JPH0516901B2 - - Google Patents
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- JPH0516901B2 JPH0516901B2 JP61222288A JP22228886A JPH0516901B2 JP H0516901 B2 JPH0516901 B2 JP H0516901B2 JP 61222288 A JP61222288 A JP 61222288A JP 22228886 A JP22228886 A JP 22228886A JP H0516901 B2 JPH0516901 B2 JP H0516901B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adsorbent
- carrier
- chain
- 1ogp
- compound
- Prior art date
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は体液に含有される免疫グロブリンL鎖
(以下、L鎖という)を除去するための体外循環
治療用吸着体に関する。 [従来の技術および発明が解決しようとする問題
点] アミロイド−シスはアミロイド物質と呼ばれる
β−フイブリル状の蛋白が血清、臓器およびその
他の組織に沈着し、心、腎などの臓器不全、心刺
激伝導障害、進行性痴呆、脳血管障害、神経障害
などの重篤な障害を惹きおこす疾患である。 アミロイド−シスには原発性、続発性、家族
性、老人性などの病型が存在することが知られて
おり、その蛋白組成は病型により異なる。原発性
アミロイド−シスはALと呼ばれる蛋白により形
成されていて、沈着するアミロイド物質に対応す
る前駆物質はL鎖とされている。しかしながら、
これまでのところこの疾患に対する有効な治療
法、とりわけ薬物療法は見出されていない。L鎖
は単量体で分子量23000のアミノ酸200個よりなる
低分子量蛋白質である。 一方原発性アミロイド−シスの他に異常なL鎖
の産生を伴う疾患が存在する。代表的な疾患は多
発性骨髄腫(ミエローマ)、マクログロブリン血
漿、悪性リンパ腫であり、これらの疾患において
出現する異常なL鎖はベンスジヨーンズ蛋白(以
下、BJPという)と呼ばれるクローン性の蛋白で
ある。BJPは通常尿に排泄されるが、その際他の
蛋白、とくにアルブミンの再吸収を阻害し、いわ
ゆる骨髄腫腎症状を呈する。また血清中の多量の
BJPが心臓、腎臓などに沈着しアミロイド−シス
に至るばあいも多い。このため血中BJPの効果的
な除去方法が望まれているが、原発性アミロイド
−シスのばあいと同様、現在のところ実用的な除
去方法はない。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、多孔質水不溶性担体に1ogP(Pはオ
クタノール−水系での分配係数)値が2.50以上の
化合物を固定してなる体外循環治療用のL鎖吸着
体に関する。 [実施例] 本発明の吸着体は、1ogP値が2.50以上の化合
物を多孔質水不溶性担体に固定してなる。 1ogP値は化合物の疎水性のパラメーターとな
り、代表的なオクタノール−水系での分配係数P
の求め方はつぎのとおりである。まず、化合物を
オクタノール(もしくは水)に溶解し、これに等
量の水(もしくはオクタノール)を加え、グリツ
フイン・フラスク・シエイカー(Griffin flask
Shaker)(グリツフイン・アンド・ジヨージ・リ
ミテツド(Griffin & George Ltd.)製)で30
分間振盪する。その後2000rpmで1〜2時間遠心
分離しオクタノール層および水層中の化合物濃度
を分光学的またはGLCなどの種々の方法により
測定することにより次式で求められる。 P=Coct/Cw Coct:オクタノール層中の化合物濃度 Cw:水層中の化合物濃度 これまでに多くの研究者らにより種々の化合物
の1ogP値が実測されているが、それらの実測値
はシー・ハンシユ(C.Hansch)らによつて整理
されている(「パーテイシヨン・コーフイシエン
ツ・アンド・ゼア・ユージズ;ケミカル・レビユ
ーズ(PARTITION COEFFICIENTS AND
THEIR USES;Chemical Reviews)、71巻、
525頁、1971年」参照)。 また実測値の知られていない化合物については
アール・エフ・レツカー(R.F.Rekker)がその
著書(「ザ・ハイドロフオビツク・フラグメンン
タル・コンスタント(THE HYDROPHOBIC
FRAGMENTAL CONSTANT)」、エルセビ
ア・サイエンテイフイツク・パブリツシング・カ
ンパニー・アムステルダム(Elsevier Sci.Pub.
Com.,Amsterdam)(1977))中に示されている
疎水性フラグメント定数fを用いて計算した値
(Σf)が参考となる。疎水性フラグメント定数f
は数多くの1ogP実測値をもとに、統計学的処理
を行ない決定された種々のフラグメントの疎水性
を示す値であり、化合物を構成するおのおののフ
ラグメントのf値の和は1ogP値とほぼ一致する。 L鎖の吸着に有効な化合物の探索にあたり種々
の1ogP値を有する化合物を固定し検討した結果、
1ogP値2.50以上の化合物がL鎖の吸着に有効で
あり、1ogP値2.50未満の化合物は殆どL鎖吸着
能を示さないことがわかつた。たとえばアルキル
アミンを固定したばあい、アルキルアミンをn−
ヘキシルアミン(1ogP=2.06)からn−オクチ
ルアミン(1ogP=2.90)に変えると、この間で
L鎖吸着能は飛躍的にに上昇することがわかつ
た。これらの結果より本発明の吸着体へのL鎖の
吸着は、1ogP値2.50以上の化合物の固定により
担体上に導入された原子団とL鎖との間の疎水性
相互作用によるものと考えられ、1ogP値2.50未
満の化合物では疎水性が小さ過ぎるためにL鎖吸
着能を示さないと考えられる。 本発明において、多孔質水不溶性担体に固定さ
れる化合物としては、1ogP値が2.50以上の化合
物であれば特別な制限なしに用いることができ
る。ただし、担体上に化合物を化学結合法によつ
て結合するばあいには化合物の一部が脱離するこ
とが多いが、この脱離基が化合物の疎水性に大き
く寄与しているばあい、すなわち脱離により担体
上に固定される原子団の疎水性がΣf=2.50より小
さくなるようなばあいには本発明の主旨から考え
て、本発明に用いる化合物としては不適当であ
る。この代表例を1つあげると、安息香酸イソペ
ンチルエステル(Σf=4.15)をエステル交換によ
り水酸基を有する担体上に固定するばあいがあげ
られる。このばあい実際に担体上に固定される原
子団はC6H5CO−であり、この原子団のΣfは1以
下である。このような化合物が本発明で用いる化
合物として適当かどうかは、脱離基の部分を水素
に置き換えた化合物の1ogP値が2.50以上かどう
かにより判断すればよい。 1ogP値が2.50以上の化合物のなかでもアルコ
ール、アミン、チオール、カルボン酸およびその
誘導体、ハロゲン化物、アルデヒド、ヒドラジ
ド、イソシアナート、グリシジルエーテルなどの
オキシラン環含有化合物、ハロゲン化シランなど
のように担体への結合に利用できる官能基を有す
る化合物が好ましい。このような化合物の代表例
としてはn−ヘプチルアミン、n−オクチルアミ
ン、デシルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシ
ルアミン、オクタデシルアミン、2−アミノオク
テン、ナフチルアミン、フエニル−n−プロピル
アミン、ジフエニルメチルアミンなどのアミン
類、n−ヘプチルアルコール、n−オクチルアル
コール、ドデシルアルコール、ヘキサデシルアル
コール、1−オクテン−3−オール、ナフトー
ル、ジフエニルメタノール、4−フエニル−2−
ブタノールなどのアルコール類ならびにこれらの
アルコールのグリシジルエーテル類、n−オクタ
ン酸、ノナン酸、2−ノネン酸、デカン酸、ドテ
カン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、オレイン
酸、ジフエニル酢酸、フエニルプロピオン酸など
のカルボン酸類ならびにこれらの酸ハロゲン化
物、エステル、アミドなどのカルボン酸誘導体、
塩化オクチル、臭化オクチル、塩化デシル、塩化
ドデシルなどのハロゲン化物、オクタンチオー
ル、ドデカンチオールなどのチオール類、n−オ
クチルトリクロロシラン、オクタデシルトリクロ
ロシランなどのハロゲン化シラン類、n−オクチ
ルアルデヒド、n−カプリンアルデヒド、ドデシ
ルアルデヒドなどのアルデヒド類などがあげられ
る。さらにこれらの他にも、叙上の例示化合物の
炭化水素部分の水素原子がハロゲン、チツ素、酸
素、イオウなどのヘテロ原子を含有する置換基、
他のアルキル基などで置換された化合物のうち
1ogP値が2.50以上の化合物、前述のシー・ハン
シユ(C.Hansch)らの総説「パーテイシヨン・
コーフイシエンツ・アンド・ゼア・ユージズ;ケ
ミカル・レビユーズ(PARTITION
COEFFICIENTS AND THEIR USES;
Chemical Reviews)、71巻、525頁、1971年」中
の555ページから613ページの表に示されている
1ogPが2.50以上の化合物などを用いることがで
きるが、本発明においてはこれらのみに限定され
るものではない。 なお、これらの化合物はそれぞれ単独で用いて
もよいし、任意の2種類以上を組み合わせてもよ
く、さらには1ogP値が2.50未満の化合物との組
み合わせで用いてもよい。 本発明に用いる水不溶性担体としては、ガラス
ビース、シリカゲルなどの無機担体、架橋ポリビ
ニルアルコール、架橋ポリアクリレート、架橋ポ
リアクリルアミド、架橋ポリスチレンなどの合成
高分子や結晶性セルロース、架橋セルロース、架
橋アガロース、架橋デキストランなどの多糖類か
らなる有機担体、さらにはこれらの組み合わせに
よつてえられる有機−有機、有機−無機などの複
合担体などが代表例としてあげられるが、なかで
も親水性担体が非特異吸着が比較的少なくL鎖吸
着選択性が良好であるため好ましい。ここでいう
親水性担体とは担体を構成する化合物を平板状に
したときの水との接触角が60度以下の担体を指
す。このような担体としてはセルロース、ポリビ
ニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体
けん化物、ポリアクリルアミド、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸グラフト化ポリエチレン、ポ
リアクリルアミドグラフト化ポリエチレン、ガラ
スなどからなる担体が代表例としてあげられる
が、多孔質セルロースゲルは、(1)機械的強度が比
較的高く、強じんであるため攪拌などの操作によ
り破壊されたり微粉を生じたりすることが少な
く、カラムに充填したばあい体液を高流速で流し
ても圧密化したり、目詰りしたりしないので高流
速で流すことが可能となり、また細孔構造が高圧
蒸気滅菌などによつて変化を受けにくい、(2)ゲル
がセルロースで構成されているため親水性であ
り、リガンドの結合に利用しうる水酸基が多数存
在し、非特異吸着も少ない、(3)空孔容積を大きく
しても比較的強度が高いため軟質ゲルに劣らない
吸着容量がえられる、(4)安全性が合成高分子ゲル
などに比べて高いなどの優れた点を有しており、
本発明に用いる最も適した担体の1つである。本
発明においてはこれらのみに限定されるものでは
ない。なお、上述の担体はそれぞれ単独で用いて
もよいし、任意の2種類以上を混合して用いても
よい。 本発明に用いる水不溶性担体にまず第1に要求
される性質は、適当な大きさの細孔を多数有す
る、すなわち多孔質であることである。本発明の
吸着体の吸着対象であるL鎖は前述のごとく分子
量23000の蛋白質であり、この蛋白質を効率よく
吸着するためにはL鎖はある程度大きな確率で細
孔内に侵入できるが、他の蛋白質の侵入はできる
限りおこらないことが好ましい。細孔径の測定法
には種々あり、水銀圧入法が最もよく用いられて
いるが、本発明で用いる多孔質水不溶性担体のば
あいには適用できないことが多い。そのようなば
あいには細孔径の目安として排除限界分子量を用
いるのが適当である。排除限界分子量とは成書
(たとえば、波多野博行、花井俊彦著、実験高速
液体クロマトグラフ、化学同人)などに述べられ
ているごとく、ゲル浸透クロマトグラフイーにお
いて細孔内に侵入できない(排除される)分子の
うち最も小さい分子量をもつものの分子量をい
う。排除限界分子量は一般に球状蛋白質、デキス
トラン、ポリエチレングリコールなどについてよ
く調べられているが、本発明に用いる担体のばあ
い、球状蛋白質を用いてえられた値を用いるのが
適当である。 種々の排除限界分子量の担体を用いて検討した
結果、L鎖の吸着に適当な細孔径の範囲は排除限
界分子量が1万以上60万以下であることが明らか
となつた。すなわち1万未満の排除限界分子量を
もつ担体を用いたばあいにはL鎖の吸着除去量は
小さくその実用性が低下し、また60万をこえるも
のでは、L鎖以外の蛋白(主としてアルブミン)
の吸着が大きくなり選択性の点でその実用性が低
下する。したがつて本発明に用いる担体の好まし
い排除限界分子量は1万以上60万以下、さらに好
ましくは9万以上60万以下である。 つぎに担体の多孔構造については、吸着体の単
位体積あたりの吸着能から考えて、表面多孔多性
よりも全多孔性が好ましく、空孔容積が20%以上
であり、比表面積が3m2/g以上であることが好
ましい。 また担体の形状は粒状、繊維状、中空系状など
任意の形状をえらぶことができる。 さらに担体表面には、リガンドの固定化反応に
用いうる官能基が存在していると好都合である。
これらの官能基の代表例としては、水酸基、アミ
ノ基、アルデヒド基、カルボキシル基、チオール
基、シラノール基、アミド基、エポキシ基、ハロ
ゲン基、サクシニルイミド基、酸無水物基があげ
られる。 つぎに本発明に用いる担体としては硬質担体、
軟質担体のいずれも用いることができるが、体外
循環治療用の吸着体として使用するためには、カ
ラムに充填し、通液する際などに目詰りを生じな
いことが重要であり、そのためには充分な機械的
強度が要求される。したがつて本発明に用いる担
体は硬質担体であることがより好ましい。ここで
いう硬質担体とは、たとえば粒状ゲルのばあい、
後記参考例に示すごとく、ゲルを円筒状カラムに
均一に充填し、水性流体を流した際の圧力損失
ΔPと流量の関係が0.3Kg/cm2まで直線関係にある
ものをいう。 本発明の吸着体は、1ogP値が2.50以上の化合
物を多孔質水不溶性担体に固定してえられるが、
その固定化方法としては公知の種々の方法を特別
な制限なしに用いることができる。しかしなが
ら、本発明の吸着体は体外循環治療に供せられる
ため、滅菌時あるいは治療時においてのリガンド
の脱離溶出を極力抑えることが安全上重要であ
り、そのためには共有結合法により固定化するこ
とが最も好ましい。 本発明の吸着体を治療に用いるには種々の方法
がある。最も簡便な方法としては患者の血液を体
外に導出して血液バツクに貯め、これに本発明の
吸着体を混合してL鎖を除去後、フイルターを通
して吸着体を除去し、血液を患者に戻す方法があ
る。この方法は複雑な装置を必要としないが、1
回の処理量が少なく治療に時間を要し、操作が煩
雑になるという欠点を有する。 つぎの方法は吸着体をカラムに充填し、体外循
環回路に組み込みオンラインで吸着除去を行なう
ものである。処理方法には全血を直接灌流する方
法と血液から血漿を分離したのち、血漿をカラム
に通す方法がある。本発明の吸着体は、いずれの
方法にも用いることができるが、前述のごとくオ
ンライン処理に最も適している。 つぎに実施例に基づいて本発明の吸着体をさら
に詳細に説明するが、本発明はもとよりこれらに
限られるものではない。 参考例 両端に孔径15μmのフイルターを装着したガラ
ス製円筒カラム(内径9mm、カラム長150mm)に
アガロースゲル(Biorade社製のBiogelA−5m、
粒径50〜100メツシユ)、ビニル系ポリマーゲル
(東洋曹達工業(株)製のトヨパールHW−65、粒径
50〜100μm)およびセルロースゲル(チツソ(株)製
のセルロフアインGC−700m、粒径45〜105μm)
をそれぞれ均一に充填し、ペリスタテイツクポン
プにより水を流し、流量と圧力損失Δpとの関係
を求めた。その結果を第1図に示す。 第1図に示すごとく、トヨパールHW−65およ
びセルロフアインGC−700mが圧力の増加にほぼ
比例して流量が増加するのに対し、BiogelA−
5mは圧密化を惹きおこし、圧力を増加させても
流量が増加しないことがわかる。本発明において
は前者のごとく、圧力損失Δpと流量の関係が0.3
Kg/cm2まで直線関係にあるものを硬質ゲルとい
う。 実施例 1 セルロース系多孔質硬質ゲルであるセルロフア
インGCL−300m(チツソ(株)製、球状蛋白質の排除
限界分子量90000)170mlに水を加え全量を340ml
としたのち、2M水酸化ナトリウム90mlを加え40
℃とした。これにエピクロルヒドリン31mlを加
え、40℃で攪拌下2時間反応させた。反応終了
後、充分に水洗し、エポキシ化ゲルをえた。 このエポキシ化ゲル10mlにドデシルアミン
(Σf=5.10)200mgを加え、50%(v/v)エタノ
ール水溶液中、45℃で静置下6日間反応させた。
反応終了後、50%(v/v)エタノール水溶液、
エタノール、50%(v/v)エタノール水溶液、
水の順に充分に洗浄し、ドデシルアミン固定化ゲ
ルをえた。 この吸着体0.5mlに免疫グロブリンL鎖である
ベンズジヨーンズタンパク濃度200μg/mlの1gA
ミエローマ患者血漿3mlを加え、37℃で2時間イ
ンキユベートした。上澄液中のBJPおよびアルブ
ミンの濃度を測定し、吸着体1ml当たりのBJPお
よびアルブミンの吸着量、およびBJPの吸着率を
求めた。その結果を第1表に示す。 実施例 2 ドデシルアミンをセチルアミン(Σf=7.22)を
変えたほかは実施例1と同様にしてセチルアミン
固定化ゲルをえた。この吸着体を用いて実施例1
と全く同様にして吸着実験を行なつた。 比較例 1 担体をセルロース系多孔質硬質ゲルであるセル
ロフアインGC−700m(チツソ(株)製、球状蛋白質
の排除限界分子量 400000)に変え、ドデシルア
ミンをエチルアミン(1ogP=−0.13)に変えた
ほかは実施例1と同様にしてエチルアミン固定化
ゲルをえた。この吸着体を用いて実施例1と全く
同様にして吸着実験を行なつた。結果を第1表に
示す。 比較例 2 エチルアミンをn−ブチルアミン(1ogP=
0.97)に変えたほかは比較例1と同様にしてn−
ブチルアミン固定化ゲルをえた。この吸着体を用
いて実施例1と全く同様にして吸着実験を行なつ
た。結果を第1表に示す。 実施例 3 エチルアミンをn−オクチルアミン(1ogP=
2.90)に変えたほかは比較例1と同様にしてn−
オクチルアミン固定化ゲルをえた。この吸着体を
用いて実施例1と全く同様にして吸着実験を行な
つた。結果を第1表に示す。 実施例 4 エチルアミンをドデシルアミン(Σf=5.10)に
変えたほかは比較例1と同様にしてドデシルアミ
ン固定化ゲルをえた。この吸着体を用いて実施例
1と全く同様にして吸着実験を行なつた。結果を
第1表に示す。 実施例 5 エチルアミンをセチルアミン(Σf=7.22)に変
えたほかは実施例3と同様にしてセチルアミン固
定化ゲルをえた。この吸着体を用いて実施例1と
全く同様にして吸着実験を行なつた。結果を第1
表に示す。
(以下、L鎖という)を除去するための体外循環
治療用吸着体に関する。 [従来の技術および発明が解決しようとする問題
点] アミロイド−シスはアミロイド物質と呼ばれる
β−フイブリル状の蛋白が血清、臓器およびその
他の組織に沈着し、心、腎などの臓器不全、心刺
激伝導障害、進行性痴呆、脳血管障害、神経障害
などの重篤な障害を惹きおこす疾患である。 アミロイド−シスには原発性、続発性、家族
性、老人性などの病型が存在することが知られて
おり、その蛋白組成は病型により異なる。原発性
アミロイド−シスはALと呼ばれる蛋白により形
成されていて、沈着するアミロイド物質に対応す
る前駆物質はL鎖とされている。しかしながら、
これまでのところこの疾患に対する有効な治療
法、とりわけ薬物療法は見出されていない。L鎖
は単量体で分子量23000のアミノ酸200個よりなる
低分子量蛋白質である。 一方原発性アミロイド−シスの他に異常なL鎖
の産生を伴う疾患が存在する。代表的な疾患は多
発性骨髄腫(ミエローマ)、マクログロブリン血
漿、悪性リンパ腫であり、これらの疾患において
出現する異常なL鎖はベンスジヨーンズ蛋白(以
下、BJPという)と呼ばれるクローン性の蛋白で
ある。BJPは通常尿に排泄されるが、その際他の
蛋白、とくにアルブミンの再吸収を阻害し、いわ
ゆる骨髄腫腎症状を呈する。また血清中の多量の
BJPが心臓、腎臓などに沈着しアミロイド−シス
に至るばあいも多い。このため血中BJPの効果的
な除去方法が望まれているが、原発性アミロイド
−シスのばあいと同様、現在のところ実用的な除
去方法はない。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、多孔質水不溶性担体に1ogP(Pはオ
クタノール−水系での分配係数)値が2.50以上の
化合物を固定してなる体外循環治療用のL鎖吸着
体に関する。 [実施例] 本発明の吸着体は、1ogP値が2.50以上の化合
物を多孔質水不溶性担体に固定してなる。 1ogP値は化合物の疎水性のパラメーターとな
り、代表的なオクタノール−水系での分配係数P
の求め方はつぎのとおりである。まず、化合物を
オクタノール(もしくは水)に溶解し、これに等
量の水(もしくはオクタノール)を加え、グリツ
フイン・フラスク・シエイカー(Griffin flask
Shaker)(グリツフイン・アンド・ジヨージ・リ
ミテツド(Griffin & George Ltd.)製)で30
分間振盪する。その後2000rpmで1〜2時間遠心
分離しオクタノール層および水層中の化合物濃度
を分光学的またはGLCなどの種々の方法により
測定することにより次式で求められる。 P=Coct/Cw Coct:オクタノール層中の化合物濃度 Cw:水層中の化合物濃度 これまでに多くの研究者らにより種々の化合物
の1ogP値が実測されているが、それらの実測値
はシー・ハンシユ(C.Hansch)らによつて整理
されている(「パーテイシヨン・コーフイシエン
ツ・アンド・ゼア・ユージズ;ケミカル・レビユ
ーズ(PARTITION COEFFICIENTS AND
THEIR USES;Chemical Reviews)、71巻、
525頁、1971年」参照)。 また実測値の知られていない化合物については
アール・エフ・レツカー(R.F.Rekker)がその
著書(「ザ・ハイドロフオビツク・フラグメンン
タル・コンスタント(THE HYDROPHOBIC
FRAGMENTAL CONSTANT)」、エルセビ
ア・サイエンテイフイツク・パブリツシング・カ
ンパニー・アムステルダム(Elsevier Sci.Pub.
Com.,Amsterdam)(1977))中に示されている
疎水性フラグメント定数fを用いて計算した値
(Σf)が参考となる。疎水性フラグメント定数f
は数多くの1ogP実測値をもとに、統計学的処理
を行ない決定された種々のフラグメントの疎水性
を示す値であり、化合物を構成するおのおののフ
ラグメントのf値の和は1ogP値とほぼ一致する。 L鎖の吸着に有効な化合物の探索にあたり種々
の1ogP値を有する化合物を固定し検討した結果、
1ogP値2.50以上の化合物がL鎖の吸着に有効で
あり、1ogP値2.50未満の化合物は殆どL鎖吸着
能を示さないことがわかつた。たとえばアルキル
アミンを固定したばあい、アルキルアミンをn−
ヘキシルアミン(1ogP=2.06)からn−オクチ
ルアミン(1ogP=2.90)に変えると、この間で
L鎖吸着能は飛躍的にに上昇することがわかつ
た。これらの結果より本発明の吸着体へのL鎖の
吸着は、1ogP値2.50以上の化合物の固定により
担体上に導入された原子団とL鎖との間の疎水性
相互作用によるものと考えられ、1ogP値2.50未
満の化合物では疎水性が小さ過ぎるためにL鎖吸
着能を示さないと考えられる。 本発明において、多孔質水不溶性担体に固定さ
れる化合物としては、1ogP値が2.50以上の化合
物であれば特別な制限なしに用いることができ
る。ただし、担体上に化合物を化学結合法によつ
て結合するばあいには化合物の一部が脱離するこ
とが多いが、この脱離基が化合物の疎水性に大き
く寄与しているばあい、すなわち脱離により担体
上に固定される原子団の疎水性がΣf=2.50より小
さくなるようなばあいには本発明の主旨から考え
て、本発明に用いる化合物としては不適当であ
る。この代表例を1つあげると、安息香酸イソペ
ンチルエステル(Σf=4.15)をエステル交換によ
り水酸基を有する担体上に固定するばあいがあげ
られる。このばあい実際に担体上に固定される原
子団はC6H5CO−であり、この原子団のΣfは1以
下である。このような化合物が本発明で用いる化
合物として適当かどうかは、脱離基の部分を水素
に置き換えた化合物の1ogP値が2.50以上かどう
かにより判断すればよい。 1ogP値が2.50以上の化合物のなかでもアルコ
ール、アミン、チオール、カルボン酸およびその
誘導体、ハロゲン化物、アルデヒド、ヒドラジ
ド、イソシアナート、グリシジルエーテルなどの
オキシラン環含有化合物、ハロゲン化シランなど
のように担体への結合に利用できる官能基を有す
る化合物が好ましい。このような化合物の代表例
としてはn−ヘプチルアミン、n−オクチルアミ
ン、デシルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシ
ルアミン、オクタデシルアミン、2−アミノオク
テン、ナフチルアミン、フエニル−n−プロピル
アミン、ジフエニルメチルアミンなどのアミン
類、n−ヘプチルアルコール、n−オクチルアル
コール、ドデシルアルコール、ヘキサデシルアル
コール、1−オクテン−3−オール、ナフトー
ル、ジフエニルメタノール、4−フエニル−2−
ブタノールなどのアルコール類ならびにこれらの
アルコールのグリシジルエーテル類、n−オクタ
ン酸、ノナン酸、2−ノネン酸、デカン酸、ドテ
カン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、オレイン
酸、ジフエニル酢酸、フエニルプロピオン酸など
のカルボン酸類ならびにこれらの酸ハロゲン化
物、エステル、アミドなどのカルボン酸誘導体、
塩化オクチル、臭化オクチル、塩化デシル、塩化
ドデシルなどのハロゲン化物、オクタンチオー
ル、ドデカンチオールなどのチオール類、n−オ
クチルトリクロロシラン、オクタデシルトリクロ
ロシランなどのハロゲン化シラン類、n−オクチ
ルアルデヒド、n−カプリンアルデヒド、ドデシ
ルアルデヒドなどのアルデヒド類などがあげられ
る。さらにこれらの他にも、叙上の例示化合物の
炭化水素部分の水素原子がハロゲン、チツ素、酸
素、イオウなどのヘテロ原子を含有する置換基、
他のアルキル基などで置換された化合物のうち
1ogP値が2.50以上の化合物、前述のシー・ハン
シユ(C.Hansch)らの総説「パーテイシヨン・
コーフイシエンツ・アンド・ゼア・ユージズ;ケ
ミカル・レビユーズ(PARTITION
COEFFICIENTS AND THEIR USES;
Chemical Reviews)、71巻、525頁、1971年」中
の555ページから613ページの表に示されている
1ogPが2.50以上の化合物などを用いることがで
きるが、本発明においてはこれらのみに限定され
るものではない。 なお、これらの化合物はそれぞれ単独で用いて
もよいし、任意の2種類以上を組み合わせてもよ
く、さらには1ogP値が2.50未満の化合物との組
み合わせで用いてもよい。 本発明に用いる水不溶性担体としては、ガラス
ビース、シリカゲルなどの無機担体、架橋ポリビ
ニルアルコール、架橋ポリアクリレート、架橋ポ
リアクリルアミド、架橋ポリスチレンなどの合成
高分子や結晶性セルロース、架橋セルロース、架
橋アガロース、架橋デキストランなどの多糖類か
らなる有機担体、さらにはこれらの組み合わせに
よつてえられる有機−有機、有機−無機などの複
合担体などが代表例としてあげられるが、なかで
も親水性担体が非特異吸着が比較的少なくL鎖吸
着選択性が良好であるため好ましい。ここでいう
親水性担体とは担体を構成する化合物を平板状に
したときの水との接触角が60度以下の担体を指
す。このような担体としてはセルロース、ポリビ
ニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体
けん化物、ポリアクリルアミド、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸グラフト化ポリエチレン、ポ
リアクリルアミドグラフト化ポリエチレン、ガラ
スなどからなる担体が代表例としてあげられる
が、多孔質セルロースゲルは、(1)機械的強度が比
較的高く、強じんであるため攪拌などの操作によ
り破壊されたり微粉を生じたりすることが少な
く、カラムに充填したばあい体液を高流速で流し
ても圧密化したり、目詰りしたりしないので高流
速で流すことが可能となり、また細孔構造が高圧
蒸気滅菌などによつて変化を受けにくい、(2)ゲル
がセルロースで構成されているため親水性であ
り、リガンドの結合に利用しうる水酸基が多数存
在し、非特異吸着も少ない、(3)空孔容積を大きく
しても比較的強度が高いため軟質ゲルに劣らない
吸着容量がえられる、(4)安全性が合成高分子ゲル
などに比べて高いなどの優れた点を有しており、
本発明に用いる最も適した担体の1つである。本
発明においてはこれらのみに限定されるものでは
ない。なお、上述の担体はそれぞれ単独で用いて
もよいし、任意の2種類以上を混合して用いても
よい。 本発明に用いる水不溶性担体にまず第1に要求
される性質は、適当な大きさの細孔を多数有す
る、すなわち多孔質であることである。本発明の
吸着体の吸着対象であるL鎖は前述のごとく分子
量23000の蛋白質であり、この蛋白質を効率よく
吸着するためにはL鎖はある程度大きな確率で細
孔内に侵入できるが、他の蛋白質の侵入はできる
限りおこらないことが好ましい。細孔径の測定法
には種々あり、水銀圧入法が最もよく用いられて
いるが、本発明で用いる多孔質水不溶性担体のば
あいには適用できないことが多い。そのようなば
あいには細孔径の目安として排除限界分子量を用
いるのが適当である。排除限界分子量とは成書
(たとえば、波多野博行、花井俊彦著、実験高速
液体クロマトグラフ、化学同人)などに述べられ
ているごとく、ゲル浸透クロマトグラフイーにお
いて細孔内に侵入できない(排除される)分子の
うち最も小さい分子量をもつものの分子量をい
う。排除限界分子量は一般に球状蛋白質、デキス
トラン、ポリエチレングリコールなどについてよ
く調べられているが、本発明に用いる担体のばあ
い、球状蛋白質を用いてえられた値を用いるのが
適当である。 種々の排除限界分子量の担体を用いて検討した
結果、L鎖の吸着に適当な細孔径の範囲は排除限
界分子量が1万以上60万以下であることが明らか
となつた。すなわち1万未満の排除限界分子量を
もつ担体を用いたばあいにはL鎖の吸着除去量は
小さくその実用性が低下し、また60万をこえるも
のでは、L鎖以外の蛋白(主としてアルブミン)
の吸着が大きくなり選択性の点でその実用性が低
下する。したがつて本発明に用いる担体の好まし
い排除限界分子量は1万以上60万以下、さらに好
ましくは9万以上60万以下である。 つぎに担体の多孔構造については、吸着体の単
位体積あたりの吸着能から考えて、表面多孔多性
よりも全多孔性が好ましく、空孔容積が20%以上
であり、比表面積が3m2/g以上であることが好
ましい。 また担体の形状は粒状、繊維状、中空系状など
任意の形状をえらぶことができる。 さらに担体表面には、リガンドの固定化反応に
用いうる官能基が存在していると好都合である。
これらの官能基の代表例としては、水酸基、アミ
ノ基、アルデヒド基、カルボキシル基、チオール
基、シラノール基、アミド基、エポキシ基、ハロ
ゲン基、サクシニルイミド基、酸無水物基があげ
られる。 つぎに本発明に用いる担体としては硬質担体、
軟質担体のいずれも用いることができるが、体外
循環治療用の吸着体として使用するためには、カ
ラムに充填し、通液する際などに目詰りを生じな
いことが重要であり、そのためには充分な機械的
強度が要求される。したがつて本発明に用いる担
体は硬質担体であることがより好ましい。ここで
いう硬質担体とは、たとえば粒状ゲルのばあい、
後記参考例に示すごとく、ゲルを円筒状カラムに
均一に充填し、水性流体を流した際の圧力損失
ΔPと流量の関係が0.3Kg/cm2まで直線関係にある
ものをいう。 本発明の吸着体は、1ogP値が2.50以上の化合
物を多孔質水不溶性担体に固定してえられるが、
その固定化方法としては公知の種々の方法を特別
な制限なしに用いることができる。しかしなが
ら、本発明の吸着体は体外循環治療に供せられる
ため、滅菌時あるいは治療時においてのリガンド
の脱離溶出を極力抑えることが安全上重要であ
り、そのためには共有結合法により固定化するこ
とが最も好ましい。 本発明の吸着体を治療に用いるには種々の方法
がある。最も簡便な方法としては患者の血液を体
外に導出して血液バツクに貯め、これに本発明の
吸着体を混合してL鎖を除去後、フイルターを通
して吸着体を除去し、血液を患者に戻す方法があ
る。この方法は複雑な装置を必要としないが、1
回の処理量が少なく治療に時間を要し、操作が煩
雑になるという欠点を有する。 つぎの方法は吸着体をカラムに充填し、体外循
環回路に組み込みオンラインで吸着除去を行なう
ものである。処理方法には全血を直接灌流する方
法と血液から血漿を分離したのち、血漿をカラム
に通す方法がある。本発明の吸着体は、いずれの
方法にも用いることができるが、前述のごとくオ
ンライン処理に最も適している。 つぎに実施例に基づいて本発明の吸着体をさら
に詳細に説明するが、本発明はもとよりこれらに
限られるものではない。 参考例 両端に孔径15μmのフイルターを装着したガラ
ス製円筒カラム(内径9mm、カラム長150mm)に
アガロースゲル(Biorade社製のBiogelA−5m、
粒径50〜100メツシユ)、ビニル系ポリマーゲル
(東洋曹達工業(株)製のトヨパールHW−65、粒径
50〜100μm)およびセルロースゲル(チツソ(株)製
のセルロフアインGC−700m、粒径45〜105μm)
をそれぞれ均一に充填し、ペリスタテイツクポン
プにより水を流し、流量と圧力損失Δpとの関係
を求めた。その結果を第1図に示す。 第1図に示すごとく、トヨパールHW−65およ
びセルロフアインGC−700mが圧力の増加にほぼ
比例して流量が増加するのに対し、BiogelA−
5mは圧密化を惹きおこし、圧力を増加させても
流量が増加しないことがわかる。本発明において
は前者のごとく、圧力損失Δpと流量の関係が0.3
Kg/cm2まで直線関係にあるものを硬質ゲルとい
う。 実施例 1 セルロース系多孔質硬質ゲルであるセルロフア
インGCL−300m(チツソ(株)製、球状蛋白質の排除
限界分子量90000)170mlに水を加え全量を340ml
としたのち、2M水酸化ナトリウム90mlを加え40
℃とした。これにエピクロルヒドリン31mlを加
え、40℃で攪拌下2時間反応させた。反応終了
後、充分に水洗し、エポキシ化ゲルをえた。 このエポキシ化ゲル10mlにドデシルアミン
(Σf=5.10)200mgを加え、50%(v/v)エタノ
ール水溶液中、45℃で静置下6日間反応させた。
反応終了後、50%(v/v)エタノール水溶液、
エタノール、50%(v/v)エタノール水溶液、
水の順に充分に洗浄し、ドデシルアミン固定化ゲ
ルをえた。 この吸着体0.5mlに免疫グロブリンL鎖である
ベンズジヨーンズタンパク濃度200μg/mlの1gA
ミエローマ患者血漿3mlを加え、37℃で2時間イ
ンキユベートした。上澄液中のBJPおよびアルブ
ミンの濃度を測定し、吸着体1ml当たりのBJPお
よびアルブミンの吸着量、およびBJPの吸着率を
求めた。その結果を第1表に示す。 実施例 2 ドデシルアミンをセチルアミン(Σf=7.22)を
変えたほかは実施例1と同様にしてセチルアミン
固定化ゲルをえた。この吸着体を用いて実施例1
と全く同様にして吸着実験を行なつた。 比較例 1 担体をセルロース系多孔質硬質ゲルであるセル
ロフアインGC−700m(チツソ(株)製、球状蛋白質
の排除限界分子量 400000)に変え、ドデシルア
ミンをエチルアミン(1ogP=−0.13)に変えた
ほかは実施例1と同様にしてエチルアミン固定化
ゲルをえた。この吸着体を用いて実施例1と全く
同様にして吸着実験を行なつた。結果を第1表に
示す。 比較例 2 エチルアミンをn−ブチルアミン(1ogP=
0.97)に変えたほかは比較例1と同様にしてn−
ブチルアミン固定化ゲルをえた。この吸着体を用
いて実施例1と全く同様にして吸着実験を行なつ
た。結果を第1表に示す。 実施例 3 エチルアミンをn−オクチルアミン(1ogP=
2.90)に変えたほかは比較例1と同様にしてn−
オクチルアミン固定化ゲルをえた。この吸着体を
用いて実施例1と全く同様にして吸着実験を行な
つた。結果を第1表に示す。 実施例 4 エチルアミンをドデシルアミン(Σf=5.10)に
変えたほかは比較例1と同様にしてドデシルアミ
ン固定化ゲルをえた。この吸着体を用いて実施例
1と全く同様にして吸着実験を行なつた。結果を
第1表に示す。 実施例 5 エチルアミンをセチルアミン(Σf=7.22)に変
えたほかは実施例3と同様にしてセチルアミン固
定化ゲルをえた。この吸着体を用いて実施例1と
全く同様にして吸着実験を行なつた。結果を第1
表に示す。
【表】
【表】
第1表の結果から、本発明の吸着体を用いると
BJPは効率よく吸着されるが、アルブミンはほと
んど吸着されていないことがわかる。 [発明の効果] 本発明の吸着体は安価であり、かつ体液中に含
まれるBJPを効率よく吸着除去することができる
という効果を奏する。
BJPは効率よく吸着されるが、アルブミンはほと
んど吸着されていないことがわかる。 [発明の効果] 本発明の吸着体は安価であり、かつ体液中に含
まれるBJPを効率よく吸着除去することができる
という効果を奏する。
第1図は3種類のゲルを用いて流速と圧力損失
との関係を調べた結果を示すグラフである。
との関係を調べた結果を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 多孔質水不溶性担体に1ogP(Pはオクタノー
ル−水系での分配係数)値が2.50以上の化合物を
固定してなる体外循環治療用の免疫グロブリンL
鎖吸着体。 2 多孔質水不溶性担体の球状蛋白の排除限界分
子量が1万以上60万以下である特許請求の範囲第
1項記載の体外循環治療用の免疫グロブリンL鎖
吸着体。 3 多孔質水不溶性担体が親水性担体である特許
請求の範囲第1項記載の体外循環治療用の免疫グ
ロブリンL鎖吸着体。 4 多孔質水不溶性担体が硬質担体である特許請
求の範囲第1項記載の体外循環治療用の免疫グロ
ブリンL鎖吸着体。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61222288A JPS6377457A (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 体外循環治療用の免疫グロブリンl鎖吸着体 |
| CA000538040A CA1285925C (en) | 1986-09-19 | 1987-05-26 | ADSORBENT FOR .beta. -MICROGLOBULIN AND IMMUNOGLOBULIN L-CHAIN |
| EP87107720A EP0247592B1 (en) | 1986-05-30 | 1987-05-27 | Adsorbent for beta2-microglobulin and immunoglobulin l-chain |
| DE8787107720T DE3776967D1 (de) | 1986-05-30 | 1987-05-27 | Sorbentmittel fuer beta 2-mikroglobulin und immunoglobulin l-kette. |
| US07/055,387 US4721730A (en) | 1986-05-30 | 1987-05-29 | Adsorbent for β2 -microglobulin and immunoglobulin L-chain |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61222288A JPS6377457A (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 体外循環治療用の免疫グロブリンl鎖吸着体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6377457A JPS6377457A (ja) | 1988-04-07 |
| JPH0516901B2 true JPH0516901B2 (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16780017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61222288A Granted JPS6377457A (ja) | 1986-05-30 | 1986-09-19 | 体外循環治療用の免疫グロブリンl鎖吸着体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6377457A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IT202200008171A1 (it) | 2022-04-26 | 2023-10-26 | Mario Burigo | Metodo innovativo per la costruzione di tunnel sommersi |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6700290B1 (en) | 1991-05-17 | 2004-03-02 | Johnson Electric S.A. | Brush assembly with axially spaced brush arms which have different resonant frequencies |
| JPH08257115A (ja) * | 1995-03-20 | 1996-10-08 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 腫瘍壊死因子の吸着剤および吸着除去方法 |
| EP0819439B1 (en) * | 1996-01-31 | 2005-11-30 | Kaneka Corporation | Apparatus comprising an adsorbent for adsorptive elimination of disease-related factors in body fluids |
| US6878269B2 (en) | 1996-01-31 | 2005-04-12 | Kaneka Corporation | Device for body fluid purification and system for body fluid purification |
-
1986
- 1986-09-19 JP JP61222288A patent/JPS6377457A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IT202200008171A1 (it) | 2022-04-26 | 2023-10-26 | Mario Burigo | Metodo innovativo per la costruzione di tunnel sommersi |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6377457A (ja) | 1988-04-07 |
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