JPH05147248A - サ−マルヘツド及びその製造方法 - Google Patents

サ−マルヘツド及びその製造方法

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JPH05147248A
JPH05147248A JP31201291A JP31201291A JPH05147248A JP H05147248 A JPH05147248 A JP H05147248A JP 31201291 A JP31201291 A JP 31201291A JP 31201291 A JP31201291 A JP 31201291A JP H05147248 A JPH05147248 A JP H05147248A
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storage layer
thermal head
heating resistor
single crystal
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Kyoji Shirakawa
享志 白川
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精細・高印字品質でかつ高速印字に適した
高耐熱性を有するサーマルヘッドを提供する。 【構成】 単結晶シリコン基板11の表面に、Ta又は
Siの酸化物を主成分とし、その膜厚が15〜30μm
の蓄熱層12を、高周波イオンプレーティング又はイオ
ンビームアシストを併用したエレクトロンビーム蒸着に
より形成し、この上に発熱抵抗体13を形成した後、8
00〜1000℃の高温真空アニール処理を行い、更
に、これら各発熱抵抗体13に接続される個別電極14
及び共通電極15とを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルヘッドに関し、
特に単結晶シリコン基板を用いた熱応答性の良好な高速
印字に適したサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタに搭載されるサーマル
ヘッドは、例えば、複数個の発熱抵抗体を同一基板上に
直線的に配列し、所望の印字情報にしたがってこの発熱
抵抗体を通電加熱させて、感熱記録紙を発色記録させる
か、あるいは、インクリボンを介して普通紙に転写記録
するために用いられている。
【0003】図2は従来のサーマルヘッドを示したもの
で、アルミナ等のセラミックからなる絶縁性基板1上に
は、蓄熱層として機能するガラス等からなるグレーズ層
2が形成されており、このグレーズ層2は、その上面の
断面形状が円弧状に形成されている。このグレーズ層2
の上面には、Ta2 N等からなる発熱抵抗体3が蒸着あ
るいはスパッタリング等により基板1の表面に被着され
た後、エッチングされて、ドットの数に応じて複数個直
線状に整列して形成されており、この発熱抵抗体3上の
一側には、各発熱抵抗体3に接続される共通電極4が形
成され、他側には、各発熱抵抗体3に独立して通電を行
う個別電極5がそれぞれ接続されている。これら共通電
極4及び個別電極5は、例えば、アルミニウム、銅ある
いは金等からなり、蒸着、スパッタリング等により被着
された後、エッチングにより所望形状のパターンに形成
されている。
【0004】さらに、これら発熱抵抗体3、共通電極4
及び個別電極5の表面には、前記発熱抵抗体3及び各電
極4,5を保護するほぼ7〜10μmの膜厚の保護層6
が形成されており、この保護層6は、前記各電極4,5
の端子部以外のすべての表面を被覆するようになされて
いる。また、前記保護層6は、各発熱抵抗体3を酸化に
よる劣化から保護するSiO2 等からなるほぼ2μmの
膜厚の耐酸化層7と、この耐酸化層7の上面に積層され
インクリボン等の接触による磨耗から発熱抵抗体3及び
各電極4,5を保護するTa2 O5 等からなるほぼ5〜
8μmの膜厚の耐摩耗層8とから構成されており、この
保護層6である耐酸化層7及び耐摩耗層8は、スパッタ
リング等の手段により順次形成される。
【0005】このようなサーマルヘッドを用いる熱転写
プリンタにあっては、このサーマルヘッドをインクリボ
ンを介してプラテン部分に搬送される所定の用紙に圧接
させた状態で、所定の印字信号に基づいて発熱抵抗体3
の個別電極5に選択的に通電を行い、所望の発熱抵抗体
3を発熱させることにより、前記インクリボンのインク
を溶融して用紙に転写し、用紙上に所望の印字を行うよ
うにしている。また、感熱記録紙に対しては、インクリ
ボンを介さずサーマルヘッドを直接圧接させた状態で、
所望の印字を行うことができる。
【0006】そしてこのようなサーマルヘッドにあって
は、グレーズ層2の低熱伝導率(2×10-3cal/cm.Se
c. ℃)とアルミナからなる絶縁性基板1の高熱伝導率
(40×10-3cal/cm.Sec. ℃)との組み合わせによ
り、発熱抵抗体3で発生するジュール熱の蓄熱効果を利
用して電力効率や印字特性のバランスをとっている。つ
まり、グレーズ層2の蓄熱効果は発熱抵抗体3の冷却の
時定数も長くなるため、高速印字時には印字の尾引き・
にじみ・余白汚れ等の印字品質の劣化をもたらすため、
電力効率と印字特性の両者を勘案して、使用条件に合わ
せてグレーズ層2の厚さを調整してあり、通常は30〜
60μm程度である。
【0007】また近年、高精細化による高印字品質でか
つ高速印字化のニーズの高まりにより、印字分解能40
0dpi、印字スピード100cpsの熱転写プリンタ
が実用化されており、この熱転写プリンタにおいては、
発熱抵抗体3の駆動周期が300μs以下という大変短
いパルス幅で通電制御されている。そして、今後ますま
すの高精細化・高速化が進む傾向にある。
【0008】このような高精細・高速印字の熱転写プリ
ンタにおいては、サーマルヘッドの蓄熱が激しく、印字
品質が劣化するため、グレーズ層2の厚さをほぼ30μ
mと薄くして、さらに熱履歴補正LSIを用いて発熱抵
抗体3への通電時間を補正することにより、畜熱による
サーマルヘッドの温度上昇を詳細に制御することが行わ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来サ
ーマルヘッドの蓄熱は低熱伝導率のグレーズ層2のみが
原因と考えられていたが、上述のように発熱抵抗体3へ
の通電周期が短い高速印字の場合は、絶縁性基板1の熱
伝導率の低いことが最大の原因であることがわかった。
【0010】さらに、発熱抵抗体3の駆動周期が300
μs以下という大変短いパルス幅での通電制御におい
て、所望の印字品質を得るためには、サーマルヘッドの
発熱抵抗体3のピーク温度を高くして所定の印字エネル
ギーをインクリボンに与える必要があるが、このピーク
温度は例えば印字時の環境温度を5〜35℃とした場
合、低温の5℃では必要な発熱体3のピーク温度は約8
00℃であり、上記のグレーズ層3の耐熱温度約700
℃より高くなり、グレーズ層3が熱変形あるいは溶融
し、低温環境での印字に使用できないという問題点があ
った。
【0011】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、高精細・高印字品質でかつ高速印字に
適した高耐熱性を有するサーマルヘッドを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、単結晶シリコン基板の表面に蓄
熱層を形成し、この蓄熱層の上面に複数の発熱抵抗体
と、これら各発熱抵抗体に接続される個別電極及び共通
電極とを形成してなるサーマルヘッドにおいて、前記蓄
熱層はTa又はSiの酸化物を主成分とし、その膜厚が
15〜30μmであることを特徴とする。
【0013】また、請求項2の発明は、単結晶シリコン
基板の表面に蓄熱層を形成し、この蓄熱層の上面に複数
の発熱抵抗体と、これら各発熱抵抗体に接続される個別
電極及び共通電極とを形成するサーマルヘッドの製造方
法において、前記蓄熱層の形成にTa又はSiの酸化物
を主成分とした薄膜材料を用い、その膜厚が15〜30
μmとなるように、高周波イオンプレーティング又はイ
オンビームアシストを併用したエレクトロンビーム蒸着
により形成することを特徴とする。
【0014】更に、請求項3の発明は、単結晶シリコン
基板の表面に蓄熱層を形成し、この蓄熱層の上面に複数
の発熱抵抗体と、これら各発熱抵抗体に接続される個別
電極及び共通電極とを形成するサーマルヘッドにおい
て、前記蓄熱層の形成にTa又はSiの酸化物を主成分
とした薄膜材料を用い、その膜厚が15〜30μmにす
るとともに、前記発熱抵抗体を形成した後、800〜1
000℃の高温真空アニール処理を行うことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】上述した構成からなる本発明のサーマルヘッド
によれば、基板として単結晶シリコンを用いることによ
り、基板の放熱性が十分となり、発熱抵抗体3への通電
周期が短い高速印字の場合でも、蓄熱の影響が少なく、
また、蓄熱層はTa又はSiの酸化物を主成分としたこ
とにより、その融点が約1500℃以上となり、発熱体
のピーク温度を高くできる十分な耐熱性が得られる。ま
た、蓄熱層の膜厚を15〜30μmとすることにより、
後述するように高精細のサーマルヘッドの蓄熱と放熱と
のバランスが、100〜200cpsの印字スピードに
最適となり高速印字に適したものとなる。更に発熱抵抗
体13を形成した後、真空アニール炉を用いて800〜
1000℃でアニール処理を施すことが可能になり、こ
の高温アニール処理により発熱抵抗体13に実印時の際
の発熱ピーク温度よりも高い温度での熱履歴を与えてて
おくことにより、印字時の熱変化による発熱抵抗体13
の抵抗値の変化を小さくすることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。
【0017】図1は本発明に係るサーマルヘッドの一実
施例を示したもので、単結晶シリコンからなる基板11
の表面一部分にエッチングにより断面形状が略台形状の
突起11aを形成し、この突起11aを含めて基板11
の表面上に保温層として作用するTaあるいはSiの酸
化物よりなる蓄熱層12を、高周波プラズマによるイオ
ンプレーティング機能あるいはイオンガンを用いてのイ
オンビームアシスト機能を併用したエレクトロンビーム
蒸着法により薄膜として形成する。
【0018】そして、前記突起11aの上面位置に、上
述した従来のサーマルヘッドと同様に、Ta2 Nあるい
はTa−SiO2 等からなる発熱抵抗体13が形成さ
れ、その後、800〜1000℃で高温真空アニール処
理がなされ発熱抵抗体13の熱的抵抗値の安定化が図ら
れる。この発熱抵抗体13上の一側には、各発熱体13
に接続される共通電極14が、他側には、各発熱抵抗体
13に独立して通電を行う個別電極15がそれぞれ接続
されている。これらの共通電極14及び個別電極15
は、例えば、アルミニウム,銅あるいは金等からなり蒸
着,スパッタリング等により被着された後、エッチング
により所望形状のパターンに形成される。
【0019】さらに、これら発熱抵抗体13,共通電極
14及び個別電極15の表面には、発熱抵抗体13及び
各電極14,15を保護するほぼ7〜10μmの膜厚の
保護層16が前記各電極14,15の端子部以外のすべ
ての表面を被覆するように形成される。この保護層16
は、各発熱抵抗体13を酸化による劣化から保護するS
iO2 等からなるほぼ2μmの膜厚の耐酸化層17と、
この耐酸化層17の上面に積層されインクリボン等の接
触による摩耗から発熱抵抗体13及び各電極14,15
を保護するTa2 O5 等からなるほぼ5〜8μmの膜厚
の耐摩耗層とからなる。
【0020】次に、本実施例の作用について説明する。
【0021】本実施例においては、サーマルヘッドの基
板として単結晶シリコン基板11を用いることにより、
その熱伝導率が約340×10-3cal/cm.Sec. ℃と、従
来のアルミナ基板を用いた場合の熱伝導率(約40×1
0-3cal/cm.Sec. ℃)と比較して約8倍となり、発熱抵
抗体3への通電周期が短い高速印字の場合でも基板によ
るサーマルヘッドの蓄熱を解消することができる。
【0022】さらに、従来のアルミナ等のセラミック材
料からなる基板においては、基板表面に微小な凹凸が多
いため、近年の発熱抵抗体の高精細化に伴う電極配線の
ファインパターン化に対応できない、という問題があっ
たが、本発明の単結晶シリコン基板は、板厚の精度が高
くまた表面の平滑度も容易に得られるので、電極配線の
ファインパターン化にも十分対応できる。
【0023】さらにまた、本実施例においては、蓄熱層
12としてTaまたはSiの酸化物を用いることによ
り、この蓄熱層12の熱伝導率は約3×10-3cal/cm.S
ec. ℃と単結晶シリコン基板の約1/100であり良好
な蓄熱性が得られるだけでなく、その熱膨張率が0.5
×10-6cm/ ℃と単結晶シリコン基板の熱膨脹率(約
2.6×10-6cm/ ℃)より小さく、さらにその硬度が
Hv800Kg/mm2 以下であることから、形成された蓄
熱層12は圧縮応力が働き、内部応力が比較的小さくな
るため、単結晶シリコン基板11との密着性が良く、使
用時の熱ストレスに対して膜の剥離やクラックが生じ
る、という問題がない。このため蓄熱層12の膜厚を約
30μmまで蒸着によって形成することが可能となる。
【0024】ここで、前述したような高精細で(印字分
解能400dpi)で高速印字に適した蓄熱層12の膜
厚は、発熱抵抗体13の蓄熱が無い状態で、この発熱抵
抗体13に通電周期と同じ長さのパルス幅tの通電を行
ったとき、発熱抵抗体13で発生した熱が蓄熱層12を
介して単結晶シリコン基板11に到達する時間をTとす
ると、Tとtとがほぼ等しくなるような関係が望まし
い。この関係を満足する蓄熱層12の膜厚は、印字スピ
ードを100〜200cpsとした場合、約15〜30
μmであることが実験的に求められた。
【0025】さらにまた、本発明の実施例においては、
畜熱層12をエレクトロンビーム蒸着により形成するこ
とにより、その成膜速度が約10μm/Secと従来の
スパッタリングあるいはプラズマCVDによる成膜速度
(約0.5〜1μm)に比較して10〜20倍の高速化
ができるので、その生産性を極めて高めることができ
る。
【0026】さらにまた、エレクトロンビーム蒸着によ
り形成した膜の応力は、スパッタリングあるいはプラズ
マCVDにより形成した膜の応力と比べて小さいことが
知られているが、このエレクトロンビーム蒸着に併用し
て高周波プラズマを用いる高周波イオンプレーティング
あるいはイオンガンによるAr,O2イオン等の照射で
あるイオンビームアシスト機能を用いると、単結晶シリ
コン基板11の表面のクリーニング効果により、蓄熱層
12との密着性が増すとともに、この蓄熱層12の応力
を低減することができ、より信頼性の高い蓄熱層12を
得ることができる。
【0027】さらにまた、この蓄熱層12の耐熱温度は
約1500℃となり、単結晶シリコン基板11の耐熱温
度の約1400℃よりも高くなる。このため発熱抵抗体
13のピーク温度を、低温の5℃で必要な約800℃と
しても、蓄熱層12の熱変形等はまったく発生せず低温
時での高速印字が可能になる。
【0028】また、この蓄熱層12の耐熱温度が約15
00℃と高いために、発熱抵抗体13を形成した後、真
空アニール炉を用いて800〜1000℃でアニール処
理を施すことが可能になり、この高温アニール処理によ
り発熱抵抗体13に実印字の際の発熱ピーク温度よりも
高い温度での熱履歴を与えてておくことにより、印字時
の熱変化による発熱抵抗体13の抵抗値の変化を小さく
することができる。
【0029】なお、上述の実施例においては、蓄熱層1
2を単結晶シリコン基板11の突起11aの上面を含め
基板11の表面全体に形成したものについて説明した
が、この畜熱層12は発熱抵抗体13の形成部の下部つ
まり突起11aの上面のみに形成することも可能である
ことは勿論である。
【0030】また、上述の実施例においては、単結晶シ
リコン基板11の表面に突起11aを形成した基板を用
いて説明したが、この突起11aを形成することなく直
接畜熱層12を基板11の表面に形成したタイプのサー
マルヘッドであっても良い。
【0031】また、畜熱層12としてTa又はSiの酸
化物を用いて説明したが、この酸化物を主成分とする混
合物、例えばZnO2 ,CaO,Y2 O3 ,CeO2 ,
MgO等との混合物を用いても上記実施例と同様の効果
がある。
【0032】
【発明の効果】以上のべたように本発明のサーマルヘッ
ドにおいては、単結晶シリコン基板11を用いたため、
その基板11の熱伝導率が従来のアルミナ基板を用いた
場合と比較して約8倍となり放熱性に優れるため、発熱
抵抗体3への通電周期が短い高速印字の場合でも基板に
よるサーマルヘッドの蓄熱を解消することができるだけ
でなく、単結晶シリコン基板は、板厚の精度が高くまた
表面の平滑度も容易に得られるので、電極配線のファイ
ンパターン化にも十分対応できる。
【0033】また、蓄熱層12をTa又はSiの酸化物
を主成分とし、その膜厚が15〜30μmとなるように
形成したことにより、高精細のサーマルヘッドの蓄熱と
放熱とのバランスが、100〜200cpsの印字スピ
ードに最適となり高速印字に適したものとなるばかりで
なく、Ta又はSiの酸化物は、単結晶シリコン基板1
1との密着性が良く、使用時の熱ストレスに対して膜の
剥離やクラックが生じる、という問題がなく、さらに、
蓄熱層12をエレクトロンビーム蒸着により形成するこ
とにより、その成膜速度が約10μm/Secと従来の
スパッタリングあるいはプラズマCVDによる成膜速度
(約0.5〜1μm)に比較して10〜20倍の高速化
ができるので、その生産性を極めて高めることができ
る。
【0034】さらにまた、このエレクトロンビーム蒸着
に併用して高周波プラズマを用いる高周波イオンプレー
ティングあるいはイオンガンによるAr,O2 イオン等
の照射であるイオンビームアシスト機能を用いると、単
結晶シリコン基板11の表面のクリーニング効果によ
り、蓄熱層12との密着性が増すとともに、この蓄熱層
12の応力を低減することができ、より信頼性の高い畜
熱層12を得ることができる。
【0035】さらにまた、この蓄熱層12の耐熱温度は
約1500℃と高く、このため発熱抵抗体13のピーク
温度を、低温の5℃で必要な約800℃としても、蓄熱
層12の熱変形等はまったく発生せず低温時での高速印
字が可能になるとともに、発熱抵抗体13を形成した
後、真空アニール炉を用いて800〜1000℃でアニ
ール処理を施すことが可能になり、この高温アニール処
理により発熱抵抗体13に実印字の際の発熱ピーク温度
よりも高い温度での熱履歴を与えておくことにより、印
字時の熱変化による発熱抵抗体13の抵抗値の変化を小
さくすることができる、等の極めて顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のサーマルヘッドを示す構造
断面図である。
【図2】従来のサーマルヘッドを示す構造断面図であ
る。
【符号の説明】
11 基板 12 蓄畜熱層 13 発熱抵抗体 14 共通電極 15 個別電極 16 保護層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 さらにまた、本発明の実施例において
は、蓄熱層12をエレクトロンビーム蒸着により形成す
ることにより、その成膜速度が約100オングストロー
ム/secと従来のスパッタリングあるいはプラズマC
VDによる成膜速度(約5〜10オングストローム)に
比較して10〜20倍の高速化ができるので、その生産
性を極めて高めることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 また、蓄熱層12としてTa又はSiの
酸化物を用いて説明したが、この酸化物を主成分とする
混合物、例えばZrO2、CaO、Y2O3、CeO、
MgO等との混合物を用いても上記実施例と同様の効果
がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】 また、蓄熱層12をTa又はSiの酸化
物を主成分とし、その膜厚が15〜30μmとなるよう
に形成したことにより、高精細のサーマルヘッドの蓄熱
と放熱とのバランスが、100〜200cpsの印字ス
ピードに最適となり高速印字に適したものとなるばかり
でなく、Ta又はSiの酸化物は、単結晶シリコン基板
11との密着性が良く、使用時の熱ストレスに対して膜
の剥離やクラックが生じる、という問題がなく、さら
に、蓄熱層12をエレクトロンビーム蒸着により形成す
ることにより、その成膜速度が約100オングストロー
ム/secと従来のスパッタリングあるいはプラズマC
VDによる成膜速度(約5〜10オングストローム)に
比較して10〜20倍の高速化ができるので、その生産
性を極めて高めることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコン基板の表面に蓄熱層を形
    成し、この蓄熱層の上面に複数の発熱抵抗体と、これら
    各発熱抵抗体に接続される個別電極及び共通電極とを形
    成してなるサーマルヘッドにおいて、前記蓄熱層はTa
    又はSiの酸化物を主成分とし、その膜厚が15〜30
    μmであることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 単結晶シリコン基板の表面に蓄熱層を形
    成し、この蓄熱層の上面に複数の発熱抵抗体と、これら
    各発熱抵抗体に接続される個別電極及び共通電極とを形
    成するサーマルヘッドの製造方法において、前記蓄熱層
    の形成はTa又はSiの酸化物を主成分とした薄膜材料
    を用い、その膜厚が15〜30μmとなるように、高周
    波イオンプレーティング又はイオンビームアシストを併
    用したエレクトロンビーム蒸着により形成することを特
    徴とするサーマルヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 単結晶シリコン基板の表面に蓄熱層を形
    成し、この蓄熱層の上面に複数の発熱抵抗体と、これら
    各発熱抵抗体に接続される個別電極及び共通電極とを形
    成するサーマルヘッドの製造方法において、前記蓄熱層
    はTa又はSiの酸化物を主成分とした薄膜材料を用
    い、その膜厚を15〜30μmにするとともに、前記発
    熱抵抗体を形成した後、800〜1000℃の高温真空
    アニール処理を行うことを特徴とするサーマルヘッドの
    製造方法。
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