JPH0513664Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0513664Y2 JPH0513664Y2 JP1988036915U JP3691588U JPH0513664Y2 JP H0513664 Y2 JPH0513664 Y2 JP H0513664Y2 JP 1988036915 U JP1988036915 U JP 1988036915U JP 3691588 U JP3691588 U JP 3691588U JP H0513664 Y2 JPH0513664 Y2 JP H0513664Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- cylindrical member
- cylinder
- hydraulic pressure
- control valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、自動車のブレーキ系統に用いられる
マスタシリンダに係り、より詳しくは液圧制御弁
を備えたタンデム型マスタシリンダに関する。
マスタシリンダに係り、より詳しくは液圧制御弁
を備えたタンデム型マスタシリンダに関する。
(従来の技術)
自動車のブレーキ系統は、故障しても前輪系統
と後輪系統のいずれか一方は作動できるように2
系統に分けてあるのが普通である。そして車輪の
ロツクを防止する目的でそのうちの一系統、特に
後輪系統に液圧制御弁を介装することも普通に行
なわれている。
と後輪系統のいずれか一方は作動できるように2
系統に分けてあるのが普通である。そして車輪の
ロツクを防止する目的でそのうちの一系統、特に
後輪系統に液圧制御弁を介装することも普通に行
なわれている。
この液圧制御弁は、ブレーキペダルの踏力に比
例した液圧がホイールシリンダに終始加わると車
輪ロツクを生じることから、後輪側のマスタシリ
ンダ側の液圧とホイールシリンダ側の液圧とのバ
ランスをとり、間に設けた弁を適宜開閉すること
によつてホイールシリンダ側の液圧を段階上に上
昇させるものである。
例した液圧がホイールシリンダに終始加わると車
輪ロツクを生じることから、後輪側のマスタシリ
ンダ側の液圧とホイールシリンダ側の液圧とのバ
ランスをとり、間に設けた弁を適宜開閉すること
によつてホイールシリンダ側の液圧を段階上に上
昇させるものである。
しかし、この液圧制御弁が設けられていると、
非常時、たとえば前輪系統に油もれが生じて制動
不良になつたとき、後輪系統に充分な制動が加わ
らなくなるので、マスタシリンダにはこのような
場合のために液圧制御弁を不作動にさせて後輪に
充分な制動力がかかるようにした機構も設けられ
ている。
非常時、たとえば前輪系統に油もれが生じて制動
不良になつたとき、後輪系統に充分な制動が加わ
らなくなるので、マスタシリンダにはこのような
場合のために液圧制御弁を不作動にさせて後輪に
充分な制動力がかかるようにした機構も設けられ
ている。
ところで、液圧制御弁には、マスタシリンダに
別体に設けられたものと一体に設けられたものと
があるが、一体に設けられかつ液圧制御弁を不作
動にさせる機構を備えたものの先行技術として特
開昭61−6056号公報に開示されたものがある。
別体に設けられたものと一体に設けられたものと
があるが、一体に設けられかつ液圧制御弁を不作
動にさせる機構を備えたものの先行技術として特
開昭61−6056号公報に開示されたものがある。
ここに開示されているマスタシリンダは、正常
時にはそれぞれ一定のストローク移動する前輪系
統及び後輪系統のピストンの、前輪系統のピスト
ンの一端にフランジを形成した筒部材を設け、前
輪系統が油洩れ等をして後輪系統のピストンが過
大な量動いた場合、後輪系統のピストンとともに
移動する筒部材のフランジを、液圧制御弁の弁体
を揺動させるピンに当接させて液圧制御弁の作動
を停止させ、ブレーキペダルに加えた踏力に比例
した液圧が終始後輪のホイールシリンダに加わる
ようにしたものである。
時にはそれぞれ一定のストローク移動する前輪系
統及び後輪系統のピストンの、前輪系統のピスト
ンの一端にフランジを形成した筒部材を設け、前
輪系統が油洩れ等をして後輪系統のピストンが過
大な量動いた場合、後輪系統のピストンとともに
移動する筒部材のフランジを、液圧制御弁の弁体
を揺動させるピンに当接させて液圧制御弁の作動
を停止させ、ブレーキペダルに加えた踏力に比例
した液圧が終始後輪のホイールシリンダに加わる
ようにしたものである。
この場合において、筒部材を金属製としている
ため筒部材の取付方によつて筒部材にガタが生じ
た場合、筒部材に形成したフランジがシリンダの
内面を傷つける虞れがあつた。
ため筒部材の取付方によつて筒部材にガタが生じ
た場合、筒部材に形成したフランジがシリンダの
内面を傷つける虞れがあつた。
そこでこのような欠点を改良すべく案出したも
のが本出願人によつて出願されている(実開昭62
−112962号公報)。この公報のものは前輪系統及
び後輪系統のピストンの間に設けるフランジを有
する筒部材を、筒部材の少なくともフランジを、
樹脂により形成したものである。
のが本出願人によつて出願されている(実開昭62
−112962号公報)。この公報のものは前輪系統及
び後輪系統のピストンの間に設けるフランジを有
する筒部材を、筒部材の少なくともフランジを、
樹脂により形成したものである。
また、さらに筒部材を安定させて取付けるため
にフランジの反対側の端部を内側に折り曲げて爪
部に形成し、この爪部をセカンダリピストンの溝
部に嵌合させていた。嵌合させるときは爪部すな
わち筒部材の内径を拡大させながら圧入して筒部
材をピストンに組付固定されていた。
にフランジの反対側の端部を内側に折り曲げて爪
部に形成し、この爪部をセカンダリピストンの溝
部に嵌合させていた。嵌合させるときは爪部すな
わち筒部材の内径を拡大させながら圧入して筒部
材をピストンに組付固定されていた。
このように組付した筒部材がピストンとともに
シリンダ内を摺動したときシリンダの内面と筒部
材のフランジとが接触しても筒部材が樹脂である
ためシリンダの内面に傷がつくことがない。
シリンダ内を摺動したときシリンダの内面と筒部
材のフランジとが接触しても筒部材が樹脂である
ためシリンダの内面に傷がつくことがない。
(考案が解決しようとする課題)
しかしながら上記従来のマスタシリンダにおい
て、爪部を形成した樹脂製の筒部材を鉄等の金属
製のピストンの溝部に嵌合させるときに筒部材の
内径を拡大させながら圧入して取付けていたた
め、筒部材とピストンとが擦り合わさり、筒部材
が削られて樹脂の削りくずがシリンダ内に散らば
る問題点があつた。シリンダ内に削りくずがある
と流路が塞がれる等シリンダ内に不具合が生じる
ため、削りくずの除去作業が必要となり、その作
業が煩雑であつた。またシリンダ内は狭いためそ
の作業がしにくいという問題点もあつた。また、
一般にマスタシリンダに内装したピストンにはシ
ール部材が嵌着されるが、そのシール部材を保持
するために従来、ピストンに環状の溝を形成して
おり、この溝を形成することに伴いピストン加工
工数が多く掛かつたり、治具等を用いてシール部
材を溝内に装着する作業が必要となつてその分、
組付性が劣つたものになつていた。
て、爪部を形成した樹脂製の筒部材を鉄等の金属
製のピストンの溝部に嵌合させるときに筒部材の
内径を拡大させながら圧入して取付けていたた
め、筒部材とピストンとが擦り合わさり、筒部材
が削られて樹脂の削りくずがシリンダ内に散らば
る問題点があつた。シリンダ内に削りくずがある
と流路が塞がれる等シリンダ内に不具合が生じる
ため、削りくずの除去作業が必要となり、その作
業が煩雑であつた。またシリンダ内は狭いためそ
の作業がしにくいという問題点もあつた。また、
一般にマスタシリンダに内装したピストンにはシ
ール部材が嵌着されるが、そのシール部材を保持
するために従来、ピストンに環状の溝を形成して
おり、この溝を形成することに伴いピストン加工
工数が多く掛かつたり、治具等を用いてシール部
材を溝内に装着する作業が必要となつてその分、
組付性が劣つたものになつていた。
本考案はこのような問題点を解決することを課
題としてなされたものである。
題としてなされたものである。
(課題を解決するための手段)
本考案は上記課題を解決するためにシリンダ内
に前輪用と後輪用の二つのピストンを嵌挿し、そ
のうち一方の油圧系路に液圧制御弁を介装し、一
つのピストンの過大な動き量に関連して、前記液
圧制御弁に設けられた解除機構に当接して前記液
圧制御弁を不作動にさせるフランジ付筒部材を前
記ピストンに取り付けたマスタシリンダにおい
て、前記フランジ付筒部材のピストン取付部に、
該ピストン取付部側に開口する軸方向のスリツト
を設け、かつ該フランジ付筒部材のピストン取付
部の端部外周側に突出・形成した部分を含む端部
を、前記ピストンに前記フランジ付筒部材側を開
放させて嵌着したシール部材に当接可能に設けて
なることを特徴とする。
に前輪用と後輪用の二つのピストンを嵌挿し、そ
のうち一方の油圧系路に液圧制御弁を介装し、一
つのピストンの過大な動き量に関連して、前記液
圧制御弁に設けられた解除機構に当接して前記液
圧制御弁を不作動にさせるフランジ付筒部材を前
記ピストンに取り付けたマスタシリンダにおい
て、前記フランジ付筒部材のピストン取付部に、
該ピストン取付部側に開口する軸方向のスリツト
を設け、かつ該フランジ付筒部材のピストン取付
部の端部外周側に突出・形成した部分を含む端部
を、前記ピストンに前記フランジ付筒部材側を開
放させて嵌着したシール部材に当接可能に設けて
なることを特徴とする。
(作用)
このような構成とすれば鉄製のピストンに樹脂
製の筒部材を嵌合圧入させるとき、筒部材には軸
方向のスリツトが設けられているので、筒部材を
大きく変形させて内径を容易に拡大させることが
できるので筒部材をピストンに無理なく嵌合させ
ることができる。フランジ付筒部材のピストン取
付部の端部外周側に突出・形成した部分を含む端
部が、ピストンに嵌着されたシール部材に当接し
てシール部材の移動を抑えるので、従来マスタシ
リンダにおいてそのピストンに嵌装されるシール
部材を保持するために必要とされる溝を形成しな
くて済む。また、フランジ付筒部材を所定位置に
取着すれば、その端部がシール部材に当接し、シ
ール部材が移動するのを抑えて脱落を防止するこ
とになる。
製の筒部材を嵌合圧入させるとき、筒部材には軸
方向のスリツトが設けられているので、筒部材を
大きく変形させて内径を容易に拡大させることが
できるので筒部材をピストンに無理なく嵌合させ
ることができる。フランジ付筒部材のピストン取
付部の端部外周側に突出・形成した部分を含む端
部が、ピストンに嵌着されたシール部材に当接し
てシール部材の移動を抑えるので、従来マスタシ
リンダにおいてそのピストンに嵌装されるシール
部材を保持するために必要とされる溝を形成しな
くて済む。また、フランジ付筒部材を所定位置に
取着すれば、その端部がシール部材に当接し、シ
ール部材が移動するのを抑えて脱落を防止するこ
とになる。
(実施例)
次に本考案の一実施例を図にもとづいて説明す
る。1はシリンダで一端(図における左端)が閉
鎖され、他端(図における右端)が開口したもの
である。開口部1aからはブレーキペダル(図示
せず以下同じ)に連係するプツシユロツド2が挿
入されプライマリピストン3に結合している。プ
ライマリピストン3の前方にはボルト4によつて
中央部を支持されたリテーナ5を介してセカンダ
リピストン6が位置している。リテーナ5とボル
ト4とは相対的に軸方向に動くようになつてい
る。プライマリピストン3の前端部にはプレート
7が当接し、ボルト4によつてとめられている。
そしてこのプレート7とリテーナ5のフランジ5
aの間にスプリング8が圧縮された状態で介装さ
れている。
る。1はシリンダで一端(図における左端)が閉
鎖され、他端(図における右端)が開口したもの
である。開口部1aからはブレーキペダル(図示
せず以下同じ)に連係するプツシユロツド2が挿
入されプライマリピストン3に結合している。プ
ライマリピストン3の前方にはボルト4によつて
中央部を支持されたリテーナ5を介してセカンダ
リピストン6が位置している。リテーナ5とボル
ト4とは相対的に軸方向に動くようになつてい
る。プライマリピストン3の前端部にはプレート
7が当接し、ボルト4によつてとめられている。
そしてこのプレート7とリテーナ5のフランジ5
aの間にスプリング8が圧縮された状態で介装さ
れている。
またセカンダリピストン6とシリンダ1の底部
1bの間にもスプリング9が圧縮状態で介装され
ている。これらのスプリング8,9によつてセカ
ンダリピストン6及びプライマリピストン3は共
に図における右方向に付勢されている。
1bの間にもスプリング9が圧縮状態で介装され
ている。これらのスプリング8,9によつてセカ
ンダリピストン6及びプライマリピストン3は共
に図における右方向に付勢されている。
リテーナ5の外周部には合成樹脂製の筒部材1
0が配設されている。筒部材10は(第2図及び
第3図をも参照)一端(図における左側)側を内
径方向と外方向に突出させて形成し、内径方向に
突出させたものをセカンダリピストン6の溝6a
に嵌合させて取り付けるための嵌合部10aと
し、外方向に突出させたものを後述するシール部
材11に当接するシール部材ストツパ部10bと
している。さらに一端側の軸方向には等間隔に4
本のスリツト10cが設けられている。また他端
(図における右側)側を外方向に突出させフラン
ジ10dとしている。
0が配設されている。筒部材10は(第2図及び
第3図をも参照)一端(図における左側)側を内
径方向と外方向に突出させて形成し、内径方向に
突出させたものをセカンダリピストン6の溝6a
に嵌合させて取り付けるための嵌合部10aと
し、外方向に突出させたものを後述するシール部
材11に当接するシール部材ストツパ部10bと
している。さらに一端側の軸方向には等間隔に4
本のスリツト10cが設けられている。また他端
(図における右側)側を外方向に突出させフラン
ジ10dとしている。
フランジ10dはシリンダ1内周壁に適当なク
リアランスを有して円滑に摺動するようになつて
いる。
リアランスを有して円滑に摺動するようになつて
いる。
シリンダ1には2つの流入口12,13と2つ
の流出口14,15が設けられており、流入口1
2,13にはリザーバタンク16が取付けられて
いる。流出口14には後述する液圧制御弁17の
入口側が接続されている。液圧制御弁17の出口
側18には後輪用のホイールシリンダ(図示せず
以下同じ)が接続され、流出口15には前輪用の
ホイールシリンダ(図示せず以下同じ)が接続す
る。
の流出口14,15が設けられており、流入口1
2,13にはリザーバタンク16が取付けられて
いる。流出口14には後述する液圧制御弁17の
入口側が接続されている。液圧制御弁17の出口
側18には後輪用のホイールシリンダ(図示せず
以下同じ)が接続され、流出口15には前輪用の
ホイールシリンダ(図示せず以下同じ)が接続す
る。
プライマリピストン3にはシール部材19,2
0が嵌着されており、セカンダリピストン6には
シール部材11,21が嵌着している。このシー
ル部材19,20,11,21によつてプライマ
リピストン3、セカンダリピストン6がシリンダ
1内のどの位置にあつてもシリンダ1内を液密に
区画し、これによつてシリンダ1内には図におい
て右から第1補給室22、第1加圧室23、第2
補給室24、第2加圧室25が形成される。そし
て第1補給室22は通路26によつて、第1加圧
室23は通路27によつて、第2補給室24は通
路28によつて、第2加圧室25は通路29によ
つてリザーバタンク16の内部とそれぞれ連通し
ている。
0が嵌着されており、セカンダリピストン6には
シール部材11,21が嵌着している。このシー
ル部材19,20,11,21によつてプライマ
リピストン3、セカンダリピストン6がシリンダ
1内のどの位置にあつてもシリンダ1内を液密に
区画し、これによつてシリンダ1内には図におい
て右から第1補給室22、第1加圧室23、第2
補給室24、第2加圧室25が形成される。そし
て第1補給室22は通路26によつて、第1加圧
室23は通路27によつて、第2補給室24は通
路28によつて、第2加圧室25は通路29によ
つてリザーバタンク16の内部とそれぞれ連通し
ている。
液圧制御弁17の要部を説明する。この液圧制
御弁17は軸心部に通路30を有し、スプリング
31によつて常時出口側18に力を与えられてい
る作動ピストン32と、この作動ピストン32の
上部にあり、液圧制御弁17の本体17aの段部
17bに着座し、外周部に流路を有する弁体33
と、弁体33の上部にあり、シリンダ1の流出口
14側の小径孔1cから一部をシリンダ1内に突
出させている液圧制御弁17の解除機構であるピ
ン34とから概略構成されている。
御弁17は軸心部に通路30を有し、スプリング
31によつて常時出口側18に力を与えられてい
る作動ピストン32と、この作動ピストン32の
上部にあり、液圧制御弁17の本体17aの段部
17bに着座し、外周部に流路を有する弁体33
と、弁体33の上部にあり、シリンダ1の流出口
14側の小径孔1cから一部をシリンダ1内に突
出させている液圧制御弁17の解除機構であるピ
ン34とから概略構成されている。
以上のように構成したマスタシリンダ1のセカ
ンダリピストン6に筒部材10を嵌合させる。詳
述するとセカンダリピストン6の溝部6aに、樹
脂製の筒部材10の内径方向に形成された嵌合部
10aを嵌合、圧入させて組付ける。筒部材10
には軸方向に等間隔に4本のスリツト10cが形
成されているので、筒部材10は外方向に大きく
変形し、内径が容易に広がるのでピストンに無理
なく嵌合する。
ンダリピストン6に筒部材10を嵌合させる。詳
述するとセカンダリピストン6の溝部6aに、樹
脂製の筒部材10の内径方向に形成された嵌合部
10aを嵌合、圧入させて組付ける。筒部材10
には軸方向に等間隔に4本のスリツト10cが形
成されているので、筒部材10は外方向に大きく
変形し、内径が容易に広がるのでピストンに無理
なく嵌合する。
また嵌合組付後、組付けた側の筒部材10の、
外方向に突出させて形成した部分を含めた、端面
がセカンダリピストン6に嵌着させたシール部材
11の脱落防止用のストツパ部10bとなる。こ
れによつてセカンダリピストン6にシール部材1
1用の溝部を形成する必要はなく、またシール部
材11をセカンダリピストン6に圧入組付けしな
いで挿入するだけでよく、従来行なつていた治具
使用等による圧入作業が不要となりシール部材1
1の組付性が向上する効果がある。
外方向に突出させて形成した部分を含めた、端面
がセカンダリピストン6に嵌着させたシール部材
11の脱落防止用のストツパ部10bとなる。こ
れによつてセカンダリピストン6にシール部材1
1用の溝部を形成する必要はなく、またシール部
材11をセカンダリピストン6に圧入組付けしな
いで挿入するだけでよく、従来行なつていた治具
使用等による圧入作業が不要となりシール部材1
1の組付性が向上する効果がある。
さらに、このストツパ部10bのプライマリピ
ストン3側の面が液圧制御弁17のピン34の位
置決めを行ない、ブレーキ作動時以外はピン34
をこの位置に保ち、ピン34を支持するばね部材
3が熱等の影響を受け、傾むいたり、左方へ(第
2加圧室25側)移動するのを防止している。
ストン3側の面が液圧制御弁17のピン34の位
置決めを行ない、ブレーキ作動時以外はピン34
をこの位置に保ち、ピン34を支持するばね部材
3が熱等の影響を受け、傾むいたり、左方へ(第
2加圧室25側)移動するのを防止している。
このようにして筒部材10を組付けたマスタシ
リンダ1の作動を説明する。まずブレーキペダル
(図示せず以下同じ)を踏むと、その動きはプツ
シユロツド2を介してプライマリピストン3を図
における左方に押圧する。すると第1加圧室23
内の油液が押され、シリンダ1の小径孔1cから
液圧制御弁17を通つて後輪(図示せず以下同
じ)のホイールシリンダに流れることになる。液
圧制御弁17はブレーキの作動開始時には開いて
おり、その後は後述するように開閉を繰返す。プ
ライマリピストン3の動きは油液及びスプリング
8を介してセカンダリピストン6に伝えられ、こ
れによつて圧力が上る第2加圧室25内の油液は
流出口15から前輪のホイールシリンダに流れ
る。これにより前輪、後輪とも制動作用する。液
圧制御弁17は、弁体33が作動ピストン32の
通路30を閉塞しないかぎりにおいては、第1加
圧室23と後輪のホイールシリンダとを連通させ
ている。したがつてこの状態においてはブレーキ
ペダルの踏力に比例した液圧で制動力が得られる
ことになる。しかしこの状態のみでは、ホイール
シリンダに作用する液圧が大きくなつてしまい、
後輪をロツクしてスキツド状態になるので、適
宜、弁体33に作動ピストン32を当接させ、通
路30を閉塞してホイールシリンダ側の液圧上昇
を押えることにしている。
リンダ1の作動を説明する。まずブレーキペダル
(図示せず以下同じ)を踏むと、その動きはプツ
シユロツド2を介してプライマリピストン3を図
における左方に押圧する。すると第1加圧室23
内の油液が押され、シリンダ1の小径孔1cから
液圧制御弁17を通つて後輪(図示せず以下同
じ)のホイールシリンダに流れることになる。液
圧制御弁17はブレーキの作動開始時には開いて
おり、その後は後述するように開閉を繰返す。プ
ライマリピストン3の動きは油液及びスプリング
8を介してセカンダリピストン6に伝えられ、こ
れによつて圧力が上る第2加圧室25内の油液は
流出口15から前輪のホイールシリンダに流れ
る。これにより前輪、後輪とも制動作用する。液
圧制御弁17は、弁体33が作動ピストン32の
通路30を閉塞しないかぎりにおいては、第1加
圧室23と後輪のホイールシリンダとを連通させ
ている。したがつてこの状態においてはブレーキ
ペダルの踏力に比例した液圧で制動力が得られる
ことになる。しかしこの状態のみでは、ホイール
シリンダに作用する液圧が大きくなつてしまい、
後輪をロツクしてスキツド状態になるので、適
宜、弁体33に作動ピストン32を当接させ、通
路30を閉塞してホイールシリンダ側の液圧上昇
を押えることにしている。
このための作動は次のとおりである。ホイール
シリンダ側の液圧は、作動ピストン32の上下の
受圧面積差に基づき、スプリング31によつて図
における下方に押圧付勢されている作動ピストン
32を図における上方に押圧する力として作用す
る。この力はブレーキ作動開始時には小さく、ス
プリング31の押圧力に打ち勝てないので作動ピ
ストン32は最下降位置にあり、したがつてその
上端と弁体33とは離れているので、第1加圧室
23内の油液はそのまま後輪のホイールシリンダ
に導入する。ブレーキペダルが踏み込まれること
により、ホイールシリンダ内の圧力も上昇し、や
がてスプリング31の押圧力に打勝つて作動ピス
トン32を上昇させ、その上端が弁体33に当接
するとその時点でホイールシリンダ内の圧力は上
昇を停止する(いわゆるカツト点)。ブレーキペ
ダルを更に踏む込むとこれにより上昇した液圧は
作動ピストン32の上部に作用し、これを押下げ
ることになる。これにより作動ピストン32の上
端は僅かに弁体33から離れるのでホイールシリ
ンダ側の液圧は若干上昇する。この開閉を繰り返
して、後輪は緩やかな変化度合で制動力が上昇す
る。
シリンダ側の液圧は、作動ピストン32の上下の
受圧面積差に基づき、スプリング31によつて図
における下方に押圧付勢されている作動ピストン
32を図における上方に押圧する力として作用す
る。この力はブレーキ作動開始時には小さく、ス
プリング31の押圧力に打ち勝てないので作動ピ
ストン32は最下降位置にあり、したがつてその
上端と弁体33とは離れているので、第1加圧室
23内の油液はそのまま後輪のホイールシリンダ
に導入する。ブレーキペダルが踏み込まれること
により、ホイールシリンダ内の圧力も上昇し、や
がてスプリング31の押圧力に打勝つて作動ピス
トン32を上昇させ、その上端が弁体33に当接
するとその時点でホイールシリンダ内の圧力は上
昇を停止する(いわゆるカツト点)。ブレーキペ
ダルを更に踏む込むとこれにより上昇した液圧は
作動ピストン32の上部に作用し、これを押下げ
ることになる。これにより作動ピストン32の上
端は僅かに弁体33から離れるのでホイールシリ
ンダ側の液圧は若干上昇する。この開閉を繰り返
して、後輪は緩やかな変化度合で制動力が上昇す
る。
以上の作動は、前輪および後輪のブレーキ系統
に異常がない場合のものである。いま前輪系統に
液もれ等の事故があつたとすると、第2加圧室2
5内の液圧とスプリング9の押圧力に抗して図に
おける左方に移動するセカンダリピストン6は、
液圧が小さくなることから、極端に左方に動き得
ることになる。プライマリピストン3はスプリン
グ8を介してセカンダリピストン6に接している
からセカンダリピストン6が左方に過大量移動す
れば、これと共に大きく移動する。正常時に接触
しないように位置設定してある筒部材10のフラ
ンジ10dが、シリンダ1の小径孔1cからシリ
ンダ1内に若干突出しているピン34に接触しこ
れを左方に押圧することになる。
に異常がない場合のものである。いま前輪系統に
液もれ等の事故があつたとすると、第2加圧室2
5内の液圧とスプリング9の押圧力に抗して図に
おける左方に移動するセカンダリピストン6は、
液圧が小さくなることから、極端に左方に動き得
ることになる。プライマリピストン3はスプリン
グ8を介してセカンダリピストン6に接している
からセカンダリピストン6が左方に過大量移動す
れば、これと共に大きく移動する。正常時に接触
しないように位置設定してある筒部材10のフラ
ンジ10dが、シリンダ1の小径孔1cからシリ
ンダ1内に若干突出しているピン34に接触しこ
れを左方に押圧することになる。
このときピン34は弁体33を押し、本体17
aの段部17bを回動支点にして回動させること
になるので、以降、通路は開いたままとなり、プ
レーキペダルにの踏力に比例した液圧が後輪のホ
イールシリンダに加え続けられ、前輪のブレーキ
が作動しなくても、自動車を充分に停止させ得る
ことになる。また後輪のブレーキ系統が故障した
ときには第2加圧室25の液圧がそのまま前輪の
マスタシリンダに加えられ自動車を停止させる。
aの段部17bを回動支点にして回動させること
になるので、以降、通路は開いたままとなり、プ
レーキペダルにの踏力に比例した液圧が後輪のホ
イールシリンダに加え続けられ、前輪のブレーキ
が作動しなくても、自動車を充分に停止させ得る
ことになる。また後輪のブレーキ系統が故障した
ときには第2加圧室25の液圧がそのまま前輪の
マスタシリンダに加えられ自動車を停止させる。
(考案の効果)
以上説明したように本考案によれば、液圧制御
弁を不作動にさせる筒部材に、軸方向のスリツト
を設けたものであるから、筒部材をピストンに嵌
合させるときには、筒部材が大きく変形して、内
径が容易に拡大するので筒部材をピストンに無理
なく嵌合さすことができる。したがつて筒部材と
ピストンとが擦れ合つてでる樹脂の削りくずの発
生を防止することができ清掃が不要となつて作業
性が向上する。
弁を不作動にさせる筒部材に、軸方向のスリツト
を設けたものであるから、筒部材をピストンに嵌
合させるときには、筒部材が大きく変形して、内
径が容易に拡大するので筒部材をピストンに無理
なく嵌合さすことができる。したがつて筒部材と
ピストンとが擦れ合つてでる樹脂の削りくずの発
生を防止することができ清掃が不要となつて作業
性が向上する。
また、筒部材の全体を樹脂で形成し、かつスリ
ツトを設けることにより製品重量の軽減化を図る
ことができる。
ツトを設けることにより製品重量の軽減化を図る
ことができる。
フランジ付筒部材のピストン取付部の端部外周
側に突出・形成した部分を含む端部が、シール部
材に当接し、従来のスタシリンダにおいてシール
部材の保持のために必要とされた溝を形成しなく
て済むので、その分ピストンの加工性が優れたも
のになる。また、シール部材を保持する上で、フ
ランジ付筒部材を所定位置に取着すれば、その端
部がシール部材に当接されてこの目的を果たすこ
とができるので、溝にシール部材を嵌合させる従
来のものに比して、治具等の使用による圧入作業
が不要となり、組付性が良好なものになる。
側に突出・形成した部分を含む端部が、シール部
材に当接し、従来のスタシリンダにおいてシール
部材の保持のために必要とされた溝を形成しなく
て済むので、その分ピストンの加工性が優れたも
のになる。また、シール部材を保持する上で、フ
ランジ付筒部材を所定位置に取着すれば、その端
部がシール部材に当接されてこの目的を果たすこ
とができるので、溝にシール部材を嵌合させる従
来のものに比して、治具等の使用による圧入作業
が不要となり、組付性が良好なものになる。
また、ピストン取付部が、シール部材を保持す
る上で厚肉になつても、スリツトがあるから、筒
部材をピストンに嵌合させるときには、筒部材が
大きく変形して、内径が容易に拡大し、筒部材を
ピストンに無理なく嵌合させることができ、かつ
製品重量の軽減化を図ることができる。
る上で厚肉になつても、スリツトがあるから、筒
部材をピストンに嵌合させるときには、筒部材が
大きく変形して、内径が容易に拡大し、筒部材を
ピストンに無理なく嵌合させることができ、かつ
製品重量の軽減化を図ることができる。
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は第1図に係る筒部材の断面図、第3図は第
2図に示す筒部材の正面図である。 1……シリンダ(マスタシリンダ)、3……ピ
ストン(プライマリピストン)、6……ピストン
(セカンダリピストン)、10……筒部材、10c
……スリツト、10d……フランジ、17……液
圧制御弁。
2図は第1図に係る筒部材の断面図、第3図は第
2図に示す筒部材の正面図である。 1……シリンダ(マスタシリンダ)、3……ピ
ストン(プライマリピストン)、6……ピストン
(セカンダリピストン)、10……筒部材、10c
……スリツト、10d……フランジ、17……液
圧制御弁。
Claims (1)
- シリンダ内に前輪用と後輪用の二つのピストン
を嵌挿し、そのうち一方の油圧系路に液圧制御弁
を介装し、一つのピストンの過大な動き量に関連
して、前記液圧制御弁に設けられた解除機構に当
接して前記液圧制御弁を不作動にさせるフランジ
付筒部材を前記ピストンに取り付けたマスタシリ
ンダにおいて、前記フランジ付筒部材のピストン
取付部に、該ピストン取付部側に開口する軸方向
のスリツトを設け、かつ該フランジ付筒部材のピ
ストン取付部の端部外周側に突出・形成した部分
を含む端部を、前記ピストンに前記フランジ付筒
部材側を開放させて嵌着したシール部材に当接可
能に設けてなることを特徴とするマスタシリン
ダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988036915U JPH0513664Y2 (ja) | 1988-03-19 | 1988-03-19 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988036915U JPH0513664Y2 (ja) | 1988-03-19 | 1988-03-19 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01147161U JPH01147161U (ja) | 1989-10-11 |
| JPH0513664Y2 true JPH0513664Y2 (ja) | 1993-04-12 |
Family
ID=31263501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988036915U Expired - Lifetime JPH0513664Y2 (ja) | 1988-03-19 | 1988-03-19 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0513664Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4506047B2 (ja) * | 2001-07-11 | 2010-07-21 | 株式会社アドヴィックス | マスタシリンダ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4533369Y1 (ja) * | 1965-05-25 | 1970-12-19 | ||
| JPS6323179U (ja) * | 1986-07-30 | 1988-02-16 |
-
1988
- 1988-03-19 JP JP1988036915U patent/JPH0513664Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01147161U (ja) | 1989-10-11 |
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