JPH051704Y2 - - Google Patents

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JPH051704Y2
JPH051704Y2 JP7478087U JP7478087U JPH051704Y2 JP H051704 Y2 JPH051704 Y2 JP H051704Y2 JP 7478087 U JP7478087 U JP 7478087U JP 7478087 U JP7478087 U JP 7478087U JP H051704 Y2 JPH051704 Y2 JP H051704Y2
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piston
cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、液圧作動されるシリンダー装置を介
して制動を行うデイスクブレーキに関する。
従来の技術 一般に、ブレーキ装置としてはバンドブレー
キ、ドラムブレーキ、デイスクブレーキ等各種存
在するが、なかでもデイスクブレーキは車両等の
制動用として多く用いられている。このデイスク
ブレーキは一般によく知られ、たとえば実開昭60
−45943号に開示されるように、液圧作動される
シリンダー装置を介してブレーキパツドをデイス
クロータに押圧することにより制動されるように
なつている。
ところで、前記シリンダー装置はシリンダー内
にブレーキパツドを押圧するピストンが嵌合され
ており、これらシリンダーとピストン間にはシー
ル部材としてのピストンシールが設けられてい
る。該ピストンシールはゴム等の弾性部材で形成
され、制動時に液圧供給されてピストンが突出さ
れると、該ピストンとの間の圧接による摺動抵抗
で前記ピストンシールはピストン移動に伴つて変
形し、爾後、液圧排除によつてピストンは前記ピ
ストンシールの復元に伴つて戻され、制動解除時
のブレーキパツドの引きずりが防止される。この
ように、前記ピストンシールは前記シール機能
と、ピストンの戻し機能謂わゆるフオールバツク
作用とを有している。そして、該フオールバツク
作用によつてピストンが戻されることにより、制
動解除時にブレーキパツドとデイスクロータ間に
クリアランスが設けられるようになつている。
尚、このクリアランスは、ブレーキパツドが引き
ずりを生じない程度に小さくすることが望まし
く、このようにクリアランスを小さくすることに
よつて、ブレーキペダル踏込みから実際に制動さ
れるまでに供給される液量を少なくして、制動対
応をより迅速に行うことができる。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、かかる従来のデイスクブレーキ
にあつては、液圧排除時のピストン戻り量はピス
トンシールのフオールバツク作用によつて決定さ
れ、このフオールバツク作用で戻された後は前記
ピストンシールの摺動抵抗をもつてピストンの保
持が行われる。このため、車両がコーナリングさ
れる時等にあつて、車輪側に装着されるデイスク
ロータが、シリンダー装置と共に車体側(アクス
ルハウジング)に装着されるブレーキパツドに対
して傾斜されると、これら両者間のクリアランス
が小さく設定されているため、傾斜したデイスク
ロータでブレーキパツドを押圧し、この押圧され
たブレーキパツドでピストンは、前記ピストンシ
ールの摺動抵抗に逆つてシリンダー内に押し込ま
れ、謂わゆるノツクバツクが生ずる。すると、該
ピストンはこの押し込まれた位置で前記ピストン
シールに保持されることになり、前記クリアラン
スはピストンが押し込まれた分だけ大きくなつて
しまう。このため、制動時のブレーキペダル踏込
量は前記クリアランスの増大分だけ大きくなり、
制動対応が遅くなつてしまうという問題点があつ
た。
そこで、本考案はかかる従来の問題点に鑑み
て、ノツクバツク発生時にあつてもブレーキパツ
ドとデイスクロータ間のクリアランスを予め設定
された値に復帰できるようにしたデイスクロータ
を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 かかる目的を達成するために本考案は、シリン
ダと、このシリンダ内に嵌合されるピストンとを
備え、シリンダとピストン間の作動室内に液圧供
給することによりピストンが突出し、もつてブレ
ーキパツドをデイスクロータに圧接して制動が行
われるようになつたデイスクブレーキにおいて、
前記シリンダと前記ピストンとの嵌合部間に摺動
可能に補助ピストンを配置し、該補助ピストンと
前記シリンダとの嵌合部間に第1シール部材を設
けると共に、前記補助ピストンと前記ピストンと
の嵌合部間に、第2シール部材を設け、これら第
1,第2シール部材をもつて前記作動室内を液密
的に隔成すると共に、前記補助ピストンと前記シ
リンダ間に、前記第1シール部材の摺動抵抗より
大きな付勢力をもつて前記補助ピストンをデイス
クロータ方向に押圧する付勢手段を設け、かつ、
該付勢手段の付勢力と前記第1シール部材の摺動
抵抗との和より前記第2シール部材の摺動抵抗を
大きく設定することにより構成してある。
作 用 以上の構成により本考案のデイスクブレーキ
は、ノツクバツク時等にあつてピストンがシリン
ダ内に押し込まれる時には、第2シール部材の摺
動抵抗が付勢手段の付勢力と第1シール部材の摺
動抵抗との和より大きく設定されているため、ピ
ストンと補助ピストンとの相対移動を生ずること
なく、該補助ピストンとシリンダーとの間の相対
移動を伴つてピストンが押し込まれることにな
る。爾後、ピストンの押し込み荷重が解除された
時には、第1シール部材の摺動抵抗より前記付勢
手段の付勢力が大きく設定されているため、補助
ピストンはピストンを伴つて元の位置に復帰され
る。従つて、この復帰時にはピストンは初期位
置、つまりノツクバツク前の位置に戻されること
になり、ブレーキパツドとデイスクロータ間のク
リアランスを予め設定された量に戻すことができ
る。
実施例 以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。
即ち、第1図は本考案の一実施例を示すデイス
クブレーキ10の要部を示し、12は図外の車輪
と一体に回転するデイスクロータ、14は該デイ
スクロータ12の周縁部両側に対向配置されるブ
レーキパツド、16は該ブレーキパツド14を押
圧するシリンダ装置である。
該シリンダー装置16は、図外のアクスルハウ
ジング(車体側)に取付けられるシリンダー18
と、このシリンダ18内に嵌合されるピストン2
0とを備え、該ピストン20の先端(図中右端)
は前記ブレーキパツド14の裏金14aに当接さ
れている。
尚、図示する状態は制動解除時を示し、デイス
クロータ12とブレーキパツド14との間に所定
量のクリアランスCが設けられている。
ここで本実施例にあつては、前記シリンダー1
8と前記ピストン20との嵌合部間、つまりシリ
ンダー18の内周とピストン20の外周との間に
筒状の補助ピストン22を摺動可能に設けてあ
る。該補助ピストン22は、シリンダー18の外
方端(図中右端)にビス23を介して固定される
環状ストツパー25によつて抜け止めされると共
に、前記補助ピストン22のシリンダー18の底
面18a側端部に縮径部22aが形成され、該縮
径部22aとシリンダー18の底面18aとの間
には、補助ピストン22をデイスクロータ12方
向に押圧する付勢手段としてのスプリング24を
縮設してある。尚、26はストツパーラバーであ
る。
そして、前記補助ピストン22と前記シリンダ
ー18との嵌合部間には、第1シール部材として
のシールリング28が設けられると共に、前記補
助ピストン22と前記ピストン20との嵌合部間
には、第2シール部材としてのピストンシール3
0が設けられ、これらシールリング28およびピ
ストンシール30によりシリンダ装置16の作動
室16a内を液密的に隔成してある。
このとき、前記シールリング28の摺動抵抗、
即ち該シールリング28と補助ピストン22との
間の摺動抵抗をF1とし、前記ピストンシール3
0の摺動抵抗、即ち該ピストンシール30とピス
トン20との間の摺動抵抗をF2とし、かつ、前
記スプリング24の付勢力をFSとした場合、次の
,式を満足するように各摺動抵抗および付勢
力が設定されている。
F1+FS<F2 …… FS>F1 …… 即ち、シールリング28の摺動抵抗F1とスプ
リング24の付勢力F2との和よりピストンシー
ル30の摺動抵抗F2を大きくし、かつ、前記シ
ールリング28の摺動抵抗F1よりスプリング2
4の付勢力FSを大きく設定してある。
尚、前記シールリング28と前記ピストンシー
ル30のうち、少なくともピストンシール30に
はピストン20のフオールバツク作用が発揮され
るように構成されている。
ところで、本実施例にあつてはブレーキパツド
14およびシリンダ装置16が、デイスクロータ
12の片側のみ配置されている図を簡略的に示し
たが、実際にはデイスクロータ12の他側にも前
記ブレーキパツド14および前記シリンダー装置
16と同様のブレーキパツドおよびシリンダー装
置が略対称に設けられている。
以上の構成により本実施例のデイスクブレーキ
10は、図示するように制動解除時は補助ピスト
ン22がスプリング24に押圧されて環状ストツ
パー25に当接された状態にあり、かつ、ピスト
ン20は所定クリアランスCを保つた状態で静止
されている。
そして、制動時に作動室16a内に液圧が供給
されると、補助ピストン22は静止状態でピスト
ン20のみが突出し、このピストン20の突出に
よりブレーキパツド14がデイスクロータ12に
圧接され、このときの摩擦力で制動が行われる。
爾後、制動解除によつて作動室16aから液圧
が排除されると、ピストン20はピストンシール
30のフオールバツク作用によつて戻され、ブレ
ーキパツド14とデイスクロータ12との間には
前記所定のクリアランスCが保たれる。
次に、第2図に示すようにデイスクロータ12
が傾斜してノツクバツクが発生すると、ブレーキ
パツド14は前記デイスクロータ12に押圧され
てピストン20をシリンダー18内に押し込む。
このとき、ピストンシール30の摺動抵抗F2
シールリング28の摺動抵抗F1とスプリング2
4の付勢力FSとの和より大きく設定されているの
で、ピストン20と補助ピストン22との間の相
対移動が行われることなく、該補助ピストン22
とシリンダー18との間の相対移動によつてピス
トン20が押し込まれる。
そして、前記デイスクロータ12の傾斜が直つ
てブレーキパツド14の押圧荷重が除去される
と、シールリング28の摺動抵抗F1よりスプリ
ング24の付勢力FSが大きいことにより、補助ピ
ストン22は前記スプリング24の付勢力でピス
トン20を伴つてデイスクロータ12方向に移動
し、環状ストツパー25に突き当つたところで停
止される。従つてこの状態では、ピストン20は
補助ピストン22に対して何ら相対移動が行われ
なかつたため、シリンダー16aに対するピスト
ン20位置はノツクバツク発生前の位置に復帰さ
れることになる。このため、ブレーキパツド14
とデイスクロータ12間のクリアランスCは、予
め設定された間隙となり、以後の制動に対する対
応が迅速に行われることになる。
考案の効果 以上説明したように本考案のデイスクブレーキ
にあつては、シリンダーとピストンとの間に、第
1、第2シール部材を介して補助ピストンを配置
し、かつ、この補助ピストンを付勢手段を介して
デイスクロータ方向に押圧し、第1シール部材の
摺動抵抗と付勢手段の付勢力との和より第2シー
ル部材の摺動抵抗を大きくしたので、ノツクバツ
ク発生によりピストンがシリンダー内に押し込ま
れる時には、補助ピストンとシリンダー間の相対
移動によりピストンの押し込みが許容され、か
つ、ピストンの押し込み力解除時には第1シール
部材の摺動抵抗より付勢手段の付勢力を大きくし
てあるので、補助ピストンはピストンと共に元の
位置に戻される。従つて、ノツクバツク発生後は
ピストンが元の位置に復帰されることにより、ブ
レーキパツドとデイスクロータ間のクリアランス
は予め設定された所定量に再度戻され、爾後の制
動対応に遅れを生ずることなく、迅速な制動を行
うことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のデイスクブレーキの一実施例
を示す要部断面図、第2図は本考案のデイスクブ
レーキの作動状態を示す第1図に対応した断面図
である。 10……デイスクブレーキ、12……デイスク
ロータ、14……ブレーキパツド、16……シリ
ンダ装置、18……シリンダー、20……ピスト
ン、22……補助ピストン、24……スプリング
(付勢手段)、28……シールリング(第1シール
部材)、30……ピストンシール(第2シール部
材)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シリンダと、このシリンダ内に嵌合されるピス
    トンとを備え、シリンダとピストン間の作動室内
    に液圧供給することによりピストンが突出し、も
    つてブレーキパツドをデイスクロータに圧接して
    制動が行われるデイスクブレーキにおいて、 前記シリンダと前記ピストンとの嵌合部間に摺
    動可能に補助ピストンを配置し、該補助ピストン
    と前記シリンダとの嵌合部間に第1シール部材を
    設けると共に、前記補助ピストンと前記ピストン
    との嵌合部間に、第2シール部材を設け、これら
    第1,第2シール部材をもつて前記作動室内を液
    密的に隔成すると共に、前記補助ピストンと前記
    シリンダ間に、前記第1シール部材の摺動抵抗よ
    り大きな付勢力をもつて前記補助ピストンをデイ
    スクロータ方向に押圧する付勢手段を設け、か
    つ、該付勢手段の付勢力と前記第1シール部材の
    摺動抵抗との和より前記第2シール部材の摺動抵
    抗を大きく設定したことを特徴とするデイスクブ
    レーキ。
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