JPH05163561A - 金属粉含有溶射材 - Google Patents
金属粉含有溶射材Info
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- JPH05163561A JPH05163561A JP3326203A JP32620391A JPH05163561A JP H05163561 A JPH05163561 A JP H05163561A JP 3326203 A JP3326203 A JP 3326203A JP 32620391 A JP32620391 A JP 32620391A JP H05163561 A JPH05163561 A JP H05163561A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶射体組織,耐食性,熱間強度及び接着性を
改良した工業窯炉のライニングの形成と補修に用いるア
ルミナ系溶射材の提供。 【構成】 アルミナを10重量%以上配合し、MgO・
Al2 O3 系スピネル、クロム質原料、マグネシアから
選ばれる1種以上からなる耐火材料に、リン酸塩及び珪
酸塩から選ばれる1種以上を0.1〜5重量%と金属ク
ロムとして0.1〜10重量%配合したことを特徴とし
たもので、リン酸塩及び珪酸塩から選ばれる1種以上を
少量添加するだけで、材料の低融化の効果が大きいた
め、溶射体組織が改善されて耐食性が向上し、更に金属
クロム又はクロム成分を含有する合金から選ばれる1種
以上を適量添加することにより、熱間強度及び耐食性が
大幅に向上する。
改良した工業窯炉のライニングの形成と補修に用いるア
ルミナ系溶射材の提供。 【構成】 アルミナを10重量%以上配合し、MgO・
Al2 O3 系スピネル、クロム質原料、マグネシアから
選ばれる1種以上からなる耐火材料に、リン酸塩及び珪
酸塩から選ばれる1種以上を0.1〜5重量%と金属ク
ロムとして0.1〜10重量%配合したことを特徴とし
たもので、リン酸塩及び珪酸塩から選ばれる1種以上を
少量添加するだけで、材料の低融化の効果が大きいた
め、溶射体組織が改善されて耐食性が向上し、更に金属
クロム又はクロム成分を含有する合金から選ばれる1種
以上を適量添加することにより、熱間強度及び耐食性が
大幅に向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業窯炉の耐火ライニ
ングの形成あるいは補修用として用いられる金属粉含有
溶射材に関する。
ングの形成あるいは補修用として用いられる金属粉含有
溶射材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工業窯炉の耐火ライニングの形成
あるいはその補修にLPG−酸素、灯油−酸素及びコー
クス粉−酸素炎等による火炎あるいはプラズマ等による
高温,高速の火炎中を耐火粉末を飛行させて溶融し、窯
炉の内壁に吹付ける溶射法が利用されるようになった。
あるいはその補修にLPG−酸素、灯油−酸素及びコー
クス粉−酸素炎等による火炎あるいはプラズマ等による
高温,高速の火炎中を耐火粉末を飛行させて溶融し、窯
炉の内壁に吹付ける溶射法が利用されるようになった。
【0003】この中、アルミナ系溶射材を溶射する方法
として、バーナーを移動させて溶射材を一層ずつ重ね溶
射して厚みを増していく方法が採られている。ところ
が、このアルミナ系の中性系材料は、いずれも溶射体形
成時に層と層が剥離し易く、その結果、層と層が大きく
離れた層状の大きな空隙を生じ易く、溶射体の耐食性,
熱間強度,接着性に劣り、満足できる溶射体を得ること
ができない。
として、バーナーを移動させて溶射材を一層ずつ重ね溶
射して厚みを増していく方法が採られている。ところ
が、このアルミナ系の中性系材料は、いずれも溶射体形
成時に層と層が剥離し易く、その結果、層と層が大きく
離れた層状の大きな空隙を生じ易く、溶射体の耐食性,
熱間強度,接着性に劣り、満足できる溶射体を得ること
ができない。
【0004】このアルミナ系溶射材の欠点を解消するた
めに、特開平1−264976号公報に開示されている
アルミナ−MgO・Al2 O3 系スピネル系、特公昭6
0−35311号公報に開示されているアルミナ−クロ
ム系等が使用されるようになったが、これらの欠点をす
べて解消するには至っていない。
めに、特開平1−264976号公報に開示されている
アルミナ−MgO・Al2 O3 系スピネル系、特公昭6
0−35311号公報に開示されているアルミナ−クロ
ム系等が使用されるようになったが、これらの欠点をす
べて解消するには至っていない。
【0005】とくに、前記の特公昭60−35311号
公報に開示されているAl2 O3 とCr2 O3 を組合せ
た溶射材は、Cr2 O3 質原料として、クロム鉄鉱,マ
グクロクリンカーを使用しているため、溶射体の耐食性
の向上には効果があるが、Cr2 O3 質原料の融点が高
いことにより、添加したCr2 O3 は充分にAl2 O3
と接触して固溶する効率が低いため熱間強度の向上には
寄与しない。
公報に開示されているAl2 O3 とCr2 O3 を組合せ
た溶射材は、Cr2 O3 質原料として、クロム鉄鉱,マ
グクロクリンカーを使用しているため、溶射体の耐食性
の向上には効果があるが、Cr2 O3 質原料の融点が高
いことにより、添加したCr2 O3 は充分にAl2 O3
と接触して固溶する効率が低いため熱間強度の向上には
寄与しない。
【0006】さらに、溶射材に金属シリコンのような金
属粉を添加することによって溶融性を上げることも特公
昭43−1601号公報,特公昭49−46364号公
報等によって公知であるが、アルミナ系の中性系材料の
溶射体の積層間の空隙の形成防止には効果はない。
属粉を添加することによって溶融性を上げることも特公
昭43−1601号公報,特公昭49−46364号公
報等によって公知であるが、アルミナ系の中性系材料の
溶射体の積層間の空隙の形成防止には効果はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、充分
な耐食性,熱間強度,接着性を有し、製鋼用転炉や取鍋
のライニングに適用しても充分な耐用性を有するアルミ
ナ系溶射材を提供することにある。
な耐食性,熱間強度,接着性を有し、製鋼用転炉や取鍋
のライニングに適用しても充分な耐用性を有するアルミ
ナ系溶射材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミナを1
0重量%以上と、残部がリン酸塩及び珪酸塩から選ばれ
る1種以上を0.1〜5重量%と金属クロムを1〜10
重量%配合したMgO・Al2 O3 系スピネル、クロム
質原料、マグネシアから選ばれた1種以上の耐火材料と
からなることを特徴とする。
0重量%以上と、残部がリン酸塩及び珪酸塩から選ばれ
る1種以上を0.1〜5重量%と金属クロムを1〜10
重量%配合したMgO・Al2 O3 系スピネル、クロム
質原料、マグネシアから選ばれた1種以上の耐火材料と
からなることを特徴とする。
【0009】リン酸塩はたとえば、リン酸アルミニウ
ム,リン酸ナトリウム等が使用でき、珪酸塩は珪酸ソー
ダ,珪酸カリウム等の珪酸アルカリ金属塩等で粒度が
0.5mm以下のものを使用する。
ム,リン酸ナトリウム等が使用でき、珪酸塩は珪酸ソー
ダ,珪酸カリウム等の珪酸アルカリ金属塩等で粒度が
0.5mm以下のものを使用する。
【0010】金属クロムとしては、粒度が0.5mm以
下の金属クロム単味あるいはクロムの含有量が1重量%
以上のFe−Cr系,Si−Cr系等のクロムを含有す
る合金が使用できる。
下の金属クロム単味あるいはクロムの含有量が1重量%
以上のFe−Cr系,Si−Cr系等のクロムを含有す
る合金が使用できる。
【0011】
【作用】本発明は、アルミナを10重量%以上配合し、
MgO・Al2 O3 系スピネル、クロム質原料、マグネ
シアから選ばれる1種以上からなる耐火材料に、リン酸
塩及び珪酸塩から選ばれる1種以上を適量添加すること
により、上記溶射体組織の欠点である層状の大きな空隙
の形成をなくし、また接着性も同時に改良でき、更に金
属クロム及びクロム成分を含有する合金から選ばれる1
種以上を適量添加することにより、その酸化熱を利用
し、溶射体組織を強化して耐食性,熱間強度を大幅に向
上することができる。
MgO・Al2 O3 系スピネル、クロム質原料、マグネ
シアから選ばれる1種以上からなる耐火材料に、リン酸
塩及び珪酸塩から選ばれる1種以上を適量添加すること
により、上記溶射体組織の欠点である層状の大きな空隙
の形成をなくし、また接着性も同時に改良でき、更に金
属クロム及びクロム成分を含有する合金から選ばれる1
種以上を適量添加することにより、その酸化熱を利用
し、溶射体組織を強化して耐食性,熱間強度を大幅に向
上することができる。
【0012】アルミナが10重量%未満の配合である
と、溶融性が悪く、リン酸塩、珪酸塩、クロム等の添加
によっても層状の空隙の形成を防止することはできな
い。
と、溶融性が悪く、リン酸塩、珪酸塩、クロム等の添加
によっても層状の空隙の形成を防止することはできな
い。
【0013】アルミナを10重量%以上配合し、MgO
・Al2 O3 系スピネル、クロム質原料、マグネシアか
ら選ばれる1種以上からなる耐火材料は、溶射体形成時
に層と層が剥離し易く、その結果、層と層が大きく離れ
た層状の大きな空隙を生じ易いが、その原因はいずれの
系も融点が高い材料同士の組合せであり、最も融点の低
い材料(アルミナ)でも2050℃あるため、材料の融
点が高く、固化し易いために、1層の融着性が悪く、層
と層が剥離し易くなるためと考えられる。そこで、材料
の融点を下げて1層の融着性を改善すれば、層状の大き
な空隙をなくすことができ、更に施工面との融着性、す
なわち、接着性も向上できる。リン酸塩及び珪酸塩は、
アルミナの融点を下げる材料として非常に効果がある。
・Al2 O3 系スピネル、クロム質原料、マグネシアか
ら選ばれる1種以上からなる耐火材料は、溶射体形成時
に層と層が剥離し易く、その結果、層と層が大きく離れ
た層状の大きな空隙を生じ易いが、その原因はいずれの
系も融点が高い材料同士の組合せであり、最も融点の低
い材料(アルミナ)でも2050℃あるため、材料の融
点が高く、固化し易いために、1層の融着性が悪く、層
と層が剥離し易くなるためと考えられる。そこで、材料
の融点を下げて1層の融着性を改善すれば、層状の大き
な空隙をなくすことができ、更に施工面との融着性、す
なわち、接着性も向上できる。リン酸塩及び珪酸塩は、
アルミナの融点を下げる材料として非常に効果がある。
【0014】一般に中性系,塩基性系材料の融点を下げ
る材料は、リン酸塩及び珪酸塩以外にもシリカ,酸化鉄
等があるが、低融化の効果はリン酸塩及び珪酸塩よりも
弱く、従って、添加量も0.1〜5重量%では不充分で
あり、それ以上の添加量が必要となる。シリカ,酸化鉄
を5重量%以上添加した場合、溶射体の組織,接着性は
向上するが、リン酸塩及び珪酸塩よりも弱く、しかも耐
食性は低下する欠点がある。リン酸塩及び珪酸塩の場合
は、溶射フレームを通過中に材料と反応して低融化さ
せ、施工面に付着した後、溶射体を形成させている途
中、あるいは形成後にある程度蒸発すると考えられる。
そのために、リン酸塩及び珪酸塩は、材料の低融化を生
じさせるが、耐食性の低下がシリカ,酸化鉄等に比較し
て極めて小さいと考えられる。
る材料は、リン酸塩及び珪酸塩以外にもシリカ,酸化鉄
等があるが、低融化の効果はリン酸塩及び珪酸塩よりも
弱く、従って、添加量も0.1〜5重量%では不充分で
あり、それ以上の添加量が必要となる。シリカ,酸化鉄
を5重量%以上添加した場合、溶射体の組織,接着性は
向上するが、リン酸塩及び珪酸塩よりも弱く、しかも耐
食性は低下する欠点がある。リン酸塩及び珪酸塩の場合
は、溶射フレームを通過中に材料と反応して低融化さ
せ、施工面に付着した後、溶射体を形成させている途
中、あるいは形成後にある程度蒸発すると考えられる。
そのために、リン酸塩及び珪酸塩は、材料の低融化を生
じさせるが、耐食性の低下がシリカ,酸化鉄等に比較し
て極めて小さいと考えられる。
【0015】金属クロムはクロム質原料と異なり、酸化
する際に蒸発するため、溶射体の溶融性を高める効果が
あり、そのために、Crが酸化されて生じたCr2 O3
は充分にAl2 O3 へ固溶する効率が高い。さらに、C
rが酸化されて生じたCr2 O3 が溶鋼,スラグに濡れ
にくいために、耐食性を向上させ、Al2 O3 と完全固
溶してAl2 O3 の融点を上げ、熱間強度及び耐食性も
向上する。
する際に蒸発するため、溶射体の溶融性を高める効果が
あり、そのために、Crが酸化されて生じたCr2 O3
は充分にAl2 O3 へ固溶する効率が高い。さらに、C
rが酸化されて生じたCr2 O3 が溶鋼,スラグに濡れ
にくいために、耐食性を向上させ、Al2 O3 と完全固
溶してAl2 O3 の融点を上げ、熱間強度及び耐食性も
向上する。
【0016】リン酸塩及び珪酸塩との併合配合は、互い
に効果の併殺が生じるように思われるが、実際にはお互
いにそれぞれの効果は複合され発揮される。すなわち、
リン酸塩及び珪酸塩によるアルミナの融点低下が先に生
じ、その後に金属クロム及びクロム成分を含有する合金
によるアルミナの融点上昇の効果が生じているものと思
われる。Cr2 O3 がAl2 O3 に固溶する方がリン酸
塩及び珪酸塩がアルミナを低融化するよりも時間がかか
る結果、これらの効果が複合化するものと考えられる。
に効果の併殺が生じるように思われるが、実際にはお互
いにそれぞれの効果は複合され発揮される。すなわち、
リン酸塩及び珪酸塩によるアルミナの融点低下が先に生
じ、その後に金属クロム及びクロム成分を含有する合金
によるアルミナの融点上昇の効果が生じているものと思
われる。Cr2 O3 がAl2 O3 に固溶する方がリン酸
塩及び珪酸塩がアルミナを低融化するよりも時間がかか
る結果、これらの効果が複合化するものと考えられる。
【0017】本発明に使用するリン酸塩,珪酸塩の配合
割合が0.1重量%未満では材料の低融化の効果が小さ
く、層状の大きな空隙をなくす効果及び接着性向上の効
果がなく、5重量%超では材料の低融化の効果が大きす
ぎ溶射中に施工面より垂れて落ちてしまい、付着歩留り
が低下し、また耐食性も低下する。
割合が0.1重量%未満では材料の低融化の効果が小さ
く、層状の大きな空隙をなくす効果及び接着性向上の効
果がなく、5重量%超では材料の低融化の効果が大きす
ぎ溶射中に施工面より垂れて落ちてしまい、付着歩留り
が低下し、また耐食性も低下する。
【0018】粒度は0.5mm超では溶融性の低下が大
きく、リン酸塩,珪酸塩の材料の低融化の効果が下がる
ため、0.5mm以下である必要がある。
きく、リン酸塩,珪酸塩の材料の低融化の効果が下がる
ため、0.5mm以下である必要がある。
【0019】また本発明に使用する金属クロム及びクロ
ム成分を含有する合金は、クロムの含有率は1〜10重
量%とする。1重量%未満では酸化されてCr2 O3 と
なり、Al2 O3 へ固溶する際の固溶するCr2 O3 の
割合が少なくなり溶射体を強化する効果が低くなる。一
方、10重量%超添加しても溶射体の強化する効果は下
がることはないが、金属クロム及びクロム成分を含有す
る合金は高価であるため、配合割合が多くなればそれだ
けでコストが大きくなる。従って、1〜10重量%の範
囲で充分な効果が得られるため、10重量%超添加する
必要はない。粒度は0.5mm以下である。0.5mm
超では溶融性の低下が大きく、金属クロム,クロム成分
を含有する合金の効果が下がるため、0.5mm以下で
ある必要がある。
ム成分を含有する合金は、クロムの含有率は1〜10重
量%とする。1重量%未満では酸化されてCr2 O3 と
なり、Al2 O3 へ固溶する際の固溶するCr2 O3 の
割合が少なくなり溶射体を強化する効果が低くなる。一
方、10重量%超添加しても溶射体の強化する効果は下
がることはないが、金属クロム及びクロム成分を含有す
る合金は高価であるため、配合割合が多くなればそれだ
けでコストが大きくなる。従って、1〜10重量%の範
囲で充分な効果が得られるため、10重量%超添加する
必要はない。粒度は0.5mm以下である。0.5mm
超では溶融性の低下が大きく、金属クロム,クロム成分
を含有する合金の効果が下がるため、0.5mm以下で
ある必要がある。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を比較例と共に表1,2に示
す。
す。
【0021】表に示す溶射材の粒度はいずれも300μ
m以下であり、プロパン−酸素の火炎を熱源として、溶
射ノズルから300mm離れたマグクロレンガに対して
溶射したものの付着性,耐食性、それに接着性を調べた
ものである。
m以下であり、プロパン−酸素の火炎を熱源として、溶
射ノズルから300mm離れたマグクロレンガに対して
溶射したものの付着性,耐食性、それに接着性を調べた
ものである。
【0022】材料はバインダーを添加して造粒等の操作
を行う必要はなく、単純に乾式混合するだけで充分であ
る。
を行う必要はなく、単純に乾式混合するだけで充分であ
る。
【0023】表1にアルミナ−Al2 O3 ・MgO系ス
ピネル系の耐火材料を示す。
ピネル系の耐火材料を示す。
【0024】
【表1】 リン酸塩又は珪酸塩を0.1〜5重量%添加し、金属ク
ロム又はクロム成分を含有する合金を1〜10重量%添
加した本発明の実施例1〜5では、層状の大きな空隙が
なく、耐食性,熱間強度,付着性,接着性のいずれにお
いても優れている。
ロム又はクロム成分を含有する合金を1〜10重量%添
加した本発明の実施例1〜5では、層状の大きな空隙が
なく、耐食性,熱間強度,付着性,接着性のいずれにお
いても優れている。
【0025】しかしながら、比較例1〜13を見ても明
らかな通り、リン酸塩又は珪酸塩、金属クロム又はクロ
ム成分を含有する合金のいずれも添加されていない場合
は、層状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接着
性に劣っていることが判る。リン酸塩又は珪酸塩を添加
し、金属クロム又はクロム成分を含有する合金を添加し
ていない場合は、層状の大きな空隙がなく、接着性は良
好であるが、耐食性,熱間強度は劣っている。
らかな通り、リン酸塩又は珪酸塩、金属クロム又はクロ
ム成分を含有する合金のいずれも添加されていない場合
は、層状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接着
性に劣っていることが判る。リン酸塩又は珪酸塩を添加
し、金属クロム又はクロム成分を含有する合金を添加し
ていない場合は、層状の大きな空隙がなく、接着性は良
好であるが、耐食性,熱間強度は劣っている。
【0026】リン酸塩又は珪酸塩を添加せず、金属クロ
ム又はクロム成分を含有する合金を添加している場合
は、層状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接着
性に劣っていることがわかる。リン酸塩又は珪酸塩を添
加しても0.1重量%未満では添加効果がないため、層
状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接着性に劣
っており、5重量%超では、層状の大きな空隙は生じて
いないが、低融化の効果が大きくなり過ぎて、耐食性,
熱間強度が劣っている。リン酸塩又は珪酸塩を添加し、
金属クロム又はクロム成分を含有する合金を添加しても
1重量%未満では層状の大きな空隙は生じず、接着性は
良好であるが耐食性,熱間強度が劣っている。なお、ア
ルミナが10重量%未満ではリン酸塩又は珪酸塩を0.
1〜5重量%添加し、金属クロム又はクロム成分を含有
する合金を1〜10重量%添加しても溶融性が低すぎる
ため、層状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接
着性に劣っている。
ム又はクロム成分を含有する合金を添加している場合
は、層状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接着
性に劣っていることがわかる。リン酸塩又は珪酸塩を添
加しても0.1重量%未満では添加効果がないため、層
状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接着性に劣
っており、5重量%超では、層状の大きな空隙は生じて
いないが、低融化の効果が大きくなり過ぎて、耐食性,
熱間強度が劣っている。リン酸塩又は珪酸塩を添加し、
金属クロム又はクロム成分を含有する合金を添加しても
1重量%未満では層状の大きな空隙は生じず、接着性は
良好であるが耐食性,熱間強度が劣っている。なお、ア
ルミナが10重量%未満ではリン酸塩又は珪酸塩を0.
1〜5重量%添加し、金属クロム又はクロム成分を含有
する合金を1〜10重量%添加しても溶融性が低すぎる
ため、層状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接
着性に劣っている。
【0027】以下、表2にAl2 O3 −Cr2 O3 系の
場合を示した。
場合を示した。
【0028】
【表2】 この場合も、表1に示すアルミナ−Al2 O3 ・MgO
系スピネル系の耐火材料と同様に、比較例と比較して、
層状の大きな空隙がなく、耐食性,熱間強度,付着性,
接着性いずれにおいても優れていることが分かる。
系スピネル系の耐火材料と同様に、比較例と比較して、
層状の大きな空隙がなく、耐食性,熱間強度,付着性,
接着性いずれにおいても優れていることが分かる。
【0029】
【発明の効果】本発明による火炎溶射材によって、以下
の効果を奏することができる。
の効果を奏することができる。
【0030】(1)格別従来の溶射条件を変更すること
なく、付着性,接着性,熱間強度,組織が向上した溶射
体を形成できる。
なく、付着性,接着性,熱間強度,組織が向上した溶射
体を形成できる。
【0031】(2)ライニングの形成,補修効果を上げ
ることができ、工業窯炉の稼動率向上,補修工数の低減
等に貢献する効果は極めて大きい。
ることができ、工業窯炉の稼動率向上,補修工数の低減
等に貢献する効果は極めて大きい。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミナを1
0重量%以上と、残部がリン酸塩及び珪酸塩から選ばれ
る1種以上を0.1〜5重量%と金属クロムとして0.
1〜10重量%配合したMgO・Al2 O3 系スピネ
ル、クロム質原料、マグネシアから選ばれた1種以上の
耐火材料とからなることを特徴とする。
0重量%以上と、残部がリン酸塩及び珪酸塩から選ばれ
る1種以上を0.1〜5重量%と金属クロムとして0.
1〜10重量%配合したMgO・Al2 O3 系スピネ
ル、クロム質原料、マグネシアから選ばれた1種以上の
耐火材料とからなることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】金属クロムとしては、粒度が0.5mm以
下の金属クロム単味あるいはクロムの含有量が1重量%
以上、好ましくは10重量%以上のFe−Cr系,Si
−Cr系等のクロムを含有する合金が使用できる。
下の金属クロム単味あるいはクロムの含有量が1重量%
以上、好ましくは10重量%以上のFe−Cr系,Si
−Cr系等のクロムを含有する合金が使用できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】金属クロムはクロム質原料と異なり、酸化
する際に発熱するため、溶射体の溶融性を高める効果が
あり、そのために、Crが酸化されて生じたCr2 O3
は充分にAl2 O3 へ固溶する効率が高い。さらに、C
rが酸化されて生じたCr2 O3 が溶鋼,スラグに濡れ
にくいために、耐食性を向上させ、Al2 O3 と完全固
溶してAl2 O3 の融点を上げ、熱間強度及び耐食性も
向上する。
する際に発熱するため、溶射体の溶融性を高める効果が
あり、そのために、Crが酸化されて生じたCr2 O3
は充分にAl2 O3 へ固溶する効率が高い。さらに、C
rが酸化されて生じたCr2 O3 が溶鋼,スラグに濡れ
にくいために、耐食性を向上させ、Al2 O3 と完全固
溶してAl2 O3 の融点を上げ、熱間強度及び耐食性も
向上する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また本発明に使用する金属クロム及びクロ
ム成分を含有する合金は、クロムの含有率は0.1〜1
0重量%とする。0.1重量%未満では酸化されてCr
2 O3 となり、Al2 O3 へ固溶する際の固溶するCr
2 O3 の割合が少なくなり溶射体を強化する効果が低く
なる。一方、10重量%超添加しても溶射体の強化する
効果は下がることはないが、金属クロム及びクロム成分
を含有する合金は高価であるため、配合割合が多くなれ
ばそれだけでコストが大きくなる。従って、0.1〜1
0重量%の範囲で充分な効果が得られるため、10重量
%超添加する必要はない。粒度は0.5mm以下であ
る。0.5mm超では溶融性の低下が大きく、金属クロ
ム,クロム成分を含有する合金の効果が下がるため、
0.5mm以下である必要がある。
ム成分を含有する合金は、クロムの含有率は0.1〜1
0重量%とする。0.1重量%未満では酸化されてCr
2 O3 となり、Al2 O3 へ固溶する際の固溶するCr
2 O3 の割合が少なくなり溶射体を強化する効果が低く
なる。一方、10重量%超添加しても溶射体の強化する
効果は下がることはないが、金属クロム及びクロム成分
を含有する合金は高価であるため、配合割合が多くなれ
ばそれだけでコストが大きくなる。従って、0.1〜1
0重量%の範囲で充分な効果が得られるため、10重量
%超添加する必要はない。粒度は0.5mm以下であ
る。0.5mm超では溶融性の低下が大きく、金属クロ
ム,クロム成分を含有する合金の効果が下がるため、
0.5mm以下である必要がある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】表に示す溶射材の粒度はいずれも300μ
m以下であり、プロパン−酸素の火炎を熱源として、溶
射バーナーから300mm離れたマグクロレンガに対し
て溶射したものの付着性,耐食性、それに接着性を調べ
たものである。
m以下であり、プロパン−酸素の火炎を熱源として、溶
射バーナーから300mm離れたマグクロレンガに対し
て溶射したものの付着性,耐食性、それに接着性を調べ
たものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表1】 リン酸塩又は珪酸塩を0.1〜5重量%添加し、金属ク
ロム又はクロム成分を含有する合金を1〜10重量%添
加した本発明の実施例1〜6では、層状の大きな空隙が
なく、耐食性,熱間強度,付着性,接着性のいずれにお
いても優れている。
ロム又はクロム成分を含有する合金を1〜10重量%添
加した本発明の実施例1〜6では、層状の大きな空隙が
なく、耐食性,熱間強度,付着性,接着性のいずれにお
いても優れている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】しかしながら、比較例1〜14を見ても明
らかな通り、リン酸塩又は珪酸塩、金属クロム又はクロ
ム成分を含有する合金のいずれも添加されていない場合
は、層状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接着
性に劣っていることが判る。リン酸塩又は珪酸塩を添加
し、金属クロム又はクロム成分を含有する合金を添加し
ていない場合は、層状の大きな空隙がなく、接着性は良
好であるが、耐食性,熱間強度は劣っている。
らかな通り、リン酸塩又は珪酸塩、金属クロム又はクロ
ム成分を含有する合金のいずれも添加されていない場合
は、層状の大きな空隙が生じ、耐食性,熱間強度,接着
性に劣っていることが判る。リン酸塩又は珪酸塩を添加
し、金属クロム又はクロム成分を含有する合金を添加し
ていない場合は、層状の大きな空隙がなく、接着性は良
好であるが、耐食性,熱間強度は劣っている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【表2】 この場合も、表1に示すアルミナ−Al2 O3 ・MgO
系スピネル系の耐火材料と同様に、比較例と比較して、
層状の大きな空隙がなく、耐食性,熱間強度,付着性,
接着性いずれにおいても優れていることが分かる。
系スピネル系の耐火材料と同様に、比較例と比較して、
層状の大きな空隙がなく、耐食性,熱間強度,付着性,
接着性いずれにおいても優れていることが分かる。
フロントページの続き (72)発明者 倉田 浩輔 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 松尾 三郎 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミナを10重量%以上と、残部がリ
ン酸塩及び珪酸塩から選ばれる1種以上を0.1〜5重
量%と金属クロムを1〜10重量%配合したMgO・A
l2 O3 系スピネル、クロム質原料、マグネシアから選
ばれた1種以上の耐火材料とからなる金属粉含有溶射
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3326203A JP2774405B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 金属粉含有溶射材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3326203A JP2774405B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 金属粉含有溶射材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05163561A true JPH05163561A (ja) | 1993-06-29 |
| JP2774405B2 JP2774405B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=18185160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3326203A Expired - Fee Related JP2774405B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 金属粉含有溶射材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2774405B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004061137A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Nippon Steel Corporation | 加工性の優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57126964A (en) * | 1981-01-28 | 1982-08-06 | Nippon Steel Corp | Flame spray coating material |
| JPH01264976A (ja) * | 1988-04-13 | 1989-10-23 | Nippon Steel Corp | 火炎溶射材 |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP3326203A patent/JP2774405B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57126964A (en) * | 1981-01-28 | 1982-08-06 | Nippon Steel Corp | Flame spray coating material |
| JPH01264976A (ja) * | 1988-04-13 | 1989-10-23 | Nippon Steel Corp | 火炎溶射材 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004061137A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Nippon Steel Corporation | 加工性の優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2774405B2 (ja) | 1998-07-09 |
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