JPH05155876A - 新規抗生物質Mer−AF1032A 及びMer−AF1032B - Google Patents
新規抗生物質Mer−AF1032A 及びMer−AF1032BInfo
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- JPH05155876A JPH05155876A JP4023972A JP2397292A JPH05155876A JP H05155876 A JPH05155876 A JP H05155876A JP 4023972 A JP4023972 A JP 4023972A JP 2397292 A JP2397292 A JP 2397292A JP H05155876 A JPH05155876 A JP H05155876A
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- JP
- Japan
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- mer
- af1032a
- antibiotic
- af1032b
- culture
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P17/00—Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
- C12P17/02—Oxygen as only ring hetero atoms
- C12P17/06—Oxygen as only ring hetero atoms containing a six-membered hetero ring, e.g. fluorescein
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/78—Ring systems having three or more relevant rings
- C07D311/92—Naphthopyrans; Hydrogenated naphthopyrans
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Pyrane Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記の式で示される抗生物質Mer-AF1032A ;
【化1】
及び、下記の式で示される抗生物質Mer-AF1032B 。
【化2】
【効果】 該抗生物質は抗真菌作用を有するので有用で
ある。
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規抗生物質Mer-AF10
32A 及びMer-AF1032B ならびにそれらの製造方法に関す
る。
32A 及びMer-AF1032B ならびにそれらの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、抗真菌性物質としてアンホテリシ
ンB、ナイスタチン、トリコマイシン等のポリエン系物
質、ミコナゾール、ケトコナゾール等のイミダゾール系
物質、フルシトシン等の約20種の物質が知られている
が、これらは毒性や薬効等の観点から充分に満足できる
ものではなく、また、既存の抗真菌性物質の化学修飾に
よる毒性の改善や薬効の増強にも限界があるので、新規
な抗真菌性物質の開発が望まれていた。
ンB、ナイスタチン、トリコマイシン等のポリエン系物
質、ミコナゾール、ケトコナゾール等のイミダゾール系
物質、フルシトシン等の約20種の物質が知られている
が、これらは毒性や薬効等の観点から充分に満足できる
ものではなく、また、既存の抗真菌性物質の化学修飾に
よる毒性の改善や薬効の増強にも限界があるので、新規
な抗真菌性物質の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】従って、本発明は新規な抗真菌性物質及びその
製造方法を提供することを目的とするものである。本発
明者は、上記の課題を解決すべく、種々の土壌から菌株
を分離しその菌株が生産する代謝物質について鋭意検討
を重ねた結果、ペニシリウム属に属する菌株が、培養液
中にカンジダ アルビカンス(C. albicans) に対して抗
菌活性を有する物質を生産することを見出し、引き続き
該物質を単離精製して理化学的性質を検討したところ、
該物質がいかなる既知物質とも理化学的性質が相違し、
かつ優れた抗真菌作用を有することを確認して本発明を
完成するに至った。すなわち本発明は、新規抗生物質Me
r-AF1032A 及びMer-AF1032B 、該抗生物質の製造方法を
提供するものである。
の手段】従って、本発明は新規な抗真菌性物質及びその
製造方法を提供することを目的とするものである。本発
明者は、上記の課題を解決すべく、種々の土壌から菌株
を分離しその菌株が生産する代謝物質について鋭意検討
を重ねた結果、ペニシリウム属に属する菌株が、培養液
中にカンジダ アルビカンス(C. albicans) に対して抗
菌活性を有する物質を生産することを見出し、引き続き
該物質を単離精製して理化学的性質を検討したところ、
該物質がいかなる既知物質とも理化学的性質が相違し、
かつ優れた抗真菌作用を有することを確認して本発明を
完成するに至った。すなわち本発明は、新規抗生物質Me
r-AF1032A 及びMer-AF1032B 、該抗生物質の製造方法を
提供するものである。
【0004】抗生物質Mer-AF1032A は下記の式:
【化3】 で示される抗生物質であり、その理化学的性質は以下に
示す通りである。 (1) 色および形状:淡黄色粉末 (2) 分子式:C31H40O8 (3) マススペクトル(FAB-MS,マトリックス;2,2’−ジチ
オジエタノール) ポジティブ:563[(M+Na)+ ], 540[M+ ], 523[(M+H-H2O)
+ ] ネガティブ:539[(M-H) - ] (4) 融点:123-126 ℃ (5) 比旋光度:[ α ]D 23 =+58.6°(c 0.4, クロロ
ホルム) (6) 紫外線吸収スペクトル:図1に示す通りである。 max nm(ε) メタノール:338.6(sh,21400), 328.0(23800), 315.4(s
h,20800), 239.2(16900);酸性メタノール:340.0(2060
0), 239.8(16500);塩基性メタノール:338.6(sh,2140
0), 324.2(26300), 312.2(26900), 238.8(16600) (7) 赤外線吸収スペクトル:図3に示す通りである(ク
ロロホルム中で測定)。 (cm-1): 3350(br), 2920, 1710, 1685, 1610, 1580, 1
450, 1410, 1380, 1355, 1280, 1180, 1160, 1110, 109
5, 980, 960, 865 (8) 溶解性:クロロホルム、酢酸エチル、メタノールに
1mg/ml以上の溶解性を有し、トルエンには1mg/ml以
下の溶解性を有し、水にはほとんど溶解性を示さない。 (9) 呈色反応:リンモリブデン酸試薬、バニリンリン酸
試薬、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン試薬で呈色す
る。ドラーゲンドルフ試薬、ニンヒドリン試薬、ライド
ン−スミス試薬、塩化第二鉄試薬に呈色しない。 (10)薄層クロマトグラフィーのRf値(メルク社製シリカ
ゲルプレートF-254 ):0.38(クロロホルム:メタノー
ル=7:1) 0.45(トルエン:酢酸エチル:酢酸=40:50:1) (11)1H-NMRスペクトル:図5に示す通りである(重クロ
ロホルム中で測定)。 δTMS(ppm):1.04(3H,d,J=6.6), 1.06(3H,d,J=6.6), 1.
26(3H,s), 1.28(3H,s),1.35(1H,t,J=12.5), 1.78(3H,
s), 2.05(3H,s), 2.20(1H,m), 2.40(1H,m), 2.53(1H,d
d,J=13.9,4.0), 2.58(1H,quintet like,J=7.3), 2.76(1
H,dd,J=13.9,8.4),2.83(1H,br d,J=2.6), 4.13(1H,d,J=
8.1), 5.28(1H,dd,J=8.1,4.0), 5.67(1H,d,J=9.9), 5.7
0(1H,br s), 5.90(1H,d,J=15.0), 5.96(1H,d,J=9.9),
6.10(1H,br s), 6.13(1H,d,J=11.0), 6.24(1H,d,J=12.
1), 6.33(1H,d,J=15.0), 6.65(1H,dd,J=15.0,11.0), 7.
76(1H,dd,J=15.0,12.1) (12)13C-NMR スペクトル:図7に示す通りである(重ク
ロロホルム中で測定し、信号の多重性に関するデータは
DEPT試験によって得た)。δTMS(ppm):208.6s,175.3s,
171.2s, 145.0s, 142.4d, 139.8s, 137.0d, 135.8d, 1
30.3d, 130.0s,128.9d, 128.7d, 128.0d, 127.5d, 119.
6d, 91.7d, 79.3d, 78.2s, 70.0d, 53.7s, 46.9t, 43.8
d, 39.9d, 35.4t, 27.0d, 23.2q, 20.9q, 17.6q, 14.9
q, 13.2q,12.4q (13)中性、酸性、塩基性の区別:シリカゲル薄層クロマ
トグラフィーで展開後、pH指示薬により呈色させた場合
に弱酸性を示す。
示す通りである。 (1) 色および形状:淡黄色粉末 (2) 分子式:C31H40O8 (3) マススペクトル(FAB-MS,マトリックス;2,2’−ジチ
オジエタノール) ポジティブ:563[(M+Na)+ ], 540[M+ ], 523[(M+H-H2O)
+ ] ネガティブ:539[(M-H) - ] (4) 融点:123-126 ℃ (5) 比旋光度:[ α ]D 23 =+58.6°(c 0.4, クロロ
ホルム) (6) 紫外線吸収スペクトル:図1に示す通りである。 max nm(ε) メタノール:338.6(sh,21400), 328.0(23800), 315.4(s
h,20800), 239.2(16900);酸性メタノール:340.0(2060
0), 239.8(16500);塩基性メタノール:338.6(sh,2140
0), 324.2(26300), 312.2(26900), 238.8(16600) (7) 赤外線吸収スペクトル:図3に示す通りである(ク
ロロホルム中で測定)。 (cm-1): 3350(br), 2920, 1710, 1685, 1610, 1580, 1
450, 1410, 1380, 1355, 1280, 1180, 1160, 1110, 109
5, 980, 960, 865 (8) 溶解性:クロロホルム、酢酸エチル、メタノールに
1mg/ml以上の溶解性を有し、トルエンには1mg/ml以
下の溶解性を有し、水にはほとんど溶解性を示さない。 (9) 呈色反応:リンモリブデン酸試薬、バニリンリン酸
試薬、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン試薬で呈色す
る。ドラーゲンドルフ試薬、ニンヒドリン試薬、ライド
ン−スミス試薬、塩化第二鉄試薬に呈色しない。 (10)薄層クロマトグラフィーのRf値(メルク社製シリカ
ゲルプレートF-254 ):0.38(クロロホルム:メタノー
ル=7:1) 0.45(トルエン:酢酸エチル:酢酸=40:50:1) (11)1H-NMRスペクトル:図5に示す通りである(重クロ
ロホルム中で測定)。 δTMS(ppm):1.04(3H,d,J=6.6), 1.06(3H,d,J=6.6), 1.
26(3H,s), 1.28(3H,s),1.35(1H,t,J=12.5), 1.78(3H,
s), 2.05(3H,s), 2.20(1H,m), 2.40(1H,m), 2.53(1H,d
d,J=13.9,4.0), 2.58(1H,quintet like,J=7.3), 2.76(1
H,dd,J=13.9,8.4),2.83(1H,br d,J=2.6), 4.13(1H,d,J=
8.1), 5.28(1H,dd,J=8.1,4.0), 5.67(1H,d,J=9.9), 5.7
0(1H,br s), 5.90(1H,d,J=15.0), 5.96(1H,d,J=9.9),
6.10(1H,br s), 6.13(1H,d,J=11.0), 6.24(1H,d,J=12.
1), 6.33(1H,d,J=15.0), 6.65(1H,dd,J=15.0,11.0), 7.
76(1H,dd,J=15.0,12.1) (12)13C-NMR スペクトル:図7に示す通りである(重ク
ロロホルム中で測定し、信号の多重性に関するデータは
DEPT試験によって得た)。δTMS(ppm):208.6s,175.3s,
171.2s, 145.0s, 142.4d, 139.8s, 137.0d, 135.8d, 1
30.3d, 130.0s,128.9d, 128.7d, 128.0d, 127.5d, 119.
6d, 91.7d, 79.3d, 78.2s, 70.0d, 53.7s, 46.9t, 43.8
d, 39.9d, 35.4t, 27.0d, 23.2q, 20.9q, 17.6q, 14.9
q, 13.2q,12.4q (13)中性、酸性、塩基性の区別:シリカゲル薄層クロマ
トグラフィーで展開後、pH指示薬により呈色させた場合
に弱酸性を示す。
【0005】抗生物質Mer-AF1032B は下記の式:
【化4】 で示される抗生物質であり、その理化学的性質は以下に
示す通りである。 (1) 色および形状:淡黄色粉末 (2) 分子式:C31H40O8 (3) マススペクトル(FAB-MS,マトリックス;2,2’−ジチ
オジエタノール) ポジティブ:563[(M+Na)+ ], 540[M+ ], 523[(M+H-H2O)
+ ] ネガティブ:539[(M-H) - ] (4) 融点:126-129 ℃ (5) 比旋光度:[ α ]D 26 =+57.3°(c 0.075, クロ
ロホルム) (6) 紫外線吸収スペクトル:図2に示す通りである(メ
タノール中で測定)。 max nm(ε) メタノール:338.8(sh,18800), 329.6(19400), 240.2(1
8600) ;酸性メタノール:338.6(18400), 240.0(1800
0);塩基性メタノール:338.8(sh,18600), 321.8(2540
0), 311.0(26900), 239.2(17900) (7) 赤外線吸収スペクトル:図4に示す通りである(ク
ロロホルム中で測定)。 (cm-1): 3375(br), 2900, 1700, 1605, 1445, 1400,
1375, 1350, 1300, 1280, 1255, 1170, 1160, 1110, 11
00, 1085, 975, 860 (8) 溶解性:クロロホルム、酢酸エチル、メタノールに
1mg/ml以上の溶解性を有し、トルエンには1mg/ml以
下の溶解性を有し、水にはほとんど溶解性を示さない。 (9) 呈色反応:リンモリブデン酸試薬、バニリンリン酸
試薬、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン試薬で呈色す
る。ドラーゲンドルフ試薬、ニンヒドリン試薬、ライド
ン−スミス試薬、塩化第二鉄試薬に呈色しない。 (10)薄層クロマトグラフィーのRf値:メルク社製シリカ
ゲルプレートF-254 0.38(クロロホルム:メタノール=7:1) 0.45(トルエン:酢酸エチル:酢酸=40:50:1) (11)1H-NMRスペクトル:図6に示す通りである(重クロ
ロホルム中で測定)。 δTMS(ppm):1.03(3H,d,J=7.0), 1.06(3H,d,J=7.3), 1.
27(3H,s), 1.31(3H,s),1.36(1H,br t,J=13.2), 1.79(3
H,s), 2.04(3H,s), 2.23(1H,td,J=4.8,13.9), 2.42(1H,
m), 2.55(1H,dd,J=13.9,4.0), 2.58(1H,dd,J=8.4,7.3),
2.78(1H,dd,J=14.3,8.4), 2.84(1H,br m), 4.15(1H,d,
J=8.4), 5.29(1H,dd,J=8.4,4.0), 5.69(1H,d,J=9.9),
5.71(1H,br s), 5.83(1H,d,J=15.0), 5.97(1H,d,J=9.
9), 6.10(1H,m), 6.13(1H,d,J=12.8), 6.20(1H,d,J=11.
0), 6.63(1H,dd,J=15.0,11.0), 6.92(1H,d,J=15.0), 7.
89(1H,dd,J=15.0,12.1) (12)13C-NMR スペクトル:図8に示す通りである(重ク
ロロホルム中で測定し、信号の多重性に関するデータは
DEPT試験によって得た)。δTMS(ppm):208.7s,175.2s,
170.6s, 143.8s, 141.1d, 140.1s, 135.8d, 130.4d, 1
30.1s, 129.0d,128.9d, 128.2d, 128.2d, 127.2d, 118.
9d, 91.7d, 79.4d, 78.2s, 70.1d, 53.7s, 46.9t, 44.0
d, 40.0d, 35.4t, 27.0d, 23.2q, 20.9q, 20.9q, 17.6
q, 14.8q,12.3q (13)中性、酸性、塩基性の区別:シリカゲル薄層クロマ
トグラフィーで展開後、pH指示薬により呈色させた場合
に弱酸性を示す。
示す通りである。 (1) 色および形状:淡黄色粉末 (2) 分子式:C31H40O8 (3) マススペクトル(FAB-MS,マトリックス;2,2’−ジチ
オジエタノール) ポジティブ:563[(M+Na)+ ], 540[M+ ], 523[(M+H-H2O)
+ ] ネガティブ:539[(M-H) - ] (4) 融点:126-129 ℃ (5) 比旋光度:[ α ]D 26 =+57.3°(c 0.075, クロ
ロホルム) (6) 紫外線吸収スペクトル:図2に示す通りである(メ
タノール中で測定)。 max nm(ε) メタノール:338.8(sh,18800), 329.6(19400), 240.2(1
8600) ;酸性メタノール:338.6(18400), 240.0(1800
0);塩基性メタノール:338.8(sh,18600), 321.8(2540
0), 311.0(26900), 239.2(17900) (7) 赤外線吸収スペクトル:図4に示す通りである(ク
ロロホルム中で測定)。 (cm-1): 3375(br), 2900, 1700, 1605, 1445, 1400,
1375, 1350, 1300, 1280, 1255, 1170, 1160, 1110, 11
00, 1085, 975, 860 (8) 溶解性:クロロホルム、酢酸エチル、メタノールに
1mg/ml以上の溶解性を有し、トルエンには1mg/ml以
下の溶解性を有し、水にはほとんど溶解性を示さない。 (9) 呈色反応:リンモリブデン酸試薬、バニリンリン酸
試薬、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン試薬で呈色す
る。ドラーゲンドルフ試薬、ニンヒドリン試薬、ライド
ン−スミス試薬、塩化第二鉄試薬に呈色しない。 (10)薄層クロマトグラフィーのRf値:メルク社製シリカ
ゲルプレートF-254 0.38(クロロホルム:メタノール=7:1) 0.45(トルエン:酢酸エチル:酢酸=40:50:1) (11)1H-NMRスペクトル:図6に示す通りである(重クロ
ロホルム中で測定)。 δTMS(ppm):1.03(3H,d,J=7.0), 1.06(3H,d,J=7.3), 1.
27(3H,s), 1.31(3H,s),1.36(1H,br t,J=13.2), 1.79(3
H,s), 2.04(3H,s), 2.23(1H,td,J=4.8,13.9), 2.42(1H,
m), 2.55(1H,dd,J=13.9,4.0), 2.58(1H,dd,J=8.4,7.3),
2.78(1H,dd,J=14.3,8.4), 2.84(1H,br m), 4.15(1H,d,
J=8.4), 5.29(1H,dd,J=8.4,4.0), 5.69(1H,d,J=9.9),
5.71(1H,br s), 5.83(1H,d,J=15.0), 5.97(1H,d,J=9.
9), 6.10(1H,m), 6.13(1H,d,J=12.8), 6.20(1H,d,J=11.
0), 6.63(1H,dd,J=15.0,11.0), 6.92(1H,d,J=15.0), 7.
89(1H,dd,J=15.0,12.1) (12)13C-NMR スペクトル:図8に示す通りである(重ク
ロロホルム中で測定し、信号の多重性に関するデータは
DEPT試験によって得た)。δTMS(ppm):208.7s,175.2s,
170.6s, 143.8s, 141.1d, 140.1s, 135.8d, 130.4d, 1
30.1s, 129.0d,128.9d, 128.2d, 128.2d, 127.2d, 118.
9d, 91.7d, 79.4d, 78.2s, 70.1d, 53.7s, 46.9t, 44.0
d, 40.0d, 35.4t, 27.0d, 23.2q, 20.9q, 20.9q, 17.6
q, 14.8q,12.3q (13)中性、酸性、塩基性の区別:シリカゲル薄層クロマ
トグラフィーで展開後、pH指示薬により呈色させた場合
に弱酸性を示す。
【0006】抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B は
神奈川県秦野市より採取された土壌から分離されたペニ
シリウム属に属する菌株AF1032を培養して得た培養物か
ら単離された。本菌株は、本発明に最も有効に利用しう
る菌株の一例である。本菌株の菌学的性質を示すと以下
の通りである。 1.各種培地における生育形態 培養はすべて26℃で実施し、寒天平板培地上での生育
形態を観察した。 (1) ツァペック寒天培地 生育はやや遅く、2週間の培養でコロニーの直径は26
mmである。コロニー表面は白色のビロード状で、放射状
に少しうねりを生じて生育し液滴の生成は無い。分生子
の形成はほとんど認められないが、長期間培養すると分
生子を着生する。培地中への色素の浸出は無く、コロニ
ー裏面の色は黄味灰色である。
神奈川県秦野市より採取された土壌から分離されたペニ
シリウム属に属する菌株AF1032を培養して得た培養物か
ら単離された。本菌株は、本発明に最も有効に利用しう
る菌株の一例である。本菌株の菌学的性質を示すと以下
の通りである。 1.各種培地における生育形態 培養はすべて26℃で実施し、寒天平板培地上での生育
形態を観察した。 (1) ツァペック寒天培地 生育はやや遅く、2週間の培養でコロニーの直径は26
mmである。コロニー表面は白色のビロード状で、放射状
に少しうねりを生じて生育し液滴の生成は無い。分生子
の形成はほとんど認められないが、長期間培養すると分
生子を着生する。培地中への色素の浸出は無く、コロニ
ー裏面の色は黄味灰色である。
【0007】(2) 麦芽エキス寒天培地 生育はやや遅く、2週間の培養でコロニーの直径は25mm
である。コロニー表面の生育はビロード状であり菌糸が
3〜5mmの高さに盛り上がるように生育し、中心部は明
るい灰色を呈する。液滴の生成は無く、灰色の生育部分
では分生子を多数着生している。培地中に色素の浸出は
無く、コロニー裏面の色は黄味茶色である。 2.形態的性状 麦芽エキス寒天培地の培養で、分生子柄は気中菌糸から
発生し柄は7.0 〜20μm ×1.8 〜2.0 μm と短く、表面
は平滑で頂嚢は無いが先端部には少し膨らみがある。柄
の先端にはペニシルスを単生して、5〜8個のアンプル
状の梗子(6.0〜8.5 μm ×2.0 〜2.5 μm )を形成
し、その先が細長くなるものも認められる。分生子は梗
子の先端に着生し球状〜半球状であり、大きさは直径1.
8 〜3.0 μm で表面には多くの突起がみられ、不定形の
分生子鎖として形成される。
である。コロニー表面の生育はビロード状であり菌糸が
3〜5mmの高さに盛り上がるように生育し、中心部は明
るい灰色を呈する。液滴の生成は無く、灰色の生育部分
では分生子を多数着生している。培地中に色素の浸出は
無く、コロニー裏面の色は黄味茶色である。 2.形態的性状 麦芽エキス寒天培地の培養で、分生子柄は気中菌糸から
発生し柄は7.0 〜20μm ×1.8 〜2.0 μm と短く、表面
は平滑で頂嚢は無いが先端部には少し膨らみがある。柄
の先端にはペニシルスを単生して、5〜8個のアンプル
状の梗子(6.0〜8.5 μm ×2.0 〜2.5 μm )を形成
し、その先が細長くなるものも認められる。分生子は梗
子の先端に着生し球状〜半球状であり、大きさは直径1.
8 〜3.0 μm で表面には多くの突起がみられ、不定形の
分生子鎖として形成される。
【0008】以上の性状から本菌は、カビの一種であ
り、ペニシリウム属(Penicillium)に属する菌であっ
た。形態的性状から、ジエイ、アイ、ピット、1979(J.
I.Pitt,1979) のザ ジーナス ペニシリウム(The gen
us Penicillium)を参考に該当する菌種を検索したが特
定することは出来なかった。そこで本菌をペニシリウム
エスピー、Mer-AF1032 (Penicillium sp.Mer-AF1032)
と命名した。
り、ペニシリウム属(Penicillium)に属する菌であっ
た。形態的性状から、ジエイ、アイ、ピット、1979(J.
I.Pitt,1979) のザ ジーナス ペニシリウム(The gen
us Penicillium)を参考に該当する菌種を検索したが特
定することは出来なかった。そこで本菌をペニシリウム
エスピー、Mer-AF1032 (Penicillium sp.Mer-AF1032)
と命名した。
【0009】本発明者らは本菌をペニシリウム エスピ
ー、 Mer-AF1032 として工業技術院微生物工業技術研究
所にFERM P−12157の番号で寄託している。本発明
の抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B は、上記菌株
を栄養源含有培地に接種し、好気的に培養することによ
り製造される。抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B
の生産菌としては、上記菌株に限らず、ペニシリウム屬
に属し抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B を生産す
る能力を有するものであれば、すべて本発明に利用でき
る。また、本発明の範囲には、これらの抗生物質の塩も
含まれるが、培養により得たMer-AF1032A 又はMer-AF10
32B を当業者に周知の方法で所望の塩に変換することに
より製造できる。
ー、 Mer-AF1032 として工業技術院微生物工業技術研究
所にFERM P−12157の番号で寄託している。本発明
の抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B は、上記菌株
を栄養源含有培地に接種し、好気的に培養することによ
り製造される。抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B
の生産菌としては、上記菌株に限らず、ペニシリウム屬
に属し抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B を生産す
る能力を有するものであれば、すべて本発明に利用でき
る。また、本発明の範囲には、これらの抗生物質の塩も
含まれるが、培養により得たMer-AF1032A 又はMer-AF10
32B を当業者に周知の方法で所望の塩に変換することに
より製造できる。
【0010】上記微生物の培養方法は、原則的には一般
微生物の培養法に準ずるが、通常は液体培養による振盪
培養法、通気攪拌培養法などの好気的条件下で行なうの
が好適である。培養に用いられる培地としては、ペニシ
リウム属に属する微生物が利用できる栄養源を含有する
培地であればよく、各種の合成培地、半合成培地、天然
培地などいずれも用いることができる。培地組成として
は炭素源としてのグルコース、シュークロース、フルク
トース、グリセリン、デキストリン、澱粉、糖蜜、コー
ン・スティープ・リカー、有機酸などを単独または組み
合わせて用い得る。窒素源としてはファーマメディア、
ペプトン、肉エキス、酵母エキス、大豆粉、カゼイン、
アミノ酸、尿素などの有機窒素源、硝酸ナトリウム、硫
酸アンモニウムなどの無機窒素源を単独または組み合わ
せて用い得る。ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウ
ム塩、リン酸塩、その他の重金属塩なども必要に応じて
添加使用され得る。なお、培養中発泡の著しいときは公
知の各種消泡剤を適宜培地中に添加することもできる
が、その添加は目的物質の生産に悪影響をあたえないも
のとする必要がある。例えば0.05%以下で使用するこ
とが好ましい。
微生物の培養法に準ずるが、通常は液体培養による振盪
培養法、通気攪拌培養法などの好気的条件下で行なうの
が好適である。培養に用いられる培地としては、ペニシ
リウム属に属する微生物が利用できる栄養源を含有する
培地であればよく、各種の合成培地、半合成培地、天然
培地などいずれも用いることができる。培地組成として
は炭素源としてのグルコース、シュークロース、フルク
トース、グリセリン、デキストリン、澱粉、糖蜜、コー
ン・スティープ・リカー、有機酸などを単独または組み
合わせて用い得る。窒素源としてはファーマメディア、
ペプトン、肉エキス、酵母エキス、大豆粉、カゼイン、
アミノ酸、尿素などの有機窒素源、硝酸ナトリウム、硫
酸アンモニウムなどの無機窒素源を単独または組み合わ
せて用い得る。ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウ
ム塩、リン酸塩、その他の重金属塩なども必要に応じて
添加使用され得る。なお、培養中発泡の著しいときは公
知の各種消泡剤を適宜培地中に添加することもできる
が、その添加は目的物質の生産に悪影響をあたえないも
のとする必要がある。例えば0.05%以下で使用するこ
とが好ましい。
【0011】培地のpHは微生物の至適pH範囲、通常中性
付近とするのが望ましい。培養温度は、微生物が良好に
生育する温度、通常20〜40℃、特に好ましくは30
℃付近に保つのがよい。培養時間は液体培養の場合、1
〜5日間程度、好ましくは88時間である。もちろん上
述した各種の培養条件は、使用微生物の種類や特性、外
部条件などに応じて適宜変更でき、またそれぞれに応じ
て上記範囲から最適条件を選択、調節される。
付近とするのが望ましい。培養温度は、微生物が良好に
生育する温度、通常20〜40℃、特に好ましくは30
℃付近に保つのがよい。培養時間は液体培養の場合、1
〜5日間程度、好ましくは88時間である。もちろん上
述した各種の培養条件は、使用微生物の種類や特性、外
部条件などに応じて適宜変更でき、またそれぞれに応じ
て上記範囲から最適条件を選択、調節される。
【0012】培養液中に蓄積された抗生物質Mer-AF1032
A およびMer-AF1032B は培養後、濾過、遠心分離、抽出
などのそれ自体既知の分離法により菌体を除去し、その
濾液、上澄液、抽出液などから回収することができる。
分離・精製はそれ自体既知の種々の方法で行なうことが
できる。例えば、酢酸エチル、n−ブタノールでの溶媒
抽出;活性炭、アンバーライトXAD(ローム・アンド
・ハース社製)、ダイアイオンHP−20(三菱化成社
製)などへの吸着とメタノール水、アセトン水などによ
る溶出;セファデックスLH−20(ファルマシア社
製)、バイオ・ゲルP−2(バイオ・ラッド社製)など
によるゲル濾過;シリカゲル、アルミナなどによるカラ
ム法または薄層クロマトグラフィー;順相あるいは逆相
カラムを用いた分取高速液体クロマトグラフィー(分取
HPLC)などを単独であるいは適宜組み合わせ、さら
に場合によっては反復使用することによって分離、精製
することができる。
A およびMer-AF1032B は培養後、濾過、遠心分離、抽出
などのそれ自体既知の分離法により菌体を除去し、その
濾液、上澄液、抽出液などから回収することができる。
分離・精製はそれ自体既知の種々の方法で行なうことが
できる。例えば、酢酸エチル、n−ブタノールでの溶媒
抽出;活性炭、アンバーライトXAD(ローム・アンド
・ハース社製)、ダイアイオンHP−20(三菱化成社
製)などへの吸着とメタノール水、アセトン水などによ
る溶出;セファデックスLH−20(ファルマシア社
製)、バイオ・ゲルP−2(バイオ・ラッド社製)など
によるゲル濾過;シリカゲル、アルミナなどによるカラ
ム法または薄層クロマトグラフィー;順相あるいは逆相
カラムを用いた分取高速液体クロマトグラフィー(分取
HPLC)などを単独であるいは適宜組み合わせ、さら
に場合によっては反復使用することによって分離、精製
することができる。
【0013】次に抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032
B の液体培地希釈法による各種微生物に対する抗菌スペ
クトルを表1に示す。 表1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 検定菌 最小発育阻止濃度(μg /ml) Mer-AF1032A Mer-AF1032B ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ カンジダ アルビカンス 5-305 3.13 6.25 ( Candida albicans ) カンジダ アルビカンス 40009 3.13 6.25 ( Candida albicans ) カンジダ アルビカンス DCU1001 3.13 6.25 ( Candida albicans ) カンジダ アルビカンス 3147 3.13 6.25 ( Candida albicans ) サッカロミセス セルビジエ > 100 >100 ( Saccharomyces cerevisiae ) アスペルギルス フミガタス IFM41088 50 >100 ( Aspergillus fumigatus ) アスペルギルス フミガタス IFM4942 50 >100 ( Aspergillus fumigatus ) スタフィロコッカス アウレウス 209P > 100 >100 ( Staphylococcus aureus ) バチルス サブチリス ATCC6633 100 >100 ( Bacillus subtilis ) エシェリヒア コリ K-12 > 100 >100 ( Escherichia coli ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 培地 真菌: YNBG、pH6.4 細菌: ミューラーヒントン培地、pH7.0 培養温度:35℃ 判定 :真菌は40時間後に、細菌は20時間後にそ
れぞれ肉眼で判定 以上の結果から抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B
は、カンジダ アルビカンス (Candida albicans )及び
アスペルギルス フミガタス (Aspergillus fumigatus
) に対して抗菌活性を有していることが明らかであ
る。
B の液体培地希釈法による各種微生物に対する抗菌スペ
クトルを表1に示す。 表1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 検定菌 最小発育阻止濃度(μg /ml) Mer-AF1032A Mer-AF1032B ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ カンジダ アルビカンス 5-305 3.13 6.25 ( Candida albicans ) カンジダ アルビカンス 40009 3.13 6.25 ( Candida albicans ) カンジダ アルビカンス DCU1001 3.13 6.25 ( Candida albicans ) カンジダ アルビカンス 3147 3.13 6.25 ( Candida albicans ) サッカロミセス セルビジエ > 100 >100 ( Saccharomyces cerevisiae ) アスペルギルス フミガタス IFM41088 50 >100 ( Aspergillus fumigatus ) アスペルギルス フミガタス IFM4942 50 >100 ( Aspergillus fumigatus ) スタフィロコッカス アウレウス 209P > 100 >100 ( Staphylococcus aureus ) バチルス サブチリス ATCC6633 100 >100 ( Bacillus subtilis ) エシェリヒア コリ K-12 > 100 >100 ( Escherichia coli ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 培地 真菌: YNBG、pH6.4 細菌: ミューラーヒントン培地、pH7.0 培養温度:35℃ 判定 :真菌は40時間後に、細菌は20時間後にそ
れぞれ肉眼で判定 以上の結果から抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B
は、カンジダ アルビカンス (Candida albicans )及び
アスペルギルス フミガタス (Aspergillus fumigatus
) に対して抗菌活性を有していることが明らかであ
る。
【0014】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、これによって本発明が限定されるものでは
ない。なお、培地におけるパーセント(%)は、特に断
わりのない限り、重量/容量パーセントを示す。 実施例1 AF1032株の斜面培地(ポテト・デキストロース寒天培
地)から1白金耳を100mlの種培地(馬鈴薯デンプン
2%、グルコース1%、大豆粉2%、リン酸1カリウム
0.1 %、硫酸マグネシウム0.05%、pH無調整)を入れた
500ml容の三角フラスコに接種し、28℃で3日間回
転振盪機上で培養して種培養液を得た。この種培養液3
00mlを上記と同じ組成の培地5Lを含む10L容ジャ
ーファーメンターに接種して、28℃で88時間通気攪
拌培養(通気量5L/min 、攪拌300r.p.m.)を行な
った。培養終了後、培養液(約10L)を遠心分離によ
り菌体と上清に分け、約8Lの培養上清を回収した。こ
の培養上清を5N塩酸でpH3に調整した後、8Lの酢酸
エチルで抽出を行なった。得られた酢酸エチル抽出液を
飽和食塩水8Lで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾
燥した後、減圧下に濃縮乾固して固形物7.2 gを得た。
これをクロロホルム50mlに溶かし、あらかじめクロロ
ホルムで充填したシリカゲルカラム(ワコーゲルC−3
00、3φ×47cm)に吸着させ、クロロホルム100
mlで洗浄後、クロロホルム/メタノール混液(20:
1)800mlで展開し、溶出液を約10mlずつ分取し
た。抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B の検出は、
各フラクションのペーパーディスク法による抗菌活性測
定(検定菌:カンジダアルビカンス)とクロロホルム/
メタノール混液(10:1)を展開溶媒とするシリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー(メルク社製、Art.5715、バ
ニリン・リン酸発色)で行ない、活性を示すフラクショ
ンを集め、減圧下に濃縮乾固した。この乾固物をトルエ
ン/酢酸エチル/酢酸混液(50:30:1)5mlに溶
かし、再シリカゲルカラムクロマトグラフィーを行なっ
た。即ち、あらかじめ同じ組成の展開液で充填したシリ
カゲルカラム(メルク社製、Art.7734. 3φ×50cm)
に付し、同じ組成の展開液800mlで展開し、溶出液を
約10mlずつ分取した。抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-
AF1032B の検出は、先と同様に各フラクションのペーパ
ーディスク法による抗菌活性測定(検定菌:カンジダア
ルビカンス)とトルエン/酢酸エチル/酢酸混液(5
0:50:1)を展開溶媒とするシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製、Art.5715、バニリン・リン
酸発色)で行ない、活性を有し、シリカゲル薄層クロマ
トグラフィーで単一スポットをなすフラクションを集め
た。この活性画分を減圧下100mlまで濃縮して5%炭
酸水素ナトリウム水100mlで洗浄後、減圧下に濃縮乾
固して粗精製物240mgを得た。これをメタノール3ml
に溶かしあらかじめメタノールで充填したセファデック
スLH−20カラム(ファルマシア社製、2.2 φ×50
cm)に付し、メタノールで展開し、溶出液を5mlずつ分
取した。抗菌活性及びシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ーで抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B を検出し、
シリカゲル薄層クロマトグラフィー上で単一スポットを
なす活性画分を集めた。更に精製は分取HPLCを用い
て行なった。即ち、先の活性画分のメタノールを減圧下
に除いた後、70%(v/v)メタノール/0.05M酢酸−ト
リエチルアミン水溶液(pH6.5 )5mlに溶かし、カラ
ム:YMC-PackS-343I-15 ODS、2φ×25cm、移
動相:74%(v/v)メタノール/0.05M酢酸−トリエチ
ルアミン水溶液(pH6.5 )、流速:7.0 ml/min、検出:
UV340nmの条件で、1mlずつ5回に分けて分取を行
ない、二つの抗生物質Mer-AF1032A とMer-AF1032B を保
持時間23.0分、31.6分にピークとしてそれぞれ分取し
た。分取した画分は減圧下にメタノールを除いた後、凍
結乾燥を行ない抗生物質Mer-AF1032A とMer-AF1032B を
それぞれ50mg、34mgを得た。
説明するが、これによって本発明が限定されるものでは
ない。なお、培地におけるパーセント(%)は、特に断
わりのない限り、重量/容量パーセントを示す。 実施例1 AF1032株の斜面培地(ポテト・デキストロース寒天培
地)から1白金耳を100mlの種培地(馬鈴薯デンプン
2%、グルコース1%、大豆粉2%、リン酸1カリウム
0.1 %、硫酸マグネシウム0.05%、pH無調整)を入れた
500ml容の三角フラスコに接種し、28℃で3日間回
転振盪機上で培養して種培養液を得た。この種培養液3
00mlを上記と同じ組成の培地5Lを含む10L容ジャ
ーファーメンターに接種して、28℃で88時間通気攪
拌培養(通気量5L/min 、攪拌300r.p.m.)を行な
った。培養終了後、培養液(約10L)を遠心分離によ
り菌体と上清に分け、約8Lの培養上清を回収した。こ
の培養上清を5N塩酸でpH3に調整した後、8Lの酢酸
エチルで抽出を行なった。得られた酢酸エチル抽出液を
飽和食塩水8Lで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾
燥した後、減圧下に濃縮乾固して固形物7.2 gを得た。
これをクロロホルム50mlに溶かし、あらかじめクロロ
ホルムで充填したシリカゲルカラム(ワコーゲルC−3
00、3φ×47cm)に吸着させ、クロロホルム100
mlで洗浄後、クロロホルム/メタノール混液(20:
1)800mlで展開し、溶出液を約10mlずつ分取し
た。抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B の検出は、
各フラクションのペーパーディスク法による抗菌活性測
定(検定菌:カンジダアルビカンス)とクロロホルム/
メタノール混液(10:1)を展開溶媒とするシリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー(メルク社製、Art.5715、バ
ニリン・リン酸発色)で行ない、活性を示すフラクショ
ンを集め、減圧下に濃縮乾固した。この乾固物をトルエ
ン/酢酸エチル/酢酸混液(50:30:1)5mlに溶
かし、再シリカゲルカラムクロマトグラフィーを行なっ
た。即ち、あらかじめ同じ組成の展開液で充填したシリ
カゲルカラム(メルク社製、Art.7734. 3φ×50cm)
に付し、同じ組成の展開液800mlで展開し、溶出液を
約10mlずつ分取した。抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-
AF1032B の検出は、先と同様に各フラクションのペーパ
ーディスク法による抗菌活性測定(検定菌:カンジダア
ルビカンス)とトルエン/酢酸エチル/酢酸混液(5
0:50:1)を展開溶媒とするシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製、Art.5715、バニリン・リン
酸発色)で行ない、活性を有し、シリカゲル薄層クロマ
トグラフィーで単一スポットをなすフラクションを集め
た。この活性画分を減圧下100mlまで濃縮して5%炭
酸水素ナトリウム水100mlで洗浄後、減圧下に濃縮乾
固して粗精製物240mgを得た。これをメタノール3ml
に溶かしあらかじめメタノールで充填したセファデック
スLH−20カラム(ファルマシア社製、2.2 φ×50
cm)に付し、メタノールで展開し、溶出液を5mlずつ分
取した。抗菌活性及びシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ーで抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B を検出し、
シリカゲル薄層クロマトグラフィー上で単一スポットを
なす活性画分を集めた。更に精製は分取HPLCを用い
て行なった。即ち、先の活性画分のメタノールを減圧下
に除いた後、70%(v/v)メタノール/0.05M酢酸−ト
リエチルアミン水溶液(pH6.5 )5mlに溶かし、カラ
ム:YMC-PackS-343I-15 ODS、2φ×25cm、移
動相:74%(v/v)メタノール/0.05M酢酸−トリエチ
ルアミン水溶液(pH6.5 )、流速:7.0 ml/min、検出:
UV340nmの条件で、1mlずつ5回に分けて分取を行
ない、二つの抗生物質Mer-AF1032A とMer-AF1032B を保
持時間23.0分、31.6分にピークとしてそれぞれ分取し
た。分取した画分は減圧下にメタノールを除いた後、凍
結乾燥を行ない抗生物質Mer-AF1032A とMer-AF1032B を
それぞれ50mg、34mgを得た。
【0015】抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-AF1032B 又
はそれらの生理学的に許容しうる塩は、常法により錠
剤、散剤、カプセル剤、注射剤、吸入剤、外用剤等の製
剤とすることができ、経口または非経口投与により抗真
菌剤として臨床に供される。投与量は治療すべき症状及
び投与方法により異なるが、例えば成人1日あたり10
0〜1000mg、好ましくは200〜600mgである。
はそれらの生理学的に許容しうる塩は、常法により錠
剤、散剤、カプセル剤、注射剤、吸入剤、外用剤等の製
剤とすることができ、経口または非経口投与により抗真
菌剤として臨床に供される。投与量は治療すべき症状及
び投与方法により異なるが、例えば成人1日あたり10
0〜1000mg、好ましくは200〜600mgである。
【0016】
【発明の効果】本発明の抗生物質Mer-AF1032A 及びMer-
AF1032B は抗真菌活性を有し、また理化学的性質より従
来の抗真菌性抗生物質に見られない新規な骨格を有する
のが特徴である。これらの性質に基づき本発明の抗生物
質Mer-AF1032A およびMer-AF1032B は医薬、農薬あるい
はそれらへの変換用素材として用いることが期待され
る。
AF1032B は抗真菌活性を有し、また理化学的性質より従
来の抗真菌性抗生物質に見られない新規な骨格を有する
のが特徴である。これらの性質に基づき本発明の抗生物
質Mer-AF1032A およびMer-AF1032B は医薬、農薬あるい
はそれらへの変換用素材として用いることが期待され
る。
【図1】抗生物質Mer-AF1032A のメタノール中(実
線)、酸性メタノール中(点線)、塩基性メタノール中
(破線)での紫外線吸収スペクトルを示す。
線)、酸性メタノール中(点線)、塩基性メタノール中
(破線)での紫外線吸収スペクトルを示す。
【図2】抗生物質Mer-AF1032B のメタノール中(実
線)、酸性メタノール中(点線)、塩基性メタノール中
(破線)での紫外線吸収スペクトルを示す。
線)、酸性メタノール中(点線)、塩基性メタノール中
(破線)での紫外線吸収スペクトルを示す。
【図3】抗生物質Mer-AF1032A のクロロホルム溶液での
赤外線吸収スペクトルを示す。
赤外線吸収スペクトルを示す。
【図4】抗生物質Mer-AF1032B のクロロホルム溶液での
赤外線吸収スペクトルを示す。
赤外線吸収スペクトルを示す。
【図5】抗生物質Mer-AF1032A の重クロロホルム溶液中
での400MHz1H-NMR スペクトルを示す。
での400MHz1H-NMR スペクトルを示す。
【図6】抗生物質Mer-AF1032B の重クロロホルム溶液中
での400MHz1H-NMR スペクトルを示す。
での400MHz1H-NMR スペクトルを示す。
【図7】抗生物質Mer-AF1032A の重クロロホルム溶液中
での100MHz13C-NMRスペクトルを示す。
での100MHz13C-NMRスペクトルを示す。
【図8】抗生物質Mer-AF1032B の重クロロホルム溶液中
での100MHz13C-NMRスペクトルを示す。
での100MHz13C-NMRスペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴本 憲夫 神奈川県茅ヶ崎市松ヶ丘2−2−52−202 (72)発明者 吉岡 武男 神奈川県綾瀬市上土棚1959 グリーンハイ ツ3−3102 (72)発明者 熊本 俊彦 神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡1−9−12 (72)発明者 西田 浩史 神奈川県横須賀市津久井568 グリーンハ イツ11−3−503 (72)発明者 岡本 六郎 神奈川県藤沢市花の木2−18
Claims (4)
- 【請求項1】 下記の式で示される抗生物質Mer-AF1032
A 。 【化1】 - 【請求項2】 下記の式で示される抗生物質Mer-AF1032
B 。 【化2】 - 【請求項3】 ペニシリウム属に属する抗生物質Mer-AF
1032A生産菌を培養し、培養物から抗生物質Mer-AF1032A
を採取することを特徴とする抗生物質Mer-AF1032A の
製造法。 - 【請求項4】 ペニシリウム属に属する抗生物質Mer-AF
1032B 生産菌を培養し、培養物から抗生物質Mer-AF1032
B を採取することを特徴とする抗生物質Mer-AF1032B の
製造法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4023972A JPH05155876A (ja) | 1991-05-22 | 1992-02-10 | 新規抗生物質Mer−AF1032A 及びMer−AF1032B |
| US07/885,771 US5232943A (en) | 1991-05-22 | 1992-05-20 | Antibiotics mer-af1032a and mer-af1032b |
| EP92108565A EP0514884A1 (en) | 1991-05-22 | 1992-05-21 | Novel antibiotics MER-AF1032A and MER-AF1032B |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14522291 | 1991-05-22 | ||
| JP3-145222 | 1991-05-22 | ||
| JP4023972A JPH05155876A (ja) | 1991-05-22 | 1992-02-10 | 新規抗生物質Mer−AF1032A 及びMer−AF1032B |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05155876A true JPH05155876A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=26361424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4023972A Pending JPH05155876A (ja) | 1991-05-22 | 1992-02-10 | 新規抗生物質Mer−AF1032A 及びMer−AF1032B |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5232943A (ja) |
| EP (1) | EP0514884A1 (ja) |
| JP (1) | JPH05155876A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110791545A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-02-14 | 合生元(广州)健康产品有限公司 | 一种检测双歧杆菌的培养基及检测方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0412160A4 (en) * | 1988-04-14 | 1991-09-11 | Yamanouchi Pharmaceutical Co. Ltd. | Substance q-2819 and process for its preparation |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP4023972A patent/JPH05155876A/ja active Pending
- 1992-05-20 US US07/885,771 patent/US5232943A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-05-21 EP EP92108565A patent/EP0514884A1/en not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110791545A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-02-14 | 合生元(广州)健康产品有限公司 | 一种检测双歧杆菌的培养基及检测方法 |
| CN110791545B (zh) * | 2019-11-22 | 2020-05-26 | 合生元(广州)健康产品有限公司 | 一种检测双歧杆菌的培养基及检测方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5232943A (en) | 1993-08-03 |
| EP0514884A1 (en) | 1992-11-25 |
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