JPH0514371Y2 - - Google Patents

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JPH0514371Y2
JPH0514371Y2 JP1985019445U JP1944585U JPH0514371Y2 JP H0514371 Y2 JPH0514371 Y2 JP H0514371Y2 JP 1985019445 U JP1985019445 U JP 1985019445U JP 1944585 U JP1944585 U JP 1944585U JP H0514371 Y2 JPH0514371 Y2 JP H0514371Y2
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jacket
liner material
fibers
magnetic disk
nonwoven fabric
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【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は内面に不織布ライナー材を備えた磁気
デイスク用ジヤケツトに関する。 (従来技術及びその問題点) 従来、磁気デイスク用ジヤケツトのライナー材
にはレーヨン繊維70〜80重量%とポリプロピレン
繊維20〜30重量%とを混綿したウエブの繊維間を
エンボスカレンダーなどにより熱融着した不織布
やポリエステル繊維からなるウエブを熱融着した
不織布が使用されており、これらのライナー材は
織物などの他の素材に比べて塵埃などの捕集力が
高く、クリーニング性にも優れていた。ところ
が、上記ライナー材はいずれも熱融着により結合
された不織布からなるので、ライナー材内部から
樹脂粉やオリゴマーなどの微小な塵が発生し易い
という欠点があり、これが磁気ヘツドの損傷やヘ
ツドづまりを生じる原因となることがあつた。な
お、この樹脂粉やオリゴマーの発生は繊維をエン
ボスカレンダーなどで熱融着する際に、熱融着部
と非熱融着部の境界、すなわちフイルム化する部
分と繊維状態のまま残る部分の境界に剪断力がか
かつて繊維切れが生じたり、熱融着部で繊維が一
度溶融状態を通過することにより起こるものと考
えられる。また、ライナー材と合成樹脂製ジヤケ
ツト素材との貼着は、ライナー材とジヤケツト素
材とを積層し、加熱エンボスロール、加熱平板な
どを用いてジヤケツト素材を構成する合成樹脂の
融着により行うが、従来のライナー材では貼着時
の温度条件で構成繊維のヤング率があまり低下せ
ず、成形性が悪いので、ライナー材に若干の厚み
のぶれがあると、それがそのままシールムラの原
因となり、ジヤケツト素材にテリやカエリが出た
り、シール不良となることがあつた。そして、こ
のシールムラによる歪みは磁気デイスク用ジヤケ
ツトを使用する場合、デイスクの円滑な回転を阻
害するものであつた。更には、レーヨン繊維とポ
リプロピレン繊維からなる熱融着不織布では、結
合に寄与しているのがポリプロピレン繊維だけで
あるため、レーヨン繊維の抜けや毛羽立ちが生じ
易いという欠点があり、ポリエステル繊維からな
る熱融着不織布には開口部の打抜き時に開口部周
辺における繊維が完全に切断されずに毛羽が残
る、いわゆるカツト性が悪いという欠点があつ
た。 (考案の目的) 本考案は上記従来技術を解消すべくなされたも
のであり、樹脂粉やオリゴマーの発生がなく、カ
ツト性に優れた不織布ライナー材を備え、かつシ
ールムラによる歪みのない磁気デイスク用ジヤケ
ツトを得ることを目的とする。 (考案の構成及び作用) 本考案は単繊維強度が1.5〜4.0g/dであるア
クリル繊維からなるウエブを部分的に熱圧着して
なる不織布ライナー材を合成樹脂製ジヤケツト素
材の内面に貼着したことを特徴とする磁気デイス
ク用ジヤケツトである。 本考案の磁気デイスク用ジヤケツトは例えば第
1図に示すような展開図に基いて作られる。すな
わち、本考案の磁気デイスク用ジヤケツト1は塩
化ビニル、ABS樹脂などの合成樹脂製ジヤケツ
ト素材2の内面に不織布ライナー材3を加熱エン
ボスロール、加熱平板などを用いて貼着し、点線
で示す磁気デイスク4の挿入位置に対応してセン
ターホール5、ヘツドウインド6、インデツクス
ホール7等の開口部を打抜き、不織布ライナー材
3を貼着した側を内側にして第1図に示すA−
A′線で折り曲げ、更に周辺接着部8を折込んで
袋状に接着して作られる。第2図は得られた磁気
デイスク用ジヤケツト1の断面図である。 本考案に使用する不織布ライナー材3は単繊維
強度が1.5〜4.0g/dであるアクリル繊維からな
るウエブを部分的に熱圧着したものである。 従来、不織布ライナー材に使用されていた繊
維、例えばポリエステル繊維は標準状態の測定に
おいて単繊維強度が4.7g/d以上であるが、こ
の単繊維強度が4.0g/dを越えると剛性が高く、
打抜き時に刃型が損傷しやすいので繊維が完全に
切断されず毛羽が出やすくなる。一方、単繊維強
度が1.5g/d未満になるとデイスクとの摩擦に
よるライナー材の摩耗が大きくなり、ライナー材
の寿命が短くなるので好ましくない。このため本
考案に使用するアクリル繊維の単繊維強度は1.5
〜4.0g/dでなければならず、とくに好ましく
は2.0〜3.0g/dのものを用いるとよい。なお、
本考案に使用するアクリル繊維とはそのポリマー
鎖が主としてアクリロニトリルからなるモノマー
単位 −〔CH2− CH ‐ CN〕− の繰返しで形成されている合成繊維のうち、アク
リロニトリルが繊維中に85重量%以上存在するも
のをいう。 本考案に使用する不織布ライナー材3は、上記
アクリル繊維をカード法、エアレイ法、湿式法な
どの公知のウエブ形成法によつてウエブ形成した
後、点状、線状、円形状、四角形状などの所定形
状を一定又は適宜の間隔で分布させたパターンを
有するエンボスカレンダーなどで、部分的な熱圧
着をすることにより得られる。ここで重要なこと
は、本考案のウエブが熱融着ではなく、熱圧着さ
れている点である。すなわち、従来使用されてい
たポリプロピレン繊維やポリエステル繊維は熱融
着部において溶融状態を通過してフイルム化する
ことにより結合されているが、アクリル繊維は実
質的に融点がなく、本考案の熱圧着条件である温
度180〜210℃、線圧20〜80Kg/cmの範囲では溶融
状態を通過しない。ところが、表1に示すように
アクリル繊維は他の繊維に比べて温度上昇に伴う
ヤング率の低下が非常に大きく、熱圧着部におい
て高度な密着状態を実現できるので、熱圧着部は
一見、熱融着したかの様なフイルム状になり、ラ
イナー材として必要な強度も得られるのである。
つまり、熱圧着時においてアクリル繊維からなる
ウエブは溶融状態を通過しないのでオリゴマーが
発生することがなく、実質的に繊維状態を維持し
たまま圧着されているので繊維切れによる樹脂粉
の発生もなく、ライナー材は磁気デイスク用ジヤ
ケツトに使用するのに十分な強度を備えたものと
なる。なお、繊維状態を維持したまま圧着されて
いることは、不織布ライナー材に適度な張力を加
えると、熱圧着部が繊維状に復元することから推
定される。
【表】 上記熱圧着部の面積がウエブ面積に占める割合
は5〜40%が好ましく、5%より小さいと繊維抜
けや毛羽立ちが生じ易くて十分な耐久性のあるラ
イナー材が得られず、40%を越えると硬くてクツ
シヨン性がなくなり、クリーニング効果も低下す
る。とくに好ましい結合部分の面積は10〜35%で
ある。 上述のような手順で得られる不織布ライナー材
3は目付が20〜50g/m2、厚さが0.15〜0.35mm、
見掛密度が0.1〜0.3g/cmの範囲にあることが好
ましい。なお、上述した様にアクリル繊維は熱圧
着時の温度でヤング率が非常に低下するため成形
性がよく、エンボスロールにより深い凹凸に成形
されるので、他の繊維を用いた場合に比べてクツ
シヨン性の優れたライナー材となる。 本考案に使用する不織布ライナー材3は、ジヤ
ケツト素材2と融着加工により貼着する際、貼着
条件の加熱温度で繊維のヤング率が低下するので
圧力が加わると容易に変形し、ライナー材3の厚
みに多少のぶれがあつても、そのためにジヤケツ
ト素材2にテリやカエリが出たり、シール不良が
生ずることはない。従つて、本考案の磁気デイス
クジヤケツト1にはシールムラによる歪みがな
く、デイスクを円滑に回転させることができる。 (実施例および比較例) 実施例 2d/51mmのアクリル繊維(単繊維強度2.8g/
d)100%のウエブをつくり、温度198℃、線圧40
Kg/cmの条件でエンボスカレンダーを通して熱圧
着面積25%の不織布を形成した。得られた不織布
の物性は表2に示す。次いで、この不織布をライ
ナー材として塩化ビニル樹脂製ジヤケツト素材に
200〜250℃で熱融着し、開口部等を打抜き成形し
て磁気デイスク用ジヤケツトを得た。 このジヤケツトはライナー材からの樹脂粉、オ
リゴマーなどの発塵がなく、また、小さな剪断力
で切断できるためカツト性に優れていて打抜き開
口部周縁に毛羽が残らないので、磁気デイスクの
使用中にヘツドの損傷やヘツド詰りなどのトラブ
ルは全く生じなかつた。また、温度55℃、湿度95
%の条件でのライナー材の寸法変化は±0.5%以
内と小さく、シールムラによるジヤケツトの歪み
もないうえに、デイスクとライナー材との間のト
ルクも小さいので、デイスクを安定かつ円滑に回
転させることが可能であつた。 比較例 1 1.5d/51mmのレーヨン繊維75%と1.5d/51mmの
ポリプロピレン繊維25%とからなるウエブをつく
り、実施例と同一の条件でエンボスカレンダーを
通して熱融着面積25%の不織布を形成した。得ら
れた不織布の物性は表2に示すとおりである。次
いでこの不織布をライナー材として実施例1と同
一の方法で磁気デイスク用ジヤケツトを作成し
た。 このジヤケツトはカツト性には優れているが、
ライナー材からの樹脂粉などの発塵が多いのでヘ
ツド詰りなどのトラブルが生じ易かつた。また、
ライナー材の寸法変化がたて、よことも±1.0%
以上と大きく、シールムラによるジヤケツトの歪
みもあり、トルクも大きいのでデイスクの円滑な
回転が阻害されることがあつた。 比較例 2 1.5d/51mmのポリエステル繊維(単繊維強度
5.0g/d)100%のウエブを用いたこと以外は、
比較例1と同様にして磁気デイスク用ジヤケツト
を作成した。 このジヤケツトは発塵が比較例1に比して少な
いが、カツト性が悪いので毛羽が発生し易く、ヘ
ツドの損傷などの問題が生じることがあつた。ま
た、使用するライナー材の寸法安定性は±0.5%
以内と良好で、トルクについては本考案より低い
値を示すが、シールムラによる歪みが生じ易いの
で、必ずしもデイスクの円滑な回転が保証される
ものではなかつた。
【表】 なお、表中のクツシヨン性とは厚さの変化率で
示されており、6g/cm2荷重での厚さと20g/cm2
荷重での厚さとの差を6g/cm2荷重の厚さで除し
たものを百分率で表わしている。また、回転トル
クはHEIDON−14TT型トルク式摩擦抵抗測定機
(新東科学株式会社製)で測定した値である。剪
断力の測定装置は刃渡り10mmのトムソン刃と試験
片を置く台とを対向させ、少くともいずれか一方
を上下動可能にしたもので剪断力は刃が試験片を
切断するときの力を測定しており、試験方法とし
ては試験片40枚を積層し、圧下速度50mm/minで
切断させ、そのときに加つた力を測定している。 (考案の効果) 以上述べた様に本考案の磁気デイスク用ジヤケ
ツトは樹脂粉やオリゴマーなどの発塵がなく、カ
ツト性に優れたライナー材を備えているので、磁
気デイスクの使用中に磁気ヘツドの損傷やヘツド
詰りなどのトラブルが生じることはない。また、
使用するライナー材はクツシヨン性にも優れてい
るので、デイスクのヘツドタツチをソフトにでき
クリーニング性も良好である。更にはライナー材
の寸法安定性が良く、シールムラによるジヤケツ
トの歪みもないのでデイスクの円滑な回転が保証
される。従つて本考案の磁気デイスク用ジヤケツ
トは長期に亘る使用に際しても磁気デイスクや磁
気ヘツドに損傷をおこしたり、デイスクの回転が
阻害されるといつたトラブルはなく、クリーニン
グ性及び耐久性に優れた極めて実用性の高いもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の磁気デイスク用ジヤケツトの
展開図の一例であり、第2図は磁気デイスクを収
納した状態の本考案の磁気デイスク用ジヤケツト
の断面図である。 1……磁気デスク用ジヤケツト、2……合成樹
脂製ジヤケツト素材、3……不織布ライナー材、
4……磁気デイスク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 単繊維強度が1.5〜4.0g/dであるアクリル繊
    維からなるウエブを部分的に熱圧着してなる不織
    布ライナー材を合成樹脂製ジヤケツト素材の内面
    に貼着したことを特徴とする磁気デイスク用ジヤ
    ケツト。
JP1985019445U 1985-02-13 1985-02-13 Expired - Lifetime JPH0514371Y2 (ja)

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JP1985019445U JPH0514371Y2 (ja) 1985-02-13 1985-02-13

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JP1985019445U JPH0514371Y2 (ja) 1985-02-13 1985-02-13

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JPS61136377U JPS61136377U (ja) 1986-08-25
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5925673U (ja) * 1982-08-09 1984-02-17 日本理化製紙株式会社 植毛シ−ト貼合せのフロツピ−デイスク用ジヤケツト
JPS6023968U (ja) * 1983-07-22 1985-02-19 ティーディーケイ株式会社 フレキシブルデイスクカ−トリツジのジヤケツト

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JPS61136377U (ja) 1986-08-25

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