JPH05177210A - 耐プレスしわ性の良好なほうろう用薄鋼板 - Google Patents

耐プレスしわ性の良好なほうろう用薄鋼板

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JPH05177210A
JPH05177210A JP4001467A JP146792A JPH05177210A JP H05177210 A JPH05177210 A JP H05177210A JP 4001467 A JP4001467 A JP 4001467A JP 146792 A JP146792 A JP 146792A JP H05177210 A JPH05177210 A JP H05177210A
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shaped recess
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Kazunori Osawa
一典 大澤
Makoto Imanaka
誠 今中
Toshiyuki Kato
俊之 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下記式で示される鋼板表面粗度の規則性を表
すパラメーターS値が少なくとも一方向について0.25以
下を示し、平均表面粗さRaが 2.0μm以上で、かつそ
の表面粗さを構成する微視的形態が、リング状の凹みに
よって構成され、しかもリング状の凹みの直径Dと隣り
合うリング状の凹みの中心点間距離Smとの関係Sm/
Dが 1.5以下を満足するような表面形態を有することを
特徴とする耐プレスしわ性の良好なほうろう用薄鋼板で
ある。 【数1】 【効果】 本発明の鋼板を使用すれば、バスタブ、流し
台の他いかなるプレス成形品においてもプレスしわ等の
欠陥の発生を回避することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐プレスしわ性が良好
なほうろう用薄鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ほうろうは美麗な表面と優れた耐蝕性を
有するため厨房器具、衛生器具、パネル、化学容器など
の広い範囲に用いられている。中でも厨房器具や浴槽な
どに使用される鋼板は優れた深絞り性が要求される。深
絞り性向上のためには、鋼板の機械的特性として高い延
性(El)と高いランクフォード(r値)が必要であ
る。
【0003】しかし、ほうろうがけ鋼板は、鋼板に釉薬
を塗布焼成して製造するが、焼成中に鋼板内に侵入した
水素が冷却中に鋼板と釉薬との境界に凝集し、その圧力
で釉薬をはじき飛ばす所謂“つまとび”が発生する。一
般に、この“つまとび”を防止する方法としては、酸素
含有量を高くして鋼中に介在物を多くしたり、Ti、B、
Nb、V等の炭化物、窒化物、硫化物を析出させる方法が
用いられていた。しかし、鋼中の介在物や析出物を多く
すると深絞り性が劣化する。したがって、深絞り性が要
求される用途でのほうろう用鋼板の製造には限界があっ
た。特に厨房器具の場合、多様化するニーズに応ずるた
め形状がより複雑化し、成形の困難な部品は溶接により
製造しているのが現状である。ところが、かかる溶接工
法では、工数が増えるだけでなく溶接部のほうろう密着
性や形状、泡欠陥等の問題があり、一体成形が可能なほ
うろう用冷延鋼板が望まれていた。
【0004】さて、実際のプレス成形においては、その
評価基準は従来用いられてきた鋼板の機械的特性(r
値、El値、n値)だけでは不十分である。このこと
は、鋼板表面粗度あるいは潤滑油等もプレス成形性に大
きな影響を及ぼすことで知られている。例えば、浴槽を
プレス加工する際、高粗度材の方が良好なプレス成形性
を示すことが経験的に知られている。
【0005】このプレス成形性に及ぼす鋼板表面粗度の
影響を究明した公知技術もいくつか提案されている。た
とえば、「塑性と加工」vol 3 No.14 (1962-3)では、高
粘度潤滑油の場合数μm程度の鋼板表面粗度で最も絞り
性が向上することを開示している。また、特公昭59-344
41号公報では、ロール表面粗度(Ra)と1インチ当り
のピーク数(PPI)とがそれぞれRa= 2.8(μ
m)、PPI= 226なるダルロールで調質圧延すること
より、塗装後外観性およびプレス加工性に優れる冷延鋼
板の調質圧延法が示されている。
【0006】これらの公知技術に共通することは、プレ
ス成形性を向上させるという点では優れた技術である
が、いずれも鋼板表面を規制しなくてはならないという
欠点があった。さらに、これらの公知技術は、任意の表
面粗度(Ra、PPI)を有し、かつプレス成形性にも
優れた冷延鋼板の製造に関して何等示唆を与えるもので
はない。
【0007】この他にプレス成形性と鋼板表面形態の関
係については、特開昭63−143271号公報と特開昭63−14
3272号公報に開示されているが、これらの公報で開示さ
れている「平均表面粗度Ra×平均谷間隔Lmv=2〜
100(150)μm2 」は基本的には特公昭59-34441号公報の
「ロール粗度Ra=2.8 、1インチ当たりのピーク数P
PI= 226」と何ら変わるものではない。またこれらの
発明ではたしかにプレス成形性、特に深絞り性は良好で
あるものの、従来検討もされていなかった図4に示した
ような洋風バスタブ、あるいは流し台等をプレスした際
に鋼板の流れ込み量が大きく、金型による拘束を受けな
い背もたれ部、あるいは壁部にオイルキャンやシワが発
生しやすいといった問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点を解決し、耐プレスしわ性の良好な
ほうろう用薄鋼板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式で示さ
れる鋼板表面粗度の規則性を表すパラメーターS値が少
なくとも一方向について0.25以下を示し、平均表面粗さ
Raが 2.0μm以上で、かつその表面粗さを構成する微
視的形態が、リング状の凹みによって構成され、しかも
リング状の凹みの直径Dと隣り合うリング状の凹みの中
心点間距離Smとの関係Sm/Dが 1.5以下を満足する
ような表面形態を有することを特徴とする耐プレスしわ
性の良好なほうろう用薄鋼板である。
【0010】
【数2】
【0011】
【作 用】本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、上述
の問題点を解決するに最適な鋼板表面粗度およびパター
ンを見出した。すなわち、レーザーを利用して圧延ロー
ルに規則性があり、表面粗さRa≧4μmの凹凸を形成
せしめ、このロールを用いて冷間圧延、調質圧延を施す
ことによって図1に示したような表面粗度をもった鋼板
が得られる。図1は鋼板の表面を模式的に示した拡大平
面図であり、1は鋼板、2はリング状凹部である。また
このRaと最適な粗度パターンとの組み合わせによって
従来の鋼板粗度形態で発生していたプレス成形時の欠陥
が解決されたのである。
【0012】次に本発明の基となった実験について以下
に説明する。表1に示した化学組成の板厚 1.6mmの冷延
鋼板をレーザーによりダル加工したスキンパスロールを
用いてスキンパス圧延し、各種試験を行った。この時の
レーザーダル加工方法を種々変化させることにより、
(1) 式のS値、表面粗さ、Raおよびリング状の凹みの
直径Dと隣り合うリング状の凹みの中心点間距離Smと
の関係Sm/Dを変化させたロールを得ることができ
る。
【0013】
【表1】
【0014】図2に限界絞り比(LDR)とS値との関
係について示した。また図3に、バスタブをプレス成形
した際にプレスしわが発生するかどうかを調べた結果を
示した。これらの結果からS値が0.25以下の場合におい
て良好なプレス成形性が得られ、さらに鋼板表面粗度パ
ターンとしてはRa≧2.0 で、かつSm/D≦ 1.5の場
合において欠陥の発生しない領域があることが判明し
た。
【0015】このプレスしわが改善された理由は定かで
はないがフランジの流れ込みが効果的に抑制されたため
と考えられる。次に本発明で鋼板表面の各特性値を限定
した理由について以下に説明する。 表面粗度の規則性を表すパラメーター:S S値を0.25以下とした理由は、S値が0.25超では優れた
プレス成形性を得ることができないためであることか
ら、本発明ではS値を0.25以下とした。 平均表面粗さ:Ra Raが 2.0μm未満では、プレス加工時のしわ欠陥を回
避することができず、しわ押さえ圧を通常よりも高くし
たり、ブランキング量を大きくして見掛け上のしわ押さ
え力を大きくしなければならなくなることから、本発明
ではRaを 2.0μm以上とした。 Sm/D リング状の凹みの直径(D)とその中心点間距離(S
m)の比を 1.5以下とした理由は、 1.5超の場合には平
坦部の占める面積が広くなり、Ra≧ 2.0μmの高い平
均表面粗度を得るのが困難となる他、プレス油のトラッ
プサイトがなくなり、プレス成形性を損ねる他、プレス
成形時にオイルキャン、プレスしわが発生しやすくなる
ことから、本発明ではSm/Dを 1.5以下とした。
【0016】
【実施例】表2に示したような連続鋳造スラブを常法の
熱延および冷延を施した後、連続焼鈍した板厚 1.8mmの
冷延鋼板に表3に示したような表面粗度の圧延ロールを
用い、圧下率 1.5%のスキンパス圧延を行った。その結
果、本発明の鋼板表面粗度を持った鋼板においては、い
ずれもプレス成形時においてプレスしわの発生は認めら
れず、良好なプレス成形性をもった鋼板であることが判
明した。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明の鋼板を使用すれば、バスタブ、
流し台の他いかなるプレス成形品においてもプレスしわ
等の欠陥の発生を回避することが可能である。また従
来、このような欠陥が発生するような危険性のある場合
には、通常よりも高いしわ押さえ圧にする方法、あるい
は鋼板をブランキングする際に比較的大きめに製品取り
し、見掛け上のしわ押さえ力を高くする方法などを適用
していた。本発明鋼板を採用すればこのような製造条件
を変える必要はなく、また鋼板の歩留り性を向上させる
ことができる。
【0020】さらに本発明鋼板は表面粗度を通常のほう
ろう用鋼板よりも非常に高くしてあるので、ほうろう密
着性の観点からも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼板の表面を模式的に示した拡大平面
図である。
【図2】限界絞り比(LDR)と規則性パラメーター
(S値)との関係を示す図である。
【図3】プレス加工時におけるプレスしわ発生状態にお
よぼすRaとSm/Dの関係を示す図である。
【図4】バスタブ、流し台のプレス時に発生するプレス
しわを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 リング状凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式で示される鋼板表面粗度の規則性
    を表すパラメーターS値が少なくとも一方向について0.
    25以下を示し、平均表面粗さRaが 2.0μm以上で、か
    つその表面粗さを構成する微視的形態が、リング状の凹
    みによって構成され、しかもリング状の凹みの直径Dと
    隣り合うリング状の凹みの中心点間距離Smとの関係S
    m/Dが 1.5以下を満足するような表面形態を有するこ
    とを特徴とする耐プレスしわ性の良好なほうろう用薄鋼
    板。 【数1】
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101411835B1 (ko) * 2012-05-17 2014-06-25 부산대학교 산학협력단 액화천연가스 저장탱크의 멤브레인 금속판, 1차 방벽 및 액화천연가스 저장탱크

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63143272A (ja) * 1986-12-04 1988-06-15 Kawasaki Steel Corp プレス成形性とほうろう密着性に優れたほうろう鋼板の製造方法
JPS63171201A (ja) * 1987-01-08 1988-07-15 Kawasaki Steel Corp 高い塗装艶消し性を有する塗装用金属板とその製造方法及び艶消し塗装金属板

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