JPH0516683B2 - - Google Patents
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- JPH0516683B2 JPH0516683B2 JP59058346A JP5834684A JPH0516683B2 JP H0516683 B2 JPH0516683 B2 JP H0516683B2 JP 59058346 A JP59058346 A JP 59058346A JP 5834684 A JP5834684 A JP 5834684A JP H0516683 B2 JPH0516683 B2 JP H0516683B2
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- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B15/00—Layered products comprising a layer of metal
- B32B15/04—Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
- B32B15/08—Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
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- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q15/00—Devices for reflection, refraction, diffraction or polarisation of waves radiated from an antenna, e.g. quasi-optical devices
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- H01Q15/141—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing reflecting surfaces
- H01Q15/142—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing reflecting surfaces using insulating material for supporting the reflecting surface
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- H01Q15/00—Devices for reflection, refraction, diffraction or polarisation of waves radiated from an antenna, e.g. quasi-optical devices
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Description
[] 発明の目的
本発明は耐候性がすぐれた熱硬化性の塗膜層、
電波を反射する金属箔および構造体としての機能
をはたす無機充填剤含有オレフイン系重合体層か
らなる積層物よりなる円偏波アンテナ用反射板の
製造方法に関する。さらにくわしくは、耐候性が
すぐれた熱硬化性の塗膜層を片面に、他の面にオ
レフイン系重合体層がラミネートされた金属箔を
用い、該ラミネートされた金属箔を射出成形用金
型の移動側金型面にとりつけて金型を閉じた後、
無機充填剤含有オレフイン系重合体を射出成形し
て円偏波アンテナ用反射板を製造する方法であ
り、該ラミネートされた金属箔のオレフイン系重
合体層が固定側金型に向くように取り付けてイン
サート成形することを特徴とする円偏波アンテナ
用反射板の製造方法に関するものであり、金属箔
と構造体として機能をはたす無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層との密着性が大幅に向上された
円偏波アンテナ用反射板を提供することを日的と
するものである。 [] 発明の背景 静止衛星による衛星放送はヨーロツパ、アメリ
カ、日本などの世界各国において近い将来にその
実用化が計画されている。しかし、静止衛星の軌
道が唯一に限られているため、複数個の放送電波
相互間に干渉を生ずるおそれがある。かかる放送
電波の相互干渉を避けるためには、衛星放送受信
用アンテナの交差偏波識別を利用する必要があ
る。このようにして、地上の放送電波を受信する
場合には、電波を水平または垂直の直線偏波に
し、受信用アンテナの偏波面をこの放送電波の偏
波面に合わせて交差偏波識別度を利用することは
さほど困難ではないが、放送衛星からの電波を受
信する場合には、電波伝播経路における電離層な
どによる擾乱や受信地点における電波の入射角な
どに基づく偏波面のずれが生ずるため、上述のよ
うな偏波面を合わさせることは困難である。 複数個の放送衛星に対する周波数割当ては、衛
星放送用周波数帯の有効利用の点からみて偏波面
識別度を考慮して行なわれるものとみられるが、
このような周波数割当ての衛星放送電波に対して
は受信アンテナの偏波面調整の良否がそのまま放
送チヤンネル間の干渉の大小となるので、放送衛
星電波を直線偏波とした場合には大きい交差偏波
識別度を得ることは期待することができない。し
かしながら、放送衛星電波を円偏波とした場合に
は、前述したような偏波面のずれにはかかわりな
く、円偏波施図方向の別による識別が容易である
から、一般の聴視者の受信用アンテナはその指向
方向を調整して所望の放送衛星を指向させるばか
りでなく、偏波面の調整を必要としないために直
線偏波とした場合に比較して受信用アンテナの調
整が極めて簡単となり、受信アンテナの設計どお
りの偏波識別度を得ることができる。 これらのことから、将来の衛星放送システムに
おいては放送衛星電波に円偏波が使用される計画
がたてられている。これに対し、従来の円偏波ア
ンテナとして、円錐ホーンを用いたもの、あるい
は、ダイポールを直角に二個組合わせたもの、ま
たはこれらのアンテナを一次放射器としたパラボ
ラアンテナなどがあるが、いずれも構造が複雑で
あり、かつ大型となり、さらに前記経費もかかる
ため、12ギガヘルツ(GHz)帯のマイクロ波を使
つた衛星放送電波を受信するための一般聴視者用
受信用アンテナには適していない。 一方、構造が極めて簡単であり、小型経量のマ
イクロ波アンテナとして、パラボラ型反射器の中
心部から短形導波管を軸方向に延在させ、その先
端部を湾曲させて開口端面がパラボラの焦点位置
においてパラボラ型反射器に対向するようにし、
これを一次放射器としたいわゆるヒーハツト型の
パラボラアンテナがある。このアンテナは移動中
継用のマイクロ波用アンテナなどに広く用いられ
ているが、従来のヒーハツト型パラボラアンテナ
はいずれも前述したごとき短型導波管を使用して
直線偏波を送受信するようになつており、円偏波
用には使用することはできない。 一般にパラボラアンテナとして金属板または金
属ネツトが使われてきている。しかし、金属は腐
食が発生するため、防食合金を用いるか、防食塗
装をほどこす必要がある。防食合金を使用するな
らば、高価である。一方、防食塗装についても、
防食を完全にするためには塗装を数回くり返す必
要があり、やはり高価になるのみならず、多年使
用するにともない、塗装物が劣化するという問題
がある。さらに、不飽和ポリエステル樹脂などの
熱硬化性樹脂に電波反射層として表面がメタライ
ズされたガラス繊維を積層された電波反射板を製
造する試みも行なわれているが、製造方法が煩雑
であるとともに、電波反射層を一定の厚みで凹凸
のない状態に保持することが非常に困難であつ
た。 [] 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、製造工程が単
純であり、電波反射能を有し、かつその性能が長
期間にわたり保持可能な円偏波アンテナ用反射板
を得ることについて種々探索した結果、 耐候性がすぐれた熱硬化性の塗膜層を片面に、
他の面にオレフイン系重合体層がラミネートされ
た金属箔を用い、該ラミネートされた金属箔を射
出成形用金型の移動側金型面にとりつけて金型を
閉じた後、無機充填剤含有オレフイン系重合体を
射出成形して円偏波アンテナ用反射板を製造する
方法であり、該ラミネートされた金属箔のオレフ
イン系重合体層が固定側金型に向くように取り付
けてインサート成形することを特徴とする円偏波
アンテナ用反射板の製造方法が、 耐久性が良好であるばかりでなく、電波反射特
性がすぐれている円偏波アンテナ用反射板を製造
することができることを見出し、本発明に到達し
た。 [] 発明の効果 本発明によつて製造される円偏波アンテナ用反
射板はその製造工程を含めて下記のごとき効果
(特徴)を発揮する。 (1) 耐腐食性がすぐれているため、長期にわたり
電波反射特性の変化がない。 (2) 金属箔と無機充填剤含有オレフイン系重合体
層との線膨張率が極めて小さいため、ヒートサ
イクル(寒熱の繰り返し)を長期間受けたとし
ても、層間の剥離が発生しない。 (3) 円偏波アンテナ用反射板が軽量であり、かつ
製造工程が簡易である。 (4) 金属箔が均一に成形加工することが可能であ
り、電波の反射のむらがない。 (5) 無機充填剤含有オレフイン系重合体は種々の
複雑な形状に容易に賦形することができ、した
がつて外観性および機能性が良好である。 (6) 構造体としての機能をはたす無機充填剤含有
オレフイン系重合体層と金属箔との間にオレフ
イン系重合体層が介在するため、無機充填剤含
有オレフイン系重合体層と金属箔との接着性が
大幅に向上し、かりに無機充填剤含有オレフイ
ン系重合体層と金属箔とを剥離しようと試みた
としても、金属箔とオレフイン系重合体層とを
プライマーをえらぶことにより、金属箔が切断
する程度の接着力を発揮することができる。 (7) 射出成形時に金属箔をラミネートするオレフ
イン系重合体層と無機充填剤含有オレフイン系
重合体層とが、それぞれ一部混合してしまうた
めに構造体としての機能をはたす無機充填剤含
有オレフイン系重合体層が本来有する剛性など
の機械的強度に悪影響を与えない。 (8) ラミネートされた金属箔の取扱いが容易であ
り、たとえばロール巻きの状態で保管すること
が可能である。 (9) 射出成形時に金型にラミネートされた金属箔
をセツトするさい、ラミネートされた金属箔が
ロール巻きの状態で使用することができるため
に連続的に供給することが可能であり、生産性
が大幅に向上する。 [] 発明の具体的な説明 (A) 塗 料 本発明の耐候性が良好な熱硬化性の塗膜層を有
する金属層を製造するために用いられる塗料は広
く工業的に生産され、金属用の塗料として多方面
にわたつて利用されているものである。これらの
塗料の製造方法および種々の物性についてはよく
知られているものである。これらの塗料はトルエ
ン、キシレンなどの有機溶剤が用いられる溶剤
型、水性エマルジヨン型、無溶剤型のように分類
されているが、塗装方法によつて任意のタイプの
塗料をえらぶことができる。これらの塗料の代表
的なものとしては、水飽和ポリエステル樹脂系塗
料、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリ
オールまたはポリウレタンポリオールとジイソシ
アネートとを反応させることによつて得られるポ
リウレタン樹脂系塗料、アミノアルキツド樹脂系
塗料、熱硬化型アクリル樹脂系塗料、メラミン樹
脂系塗料、シアノアクリレート樹脂系塗料、エポ
キシ樹脂系塗料、シリコン樹脂系塗料、有機チタ
ネート系塗料、アクリルウレタン樹脂系塗料があ
げられる。さらに、これらの塗料にケイ酸などの
艶消し剤、顔料および染料などの着色剤、酸化防
止剤ならびに紫外線吸収剤などの添加剤を配合し
て使用することができる。前記の塗料のうち、ポ
リウレタン樹脂系塗料、熱硬化型アクリル樹脂系
塗料、エポキシ樹脂系塗料、アミノアルキツド樹
脂系塗料が耐候性がすぐれているために望まし
い。とりわけ、本発明の塗料に酸化防止剤および
紫外線吸収剤を配合させることによつて耐候性に
良好な塗料が得られるために好適である。 (B) 金属層 さらに、本発明における金属層の原料である金
属の代表例としては、アルミニウム、鉄、ニツケ
ル、銅および亜鉛のごとき金属の単体ならびこれ
らの金属を主成分とする合金(たとえば、ステン
レス鋼、黄銅)があげられる。これらの金属は表
面を処理しなくてもよく、あらかじめ化学処理、
メツキ処理のごとき表面処理されたものでもよ
い。さらに、塗装または印刷を施されたものも好
んで使用することができる。 (C) オレフイン系重合体 また、本発明における金属箔をラミネートする
オレフイン系重合体層および無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層を製造するために使われるオレ
フイン系重合体としては、エチレンの単独重合体
またはプロピレンの単独重合体、エチレンとプロ
ピレンとの共重合体エチレンおよび/またはプロ
ピレンと炭素数が多くとも12個の他のα−オレフ
インとの共重合体(α−オレフインの共重合割合
は多くとも20重量%)があげられる。これらのオ
レフイン系重合体のメルトインデツクス(JIS K
−6760にしたがい、温度が190℃および荷重が
2.16Kgの条件で測定、以下「M.I.」と云う)また
はメルトフローインデツクス(JIS K−6758にし
たがい、温度が230℃および荷重が2.16Kgの条件
で測定、以下「MFI」と云う)が0.01〜100g/
10分のものが好ましく、特に0.02〜80%/10分の
ものが好適である。M.I.またはMFIが0.01g/10
分未満のオレフイン系重合体を使用するならば、
得られる混合物の成形性がよくない。一方、100
g/10分を越えたオレフイン系重合体を用いる
と、得られる成形物の機械的特性が低い。さら
に、低密度(0.900g/cm3)ないし高密度(0.980
g/cm3)のエチレン単独重合体もしくはエチレン
と少量の前記α−オレフインとの共重合体あるい
はプロピレン単独重合体またはプロピレンとエチ
レンおよび/もしくは他のα−オレフインとのラ
ンダムもしくはブロツク共重合体が望ましい。 これらのオレフイン系重合体は遷移金属化合物
と有機アルミニウム化合物とから得られる触媒系
(いわゆるチーグラー触媒)、担体(たとえば、シ
リカ)にクローム含有化合物(たとえば、酸化ク
ローム)などを担持されることによつて得られる
触媒系(いわゆるフイリツプス触媒)またはラジ
カル開始剤(たとえば、有機過酸化物)を用いて
オレフインを単独重合または共重合することによ
つても得られる。 さらに、本発明においては、これらのオレフイ
ン系重合体に少なくとも一個の二重結合を有する
化合物(たとえば、不飽和カルボン酸、一塩基カ
ルボン酸、ビニルシラン化合物)をグラフト重合
することによつて得られる変性ポリオレフインも
含まれる。 これらのオレフイン系樹脂および変性ポリオレ
フインについては、それらの製造方法はよく知ら
れているものである。 これらのオレフイン系重合体および変性ポリオ
レフインは、それぞれ単独で使用してもよく、二
種以上併用してもよい。さらに、これらのオレフ
イン系重合体および変性ポリオレフインのうち、
二種以上を任意の割合で樹脂ブレンドして用いて
もよい。 これらのオレフイン系重合体および変性ポリオ
レフインについては、それらの製造方法がよく知
られているものである。 (D) 無機充填剤 また、該無機充填剤含有オレフイン系重合体層
を製造するために使用される無機充填剤は一般に
合成樹脂およびゴムの分野において広く使われて
いるものである。これらの無機充填剤としては、
酸素および水と反応しない無機化合物であり、混
練時および成形時において分解しないものが好ん
で用いられる。該無機充填剤としては、アルミニ
ウム、銅、鉄、鉛およびニツケルのごとき金属、
これらの金属およびマグネシウム、カルシウム、
バリウム、亜鉛、ジルコニウム、モリブデン、ケ
イ素、アンチモン、チタンなどの金属の酸化物、
その水和物(水酸化物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ
酸塩のごとき化合物、これらの複塩ならびにこれ
らの混合物に大別される。該無機充填剤の代表例
としては、前記の金属、酸化アルミニウム(アル
ミナ)、その水和物、水酸化カルシウム、酸化マ
グネシウム(マグネシア)、水酸化マグネシウム、
酸化亜鉛(亜鉛華)、鉛丹および鉛臼のごとき鉛
の酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
塩基性炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、ア
スベスト、マイカ、タルク、ガラス繊維、ガラス
粉末、ガラスビーズ、クレー、硅藻土、シリカ、
ワラストナイト、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化
チタン(チタニア)、リトポン、軽石粉、硫酸ア
ルミニウム(石膏など)、硅酸ジルコニウム、酸
化ジルコニウム、炭酸バリウム、ドロマイト、二
硫化モリブデンおよび砂鉄があげられる。これら
の無機充填剤のうち、粉末状のものはその径が1
mm以下(好適には0.5mm以下)のものが好ましい。
また繊維状のものでは、径が1〜500ミクロン
(好適には1〜300ミクロン)であり、長さが0.1
〜6mm(好適には0.1〜5mm)のものが望ましい。
さらに、平板状のものは径が2mm以下(好適には
1mm以下のものが好ましい。) (E) 各層の構成 (1) 塗膜層 本発明の塗膜層は金属層の腐食の発生を防止す
る働きするものである。このことから、厚さは5
ミクロンないし1mmであり、10ミクロンないし
0.5mmが好ましく、特に10ミクロンないし0.3mmが
好適である。この塗膜層の厚さが5ミクロン未満
では、金属層の腐食が発生するのみならず、使用
時における他の物品との接触・摩擦にともない、
摩耗して金属層が露出することが発生して問題が
ある。一方、5mmを越えるならば、電波の反射率
が低下するばかりでなく、コストアツプになり、
積層物の重量が増大するために好ましくない。 (2) 金属層(金属箔) また、本発明の金属層(金属箔)は電波の反射
する働きをするものである。この金属層の厚さは
5ミクロンないし1mmであり、5〜500ミクロン
が望ましく、とりわけ10〜500ミクロンが好適で
ある。金属層の厚さが5ミクロン未満では、積層
物を製造するさいに金属層にしわ、折れなどが発
生し易くなるため、外観上、性能上において問題
がある。一方、1mmを越えるならば、重量が増加
するのみならず、コストアツプになり、さらに積
層物を湾曲・屈曲などを施すさいに問題となる。 (3) オレフイン系重合体層 本発明におけるラミネート金属箔を構成するオ
レフイン系重合体層は電波反射層である金属箔と
構成体としての機能をはたす無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層との接着性を向上させるととも
に、ラミネート金属箔の保管および取扱いを容易
にする働きをするものである。このオレフイン系
重合体層の厚さは通常5ミクロンないし500ミク
ロンであり、5〜300ミクロンが望ましく、とり
わけ5〜200ミクロンが好適である。オレフイン
系重合体層の厚さが5ミクロン未満では、ラミネ
ート金属箔を製造するさいにオレフイン系重合体
にしわなどが発生し易くなるため、金属箔表面に
その影響があらわれ、外観上、性能上において問
題がある。一方、500ミクロンを越えると、無機
充填剤含有オレフイン系重合体層の強度、剛性な
どの機械的特性が低下するために問題となる。 (4) 無機充填剤含有オレフイン系重合体層 本発明の無機充填剤含有オレフイン系重合体層
中に占める無機充填剤の組成割合は10〜80重量%
であり(すなわち、オレフイン系重合体の組成割
合は90〜20重量%)、10〜70重量部が好ましく、
特に10〜60重量%が好適である。無機充填剤含有
オレフイン系重合体層中に占める無機充填剤の組
成割合が10重量%未満では、無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層の線膨張係数が金属箔のそれと
差がありすぎ、ヒートサイクルによつて金属箔と
無機充填剤含有オレフイン系重合体層との間で剥
離が発生する可能性があるばかりでなく、得られ
る積層物の剛性が不足するという問題がある。一
方、80重量%を越えるならば、均一状の組成物を
製造することが困難であり、かりに均一な組成物
が得られたとしても後記のシートの製造および射
出成形などで積層物を製造するさい、良好な製品
(積層物)を得ることができない。 この無機充填剤含有オレフイン系重合体層の厚
さは500ミクロンないし15mmであり、1〜10mmが
望ましく、とりわけ1〜7mmが好適である。無機
充填剤含有オレフイン系重合体層の厚さが500ミ
クロン未満では、剛性が不足し、外力によつて変
形・破損するために望ましくない。一方、15mmを
越えるならば、成形時の冷却に時間を要するとと
もに、表面にひけが発生し易くなるのみならず、
重量が増加するために使用上において問題があ
る。 前記オレフイン系重合体層および無機充填剤含
有オレフイン系重合体層を製造するにあたり、オ
レフイン系重合体の分野において一般に使われて
いる酸素、熱および紫外線に対する安定剤、金属
劣化防止剤、難燃化剤、着色剤、電気的特性改良
剤、帯電防止剤、滑剤、加工性改良剤ならびに粘
着性改良剤のごとき添加剤を本発明のオレフイン
系重合体層および無機充填剤含有オレフイン系重
合体層の積層物が有する特性をそこなわない範囲
で添加してもよい。 本発明のオレフイン系重合体に上記添加剤を配
合するさいならびに無機充填剤含有オレフイン系
重合体(上記添加剤を配合する場合も含めて)を
製造するさい、オレフイン系重合体の業界におい
て通常使われているヘンシエルミキサーのごとき
混合機を用いてドライブレンドしてもよく、バン
バリーミキサー、ニーダー、ロールミルおよびス
クリユー式押出機のごとき混合機を使用して溶融
混練することによつて得ることができる。このさ
い、あらかじめドライブレンドし、得られる組成
物(混合物)溶融混練することによつて均一状の
組成物を得ることができる。 とりわけ、オレフイン系重合体を粉末状にして
使用するほうが、より均一に混合することができ
るために好ましい。 この場合、一般には溶融混練した後、ペレツト
状物に成形し、後記の成形に供する。 本発明の無機充填剤含有オレフイン系重合体を
製造するにあたり、全配合成分を同時に混合して
もよく、また配合成分のうち一部をあらかじめ混
合していわゆるマスターバツチを製造し、得られ
るマスターバツチと残りの配合成分とを混合して
もよい。 以上の配合物を製造するさいに溶融混練する場
合、使用されるオレフイン系重合体の融点または
軟化点以上で実施しなければならないが、高い温
度で実施すると、オレフイン系重合体が劣化す
る。これらのことから、一般にオレフイン系重合
体の融点もしくは軟化点よりも20℃高い温度(好
適には、50℃よりも高い温度)であるが、劣化を
生じない温度範囲で実施される。 (F) ラミネートされた金属箔の製造方法 本発明の円偏波アンテナ用反射板を製造するた
めに用いられるラミネートされた金属箔はいわゆ
るドライラミネート法によつて製造することがで
きる。以下、その製造方法について詳細に説明す
る。 このラミネートされた金属箔を製造するにあた
り、金属箔の片面にオレフイン系重合体のフイル
ムオレフイン系重合体として、たとえば不飽和カ
ルボン酸またはその無水物によつてグラフトされ
た変性ポリオレフインのごとく金属と密着性がす
ぐれたものを用いるならば、そのまま後記のごと
く直接にラミネートさせてもよいが、金属箔と密
着性が乏しいオレフイン系重合体のフイルムを使
用するならば、後記のごとくプライマーをあらか
じめ塗布および乾燥させた後、このプライマー塗
布面にオレフイン系重合体のフイルムをラミネー
トさせてもよい。一方、金属箔の他の面は塗料を
塗布することなく後記のごとくラミネートされた
金属箔に無機充填剤含有オレフイン系重合体を射
出成形し、後記のごとく成形物の金属箔に塗料を
塗布してもよい。また、この面にあらかじめ塗料
を塗布してラミネートされた金属箔を製造しても
よい。この場合、用いられる塗料が金属箔と密着
性がよいものであれば、金属箔に直接塗布しても
よいが、密着性が悪いものであれば、金属箔にあ
らかじめ後記のごとくプライマーを塗布し、この
塗布面にグラビアコーテイング方式で塗料を塗布
させてもよい。 プライマーを塗布する方法はグラビアコーテイ
ングまたはバースコーテイング方式によつて塗布
した後、50〜100℃で乾燥させればよい。また、
オレフイン系重合体のフイルムをラミネートする
方法は50〜100℃に加熱された圧着ロールを用い
てラミネートさせればよい。 なお、プライマーとしては、水性型と溶剤型が
あり、ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、エ
ポキシ系、ゴム系、ウレタン系などがあげられ
る。 このようにして製造されるラミネートされた金
属箔(金属層)を第1図によつて説明する。この
第1図はラミネートされた金属箔の部分拡大断面
図である。この図面において、Aは耐候性のすぐ
れた熱硬化性の塗膜層であり、Bは金属層(金属
箔)である。また、Cはオレフイン系重合体層で
ある。さらに、aおよびbはプライマー層である
(なお、プライマーのうち、いずれかあるいは両
方を使用しない場合では、aおよび/またはbは
存在しない。さらに、塗料を塗布しない場合は、
Aは存在しない。)。 (G) 円偏波アンテナ用反射板の製造 以上のようにして得られたラミネートされた金
属箔の塗膜層(塗料を塗布しないものを用いる場
合は、金属箔)を射出成形機の金型の移動側金型
面に、オレフイン系重合体層が固定側金型面にな
るように取り付け、金型を閉じる。ついで、無機
充填剤含有オレフイン系重合体を射出成形させる
ことによつて本発明の円偏波アンテナ用反射板を
製造することができる。このさい、射出成形の樹
脂温度は無機充填剤含有オレフイン系重合体のオ
レフイン系重合体の融点より高い温度であるが、
オレフイン系重合体の熱分解温度よりも低い温度
である。該オレフイン系重合体としてプロピレン
系重合体を使用する場合では、インサート射出成
形は170〜290℃の温度範囲で実施することが望ま
しい。一方、オレフイン系重合体としてエチレン
系重合体を用いる場合では、インサート射出成形
は120〜250℃の温度範囲で実施される。また、射
出圧力は射出成形機のシリンダーのノズル部でゲ
ージ圧が40Kg/cm2以上であれば、無機充填剤含有
オレフイン系重合体を金型の形にほぼ近い形状に
賦形することができるばかりでなく、外観的にも
良好な製品を得ることができる。射出圧力は一般
には40〜140Kg/cm2であり、とりわけ70〜120Kg/
cm2が望ましい。 塗料または塗料とプライマーが塗布されていな
い成形物の金属箔に塗料を塗布させる方法は特殊
な方法ではなく、プライマーをあらかじめ塗布ま
たは塗布することなく、前記塗料をスプレーガン
を使用する方法、刷毛塗による方法、ロールコー
ターなどを用いる方法があるが、工業的にはスプ
レーガンを使用する方法が効率的であり、とりわ
けロボツトを使用して塗布する方法が好んで採用
される。 (H) 円偏波アンテナ用反射板 以下、以上のようにして得られる本発明の円偏
波アンテナ用反射板を第2図ないし第3図によつ
て説明する。第1図は円偏波アンテナ用反射板を
取付けたアンテナの部分斜視図である。第2図は
該円偏波アンテナ用反射板の断面図である。ま
た、第3図は該断面図の部分拡大図である。第1
図においてIは本発明の円偏波アンテナ用反射板
であり、はコンバーターであり、はコンバー
ター支持棒であり、は反射板支持棒である。ま
た、Vは配線である。また、第3図および第4図
において、Aは耐候性のすぐれた熱硬化性の塗膜
層であり、Bは金属箔である。また、Cはオレフ
イン系重合体層であり、Dは無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層である。さらに、aおよびbは
プライマー層であるが、一方またはいずれも存在
しない場合もある。さらに、このようにして得ら
れる円偏波アンテナ用反射板を支持体に取り付け
るために無機充填剤含有オレフイン重合体層に取
り付け可能なように取り付けリブを付けてもよ
く、また反射板を補強するために補強リブを付け
たりすることもできる。さらに、本発明によつて
得られる円偏波アンテナ用支持体に穴あけ加工を
行ない、各種支持体取付部をボルト、ナツトなど
を使用して取り付けることも可能である。また、
該円偏波アンテナ用反射板の径は通常60cmないし
120cmである。 [] 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、電波反射
率は短形導波管を使用し、導波管の先端を短絡し
たときの電圧定在波比よりマイクロ波の反射係数
として測定した。また、耐候性試験はサンシヤイ
ンカーボンウエザーメーターを用い、ブラツクパ
ネル温度が83℃およびデユーサイクルが12分/
(60分照射)の条件下で2000時間後の表面の外観
(変退色、光沢変化、クレージング、ふくれ、金
属箔の剥離、亀裂などの有害変化)を評価した。
さらに、ヒートサイクルテストはサンプルを80℃
に2時間さらした後、4時間かけて−45℃に徐々
に冷却し、この温度に24時間さらし、ついで4時
間かけて徐々に80℃まで加熱し、このサイクルを
100回行なつた後、サンプルの表面の外観を前記
耐候性試験の場合と同様に評価した。また、剥離
強度は製造された円偏波アンテナ用反射板より幅
が15mmの試験片を切り取り、ASTM D−903に
準拠し、剥離速度が50mm/分の速度でラミネート
された金属箔を180度で剥離したときの強度で評
価した。なお、第1表のこの欄において、“凝集
破壊”とは、ラミネートされた金属箔と無機充填
剤含有オレフイン系重合体層との接着強度が強過
ぎ、金属箔が切断することを指す。さらに、曲げ
剛性はASTM D−790にしたがつて測定し、熱
膨張係数はASTM D−696にしたがつて測定し
た。 なお、実施例および比較例において使用した塗
膜層の塗料、オレフイン系重合体、無機充填剤お
よび金属箔の種類、物性などを下記に示す。 [(A) 塗 料] 塗料として二液液性ポリウレタン樹脂(日本油
脂社製、商品名 ハイウレタン、以下「U塗料」
と云う)を用いた。 [(B) オレフイン系重合体] オレフイン系重合体として、MFIが2.0g/10
分であるプロピレン単独重合体[以下「PP(B)」
と云う]を使つた。 [(C) 無機充填剤] 無機充填剤として、平均粒径が3ミクロンであ
るタルク(アスペクト比約7)、平均粒径が3ミ
クロンであるマイカ(アスペクト比約8)を用い
た。 [(D) 金属箔] それぞれの厚さが約20ミクロンであるアルミニ
ウム(以下「Al」と云う)、黄銅および銀の箔を
使用した。 実施例1〜4、比較例1 第1表に種類が示されている金属箔の片面にエ
ポキシ樹脂系プライマー(大日本塗料社製、商品
名Vフロンプライマ)をそれぞれ乾燥時の厚さが
20ミクロンになるように塗布し、乾燥した。得ら
れた金属箔のプライマー塗布面に第1表に種類が
示されている塗料(U塗料)を乾燥時の厚さが30
ミクロンになるように塗布し、一昼夜放置した。 前記PP(B)を成形し、それぞれ厚さが50ミクロ
ンのフイルムを製造した。また、各金属箔の他の
面にウレタン系プライマー(東洋モートン社製、
商品名 アドコート335)を厚さがそれぞれ20ミ
クロンになるように塗布して乾燥した。(なお、
実施例およびでは、両面に前記ウレタン系プライ
マーを塗布)。このようにして製造された塗料が
片面に塗布され、かつプライマーが他の面に塗布
された金属箔およびオレフイン系重合体のフイル
ムをドライラミネート法によつて接着させること
によつてラミネートされた金属箔を製造した。 さらに、無機充填剤含有オレフイン系重合体
(それぞれの無機充填剤およびオレフイン系重合
体の種類ならびに組成物中の無機充填剤の含有率
を第1表に示す)をそれぞれ5分間ヘンシエルミ
キサーを用いてドライブレンドし、各混合物を樹
脂温度が230℃の条件下でベント付押出機を使つ
て組成物を製造した。 このようにして製造されたラミネート金属箔を
射出成形機(型締力1500トン)の金型の移動側金
型面(オレフイン系重合体層が固定型金型面)に
なるように挿入した。型を閉じた後、射出圧力が
80Kg/cm2および樹脂温度が240℃の条件で、第1
表にオレフイン系重合体および無機充填剤の種類
ならびに組成物中の無機充填剤の含有率が第1表
に示されている組成物をインサート射出成形を行
ない、実施例1と同一の形状を有する円偏波アン
テナ用反射板を製造した。 以上のようにして得られたそれぞれの円偏波ア
ンテナ用反射板の無機充填剤含有オレフイン系重
合体層の弾性率および線膨張率ならびに無機充填
剤含有オレフイン系重合体層より金属箔の剥離強
度の測定を行なつた。それらの結果を第1表に示
す。
電波を反射する金属箔および構造体としての機能
をはたす無機充填剤含有オレフイン系重合体層か
らなる積層物よりなる円偏波アンテナ用反射板の
製造方法に関する。さらにくわしくは、耐候性が
すぐれた熱硬化性の塗膜層を片面に、他の面にオ
レフイン系重合体層がラミネートされた金属箔を
用い、該ラミネートされた金属箔を射出成形用金
型の移動側金型面にとりつけて金型を閉じた後、
無機充填剤含有オレフイン系重合体を射出成形し
て円偏波アンテナ用反射板を製造する方法であ
り、該ラミネートされた金属箔のオレフイン系重
合体層が固定側金型に向くように取り付けてイン
サート成形することを特徴とする円偏波アンテナ
用反射板の製造方法に関するものであり、金属箔
と構造体として機能をはたす無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層との密着性が大幅に向上された
円偏波アンテナ用反射板を提供することを日的と
するものである。 [] 発明の背景 静止衛星による衛星放送はヨーロツパ、アメリ
カ、日本などの世界各国において近い将来にその
実用化が計画されている。しかし、静止衛星の軌
道が唯一に限られているため、複数個の放送電波
相互間に干渉を生ずるおそれがある。かかる放送
電波の相互干渉を避けるためには、衛星放送受信
用アンテナの交差偏波識別を利用する必要があ
る。このようにして、地上の放送電波を受信する
場合には、電波を水平または垂直の直線偏波に
し、受信用アンテナの偏波面をこの放送電波の偏
波面に合わせて交差偏波識別度を利用することは
さほど困難ではないが、放送衛星からの電波を受
信する場合には、電波伝播経路における電離層な
どによる擾乱や受信地点における電波の入射角な
どに基づく偏波面のずれが生ずるため、上述のよ
うな偏波面を合わさせることは困難である。 複数個の放送衛星に対する周波数割当ては、衛
星放送用周波数帯の有効利用の点からみて偏波面
識別度を考慮して行なわれるものとみられるが、
このような周波数割当ての衛星放送電波に対して
は受信アンテナの偏波面調整の良否がそのまま放
送チヤンネル間の干渉の大小となるので、放送衛
星電波を直線偏波とした場合には大きい交差偏波
識別度を得ることは期待することができない。し
かしながら、放送衛星電波を円偏波とした場合に
は、前述したような偏波面のずれにはかかわりな
く、円偏波施図方向の別による識別が容易である
から、一般の聴視者の受信用アンテナはその指向
方向を調整して所望の放送衛星を指向させるばか
りでなく、偏波面の調整を必要としないために直
線偏波とした場合に比較して受信用アンテナの調
整が極めて簡単となり、受信アンテナの設計どお
りの偏波識別度を得ることができる。 これらのことから、将来の衛星放送システムに
おいては放送衛星電波に円偏波が使用される計画
がたてられている。これに対し、従来の円偏波ア
ンテナとして、円錐ホーンを用いたもの、あるい
は、ダイポールを直角に二個組合わせたもの、ま
たはこれらのアンテナを一次放射器としたパラボ
ラアンテナなどがあるが、いずれも構造が複雑で
あり、かつ大型となり、さらに前記経費もかかる
ため、12ギガヘルツ(GHz)帯のマイクロ波を使
つた衛星放送電波を受信するための一般聴視者用
受信用アンテナには適していない。 一方、構造が極めて簡単であり、小型経量のマ
イクロ波アンテナとして、パラボラ型反射器の中
心部から短形導波管を軸方向に延在させ、その先
端部を湾曲させて開口端面がパラボラの焦点位置
においてパラボラ型反射器に対向するようにし、
これを一次放射器としたいわゆるヒーハツト型の
パラボラアンテナがある。このアンテナは移動中
継用のマイクロ波用アンテナなどに広く用いられ
ているが、従来のヒーハツト型パラボラアンテナ
はいずれも前述したごとき短型導波管を使用して
直線偏波を送受信するようになつており、円偏波
用には使用することはできない。 一般にパラボラアンテナとして金属板または金
属ネツトが使われてきている。しかし、金属は腐
食が発生するため、防食合金を用いるか、防食塗
装をほどこす必要がある。防食合金を使用するな
らば、高価である。一方、防食塗装についても、
防食を完全にするためには塗装を数回くり返す必
要があり、やはり高価になるのみならず、多年使
用するにともない、塗装物が劣化するという問題
がある。さらに、不飽和ポリエステル樹脂などの
熱硬化性樹脂に電波反射層として表面がメタライ
ズされたガラス繊維を積層された電波反射板を製
造する試みも行なわれているが、製造方法が煩雑
であるとともに、電波反射層を一定の厚みで凹凸
のない状態に保持することが非常に困難であつ
た。 [] 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、製造工程が単
純であり、電波反射能を有し、かつその性能が長
期間にわたり保持可能な円偏波アンテナ用反射板
を得ることについて種々探索した結果、 耐候性がすぐれた熱硬化性の塗膜層を片面に、
他の面にオレフイン系重合体層がラミネートされ
た金属箔を用い、該ラミネートされた金属箔を射
出成形用金型の移動側金型面にとりつけて金型を
閉じた後、無機充填剤含有オレフイン系重合体を
射出成形して円偏波アンテナ用反射板を製造する
方法であり、該ラミネートされた金属箔のオレフ
イン系重合体層が固定側金型に向くように取り付
けてインサート成形することを特徴とする円偏波
アンテナ用反射板の製造方法が、 耐久性が良好であるばかりでなく、電波反射特
性がすぐれている円偏波アンテナ用反射板を製造
することができることを見出し、本発明に到達し
た。 [] 発明の効果 本発明によつて製造される円偏波アンテナ用反
射板はその製造工程を含めて下記のごとき効果
(特徴)を発揮する。 (1) 耐腐食性がすぐれているため、長期にわたり
電波反射特性の変化がない。 (2) 金属箔と無機充填剤含有オレフイン系重合体
層との線膨張率が極めて小さいため、ヒートサ
イクル(寒熱の繰り返し)を長期間受けたとし
ても、層間の剥離が発生しない。 (3) 円偏波アンテナ用反射板が軽量であり、かつ
製造工程が簡易である。 (4) 金属箔が均一に成形加工することが可能であ
り、電波の反射のむらがない。 (5) 無機充填剤含有オレフイン系重合体は種々の
複雑な形状に容易に賦形することができ、した
がつて外観性および機能性が良好である。 (6) 構造体としての機能をはたす無機充填剤含有
オレフイン系重合体層と金属箔との間にオレフ
イン系重合体層が介在するため、無機充填剤含
有オレフイン系重合体層と金属箔との接着性が
大幅に向上し、かりに無機充填剤含有オレフイ
ン系重合体層と金属箔とを剥離しようと試みた
としても、金属箔とオレフイン系重合体層とを
プライマーをえらぶことにより、金属箔が切断
する程度の接着力を発揮することができる。 (7) 射出成形時に金属箔をラミネートするオレフ
イン系重合体層と無機充填剤含有オレフイン系
重合体層とが、それぞれ一部混合してしまうた
めに構造体としての機能をはたす無機充填剤含
有オレフイン系重合体層が本来有する剛性など
の機械的強度に悪影響を与えない。 (8) ラミネートされた金属箔の取扱いが容易であ
り、たとえばロール巻きの状態で保管すること
が可能である。 (9) 射出成形時に金型にラミネートされた金属箔
をセツトするさい、ラミネートされた金属箔が
ロール巻きの状態で使用することができるため
に連続的に供給することが可能であり、生産性
が大幅に向上する。 [] 発明の具体的な説明 (A) 塗 料 本発明の耐候性が良好な熱硬化性の塗膜層を有
する金属層を製造するために用いられる塗料は広
く工業的に生産され、金属用の塗料として多方面
にわたつて利用されているものである。これらの
塗料の製造方法および種々の物性についてはよく
知られているものである。これらの塗料はトルエ
ン、キシレンなどの有機溶剤が用いられる溶剤
型、水性エマルジヨン型、無溶剤型のように分類
されているが、塗装方法によつて任意のタイプの
塗料をえらぶことができる。これらの塗料の代表
的なものとしては、水飽和ポリエステル樹脂系塗
料、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリ
オールまたはポリウレタンポリオールとジイソシ
アネートとを反応させることによつて得られるポ
リウレタン樹脂系塗料、アミノアルキツド樹脂系
塗料、熱硬化型アクリル樹脂系塗料、メラミン樹
脂系塗料、シアノアクリレート樹脂系塗料、エポ
キシ樹脂系塗料、シリコン樹脂系塗料、有機チタ
ネート系塗料、アクリルウレタン樹脂系塗料があ
げられる。さらに、これらの塗料にケイ酸などの
艶消し剤、顔料および染料などの着色剤、酸化防
止剤ならびに紫外線吸収剤などの添加剤を配合し
て使用することができる。前記の塗料のうち、ポ
リウレタン樹脂系塗料、熱硬化型アクリル樹脂系
塗料、エポキシ樹脂系塗料、アミノアルキツド樹
脂系塗料が耐候性がすぐれているために望まし
い。とりわけ、本発明の塗料に酸化防止剤および
紫外線吸収剤を配合させることによつて耐候性に
良好な塗料が得られるために好適である。 (B) 金属層 さらに、本発明における金属層の原料である金
属の代表例としては、アルミニウム、鉄、ニツケ
ル、銅および亜鉛のごとき金属の単体ならびこれ
らの金属を主成分とする合金(たとえば、ステン
レス鋼、黄銅)があげられる。これらの金属は表
面を処理しなくてもよく、あらかじめ化学処理、
メツキ処理のごとき表面処理されたものでもよ
い。さらに、塗装または印刷を施されたものも好
んで使用することができる。 (C) オレフイン系重合体 また、本発明における金属箔をラミネートする
オレフイン系重合体層および無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層を製造するために使われるオレ
フイン系重合体としては、エチレンの単独重合体
またはプロピレンの単独重合体、エチレンとプロ
ピレンとの共重合体エチレンおよび/またはプロ
ピレンと炭素数が多くとも12個の他のα−オレフ
インとの共重合体(α−オレフインの共重合割合
は多くとも20重量%)があげられる。これらのオ
レフイン系重合体のメルトインデツクス(JIS K
−6760にしたがい、温度が190℃および荷重が
2.16Kgの条件で測定、以下「M.I.」と云う)また
はメルトフローインデツクス(JIS K−6758にし
たがい、温度が230℃および荷重が2.16Kgの条件
で測定、以下「MFI」と云う)が0.01〜100g/
10分のものが好ましく、特に0.02〜80%/10分の
ものが好適である。M.I.またはMFIが0.01g/10
分未満のオレフイン系重合体を使用するならば、
得られる混合物の成形性がよくない。一方、100
g/10分を越えたオレフイン系重合体を用いる
と、得られる成形物の機械的特性が低い。さら
に、低密度(0.900g/cm3)ないし高密度(0.980
g/cm3)のエチレン単独重合体もしくはエチレン
と少量の前記α−オレフインとの共重合体あるい
はプロピレン単独重合体またはプロピレンとエチ
レンおよび/もしくは他のα−オレフインとのラ
ンダムもしくはブロツク共重合体が望ましい。 これらのオレフイン系重合体は遷移金属化合物
と有機アルミニウム化合物とから得られる触媒系
(いわゆるチーグラー触媒)、担体(たとえば、シ
リカ)にクローム含有化合物(たとえば、酸化ク
ローム)などを担持されることによつて得られる
触媒系(いわゆるフイリツプス触媒)またはラジ
カル開始剤(たとえば、有機過酸化物)を用いて
オレフインを単独重合または共重合することによ
つても得られる。 さらに、本発明においては、これらのオレフイ
ン系重合体に少なくとも一個の二重結合を有する
化合物(たとえば、不飽和カルボン酸、一塩基カ
ルボン酸、ビニルシラン化合物)をグラフト重合
することによつて得られる変性ポリオレフインも
含まれる。 これらのオレフイン系樹脂および変性ポリオレ
フインについては、それらの製造方法はよく知ら
れているものである。 これらのオレフイン系重合体および変性ポリオ
レフインは、それぞれ単独で使用してもよく、二
種以上併用してもよい。さらに、これらのオレフ
イン系重合体および変性ポリオレフインのうち、
二種以上を任意の割合で樹脂ブレンドして用いて
もよい。 これらのオレフイン系重合体および変性ポリオ
レフインについては、それらの製造方法がよく知
られているものである。 (D) 無機充填剤 また、該無機充填剤含有オレフイン系重合体層
を製造するために使用される無機充填剤は一般に
合成樹脂およびゴムの分野において広く使われて
いるものである。これらの無機充填剤としては、
酸素および水と反応しない無機化合物であり、混
練時および成形時において分解しないものが好ん
で用いられる。該無機充填剤としては、アルミニ
ウム、銅、鉄、鉛およびニツケルのごとき金属、
これらの金属およびマグネシウム、カルシウム、
バリウム、亜鉛、ジルコニウム、モリブデン、ケ
イ素、アンチモン、チタンなどの金属の酸化物、
その水和物(水酸化物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ
酸塩のごとき化合物、これらの複塩ならびにこれ
らの混合物に大別される。該無機充填剤の代表例
としては、前記の金属、酸化アルミニウム(アル
ミナ)、その水和物、水酸化カルシウム、酸化マ
グネシウム(マグネシア)、水酸化マグネシウム、
酸化亜鉛(亜鉛華)、鉛丹および鉛臼のごとき鉛
の酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
塩基性炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、ア
スベスト、マイカ、タルク、ガラス繊維、ガラス
粉末、ガラスビーズ、クレー、硅藻土、シリカ、
ワラストナイト、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化
チタン(チタニア)、リトポン、軽石粉、硫酸ア
ルミニウム(石膏など)、硅酸ジルコニウム、酸
化ジルコニウム、炭酸バリウム、ドロマイト、二
硫化モリブデンおよび砂鉄があげられる。これら
の無機充填剤のうち、粉末状のものはその径が1
mm以下(好適には0.5mm以下)のものが好ましい。
また繊維状のものでは、径が1〜500ミクロン
(好適には1〜300ミクロン)であり、長さが0.1
〜6mm(好適には0.1〜5mm)のものが望ましい。
さらに、平板状のものは径が2mm以下(好適には
1mm以下のものが好ましい。) (E) 各層の構成 (1) 塗膜層 本発明の塗膜層は金属層の腐食の発生を防止す
る働きするものである。このことから、厚さは5
ミクロンないし1mmであり、10ミクロンないし
0.5mmが好ましく、特に10ミクロンないし0.3mmが
好適である。この塗膜層の厚さが5ミクロン未満
では、金属層の腐食が発生するのみならず、使用
時における他の物品との接触・摩擦にともない、
摩耗して金属層が露出することが発生して問題が
ある。一方、5mmを越えるならば、電波の反射率
が低下するばかりでなく、コストアツプになり、
積層物の重量が増大するために好ましくない。 (2) 金属層(金属箔) また、本発明の金属層(金属箔)は電波の反射
する働きをするものである。この金属層の厚さは
5ミクロンないし1mmであり、5〜500ミクロン
が望ましく、とりわけ10〜500ミクロンが好適で
ある。金属層の厚さが5ミクロン未満では、積層
物を製造するさいに金属層にしわ、折れなどが発
生し易くなるため、外観上、性能上において問題
がある。一方、1mmを越えるならば、重量が増加
するのみならず、コストアツプになり、さらに積
層物を湾曲・屈曲などを施すさいに問題となる。 (3) オレフイン系重合体層 本発明におけるラミネート金属箔を構成するオ
レフイン系重合体層は電波反射層である金属箔と
構成体としての機能をはたす無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層との接着性を向上させるととも
に、ラミネート金属箔の保管および取扱いを容易
にする働きをするものである。このオレフイン系
重合体層の厚さは通常5ミクロンないし500ミク
ロンであり、5〜300ミクロンが望ましく、とり
わけ5〜200ミクロンが好適である。オレフイン
系重合体層の厚さが5ミクロン未満では、ラミネ
ート金属箔を製造するさいにオレフイン系重合体
にしわなどが発生し易くなるため、金属箔表面に
その影響があらわれ、外観上、性能上において問
題がある。一方、500ミクロンを越えると、無機
充填剤含有オレフイン系重合体層の強度、剛性な
どの機械的特性が低下するために問題となる。 (4) 無機充填剤含有オレフイン系重合体層 本発明の無機充填剤含有オレフイン系重合体層
中に占める無機充填剤の組成割合は10〜80重量%
であり(すなわち、オレフイン系重合体の組成割
合は90〜20重量%)、10〜70重量部が好ましく、
特に10〜60重量%が好適である。無機充填剤含有
オレフイン系重合体層中に占める無機充填剤の組
成割合が10重量%未満では、無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層の線膨張係数が金属箔のそれと
差がありすぎ、ヒートサイクルによつて金属箔と
無機充填剤含有オレフイン系重合体層との間で剥
離が発生する可能性があるばかりでなく、得られ
る積層物の剛性が不足するという問題がある。一
方、80重量%を越えるならば、均一状の組成物を
製造することが困難であり、かりに均一な組成物
が得られたとしても後記のシートの製造および射
出成形などで積層物を製造するさい、良好な製品
(積層物)を得ることができない。 この無機充填剤含有オレフイン系重合体層の厚
さは500ミクロンないし15mmであり、1〜10mmが
望ましく、とりわけ1〜7mmが好適である。無機
充填剤含有オレフイン系重合体層の厚さが500ミ
クロン未満では、剛性が不足し、外力によつて変
形・破損するために望ましくない。一方、15mmを
越えるならば、成形時の冷却に時間を要するとと
もに、表面にひけが発生し易くなるのみならず、
重量が増加するために使用上において問題があ
る。 前記オレフイン系重合体層および無機充填剤含
有オレフイン系重合体層を製造するにあたり、オ
レフイン系重合体の分野において一般に使われて
いる酸素、熱および紫外線に対する安定剤、金属
劣化防止剤、難燃化剤、着色剤、電気的特性改良
剤、帯電防止剤、滑剤、加工性改良剤ならびに粘
着性改良剤のごとき添加剤を本発明のオレフイン
系重合体層および無機充填剤含有オレフイン系重
合体層の積層物が有する特性をそこなわない範囲
で添加してもよい。 本発明のオレフイン系重合体に上記添加剤を配
合するさいならびに無機充填剤含有オレフイン系
重合体(上記添加剤を配合する場合も含めて)を
製造するさい、オレフイン系重合体の業界におい
て通常使われているヘンシエルミキサーのごとき
混合機を用いてドライブレンドしてもよく、バン
バリーミキサー、ニーダー、ロールミルおよびス
クリユー式押出機のごとき混合機を使用して溶融
混練することによつて得ることができる。このさ
い、あらかじめドライブレンドし、得られる組成
物(混合物)溶融混練することによつて均一状の
組成物を得ることができる。 とりわけ、オレフイン系重合体を粉末状にして
使用するほうが、より均一に混合することができ
るために好ましい。 この場合、一般には溶融混練した後、ペレツト
状物に成形し、後記の成形に供する。 本発明の無機充填剤含有オレフイン系重合体を
製造するにあたり、全配合成分を同時に混合して
もよく、また配合成分のうち一部をあらかじめ混
合していわゆるマスターバツチを製造し、得られ
るマスターバツチと残りの配合成分とを混合して
もよい。 以上の配合物を製造するさいに溶融混練する場
合、使用されるオレフイン系重合体の融点または
軟化点以上で実施しなければならないが、高い温
度で実施すると、オレフイン系重合体が劣化す
る。これらのことから、一般にオレフイン系重合
体の融点もしくは軟化点よりも20℃高い温度(好
適には、50℃よりも高い温度)であるが、劣化を
生じない温度範囲で実施される。 (F) ラミネートされた金属箔の製造方法 本発明の円偏波アンテナ用反射板を製造するた
めに用いられるラミネートされた金属箔はいわゆ
るドライラミネート法によつて製造することがで
きる。以下、その製造方法について詳細に説明す
る。 このラミネートされた金属箔を製造するにあた
り、金属箔の片面にオレフイン系重合体のフイル
ムオレフイン系重合体として、たとえば不飽和カ
ルボン酸またはその無水物によつてグラフトされ
た変性ポリオレフインのごとく金属と密着性がす
ぐれたものを用いるならば、そのまま後記のごと
く直接にラミネートさせてもよいが、金属箔と密
着性が乏しいオレフイン系重合体のフイルムを使
用するならば、後記のごとくプライマーをあらか
じめ塗布および乾燥させた後、このプライマー塗
布面にオレフイン系重合体のフイルムをラミネー
トさせてもよい。一方、金属箔の他の面は塗料を
塗布することなく後記のごとくラミネートされた
金属箔に無機充填剤含有オレフイン系重合体を射
出成形し、後記のごとく成形物の金属箔に塗料を
塗布してもよい。また、この面にあらかじめ塗料
を塗布してラミネートされた金属箔を製造しても
よい。この場合、用いられる塗料が金属箔と密着
性がよいものであれば、金属箔に直接塗布しても
よいが、密着性が悪いものであれば、金属箔にあ
らかじめ後記のごとくプライマーを塗布し、この
塗布面にグラビアコーテイング方式で塗料を塗布
させてもよい。 プライマーを塗布する方法はグラビアコーテイ
ングまたはバースコーテイング方式によつて塗布
した後、50〜100℃で乾燥させればよい。また、
オレフイン系重合体のフイルムをラミネートする
方法は50〜100℃に加熱された圧着ロールを用い
てラミネートさせればよい。 なお、プライマーとしては、水性型と溶剤型が
あり、ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、エ
ポキシ系、ゴム系、ウレタン系などがあげられ
る。 このようにして製造されるラミネートされた金
属箔(金属層)を第1図によつて説明する。この
第1図はラミネートされた金属箔の部分拡大断面
図である。この図面において、Aは耐候性のすぐ
れた熱硬化性の塗膜層であり、Bは金属層(金属
箔)である。また、Cはオレフイン系重合体層で
ある。さらに、aおよびbはプライマー層である
(なお、プライマーのうち、いずれかあるいは両
方を使用しない場合では、aおよび/またはbは
存在しない。さらに、塗料を塗布しない場合は、
Aは存在しない。)。 (G) 円偏波アンテナ用反射板の製造 以上のようにして得られたラミネートされた金
属箔の塗膜層(塗料を塗布しないものを用いる場
合は、金属箔)を射出成形機の金型の移動側金型
面に、オレフイン系重合体層が固定側金型面にな
るように取り付け、金型を閉じる。ついで、無機
充填剤含有オレフイン系重合体を射出成形させる
ことによつて本発明の円偏波アンテナ用反射板を
製造することができる。このさい、射出成形の樹
脂温度は無機充填剤含有オレフイン系重合体のオ
レフイン系重合体の融点より高い温度であるが、
オレフイン系重合体の熱分解温度よりも低い温度
である。該オレフイン系重合体としてプロピレン
系重合体を使用する場合では、インサート射出成
形は170〜290℃の温度範囲で実施することが望ま
しい。一方、オレフイン系重合体としてエチレン
系重合体を用いる場合では、インサート射出成形
は120〜250℃の温度範囲で実施される。また、射
出圧力は射出成形機のシリンダーのノズル部でゲ
ージ圧が40Kg/cm2以上であれば、無機充填剤含有
オレフイン系重合体を金型の形にほぼ近い形状に
賦形することができるばかりでなく、外観的にも
良好な製品を得ることができる。射出圧力は一般
には40〜140Kg/cm2であり、とりわけ70〜120Kg/
cm2が望ましい。 塗料または塗料とプライマーが塗布されていな
い成形物の金属箔に塗料を塗布させる方法は特殊
な方法ではなく、プライマーをあらかじめ塗布ま
たは塗布することなく、前記塗料をスプレーガン
を使用する方法、刷毛塗による方法、ロールコー
ターなどを用いる方法があるが、工業的にはスプ
レーガンを使用する方法が効率的であり、とりわ
けロボツトを使用して塗布する方法が好んで採用
される。 (H) 円偏波アンテナ用反射板 以下、以上のようにして得られる本発明の円偏
波アンテナ用反射板を第2図ないし第3図によつ
て説明する。第1図は円偏波アンテナ用反射板を
取付けたアンテナの部分斜視図である。第2図は
該円偏波アンテナ用反射板の断面図である。ま
た、第3図は該断面図の部分拡大図である。第1
図においてIは本発明の円偏波アンテナ用反射板
であり、はコンバーターであり、はコンバー
ター支持棒であり、は反射板支持棒である。ま
た、Vは配線である。また、第3図および第4図
において、Aは耐候性のすぐれた熱硬化性の塗膜
層であり、Bは金属箔である。また、Cはオレフ
イン系重合体層であり、Dは無機充填剤含有オレ
フイン系重合体層である。さらに、aおよびbは
プライマー層であるが、一方またはいずれも存在
しない場合もある。さらに、このようにして得ら
れる円偏波アンテナ用反射板を支持体に取り付け
るために無機充填剤含有オレフイン重合体層に取
り付け可能なように取り付けリブを付けてもよ
く、また反射板を補強するために補強リブを付け
たりすることもできる。さらに、本発明によつて
得られる円偏波アンテナ用支持体に穴あけ加工を
行ない、各種支持体取付部をボルト、ナツトなど
を使用して取り付けることも可能である。また、
該円偏波アンテナ用反射板の径は通常60cmないし
120cmである。 [] 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、電波反射
率は短形導波管を使用し、導波管の先端を短絡し
たときの電圧定在波比よりマイクロ波の反射係数
として測定した。また、耐候性試験はサンシヤイ
ンカーボンウエザーメーターを用い、ブラツクパ
ネル温度が83℃およびデユーサイクルが12分/
(60分照射)の条件下で2000時間後の表面の外観
(変退色、光沢変化、クレージング、ふくれ、金
属箔の剥離、亀裂などの有害変化)を評価した。
さらに、ヒートサイクルテストはサンプルを80℃
に2時間さらした後、4時間かけて−45℃に徐々
に冷却し、この温度に24時間さらし、ついで4時
間かけて徐々に80℃まで加熱し、このサイクルを
100回行なつた後、サンプルの表面の外観を前記
耐候性試験の場合と同様に評価した。また、剥離
強度は製造された円偏波アンテナ用反射板より幅
が15mmの試験片を切り取り、ASTM D−903に
準拠し、剥離速度が50mm/分の速度でラミネート
された金属箔を180度で剥離したときの強度で評
価した。なお、第1表のこの欄において、“凝集
破壊”とは、ラミネートされた金属箔と無機充填
剤含有オレフイン系重合体層との接着強度が強過
ぎ、金属箔が切断することを指す。さらに、曲げ
剛性はASTM D−790にしたがつて測定し、熱
膨張係数はASTM D−696にしたがつて測定し
た。 なお、実施例および比較例において使用した塗
膜層の塗料、オレフイン系重合体、無機充填剤お
よび金属箔の種類、物性などを下記に示す。 [(A) 塗 料] 塗料として二液液性ポリウレタン樹脂(日本油
脂社製、商品名 ハイウレタン、以下「U塗料」
と云う)を用いた。 [(B) オレフイン系重合体] オレフイン系重合体として、MFIが2.0g/10
分であるプロピレン単独重合体[以下「PP(B)」
と云う]を使つた。 [(C) 無機充填剤] 無機充填剤として、平均粒径が3ミクロンであ
るタルク(アスペクト比約7)、平均粒径が3ミ
クロンであるマイカ(アスペクト比約8)を用い
た。 [(D) 金属箔] それぞれの厚さが約20ミクロンであるアルミニ
ウム(以下「Al」と云う)、黄銅および銀の箔を
使用した。 実施例1〜4、比較例1 第1表に種類が示されている金属箔の片面にエ
ポキシ樹脂系プライマー(大日本塗料社製、商品
名Vフロンプライマ)をそれぞれ乾燥時の厚さが
20ミクロンになるように塗布し、乾燥した。得ら
れた金属箔のプライマー塗布面に第1表に種類が
示されている塗料(U塗料)を乾燥時の厚さが30
ミクロンになるように塗布し、一昼夜放置した。 前記PP(B)を成形し、それぞれ厚さが50ミクロ
ンのフイルムを製造した。また、各金属箔の他の
面にウレタン系プライマー(東洋モートン社製、
商品名 アドコート335)を厚さがそれぞれ20ミ
クロンになるように塗布して乾燥した。(なお、
実施例およびでは、両面に前記ウレタン系プライ
マーを塗布)。このようにして製造された塗料が
片面に塗布され、かつプライマーが他の面に塗布
された金属箔およびオレフイン系重合体のフイル
ムをドライラミネート法によつて接着させること
によつてラミネートされた金属箔を製造した。 さらに、無機充填剤含有オレフイン系重合体
(それぞれの無機充填剤およびオレフイン系重合
体の種類ならびに組成物中の無機充填剤の含有率
を第1表に示す)をそれぞれ5分間ヘンシエルミ
キサーを用いてドライブレンドし、各混合物を樹
脂温度が230℃の条件下でベント付押出機を使つ
て組成物を製造した。 このようにして製造されたラミネート金属箔を
射出成形機(型締力1500トン)の金型の移動側金
型面(オレフイン系重合体層が固定型金型面)に
なるように挿入した。型を閉じた後、射出圧力が
80Kg/cm2および樹脂温度が240℃の条件で、第1
表にオレフイン系重合体および無機充填剤の種類
ならびに組成物中の無機充填剤の含有率が第1表
に示されている組成物をインサート射出成形を行
ない、実施例1と同一の形状を有する円偏波アン
テナ用反射板を製造した。 以上のようにして得られたそれぞれの円偏波ア
ンテナ用反射板の無機充填剤含有オレフイン系重
合体層の弾性率および線膨張率ならびに無機充填
剤含有オレフイン系重合体層より金属箔の剥離強
度の測定を行なつた。それらの結果を第1表に示
す。
【表】
以上のようにして得られた各円偏波アンテナ用
反射板の電波反射率を測定したところ、いずれも
38%であつた。さらに、耐候性試験およびヒート
サイクルテストを行なつたが、比較例1を除きす
べて表面に変退色、光沢の変化、クレージング、
ふくれ、金属箔の剥離、亀裂などの有害変化を認
めることができなかつた。ただし、比較例1で
は、表面のアルミニウム箔が腐食した。
反射板の電波反射率を測定したところ、いずれも
38%であつた。さらに、耐候性試験およびヒート
サイクルテストを行なつたが、比較例1を除きす
べて表面に変退色、光沢の変化、クレージング、
ふくれ、金属箔の剥離、亀裂などの有害変化を認
めることができなかつた。ただし、比較例1で
は、表面のアルミニウム箔が腐食した。
第1図はラミネートされた金属箔の部分拡大断
面図である。さらに第2図は本発明によつて製造
される代表的な円偏波アンテナ用反射板を取り付
けたアンテナの部分斜視図である。また、第3図
は該円偏波アンテナ用反射板の断面図である。さ
らに、第4図は該断面図の部分拡大図である。 A……耐候性がすぐれた熱硬化性の塗膜層、B
……金属層(金属箔)、C……オレフイン系重合
体層、a……プライマー層、b……プライマー
層、D……無機充填剤含有オレフイン系重合体
層、……円偏波アンテナ用反射板、……コン
バーター、……コンバーター支持棒、……反
射板支持棒、……配線。
面図である。さらに第2図は本発明によつて製造
される代表的な円偏波アンテナ用反射板を取り付
けたアンテナの部分斜視図である。また、第3図
は該円偏波アンテナ用反射板の断面図である。さ
らに、第4図は該断面図の部分拡大図である。 A……耐候性がすぐれた熱硬化性の塗膜層、B
……金属層(金属箔)、C……オレフイン系重合
体層、a……プライマー層、b……プライマー
層、D……無機充填剤含有オレフイン系重合体
層、……円偏波アンテナ用反射板、……コン
バーター、……コンバーター支持棒、……反
射板支持棒、……配線。
Claims (1)
- 1 耐候性がすぐれた熱硬化性の塗膜層を片面
に、他の面にオレフイン系重合体がラミネートさ
れた金属箔を用い、該ラミネートされた金属箔を
射出成形用金型の移動側金型面にとりつけて金型
を閉じた後、無機充填剤含有オレフイン系重合体
を射出成形して円偏波アンテナ用反射板を製造す
る方法であり、該ラミネートされた金属箔のオレ
フイン系重合体層が固定側金型に向くように取り
付けてインサート成形することを特徴とする円偏
波アンテナ用反射板の製造方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5834684A JPS60203005A (ja) | 1984-03-28 | 1984-03-28 | 円偏波アンテナ用反射板の製造方法 |
| DE8585100628T DE3582262D1 (de) | 1984-01-23 | 1985-01-22 | Reflektor fuer zirkular polarisierte wellen. |
| CA000472544A CA1232060A (en) | 1984-01-23 | 1985-01-22 | Reflector for circular polarization antenna and process for the production thereof |
| EP85100628A EP0158771B1 (en) | 1984-01-23 | 1985-01-22 | Circular polarization reflector |
| US06/694,193 US4763133A (en) | 1984-01-23 | 1985-01-23 | Reflector for circular polarization antenna and process for the production thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5834684A JPS60203005A (ja) | 1984-03-28 | 1984-03-28 | 円偏波アンテナ用反射板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60203005A JPS60203005A (ja) | 1985-10-14 |
| JPH0516683B2 true JPH0516683B2 (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=13081757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5834684A Granted JPS60203005A (ja) | 1984-01-23 | 1984-03-28 | 円偏波アンテナ用反射板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60203005A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101534757B1 (ko) * | 2014-02-19 | 2015-07-09 | 한국과학기술연구원 | 나노입자의 분리 및 정제를 위한 나노필터 장치 및 방법 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5921856A (ja) * | 1982-07-28 | 1984-02-03 | 積水化学工業株式会社 | 瓦棒屋根の葺替え工法 |
-
1984
- 1984-03-28 JP JP5834684A patent/JPS60203005A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101534757B1 (ko) * | 2014-02-19 | 2015-07-09 | 한국과학기술연구원 | 나노입자의 분리 및 정제를 위한 나노필터 장치 및 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60203005A (ja) | 1985-10-14 |
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