JPH05177788A - 積層シートとそれを貼った成形体 - Google Patents
積層シートとそれを貼った成形体Info
- Publication number
- JPH05177788A JPH05177788A JP3360293A JP36029391A JPH05177788A JP H05177788 A JPH05177788 A JP H05177788A JP 3360293 A JP3360293 A JP 3360293A JP 36029391 A JP36029391 A JP 36029391A JP H05177788 A JPH05177788 A JP H05177788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- laminated sheet
- laminated
- sheets
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明または半透明の層の下に鮮明なエンボス
を有する積層シートに関し、美観とその維持性、および
成形性を同時に改善する。 【構成】 非晶質ポリエチレンテレフタレートのシート
11を上層とし、塩化ビニルシート12を下層として、
接合面となるシート12の上面をエンボス面12aとす
るとともに、紫外線硬化型接着剤13によって両シート
11・12を接合した。
を有する積層シートに関し、美観とその維持性、および
成形性を同時に改善する。 【構成】 非晶質ポリエチレンテレフタレートのシート
11を上層とし、塩化ビニルシート12を下層として、
接合面となるシート12の上面をエンボス面12aとす
るとともに、紫外線硬化型接着剤13によって両シート
11・12を接合した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床や装飾壁・化粧板、
およびテーブルトップなどとして使用すべく複数層のシ
ート類を接合してなる積層シートと、それを貼りつけた
成形体とに関するものである。
およびテーブルトップなどとして使用すべく複数層のシ
ート類を接合してなる積層シートと、それを貼りつけた
成形体とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】化粧板などに用いられる積層シートのう
ち最近のものには、透明(半透明のものを含む。以下も
同じ)な表面層の下に凹凸模様(すなわちエンボス)の
見えるものがある。表面が平滑でありながら、内部の模
様は平面的でないため、深みのある美観をともなう高級
な板材として使用される。このような積層シートは、た
とえば実開昭56−69435号公報に開示されてお
り、上面にエンボスが施された下層シートの上に、透明
な上層シートが熱圧積層されている。
ち最近のものには、透明(半透明のものを含む。以下も
同じ)な表面層の下に凹凸模様(すなわちエンボス)の
見えるものがある。表面が平滑でありながら、内部の模
様は平面的でないため、深みのある美観をともなう高級
な板材として使用される。このような積層シートは、た
とえば実開昭56−69435号公報に開示されてお
り、上面にエンボスが施された下層シートの上に、透明
な上層シートが熱圧積層されている。
【0003】こうした従来の積層シートでは、エンボス
面のある下層シートに対し、エンボスをくずさぬように
上層シートを熱圧する必要があり、そのため、上層シー
トが下層シートよりも軟らかくなければならず、上層シ
ートの表面に十分な耐摩耗性を付与することができない
−などの不都合があった。
面のある下層シートに対し、エンボスをくずさぬように
上層シートを熱圧する必要があり、そのため、上層シー
トが下層シートよりも軟らかくなければならず、上層シ
ートの表面に十分な耐摩耗性を付与することができない
−などの不都合があった。
【0004】そこで本発明者らは、上下の二層を紫外線
硬化型接着剤によって接合した積層シートを発明し、す
でに特許出願(特願平3−321167号)を行った。
その発明によると、上下の二層を、加熱・圧着によら
ず、紫外線硬化型接着剤を介して接合する(紫外線を照
射することにより同接着剤が硬化する)ため、シートを
高温度にする必要がない。つまり、例えばエンボス面の
あるシートよりもそれに接する相手側のシートが高硬度
であってもそのエンボスがくずれないので、各層シート
の材質を、耐久性(耐摩耗性を含む)や美観など使用上
の要望に合わせて選定することができる。また、この発
明の積層シートは、長尺製品とすることも難しくない。
硬化型接着剤によって接合した積層シートを発明し、す
でに特許出願(特願平3−321167号)を行った。
その発明によると、上下の二層を、加熱・圧着によら
ず、紫外線硬化型接着剤を介して接合する(紫外線を照
射することにより同接着剤が硬化する)ため、シートを
高温度にする必要がない。つまり、例えばエンボス面の
あるシートよりもそれに接する相手側のシートが高硬度
であってもそのエンボスがくずれないので、各層シート
の材質を、耐久性(耐摩耗性を含む)や美観など使用上
の要望に合わせて選定することができる。また、この発
明の積層シートは、長尺製品とすることも難しくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本発明者ら
の発明による前掲の積層シートについて、下記の点で改
善の要望が生じた。すなわち、イ ) 表面層は、内部の凹凸模様を明瞭にして美観を増す
ために、透明度が高くてツヤがあるものが好ましい。さ
らに、その美観を永く保つために、汚れたり割れたり、
あるいは薬品類に冒されたりしにくいものがよい。
の発明による前掲の積層シートについて、下記の点で改
善の要望が生じた。すなわち、イ ) 表面層は、内部の凹凸模様を明瞭にして美観を増す
ために、透明度が高くてツヤがあるものが好ましい。さ
らに、その美観を永く保つために、汚れたり割れたり、
あるいは薬品類に冒されたりしにくいものがよい。
【0006】ハ) 美観にすぐれた積層シートであれば、
床や壁だけでなくテーブルトップや各種のラック(棚)
・キャビネット(箱)などにも使用したい。そのために
は、曲面上にも美観を損ねずに貼りつけられるものでな
ければならない。
床や壁だけでなくテーブルトップや各種のラック(棚)
・キャビネット(箱)などにも使用したい。そのために
は、曲面上にも美観を損ねずに貼りつけられるものでな
ければならない。
【0007】上記イ)を満たす表面層の材料としてPET
(ポリエチレンテレフタレート)があるが、通常のPE
T(二軸延伸型のPET)では、上記ハ)の要望を満たす
ことが難しい。そのようなPETは、伸びが少なく、一
般的な成形温度において適度な柔軟性を有しないことな
どを理由として、積層シートとしたのちに曲げ成形を施
すとシワを生じたりするからである。
(ポリエチレンテレフタレート)があるが、通常のPE
T(二軸延伸型のPET)では、上記ハ)の要望を満たす
ことが難しい。そのようなPETは、伸びが少なく、一
般的な成形温度において適度な柔軟性を有しないことな
どを理由として、積層シートとしたのちに曲げ成形を施
すとシワを生じたりするからである。
【0008】本発明の目的は、前掲の積層シートについ
て上記イ)・ハ)の要望をともに満たすよう改善し、さら
に、その改善されたシートを表面に貼った成形体を、テ
ーブルトップやラックなどとして提供することである。
て上記イ)・ハ)の要望をともに満たすよう改善し、さら
に、その改善されたシートを表面に貼った成形体を、テ
ーブルトップやラックなどとして提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の積層シートは、非晶質ポリエチレンテレフタレート
(以下、アモルファスPETという)のシートを上層と
し、塩化ビニル(以下、PVCという)シートを下層と
して、接合面である内側面(つまり、アモルファスPE
Tシートの下面またはPVCシートの上面)の少なくと
も一方にエンボスを施すとともに、紫外線硬化型接着剤
によって両シートを接合したことを特徴とする。
の積層シートは、非晶質ポリエチレンテレフタレート
(以下、アモルファスPETという)のシートを上層と
し、塩化ビニル(以下、PVCという)シートを下層と
して、接合面である内側面(つまり、アモルファスPE
Tシートの下面またはPVCシートの上面)の少なくと
も一方にエンボスを施すとともに、紫外線硬化型接着剤
によって両シートを接合したことを特徴とする。
【0010】請求項2の成形体は、上記(請求項1)の
積層シートを、アモルファスPETシートを外向き(P
VCシートを次記基材の側)にし、曲面部分を含む基材
の表面に沿わせて成形し、かつその表面上に貼り合わせ
たものである。
積層シートを、アモルファスPETシートを外向き(P
VCシートを次記基材の側)にし、曲面部分を含む基材
の表面に沿わせて成形し、かつその表面上に貼り合わせ
たものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1の積層シートは、表面の層を
透過してその下のエンボス模様が見えるため、深みのあ
る美観を発揮するが、表面層がアモルファスPETシー
トであることから、その美観がとくに顕著である。通常
のPET(前述の二軸延伸型のもの)と同様にアモルフ
ァスPETは、たとえばPVCやOPSに比べても、透
明性や光沢性(ツヤ)が格段にすぐれているからであ
る。したがって、内部の凹凸模様がひときわ明瞭に観察
されるなど、視覚的な高級感が一層増幅される。アモル
ファスPETはまた、耐汚染性(汚れにくいこと)や耐
薬品性(化学的に冒されにくいこと)にすぐれているた
め、表面が常に美しく保たれる。耐衝撃性が高いゆえ割
れにくいことも、本来の美観の永続性を助長する。な
お、アモルファスPETが無臭性であることも、密閉性
の高い室内での適用に際して好都合である。
透過してその下のエンボス模様が見えるため、深みのあ
る美観を発揮するが、表面層がアモルファスPETシー
トであることから、その美観がとくに顕著である。通常
のPET(前述の二軸延伸型のもの)と同様にアモルフ
ァスPETは、たとえばPVCやOPSに比べても、透
明性や光沢性(ツヤ)が格段にすぐれているからであ
る。したがって、内部の凹凸模様がひときわ明瞭に観察
されるなど、視覚的な高級感が一層増幅される。アモル
ファスPETはまた、耐汚染性(汚れにくいこと)や耐
薬品性(化学的に冒されにくいこと)にすぐれているた
め、表面が常に美しく保たれる。耐衝撃性が高いゆえ割
れにくいことも、本来の美観の永続性を助長する。な
お、アモルファスPETが無臭性であることも、密閉性
の高い室内での適用に際して好都合である。
【0012】そしてこの積層シートは、成形が容易であ
るため、美観を損なわずに(つまりシワを発生せず、透
明度を低下させずに)三次元的な曲面にすることが可能
である。これは、下層のPVCシートと一体に、上層の
アモルファスPETシートが容易に曲面状に成形される
ことがその理由であって、アモルファスPETが、a)通
常のPETに比べてガラス転位点温度が低く、接合され
ているPVCシートの成形温度に近いこと、b)加熱成形
に必要な柔軟性をもつ温度範囲が広いこと−に基づ
き、成形時に十分な伸びを発揮するからである。したが
ってこの積層シートは、テーブルトップやラック・キャ
ビネットなど、曲面を含む物の表面に貼りつけることも
容易である。
るため、美観を損なわずに(つまりシワを発生せず、透
明度を低下させずに)三次元的な曲面にすることが可能
である。これは、下層のPVCシートと一体に、上層の
アモルファスPETシートが容易に曲面状に成形される
ことがその理由であって、アモルファスPETが、a)通
常のPETに比べてガラス転位点温度が低く、接合され
ているPVCシートの成形温度に近いこと、b)加熱成形
に必要な柔軟性をもつ温度範囲が広いこと−に基づ
き、成形時に十分な伸びを発揮するからである。したが
ってこの積層シートは、テーブルトップやラック・キャ
ビネットなど、曲面を含む物の表面に貼りつけることも
容易である。
【0013】そのほか、上層のアモルファスPETシー
トと下層のPVCシートとが加熱・圧着によらず、紫外
線硬化型接着剤をはさみ紫外線を照射されることによっ
て接合されているために、両シート間の硬度の関係に拘
わらずエンボスがくずされていないこと、あるいは両シ
ートに硬度的な制約がないことなどの利点もある。
トと下層のPVCシートとが加熱・圧着によらず、紫外
線硬化型接着剤をはさみ紫外線を照射されることによっ
て接合されているために、両シート間の硬度の関係に拘
わらずエンボスがくずされていないこと、あるいは両シ
ートに硬度的な制約がないことなどの利点もある。
【0014】請求項2の成形体は、テーブルトップやラ
ック・キャビネット等として製品化すべく、基材の表面
に上記(請求項1)の積層シートを貼りつけたものであ
る。この成形体の製造は、たとえば、あらかじめ形を整
えた基材表面に接着剤を塗布し、その上に積層シートを
置いて真空成形や圧空成形などを施すことにより、積層
シートの成形と基材への接着(貼り合わせ)とを同時に
行えばよい。基材の表面に曲面部分が含まれているにも
拘わらず、上記のように積層シートが成形容易なため、
基材・積層シート間はぴったりと重ね合わされ、外表面
にシワが生じることもない。
ック・キャビネット等として製品化すべく、基材の表面
に上記(請求項1)の積層シートを貼りつけたものであ
る。この成形体の製造は、たとえば、あらかじめ形を整
えた基材表面に接着剤を塗布し、その上に積層シートを
置いて真空成形や圧空成形などを施すことにより、積層
シートの成形と基材への接着(貼り合わせ)とを同時に
行えばよい。基材の表面に曲面部分が含まれているにも
拘わらず、上記のように積層シートが成形容易なため、
基材・積層シート間はぴったりと重ね合わされ、外表面
にシワが生じることもない。
【0015】そして、積層シートには上記のとおりすぐ
れた美観とその持続性が備わっているため、当然なが
ら、この成形体も外観に秀でている。
れた美観とその持続性が備わっているため、当然なが
ら、この成形体も外観に秀でている。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すもので、同
(a)は積層シート10を表面に貼った成形体1の断面
図、同(b)はそのb部の拡大図である。テーブルトップ
として製品化する前の半製品であるこの成形体1は、M
DF(ミューチャルデンシティファイバー。パーチクル
ボードの高級品)によって周囲に曲面(三次元曲面)部
分をもたせて台板状に製作した基材20と、別途に製造
した積層シート10とを図のように貼り合わせてなるも
のである。以下、まずは接着剤シート10の構成を示
し、つづいてそのシート10の製造方法、および基材2
0上への成形・接着方法について説明する。
(a)は積層シート10を表面に貼った成形体1の断面
図、同(b)はそのb部の拡大図である。テーブルトップ
として製品化する前の半製品であるこの成形体1は、M
DF(ミューチャルデンシティファイバー。パーチクル
ボードの高級品)によって周囲に曲面(三次元曲面)部
分をもたせて台板状に製作した基材20と、別途に製造
した積層シート10とを図のように貼り合わせてなるも
のである。以下、まずは接着剤シート10の構成を示
し、つづいてそのシート10の製造方法、および基材2
0上への成形・接着方法について説明する。
【0017】積層シート10は、基材20に貼りつける
前は高級床材などにも適用できる平板状のもので、透明
層の内部にエンボス模様があって特有の美観を呈し、し
かもその美観が長期間維持されるようにした製品であ
る。図1(b)のように、この積層シート10はつぎの三
層により構成している。
前は高級床材などにも適用できる平板状のもので、透明
層の内部にエンボス模様があって特有の美観を呈し、し
かもその美観が長期間維持されるようにした製品であ
る。図1(b)のように、この積層シート10はつぎの三
層により構成している。
【0018】シート11: 透明なアモルファスPET
シート(電気化学工業(株)製のA−PET(商標))
で、厚さは25μm シート12: パール色のPVCシートシートで、可塑
剤は10PHR、厚さは0.15mm。シート11との
接合面である上面に、このシート12のカレンダ成形の
際に形成したエンボス面12aを有している。
シート(電気化学工業(株)製のA−PET(商標))
で、厚さは25μm シート12: パール色のPVCシートシートで、可塑
剤は10PHR、厚さは0.15mm。シート11との
接合面である上面に、このシート12のカレンダ成形の
際に形成したエンボス面12aを有している。
【0019】接着剤13: 透明の紫外線硬化型ウレタ
ン・アクリレート系樹脂。
ン・アクリレート系樹脂。
【0020】こうした構成により、積層シート10は、
表面側(シート11の上)から観察する場合、透明なシ
ート11の下にエンボス面12aの凹凸が見えて美し
い。シート11と同12と間の接合を上記のような接着
剤13によって行ったので、連続的な製造(後述)も容
易なうえ、事前に形成しておいたエンボス面12aの凹
凸模様が、接合後も全くくずれず鮮明である。とくに、
上層のシート11がアモルファスPETであることか
ら、その透明度やツヤに基づいて美観が卓越しているほ
か、汚れにくく、油やアルコール・酸・アルカリにも冒
されにくい。
表面側(シート11の上)から観察する場合、透明なシ
ート11の下にエンボス面12aの凹凸が見えて美し
い。シート11と同12と間の接合を上記のような接着
剤13によって行ったので、連続的な製造(後述)も容
易なうえ、事前に形成しておいたエンボス面12aの凹
凸模様が、接合後も全くくずれず鮮明である。とくに、
上層のシート11がアモルファスPETであることか
ら、その透明度やツヤに基づいて美観が卓越しているほ
か、汚れにくく、油やアルコール・酸・アルカリにも冒
されにくい。
【0021】図2(a)・(b)は、積層シート10および
成形体1の製造方法をそれぞれ模式的に示す図面であ
る。まず積層シート10は、同(a)のプロセスにより下
記のようにして製造する。
成形体1の製造方法をそれぞれ模式的に示す図面であ
る。まず積層シート10は、同(a)のプロセスにより下
記のようにして製造する。
【0022】1) リール11Rに巻いた帯状のシート1
1と、リール12Rに巻いた同様のシート12とを図の
ように配置し、先方を巻取りリール10R上に巻き取る
ことにより双方を連続的に図の右方へ搬送する。シート
11・12の双方を一対のピンチロール17の間に通
し、ここで両者を重ね合わせるが、その際にシート12
のエンボス面12aが内側(つまりシート11に接する
側)となるよう、リール12Rの向きを設定しておく。
1と、リール12Rに巻いた同様のシート12とを図の
ように配置し、先方を巻取りリール10R上に巻き取る
ことにより双方を連続的に図の右方へ搬送する。シート
11・12の双方を一対のピンチロール17の間に通
し、ここで両者を重ね合わせるが、その際にシート12
のエンボス面12aが内側(つまりシート11に接する
側)となるよう、リール12Rの向きを設定しておく。
【0023】2) 上記によって連続的に移動するシート
11およびシート12を、順次つぎの工程を施すことに
より接合する。まず、ピンチロール17よりも上流側
の支持ロール16上を通るシート12に対し、エンボス
面12a上に塗布機15にて紫外線硬化型接着剤13を
塗布する。上記のとおりピンチロール17の間でシー
ト11とシート12とを重ね合わせ、軽く圧下する。
接着剤13をはさんで一つになったシート11・12
を、紫外線照射装置18内に通す。透明なシート11の
上から約80W/cmの強さで紫外線を照射することに
より、接着剤13が硬化して接合が完了し、積層シート
10を得る。
11およびシート12を、順次つぎの工程を施すことに
より接合する。まず、ピンチロール17よりも上流側
の支持ロール16上を通るシート12に対し、エンボス
面12a上に塗布機15にて紫外線硬化型接着剤13を
塗布する。上記のとおりピンチロール17の間でシー
ト11とシート12とを重ね合わせ、軽く圧下する。
接着剤13をはさんで一つになったシート11・12
を、紫外線照射装置18内に通す。透明なシート11の
上から約80W/cmの強さで紫外線を照射することに
より、接着剤13が硬化して接合が完了し、積層シート
10を得る。
【0024】以上によってリール10A上に得られる帯
状の積層シート10を、成形体1の大きさに合わせてカ
ットしたのち、さらにそれを図2(b)の真空プレス工程
によって基材20上に成形し接着する。同工程は以下の
ように行う。
状の積層シート10を、成形体1の大きさに合わせてカ
ットしたのち、さらにそれを図2(b)の真空プレス工程
によって基材20上に成形し接着する。同工程は以下の
ように行う。
【0025】3) あらかじめMDFによって製作した基
材20を、ベースプレート31の中央にある載置台31
a上にセットし、その表面上に接着剤25を塗布する。
接着剤25としては、ウレタンアクリルを主成分とした
二液型の水性接着剤(コニシ(株)製のCVC45L(商
標))を、エアスプレーガンにて使用(5g/尺角)す
る。なおベースプレート31は、図のように一段高くな
った載置台31aを中央部分に有するほか、その回りに
複数個の排気口31bを備え、周囲に枠板31cが取り
付けられたものである。
材20を、ベースプレート31の中央にある載置台31
a上にセットし、その表面上に接着剤25を塗布する。
接着剤25としては、ウレタンアクリルを主成分とした
二液型の水性接着剤(コニシ(株)製のCVC45L(商
標))を、エアスプレーガンにて使用(5g/尺角)す
る。なおベースプレート31は、図のように一段高くな
った載置台31aを中央部分に有するほか、その回りに
複数個の排気口31bを備え、周囲に枠板31cが取り
付けられたものである。
【0026】4) 接着剤25の塗布された基材20の上
に、上記の積層シート10を広げて重ねる。透明のシー
ト11を外向きにするために、PVCのシート12の側
を基材20側(下向き)とする。
に、上記の積層シート10を広げて重ねる。透明のシー
ト11を外向きにするために、PVCのシート12の側
を基材20側(下向き)とする。
【0027】5) 鉄板の下にゴム製のエアバッグ32a
を取り付けた上板32を、積層シート10や基材20・
ベースプレート31に対し上から圧下するとともに、排
気口31bから空気を抜くという真空プレス法によっ
て、基材20上へのシート10の成形・接着を同時に行
う。この真空プレスの条件は、 エアバッグ32aの温度: 60℃(333K) 圧下の時間 : 150秒 圧下の圧力 : 35kg/cm2(3.4M
Pa) 排気後の圧力 : ゲージ圧で−730mmH
g(−97kPa) 積層シート10は、シート11・12および接着剤13
がいずれも柔軟であって成形性に富み、したがって全体
として三次元曲面にプレス成形することも容易であるた
め、上記3)〜5)の工程により、美観を何ら損なうことな
く基材20上に一体化させられて、成形体1ができあが
る。
を取り付けた上板32を、積層シート10や基材20・
ベースプレート31に対し上から圧下するとともに、排
気口31bから空気を抜くという真空プレス法によっ
て、基材20上へのシート10の成形・接着を同時に行
う。この真空プレスの条件は、 エアバッグ32aの温度: 60℃(333K) 圧下の時間 : 150秒 圧下の圧力 : 35kg/cm2(3.4M
Pa) 排気後の圧力 : ゲージ圧で−730mmH
g(−97kPa) 積層シート10は、シート11・12および接着剤13
がいずれも柔軟であって成形性に富み、したがって全体
として三次元曲面にプレス成形することも容易であるた
め、上記3)〜5)の工程により、美観を何ら損なうことな
く基材20上に一体化させられて、成形体1ができあが
る。
【0028】以上、一つの実施例を紹介したが、そのほ
か本発明は下記のように実施することもできる。
か本発明は下記のように実施することもできる。
【0029】a) 紹介した実施例ではPVCシート12
の上面にエンボス面12aがあったが、アモルファスP
ETシート11の下面にエンボスが施されていてもよ
い。その場合も、その面で光が乱反射したり下層のシー
ト12の図柄等が不均一に屈折したりして、やはり美観
がすぐれる。
の上面にエンボス面12aがあったが、アモルファスP
ETシート11の下面にエンボスが施されていてもよ
い。その場合も、その面で光が乱反射したり下層のシー
ト12の図柄等が不均一に屈折したりして、やはり美観
がすぐれる。
【0030】b) アモルファスPETシートやPVCシ
ート等の具体的材質や配合・色あいなど、詳細な仕様が
実施例のものに限らないことは言うまでもない。
ート等の具体的材質や配合・色あいなど、詳細な仕様が
実施例のものに限らないことは言うまでもない。
【0031】c) 本発明の積層シート(請求項1)は、
タイル状の床材として製品化することも可能である。そ
の際、PVCシートのさらに下層に、別のシートや板状
の充填層などを積層させるのもよい。
タイル状の床材として製品化することも可能である。そ
の際、PVCシートのさらに下層に、別のシートや板状
の充填層などを積層させるのもよい。
【0032】d) 成形体(請求項2)をなす基材の材質
等についても、実施例のものには限定されない。
等についても、実施例のものには限定されない。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1の積層シートにはつぎ
の効果がある。すなわち、 1) 美観をもたらすための二層のシートが加熱・圧着に
よらずに接合されているために、各シートに高い硬度や
耐摩耗性などを付与しながらも製造時にエンボスのくず
れるおそれがない。つまり、容易に製造されて、しかも
エンボスが鮮明である。
の効果がある。すなわち、 1) 美観をもたらすための二層のシートが加熱・圧着に
よらずに接合されているために、各シートに高い硬度や
耐摩耗性などを付与しながらも製造時にエンボスのくず
れるおそれがない。つまり、容易に製造されて、しかも
エンボスが鮮明である。
【0034】2) 上層がアモルファスPETであるた
め、その透明性等に基づいて美観がとくに顕著なうえ、
耐汚染性・耐薬品性・耐衝撃性によりその美観が長期間
維持される。
め、その透明性等に基づいて美観がとくに顕著なうえ、
耐汚染性・耐薬品性・耐衝撃性によりその美観が長期間
維持される。
【0035】3) 成形が容易であるため、シワを発生し
たり透明度を低下させたりせずに、美観を保ったまま、
曲面にすることができる。
たり透明度を低下させたりせずに、美観を保ったまま、
曲面にすることができる。
【0036】また請求項2の成形体は、上記のような積
層シートを表面に貼りつけたものなので、美観とその維
持性にすぐれ、かつ製造容易であるために、テーブルト
ップやラック・キャビネット等として製品とするのに極
めて好適である。
層シートを表面に貼りつけたものなので、美観とその維
持性にすぐれ、かつ製造容易であるために、テーブルト
ップやラック・キャビネット等として製品とするのに極
めて好適である。
【図1】本発明の一実施例を示すもので、図1(a)は積
層シート10を表面に貼った成形体1の断面図、同(b)
は同(a)のb部拡大図である。
層シート10を表面に貼った成形体1の断面図、同(b)
は同(a)のb部拡大図である。
【図2】図2(a)は、図1の積層シート10の製造方法
を示す模式図で、同(b)は、そのシート10を使っての
成形体1の製造方法を示す模式図である。
を示す模式図で、同(b)は、そのシート10を使っての
成形体1の製造方法を示す模式図である。
1 成形体 10 積層シート 11 アモルファスPET(非晶質ポリエチレンテレフ
タレート)シート 12 PVC(塩化ビニル)シート 12a エンボス面 13 紫外線硬化型接着剤 20 基材
タレート)シート 12 PVC(塩化ビニル)シート 12a エンボス面 13 紫外線硬化型接着剤 20 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/36 33/00 7141−4F
Claims (2)
- 【請求項1】 非晶質ポリエチレンテレフタレートのシ
ートを上層とし、塩化ビニルシートを下層として、接合
面である内側面の少なくとも一方にエンボスを施すとと
もに、紫外線硬化型接着剤によって両シートを接合した
ことを特徴とする積層シート。 - 【請求項2】 請求項1に記載の積層シートを、上記の
非晶質ポリエチレンテレフタレートのシートを外向きに
し、曲面部分を含む基材の表面に沿わせて成形し、かつ
その表面上に貼り合わせたことを特徴とする積層シート
を貼った成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3360293A JP2553982B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 積層シートとそれを貼った成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3360293A JP2553982B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 積層シートとそれを貼った成形体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05177788A true JPH05177788A (ja) | 1993-07-20 |
| JP2553982B2 JP2553982B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=18468773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3360293A Expired - Fee Related JP2553982B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 積層シートとそれを貼った成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2553982B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1110817A (ja) * | 1997-04-28 | 1999-01-19 | Riken Vinyl Ind Co Ltd | 積層化粧シート |
| JP2009034368A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Urushibara:Kk | スーツケース |
| CN100548668C (zh) | 2004-12-24 | 2009-10-14 | 合肥美菱股份有限公司 | 双色横纹彩膜的生产工艺 |
| JP2010069728A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Okamoto Ind Inc | 化粧シート及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20150113886A (ko) | 2014-03-31 | 2015-10-08 | 후지필름 가부시키가이샤 | 광학 필름, 편광판, 및 광학 필름의 제조 방법 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3360293A patent/JP2553982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1110817A (ja) * | 1997-04-28 | 1999-01-19 | Riken Vinyl Ind Co Ltd | 積層化粧シート |
| CN100548668C (zh) | 2004-12-24 | 2009-10-14 | 合肥美菱股份有限公司 | 双色横纹彩膜的生产工艺 |
| JP2009034368A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Urushibara:Kk | スーツケース |
| JP2010069728A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Okamoto Ind Inc | 化粧シート及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2553982B2 (ja) | 1996-11-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN112008820A (zh) | 一种用于包覆异型基材的三聚氰胺饰面板及其制作方法 | |
| JP2553982B2 (ja) | 積層シートとそれを貼った成形体 | |
| JP2015110334A (ja) | 加飾樹脂成形品の製造方法 | |
| JP2018167511A (ja) | 加飾成形品の製造方法 | |
| JP2002113834A (ja) | 化粧シート及び化粧材 | |
| JP3994404B2 (ja) | ポリカーボネート/単板 積層体 | |
| JP2019130727A (ja) | 積層体および物品 | |
| KR101262444B1 (ko) | 입체 엠보효과의 성형시트 | |
| US20220176732A1 (en) | Decorative sheet and decorative molded-resin article | |
| KR19990060551A (ko) | 패션 글라스 및 그의 제조방법 | |
| JP2002283506A (ja) | 加飾シート | |
| JPH0725136B2 (ja) | シボ模様付きシート類の製造方法 | |
| JPH04128041A (ja) | 化粧材シート及びその製造方法 | |
| JP2534947B2 (ja) | 積層シ―トとその製造方法 | |
| JP2003103996A (ja) | 凹凸転写シート、透明窓部を有する凹凸シートとその製造方法および凹凸面を有する加飾成形品の製造方法 | |
| JP2021160284A (ja) | 積層シート | |
| JP2514515B2 (ja) | 積層シ―トとその製造方法 | |
| KR101173234B1 (ko) | 양각 엠보된 바닥장식재 제조방법 | |
| JPH10119131A (ja) | 真空成形されたプラスチックフィルム層により表面が被覆された表面加飾製品及びその製造方法 | |
| TWI268985B (en) | Manufacturing method of concave-trench three-dimensional humidity-proof wood door | |
| JPH04128042A (ja) | 化粧材シート及びその製造方法 | |
| JPH06226943A (ja) | 家具に使用する化粧板の製造方法 | |
| JPH0337893Y2 (ja) | ||
| JPH04133729A (ja) | 成形用シート | |
| JP2004209888A (ja) | 突板複合シート、装飾品、およびそれらの製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070822 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822 Year of fee payment: 13 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |