JPH05170807A - 光ファイバー束末端製造用光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光ファイバー束末端製造用光硬化性樹脂組成物

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JPH05170807A
JPH05170807A JP3343303A JP34330391A JPH05170807A JP H05170807 A JPH05170807 A JP H05170807A JP 3343303 A JP3343303 A JP 3343303A JP 34330391 A JP34330391 A JP 34330391A JP H05170807 A JPH05170807 A JP H05170807A
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optical fiber
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methacrylate
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伸 堀内
Takahisa Michihashi
孝久 道端
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 1分子中に重合能を有する不飽和結合を少な
くとも1個有する化合物と光ラジカル重合開始剤を含有
する光硬化性樹脂組成物において、光ラジカル重合開始
剤を400nm乃至600nmの波長領域の光に対して
感光性を有するものの中から選択すること及びN−ビニ
ルピロリドン及び/またはイソボルニルメタクリレート
を、該1分子中に重合能を有する不飽和結合を少なくと
も1個有する化合物1重量部に対して0.1重量部〜1
重量部含有させ該樹脂組成物の粘度を50cps乃至5
000cpsの範囲内とすることを特徴とする光ファイ
バー束末端製造用光硬化性樹脂組成物。 【効果】 低粘度であるため光ファイバー間に短時間で
浸透し、硬化のさいにも光が十分に光ファイバー束末端
部分に透過し、速やかに硬化させることができる。又優
れた耐熱性を示し、高温環境下で安定な光ファイバー束
を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバー束末端製
造用光硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバー束は、照明用、装飾用等に
用いられるライトガイド、工業用、医療用内視鏡に用い
られるファイバースコープ及び文字、画像などの読み取
りに用いられる光ファイバーアレイプレート等に用いら
れている。
【0003】この光ファイバー束の末端の製造は、例え
ばライトガイドの場合、直径40〜70μmのファイバ
ーを束ねてビニール管、またはステンレスコイルをビニ
ールで被覆した管内に挿入し、エポキシ樹脂に浸漬して
該樹脂を密に充填させた光ファイバー間の空間に毛細管
現象により満たし、光ファイバーの軟化点よりも低い温
度で硬化させて、その後研磨仕上げを行う工程で製造さ
れている。また、画像を伝達する光ファイバースコープ
の製造では、光ファイバー束の一端に入力された映像を
他端に忠実に再現させるために光ファイバー束を構成す
る各光ファイバーの両端面において同一の位置関係に従
って配置されていなければならない。そのため、所定長
の光ファイバーの両端を接続してループを形成し、形成
された光ファイバーを複数本束ねた後、任意の収束個所
をエポキシ樹脂で固着し、固着された部分を切断して末
端を形成している。
【0004】このように、光ファイバー束末端を製造す
る際、エポキシ樹脂組成物が用いられているが、エポキ
シ樹脂組成物は硬化に長時間を要し、更に加熱の工程も
入るので作業場効率が良くない。他方、一般に光硬化性
樹脂組成物は、熱硬化性樹脂組成物に比べて硬化時間が
短いが、紫外線硬化性樹脂組成物では、紫外線の透過性
が低いために光ファイバー束の間隙に浸透させた樹脂全
体に光が到達せず、硬化に長時間を要したり、また十分
な硬化が得られない等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、硬化時間の
短縮が可能な、製造効率の改善された光ファイバー束末
端製造用光硬化性樹脂組成物を提供することである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を行った結果、本発明をなすに
至った。
【0007】すなわち、本発明は、1分子中に重合能を
有する不飽和結合を少なくとも1個有する化合物と光ラ
ジカル重合開始剤を含有する光硬化性樹脂組成物におい
て、光ラジカル重合開始剤を400nm乃至600nm
の波長領域の光に対して感光性を有するものの中から選
択し、かつN−ビニルピロリドン及び/またはイソボル
ニルメタクリレートを、該1分子中に重合能を有する不
飽和結合を少なくとも1個有する化合物1重量部に対し
て0.1重量部〜1重量部含有させ該樹脂組成物の粘度
を50cps乃至5000cpsの範囲内とさせた光フ
ァイバー束末端製造用光硬化性樹脂組成物である。
【0008】以下、本発明を構成する各要素について詳
細に説明する。
【0009】本発明に用いることのできる1分子中に重
合能を有する不飽和結合を少なくとも1個有する化合物
としては、ジイソシアネートとポリオール及びヒドロキ
シアルキルメタクリレートより得られるポリウレタンメ
タクリレート、エポキシ化ビスフェノールAとポリエチ
レングリコールの縮合体とメタクリル酸より得られるエ
ポキシメタクリレート、あるいは多塩基酸とポリオール
及びメタクリル酸より得られるポリエステルメタクリレ
ート、フェノールノボラックとメタクリル酸より得られ
るメタクリレートなどが挙げられる。なかでも、フェノ
ールノボラックとメタクリル酸より得られるメタクリレ
ートは、耐湿性、耐熱性に優れており特に好適である。
【0010】これらの1分子中に重合能を有する不飽和
結合を少なくとも1個有する化合物は、粘度が高いので
光ファイバー束の間隙を毛細管現象で適度な高さまで侵
入するのに好ましい粘度である50乃至5000cps
の範囲に調整するために、更に、光重合性不飽和結合を
有する低分子化合物を添加する必要がある。
【0011】これらの低分子化合物としては、ブチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、テトラヒドロフル
フリールメタクリレート、メトキシエチルメタクリレー
ト、メトキシジエチレングリコールメタクリレート、イ
ソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタニルメタク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,
4−ブタンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグ
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート等のメタクリレート系化合物のモノマ
ー及び/またはスチレン、N−ビニルピロリドン、ジビ
ニルベンゼンなどのビニル系化合物のモノマー等が挙げ
られる。
【0012】本発明で用いるN−ビニルピロリドン及び
イソボルニルメタクリレートは、これら中で希釈効果が
高く、その硬化物のガラス転移温度が高く、耐熱性に優
れている。また、イソボルニルメタクリレートは、更に
優れた耐水性を付与する。
【0013】N−ビニルピロリドン及びイソボルニルメ
タクリレートは単独で用いても、混合して用いても良
く、更に上記に例示した他の粘度調整のための低分子化
合物の1種、あるいは2種以上と混合して用いても良
い。
【0014】本発明では、硬化物の優れた耐熱性を得る
ために、N−ビニルピロリドン及び/またはイソボルニ
ルメタクリレートは、1分子中に重合能を有する不飽和
結合を少なくとも1個有する化合物1重量部に対して
0.1重量部〜1重量部含有させる。
【0015】本発明において使用される400nm乃至
600nmの波長領域の光に対して感光性を有する光ラ
ジカル開始剤としては、ジフェニルエタンジオン、カン
ファーキノン、ジナフチルエタンジオン等のジケトン
類;2−クロロチオキサントン、2,4ージメトキシチ
オキサントン、メチルチオキサントン等のチオキサント
ン類;トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキ
シド等のアシルホスフィンオキシド類;2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)
ブタノンなどを挙げることができ、更にこれらの開始剤
とジメチルアミノエチルメタクリレート、n−ブチルア
ミン、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル
等の3級アミン類を併用することにより硬化速度を促進
させることもできる。
【0016】本発明の樹脂組成物は、前記の1分子中に
重合能を有する不飽和結合を少なくとも1個有する化合
物と光ラジカル重合開始剤の他に、必要に応じて重合禁
止剤、チクソトロピー付与剤、シランカップリング剤等
の添加物を、本発明の目的を損なわない範囲で使用する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。また、実施例中部と
あるのは重量部を示す。
【0018】〔実施例1〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 90部、
N−ビニルピロリドン 10部、カンファーキノン 1
部、ジメチルアミノエチルメタクリレート 1部を加え
混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は25℃で
1200cpsであった。
【0019】〔実施例2〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 80部、
N−ビニルピロリドン 20部、カンファーキノン 1
部、ジメチルアミンエチルメタクリレート 1部を加え
混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は25℃で
340cpsであった。
【0020】〔実施例3〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 70部、
N−ビニルピロリドン 30部、カンファーキノン 1
部、ジメチルアミンエチルメタクリレート 1部を加え
混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は25℃で
102cpsであった。
【0021】〔実施例4〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アスニックスM9050 70部、
イソボリニルメタクリレート 30部、カンファーキノ
ン 1部、ジメチルアミノエチルメタクリレート 1部
を加え混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は2
5℃で440cpsであった。
【0022】〔実施例5〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 60部、
イソボルニルメタクリレート 40部、カンファーキノ
ン 1部、ジメチルアミノエチルメタクリレート 1部
を加え混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は2
5℃で200cpsであった。
【0023】〔実施例6〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 50部、
イソボルニルメタクリレート 50部、カンファーキノ
ン 1部、ジメチルアミノエチルメタクリレート 1部
を加え混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は2
5℃で90cpsであった。
【0024】〔実施例7〕根上工業製ウレタンアクリレ
ート、UN8000 50部、イソボルニルアクリレー
ト 50部、カンファーキノン 1部、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート 1部を加え混練、脱気した。得
られた樹脂組成物の粘度は25℃で560cpsであっ
た。
【0025】〔比較例1〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 50部、
イソボルニルメタクリレート 50部、カンファーキノ
ン 1部、ジメチルアミノエチルメタクリレート 1部
を加え混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は2
5℃で6000cpsであった。
【0026】〔比較例2〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 60部、
N−ビニルピロリドン 40部、カンファーキノン 1
部、ジメチルアミノエチルメタクリレート 1部を加え
混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は25℃で
26cpsであった。
【0027】〔比較例3〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 70部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 30部、カンフ
ァーキノン 1部、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト 1部を加え混練、脱気した。得られた樹脂組成物の
粘度は25℃で130cpsであった。
【0028】〔比較例4〕東亜合成化学工業製ポリエス
テルアクリレート、アロニックスM9050 70部、
フェノキシエチルアクリレート 30部、カンファーキ
ノン 1部、ジメチルアミノエチルメタクリレート 1
部を加え混練、脱気した。得られた樹脂組成物の粘度は
25℃で150cpsであった。
【0029】〔比較例5〕光重合開始例としてのカンフ
ァーキノン 1部に置き換えてベンゾインメチルエーテ
ル 1部を使用した以外は、実施例1と同様の処方で各
成分を混練、脱気し樹脂組成物を得た。得られた樹脂組
成物の粘度は25℃で1200cpsであった。
【0030】実施例1〜7、比較例1〜4で得られた樹
脂組成物については、ハロゲンランプ(0.1W/cm
2 )により可視光を30秒間照射し、比較例5で得られ
た樹脂組成物については、高圧水銀灯により紫外光を3
0秒間照射し、硬化させた。得られた各々の硬化物につ
きガラス転移温度を、熱物理分析装置(Perkin−
Elmer社製、TMA−7)を用いて測定した。結果
は、各樹脂組成物の粘度と共に表1に示す。
【0031】 表1 実施例、比較例の樹脂組成物の粘度及び硬化物のガラス転移温度 粘度(cps、25℃) ガラス転移温度(℃) 実施例 1 1200 170 2 340 150 3 102 140 4 440 160 5 200 140 6 90 130 7 560 140 比較例 1 6000 200 2 26 150 3 130 80 4 150 70 5 1200 170 表1より明かなように、N−ビニルピロリドン及び/ま
たはイソボルニルメタクリレートを用いて粘度調整をし
た実施例1〜7及び比較例1、2、5では、ほかの化合
物を用いて粘度を調整した比較例3、4の樹脂組成物と
比べて高いガラス転移温度を示した。
【0032】次いで、各実施例及び比較例で得られた樹
脂組成物を用いて光ファイバー束末端を作製した。
【0033】直径40μmの光ファイバーを束ねてビニ
ール管内に挿入し、各実施例及び比較例で得られた樹脂
組成物に所定時間浸し、端面より1cmの高さまで光フ
ァイバー間に樹脂組成物を満たし、比較例5を除き端面
よりハロゲンランプ(0.1W/cm2 )により可視光
を30秒間照射し、樹脂組成物を硬化させた。比較例5
は、高圧水銀灯により紫外光を30秒間照射した。
【0034】実施例1〜7では、樹脂組成物が30秒か
ら1分で光ファイバー束端部のファイバー間隙に浸透
し、更に光照射により十分硬化し、満足すべき光ファイ
バー束末端を得た。一方比較例1では、樹脂組成物の粘
度が高く、樹脂組成物が光ファイバー間隙に十分浸透せ
ず、硬化が不十分となり、得られた光ファイバー束末端
は満足すべきものではなかった。また比較例2では、粘
度が低いため、樹脂組成物が非常に短時間に所定の深さ
以上に浸透するため、深さの管理が難しく、深く浸透し
過ぎると光ファイバー束の柔軟性が失われてしまった。
比較例3及び4では、硬化物の耐熱性が劣るものであ
り、比較例5では、紫外線が光ファイバー間隙に十分透
過せず、硬化が不十分となり、得られた光ファイバー束
末端は満足すべきものではなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の光ファイバー束末端製造用光硬
化性樹脂組成物は、その粘度により光ファイバー間隙に
短時間で浸透し、硬化の際にも光が十分に光ファイバー
束末端部分に透過し、速やかに硬化させることができ
る。更に、本発明の光ファイバー束末端製造用光硬化性
樹脂組成物は、N−ビニルピロリドン及び/またはイソ
ボルニルメタクリレートにより粘度を調整されているの
で、優れた耐熱性を示し、高温環境下で安定な光ファイ
バー束を製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中に重合能を有する不飽和結合を
    少なくとも1個有する化合物と光ラジカル重合開始剤を
    含有する光硬化性樹脂組成物において、光ラジカル重合
    開始剤を400nm乃至600nmの波長領域の光に対
    して感光性を有するものの中から選択すること及びN−
    ビニルピロリドン及び/またはイソボルニルメタクリレ
    ートを、該1分子中に重合能を有する不飽和結合を少な
    くとも1個有する化合物1重量部に対して0.1重量部
    〜1重量部含有させ該樹脂組成物を粘度を50cps乃
    至5000cpsの範囲内とすることを特徴とする光フ
    ァイバー束末端製造用光硬化性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017126704A1 (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 セメダイン株式会社 光硬化性組成物、及び製品

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