JPH051739A - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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JPH051739A
JPH051739A JP15025991A JP15025991A JPH051739A JP H051739 A JPH051739 A JP H051739A JP 15025991 A JP15025991 A JP 15025991A JP 15025991 A JP15025991 A JP 15025991A JP H051739 A JPH051739 A JP H051739A
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JP
Japan
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fluid chamber
main fluid
sub
vibration
orifice
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Pending
Application number
JP15025991A
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English (en)
Inventor
Shigeki Sato
佐藤  茂樹
Kazue Aoki
和重 青木
Mitsuhiro Doi
三浩 土井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高周波振動入力時における防振特性の向上を図
る。 【構成】液体が封入された主流体室21及び副流体室2
2間を、隙間が拡縮可能な仕切り板16,17及び18
で仕切り、それら仕切り板16〜18の隙間を、圧電積
層体25,26によって可変とする。そして、円周溝1
6bを通じての流体の移動が不可能になる程の高周波振
動が入力された時に、それら仕切り板16〜18の隙間
を拡大させて、連通孔16f,18e及び19cの連通
面積を増大させる。 【効果】高周波振動入力時であって、主流体室及び副流
体室間での流体の移動が可能になって、高動バネ化が避
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジン等の振動体
を車体等の支持体に防振的に支持するための防振支持装
置に関し、特に、高周波振動入力時における防振特性の
向上を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】図21は従来の防振支持装置1(第1従
来例)の一例を示す断面図であり、この防振支持装置1
は、車両のパワーユニットを防振的に車体に支持する装
置であって、エンジン等を含む図示しないパワーユニッ
ト側に取り付けられる枠体2と、図示しない車体側に取
り付けられる枠体3との間に支持弾性体4を介装すると
ともに、この支持弾性体4によって主流体室5を画成
し、その主流体室5と、ダイアフラム6によって画成さ
れた容積可変の副流体室7とを、流路断面の小さいオリ
フィス8を介して連通させ、そして、それら主流体室
5,副流体室7及びオリフィス8内に流体を封入したも
のである。
【0003】この従来の単なる流体封入式の防振支持装
置1によれば、エンジンアイドル振動やエンジンシェイ
ク等のように比較的低周波の入力振動に対しては、前記
入力振動のどちらか一方のみの入力振動に対してオリフ
ィス8内の流体の共振現象を利用して(アイドル振動の
場合は低動バネに、エンジンシェイクの場合は高動バネ
・高減衰になるようにチューニングする。)、車体側に
伝達される振動の低減が図られる。
【0004】また、他の従来の防振支持装置として、例
えば実開昭63−185937号公報に開示されている
装置(第2従来例)がある。この防振支持装置は、主流
体室及び副流体室間を連通させるオリフィス内に電極板
を設けるとともに、それら主流体室,副流体室及びオリ
フィス内に、印加される電圧に応じて粘性が変化する粘
性可変流体を封入し、さらに、オリフィス内に配設され
た電極板への印加電圧をオン・オフ制御可能にし、エン
ジンアイドル振動とエンジンシェイクの二つの入力振動
に対応できるようになっている。
【0005】そして、エンジンアイドリングのように低
周波・低振幅の振動入力時には、印加電圧をオフとする
ことにより、オリフィス内の粘性可変流体の粘度を低い
ままとして、主流体室及び副流体室間の流体の移動を自
由にし、主流体室を画成する支持弾性体の拡張方向への
弾性変形をなくし、もって、図22の実線のa部に示す
ように、防振支持装置の低動バネ化を図り、入力振動を
支持弾性体の弾性変形によって吸収して、車体側に伝達
される振動を低減させている。
【0006】一方、通常走行時に生じるエンジンシェイ
クのように比較的低周波・高振幅の振動入力時には、印
加電圧をオンとすることにより、オリフィス内の粘性可
変流体の粘度を高めて、オリフィスを通じての主流体室
及び副流体室間の粘性可変流体の移動による減衰効果を
作用させるとともに、支持弾性体を拡張方向にも弾性変
形させて、図22の破線のb部に示すように、防振支持
装置の高動バネ化を図り、エンジンシェイクを低減させ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例の防振支持装置にあっては、低周波振動入力時
に減衰作用が得られるようにチューニングしているた
め、高周波の振動入力に対してはオリフィスを通じての
流体移動が追従できず、支持弾性体が高動バネ化してし
まい、こもり音等の騒音を低減できないという問題点が
ある。
【0008】また、上記第2従来例の防振支持装置にあ
っても、車両急加速時等のように、通常のエンジンシェ
イクよりもさらに高周波の振動が入力されると、オリフ
ィス内の流体が流動不可能なスティック状態になり、図
22の高周波領域に示すように、印加電圧のオン・オフ
に関係なく高動バネ化してしまい、振動が低減されずに
車体側に伝達されてしまうという問題点がある。
【0009】この発明は、このような従来の技術が有す
る未解決の課題に着目してなされたものであって、高周
波振動入力時の防振特性の向上が図られる防振支持装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の防振支持装置は、支持体及び振動体
間に介装される支持弾性体と、この支持弾性体と並列に
構成され且つ前記支持体及び振動体間の相対変位により
容積が変化する主流体室と、容積可変の副流体室と、隙
間が拡縮する方向に相対変位可能に複数の仕切り部材を
重ね合わせて構成され且つ前記主流体室及び副流体室間
を仕切る仕切り壁と、前記複数の仕切り部材に形成され
且つそれら仕切り部材間の隙間を介して互いに連通して
前記主流体室及び副流体室間を連通させる流路と、前記
主流体室,副流体室及び流路に封入された流体と、隙間
が拡縮する方向に前記仕切り部材を変位させるアクチュ
エータと、を備えた。
【0011】また、請求項2記載の防振支持装置は、上
記請求項1記載の防振支持装置において、主流体室内の
圧力変動の高周波成分を抽出する圧力変動高周波成分抽
出手段を設け、アクチュエータは、前記主流体室内の圧
力変動の高周波成分に応じて仕切り部材を変位させるよ
うにした。そして、請求項3記載の防振支持装置は、支
持体及び振動体間に介装される支持弾性体と、この支持
弾性体と並列に構成され且つ前記支持体及び振動体間の
相対変位により容積が変化する主流体室と、容積可変の
副流体室と、前記主流体室と直列に配設され且つ前記主
流体室及び副流体室間を通じるオリフィスを構成する磁
歪部材と、この磁歪部材に対して磁場を発生する磁場発
生手段と、前記主流体室,副流体室及びオリフィス内に
封入された磁性流体と、前記オリフィス内の磁性流体が
スティック状態であることを検出するスティック状態検
出手段と、前記オリフィス内の磁性流体がスティック状
態である時に前記支持体及び振動体間の相対変位を吸収
する伸縮が前記磁歪部材に生じるように前記磁場発生手
段を制御する磁場制御手段と、を備えた。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、アクチュエー
タが仕切り部材間の隙間を拡大させた場合は、拡大させ
ない場合に比べて、それら仕切り部材に形成された流路
間の連通面積が大きくなることから、主流体室及び副流
体室間の連通面積が大きくなる。
【0013】従って、高周波振動入力時等に主流体室及
び副流体室間での流体の移動が不可能になった場合であ
っても、アクチュエータによって仕切り部材間の隙間を
拡大させて主流体室及び副流体室間の連通面積を大きく
すれば、流体の移動が可能になって、極端な高動バネ化
が避けられる。そして、請求項2記載の発明にあって
は、圧力変動高周波成分抽出手段が、主流体室内の圧力
変動の高周波成分を抽出し、アクチュエータは、その抽
出された高周波成分に応じて仕切り部材を変位させるか
ら、主流体室及び副流体室間の連通面積は、主流体室内
の圧力変動の高周波成分に応じて拡縮する。
【0014】さらに、請求項3記載の発明にあっては、
主流体室及び副流体室間を連通させるオリフィス内の粘
性可変流体がスティック状態であることがスティック状
態検出手段において検出されると、磁場制御手段が、支
持体及び振動体間の相対変位を吸収する伸縮が磁歪部材
に生じるように磁場発生手段を制御するため、オリフィ
スを通じての流体の移動が不可能であっても、主流体室
内の圧力変動は、これに直列に設けられた磁歪部材の伸
縮によって吸収され、動バネ定数は低く抑えられる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1乃至図7は、請求項1記載の発明の一実施
例を示す図であり、これは、請求項1記載の発明に係る
防振支持装置を、車両用のパワーユニット支持装置に適
用したものである。
【0016】先ず、構成を説明すると、図1は、パワー
ユニット支持装置10の構成を示す断面図であって、底
板11は、その中央部に支持体としての車体(図示せ
ず)への取り付け用のボルト11aが設けられるととも
に、その周辺部は、円筒状の枠体12の下端側にかしめ
止めされている。そして、間口が広がった枠体12の上
端部には、軸心が垂直に成形され且つゴム等の弾性体か
らなる支持弾性体13の下面側が加硫接着され、その支
持弾性体13の上面中央部には、振動体としてパワーユ
ニット(図示せず)への取り付け用のボルト14aを有
する枠体14が加硫接着されている。
【0017】従って、パワーユニットの静荷重は、枠体
14,支持弾性体13,枠体12及び底板11を介し
て、車体側に支持されている。一方、枠体12の下部に
は、底板11とともに、支持弾性体13から最も遠い位
置にダイアフラム15が、支持弾性体13に最も近い位
置に仕切り板16が、それらダイアフラム15及び仕切
り板16間に仕切り板17が、それぞれかしめ止めされ
ている。なお、ダイアフラム15の下面側の空間は、大
気圧に通じている。
【0018】仕切り板16及び17は、それらの周辺部
では互いに密着しているが、中央部では比較的大きく離
隔していて、その大きく離隔した部分には、上下に重な
り合った二枚の仕切り板18及び19が、上下方向に変
位可能に内在している。仕切り板19の周辺部下面と、
仕切り板17の上面との間には、この仕切り板19を押
し上げるリング状の弾性体20が介在している。従っ
て、仕切り板18及び19に弾性体20の圧縮力以外の
外力が加わっていない状態では、それら仕切り板18及
び19は押し上げられ、仕切り板18の上面は仕切り板
16の下面に当接し、仕切り板19の上面は仕切り板1
8の下面に当接することになる。
【0019】ここで、本実施例では、支持弾性体13及
び仕切り板16で囲まれた領域が主流体室21を構成
し、ダイアフラム15及び仕切り板17で囲まれた領域
が副流体室22を構成している。なお、図1は、以下説
明する図2乃至図5のA−A線断面図に対応する。図2
は、仕切り板16の底面図であって、この仕切り板16
は、その周縁に枠体12へのかしめ止めに利用されるフ
ランジ部16aが形成されるとともに、そのフランジ部
16aの径方向内側に、下面側が開口した円周溝16b
が形成されている。
【0020】この円周溝16bは、周方向の一部におい
て分断された円形の溝であって、その一方の端部には、
主流体室21に連通する連通孔16cが形成されてい
る。また、円周溝16bよりもさらに径方向内側には、
周方向に等間隔に離隔した3箇所に、下面側が開口した
円形の凹部16dと、扇形の凹部16eとが交互に形成
されるとともに、仕切り板16の中央部には、上下に貫
通した連通孔16eが形成されている。
【0021】図3は、仕切り板17の底面図であり、こ
の仕切り板17は、その周縁に枠体12へのかしめ止め
に利用されるフランジ部17aが形成されるとともに、
そのフランジ部17aの径方向内側の上面には、仕切り
板16に形成された円周溝16bの開口側を塞ぐよう
に、周方向に連続した凸部17bが形成されている。さ
らに、仕切り板17には、凸部17bを貫通して仕切り
板16の円周溝16bの他方の端部と副流体室22との
間を連通させる連通孔17cと、中央部の広範囲に開口
した連通孔17dとが形成されている。
【0022】従って、主流体室21と副流体室22と
は、連通孔16c,円周溝16b及び連通孔17cで形
成される比較的長い通路を介して連通している。そし
て、仕切り板18の上面には、仕切り板16の下面側に
形成された扇形の凹部16eに上下方向に進退可能に挿
入されて、仕切り板18の仕切り板16に対する上下方
向変位を案内する扇形の凸部18aが、その凹部16e
に対向して形成されるとともに、仕切り板18の底面図
である図4に示すように、仕切り板18の下面側には、
上面側に形成された凸部18aと互い違いになるよう
に、扇形の凹部18bが形成されている。
【0023】また、その凹部18bが形成された部分の
上面側には、仕切り板16の下面側に形成された凹部1
6dに対向するように円形の凹部18cが形成され、凹
部18aが形成された部分の下面側には、円形の凹部1
8dが形成されている。さらに、仕切り板18には、そ
の中央部を囲む3箇所に、扇形の連通孔18eが形成さ
れている。ただし、この連通孔18eは、その内側の側
面が、仕切り板16に形成された連通孔16fの周面よ
り若干径方向外側に位置するように形成されている。
【0024】そして、仕切り板19には、その底面図で
ある図5に示すように、その周縁部の3箇所に、仕切り
板18の下面側に形成された凸部18bが上下方向に進
退可能に挿入されて、仕切り板19の仕切り板18に対
する上下方向変位を案内するための扇形の切欠部19a
が形成されるとともに、切欠部19aに挟まれた領域の
上面側には、仕切り板18の下面側に形成された凹部1
8dに対向するように円形の凹部19bが形成されてい
る。
【0025】さらに、仕切り板19の中央部には、円形
の連通孔19cが形成されている。ただし、その連通孔
19cは、その内周面が、仕切り板18に形成された連
通孔18eの内側の側面より若干径方向内側に位置する
ように形成されている。従って、連通孔16f及び19
c間は、連通孔18eがそれら連通孔16f及び19c
よりも径方向外側に位置しているため、仕切り板18及
び19が弾性体20の圧縮力により押し上げられて仕切
り板16と仕切り板18とが当接し且つ仕切り板18と
仕切り板19とが当接している状態では、非連通状態と
なる。
【0026】なお、各仕切り板16,17,18及び1
9は、金属等の剛体から構成されるとともに、支持弾性
体13及びダイアフラム15で囲まれた領域には、流体
が封入されている。そして、図1に示すように、仕切り
板16に形成された凹部16dと仕切り板18に形成さ
れた凹部18cとの間、並びに、仕切り板18に形成さ
れた凹部18dと仕切り板19に形成された凹部19b
との間には、圧電素子を上下方向に積層した円柱形の圧
電積層体25及び26が介在していて、これら圧電積層
体25及び26には、リード線27及びコネクタ28を
介して、外部から電圧の印加が可能になっている。
【0027】即ち、圧電積層体25及び26は、図6に
示すように、マイクロコンピュータやインタフェース回
路等から構成されたコントローラ30に接続されてい
て、このコントローラ30が実行する所定の演算処理の
結果に応じて、印加電圧がオン又はオフとなる。そし
て、コントローラ30には、エンジンの回転数を検出す
るエンジン回転数センサ31の出力が供給されていて、
コントローラ30は、供給されるエンジン回転数に基づ
いて、連通孔16c,円周溝16b及び連通孔17cを
通じての主流体室21及び副流体室22間の流体の移動
が追従できない程の高周波の振動がパワーユニットに発
生しているか否かを判定し、そのような高周波振動が発
生していなければ、圧電積層体25,26には電圧を印
加せず、そのような高周波振動が発生している場合に
は、圧電積層体25,26に電圧を印加するという印加
電圧の切り換え制御を実行する。
【0028】ここで、本実施例では、仕切り板16,1
7,18及び19が仕切り部材に対応し、それら仕切り
板16,17,18及び19によって仕切り壁が構成さ
れ、連通孔16f,18e,19c及び17dが仕切り
部材に形成された流路に対応し、弾性体20及び圧電積
層体25,26がアクチュエータに対応する。次に、本
実施例の作用を説明する。
【0029】コントローラ30は、エンジン回転数セン
サ31から供給されるエンジン回転数に基づいて、主流
体室21内の圧力が比較的低周波で変動していると判断
すると、圧電積層体25及び26に電圧を印加しない。
すると、仕切り板18及び19は、弾性体20の圧縮力
により押し上げられるから、仕切り板16及び18間の
隙間並びに仕切り板18及び19間の隙間がなくなり、
連通孔16f及び18e間並びに連通孔18e及び19
c間は非連通状態となる。
【0030】従って、主流体室21及び副流体室22間
は、連通孔16c,円周溝16b及び連通孔17cで構
成される比較的長くて狭い流路のみを介して通じること
になるため、図7の破線で示す特性が得られ、そして、
低周波領域では図7のa部に示すように高減衰作用が発
揮され、通常のエンジンシェイク等の振動の低減が図ら
れる。
【0031】そして、コントローラ30は、主流体室2
1内の圧力が、連通孔16c,円周溝16b及び連通孔
17cで構成される流路を通じての流体移動が追従でき
ない程度の高周波で振動していると判断すると、圧電積
層体25及び26に電圧を印加する。すると、圧電積層
体25及び26が上下に伸張することにより、仕切り板
18及び19が弾性体20の圧縮力に抗しつつ下方に移
動するため、仕切り板16及び18間の隙間並びに仕切
り板18及び19間の隙間が拡大して、連通孔16f及
び18e間の連通面積並びに連通孔18e及び19c間
の連通面積が拡大する。
【0032】この結果、主流体室21及び副流体室22
間は、連通孔16f,18e,19c及び17dで構成
される比較的広くて短い流路を介して通じることになる
ため、それら主流体室21及び副流体室22間での流体
の移動は比較的自由になり、図7の実線で示す特性が得
られ、そして、図7のb部に示すように高周波領域にお
ける高動バネ化が避けられ、車室内こもり音の低減等が
図られる。
【0033】図8乃至図10は、請求項2記載の発明の
一実施例を示す図であり、上記実施例と同様に、請求項
2記載の発明に係る防振支持装置を、車両用のパワーユ
ニット支持装置に適用したものである。図8は、この実
施例のパワーユニット支持装置10の構成を示す断面図
であるが、図1に示した上記実施例の構成と同等の部材
及び部位には、同じ符号を付し、その重複する説明は省
略する。
【0034】即ち、本実施例では、仕切り板18に形成
した凹部18dと、圧電積層体26の上端面との間に、
圧力センサ32を設け、その圧力センサ32の出力を、
図9に示すように、アンプ33と、ハイパスフィルタ3
4とを介して、コントローラ30に供給している。従っ
て、コントローラ30には、主流体室21内の圧力変動
の高周波成分が供給されることになる。
【0035】そして、コントローラ30は、その供給さ
れる圧力変動の高周波成分Pr に基づき、後述する所定
の演算処理を実行して、圧電積層体25及び26に対す
る印加電圧を決定し、その決定された印加電圧を出力す
る。図10は、コントローラ30のマイクロコンピュー
タ内で実行される処理の概要を示したフローチャートで
あり、以下、図10に従って本実施例の作用を説明す
る。
【0036】先ず、ステップ100において、圧力セン
サ32からアンプ33及びハイパスフィルタ34を介し
て供給される高周波成分Pr を読み込み、次いで、ステ
ップ101に移行して、その高周波成分Pr が、下限許
容値Pmin よりも小さいか否かを判定する。ここで、下
限許容値Pmin は、主流体室21内の圧力変動が、連通
孔16c,円周溝16b及び連通孔17cを通じての主
流体室21及び副流体室22間の流体移動が追従できな
い程の高周波成分を含んでいるか否かを判定できる値で
あり、従って、ステップ101の判定が「YES」の場
合には、連通孔16c,円周溝16b及び連通孔17c
を通じての流体の移動が可能であると判断できるから、
圧電積層体25及び26への印加電圧は不要であり、こ
のままステップ100に戻って上記処理を繰り返し実行
する。
【0037】しかし、ステップ101の判定が「NO」
の場合には、連通孔16c,円周溝16b及び連通孔1
7cを通じての流体の移動が不可能であると判断できる
から、ステップ102へ移行し、高周波成分Pr が、上
限許容値Pmax よりも大きいか否かを判定する。ここ
で、上限許容値Pmax は、主流体室21内の圧力変動の
周波数が、連通孔16f,18e及び19c間の連通面
積を最大にしなければ、流体の移動が不可能な程の高周
波成分を含んでいるか否かを判定できる値である。
【0038】従って、ステップ102の判定が「YE
S」の場合には、圧電積層体25及び26を最大伸張さ
せる必要があると判断できるから、ステップ103に移
行し、印加電圧VC を、印加可能な最大電圧Vmax に設
定する。そして、ステップ104へ移行し、圧電積層体
25及び26に設定された印加電圧VC を供給する。
【0039】すると、上述した請求項1記載の発明に対
応する実施例と同様に、圧電積層体25及び26が上下
に伸張するため、連通孔16f及び18e間の連通面積
並びに連通孔18e及び19c間の連通面積が拡大し、
主流体室21及び副流体室22間は、連通孔16f,1
8e,19c及び17dで構成される比較的広くて短い
流路を介して通じることになり、それら主流体室21及
び副流体室22間での流体の移動は比較的自由になり、
図7の実線で示す特性が得られ、そして、図7のb部に
示すように高周波領域における高動バネ化が避けられ、
車室内こもり音の低減等が図られる。
【0040】一方、ステップ102の判定が「NO」の
場合には、圧電積層体25及び26への電圧の印加は必
要ではあるが、最大電圧Vmax を印加しなくても、高動
バネ化が避けられると判断できる。そこで、ステップ1
05に移行して、高周波成分Pr に比例した印加電圧V
C を設定してからステップ104に移行し、その設定さ
れた印加電圧VC を圧電積層体25及び26に供給す
る。
【0041】すると、圧電積層体25及び26が伸張
し、仕切り板16及び18間の隙間並びに仕切り板18
及び19間の隙間が拡大するが、その隙間は、高周波成
分Pr に比例した印加電圧VC を設定していることか
ら、連通孔16f,18e及び19cを通じての流体移
動が可能となる範囲内での最低の隙間になる。このた
め、主流体室21及び副流体室22間での流体の移動は
可能であり、高周波領域における高動バネ化が避けられ
るし、さらには、低周波振動に対する減衰効果の劣化
を、最低限に抑えることができる。
【0042】これは、連通孔16f及び18e間の連通
部並びに連通孔18e及び19c間の連通部において減
衰効果が発揮されるからである。つまり、本実施例の構
成によれば、低周波特性の劣化を最小限に抑えつつ、高
周波領域における動バネ定数の極端な増大が避けられ
る。ここで、本実施例にあっては、圧力センサ32,ア
ンプ33及びハイパスフィルタ34によって、圧力変動
高周波成分抽出手段が構成される。
【0043】なお、特に図示はしないが、円周溝16b
内に電極板を配設するとともに、パワーユニット支持装
置10内に封入する流体を粘性可変流体とすれば、さら
に細かな制御を実行することも可能となる。図11乃至
図16は、請求項3記載の発明の一実施例を示す図であ
り、上記各実施例と同様に、請求項3記載の発明に係る
防振支持装置を、車両用のパワーユニット支持装置に適
用したものである。
【0044】先ず、構成を説明すると、図11は、パワ
ーユニット支持装置10の構成を示す断面図であって、
下端側が閉じられた円筒形の枠体40は、その下端中央
部に車体への取り付け用のボルト40aが設けられると
ともに、その枠体40の内側には、上側から、支持弾性
体13,プレート41,ヨーク42,プレート43及び
ダイアフラム15が、枠体40の上端開口部を内側にか
しめることによりかしめ止めされていて、プレート41
及び43の中央部には、それぞれ開口部41a及び43
aが形成されている。なお、支持弾性体13と、枠体4
0のかしめられた部分との間には、支持弾性体13の損
傷を防止するリング部材44が介在しており、また、プ
レート41,ヨーク42及びプレート43は、透磁率の
高い金属材料から形成されている。
【0045】ヨーク42の内側には、径方向外側から、
ボビン45aに巻かれたコイル45と、磁歪材料からな
り且つその内側がオリフィス47を構成する円筒体46
とが、軸心が垂直になるように配設され、円筒体46
は、その両端面がプレート41及び43に当接するとと
もに、その一方の開口部はプレート41の開口部41a
に連続し、他方の開口部はプレート43の開口部43a
に連続している。
【0046】なお、プレート41及び円筒体46の当接
部並びにプレート43及び円筒体46の当接部には、シ
ール48a,48bが取り付けられている。また、支持
弾性体13の上部には、パワーユニットへの取り付け用
のボルト50aを有するプレート50が加硫接着されて
いる。そして、プレート41はヨーク42とは非接触で
あり、従って、パワーユニットの静荷重は、プレート5
0,支持弾性体13,プレート41,円筒体46,プレ
ート43及び枠体40を介して、車体に支持されてい
る。
【0047】ここで、支持弾性体13及びプレート41
で囲まれた領域が主流体室21を構成し、ダイアフラム
15及びプレート43で囲まれた領域が副流体室22を
構成するとともに、それら主流体室21,副流体室22
及びオリフィス47内には、磁場によって粘度が変化す
る磁性流体が封入されている。従って、プレート41に
よって主流体室21が形成されていることから、円筒体
46は、主流体室21と直列の関係にある。
【0048】さらに、コイル45は、リード線27を介
して、図12に示すように、コントローラ30からの制
御電圧が供給可能になっていて、このコントローラ30
には、車速センサ51が検出した車速検出信号V,エン
ジン回転数センサ31が検出したエンジン回転数検出信
号N,パワーユニット支持装置10の配設位置における
パワーユニット側の上下方向の加速度を検出する加速度
センサ52の加速度検出信号d2 1 /dt2 及びパワ
ーユニット支持装置10の配設位置における車体側の上
下方向の加速度を検出する加速度センサ53の加速度検
出信号d2 2 /dt2 が供給されている。
【0049】そして、コントローラ30は、それら供給
される各検出信号に基づいて所定の演算処理を実行し
て、コイル45に供給する制御電圧を適宜制御し、パワ
ーユニットから車体に伝達される振動が最も低減される
状態を実現する。なお、支持弾性体13の拡張方向のバ
ネ定数は、オリフィス47に内在する磁性流体を質量と
した場合の共振周波数が、パワーユニットを構成するエ
ンジンが4気筒の場合にはアイドリング回転数の回転2
次成分周波数に、エンジンが6気筒の場合にはアイドリ
ング回転数の回転3次成分周波数に一致するように選定
されている。
【0050】図13は、コントローラ30内のマイクロ
コンピュータで実行される処理の概要を示したフローチ
ャートであり、以下、図13に従って本実施例の作用を
説明する。図13に示す処理は、エンジンを始動させた
直後に開始され、先ず、そのステップ200において車
速センサ51から供給される車速検出信号Vを読み込
み、ステップ201に移行して、その車速検出信号Vが
0であるか否かを判定して、車両が停車中であるか走行
中であるかを判断する。
【0051】このステップ201でV=0であると判定
された場合は、車両は停車中であって、比較的高周波の
アイドリング振動が発生していると判断できるから、ス
テップ202に移行し、コイル45に供給される制御電
圧をオフにする。すると、オリフィス47内の磁性流体
は、粘性の低い状態を維持するから、支持弾性体13の
弾性変形に伴う主流体室21の容積変動に素早く追従し
て、オリフィス47を通じての主流体室21及び副流体
室22間で流体が移動することができ、支持弾性体13
の拡張方向のバネ特性は働かず、従って、このパワーユ
ニット支持装置10は、図22の実線のa部に示したよ
うに低動バネ特性となり、アイドリング振動は車体側に
は伝達されない。
【0052】一方、ステップ201でV≠0であると判
定された場合は、車両は走行中であって、路面からの振
動入力に対してエンジンが振動し、その振動が支持弾性
体13を介して車体に伝達される現象である比較的低周
波のエンジンシェイクが発生していることが考えられる
ため、ステップ203に移行して、コイル45に一定値
の制御電圧を印加する。
【0053】すると、オリフィス47内の磁性流体に磁
場が与えられたことになるから、そのオリフィス47内
の磁性流体の粘度が高まり、オリフィス47を通じての
主流体室21及び副流体室22間での流体の移動に抵抗
が生じ、この結果、支持弾性体13の拡張方向のバネ特
性が発揮され、図22の破線のb部に示したように高動
バネ特性となり、エンジンシェイクが低減する。
【0054】そして、ステップ203の処理を行った
ら、ステップ204に移行し、エンジン回転数センサ3
1から供給されるエンジン回転数検出信号Nを読み込
み、ステップ205に移行し、そのエンジン回転数検出
信号Nを微分した回転数変化率の絶対値|dN/dt|
が、設定値βよりも大きいか否かを判定する。ここで、
設定値βは、車両が急加速状態であるため、加速時騒音
やこもり音が発生する高周波の振動がパワーユニットに
生じ、オリフィス47内の磁性流体が流動不可能なステ
ィック状態になっていることを検出できる加速度変化率
の設定値である。
【0055】従って、ステップ205の判定が「NO」
の場合は、加速時騒音等が発生するような急加速状態で
はなく、オリフィス47内の磁性流体はスティック状態
ではないと判断できるから、ステップ206以降の処理
を実行することなく、ステップ200に戻り、上述した
処理を繰り返し実行する。しかし、ステップ205の判
定が「YES」の場合は、オリフィス47内の磁性流体
がスティック状態であるため、このパワーユニット支持
装置10の動バネ定数が極端に高まり、パワーユニット
側の振動がほとんど低減されずに車体側に伝達されると
判断できる。
【0056】そこで、ステップ206に移行し、加速度
センサ52から供給される加速度検出信号d2 1 /d
2 を読み込み、次いでステップ207に移行し、加速
度センサ53から供給される加速度検出信号d2 2
dt2 を読み込み、ステップ208に移行する。ステッ
プ208では、それら加速度検出信号d2 1 /d
2 ,d2 2 /dt2 の差である相対加速度(d2
1 /dt2 −d2 2 /dt2 )を2回積分することに
より、パワーユニット支持装置10の配設位置における
パワーユニット及び車体間の相対変位(x1 −x2 )を
算出する。
【0057】そして、ステップ209に移行し、算出さ
れた相対変位(x1−x2 )と同振幅,同位相の変位が
円筒体46に生じるように、コイル45に制御電圧を供
給する。即ち、円筒体46は、磁歪材料で形成されてい
るため、これに対して磁場が与えられると、その磁場に
応じて伸張することができ、また、本実施例では、すで
にステップ203において一定の制御電圧が印加されて
いることから、ステップ209に到った時点では、円筒
体46は正負両方に伸縮することができる。
【0058】従って、パワーユニット側から図14
(a)に示すような入力振動が伝達されても、振動伝達
経路に配設された円筒体46が図14(b)に示すよう
にその入力振動を吸収するように伸縮するため、図14
(c)に示すように、車体側に伝達される振動が相殺さ
れる。この結果、図15の特性aに示すように、ステッ
プ205以降の処理を全く実行しない場合を示す図15
の特性bに比べて、高周波領域における低動バネ化が図
られるから、加速時騒音やこもり音が抑えられ、騒音レ
ベルが低下する。
【0059】このように、本実施例にあっては、停車時
のアイドリング振動、通常走行時のエンジンシェイク、
急加速時の高周波振動のいずれに対しても良好な防振特
性が発揮されるので、図16の特性aに示すように、パ
ワーユニット及び車体間に弾性体のみを介在させた単純
な支持装置の特性を示す図16の特性bに比べて、全て
の周波数に対して車室内の騒音レベルの低減が図られ
る。
【0060】ここで、本実施例では、円筒体46が磁歪
部材に対応し、コイル45が磁場発生手段に対応し、エ
ンジン回転数センサ31及びステップ204,205の
処理によってスティック状態検出手段が構成され、加速
度センサ52,53及びステップ206〜209の処理
によって磁場制御手段が構成される。なお、本実施例で
は、エンジン回転数センサ31が検出したエンジン回転
数検出値Nに基づいて、加速時騒音等が発生するような
急加速状態を検出しているが、例えば、クランク角を検
出するセンサを設ければ、その検出されたクランク角の
変化率から、そのような急加速状態を検出して、オリフ
ィス47内の磁性流体がスティック状態であるか否かを
判断することも可能である。
【0061】図17乃至図20は、請求項3記載の発明
の他の実施例を示す図であり、上記各実施例と同様に、
請求項3記載の発明に係る防振支持装置を、車両用のパ
ワーユニット支持装置に適用したものである。図17
は、パワーユニット支持装置10の構成を示す断面図で
あるが、図11に示した上記実施例と同等の部材及び部
位には、同じ符号を付し、その重複する説明は省略す
る。
【0062】即ち、車体への取り付け用のボルト60a
を有する枠体60と、円筒形の枠体61の下端部とは、
ボルト・ナットからなる締結具62により結合され、そ
の締結部には、下側から、ダイアフラム15,プレート
63及び弾性体64が挟み込まれて固定されている。ま
た、枠体61の上端部と、支持弾性体13の周縁部と
は、ボルト・ナットからなる締結具65により結合さ
れ、その締結部には、下側から、弾性体66及びプレー
ト67が挟み込まれて固定されている。
【0063】プレート67の中央部には、下方に突出し
且つ上下に連通した円筒部67aが形成され、その円筒
部67aの下端面が、円筒体46の上端面に当接し、主
流体室21とオリフィス47とは、その円筒部67a内
の通路67bを介して連通している。なお、本実施例に
おいても、支持弾性体13の拡張方向のバネ定数は、オ
リフィス47に内在する磁性流体を質量とした場合の共
振周波数が、パワーユニットを構成するエンジンが4気
筒の場合にはアイドリング回転数の回転2次成分周波数
に、エンジンが6気筒の場合にはアイドリング回転数の
回転3次成分周波数に一致するように選定されている。
【0064】そして、円筒体46は、ボビン45aに巻
かれたコイル45の内側に位置し、そのコイル45は、
周囲がヨーク42に、上下端はプレート68及び69に
よって覆われている。なお、プレート68及び69は、
ヨーク42と同様に透磁率の高い金属材料により形成さ
れるとともに、その中央部には、それぞれ開口部68a
及び69aが開口している。
【0065】さらに、プレート68の上面には、弾性体
66の下面中央部が加硫接着され、弾性体66の上面側
の領域が、第2主流体室70となっている。ここで、プ
レート67には、その平面図である図18に示すよう
に、通路67bを囲むように比較的広い連通孔67cが
形成されていて、従って、主流体室21と、第2主流体
室70とは、その連通孔67cを介して連通している。
【0066】一方、プレート69の下面側には、円筒形
に上方に突出した弾性体64の中央部上面が加硫接着さ
れている。なお、その弾性体64の中央部には、開口部
64aが開口している。また、プレート69の下面と、
弾性体64の上面との間には、そのプレート69を上方
に付勢するスプリング71が介在している。
【0067】さらに、主流体室21,第2主流体室7
0,副流体室22及びオリフィス47内には、磁性流体
が封入されるとともに、主流体室21内には、この主流
体室21内の磁性流体の液圧を検出する圧力センサ72
が配設され、その圧力センサ72の出力は、リード線7
3を介して、図19に示すように、コントローラ30に
供給されている。
【0068】そして、コントローラ30は、車速センサ
51から供給される車速検出信号V,エンジン回転数セ
ンサ31から供給されるエンジン回転数検出信号N及び
圧力センサ72から供給される圧力検出信号Pに基づ
き、所定の演算処理を実行して、コイル45に供給する
制御電圧を適宜制御し、パワーユニットから車体に伝達
される振動が最も低減される状態を実現する。
【0069】図20は、本実施例におけるコントローラ
30で実行される処理の概要を示すフローチャートであ
り、以下、図20に従って本実施例の作用を説明する。
なお、図13で説明した処理と同様の処理を実行するス
テップには、同じ番号を付し、その重複する説明は省略
する。本実施例では、ステップ205からステップ21
0に移行し、圧力センサ72から供給される圧力検出信
号Pを読み込み、次いで、ステップ211に移行して、
その圧力検出信号Pをハイパスフィルタで処理すること
により、高周波の液圧変動成分ΔPを求める。
【0070】そして、ステップ212に移行し、その液
圧変動成分ΔPに基づき、パワーユニット及び車体間の
相対変位に起因する主流体室21内の高周波の圧力変動
が、第2主流体室70の容積変動によって吸収されるよ
うに、コイル45に制御電圧を出力する。即ち、円筒体
46の下部は、プレート69を介してスプリング71に
より弾力的に支持されているため、コイル45によって
磁場が発生すると、円筒体46は、プレート67を基準
に下方に伸張し、それに伴って、プレート68が下方に
変位する。
【0071】プレート68が下方に変位すると、その上
面に加硫接着された弾性体66が下方に引っ張られるた
め、第2主流体室70の容積が変動する。つまり、オリ
フィス47を通じての流体の移動が追従できない程の高
周波の圧力変動が主流体室21内に生じても、その圧力
変動は、第2主流体室70の容積の変化により吸収され
るから、高周波領域における低動バネ化が図られ、加速
時騒音やこもり音が抑えられて騒音レベルが低下する。
【0072】このように、本実施例の構成であっても、
上述した請求項3記載の発明の一実施例と同様の作用効
果が得られる。ここで、本実施例にあっては、圧力セン
サ72及びステップ210〜212の処理によって磁場
制御手段が構成される。なお、上記実施例では、円筒体
46を磁歪材料で形成することにより、必要な伸縮や変
位を得ているが、このような伸縮は、圧電材料を利用し
ても得ることは可能である。
【0073】また、上記各実施例では、請求項1乃至3
記載の発明を車両用のパワーユニット支持装置に適用し
た場合について説明したが、これら発明の適用対象はそ
れに限定されるものではなく、パワーユニット以外の振
動体のための防振支持装置であってもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3記
載の発明によれば、高周波振動発生時における高動バネ
化が避けら、振動伝達率が低減するから、こもり音等が
抑えられて、騒音レベルが低下するという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例の構成を示す断
面図である。
【図2】仕切り板の底面図である。
【図3】仕切り板の底面図である。
【図4】仕切り板の底面図である。
【図5】仕切り板の底面図である。
【図6】実施例のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図7】周波数と動バネ定数,減衰との関係を示すグラ
フである。
【図8】請求項2記載の発明の一実施例の構成を示す断
面図である。
【図9】実施例のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図10】コントローラ内で実行される処理の概要を示
すフローチャートである。
【図11】請求項3記載の発明の一実施例の構成を示す
断面図である。
【図12】実施例のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図13】コントローラ内で実行される処理の概要を示
すフローチャートである。
【図14】入力振動,円筒体伸縮及び車体伝達振動を示
すグラフである。
【図15】周波数と動バネ定数との関係を示すグラフで
ある。
【図16】周波数と車室内騒音レベルとの関係を示すグ
ラフである。
【図17】請求項3記載の発明の他の実施例の構成を示
すグラフである。
【図18】プレートの平面図である。
【図19】実施例のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図20】コントローラ内で実行される処理の概要を示
すフローチャートである。
【図21】従来の防振支持装置の一例を示す断面図であ
る。
【図22】従来の防振支持装置における周波数と動バネ
定数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 パワーユニット支持装置
(防振支持装置) 13 支持弾性体 16,17,18,19 仕切り板(仕切り部材) 16f,18e,19c 連通孔(流路) 21 主流体室 22 副流体室 25,26 圧電積層体(アクチュエー
タ) 30 コントローラ 45 コイル 46 円筒体(磁歪部材) 47 オリフィス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体及び振動体間に介装される支持弾
    性体と、この支持弾性体と並列に構成され且つ前記支持
    体及び振動体間の相対変位により容積が変化する主流体
    室と、容積可変の副流体室と、隙間が拡縮する方向に相
    対変位可能に複数の仕切り部材を重ね合わせて構成され
    且つ前記主流体室及び副流体室間を仕切る仕切り壁と、
    前記複数の仕切り部材に形成され且つそれら仕切り部材
    間の隙間を介して互いに連通して前記主流体室及び副流
    体室間を連通させる流路と、前記主流体室,副流体室及
    び流路に封入された流体と、隙間が拡縮する方向に前記
    仕切り部材を変位させるアクチュエータと、を備えたこ
    とを特徴とする防振支持装置。
  2. 【請求項2】 主流体室内の圧力変動の高周波成分を抽
    出する圧力変動高周波成分抽出手段を設け、アクチュエ
    ータは、前記主流体室内の圧力変動の高周波成分に応じ
    て仕切り部材を変位させる請求項1記載の防振支持装
    置。
  3. 【請求項3】 支持体及び振動体間に介装される支持弾
    性体と、この支持弾性体と並列に構成され且つ前記支持
    体及び振動体間の相対変位により容積が変化する主流体
    室と、容積可変の副流体室と、前記主流体室と直列に配
    設され且つ前記主流体室及び副流体室間を通じるオリフ
    ィスを構成する磁歪部材と、この磁歪部材に対して磁場
    を発生する磁場発生手段と、前記主流体室,副流体室及
    びオリフィス内に封入された磁性流体と、前記オリフィ
    ス内の磁性流体がスティック状態であることを検出する
    スティック状態検出手段と、前記オリフィス内の磁性流
    体がスティック状態である時に前記支持体及び振動体間
    の相対変位を吸収する伸縮が前記磁歪部材に生じるよう
    に前記磁場発生手段を制御する磁場制御手段と、を備え
    たことを特徴とする防振支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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