JPH05169593A - プラスチックフィルム積層物 - Google Patents

プラスチックフィルム積層物

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JPH05169593A
JPH05169593A JP35507591A JP35507591A JPH05169593A JP H05169593 A JPH05169593 A JP H05169593A JP 35507591 A JP35507591 A JP 35507591A JP 35507591 A JP35507591 A JP 35507591A JP H05169593 A JPH05169593 A JP H05169593A
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彰久 中島
Yoshihiro Wada
良裕 和田
Kaoru Yaegashi
馨 八重樫
Noriki Tachibana
範幾 立花
Hitoshi Kawamoto
均 川本
Yoshimichi Ozawa
良道 小澤
Hiroshi Naito
寛 内藤
Makoto Mori
誠 毛利
Yukio Ebisawa
幸夫 海老澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、易接着性、透明性、優れた導電性
を有するプラスチック積層物を得ることを目的とする。 【構成】 本発明は、未延伸もしくは1軸延伸された熱
可塑性樹脂フィルム上に、少なくとも導電性能を有する
極性ポリマー及びポリグリセリンを含有する層を少なく
とも1層設けた後少なくとも1軸延伸されていることを
特徴とするプラスチックフィルム積層物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックフィルム積
層物に関し、詳しくは易接着性、透明性および帯電防止
性に優れたプラスチックフィルム積層物に関する。
【0002】
【発明の背景】ポリエチレンテレフタレート二軸配向フ
ィルムはその透明性、寸法安定性、機械特性、電気特
性、耐薬品性に優れているために、磁気記録材料、包装
材料、電気絶縁材料、感光材料、製図材料、写真材料等
の支持体として使用されている。ところが、ポリエチレ
ンテレフタレート等を支持体として用いた場合支持体そ
のものが絶縁体であるため、静電気による帯電が著しく
また表面が高度に結晶配向されているため各種塗料、接
着剤、インク及び感光性材料との接着性が乏しいという
欠点があった。このような帯電防止性及び接着性不良と
いう欠点を解消するためにポリエステル表面に加工を施
すことが行なわれてきた。
【0003】例えば帯電防止性能を改良するためには、
支持体中に帯電防止剤として例えば金属粉、酸化スズ−
アンチモン系導電剤、帯電防止能を有するカチオン性界
面活性剤、ポリスチレンスルホン酸に代表されるスルホ
ン酸もしくはその塩を有する高分子等を練り込んだり塗
布したりする方法がとられてきた。また接着性を改良す
るためには、フィルム表面にコロナ放電処理、紫外線照
射処理、プラズマ処理、火炎処理、電子線照射などによ
る物理的処理を施す方法や又は酸、アルカリ、アミン水
溶液、トリクロル酢酸などの薬剤による化学的処理を施
す方法等がとられてきた。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、酸化スズ−ア
ンチモン系導電剤を用いた場合には、導電性を得るため
その含有量を増加させるとベースの透明性がそこなわれ
るという問題があった。また界面活性剤を用いた場合に
は時間が経過するにつれ表面や界面にブリードアウトし
て透明性が低下し、ベースに塗布乾燥する際高温で処理
されるとその導電性が失われたりするという問題があっ
た。ポリスチレンスルホン酸又はその塩を有する高分子
を用いた場合には軟化温度が高いため、塗布もしくは練
り込んだベースを延伸する際その部分に応力が集中して
ベースの透明性が失なわれるという欠点があった。
【0005】接着性向上のために物理的処理が施された
場合には、経時によりその効果が失活してしまうという
問題があった。また化学的処理が施された場合には、用
いる薬剤により環境衛生上問題があり、そのままでは廃
棄できない場合が生じ問題であった。
【0006】これらの欠点を改良する方法として例えば
特開昭64-9242号には、アクリル系重合体とスルホン化
ポリスチレンを組み合せて用いた技術が開示されている
が、20%以下の低湿下においては、十分な導電性が得ら
れなかった。そこで帯電防止性を付与するために、膜厚
を厚くすると、二軸延伸した後ベースの結晶化のための
熱処理により、ひび割れが生ずるという欠点があった。
【0007】本発明は上記問題点を解決すべくなされた
ものであり、本発明の目的は易接着性、透明性、さらに
は低湿下においても優れた導電性を有するプラスチック
フィルム積層物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、未
延伸もしくは1軸延伸された熱可塑性樹脂フィルム上
に、少なくとも導電性能を有する極性ポリマー及びポリ
グリセリンを含有する層を少なくとも1層設けた後少な
くとも1軸延伸されていることを特徴とするプラスチッ
クフィルム積層物によって達成される。
【0009】本発明に用いられる基材のポリエステルフ
ィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレ
ンナフタレートフィルム等が挙げられるが、なかでもポ
リエチレンテレフタレートフィルムが好適である。
【0010】これらのポリエステル類は単独で用いても
よく、あるいは、必要に応じて適宜混合され、通常溶融
押出により、あるいは溶剤に溶解させてキャスティング
することによりポリエステルフィルム(基材フィルム)
が得られる。使用される基材フィルムは必要に応じて一
軸延伸される。
【0011】本発明に用いられる導電性能を有する極性
ポリマーとしては、スルホン酸基、硫酸エステル基、4
級アンモニウム塩、3級アンモニウム塩、カルボキシル
基から選ばれる少なくとも1つの極性基を有するポリマ
ーが挙げられる。特にスルホン酸基、カルボキシル基、
硫酸エステル基又は/及びその塩を有するポリマーが好
ましい。極性基はポリマー1分子当たり5モル%以上を
必要とする。該導電性能を有する極性ポリマー中には、
極性基としてヒドロキシル基、アミノ基、エポキシ基、
アジリジン基、活性メチレン基、スルフィン酸基、アル
デヒド基、ビニルスルホン基を含んでもよい。
【0012】ポリマーの分子量は 500以上であることが
好ましく、更に好ましくは700〜50000である。
【0013】以下、本発明に用いられる導電性能を有す
る極性ポリマーの具体例を挙げるが本発明はこれに限定
されるものではない。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【0022】なお本発明の導電性ポリマーを構成する繰
り返し単位のうち特に好ましい繰り返し単位として下記
のものが挙げられるが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0023】
【化8】
【0024】本発明に用いられるポリグリセリンとは、
下記一般式(I) 一般式(I) (nは2以上の整数)で表わされる化合物である。本発
明においては式中のnが2以上20以下の整数であること
が好ましい。
【0025】本発明においてポリグリセリンの使用量
は、導電性能を有する極性ポリマー及びポリグリセリン
を含有する層の全固型分中0.1重量%以上50重量%以下
であることが好ましい。
【0026】本発明においては、nの数の異なる化合物
であるポリグリセリンを数種類混合して用いることがで
きる。この場合にはnの数の平均値が2以上20以下とな
ることが好ましい。
【0027】本発明の塗布液中の導電性能を有する極性
ポリマー及びポリグリセリンの割合は重量比で30:70〜
95:5であることが好ましく、更には50:50〜90:10で
あることが好ましい。
【0028】本発明においてはさらに水溶性ポリマーを
含有してもよい。
【0029】本発明に用いられる水溶性ポリマーとして
は、例えば合成水溶性ポリマーと天然水溶性ポリマーが
挙げられるが、本発明ではいずれも好ましく用いること
ができる。このうち、合成水溶性ポリマーとしては、分
子構造中に例えばノニオン性基を有するもの、アニオン
性基を有するもの並びにノニオン性基及びアニオン性基
を有するものが挙げられる。ノニオン性基としては、例
えばエーテル基、エチレンオキサイド基、ヒドロキシ基
等があげられ、アニオン性基としては、例えばスルホン
酸基あるいはその塩、カルボン酸基あるいはその塩、リ
ン酸基あるいはその塩、等があげられる。また、天然水
溶性ポリマーとしては分子構造中に、例えばノニオン性
基を有するもの、アニオン性基を有するもの並びにノニ
オン性基及びアニオン性基を有するものが挙げられる。
【0030】水溶性ポリマーとしては、合成水溶性ポリ
マー、天然水溶性ポリマーのいずれの場合にも、アニオ
ン性基を有するもの並びにノニオン性基及びアニオン性
基を有するものを好ましく用いることができる。本発明
に用いられる水溶性ポリマーとしては、20℃における水
100gに対し0.05g以上溶解するものであれば特に制限は
ないが、好ましくは0.1g以上溶解するものである。
【0031】天然水溶性ポリマーとしては、水溶性高分
子水分散型樹脂の総合技術資料集(経営開発センター出
版部)に詳しく記載されているが、リグニン、澱粉、ブ
ルラン、セルロース、アルギン酸、デキストラン、デキ
ストリン、グァーガム、アラビアゴム、グリコーゲン、
ラミナラン、リケニン、ニゲラン等、及びその誘導体が
好ましい。
【0032】また、天然水溶性ポリマーの誘導体として
は、特にスルホン化、カルボキシル化、リン酸化、スル
ホアルキレン化、又はカルボキシアルキレン化、アルキ
ルリン酸化したもの、及びその塩が好ましい。
【0033】本発明において、天然水溶性ポリマーは2
種以上併用して用いてもよい。
【0034】また、天然水溶性ポリマーの中では、グル
コース重合体、及びその誘導体が好ましく、グルコース
重合体、及びその誘導体の中でも、澱粉、グリコーゲ
ン、セルロース、リケニン、デキストラン、ニゲラン等
が好ましく、特にデキストラン、及びその誘導体が好ま
しい。
【0035】デキストランは、α−1,6結合したD−
グルコースの重合体であり、一般に糖類の存在下で、デ
キストラン生産菌を培養することによって得ることがで
きるが、ロイコノストック、メゼンテロイデス等のデキ
ストラン生産菌の培養液より、分離したデキストランシ
ュクラーゼを糖類と作用させて得ることができる。ま
た、これらのネイティブデキストランを酸やアルカリ酵
素による、部分分解重合法によって、所望の分子量まで
低下させ、極限粘度が0.03〜2.5の範囲のものも得るこ
とができる。
【0036】また、デキストラン変性物とは、デキスト
ラン分子中に硫酸基が、エステル結合で存在するデキス
トラン硫酸エステル、及びその塩、デキストラン分子中
にカルボキシアルキル基がエーテル結合で存在するカル
ボキシアルキルデキストラン、デキストラン分子中に硫
酸基がエステル結合でカルボキシアルキル基がエーテル
結合で存在するカルボキシアルキルデキストラン硫酸エ
ステル、及びその塩、デキストラン分子中に燐酸基がエ
ステル結合して存在しているデキストラン燐酸エステル
及びその塩、デキストラン分子中にヒドロキシアルキル
基が導入されたヒドロキシアルキルデキストラン等が挙
げられる。
【0037】これらデキストラン、及びその変性物の中
で、特に好ましいのはラテックスの分散安定性の点で、
アニオン性基が導入された、デキストラン硫酸エステ
ル、カルボキシアルキルデキストラン硫酸エステル、デ
キストラン燐酸エステルであり、中でもデキストラン硫
酸エステルが最も好ましい。
【0038】これらデキストラン変性物の合成は前述の
デキストランを原料とし、ピリジンあるいはホルムアミ
ドの如き塩基性有機溶媒の存在下において、クロルスル
フォン酸などの硫酸化剤を反応させてデキストラン硫酸
エステルを得ることができる。さらにモノクロルカルボ
ン酸等のカルボキシアルキル化剤と反応させると、カル
ボキシアルキルデキストラン硫酸エステルが得られる。
【0039】また、デキストランを原料として、アルカ
リ下でモノクロルカルボン酸等のカルボキシアルキル化
剤と反応させて、カルボキシアルキルデキストランを得
ることができる。さらに、これをピリジンあるいはホル
ムアミドの如き塩基性溶媒の存在下で、クロルスルホン
酸等の硫化剤を反応させれば、やはりカルボキシアルキ
ルデキストラン硫酸エステルを得ることができる。これ
に、ナトリウム・カリウム等のアルカリ金属の酸化物、
カルシウム・マグネシウム等のアルカリ土金属の酸化物
または水酸化物、アンモニア等を反応させればそれぞれ
にデキストラン硫酸エステル、カルボキシアルキル硫酸
エステルの塩が得られる。
【0040】デキストランは無水グルコース単位当り置
換され得る水酸基が3個あるから、理論的には最大の置
換度が3までの硫酸エステル基及びカルボキシアルキル
基を置換することができるが、反応条件を選択すること
により置換度3以下の範囲において任意の置換度のもの
を製造することができる。しかし、硫酸エステル基とカ
ルボキシアルキル基の置換度の和は3を越えることはで
きない。
【0041】このようにして製造されるカルボキシアル
キルデキストラン、デキストラン硫酸エステル、カルボ
キシアルキルデキストラン硫酸エステルは、原料デキス
トランの極限粘度及び生成物の硫酸エステル置換度とカ
ルボキシアルキル置換度の種々の組み合せにより多種類
製造することができる。
【0042】本発明に用いられるセルロース誘導体は、
代表的なものとして、セルロースの水酸基の水素原子の
少なくとも1つがアルキル基、ヒドロキシアルキル基お
よび/又はアシル基で置きかえられた構造のものがあげ
られる。該セルロース誘導体の具体的な例としては、ヒ
ドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースヘキサヒドロフタレート、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、プロピルセルロース等があ
る。
【0043】本発明においては更にポリビニルアルコー
ル誘導体を含有することができる。本発明に用いられる
ポリビニルアルコール誘導体の具体的例としては、例え
ばケン化度20〜50%のポリビニルアルコール、
【0044】
【化9】 等がある。
【0045】アクリルアミド系、メタクリルアミド系、
ヒドロキシル基を有するアクリルエステル系及びヒドロ
キシル基を有するメタクリルアミド系の単量体単位とし
ては、下記一般式[I]で示すものがあげられる。
【0046】
【化10】
【0047】上記一般式[I]で示される単量体単位を
与える単量体としては、例えばアクリルアミド、p−ヒ
ドロキシフェニルメタクリルアミド、ヒドロキシメチル
メタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート等がある。
【0048】本発明において、単量体単位としてアクリ
ル酸、メタクリル酸、またはアクリルアミド系、メタク
リルアミド系、ヒドロキシル基を有するアクリルエステ
ル系若しくはヒドロキシル基を有するメタクリルエステ
ル系のものを含む共重合体は、これら単量体単位を少な
くとも1種含んでいればよい。又、共重合体中のこれら
単量体単位の比率は30重量%以上であることが好まし
い。上記構造単位を少なくとも一種含む単独重合体乃至
共重合体の具体例としては、例えば次のものが挙げられ
る。
【0049】なお( )内の数字は単量体単位の重量比
を表わす。 A−[1] ポリヒドロキシエチルメタクリレート A−[2] ポリ−p−ヒドロキシフェニルメタクリル
アミド A−[3] ヒドロキシエチルメタクリレート/ブチル
アクリレート/スチレン(40:15:35)の共重合体 A−[4] ヒドロキシエチルメタクリレート/ブチル
アクリレート/アクリル酸/スチレン(40:25:10:2
5)の共重合体 A−[5] p−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド
/アクリロニトリル/ブチルアクリレート/アクリル酸
(20:20:40:20)の共重合体 A−[6] ブチルメタクリレート/アクリル酸/スチ
レン(25:50:25)の共重合体 A−[7] メチルメタクリレート/ブチルアクリレー
ト/アクリル酸/スチレン(10:10:50:30)の共重合
体 A−[8] ブチルアクリレート/アクリル酸/ヒドロ
キシエチルアクリレート(30:30:40)の共重合体 A−[9] ブチルアクリレート/メタクリル酸(50:
50)の共重合体これらは単独もしくは二種以上混用して
用いられる。
【0050】本発明に用いられる塗布層加工液には架橋
剤を加えてもよい。本発明に用いられる架橋剤として
は、エポキシ化合物、アジリジン化合物、ブロックイソ
シアネート化合物、ブロックメチロール化合物等があげ
られるが、エポキシ化合物、ブロックイソシアネート化
合物、アジリジン化合物で官能基が2個以上有するもの
が好ましい。また前記架橋剤は混合使用してもよい。
【0051】本発明に用いられるエポキシ化合物として
は、エポキシ基を有する化合物であればよく、特に制限
はないが、好ましくはエポキシ基を2官能以上有するも
のがよい。
【0052】代表的なエポキシ化合物の具体例を以下に
挙げる。 C−1 ソルビトールポリグリシジルエーテル C−2 ソルビタンポリグリシジルエーテル C−3 ポリグリセロールポリグリシジルエーテル C−4 ジグリセロールポリグリシジルエーテル C−5 グリセロールポリグリシジルエーテル C−6 エチレングリコールジグリシジルエーテル C−7 ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル C−8 プロピレングリコールジグリシジルエーテル C−9 ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル 市販品としてデナコール・シリーズ(ナガセ化成工業株
式会社製)例えばデナコールEX−614B、EX−651
A、EX−512、EX−521、EX−421、EX−313、E
X−830、EX−841、EX−861、EX−911、EX−92
0等を簡単に入手することができる。本発明においては
エポキシ化合物を2種以上併用してもよい。
【0053】ブロックイソシアネート化合物としては、
2官能以上のものが好ましく、例えば市販品としてエラ
ストロンシリーズ(第一工業製薬株式会社製)があり、
エラストロンH−3、E−37、C−9、F−29、H−3
8、W−11、MF−25、BN−08、BN−11等を挙げる
ことができるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。またブロックイソシアネート化合物を2種以上併用
してもよい。さらに反応を促進させるため反応促進性触
媒を用いてもよい。触媒としては例えばエラストロンキ
ャタリスト64(第一工業製薬株式会社製)等があげられ
るがこれに限定されるものではない。
【0054】アジリジン化合物としては、2官能以上の
ものが好ましく、特に分子量1000以下の2官能又は3官
能のものが好ましく用いられる。
【0055】代表的なアジリジン化合物の具体例を以下
に挙げるが本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】
【化11】 またアジリジン化合物を2種以上併用してもよい。
【0057】本発明に用いられる塗布層加工液に用いら
れる界面活性剤としては、下記一般式D−[I]、D−
[II]、D−[III]、D−[IV]、D−[V]、D−
[VI]等で表わされる化合物が挙げられる。
【0058】
【化12】 [式中、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基を表わ
し、Rは水素原子または炭素原子数1〜 18のアル
キル基を表し、lは0または1を表し、nは0〜5
0の整数を表し、mは0〜4の整数を表し、Mはア
ルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニ
ウムイオンまたは第4アンモニウム塩イオンのカチオン
を表わす。]
【0059】
【化13】 (式中、Rは炭素原子数6〜20のアルキル基または
アルケニル基を表し、lは0または1を表し、n
0〜50の整数を表し、mは0〜4の整数を表し、M
は一般式D−[I]のMと同義である。) 以下に上記一般式D−[I]又はD−[II]で示され
るアニオン性界面活性剤の具体例を示すが本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0060】
【化14】
【0061】
【化15】
【0062】
【化16】
【0063】
【化17】 (式中、R5は炭素原子数8〜25のアルキル基またはア
ルケニル基を表し、n4,n5およびn6はそれらの合計
が5〜100の整数を表す。但し、n4,n5,n6のうち少
なくとも1つは5以上である。)
【0064】
【化18】 (式中、n及びnはそれらの合計が5〜100の整
数を表し、nは1〜50の整数を表す。)
【0065】
【化19】 (式中、Rは炭素原子数6〜20のアルキル基又はア
ルケニル基を表し、n10及びn11はそれらの合計が
5〜100の整数を表す。但しn10とn11のうち少
なくとも1つは5以上である。)
【0066】以下に上記一般式D−[III]〜D−
[VI]で示されるノニオン性界面活性剤の具体例を示
すが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0067】
【化20】
【0068】
【化21】
【0069】前記界面活性剤の含有量は塗布層加工液1
kgあたり0.01〜50gの割合で添加せしめるのが好まし
く、特に好ましくは0.05〜10gである。
【0070】本発明に係る塗布層加工液には、マット剤
等を添加してもよい。
【0071】また、本発明のプラスチックフィルム積層
物は配向結晶化完了前の上記プラスチックフィルムの少
なくとも一方の面に本発明に係る塗布層加工液を塗布
し、乾燥した後、少なくとも一方向に延伸、熱固定し、
冷却して配向結晶化を完了させて得ることが好ましい。
【0072】プラスチックフィルム上へ本発明に係る塗
布層加工液を塗布する場合には、通常の塗布工程で、す
なわち配向結晶化が完了したプラスチックフィルムに該
フィルムの製造工程と切離して別工程で塗布層加工液を
塗布することもできるが、これでは別工程が必要とな
り、コスト面において不利である。従って本発明におい
てはかかる観点よりプラスチックフィルム製造工程内で
塗布層加工液を塗布することが好ましい。特にフィルム
製造工程中で配向結晶化が完了する前のいずれかの時点
で該フィルムの少なくとも一方の面に塗布層加工液を塗
布することが好ましい。一例としてはダイからフィルム
状に溶融押出しした例えばポリエステル樹脂を冷却ドラ
ム上で冷却して得られた未延伸フィルムを予熱後タテ延
伸した後本発明に係る塗布層加工液を塗布し、乾燥後更
に予熱してヨコ延伸した後熱固定して冷却するような方
法が挙げられる。また本発明においては塗布層加工液を
塗布する前にプラスチックフィルムにコロナ放電、グロ
ー放電等の表面処理を行なってもよい。
【0073】本発明において、配向結晶化が完了する前
のプラスチックフィルムとは、プラスチックのポリマー
を熱溶融してそのままフィルム状になした未延伸フィル
ム、またはこの未延伸フィルムをタテ、ヨコ何れか一方
向に延伸した一軸延伸フィルム、等を指す。上記タテ延
伸、ヨコ延伸はいずれも通常2.0〜 5.0倍の倍率で行な
われる。
【0074】また上記塗布層加工液の濃度は通常15重量
%以下であり、好ましくは10重量%以下である。塗布量
はフィルム1m2当り塗布層加工液重量で1〜20g、さら
に5〜15gが好ましい。
【0075】塗布方法としては公知の種々の方法が適用
でき、例えばロールコート法、グラビアロール法、スプ
レーコート法、エアーナイフコート法、バーコート法、
含浸法及びカーテンコート法などを単独もしくは組合せ
て適用することができる。
【0076】上記のように塗布された配向結晶化完了前
のプラスチックフィルムは、乾燥後、延伸、熱固定等の
工程に導かれる。プラスチックフィルム基体上に塗布層
加工液を塗布した本発明のプラスチックフィルム積層物
はポリビニルアルコール、ゼラチン等の親水性コロイド
に対して良好な接着性かつ耐水性を示す。
【0077】本発明のプラスチックフィルム積層物は、
写真用支持体としてその上に少なくとも一層の親水性コ
ロイド層を設け、各種フィルムに適用することができ
る。例えば、本発明のプラスチックフィルム積層物上の
少なくとも一方の面に少なくとも一層のハロゲン化銀写
真乳剤層を設けて写真感光材料をつくることができる。
上記親水性コロイド層に用いられる親水性コロイドとし
ては、例えばゼラチン、アルブミン、カゼイン等の蛋白
質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセルロー
ス誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導
体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分
アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一ある
いは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用い
ることができるが、ゼラチンを用いることが好ましい。
ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか酸処理ゼラチ
ンやブル・ソサイエティ・サイエンス・フォトグラフィ
ー・ジャパン(Bull.Soc.Sci.Phot.Japan),No.
16,30頁(1966)に記載されたような酸素処理ゼラチン
を用いても良く、又ゼラチンの加水分解物や酵素分解物
も用いることもでき、更にはゼラチン誘導体、ゼラチン
と他の高分子とのグラフトポリマーも用いることができ
る。
【0078】ハロゲン化銀乳剤層に用いられるハロゲン
化銀乳剤としては、通常の種々のハロゲン化銀乳剤を任
意に用いることができる。該乳剤は、常法により化学増
感することができ、増感色素を用いて、所望の波長域に
光学的に増感できる。また、ハロゲン化銀乳剤には、カ
ブリ防止剤、安定剤、硬膜剤等を加えることができる。
該乳剤のバインダーとしては、前記の如き親水性コロイ
ドが用いられるが特にゼラチンを用いるのが有利であ
る。
【0079】ハロゲン化銀乳剤層、その他の親水性コロ
イド層は、硬膜剤を用いて膜強度を高めることができる
がこのような硬膜剤としてはアルデヒド系、アジリジン
系、イソオキサゾール系、エポキシ系、ビニルスルホン
系、アクリロイル系、カルボジイミド系、トリアジン
系、高分子型、その他マレイミド系、アセチレン系、メ
タンスルホン酸エステル系の各硬膜剤を単独もしくは組
み合せて使用することができる。又、可塑剤、水不溶性
又は難溶性合成ポリマーの分散物(ラテックス)、カプ
ラー、塗布助剤、帯電防止剤、更にはホルマリンスカベ
ンジャー、蛍光増白剤、マット剤、滑剤、画像安定剤、
界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤
や漂白促進剤等を含有させることもできる。
【0080】写真感光材料において、上記ハロゲン化銀
乳剤層以外の親水性コロイド層として、例えば保護層、
フィルター層、バックコーティング層、ハレーション防
止層、イラジエーション防止層、中間層等の補助層等を
必要に応じて設けることができる。
【0081】また更に本発明のプラスチックフィルム積
層物は写真用支持体として適用されるのみならず、例え
ばIC用包装材料、磁気記録材料、各種製版用途材料、
トレーシングフィルム、電子写真用フィルム、オーバー
ヘッドプロジェクター用フィルム等に、またオフセット
印刷機用インキ、紫外線硬化型インキ、セロハンインキ
などのための易接着用ベースフィルムなどに特に好適に
用いられる。
【0082】
【実施例】以下実施例を用いて更に詳しく説明するが、
本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0083】(塗布層加工液の調整)それぞれ下記組成
となるように塗布層加工液を調整した。但しポリグリセ
リンのnの数は使用した一般式(I)で表わされるポリ
グリセリンの平均値を示している。従って純品を用いた
のではない。 塗布層加工液1 極性ポリマー(例示化合物B−24) 50重量部 ポリグリセリン(n=4) 30重量部 メチルセルロース(信越化学社製 商品名SM−15) 20重量部 塗布層加工液2 極性ポリマー(例示化合物B−13) 40重量部 ポリグリセリン(n=6) 40重量部 ポリビニルアルコール誘導体(例示化合物A−4) 15重量部 架橋剤(例示化合物C−3) 5重量部 塗布層加工液3 極性ポリマー(例示化合物B−3) 35重量部 ポリグリセリン(n=10) 25重量部 PVA(日本合成化学社製 商品名ゴセノールAH−17) 15重量部 架橋剤(例示化合物C−5) 5重量部 塗布層加工液4 極性ポリマー(例示化合物B−4) 40重量部 ポリグリセリン(n=4) 35重量部 メチルセルロース(信越化学社製 商品名SH−20) 20重量部 架橋剤(例示化合物C−3) 5重量部
【0084】実施例1 (プラスチックフィルム積層物の作成)固有粘度0.65の
ポリエチレンテレフタレートをTダイから280℃にてフ
ィルム状に溶融押出しして静電印加させたのち、約30℃
の冷却ドラム上に急冷キャスティングした。得られた未
延伸フィルム(厚さ1000μm)を75℃に予熱したのち縦
方向に3倍に延伸して1軸延伸プラスチックフィルムを
得た。次いで得られたフィルムの表面にコロナ放電処理
を行なった後塗布層加工液1〜4を塗布した。さらにテ
ンター内で乾燥予熱後100℃で3倍に横方向に延伸した
後さらに220℃で熱固定して表1に示す膜厚の塗布層を
有する二軸延伸済ポリエチレンテレフタレートフィルム
を得た。得られたフィルムをそれぞれプラスチックフィ
ルム積層物試料1〜4とする。
【0085】実施例2 (アクリル重合体の作成)分子量が50万となるようにメ
チルメタクリレート/エチルアクリレート/メタクリル
酸/ヒドロキシエチルアクリレート=47.5モル%/47.5
モル%/2.5モル%/2.5モル%なる組成のアクリル重合
体を合成した。
【0086】実施例1において塗布層加工液を下記に示
す塗布層加工液5にかえ、塗布層の膜厚を0.1μmとした
以外は同様にしてプラスチックフィルム積層物試料5を
作成した。 塗布層加工液5 アクリル重合体 80重量部 ポリスチレンスルホン酸 20重量部 コロイダルシリカ(0.12μm) 0.3重量部
【0087】実施例3 実施例2において塗布層の膜厚を0.1μmから1μmとか
えた以外は同様にしてプラスチックフィルム積層物試料
6を作成した。
【0088】また実施例1におけるプラスチックフィル
ム積層物試料2作成において塗布層加工液を下記に示す
塗布層加工液7を用いた以外は同様にしてプラスチック
フィルム積層物試料7を作成した。 塗布層加工液7 極性ポリマー(例示化合物B−13) 67重量部 ポリビニルアルコール誘導体(例示化合物A−4) 25重量部 架橋剤(例示化合物C−3) 8重量部 得られたプラスチックフィルム積層体試料1〜7につい
て以下に示す評価方法に従い評価を行なった。その結果
を表1に示す。
【0089】(塗布層の接着性評価)プラスチックフィ
ルム積層体の塗布層面に45°の角度で切り傷をカミソリ
で入れた後セロテープを圧着し135°の方向に急激に引
き剥がした。積層の剥離した面積を下記に示す5段階で
評価した。 評価基準 1:接着力は非常に弱く完全に剥離した。 2:50%以上が剥離した。 3:10〜50%程度が剥離した。 4:接着力はかなり強く10%未満しか剥離しなかった。 5:接着力は非常に強く全く剥離されなかった。 評価4以上ならば実用上充分な接着力であるといえる。
【0090】[塗布層の亀裂の有無の評価]塗布層を設
けた二軸延伸ポリエステルフィルムの塗布層面をメチレ
ンブルー等のカチオン染料で染色したのち光学顕微鏡に
て塗布層面の状態を観察し、下記の基準に従い評価を行
なった。 評価基準 1:粗大な亀裂あり 2:微細な亀裂あり 3:亀裂なし
【0091】[表面比抵抗]川口電機社製テラオームメ
ーターVE−30を用い、印加電圧100V,23℃,35%R
Hの条件下で測定した。
【0092】[透明性]東京電色社製 TURBIDI
METER MODELT−2600DAでヘイズを測定し
た。
【0093】[易接着性] (a)ゼラチンに対する接着性 二軸延伸後のポリエチレンテレフタレートフィルム積層
体に硬膜剤を含むゼラチン水溶液を塗布し前述の塗布層
の接着評価と同様にしてゼラチンに対する接着性の評価
を行った。 (b)紫外線硬化型インキに対する接着性 東洋インキ(株)製FDD(紅)をハイデルベルグGT
O印刷機にセットした。作製したフィルムに150線の網
点の2%〜90%を焼きつけ印刷した。次いで紫外線露光
にて硬化させたあと、網点上にセロハンテープを密着さ
せて90°方向に激しく剥離し、はがれなかった最小の網
点%を観察した。 (c)ポリビニルアルコール(PVA)膜の接着性 ポリビニルアルコール(商品名ゴセノール 日本合成化
学社製)を水に溶解し乾燥後の塗布膜の厚さが5ミクロ
ンとなるように塗布乾燥させた。これについて前述の塗
布層の接着性評価と同様の試験を行ない評価した。 (d)磁性塗料に対する接着性 γ−Fe23粉末 68重量部 カーボンブラック 7重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 26重量部 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体 5重量部 ポリイソシアネート 2重量部 メチルイソブチルケトン 75重量部 トルエン 75重量部 上記組成からなる塗布液を乾燥後の塗布層の厚さが2.5
μmとなるように塗布乾燥した。これについて前述の塗
布層の接着性評価と同様の試験を行ない評価した。
【0094】[臭気試験]コニカ(株)社製フォトコピ
ア U−BIX 3035にB4サイズの紙100枚を通した後
の臭気を0〜5のスケールに分け評価した。但し「0」
は臭気を検知せず「5」は強い臭気を検知した場合であ
る。
【0095】
【表1】 表1から明らかなように本発明のプラスチックフィルム
積層体試料はすべての評価について満足のいく結果が得
られることがわかった。
【0096】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
り易接着性、透明性、さらには低湿下においても優れた
導電性を有するプラスチックフィルム積層物を提供する
ことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 良裕 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 八重樫 馨 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 立花 範幾 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 川本 均 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内 (72)発明者 小澤 良道 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内 (72)発明者 内藤 寛 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内 (72)発明者 毛利 誠 大阪府箕面市船場西1丁目6番5号 カネ ボウ・エヌエスシー株式会社内 (72)発明者 海老澤 幸夫 大阪府箕面市船場西1丁目6番5号 カネ ボウ・エヌエスシー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未延伸もしくは1軸延伸された熱可塑性
    樹脂フィルム上に、少なくとも導電性能を有する極性ポ
    リマー及びポリグリセリンを含有する層を少なくとも1
    層設けた後少なくとも1軸延伸されていることを特徴と
    するプラスチックフィルム積層物。
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JP2008296447A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Toyobo Co Ltd 帯電防止積層フィルム
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