JPH05164201A - 変速機の変速ギヤ構造 - Google Patents
変速機の変速ギヤ構造Info
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- JPH05164201A JPH05164201A JP3354575A JP35457591A JPH05164201A JP H05164201 A JPH05164201 A JP H05164201A JP 3354575 A JP3354575 A JP 3354575A JP 35457591 A JP35457591 A JP 35457591A JP H05164201 A JPH05164201 A JP H05164201A
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 51
- 239000000446 fuel Substances 0.000 abstract description 4
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 abstract 1
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 abstract 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【目的】出力軸に働くスラスト力を常時安定化させ、ギ
ヤノイズの発生を防止するとともに、燃費向上も実現で
きる変速機の変速ギヤ構造を提供すること。 【構成】平行な入力軸3と出力軸4とを備えるととも
に、出力軸4上にヘリカルギヤよりなる複数の変速ギヤ
16,17,21,22,23とファイナルギヤ15と
が設けられている。第4速ギヤ22および第5速ギヤ2
3の歯面捩れ方向はファイナルギヤ15の歯面捩れ方向
と逆向きである。
ヤノイズの発生を防止するとともに、燃費向上も実現で
きる変速機の変速ギヤ構造を提供すること。 【構成】平行な入力軸3と出力軸4とを備えるととも
に、出力軸4上にヘリカルギヤよりなる複数の変速ギヤ
16,17,21,22,23とファイナルギヤ15と
が設けられている。第4速ギヤ22および第5速ギヤ2
3の歯面捩れ方向はファイナルギヤ15の歯面捩れ方向
と逆向きである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変速機の変速ギヤ構造、
特にFF車用の変速機に適した変速ギヤ構造に関するも
のである。
特にFF車用の変速機に適した変速ギヤ構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、FF車の手動変速機として、平行
な入力軸および出力軸を備えるとともに、出力軸上に入
力軸の変速ギヤに噛み合う複数の変速ギヤと、ディファ
レンシャル装置のリングギヤに噛み合うファイナルギヤ
とを備え、上記変速ギヤおよびファイナルギヤがヘリカ
ルギヤで構成された変速機が知られている(例えば実開
昭59−92246号公報参照)。ヘリカルギヤは平歯
車と異なり、噛み合いが歯の傾斜面に沿って連続的に行
われるため、滑らかな回転伝達を得ることができるとい
う特徴がある。その反面、動力伝達中、軸方向へのスラ
スト荷重を受けるため、このスラスト荷重に対する対策
が必要となる。例えば前進5速の変速段を有する手動変
速機の場合、図1に示すように出力軸30にはディファ
レンシャル装置のリングギヤ37に噛み合うファイナル
ギヤ31と、入力軸の変速ギヤ38〜42に噛み合う第
1速〜第5速の変速ギヤ32〜36とが設けられてい
る。上記ファイナルギヤ31と第1速〜第5速の変速ギ
ヤ32〜36は捩れ方向が同一方向のヘリカルギヤで構
成されており、そのため、ファイナルギヤ31はリング
ギヤ37から一方向(図では左方向)へのスラスト荷重
F0 を受け、第1速〜第5速の変速ギヤ32〜36は入
力軸の変速ギヤ38〜42から逆方向(図では右方向)
へのスラスト荷重F1 〜F5 を受ける。つまり、ファイ
ナルギヤに働くスラスト荷重F0 と変速ギヤに働くスラ
スト荷重F1 〜F5 とが互いに相殺するように設定さ
れ、出力軸30を支持するベアリング43,44のスラ
スト負荷を軽減している。出力軸30に作用するスラス
ト荷重F0 ,F1 〜F5 は、ギヤの大きさや捩れ角の大
きさにもよるが、一般的に図2のような関係に設定され
ている。即ち、第1速〜第3速まではファイナルギヤに
働くスラスト荷重F0 が変速ギヤに働くスラスト荷重F
1 〜F3 に比べて相対的に大きいので、出力軸30は左
方向へ押され、第4速でほぼ釣合い状態となり、第5速
では出力軸30は右方向へ押される。
な入力軸および出力軸を備えるとともに、出力軸上に入
力軸の変速ギヤに噛み合う複数の変速ギヤと、ディファ
レンシャル装置のリングギヤに噛み合うファイナルギヤ
とを備え、上記変速ギヤおよびファイナルギヤがヘリカ
ルギヤで構成された変速機が知られている(例えば実開
昭59−92246号公報参照)。ヘリカルギヤは平歯
車と異なり、噛み合いが歯の傾斜面に沿って連続的に行
われるため、滑らかな回転伝達を得ることができるとい
う特徴がある。その反面、動力伝達中、軸方向へのスラ
スト荷重を受けるため、このスラスト荷重に対する対策
が必要となる。例えば前進5速の変速段を有する手動変
速機の場合、図1に示すように出力軸30にはディファ
レンシャル装置のリングギヤ37に噛み合うファイナル
ギヤ31と、入力軸の変速ギヤ38〜42に噛み合う第
1速〜第5速の変速ギヤ32〜36とが設けられてい
る。上記ファイナルギヤ31と第1速〜第5速の変速ギ
ヤ32〜36は捩れ方向が同一方向のヘリカルギヤで構
成されており、そのため、ファイナルギヤ31はリング
ギヤ37から一方向(図では左方向)へのスラスト荷重
F0 を受け、第1速〜第5速の変速ギヤ32〜36は入
力軸の変速ギヤ38〜42から逆方向(図では右方向)
へのスラスト荷重F1 〜F5 を受ける。つまり、ファイ
ナルギヤに働くスラスト荷重F0 と変速ギヤに働くスラ
スト荷重F1 〜F5 とが互いに相殺するように設定さ
れ、出力軸30を支持するベアリング43,44のスラ
スト負荷を軽減している。出力軸30に作用するスラス
ト荷重F0 ,F1 〜F5 は、ギヤの大きさや捩れ角の大
きさにもよるが、一般的に図2のような関係に設定され
ている。即ち、第1速〜第3速まではファイナルギヤに
働くスラスト荷重F0 が変速ギヤに働くスラスト荷重F
1 〜F3 に比べて相対的に大きいので、出力軸30は左
方向へ押され、第4速でほぼ釣合い状態となり、第5速
では出力軸30は右方向へ押される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、第4速状
態で変速ギヤ35に働くスラスト荷重とファイナルギヤ
31に働くスラスト荷重とが釣り合うと、出力軸30に
働くスラスト力がほぼ0となるため、出力軸30が不安
定になり、ギヤノイズが悪化するという問題がある。そ
の対策として、出力軸の両端部を支持するベアリング4
3,44としてテーパベアリングを用い、軸方向のガタ
を無くして出力軸30を安定させる方法も採られている
(実開昭59−75956号公報参照)。しかし、テー
パベアリングは通常のラジアルベアリングに比べて回転
抵抗が大きく、燃費を悪化させるだけでなく、高価であ
るという欠点がある。また、第4速で出力軸30の不安
定領域が存在するため、ディファレンシャル装置のリン
グギヤ37とファイナルギヤ31とが歯面分離を起こ
し、リングギヤ37がスラスト方向に振動してギヤノイ
ズが発生する問題もあった。そこで、本発明の目的は、
出力軸に働くスラスト力を常時安定化させ、ギヤノイズ
の発生を防止するとともに、燃費向上も実現できる変速
機の変速ギヤ構造を提供することにある。
態で変速ギヤ35に働くスラスト荷重とファイナルギヤ
31に働くスラスト荷重とが釣り合うと、出力軸30に
働くスラスト力がほぼ0となるため、出力軸30が不安
定になり、ギヤノイズが悪化するという問題がある。そ
の対策として、出力軸の両端部を支持するベアリング4
3,44としてテーパベアリングを用い、軸方向のガタ
を無くして出力軸30を安定させる方法も採られている
(実開昭59−75956号公報参照)。しかし、テー
パベアリングは通常のラジアルベアリングに比べて回転
抵抗が大きく、燃費を悪化させるだけでなく、高価であ
るという欠点がある。また、第4速で出力軸30の不安
定領域が存在するため、ディファレンシャル装置のリン
グギヤ37とファイナルギヤ31とが歯面分離を起こ
し、リングギヤ37がスラスト方向に振動してギヤノイ
ズが発生する問題もあった。そこで、本発明の目的は、
出力軸に働くスラスト力を常時安定化させ、ギヤノイズ
の発生を防止するとともに、燃費向上も実現できる変速
機の変速ギヤ構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ファイナルギヤに働くスラスト荷重とほ
ぼ同等なスラスト荷重が働く出力軸上の高速比側変速ギ
ヤの歯面捩れ方向を、ファイナルギヤの歯面捩れ方向と
逆向きとしたものである。
に、本発明は、ファイナルギヤに働くスラスト荷重とほ
ぼ同等なスラスト荷重が働く出力軸上の高速比側変速ギ
ヤの歯面捩れ方向を、ファイナルギヤの歯面捩れ方向と
逆向きとしたものである。
【0005】
【作用】例えば前進5速の変速段を有し、第4速でファ
イナルギヤのスラスト力と変速ギヤのスラスト力とがほ
ぼ同等となる変速機を例にして説明すると、本発明では
少なくとも第4速の変速ギヤの捩れ方向をファイナルギ
ヤの捩れ方向と逆向きとしてある。第1速〜第3速まで
はファイナルギヤと変速ギヤの捩れ方向が同方向である
ので、そのスラスト力が打ち消し合い、出力軸を支持す
るベアリングの負担が軽減される。また、第4速ではフ
ァイナルギヤのスラスト力と変速ギヤのスラスト力とが
同方向になるので、出力軸のスラスト力が零にならず、
出力軸は安定化する。第5速の変速ギヤの捩れ方向は何
れの方向でもよいが、第4速の変速ギヤと同一方向にす
れば、第4速から第5速へ変速される時点でスラスト力
の方向が変化しないので望ましい。上記のように第4速
における変速ギヤとファイナルギヤのスラスト力を同一
方向とすれば、それだけベアリングの負担が増大する
が、第4速のような高速段では変速ギヤの伝達トルクが
低速段に比べて低いので、ベアリングにかかるスラスト
荷重はさほど大きくなく、通常のラジアルベアリングで
出力軸のスラスト力を受けることができる。
イナルギヤのスラスト力と変速ギヤのスラスト力とがほ
ぼ同等となる変速機を例にして説明すると、本発明では
少なくとも第4速の変速ギヤの捩れ方向をファイナルギ
ヤの捩れ方向と逆向きとしてある。第1速〜第3速まで
はファイナルギヤと変速ギヤの捩れ方向が同方向である
ので、そのスラスト力が打ち消し合い、出力軸を支持す
るベアリングの負担が軽減される。また、第4速ではフ
ァイナルギヤのスラスト力と変速ギヤのスラスト力とが
同方向になるので、出力軸のスラスト力が零にならず、
出力軸は安定化する。第5速の変速ギヤの捩れ方向は何
れの方向でもよいが、第4速の変速ギヤと同一方向にす
れば、第4速から第5速へ変速される時点でスラスト力
の方向が変化しないので望ましい。上記のように第4速
における変速ギヤとファイナルギヤのスラスト力を同一
方向とすれば、それだけベアリングの負担が増大する
が、第4速のような高速段では変速ギヤの伝達トルクが
低速段に比べて低いので、ベアリングにかかるスラスト
荷重はさほど大きくなく、通常のラジアルベアリングで
出力軸のスラスト力を受けることができる。
【0006】
【実施例】図3は本発明が適用される前進5速(第5速
はオーバードライブ)の変速段を有するFF車の横置き
式変速機の一例を示す。変速機ケース1,2の内部には
入力軸3と出力軸4とが平行に配置されている。入力軸
3はエンジンによりクラッチを介して駆動されるもので
あり、両端部がボールベアリング5,6によって回転自
在に支持されている。入力軸3の始端側(左側)には第
1速ギヤ7,後退駆動ギヤ8,第2速ギヤ9が順に一体
形成され、第2速ギヤ9の後側には第3速ギヤ10と第
4速ギヤ11とが3−4速切換用同期装置12を間にし
て回転自在に支持されている。第3速,第4速ギヤ1
0,11は同期装置12によって入力軸3に対して選択
的に連結される。さらに、ボールベアリング6を間にし
て第4速ギヤ11の後側には第5速ギヤ13が回転自在
に支持され、このギヤ13は5速切換用同期装置14に
よって選択的に入力軸3に連結される。
はオーバードライブ)の変速段を有するFF車の横置き
式変速機の一例を示す。変速機ケース1,2の内部には
入力軸3と出力軸4とが平行に配置されている。入力軸
3はエンジンによりクラッチを介して駆動されるもので
あり、両端部がボールベアリング5,6によって回転自
在に支持されている。入力軸3の始端側(左側)には第
1速ギヤ7,後退駆動ギヤ8,第2速ギヤ9が順に一体
形成され、第2速ギヤ9の後側には第3速ギヤ10と第
4速ギヤ11とが3−4速切換用同期装置12を間にし
て回転自在に支持されている。第3速,第4速ギヤ1
0,11は同期装置12によって入力軸3に対して選択
的に連結される。さらに、ボールベアリング6を間にし
て第4速ギヤ11の後側には第5速ギヤ13が回転自在
に支持され、このギヤ13は5速切換用同期装置14に
よって選択的に入力軸3に連結される。
【0007】出力軸4の始端側にはファイナルギヤ15
が一体に形成されており、このファイナルギヤ15と隣
接して、第1速ギヤ16と第2速ギヤ17とが1−2速
切換用同期装置18を間にして回転自在に支持されてい
る。第1速ギヤ16は入力軸3の第1速ギヤ7と、第2
速ギヤ17は入力軸3の第2速ギヤ9と夫々噛み合って
いる。1−2速切換用同期装置18のスリーブには後退
従動ギヤ19が一体に設けられており、このギヤ19は
変速機ケース1,2に回転自在にかつ軸方向に摺動可能
に支持された後退アイドラギヤ20と噛み合い可能であ
る。このアイドラギヤ20は入力軸3上の後退駆動ギヤ
8とも同時に噛み合う。第2速ギヤ17の後側には、入
力軸3の第3速ギヤ10,第4速ギヤ11および第5速
ギヤ13と夫々噛み合う第3速ギヤ21,第4速ギヤ2
2および第5速ギヤ23が出力軸4上に固定されてい
る。上記ファイナルギヤ15はディファレンシャル装置
24のリングギヤ25と噛み合い、駆動力を左右の車軸
(図示せず)へ分配している。出力軸4の両端部はラジ
アルベアリング26,27で回転自在に支持されてい
る。このうち、ファイナルギヤ15側のベアリング26
は担持荷重が大きいためローラベアリングで構成され、
後端側のベアリング27は通常のボールベアリングで構
成されている。
が一体に形成されており、このファイナルギヤ15と隣
接して、第1速ギヤ16と第2速ギヤ17とが1−2速
切換用同期装置18を間にして回転自在に支持されてい
る。第1速ギヤ16は入力軸3の第1速ギヤ7と、第2
速ギヤ17は入力軸3の第2速ギヤ9と夫々噛み合って
いる。1−2速切換用同期装置18のスリーブには後退
従動ギヤ19が一体に設けられており、このギヤ19は
変速機ケース1,2に回転自在にかつ軸方向に摺動可能
に支持された後退アイドラギヤ20と噛み合い可能であ
る。このアイドラギヤ20は入力軸3上の後退駆動ギヤ
8とも同時に噛み合う。第2速ギヤ17の後側には、入
力軸3の第3速ギヤ10,第4速ギヤ11および第5速
ギヤ13と夫々噛み合う第3速ギヤ21,第4速ギヤ2
2および第5速ギヤ23が出力軸4上に固定されてい
る。上記ファイナルギヤ15はディファレンシャル装置
24のリングギヤ25と噛み合い、駆動力を左右の車軸
(図示せず)へ分配している。出力軸4の両端部はラジ
アルベアリング26,27で回転自在に支持されてい
る。このうち、ファイナルギヤ15側のベアリング26
は担持荷重が大きいためローラベアリングで構成され、
後端側のベアリング27は通常のボールベアリングで構
成されている。
【0008】上記変速ギヤ7,9,10,11,13お
よび16,17,21,22,23、ファイナルギヤ1
5、およびリングギヤ25はヘリカルギヤで構成されて
おり、それらの捩れ方向は図3の方向に設定されてい
る。出力軸4上のギヤについて説明すると、第1速〜第
3速ギヤ16,17,21の捩れ方向はファイナルギヤ
15と同一であるが、第4速,第5速ギヤ22,23の
捩れ方向はファイナルギヤ15と逆向きとなっている。
なお、後退ギヤ8,19,20はヘリカルギヤではな
く、スプライン歯である。
よび16,17,21,22,23、ファイナルギヤ1
5、およびリングギヤ25はヘリカルギヤで構成されて
おり、それらの捩れ方向は図3の方向に設定されてい
る。出力軸4上のギヤについて説明すると、第1速〜第
3速ギヤ16,17,21の捩れ方向はファイナルギヤ
15と同一であるが、第4速,第5速ギヤ22,23の
捩れ方向はファイナルギヤ15と逆向きとなっている。
なお、後退ギヤ8,19,20はヘリカルギヤではな
く、スプライン歯である。
【0009】ここで、上記構成の変速機の動作について
説明する。第1速時には1−2速切換用同期装置18に
より第1速ギヤ16を出力軸4に連結する。これによ
り、駆動力は入力軸3から第1速ギヤ7,16、出力軸
4,ファイナルギヤ15,ディファレンシャル装置24
を介して車軸へ伝達される。このとき、第1速ギヤ16
には入力軸3の第1速ギヤ7によるスラスト荷重F1 が
働き、ファイナルギヤ15にはリングギヤ25によるス
ラスト荷重F0 が働くが、これら荷重F1 ,F0 は逆方
向のため互いに打ち消し合う。しかし、荷重F0 の方が
F1 より大きいので、出力軸4としてはエンジン側へ押
されることになる。同様に、第2速時には第2速ギヤ1
7に反エンジン方向のスラスト荷重F2 が、第3速時に
は第3速ギヤ21に反エンジン方向のスラスト荷重F3
が働くが、何れの時も荷重F0 の方が大きいので、出力
軸4としてはエンジン側へ押されることになる。第4速
になると、第4速ギヤ22はその捩れ方向がファイナル
ギヤ15と逆方向であるため、第4速ギヤ22にはエン
ジン方向のスラスト荷重F4 、つまりファイナルギヤ1
5と同一方向のスラスト荷重が作用することになる。そ
のため、出力軸4は第1速〜第3速と同様にエンジン側
へ押される。第5速も第4速と同様であり、第5速ギヤ
23にはファイナルギヤ15と同一方向のスラスト荷重
F5 が作用し、出力軸4はエンジン側へ押される。
説明する。第1速時には1−2速切換用同期装置18に
より第1速ギヤ16を出力軸4に連結する。これによ
り、駆動力は入力軸3から第1速ギヤ7,16、出力軸
4,ファイナルギヤ15,ディファレンシャル装置24
を介して車軸へ伝達される。このとき、第1速ギヤ16
には入力軸3の第1速ギヤ7によるスラスト荷重F1 が
働き、ファイナルギヤ15にはリングギヤ25によるス
ラスト荷重F0 が働くが、これら荷重F1 ,F0 は逆方
向のため互いに打ち消し合う。しかし、荷重F0 の方が
F1 より大きいので、出力軸4としてはエンジン側へ押
されることになる。同様に、第2速時には第2速ギヤ1
7に反エンジン方向のスラスト荷重F2 が、第3速時に
は第3速ギヤ21に反エンジン方向のスラスト荷重F3
が働くが、何れの時も荷重F0 の方が大きいので、出力
軸4としてはエンジン側へ押されることになる。第4速
になると、第4速ギヤ22はその捩れ方向がファイナル
ギヤ15と逆方向であるため、第4速ギヤ22にはエン
ジン方向のスラスト荷重F4 、つまりファイナルギヤ1
5と同一方向のスラスト荷重が作用することになる。そ
のため、出力軸4は第1速〜第3速と同様にエンジン側
へ押される。第5速も第4速と同様であり、第5速ギヤ
23にはファイナルギヤ15と同一方向のスラスト荷重
F5 が作用し、出力軸4はエンジン側へ押される。
【0010】図4は変速段が第1速〜第5速へ移行した
時、出力軸4に作用するスラスト荷重の変化の一例を示
したものである。つまり、第1速〜第5速までの全変速
段において出力軸4は常にエンジン方向に付勢されるた
め、出力軸4が安定し、ギヤノイズを低減できる。ま
た、従来では第4速時に出力軸4に殆どスラスト荷重が
作用しないのに対し、本発明では第4速時にも出力軸4
にスラスト荷重が作用し、出力軸4を支持しているベア
リング26,27にかかる負担が増大するが、第4速時
には第1速〜第3速に比べて伝達トルクが小さいので、
ベアリング26,27にかかるスラスト荷重はさほど大
きくなく、通常のラジアルベアリングで十分に対応でき
る。同様のことは、第5速時にもいえる。なお、図4の
スラスト荷重の大きさはギヤの大きさや捩れ角によって
異なる。
時、出力軸4に作用するスラスト荷重の変化の一例を示
したものである。つまり、第1速〜第5速までの全変速
段において出力軸4は常にエンジン方向に付勢されるた
め、出力軸4が安定し、ギヤノイズを低減できる。ま
た、従来では第4速時に出力軸4に殆どスラスト荷重が
作用しないのに対し、本発明では第4速時にも出力軸4
にスラスト荷重が作用し、出力軸4を支持しているベア
リング26,27にかかる負担が増大するが、第4速時
には第1速〜第3速に比べて伝達トルクが小さいので、
ベアリング26,27にかかるスラスト荷重はさほど大
きくなく、通常のラジアルベアリングで十分に対応でき
る。同様のことは、第5速時にもいえる。なお、図4の
スラスト荷重の大きさはギヤの大きさや捩れ角によって
異なる。
【0011】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。例えば、実施例では第4速と第5速の変速ギヤの
捩れ方向をファイナルギヤと逆向きとしたが、第4速の
変速ギヤのみを逆向きとし、第5速ギヤの捩れ方向をフ
ァイナルギヤと同一方向としてもよい。この場合には、
第5速時に出力軸に働くスラスト力が他の変速段と逆方
向になる。また、上記実施例ではファイナルギヤに働く
スラスト荷重をエンジン方向とし、第1速〜第3速ギヤ
に働くスラスト荷重を反エンジン方向としたが、これに
限定されるものではなく、これと逆向きであってもよ
い。本発明は前進5速の変速段を有する変速機に限ら
ず、前進4速の変速段を有する変速機にも同様に適用で
きる。この種の変速機の場合、第4速(変速比がほぼ
1)におけるスラスト荷重が釣り合うことが多いので、
第4速の変速ギヤの捩れ方向をファイナルギヤと逆向き
とすればよい。
ない。例えば、実施例では第4速と第5速の変速ギヤの
捩れ方向をファイナルギヤと逆向きとしたが、第4速の
変速ギヤのみを逆向きとし、第5速ギヤの捩れ方向をフ
ァイナルギヤと同一方向としてもよい。この場合には、
第5速時に出力軸に働くスラスト力が他の変速段と逆方
向になる。また、上記実施例ではファイナルギヤに働く
スラスト荷重をエンジン方向とし、第1速〜第3速ギヤ
に働くスラスト荷重を反エンジン方向としたが、これに
限定されるものではなく、これと逆向きであってもよ
い。本発明は前進5速の変速段を有する変速機に限ら
ず、前進4速の変速段を有する変速機にも同様に適用で
きる。この種の変速機の場合、第4速(変速比がほぼ
1)におけるスラスト荷重が釣り合うことが多いので、
第4速の変速ギヤの捩れ方向をファイナルギヤと逆向き
とすればよい。
【0012】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ファイナルギヤに働くスラスト荷重とほぼ同等
なスラスト荷重が働く出力軸上の変速ギヤの歯面捩れ方
向を、ファイナルギヤの歯面捩れ方向と逆向きとしたの
で、出力軸に作用するスラスト力を常時安定化させるこ
とができ、変速ギヤの歯当りを安定化させてギヤノイズ
を低減できる。また、上記変速ギヤは高速比側ギヤであ
るから、ベアリングにかかる負荷は大きくならず、テー
パベアリングを使用せずに通常のラジアルベアリングで
十分に対応できる。そのため、燃費の悪化やコスト上昇
を招かない。さらに、出力軸に常時スラスト荷重が作用
することにより、ファイナルギヤとディファレンシャル
装置のリングギヤとの歯面分離を抑え、リングギヤの振
動に伴うギヤノイズも低減できる。
よれば、ファイナルギヤに働くスラスト荷重とほぼ同等
なスラスト荷重が働く出力軸上の変速ギヤの歯面捩れ方
向を、ファイナルギヤの歯面捩れ方向と逆向きとしたの
で、出力軸に作用するスラスト力を常時安定化させるこ
とができ、変速ギヤの歯当りを安定化させてギヤノイズ
を低減できる。また、上記変速ギヤは高速比側ギヤであ
るから、ベアリングにかかる負荷は大きくならず、テー
パベアリングを使用せずに通常のラジアルベアリングで
十分に対応できる。そのため、燃費の悪化やコスト上昇
を招かない。さらに、出力軸に常時スラスト荷重が作用
することにより、ファイナルギヤとディファレンシャル
装置のリングギヤとの歯面分離を抑え、リングギヤの振
動に伴うギヤノイズも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の変速機の構造を示す概略図である。
【図2】従来の出力軸に作用するスラスト荷重の特性図
である。
である。
【図3】本発明にかかる変速機の一例の断面図である。
【図4】本発明の出力軸に作用するスラスト荷重の特性
図である。
図である。
3 入力軸 4 出力軸 15 ファイナルギヤ 16 第1速ギヤ 17 第2速ギヤ 21 第3速ギヤ 22 第4速ギヤ 23 第5速ギヤ 24 ディファレンシャル装置 25 リングギヤ
Claims (1)
- 【請求項1】平行な入力軸および出力軸を備えるととも
に、出力軸上に入力軸の変速ギヤに噛み合う複数の変速
ギヤと、ディファレンシャル装置のリングギヤに噛み合
うファイナルギヤとを備え、上記変速ギヤおよびファイ
ナルギヤがヘリカルギヤで構成された変速機において、 上記ファイナルギヤに働くスラスト荷重とほぼ同等なス
ラスト荷重が働く出力軸上の高速比側変速ギヤの歯面捩
れ方向を、ファイナルギヤの歯面捩れ方向と逆向きとし
たことを特徴とする変速機の変速ギヤ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3354575A JPH05164201A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 変速機の変速ギヤ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3354575A JPH05164201A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 変速機の変速ギヤ構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05164201A true JPH05164201A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18438478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3354575A Pending JPH05164201A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 変速機の変速ギヤ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05164201A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100792849B1 (ko) * | 2006-04-10 | 2008-01-14 | 주식회사 포스코 | 공회전 기능을 갖는 기어들을 이용한 다단 변속장치 |
| JP2022152825A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-12 | 株式会社アイシン | 車両用駆動伝達装置 |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP3354575A patent/JPH05164201A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100792849B1 (ko) * | 2006-04-10 | 2008-01-14 | 주식회사 포스코 | 공회전 기능을 갖는 기어들을 이용한 다단 변속장치 |
| JP2022152825A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-12 | 株式会社アイシン | 車両用駆動伝達装置 |
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