JPH05164179A - 流体封入式防振装置 - Google Patents

流体封入式防振装置

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JPH05164179A
JPH05164179A JP3349584A JP34958491A JPH05164179A JP H05164179 A JPH05164179 A JP H05164179A JP 3349584 A JP3349584 A JP 3349584A JP 34958491 A JP34958491 A JP 34958491A JP H05164179 A JPH05164179 A JP H05164179A
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明良 井出
Minoru Ishioka
穣 石岡
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Toru Matsui
徹 松井
Ryoji Kanda
良二 神田
Atsushi Muramatsu
篤 村松
Keiichi Ishiha
恵一 石破
Yoshiki Funahashi
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/264Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions comprising means for acting dynamically on the walls bounding a working chamber

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体封入式防振装置において、流体室の内圧
の逃げを軽減乃至は防止することにより、流体室の内圧
制御による防振特性の切換制御の向上を図ること。 【構成】 流体室32の壁部の一部を構成し、背後に配
されたアクチュエータ48にて加振されることにより、
流体室32の内圧を制御する振動板27を、第二の支持
金具12に対して変位可能に支持せしめる弾性支持部材
として、実質的に剪断変形が許容されて、圧縮・引張変
形が阻止される高弾性板材によって形成された弾性支持
部材28を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、自動車のエンジンマウント等に
用いられる流体封入式の防振装置に係り、特に流体室の
内圧を制御することにより防振特性を切換制御するに際
して、流体室の内圧の逃げが防止されて防振特性の切換
効果の向上が図られ得る流体封入式防振装置に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振装置として、それぞれ防振連結乃至は支
持される部材の各一方に取り付けられる第一の支持金具
と第二の支持金具とを、それら両金具間に介装されたゴ
ム弾性体にて、弾性的に連結せしめてなる防振装置が知
られており、例えば、自動車用エンジンマウントやサス
ペンション・ブッシュ等として用いられてきている。
【0003】また、近年では、より高度な防振特性を実
現するための一つの手法として、かかる防振装置に対し
て、壁部の一部がゴム弾性体にて構成された、内部に所
定の非圧縮性流体が封入されてなる流体室を設け、振動
入力時に惹起される流体室の内圧を制御することによ
り、防振特性を入力振動等に応じて切換制御するように
した流体封入式の防振装置が、提案されている。
【0004】例えば、特開昭60−8540号公報や特
開昭59−1828号公報、特開昭59−1829号公
報等には、かかる流体室の壁部の一部を磁性体乃至は永
久磁石から成る振動板にて構成し、振動板をソレノイド
によって駆動することにより、流体室の内部に脈動を生
ぜしめて、その内圧を制御するようにした防振装置が提
案されている。また、実開平3−73741号公報に
は、リング状の永久磁石の内側または外側にリング状の
コイルを同心的に配し、それら永久磁石とコイルとの何
れか一方を振動板に固定することにより、コイルへの通
電にて惹起される電磁力に基づいて、かかる振動板を駆
動せしめて、流体室の内圧を制御するようにした防振装
置が提案されている。
【0005】ところで、そのような流体封入式防振装置
においては、振動板を第二の支持金具に対して変位可能
に支持せしめる必要があり、そのために、従来では、前
記公報にも示されているように、振動板を所定寸法の間
隙(ガタ)をもって第二の支持金具に支持せしめたり、
或いは振動板の外周縁部と第二の支持金具とをゴム弾性
膜にて連結せしめてなる構造が採用されている。
【0006】しかしながら、振動板を間隙をもって支持
せしめてなる、前者の構造では、間隙を通じての流体の
流動による流体室の内圧の逃げが避けられず、また、振
動板をゴム弾性膜を介して支持せしめてなる、後者の構
造では、ゴム弾性膜の膨出変形に伴う流体の流動による
流体室の内圧の逃げが避けられなかったのであり、それ
故、振動板の加振によって流体室の内圧を十分に制御す
ることができず、目的とする防振特性の切換制御効果
が、発揮され難いという問題を有していたのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、流体室の内圧の逃げを防止しつつ、流体室
の壁部の一部を構成する振動板を第二の支持金具に対し
て変位可能に支持させることが出来、それによって、振
動板を加振して流体室を内圧制御することにより、目的
とする防振特性の切換制御効果を十分に得ることの出来
る流体封入式防振装置を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、互いに所定距離を隔てて配
された第一の支持金具と第二の支持金具とを、それらの
間に介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、内部に
所定の非圧縮性流体が封入された流体室を、かかるゴム
弾性体にて壁部の一部を構成して設ける一方、該流体室
の壁部の一部を、前記第二の支持金具に対して変位可能
に支持された振動板にて構成する共に、かかる振動板の
背後に、該振動板を加振するアクチュエータを配設せし
めてなる流体封入式防振装置において、実質的に剪断変
形が許容されて、圧縮・引張変形が阻止される高弾性板
材により、前記振動板を前記第二の支持金具に対して前
記流体室の内外方向に変位可能に支持せしめる弾性支持
部材を形成したことにある。
【0009】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0010】先ず、図1には、本発明に従う構造とされ
た自動車用エンジンマウントが示されている。かかる図
において、10は第一の支持金具、12は第二の支持金
具であり、互いに所定距離を隔てて対向配置されている
と共に、それらの間に介装されたゴム弾性体14にて、
互いに弾性的に連結されている。そして、かかるエンジ
ンマウントにあっては、第一の支持金具10および第二
の支持金具12の各一方が、パワーユニット側またはボ
デー側に取り付けられることにより、パワーユニットを
ボデーに対して防振支持せしめることとなる。
【0011】より詳細には、第一の支持金具10は、そ
れぞれ開口周縁部に外フランジ部20,22が設けられ
た略有底円筒形状を呈する上金具16と下金具18と
が、開口側において互いに重ね合わされて、両外フラン
ジ部においてボルト連結されることにより構成されてい
る。なお、上金具16の底壁部には、取付ボルト19
が、外方に突出して立設されており、この取付ボルト1
9により、かかる第一の支持金具10が、パワーユニッ
ト側またはボデー側に取り付けられるようになってい
る。
【0012】また、この第一の支持金具10の内部に
は、上下金具16,18間において、それら上下金具1
6,18の凹部23,25により、空所が形成されてい
る。そして、この空所内に、略薄肉の円板形状を呈する
可撓性膜24が収容配置されており、外周縁部を、上下
金具16,18の外フランジ部20,22間で挟持され
ることにより装着されている。即ち、この可撓性膜24
により、かかる空所が、上金具16の凹部23側と下金
具18の凹部25側とに流体密に二分されているのであ
る。
【0013】一方、第二の支持金具12は、略大径の円
環ブロック形状を呈しており、第一の支持金具10の下
金具18に対して、軸方向に所定距離を隔てて対向位置
せしめられている。そして、これら第一の支持金具10
と第二の支持金具12との間には、ゴム弾性体14が介
装されており、該ゴム弾性体14にて、それら両金具1
0,12が、弾性的に連結されている。かかるゴム弾性
体14は、テーパが付された円筒形状を呈しており、そ
の小径側の開口端面に対して下金具18の筒壁部外周面
が固着されている一方、大径側の開口端面に対して第二
の支持金具12の軸方向端面が固着されている。即ち、
このゴム弾性体14は、下金具18と第二の支持金具1
2とを有する一体加硫成形品として形成されているので
ある。
【0014】また、かかるゴム弾性体14にて、第一の
支持金具10と第二の支持金具12とが連結されること
により、それらの間に、第二の支持金具12の内孔を通
じて外部に開口する凹所26が形成されている。
【0015】さらに、第二の支持金具12の内部には、
前記凹所26の開口部に位置して、振動板27が配設さ
れている。この振動板27は、略円板形状を呈してお
り、その一方の面には、外周縁部から軸方向外方に延び
出す円筒部29が、一体的に突出形成されている。そし
て、かかる振動板27は、凹所26の開口方向に対して
直角な方向に広がるように、且つ、その円筒部29が凹
所26の外方に向って突出する状態で、配設されてい
る。
【0016】また、この振動板27における凹所26側
の面上には、円環板形状の板バネ28が内周縁部分にお
いて重ね合わされていると共に、更にその上側から押え
円板31が重ね合わされて、振動板27に対して、ボル
ト35により固定されている。それによって、かかる板
バネ28が、内周縁部を押え円板31と振動板27との
間で挟持されて、振動板27から軸直角方向外方に広が
る状態で、固定的に取り付けられている。
【0017】更にまた、この板バネ28の外周縁部分
は、円環状の挟圧板30,30間に挟まれて、第二の支
持金具12に対して、複数本のボルト33により、固定
的に取り付けられている。即ち、それによって、振動板
27が、板バネ28を介して、第二の支持金具12に装
着され、弾性的に支持されているのである。なお、この
ことから明らかなように、本実施例では、かかる板バネ
28によって、弾性支持部材が構成されている。
【0018】ところで、かかる板バネ28としては、通
常の鉄系ばね材料等によって形成された金属バネの他、
FRP等の高弾性の合成樹脂材料によって形成された非
金属バネも採用され得るが、ゴム弾性体の如き、引張・
圧縮方向の弾性係数が小さな材料にて形成されたものは
除く。即ち、かかる板バネ28の材質は、実質的に、剪
断変形が許容されて、圧縮・引張変形が生じないものに
限られる。
【0019】それによって、かかる板バネ28にあって
は、その剪断変形に基づいて、第二の支持金具12に対
する振動板27の軸方向(凹所26内外方向)の変位を
許容するが、それ自体の伸びを伴う変形、即ち振動板2
7が第二の支持金具12に対して位置固定に保持された
状態下における板バネ28自体の凹所26内外方向への
膨出変形が、阻止されることとなるのである。
【0020】また、このような振動板27の第二の支持
金具12への装着により、前記凹所26の開口部が流体
密に覆蓋されている。そして、そこに所定の非圧縮性流
体が封入された受圧室32が形成されている。なお、か
かる封入流体としては、例えば水やアルキレングリコー
ル、ポリアルキレングリコール、シリコーン油等が、好
適に用いられる。
【0021】すなわち、この受圧室32にあっては、壁
部の一部がゴム弾性体14にて構成されており、第一の
支持金具10と第二の支持金具12との間への振動入力
時に、かかるゴム弾性体14の弾性変形に基づいて、内
圧変動が惹起されるようになっているのである。なお、
このことから明らかなように、本実施例では、かかる受
圧室32にて流体室が構成されている。
【0022】また一方、前記第一の支持金具10の内部
に形成された空所のうち、下金具18の凹部25側に
も、受圧室と同一の非圧縮性流体が封入されている。そ
れによって、かかる下金具18の凹部25により、可撓
性膜24の変形に基づいて容易に容積変化が許容される
平衡室34が形成されている。なお、可撓性膜24を挟
んで、平衡室34と反対側に位置する、上金具16の凹
部23側の空所は、かかる可撓性膜24の変形を許容す
る空気室36とされている。
【0023】更にまた、それら受圧室32と平衡室34
とを仕切る隔壁を構成する下金具18の底壁部には、円
板金具38が重ね合わされて、ボルト固定されている。
この円板金具38には、下金具18に対する重ね合わせ
面上に、周方向に延びる周溝40が設けられている。そ
れによって、下金具18に重ね合わされた際、それら円
板金具38と下金具18との重ね合わせ面間において、
周方向に所定長さで延び、その周方向両端部が、下金具
18および円板金具38に設けられた連通孔を通じて、
受圧室32および平衡室34に連通せしめられたオリフ
ィス通路46が形成されている。
【0024】そして、振動入力時に受圧室32に内圧変
動が惹起された際、受圧室32と平衡室34との間で、
オリフィス通路46を通じての流体の流動が生ぜしめら
れることにより、かかる流体の流動作用乃至は共振作用
に基づいて、所定の防振効果が発揮されることとなるの
である。なお、本実施例では、オリフィス通路46を通
じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、シェ
イク等の低周波大振幅振動の入力時に高減衰効果が発揮
され得るように、オリフィス通路46の長さや断面積等
が、チューニングされている。
【0025】さらに、前記第二の支持金具12には、ア
クチュエータとしての電磁駆動手段48が装着されてお
り、受圧室32の壁部の一部を構成する振動板27の背
後に配設されている。
【0026】かかる電磁駆動手段48は、円形ブロック
形状を呈し、軸方向両端部(図中、上下方向)が磁極部
とされた永久磁石50を有している。そして、この永久
磁石50は、開口周縁部に外フランジ部52が設けられ
た有底円筒形状を呈する底金具54の内部に収容されて
おり、該底金具54の底部中央に対して、一方の磁極側
端面が当接して配されている。
【0027】また、かかる永久磁石50における他方の
磁極側端面には、略厚肉の円板形状を呈する端部金具5
6が、当接して配されている。ここにおいて、この端部
金具56の外径は、永久磁石50よりも大径で、且つ底
金具54の筒壁部内径よりも小径とされており、永久磁
石50から径方向外方に所定寸法で突出せしめられてい
る。そして、この端部金具56と底金具54とが、複数
本の固定ボルト58にて連結固定されることにより、永
久磁石50が、それら両金具56,54間で挟持されて
固定せしめられている。
【0028】更にまた、底金具54の開口部には、略円
環形状の周縁金具60が配設され、複数本の固定ボルト
61によって、固定されている。この周縁金具60は、
底金具54の開口部において、径方向内方に突出して位
置せしめられており、その外周面が底金具54に当接せ
しめられている一方、その内周面が端部金具56の外周
面に対して径方向に所定距離を隔てて対向せしめられて
いる。
【0029】また、これら底金具54、端部金具56お
よび周縁金具60は、何れも、鉄等の強磁性材料にて形
成されている。それによって、永久磁石50の周囲に、
略閉磁路形態の磁路が形成されていると共に、かかる磁
路上に位置する端部金具56と周縁金具60との径方向
対向面間において、周方向に連続した円環状乃至は円筒
状のギャップ部62が形成されているのである。
【0030】なお、底金具54と端部金具56とを連結
する前記固定ボルト58は、アルミニウム合金等の非磁
性材料にて形成されており、磁路の短絡が防止されてい
る。
【0031】そして、上述の如く永久磁石50とその周
囲に磁路を形成する各部材は、底金具54の外フランジ
部52が、第二の支持金具12の軸方向端面に重ね合わ
されてボルト固定されることにより、一体的に組み付け
られている。また、そのような組付状態下、磁路上のギ
ャップ部62に対して、前記振動板27に設けられた円
筒部29が、挿入されて位置せしめられている。更に、
この振動板27の円筒部29と、ギャップ部62の対向
面との間には、僅かな隙間が形成されており、それによ
って、振動板27の円筒部29が、ギャップ部62内で
軸方向に変位可能とされている。
【0032】さらに、この振動板27の円筒部29が位
置せしめられたギャップ部62には、円環状乃至は円筒
状の可動コイル68が配設されており、振動板27の円
筒部29の外周面に固定されている。それによって、可
動コイル68と円筒部29とが、ギャップ部62内で一
体的に変位可能とされている。
【0033】なお、かかる可動コイル68は、その軸方
向長さが、ギャップ部62を形成する周縁金具60の内
周面よりも、所定寸法短く設定されていると共に、該周
縁金具60の軸方向略中央部に位置せしめられるように
なっており、後述する如きギャップ部62内での可動コ
イル68の変位時にも、可動コイル68が、かかる周縁
金具60から突出しないようにされている。即ち、それ
によって、可動コイル68の変位時にも、該可動コイル
68に対して、略一定の磁束密度が及ぼされるようにな
っているのである。
【0034】従って、上述の如き構造とされたエンジン
マウントにおいては、可動コイル68に交番電流を通電
することにより、可動コイル68に対してフレミングの
左手の法則に従う電磁力(ローレンツ力)が発生し、そ
れによって、かかる可動コイル68が装着された振動板
27に対して、通電電流に比例した駆動力が及ぼされる
こととなる。そして、この可動コイル68に対する通電
を制御し、入力振動によって生ぜしめられる受圧室32
の内圧変動に応じて、振動板27を加振することによ
り、受圧室32の内圧を制御することができるのであ
り、それによって、マウントの防振特性を、適宜、変更
することが可能となるのである。
【0035】具体的には、例えば、低周波振動の入力時
には、振動板27を、入力振動と同位相で振動させて、
受圧室32の内圧を積極的に発生せしめ、オリフィス通
路46を通じて流動せしめられる流体の流通量の増大を
図ることにより、高減衰特性を発揮させることができる
のであり、また、中乃至高周波振動の入力時には、振動
板27を、入力振動と逆位相で振動させて、受圧室32
の内圧を吸収乃至は軽減せしめることにより、低動ばね
特性を発揮させることができるのである。
【0036】そこにおいて、特に、かかるエンジンマウ
ントにあっては、振動板27を、第二の支持金具12に
対して変位可能に支持せしめる弾性支持部材が、高弾性
板材からなる板バネ28によって構成されていることか
ら、振動板27の振動によって、或いは外部からの入力
振動によって、受圧室32に内圧変動が惹起された際に
も、かかる板バネ28に直接及ぼされる受圧室32の内
圧による、該板バネ28自体の膨出変形が阻止され得る
こととなる。
【0037】それによって、板バネ28自体の膨出変形
に起因する受圧室32の内圧の逃げが防止されることか
ら、振動板27の加振によって受圧室32の内圧を効率
的に且つ高精度に行なうことができるのであり、以て、
目的とするマウント防振特性が、有効に且つ安定して発
揮され得ることとなるのである。
【0038】なお、本実施例のエンジンマウントでは、
電磁駆動手段48において、可動コイル68が配設され
るギャップ部62が、閉磁路形態をもって形成された磁
路上に形成されており、永久磁石50からの漏れ磁力が
抑えられて、ギャップ部62における磁束密度が確保さ
れることから、可動コイル68への通電時に大きな電磁
力が発生せしめられて、振動板27の駆動力を十分に確
保することが可能であり、それによって、受圧室32の
内圧制御がより有効に為され得て、目的とするマウント
防振特性が、一層効果的に発揮され得ることとなる。
【0039】しかも、本実施例のエンジンマウントで
は、ギャップ部62における磁束密度が略均一化され
て、可動コイル68に通電する電流量に略比例した電磁
力を安定して得ることができることから、可動コイル6
8、延いては振動板27の加振制御が容易となって、歪
みの発生も防止され得るのであり、マウント防振特性の
高精度な制御が可能となるのである。
【0040】次に、図2には、本発明の別の実施例とし
てのエンジンマウントが示されている。なお、本実施例
は、前記第一の実施例とは異なる構造とされた、弾性支
持部材の別の具体例を示すものであり、第一の実施例と
同様な構造とされた部材および部位については、それぞ
れ、第一の実施例と同一の符号を付することにより、そ
の詳細な説明は省略することとする。
【0041】すなわち、本実施例のエンジンマウントに
おいては、振動板27を第二の支持金具12に対して支
持せしめる弾性支持部材として、ベローズ70が採用さ
れている。このベローズ70は、蛇腹構造の筒壁部の軸
方向一端側において、径方向内方に延び出す内フランジ
部72が、また軸方向他端側において、径方向外方に延
び出す外フランジ部74が、それぞれ一体的に形成され
てなる構造とされている。そして、その内フランジ部7
2が、振動板27の上面に重ね合わされて複数本の固定
ボルト76にて取り付けられる一方、外フランジ部74
が、円環状の挟圧板78,78間に挟まれて、磁路を形
成する周縁金具60上に重ね合わされ、固定ボルト80
により、底金具54に対して固定されている。
【0042】ここにおいて、かかるベローズ70として
は、前記第一の実施例における板バネ28と同様、実質
的に剪断変形が許容されて、圧縮・引張変形が阻止され
る高弾性板材、例えば金属バネや高弾性樹脂等によって
形成されたものが採用される。
【0043】それによって、ベローズ70にあっては、
その剪断変形による軸方向の伸縮に基づいて、第二の支
持金具12に対する振動板27の軸方向(凹所26内外
方向)の変位を許容するが、それ自体の伸びを伴う変
形、例えば拡縮乃至は膨出や座屈の如き変形は、阻止さ
れることとなるのである。
【0044】従って、このようなベローズ70によって
弾性支持部材を構成してなる本実施例のエンジンマウン
トにおいても、ベローズ70自体の膨出変形等に起因す
る受圧室32の内圧の逃げが防止されることから、振動
板27の加振によって受圧室32の内圧を効率的に且つ
高精度に行なうことができるのであり、以て、目的とす
るマウント防振特性が、有効に且つ安定して発揮され得
て、前記第一の実施例と同様な効果が、何れも、有利に
奏され得ることとなる。
【0045】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0046】例えば、前記実施例では、何れも、流体室
(受圧室32)に対して、オリフィス通路46を通じて
連通された平衡室34が設けられていたが、それらオリ
フィス通路や平衡室は、必ずしも設ける必要はない。
【0047】そして、それらオリフィス通路や平衡室を
有しない防振装置であっても、流体室の内圧を制御する
ことにより、防振特性の切換制御に基づく、前述の如き
効果は、有効に発揮され得ることとなる。
【0048】また、振動板27を加振するアクチュエー
タの具体的構造は、前記実施例のものに限定して解釈さ
れるものではなく、従来から公知の電磁力や磁力、或い
はピエゾ素子等を利用した各種のアクチュエータを備え
た防振装置に対しても、本発明は有利に適用され得るも
のである。
【0049】更にまた、前記実施例では、ゴム弾性体1
4を振動入力方向に挟んだ両側部分に、それぞれ第一の
支持金具10と第二の支持金具12とが対向して固着さ
れた、所謂マウントタイプの防振装置に対して、本発明
を適用したものの具体例を示したが、その他、例えば、
互いに径方向に所定距離を隔てて配された内筒金具と外
筒金具とを、それらの間に介装されたゴム弾性体に連結
せしめてなる、所謂筒型タイプの防振装置に対しても、
本発明は、同様に適用され得るものである。
【0050】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用エンジンマウントに対して適用したものの具体例を示
したが、その他、自動車用ボデーマウントやデフマウン
ト、サスペンション・ブッシュ、或いは自動車以外の各
種装置における防振装置に対しても、同様に、適用され
得ることは、勿論である。
【0051】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0052】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式防振装置においては、振
動板を第二の支持金具に対して変位可能に支持せしめる
弾性支持部材が、それ自体の膨出変形が阻止される高弾
性板材によって形成されていることから、振動板の加振
や外部から入力される振動によって惹起される流体室の
内圧の、かかる弾性支持部材自体の膨出変形に起因する
逃げが、防止されることとなる。
【0053】それ故、振動板の加振により、流体室の内
圧制御を有効に且つ安定して行なうことが可能となり、
それによって、目的とする防振特性が、高度に且つ安定
して発揮され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての自動車用エンジンマ
ウントを示す縦断面図である。
【図2】本発明の別の実施例としての自動車用エンジン
マウントを示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 第一の支持金具 12 第二の支持金具 14 ゴム弾性体 27 振動板 28 板バネ 32 受圧室 48 電磁駆動手段 70 ベローズ
フロントページの続き (72)発明者 加藤 錬太郎 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 松井 徹 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 神田 良二 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 村松 篤 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 石破 恵一 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 舟橋 芳樹 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに所定距離を隔てて配された第一の
    支持金具と第二の支持金具とを、それらの間に介装され
    たゴム弾性体にて連結すると共に、内部に所定の非圧縮
    性流体が封入された流体室を、かかるゴム弾性体にて壁
    部の一部を構成して設ける一方、該流体室の壁部の一部
    を、前記第二の支持金具に対して変位可能に支持された
    振動板にて構成する共に、かかる振動板の背後に、該振
    動板を加振するアクチュエータを配設せしめてなる流体
    封入式防振装置において、 実質的に剪断変形が許容されて、圧縮・引張変形が阻止
    される高弾性板材により、前記振動板を前記第二の支持
    金具に対して前記流体室の内外方向に変位可能に支持せ
    しめる弾性支持部材を形成したことを特徴とする流体封
    入式防振装置。
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