JPH05159281A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05159281A
JPH05159281A JP32605091A JP32605091A JPH05159281A JP H05159281 A JPH05159281 A JP H05159281A JP 32605091 A JP32605091 A JP 32605091A JP 32605091 A JP32605091 A JP 32605091A JP H05159281 A JPH05159281 A JP H05159281A
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magnetic recording
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JP32605091A
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English (en)
Inventor
Shigeto Goto
成人 後藤
Ryosuke Isobe
亮介 磯辺
Takahiro Mori
孝博 森
Kunitsuna Sasaki
邦綱 佐々木
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性が良好で、かつ走行性のよい高性能磁
気記録媒体の提供。 【構成】 磁性層を含み複数の構成層からなり、最上層
の硬膜物性と最上層以外の少くとも1層の硬膜物性とを
異にすることを特徴とする磁気記録媒体。前記最上層の
硬膜物性を、イソシアネート基を1分子当り2重量%以
上含有する数平均分子量2000以上のポリウレタンによっ
て整える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に関する。
【0002】
【発明の背景】近年ハイエイト(Hi-8)或はハイビ
ジョン用として磁気テープ等の磁気記録媒体に対する性
能適合の要求が厳しくなって来ている。
【0003】Hi-8やハイビジョン用に対応するに
は、磁性層の超平滑化が必須であるが、それには磁性粉
だけではなく、研磨剤も微粒子化する必要がある。しか
し、磁性層が単層構成であると、強磁性層金属粉を用い
た場合には潤滑剤が磁性粉に強く吸着され易く、走行耐
久性に問題が生じる。
【0004】また特開平2-110823号には磁性層を2層以
上とし、下層にはBET値35m2/g以上のコバルト含有酸
化鉄を用いることでC/Nを向上させる技術が開示され
ている。しかし、用いられているα-アルミナの量が比
較的少量であり、また微粒子のカーボンブラックが用い
られているため、高温高湿下、低湿下での走行耐久性に
問題があった。
【0005】更に特開平2-208822号には磁性層を複層化
と、最上層に平均粒径0.3μm以下の研磨剤を最上層以外
の磁性層に平均粒径0.3μm以上の研磨剤を用いて、電極
変換特性を持ちつつ、摺動ノイズ、ヘッド白濁を改良す
る技術が開示されている。この技術はS−VHS程度の
画質システムにはよく適応するが、Hi-8さらには、
ハイビジョン用のテープとしては、下層に用いられる研
磨剤が大きすぎて、所望の電気特性をうることができな
い。即ち、最上層の表面性はそれに隣接する層の表面の
影響を強くうけ、隣接する層の表面性はそこに含まれる
研磨剤の平均粒径に強く依存している。Hi-8やハイ
ビジョンテープでは最上層の表面性を向上させるため
に、最上層に隣接する層の表面性を大きく向上させる必
要がある。
【0006】他方表面性の改善には層物性、硬膜性から
の検討が行われている。
【0007】特開平3-141020号において、主鎖に直接結
合していない水酸基を2重量%以下含む塩化ビニル系重
合体とイソシアネート基を1分子当り2.3個以上有す
る数平均の分子量2000以上のポリウレタンを磁性粉のバ
インダとし、かつ両バインダが架橋されている媒体が開
示されている。
【0008】この技術によれば低分子量のポリイソシア
ネートを使用しないでもすむため、従来より問題となっ
ていたカレンダヒートロール汚れの発生による生産性の
低下を防止できる利点があった。
【0009】しかし、ポリイソシアネートを使用しない
代りにポリウレタンに残存するイソシアネートを活用す
るので、ポリウレタンの量を比較的多く使用するに従
い、塗液の停滞安定性が悪くなるという問題がおこっ
た。停滞安定性の問題を改良するためには、上記のイソ
シアネート基を含むポリウレタンのバインダ中の比率を
50wt%以下、より好ましくは30wt%以下とするのがより
好ましいが、そのようにテープを設計すると、イソシア
ネート基が比較的少くなるため、テープの物性が劣化す
るという問題が発生した。そのため40℃,80%RHといっ
た高湿多湿下でテープを走行させた場合、テープが貼り
ついてストップするといった現象がみられた。特に最上
層に強磁性金属粉を用いた場合は、潤滑剤が金属粉に吸
着されやすいため、摩擦が上昇する傾向にあり、テープ
物性の劣化と相俟って、走行ストップが多発した。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は;生産性が良好で、かつ
走行性のよい高性能磁気記録媒体の提供にある。
【0011】
【発明の構成】前記本発明の目的は;磁性層を含み複数
の構成層からなり、最上層の硬膜物性と最上層以外の少
くとも1層の硬膜物性とを異にすることを特徴とする磁
気記録媒体によって達成される。
【0012】本発明の態様においては、前記最上層の硬
膜物性が、イソシアネート基を1分子当り2重量%以上
含有する数平均分子量2000以上ポリウレタンによって整
えられることが好ましく、更に前記イソシアネート基を
1分子当り2〜6重量%含有し数平均分子量が2000〜50
00であることが好ましい。
【0013】また前記最上層以外の少くとも1層の硬膜
物性が数平均分子量1000以下のポリイソシアネート化合
物で整えられることが好ましい。
【0014】更に前記最上層が磁性層である場合には、
該前記最上層磁性層の膜厚は0.5μ以下であることが好
ましい。
【0015】尚、本発明の態様においては硬膜物性と
は、硬化処理を行った構成層のヤング率、粘着性、摩擦
抵抗及び耐久性を含んだ実用的に問題となる物性を謂
う。
【0016】テープの物性劣化を防止するために、テー
プを重層構成とし、最上層にイソシアネート基を含有
し、数平均分子量2000以上のポリウレタンを含有させた
本発明構成にすることでカレンダヒートロール汚れの発
生による生産性の低下を防止することができる。またテ
ープの物性劣化を防止するために、下層にはテープ物性
の向上した、例えばヤング率の高い層を設けることで、
テープ全体の物性が向上し、40℃,80%RHといった高温
多湿下でテープを走行させた場合でもテープの貼着きに
よる走行ストップは発生しない。
【0017】全体のテープ物性の向上には、最上層の膜
厚は0.5μ以下であることが好ましく、0.1〜0.4μが特
に好都合である。
【0018】また最上層以外の少くとも1層にポリイソ
シアネートを含有することでテープの物性を向上させる
ことができる。
【0019】本発明において硬膜物性を整えるために用
いられるポリウレタンは主として、ポリイソシアネート
とポリオール及び必要に応じ他の共重合体との反応で製
造され、そして遊離イソシアネート基及び/又はヒドロ
キシル基を含有するウレタン樹脂またはウレタンプレポ
リマーの形であってもよい。
【0020】イソシアネート成分としては種々のジイソ
シアネート化合物、例えばヘキサメチレンジイソシアネ
ート(HMDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、水添化MDI(H12MDI)、トルレンジイソシアネート
(TDI)、1,5-ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ト
リジンジイソシアネート(TODI)、リジンジイソシアネ
ートメチルエステル(LDT)、イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)等が使用できる。また必要に応じて、1,4-
ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,3-ブタンジ
オール等の低分子多官能アルコールを使用して、分子量
の調節、樹脂物性の調節等を行う。
【0021】本発明において、共重合成分のジイソシア
ネートとしては、前記IPDI及びTDIが好ましく、これら
を用いることによってポリウレタンの凝集性が少く、溶
解性及びフィラー類の分散性が良好となる。
【0022】本発明の磁気テープの磁性層等構成層の耐
久性等の硬膜物性を向上させるために各種硬化剤を含有
させる。例えばイソシアネートを含有させる。
【0023】使用できる芳香族イソシアネートは、例え
ばトリレンジイソシアネート(TDI)等及びこれらイソ
シアネートと活性水素化合物との付加体などがあり、平
均分子量としては1000以下、特に100〜1000の範囲のも
のが好適である。
【0024】又脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)等及びこれらイソシ
アネートと活性水素化合物の付加体等が挙げられる。こ
れらの脂肪族イソシアネート及びこれらイソシアネート
と活性水素化合物の付加体などの中でも、好ましいのは
分子量が100〜1000の範囲のものである。脂肪族イソシ
アネートのなかでも非脂環式のイソシアネート及びこれ
ら化合物と活性水素化合物の付加体が好ましい。
【0025】このポリイソシアネート系硬化剤として
は、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネート等の2
官能イソシアネート、コロネートL(商品名;日本ポリ
ウレタン工業(株)製)、デスモジュールL(商品名;
バイエル社製)等の3官能イソシアネート、また硬化剤
として使用可能であるポリイソシアネートであるものを
いずれも使用することができる。
【0026】前記硬化剤の使用量は、通常、全バインダ
量の5〜80重量部である。
【0027】本発明においては用いられるバインダは、
必要に応じ従来用いられている非変性もしくは極性基導
入により変性した塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂
或いはポリエステル樹脂を混用することもできるし、更
に繊維素系樹脂、フェノキシ樹脂或は特定の使用方式を
有する熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子
線照射硬化型樹脂等を併用してもよい。
【0028】前記した樹脂は長短相補って、本発明の構
成層例えばバックコート層、磁性層、保護層或いは接着
層の構成バインダとして種類、量の最適点を選んで使用
することができる。
【0029】本発明に係る磁性層を形成する強磁性粉末
において、最上層磁性層においてはFe-Al系の強磁性の
合金粉末が好ましく、Fe-Al合金粉末、Fe-Al-Ni合金粉
末、Fe-Al-Ca合金粉末、Fe-Al-Ca-Ni合金粉末、Fe-Ni-C
o-Al-Si合金粉末、Fe-Ni-Si-Al金粉末、Fe-Ni-Si-Al-Mn
合金粉末等の強磁性合金粉末などが挙げられる。
【0030】これらの中でも、好ましいのは原子重量比
(Fe:Al)が(100:0.5)〜(100:20)の合金粉末で
ある。
【0031】前記強磁性合金粉末の形状は結晶子サイズ
200Å未満、好ましくは180Å未満、平均長軸長0.25μm
未満、好ましくは0.20μm未満が用いられる。
【0032】前記強磁性粉末の比表面積(BET法によ
る)は、通常、25m2/g以上、好ましくは30〜80m2/gであ
る。
【0033】前記強磁性粉末の保磁力は、500〜2,000エ
ルステッド、好ましくは600〜1,800エルステッド
である。
【0034】次いで、前記最上層以外の磁性層を形成す
る強磁性粉末としては、Co被着若しくはCo含有のCo-
γ-Fe2O3粉末、Co-Fe3O4粉末、Co-FeOx(4/3<x<3/2)
粉末等の酸化鉄磁性粉が挙げられる。
【0035】またこれらの磁性層には、結晶子サイズ45
0Å未満、平均長軸長0.25μm未満でFe2+,Fe3+間の原子
数比Fe2+/Fe3+が0.08以上のCo-酸化鉄が好ましい。
【0036】また前記最上層以外の層は、適当な有機質
フィラー,無機質フィラーを含んだ層でもよい。これら
フィラーの例としてはたとえばカーボンブラックのほ
か、有機質フィラーとしては、アクリルスチレン系樹
脂、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン系樹脂粉
末、フタロシアニン系顔料が好ましい。無機質フィラー
としては酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化錫、酸化クロム、α
-Fe2O3、硫酸カルシウム、窒化硼素、二酸化モリブテン
が用いられる。
【0037】本発明においては従来の技術を活用して本
発明の磁気テープの磁性層、バックコート層或はその他
の構成層の形成に流用することができる。
【0038】上記磁性層を形成するのに使用される磁性
塗料には必要に応じ分散剤、潤滑剤、研摩剤、帯電防止
剤等の添加剤を含有させてもよい。
【0039】本発明には、分散剤として、例えばレシチ
ン、燐酸エステル、脂肪酸、アミン化合物、アルキルサ
ルフェート、脂肪酸アミド、高級アルコール、ポリエチ
レンオキサイド、スルホ琥珀酸、スルホ琥珀酸エステ
ル、公知の界面活性剤等およびこれらの塩、陰性有機基
(例えば-COOH,-PO3H)重合体分散剤の塩などを用いる
ことができる。
【0040】これらは一種単独で使用しても良いし、二
種以上を組合せて使用しても良い。また、本発明では、
可塑剤として脂肪酸エステルを用いることができる。こ
の脂肪酸エステルとしては、例えばオレイルオレート、
オレイルステアレート、イソセチルステアレート、ジオ
レイルマレエート、ブチルステアレート、ブチルパルミ
テート、ブチルミリステート、オクチルミリステート、
オクチルパルミテート、アミルステアレート、アミルパ
ルミテート、ステアリルステアレート、ラウリルオレー
ト、オクチルオレート、イソブチルオレート、エチルオ
レート、イソトリデシルオレート、ブトキシエチルパル
ミテート、ブトキシエチルステアレート、2-エチルヘキ
シルステアレート、2-エチルヘキシルミリステート、エ
チルステアレート、2-エチルヘキシルパルミテート、イ
ソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステート、
イソオクチルパルミテート、イソオクチルミリステー
ト、ブチルラウレート、セチル-2-エチルヘキサレー
ト、ジオレイルアジペート、ジエチルアジペート、ジイ
ソブチルアジペート、ジイソデシルアジペートなどが挙
げられる。これらの中でも、特に好ましいのはブチルス
テアレート、ブチルパルミテート、ブトキシエチルパル
ミテート、ブトキシエチルステアレート、イソオクチル
パルミテート、イソオクチルミリステートである。
【0041】前記種々の脂肪酸エステルは一種単独で使
用しても良いし、二種以上を混合して使用しても良い。
【0042】このようなレシチン等の分散剤や脂肪酸エ
ステル等の可塑剤の添加量を少なくすると、特に高温高
湿下における磁気記録媒体の走行耐久性を向上させるこ
とができる。
【0043】また潤滑剤としては、例えば脂肪酸、シリ
コーン系潤滑剤、脂肪酸変性シリコーン系潤滑剤、弗素
系潤滑剤、流動パラフィン、スクワラン、カーボンブラ
ック、グラファイト、カーボンブラックグラフトポリマ
ー、二硫化モリブデン、二硫化タングステンなどが挙げ
られる。
【0044】これらは一種単独で使用しても良いし、二
種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0045】本発明においては前記潤滑剤の中でも、脂
肪酸を好適に用いることができる。前記脂肪酸として
は、例えばカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
イソステアリン酸、リノレン酸、リノール酸、オレイン
酸、エライジン酸、ベヘン酸、マロン酸、コハク酸、マ
レイン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、1,12-ドデカンジカルボン酸、
オクタンジカルボン酸などが挙げられる。
【0046】これらの中でも、特に好ましいのはミリス
チン酸、オレイン酸、ステアリン酸である。
【0047】前記潤滑剤の配合割合は、前記強磁性粉末
100重量部に対して、通常、20重量部以下、好ましくは1
0重量部以下である。この配合割合が20重量部を超える
と、ブルーミングやブリードアウトが生じ易くなること
がある。
【0048】本発明においては、磁性層が平均粒径10〜
100mμのカーボンブラックを含有していても良い。
【0049】研磨剤としては、一般に使用される材料で
鎔融アルミナ、炭化珪素、酸化クロム、コランダム、人
造ダイヤモンド、ざくろ石、エメリー(主成分:コランダ
ムと磁鉄鉱)等が使用される。これらの研磨剤は平均粒
子径0.05〜5μmの大きさのものが使用され、特に好ま
しくは0.1〜2μmである。これらの研磨剤は強磁性体10
0に対して1〜20wt%の範囲で添加される。
【0050】又帯電防止剤としては、カーボンブラック
をはじめ、グラファイト、酸化錫-酸化アンチモン系化
合物、酸化チタン-酸化錫-酸化アンチモン系化合物など
の導電性粉末;サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレ
ンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系などの
ノニオン界面活性剤;高級アルキルアミン類、第4級ア
ンモニウム塩類、ピリジン、その他の複素環類、ホスホ
ニウム又はスルホニウム類などのカチオン界面活性剤;
カルポン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸
エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミ
ノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸
又は燐酸エステル類等の両性活性剤などが挙げられる。
【0051】本発明に用いられる非磁性支持体の形成材
料としては、例えばポリエチレンテレフタレートおよび
エチレン-2,6-ナフタレート等のポリエステル類;ポリ
プロピレン等のポリオレフィン類;セルローストリアセ
テートおよびセルロースダイアセテート等のセルロース
誘導体;ならびにポリカーボネート、芳香族ポリアミ
ド、ポリイミドなどのプラスチックを挙げることができ
る。さらにCu,Al,Znなどの金属、ガラス、いわゆるニ
ューセラミック(例えば窒化硼素、炭化珪素等)等の各
種セラミックなども使用することができる。
【0052】前記支持体の厚みは、通常、3〜150μm、
好ましくは4〜100μmである。
【0053】本発明においては非磁性支持体の背面に
は、磁気記録媒体の走行性の向上、帯電防止および転写
防止などを目的として、バックコート層を設けてもよ
い。ただし、本発明においては、バックコート層を設け
なくても良好な電磁変換特性、走行性および耐久性が得
られる。
【0054】また、非磁性支持体における前記磁性層形
成面には、磁性層と非磁性支持体との接着性の向上等を
目的として、中間層(例えば接着剤層)を設けることも
できる。
【0055】前記非磁性支持体上に、直接にあるいは適
当な中間層を介して形成される層は、強磁性粉末をバイ
ンダ中に分散して形成される。
【0056】本発明の磁気記録媒体は、前記強磁性粉
末、陰性官能基を有する塩化ビニル系樹脂などのバイン
ダおよびその他の磁性層形成成分を溶媒に混練分散して
磁性塗料を調製した後、この磁性塗料を前記非磁性支持
体上に塗布し、および乾燥することにより製造すること
ができる。
【0057】磁性層形成成分の混練・分散に使用する溶
媒としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン(ME
K)、メチルイソブチルケトン(MIBK)およびシクロヘ
キサノン等のケトン系;メタノール、エタノール、プロ
パノールおよびブタノール等のアルコール系;酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸プロピ
ルおよびエチレングリコールモノアセテート等のエステ
ル系;ジエチレングリコールジメチルエーテル、2-エト
キシエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル系;ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳
香族炭化水素;メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリ
ンおよびジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素など
を使用することができる。
【0058】磁性層形成成分の組成混練にあたっては、
前記強磁性粉末およびその他の磁性塗料成分を、同時に
または個々に順次混練機に投入する。例えば、まず分散
剤を含む溶液中に前記強磁性粉末を加え、所定時間混練
した後、残りの各成分を加えて、さらに混練を続けて磁
性塗料とする。
【0059】混練分散にあたっては、各種の混練機を使
用することができる。この混練機としては、例えば二本
ロールミル、三本ロールミル、加圧ニーダ、連続ニー
ダ、オープンニーダ、ボールミル、ペブルミル、サイド
グラインダ、Sqegvariアトライタ、高速インペラ分散
機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパニー
ダ、高速ミキサ、ホモジナイザ、超音波分散機などが挙
げられる。
【0060】磁性塗料の塗布に利用することのできる塗
布方法としては、例えばグラビアロールコーティング、
マイヤバーコーティング、ドクタプレードコーティン
グ、リバースロールコーティング、ディップコーティン
グ、エアーナイフコーティング、カレンダコーティン
グ、スキーズコーティング、キスコーティング、エクス
トルージョンコーティングおよびファンティンコーティ
ングなどが挙げられる。
【0061】複層塗布にはウエット・オン・ドライ或は
ウェット・オン・ウェット方式が任意に用いられるが、
ウェット・オン・ウェット方式の方がより好ましい。
【0062】このようにして塗布された前記磁性層の厚
みは乾燥厚で、通常、0.1〜10μm、好ましくは0.5〜5
μmである。
【0063】こうして、磁性層形成成分を塗布した後、
未乾燥の状態で、必要により磁場配向処理を行い、さら
に、例えばスーパカレンダロールなどを用いて表面平滑
化処理を行う。
【0064】次いで、所望の形状に裁断することによ
り、磁気記録媒体を得ることができる。
【0065】本発明の磁気記録媒体は、例えば長尺状に
裁断することにより、ビデオテープ、オーディオテープ
等の磁気テープとして、あるいは円盤状に裁断すること
により、フロッピーディスク等として使用することがで
きる。さらに、通常の磁気記録媒体と同様に、カード
状、円筒状などの形態でも使用することができる。
【0066】
【実施例】次に、本発明の実施例および比較例を示し、
本発明についてさらに具体的に説明する。なお、以下に
記載する実施例および比較例において、「部」は「重量
部」を表すものとする。
【0067】まず実施例及び比較例試料作成に用いる塗
料処方において変動要素成分のウレタンプレポリマー及
び磁性粉末、カーボンブラック等の遮光剤の特性につい
て列記する。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】 :最上層用磁性塗料,処方A: GA1:[強磁性金属粉末(M)* 100 部 GA2:スルホン酸カリウム変性塩化ビニル樹脂 10 部 スルホン酸ナトリウム変性ポリウレタン樹脂 5 部 アルミナ(平均粒径0.2μm) 6 部 遮光剤S** 0.4部 ミリスチン酸 1 部 ブチルステアレート 1 部 メチルエチルケトン 100 部 シクロヘキサノン 100 部 トルエン 100 部 :下層用磁性塗料,処方B: GB1:[Co 被着酸化鉄(MO)* 100 部 GB2:[=GA2 :下層用磁性塗料,処方B′: GB′1:カーボンブラックS2*(フィラー) 100部 GB′2:スルホン酸ナトリウム変性ポリエステル樹脂 5 部 「バイロン530」(東洋紡績) ミリスチン酸 0.5部 ブチルステアレート 0.5部 メチルエチルケトン 100 部 トルエン 100 部 * 試料により変更(表4及び5 参照) ** 試料により変更(表4及び5 参照) 前記の上層用、下層用磁性塗料は各処方組成物をニーダ
及びサンドミルで混練、分散して塗料に仕上げた。
【0072】次に得られた上層用塗料に夫々ウレタンプ
レポリマーHを5部、下層用磁性塗料にポリイソシアネ
ート(コロネートL;日本ポリウレタン社製)5部を加
え(但し比較例(3)のみはH1を5部加える)、ウェ
ット・オン・ウェット方式により厚み10μmの非磁性支
持体ポリエチレンテレフタレートに塗布した後、塗膜が
未乾燥のうちに磁場配向処理を行い、続いて乾燥後カレ
ンダで表面平滑化処理を施し磁性層を形成した。カレン
ダ条件は温度80℃,圧力300Kg/cm2であり、その時の上
層及び下層膜厚を表4に示した。
【0073】更に下記処方のバックコート層用塗料を前
記非磁性支持体の背面に乾燥後の膜厚0.5μmに設ける。
【0074】 :バックコート層用塗料: カーボンブラック(平均粒径26mμ) 40 部 硫酸バリウム(平均粒径300mμ) 10 部 ニトロセルロース 25 部 ポリウレタン(N−2301;日本ポリウレタン社製) 25 部 ポリイソシアネート(コロネートL;日本ポリウレタン社製) 25 部 シクロヘキサノン 400 部 メチルエチルケトン 250 部 トルエン 250 部 以上のようにして得られたウェブを裁断して8mmのビデ
オテープを作成した。これらビデオテープ試料の構成及
び性能評価の結果を表4及び5に示した。
【0075】
【表4】
【0076】
【表5】
【0077】上記性能評価の方法を以下に示す。
【0078】(a)RF出力及びクロマ出力;シバソク
製ノイズメータ925Cを用い、8mmビデオムービ−V900
(ソニー社製)を用いて測定した。
【0079】(b)ルミS/N;試料テープ上にホワイ
ト100%の信号を基準レベルで入力し、再生ビデオ信号
を921D/1〔(株)シバソク製ノイズメータ〕に入力
し、得られるノイズ絶対値よりルミS/Nを読み取っ
た。
【0080】(c)クロマS/N;シバソク社製ノイズ
メータを使用し、基準テープとの比較においてクロマ信
号における試料テープのS/Nの差を求めた。
【0081】(d)走行後のジッタ値;40℃、RH80%の
環境下でテープを100時間全長走行させ、走行後のジッ
タ値をメグロエレクトロニクス社製のVTRジッタメー
タ「MK−6124」を使用して測定した。(測定単位:μ
s) (e)カレンダヒートロール汚れ 前記ウェッブの製造工程において、カレンダ処理に用い
られるカレンダロールの汚れ具合を目視で観察した。
【0082】評価は次のとおりである。
【0083】◎:汚れなし ○:汚れほとんどなし △:汚れわずかにあり ×:全面に汚れ (f)40℃,80%RH下で、EV−S550(ソニー社製)
を用いて100時間全長走行、テープ貼着きによる走行ス
トップのあり、なしを調べた。
【0084】(走行ストップあり・・・×) (走行ストップなし・・・○) 表4及び5を一瞥するだけで判るように本発明の実施例
と比較例とでは判然たる差があり、本発明の効果が明ら
かである。
【0085】
【発明の効果】高温高湿下のジッタ発生及び貼着による
走行ストップを防止し、更にカレンダ汚れのない磁気記
録媒体の提供が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 邦綱 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性層を含む複数の構成層からなり、最
    上層の硬膜物性と最上層以外の少くとも1層の硬膜物性
    とを異にすることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記最上層の硬膜物性が、イソシアネー
    ト基を1分子当り2重量%以上含有する数平均分子量20
    00以上ポリウレタンによって整えられたことを特徴とす
    る請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記最上層以外の少くとも1層の硬膜物
    性が数平均分子量1000以下のポリイソシアネート化合物
    で整えられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記最上層が磁性層である請求項1乃至
    3のいづれかに記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記最上層磁性層の膜厚が0.5μ以下で
    ある請求項4に記載の磁気記録媒体。
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