置としては、発
光素子、高速動作素子、集積回路などもあり、本発明を
用いれば信頼性が高く、高品質で特性が安定したものを
生産性よく得ることができる。
【0069】また、紫外光源5としては、低圧水銀ラン
プ以外に、高圧水銀ランプ、重水素ランプ、キセノン
(Xe)ランプ、Hg−Xeランプ等を用いることがで
きる。要は、増感剤としての水銀を励起し得るものであ
れば良い。
【0070】なお、薄膜の原料ガスとしては、本発明の
効果から考えて、光源で直接光励起分解されないガスを
用いるのが望ましい。また、水銀は分子量が高く重力に
より反応室下部に存在が限定されやすいという観点か
ら、光透過窓9は上側そして基板3は反応室下側という
配置が望ましい。
【0071】図5は本発明の第3の実施例に係る固体撮
像装置の断面図である。
【0072】pウェル/p+ Si基板49に、n+ 型層
からなる信号電荷を蓄積する蓄積ダイオード51がマト
リクス状に形成され、この蓄積ダイオード51の列に隣
接してn+ 型の埋め込みチャネルCCDからなる垂直C
CD53が形成されている。55はチャネル・ストッパ
としてのp+ 型層であり、これにより分離されて同様の
構成の蓄積ダイオード列と垂直CCDとの組が繰返し配
列形成される。571 ,572 は垂直CCD3の転送ゲ
ート電極であり、その一部は蓄積ダイオード51からC
CDチャネルへの電荷転送ゲート電極を兼ねている。
【0073】転送ゲート電極571 ,572 が形成され
た基板49上は、第1の層間絶縁膜59に覆われ、この
第1の層間絶縁膜59に蓄積ダイオード51に対するコ
ンタクト孔が開けられて、画素毎に独立の第1の電極6
1が形成されている。この第1の電極61は、Al−S
i膜又はn+型多結晶シリコン膜等により形成される。
そして第1の電極61が形成された基板49上を平滑化
するため、ポリイミド、PSGあるいはBPSG等から
なる第2の層間絶縁膜63が形成され、この上に第1の
電極61とコンタクトする、画素毎に独立の第2の電極
65が形成されている。この第2の電極65は、例え
ば、Al−Si,Ti,Mo,Crあるいはn+ 型多結
晶シリコン膜等で形成されている。このようにして、C
CD撮像素子基板67が構成されている。
【0074】このCCD撮像素子基板67の表面には、
光電変換膜69が積層され、更にその上にITO等の透
明電極71が形成されて、積層型CCD撮像装置が構成
されている。光電変換膜69は、i型非晶質シリコンカ
ーボン膜73、i型非晶質シリコン膜75及びP型非晶
質シリコンカーボン膜77とからなる。
【0075】次に光電変換膜69の形成方法を説明す
る。
【0076】図6は光電変換膜69を形成するために用
いるCVD装置の概略構成を示す模式図である。本装置
は、3つの反応室を有する。そのうち、2室がプラズマ
CVD室83,85であり、残りの1室が水銀増感光C
VD室81である。
【0077】まず、試料をロードロック室79に搬入
し、このロードロック室79を10-6Torr以下の真
空状態に保つ。また、同時にロードロック室79内で試
料を30分以上200℃の条件で予備加熱する。次いで
試料を10-6Torr以下に真空排気された搬送室87
を介して、10-6Torr以下に真空排気された第1の
プラズマCVD室83に搬入する。そして以下の作製条
件に設定されたプラズマDVD室83内に試料を30分
間保つ。 <作製条件> CH4 流量/(SiH4 +CH4 )流量=0.59 (SiH4 +CH4 )流量=50sccm H2 流量=100sccm 成膜時のガス圧=0.4Torr 放電パワー=10W 基板温度=200℃ その後、電極直径150mm、電極間隔60mmの平行
平板電極を通して印加される13.56MHz の高周波に
より、SiH4 ガスとCH4 ガスとH2 ガスとからなる
混合ガスを、放電パワー10Wで分解し、試料上に厚さ
20nmのi型非晶質シリコンカーボン膜73を形成す
る。
【0078】次に試料を10-6Torr以下に真空排気
された搬送室87を介して10-6Torr以下に真空排
気された水銀増感光CVD室81へ搬送する。次いでこ
の搬送された試料を、以下のi型非晶質シリコン膜の作
製条件に設定された水銀増感光CVD室81内に30分
保つ。このときシラン(SiH4 )は、水銀溜め89を
介して水銀増感光CVD室81内に導入される。 <作製条件> SiH4 流量=7.6sccm 成膜時のガス圧=0.2Torr 基板温度=200℃ Hg溜め温度=80℃ 次に低圧水銀ランプ91をオンにして、厚さ2μmのi
型非晶質シリコン膜75を成膜する。このとき、低圧水
銀ランプ91から出射した紫外光は、合成石英窓93を
介して反応室内に導入され、室内の水銀が励起される。
この結果、この励起水銀原子によりシランの光励起分解
反応が進み、i型非晶質シリコン膜75が成長する。
【0079】次にこのi型非晶質シリコン膜75が形成
された試料を、10-9Torr以下に真空排気された搬
送室87を介して、10-9Torr以下に真空排気され
た第2のプラズマCVD室85へ搬送する。次いでこの
搬送された試料を、以下のp型非晶質シリコンカーボン
膜の作成条件に設定された第2のプラズマCVD室85
に30分間保つ。 <作製条件> CH4 流量/(SiH4 +CH4 )流量=0.7 (SiH4 +CH4 )流量=50sccm H2 流量=85sccm 2500ppmH2 希釈B2 6 流量=15sccm 成膜時のガス圧=0.4Torr 基板温度=200℃ 最後に、電極直径150mm、電極間隔60mmの平行
平板電極を介して印加される13.56MHzの高周波
によりSiH4 ガスとCH4 ガスとH2 ガスとB2 6
ガスとからなる混合ガスを、放電パワー10Wで分解
し、試料上に厚さ20nmのp型非晶質シリコンカーボ
ン膜77を形成して、光電変換膜69が完成する。
【0080】図7には上記方法により光電変換膜が形成
された積層型固体撮像装置の残像特性と、従来の水銀増
感光CVD法により光電変換膜の非晶質シリコンカーボ
ン膜が作成された積層型固体撮像装置の残像特性とが示
されている。なお、従来法では、炭素の原料ガスとして
アセチレン(C2 2 ),エチレン(C2 4 )を用い
た。メタン(CH4 )を用いなかったのは、励起水銀に
対するメタンの消光断面積(0.06オングストロ−ム
2 )が、アセチレンの消光断面積(23オングストロ−
2 )やエチレンの消光断面積(25オングストロ−ム
2 )に比べてとても小さく、実用的でないからである。
この図から、50msec以降では、本実施例の固体
撮像装置の残像は、従来の固体撮像装置のそれの1/2
になっていることが分かる。
【0081】本実施例の固体撮像装置の残像特性が、従
来の固体撮像装置のそれより優れている理由は、膜中の
欠陥密度の差による。
【0082】即ち、炭素の原料ガスとしてメタンを用
い、プラズマCVD法により形成されたa‐Si膜中の
欠陥密度は、炭素の原料ガスとしてエチレンやアセチレ
ンを用いた水銀増感光CVD法により形成されたa‐S
i膜中のそれより小さい。
【0083】図8は上記原料ガスを用いたプラズマCV
D法、並びに水銀増感光CVD法により形成されたa‐
Si膜の光学バンドギャップと電子スピン密度との関係
を示す特性図である。
【0084】この図から、メタンを用いたプラズマCV
D法により形成されたa‐Si膜中の電子スピン密度の
方が、どの光学バンドギャップにおいても、アセチレン
やエチレンを用いた水銀増感光CVD法の場合のそれよ
り、小さいことが分かる。
【0085】メタンを用いた場合の方が欠陥密度が小さ
いのは次のように考えられる。アセチレンやエチレン
は、水銀増感反応により、CHやCH2 の形の分子に分
解される。CHは3個の未結合手を持ち、CH2 は2個
の未結合手を持っている。非晶質シリコンカ−ボン膜中
に取り込まれたCHやCH2 の未結合手を、膜形成過程
で他の原子によって完全に補償することは、非常に難し
いため、欠陥密度が大きくなる。
【0086】このようして本実施例では、i型非晶質シ
リコンカーボン膜73とi型非晶質シリコン膜75との
界面における欠陥密度,i型非晶質シリコン膜75とP
型非晶質シリコンカーボン膜77との界面における欠陥
密度が減少するため、光電変換膜に光が照射される際に
発生する電子と正孔が、これら界面で再結合することが
少なくなり、残像特性が向上する。
【0087】なお、本実施例では、i型非晶質シリコン
カーボン膜73とi型非晶質シリコン膜75とp型非晶
質シリコンカーボン膜77とは、全て異なる反応室にて
形成したが、プラズマCVD法と水銀増感光CVD法と
の両方が使用できる反応室を持つ装置を用いても同様な
効果を得ることができる。
【0088】更に、第2の実施例で説明した層流方式の
反応室や、特開昭61−196542号に開示されたよ
うな試料表面の垂直方向にガスの流れがあるような層流
方式の反応室を用い、水銀増感光CVD法により、i型
非晶質シリコン膜75を形成しても同様な効果が得られ
る。
【0089】また、本実施例では、13.56MHzの
高周波により原料ガスを分解し、プラズマ放電させた
が、他の方法、例えば、直流プラズマも含めたマイクロ
波プラズマ等の異なる周波数を利用してプラズマ放電さ
せた場合でも、本実施例と同様の効果が得られる。更
に、磁場を利用して原料ガスの分解効率を高める効果を
付け加えたプラズマCVD法、例えば、ECRプラズマ
CVD法によっても、同様の効果が得られる。
【0090】また、本実施例では、プラズマCVD室8
3,85として、平行平板型の室の場合について説明し
たが、本発明はプラズマCVD室として、平行平板電極
間に中間電極を設置した室を用いても同様な効果が得ら
れる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1の半導
体装置の製造方法によれば、堆積時間に関係なく反応室
内に到達する照射光量を一定にできるため、積層方向の
膜質が一様な薄膜を形成することができ、もって膜厚や
特性の再現性を高めることができる。
【0092】また、本発明の第2の半導体装置の製造方
法によれば、欠陥密度の小さい非晶質カ−ボン膜を形成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る層流方式の光CV
D法装置の概略構成を示す模式図。
【図2】図1の光CVD法装置を用いて成膜したa‐S
i膜の成膜時間と成膜速度及び基板面光照度とのそれぞ
れの関係を示す特性図。
【図3】従来の層流方式の光CVD法で成膜したa‐S
i膜の成膜時間と成膜速度及び基板面光照度とのそれぞ
れの関係を示す特性図。
【図4】本発明の第2の実施例に係る固体撮像装置の断
面図。
【図5】本発明の第3の実施例に係る積層型固体撮像装
置の断面図。
【図6】図5の積層型固体撮像装置の光電変換膜を形成
するのに用いるCVD装置の概略構成を示す模式図。
【図7】図5の積層型固体撮像装置の残像特性を従来の
積層型固体撮像装置のそれと比較して示す図。
【図8】プラズマCVD法により形成されたa‐Si膜
の光学バンドギャップと電子スピン密度との関係を水銀
増感光CVD法の場合のそれと比較して示す特性図。
【符号の説明】
1…反応室、3…基板、5…紫外光源、7…反射板、9
…光透過窓、11…流量制御板、13…水銀溜め、15
…原料ガス供給部、17…不活性ガス供給部、19…原
料ガス、21…混合ガス、22…擬似層流、23…不活
性ガス、25…Si基板、27…蓄積ダイオード、29
…垂直CCD、31…転送電極、33…絶縁膜、35…
引き出し電極、37…絶縁膜、39…画素電極、41…
a−SiC:H層、43…a−Si:H膜、45…p型
a−SiC:H層、47…透明電極、49…pウェル/
+ Si基板、51…蓄積ダイオード、53…垂直CC
D、55…p+ 型層、571 ,572 …転送ゲート電
極、59…第1の層間絶縁膜、61…第1の電極、63
…第2の層間絶縁膜、65…第2の電極、67…CCD
撮像素子基板、69…光電変換膜、71…透明電極、7
3…i型非晶質シリコンカーボン膜、75…i型非晶質
シリコン膜、77…P型非晶質シリコンカーボン膜、7
9…ロードロック室、81…水銀増感光CVD室、8
3,85…プラズマCVD室、87…搬送室、89…水
銀溜め、91…低圧水銀ランプ、93…合成石英窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 章彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 飯田 義典 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 山口 鉄也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の処理が施された基板上に光CVD法
    により薄膜を形成する工程を有する半導体装置の製造法
    において、 前記薄膜の形成方法は、水銀を含む原料ガスを前記基板
    の表面に沿って流すことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】所定の処理が施された基板上にCVD法に
    より非晶質シリコンカ―ボン膜を形成する工程を有する
    半導体装置の製造法において、 前記非晶質シリコンカ―ボン膜は、炭素の原料ガスとし
    てメタンを用いたプラズマCVD法により形成されるこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994023854A1 (en) * 1993-04-12 1994-10-27 Cauldron Limited Partnership Removal of surface contaminants by irradiation
US5821175A (en) * 1988-07-08 1998-10-13 Cauldron Limited Partnership Removal of surface contaminants by irradiation using various methods to achieve desired inert gas flow over treated surface
JP2011086862A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Central Glass Co Ltd 非晶質半導体膜用オリゴメチルゲルマン化合物とこれを用いる成膜ガス

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