JPH051719B2 - - Google Patents

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JPH051719B2
JPH051719B2 JP20978187A JP20978187A JPH051719B2 JP H051719 B2 JPH051719 B2 JP H051719B2 JP 20978187 A JP20978187 A JP 20978187A JP 20978187 A JP20978187 A JP 20978187A JP H051719 B2 JPH051719 B2 JP H051719B2
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gly
ethyl acetate
leu
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Ryuichi Matsuno
Kazuhiro Nakanishi
Yukitaka Kimura
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Daiwa Kasei KK
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Daiwa Kasei KK
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特定の蛋白分解酵素を用いるペプチ
ド合成反応の組合せによつて、オリゴペプチド、
チロシル−グリシル−グリシル−フエニルアラニ
ル−ロイシン[Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu、
Leu−エンケフアリン(Leu−enkephalin)]を
製造する新しい方法に関する。
従来の技術 オリゴペプチド、Leu−エンケフアリンは、
Met−エンケフアリンと共に、ブタを初めとする
数種の哺乳動物の脳から単離されたモルヒネ様鎮
痛ペプチドであり、その特有の生理活性より、副
作用が少ない非麻薬性の鎮痛剤として関心が持た
れている。
近年、蛋白分解酵素の逆反応を利用して有用ペ
プチドを合成しようとする試みが活発になつてき
ており、上記Leu−エンケフアリンについても、
その全工程を酵素的合成法により行なう報告がな
されている〔Kullman、W.、Biochem.Biophys.
Res.Commun.、91、693(1979);J.Biol.Chem.、
255(17)、8235(1980)及び256(3)、1301(1981)〕。
上記報告によれば、キモトリプシンとパパイン
とを巧みに使い分けた多岐に亘る合成経路が示さ
れているが、そのいずれもが非常に複雑且つ多段
階の工程を要しており、しかも原料とする保護ア
ミノ酸乃至保護ペプチドの選択、調製や得られる
ペプチドからの脱保護反応等にも繁雑な操作が必
要である。また上記酵素、保護基等の選択のいか
んによつては目的とする合成反応は進行せず、む
しろ分解反応が惹起することを報告している。更
に上記報告の方法は、酵素反応のみの収率自体決
して満足できず、上記保護反応、脱保護反応等に
おける収率をも考慮した全工程を通じての総収率
は非常に低く、到底工業的実施には適さない。
しかして、一般に酵素を利用するペプチド合成
法(酵素的合成法)は、化学的合成法と比較し
て、原料アミノ酸等の側鎖官能基を必ずしも保護
する必要はなく、反応が立体選択的に進行するの
で安価なラセミ体原料を使用でき、反応中ラセミ
化が起らず、常温常圧下で反応が進行する等の優
れた特徴を有する反面、上記報告からも明らかな
通り、酵素の基質特異性のために原料アミノ酸等
の種類に応じて利用できる酵素が限定され、ある
ひとつの酵素が如何なるペプチド合成にも利用で
きるというものではなく、目的とするペプチド合
成反応を触媒することのできる酵素を選択するこ
と自体非常に困難である。更に確立された酵素的
ペプチド合成法といえども、一般に反応の平衡は
基質の方に大きく片寄つており、収率、反応速度
等がなりに低い欠点がある。殊に、Leu−エンケ
フアリン等の三つ以上の異なるアミノ酸が結合し
たオリゴペプチドを酵素的に合成する場合には、
予め二つのアミノ酸を結合反応させた後、これに
更にアミノ酸を結合反応させる必要があるが、こ
の第2段階以降の反応に原料基質として利用され
るジペプチド、トリペプチド等は、合成反応系内
で、酵素により加水分解されて切断されたり、該
切断により生じるアミノ酸等が更に合成反応に関
与したりすることが考えられる。事実前記報告で
もパパインを用いたH−Leu−N2H2Ph+Boc−
Gly−Phe−OHの反応や、H−Phe−Leu−
N2H2Ph+Boc−Tyr(Bzl)−Gly−Gly−OHの反
応では、期待したペプチドは合成されず、原料ペ
プチドの分解反応やペプチド結合の置換反応が起
こつている。かかる副反応が生起すれば、当然目
的物は得られないか、多量の副生物が混入して目
的物の分離を困難とし、目的物純度を大巾に低下
させる。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、酵素的合成法を駆使して、
Leu−エンケフアリンを製造する新しい方法を提
供することにある。特に本発明は、上記オリゴペ
プチドを、簡単な操作及び工程で、効率よくしか
も高収率、高純度をもつて製造できる実用的技術
を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記目的は、α−キモトリプシンを用いてN−
置換チロシン(Tyr)とグリシル−グリシン
(Gly−Gly)−アルキルエステルとを縮合反応さ
せ、次いで上記で得られる保護トリペプチド(N
−置換Tyr−Gly−Gly−アルキルエステル)を
脱エステル化後、バチルス属金属プロテアーゼを
用いてフエニルアラニル−ロイシン(Phe−Leu)
−アルキルエステルと縮合反応させることを特徴
とするオリゴペプチドの製造法により達成され
る。
本明細書において、アミノ酸、ペプチド、保護
基等の記載は、IUPAC委員会提唱の略号乃至当
該分野における慣用記号に従うものとする。また
アミノ酸は特記しない限りL−体である。
本発明者らは、プロテアーゼによるペプチド類
の合成につき鋭意研究を重ねる過程において、先
にジペプチドPhe−Phe及びAsp−Phe−OMe前
駆体の酵素合成法〔特開昭60−45596号公報参照〕
及びエンケフアリナーゼの阻害剤であるデス−
Tyr1−エンケフアリン(des−Tyr1
enkephalin、Gly−Gly−Phe−Leu)のバチルス
属金属プロテアーゼ(サーモライシン)による酵
素合成法〔特開昭62−96096号公報参照〕を確立
した。
本発明は、之等に引続く研究の結果完成された
ものである。
本発明方法においては、まずα−キモトリプシ
ンを用いてN−置換TyrとGly−Gly−アルキル
エステルとを縮合反応させる(第1工程)。ここ
で一方の基質とするN−置換TyrにおけるN−置
換基は、ペプチド合成反応に慣用されるアミノ基
保護基である。その代表例としてはベンジルオキ
シカルボニル基(Z)を例示でき、他に例えばp−メ
トキシベンジルオキシカルボニル基(pMZ)、t
−ブトキシカルボニル基(Boc)、2−クロルベ
ンジルオキシカルボニル基等も包含される。他方
の基質とするGly−Gly−アルキルエステルにお
けるアルキル基も亦慣用されるアミノ酸のカルボ
キシル保護基である。その具体例としては、例え
ばメチル(OMe)、エチル(OEt)、プロピル
(OPr)、ブチル(OBu)、tert−ブチル(OBut
基等の炭素数1〜4のアルキル基、好ましくは
OButを例示できる。
上記第1工程において原料基質の一方とする
Gly−Glyは、市販されており、またパパインを
用いた酵素的合成法により容易に製造でき、更に
Glyが光学異性体を有していないため、化学合成
法でも簡単に合成できる。上記パパインを用いた
酵素的合成法の一具体例を、後記実施例に詳述す
る。
上記N−置換TyrとGly−Gly−アルキルエス
テルとのα−キモトリプシンによる酵素反応は、
前者を酸成分、後者を塩基成分として、例えば好
ましくは水−酢酸エチル二相系で行なうことがで
きる。ここで水−酢酸エチル二相系とは、別個に
調製した水相と酢酸エチル相とを用いることを意
味し、実際の反応に当つては両相は攪拌等により
エマルジヨン状態で均一に混合される。
上記水相としては適当な緩衝液を用いるのがよ
く、例えば(2−ジアミノモルホリノ)エタンス
ルホン酸(MES)の水溶液やトリス塩酸緩衝液
等を好ましく利用できる。また該水相には、その
PHを約4〜5程度に調節するために例えば水酸化
ナトリウム等を加えることができ、更に用いる酵
素の安定化因子として知られている例えば塩化カ
ルシウム等を溶解させることもできる。
本発明の上記第1工程では、より詳しくはまず
上記水相に塩基成分を溶解し、酢酸エチル相に酸
成分を溶解し、両基質の溶液を調製する。上記各
基質溶液における基質濃度は、適宜に決定され、
反応速度の面からはできるだけ高濃度とするのが
好ましいが、通常酸成分約10〜200mM及び塩基
成分約10〜1200mM程度の範囲とするのがよく、
特に塩基成分に対する酸成分の濃度比を、約0.1
〜3、通常約0.4〜3の範囲とするのが好適であ
り、この範囲では酸成分濃度が低い程目的とする
オリゴペプチドの収率は向上する傾向にある。ま
た上記各基質溶液の使用割合(体積比)は、水相
に対して酢酸エチル相を少なくとも等量とするこ
とにより、目的とする合成反応が進行し、高収率
で目的物が収得される。通常上記体積比率は、水
相に対して酢酸エチル相を約1〜10倍量となる範
囲で選択するのがよく、この範囲で酢酸エチル相
を多量に用いる程目的物収率は向上する傾向にあ
る。
上記工程においては、またα−キモトリプシン
を、上記水相側基質溶液に添加して用いる。その
使用量は、用いる酵素の力価、反応条件等により
異なるが、通常用いる水相の全容積の約0.2w/
v%以上、好ましくは約1〜2w/v%程度とす
るのがよい。勿論この範囲以上の高濃度で用いる
こともできるが、高濃度で用いても目的物収率量
等が向上するわけではなく、むしろ経済的に好ま
しくない。
本発明の上記第1工程における縮合反応は、塩
基成分を含む酢酸エチル相と酸成分及び酵素を含
有させた水相とを添加混合するか、酢酸エチル相
と酵素とを同時に、酸成分を含む水相に添加混合
するか、または塩基成分と酸成分とを含む酢酸エ
チル相と酵素を含む水相とを混合して、所定温度
で攪拌することにより実施される。上記反応時の
温度は通常約20〜50℃とされるのがよく、該温度
が高い程反応時間は短縮されるが、通常約40℃付
近とするのが適当である。反応時の水相のPHは、
通常約5〜8、好ましくは約6.5〜7.0の範囲とす
るのがよい。反応の進行に伴つて変化するおそれ
のある該水相のPHを、上記範囲に維持するため
に、反応系内には塩酸等の酸や水酸化ナトリウム
等のアルカリ等を逐次添加することもできる。ま
た上記攪拌は反応系が均一状態を保持するよう
に、通常比較的ゆるやかな条件で行なうか又は振
盪しながら行なうことができる。更に上記攪拌は
反応中常に連続して行なう必要はなく、断続的に
行なうこともできる。
上記縮合反応によつて、目的とする保護トリペ
プチドが有機溶媒溶液として得られる。これは、
常法に従い有機相を分取し、濃縮晶析させるか又
は抽出等の操作を行なうことにより容易に分離す
ることができ、更に通常の単離精製手段により精
製することもできる。
かくして得られる保護トリペプチドは、そのま
まで、または常法に従い保護基の脱離を行なつて
後、本発明Leu−エンケフアリンの合成中間体と
して有用であり、また、Tyr−Gly−Glyを含む
他の各種のオピオイドペプチドホルモン、例えば
エンドルフイン、ダイノルフイン等〔科学と工
業、Vol.59、No.11、458〜468(1985)参照〕の合
成中間体として、更にアミノ酸輸液用のアミノ酸
製剤原料等として有用である。
本発明方法においては、次いで上記で得られる
保護トリペプチドのカルボキシル基保護基を脱離
後、これとPhe−Leu−アルキルエステルとを、
金属プロテアーゼを用いて縮合反応させる(第2
工程)。
上記カルボキシル基保護基の脱離反応は、常法
例えば蟻酸等を用いた加水分解反応に従い容易に
実施できる。
上記第2工程は、第1工程で得られ、脱エステ
ル化されたN−置換Tyr−Gly−Glyを酸成分と
し、Phe−Leu−アルキルエステルを塩基成分と
して、好ましくは固定化酵素を利用して、水溶液
中で又は例えば酢酸エチル等の有機溶媒中で、上
記両成分を縮合反応させことにより実施できる。
上記各成分中の基質濃度は、適宜に決定できる
が、通常酸成分約5〜20mM及び塩基成分約5〜
100mM程度の範囲とするのがよく、縮合反応の
際の温度条件、水相のPH条件、攪拌条件等は前記
第1工程におけるそれらと略同様のものとするこ
とができる。
本発明者らの研究によれば、上記第2工程にお
いては、固定化酵素(固定化バチルス属金属プロ
テアーゼ)の利用が最も重要である。ここで用い
られるバチルス属金属プロテアーゼとしては、例
えば代表的にはサーモライシン(大和化成株式会
社製)が市販されているが、特にこの市販品であ
る必要はなく、別途にバチルス属細菌より調製さ
れる粗酵素液やその精製品等或いは他の同様の酵
素の性質を有するバチルス属金属プロテアーゼで
あつてもよい。また、その固定化は適当な支持体
を用いた通常の各種方法に従い実施することがで
きる(特公昭62−1719号公報参照)。特に好まし
い上記支持体としては、アンバーライトXAD7
(ローム アンド ハース社製)を例示できる。
上記固定化酵素の使用量は、適宜選択できるが、
通常反応液中に約1〜25w/v%存在する量とす
るのがよい。
尚、上記第2工程において、塩基成分として利
用されるPhe−Leu−アルキルエステルの代表例
としては、例えば本発明者らが先に確立したデス
−Tyr1−エンケフアリンの製造(特開昭62−
96096号公報参照)に利用されるもの、即ちサー
モライシシンを用いた酵素的合成法により得られ
るものを例示できるが、勿論これに限定されるも
のではなく、公知の各種の酵素的乃至化学的合成
法により得られるものであつてもよい。また該塩
基成分を構成するLeuのカルボキシル保護基とし
ては、例えばOEt基を好ましく例示できる。
上記第2工程における縮合反応によつて、目的
とするオリゴペプチド(Leu−エンケフアリン前
駆体)が得られ、これは、通常の方法により分離
できる。例えば上記縮合反応を有機溶媒中で行な
つた場合には、常法に従い有機相を分取し、濃縮
晶析させるか又は抽出等の操作を行なうことによ
り容易に目的物を分離することができる。また、
上記縮合反応を水溶液中で行なつた場合には、目
的生成物は固定化酵素担体に吸着されており、こ
れを水溶性又は水難溶性の有機溶媒、例えばアセ
トニトリル、酢酸エチル等で抽出することによ
り、目的物を分離できる。更に、かくして分離さ
れた目的物は、通常の単離精製手段により精製す
ることもできる。
上記により得られるオリゴペプチドは、そのカ
ルボキシル基及びアミノ基保護基を、常法に従い
脱離することによつて、目的とするLeu−エンケ
フアリン(Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu)とする
ことができる。
実施例 以下実施例を挙げ本発明を更に詳しく説明す
る。
実施例 1 (1) Gly−Gly−OButの製造 0.1%2−メルカプトエタノールを含む
0.05M−MES((2−ジアミノモホリノ)エタ
ンスルホン酸・モノ水和物、同仁化学研究所
製)溶液と、等容積の酢酸エチルとを分液漏斗
を用いて平衡化(40℃)させ、酢酸エチルで飽
和されたMES−NaOH緩衝液と、同MES−
NaOH溶液で飽和された酢酸エチル溶液とを
調製した。
上記で得たMES−NaOH溶液飽和の酢酸エ
チル溶液10mlに、Z−Glyの84mg(40mM)を
溶かして有機相側基質溶液を調製した。
一方、上記で得た酢酸エチル飽和のMES−
NaOH緩衝液5mlにGly−OBut・HCl塩201mg
(終濃度240mM)を溶かしてPH6.5の水相側基
質溶液を調製した。
上記水相側基質溶液に、パパイン(シグマ社
製)50mg(1.0%)を加え、これを前記有機相
側基質溶液と混合し、40℃で攪拌しながら、
1N NaOHで水相のPHを6.0にコントロールし
て反応を行なわせて、目的とする保護ペプチド
を得た。
20時間反応後の目的物収率(Z−Gly基準)
は、75%であつた。
上記で得られた保護ペプチドを、メタノー
ル:水:酢酸(5:3:2)混合溶液に溶か
し、パラジウム−黒を触媒として水素ガスを用
いて接触還元してZ基を脱離させて、Gly−
Gly−OButを得た。
(2) Z−Tyr−Gly−Glyの製造 5mM CaCl2を含む0.25Mトリス塩酸緩衝
液と、等容積の酢酸エチルとを分液漏斗を用い
て平衡化(40℃)させ、酢酸エチルで飽和され
たトリス塩酸緩衝液と、同トリス塩酸緩衝液で
飽和された酢酸エチル溶液とを調製した。
上記で得たトリス塩酸緩衝液飽和の酢酸エチ
ル溶液15mlに、Z−Tyrの378mg(80mM)を
溶かして有機相側基質溶液を調製した。
一方、上記で得た酢酸エチル飽和のトリス塩
酸緩衝液3mlに上記(1)で調製したGly−Gly−
OButを600mMになるように溶解させた後、
6N HClによりPHを7.0に調整した。これを水
相側基質溶液とする。
上記水相側基質溶液に、α−キモトリプシン
(シグマ社製)36mg(終濃度1.2%)を加え、こ
れを前記有機相側基質溶液と混合し、40℃で攪
拌しながら、1N NaOHで水相のPHを7.0にコ
ントロールして反応を行なわせて、目的とする
保護トリペプチドを得た。
20時間反応後の目的物収率(Z−Tyr基準)
は、95%であつた。
上記で得られた保護トリペプチドを、蟻酸に
溶かして、OBut基を脱離させて、Z−Tyr−
Gly−Glyを得た。
(3) Phe−Leu−OEtの製造 5mM CaCl2を含む0.25Mトリス塩酸緩衝
液と、等容積の酢酸エチルとを分液漏斗を用い
て平衡化(40℃)させ、酢酸エチルで飽和され
たトリス塩酸緩衝液と、同トリス塩酸緩衝液で
飽和された酢酸エチル溶液とを調製した。
上記で得た酢酸エチル飽和のトリス塩酸緩衝
液10mlにLeu−OEt・HCl塩313mg(160mM)
を溶かして、PH=7.5の水相側基質溶液を調製
した。
一方、上記トリス塩酸緩衝液で飽和した酢酸
エチル10mlに、Z−Phe239.5mg(80mM)を溶
かして有機相側基質溶液を調製した。
上記水相側気質溶液にサーモライシン(大和
化成株式会社製、力価9470PU/mg)20mg(0.2
%)を加え、これを有機相側基質溶液と混合
し、40℃で攪拌しながら反応させて、Z−Phe
−Leu−OEtを得た。
5時間反応後の収率(Z−Phe基準)は、
93.2%であり、24時間反応後の収率は、99.5%
であつた。
上記で得られた保護ジペプチドより、酢酸と
25%HBr−酢酸溶液を用いて、Z基を脱離反
応させてPhe−Leu−OEtを得た。
(4) 固定化サーモライシンの調製 サーモライシン7.5gを、5M−NaBr及び
16.6mM CaCl2を含む0.25Mトリス塩酸緩衝
液(PH7.5)120mlに氷冷下に溶解させ、この液
にアンバーライトXAD7(ローム アンド ハ
ース社製)30g(湿重量)を加え、4℃て17時
間静かに振盪し酵素を担体に吸着させた。上澄
液の残存酵素蛋白量をビユーレツト法で定量し
た結果、初発酵素量の約70%の酵素が吸着され
ていた。
上記上澄液75mlを除去した残りの固定化酵素
懸濁液に25%グルタールアルデヒド溶液75mlを
加え、4℃で約3時間振盪して架橋反応を行な
い、その後、冷却した5mM CaCl2を含む
0.1Mトリス塩酸緩衝液(PH7.5)約1及び
1M NaClを含む同緩衝液約1で交互に2回
洗浄して、固定化サーモライシンを得た。得ら
れた固定化酵素は4℃で保存した。
(5) Z−Tyr−Gly−Gly−Leu−OEtの合成 5mM CaCl2を含む0.05M−MES溶液と、
等容積の酢酸エチルとを分液漏斗を用いて平衡
化(40℃)させ、酢酸エチルで飽和された
MES溶液と、同MES溶液で飽和された酢酸エ
チル溶液とを調製した。
上記で得たMES溶液飽和の酢酸エチル溶液
3mlに、Z−Tyr−Gly−Glyの9mg(終濃度
7.5mM)及びPhe−Leu−OEt7mg(7.5mM)
を溶かして基質溶液を調製した。
一方、上記酢酸エチル飽和のMES溶液(PH
5.0)中に、固定化サーモライシン0.2gを加え
て30分間平衡化(40)あさせた後、これに前記
基質溶液を加えて、40℃で振盪させて反応を行
つた。
経時的に反応溶液の少量をサンプリングし、
下記に示す条件で高速液体クロマトグラフイー
を行ない、生成物量を定量した。
<高速液体クロマトグラフイー> 装置:高速流体クロマトグラフ(島津製作所製
LC−A型) カラム:内径4.6mm×長さ150mm Cosmosil 5C18
−Ppacked colum 半井化学社製) 溶媒:アセトニトリル−水(60:40、リン酸でPH
を2.5に調整) 検出:紫外吸収(254nm) その結果、反応開始5時間後の目的生成物(Z
−Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu−OEt、Leu−エ
ンケフアリン前駆体)の出発基質に対する収率
は、約28%になつた。
上記目的物(Z−Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu
−OEt)を、酢酸エチルで抽出し、エバポレータ
ーで乾固させ、その1ミリモル当りに、メタノー
ル5ml、水3ml及び酢酸2mlの混液を加え、更に
少量のパラジウム−黒を加え、水素ガスを用いて
接触還元して、Z基を脱離除去した。
反応後、パラジウム−黒を去し、反応液をエ
バポレーターで乾固させ、得られた化合物に0〜
4℃で、等量の1M水酸化ナトリウム水溶液を加
えてエステル結合を切断し、更に酢酸で中和し、
ロータリーエバポレーターで約10倍に濃縮し、得
られる沈澱物を少量の蒸留水、次いでエーテルで
それぞれ洗浄し、乾燥して、目的とするTyr−
Gly−Gly−Phe−Leuを得た。
実施例 2 実施例1において、Z−Tyr−Gly−Glyの濃
度を5.5mM、Phe−Leu−OEtの濃度を55mM、
固定化酵素の平衡化に用いるMES−NaOH緩衝
液のPHを4.5として、同様に振盪して反応を行な
つた。
その結果、約68%の収率で目的物が製造され
た。
実施例 3 実施例1と同一の固定化酵素を用いて、水溶液
中でZ−Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu−OEtの合
成反応を以下の通り実施した。
即ち、5mM CaCl2を含む0.05M MES−
NaOH緩衝液6mlに、Z−Tyr−Gly−Glyの26
mg(10mM)及びPhe−Leu−OEt・HBrの44mg
(20mM)を溶解させて、PH5.0の基質溶液を調整
した。
5個のバイアル瓶にそれぞれ固定化サーモライ
シン67mgを秤取し、この中に上記基質溶液各1ml
を加え、40℃で振盪して反応を行なわせた。
各反応時間毎に、バイアル瓶の一つに6N
HCl20μを加えて反応を停止させ、固定化酵素
中の反応物をアセトニトリル2mlで抽出し、これ
を実施例1と同条件で生成物量の定量に供した。
その結果、反応開始後3時間で、目的物収率は
約62%に達することが分かつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 α−キモトリプシンを用いてN−置換チロシ
    ンとグリシル−グリシンアルキルエステルとを縮
    合反応させ、次いで上記で得られる保護トリペプ
    チドを脱エステル化後、バチルス属金属プロテア
    ーゼを用いてフエニルアラニル−ロイシンアルキ
    ルエステルと縮合反応させることを特徴とするオ
    リゴペプチドの製造法。
JP20978187A 1987-08-24 1987-08-24 Production of oligopeptide Granted JPS6451096A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20978187A JPS6451096A (en) 1987-08-24 1987-08-24 Production of oligopeptide

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20978187A JPS6451096A (en) 1987-08-24 1987-08-24 Production of oligopeptide

Publications (2)

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JPS6451096A JPS6451096A (en) 1989-02-27
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