JPH05181544A - 電気炉精錬における溶鋼温度のコントロール方法 - Google Patents

電気炉精錬における溶鋼温度のコントロール方法

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JPH05181544A
JPH05181544A JP3359154A JP35915491A JPH05181544A JP H05181544 A JPH05181544 A JP H05181544A JP 3359154 A JP3359154 A JP 3359154A JP 35915491 A JP35915491 A JP 35915491A JP H05181544 A JPH05181544 A JP H05181544A
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福義 磯村
Hiroyoshi Sugihara
弘祥 杉原
Tomio Fujita
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Kurosaki Refractories Co Ltd
Nakayama Steel Works Ltd
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶鋼の温度及び操業データを正確に把握し近
未来の溶鋼の温度を推算制御する安価な電気炉精錬にお
ける溶鋼温度のコントロール方法を提供する。 【構成】 電気炉精錬における溶鋼温度のコントロール
方法18は、外側に保護体31を備え単数または複数の
熱電対33が内蔵された溶鋼測温具23を電気炉の溶鋼
29内に浸漬して連続測温し、予め過去の測温値や操業
データを重回帰分析した回帰式を求めるプログラムを作
成し、回帰式に連続測温したデータ及び通電量や供給酸
素量等の操業データを代入し、近未来の溶鋼29の温度
値を推算制御する。また、前記回帰式を求めるプログラ
ムには、真近データを所定数まで保持し新たに行われる
操業データに基づいて該回帰式をリフレッシュするプロ
グラムと、前記溶鋼29の実温度と前記溶鋼測温具23
によって測定される温度との差異を補正するプログラム
により近未来の溶鋼29の温度値を推算抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気炉の溶鋼温度を連
続測温して近未来の溶鋼温度を推算制御する電気炉精錬
における溶鋼温度のコントロール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶鋼の精錬においては精錬中の溶
鋼の温度を逐次確認し目標温度に到達するまで精錬作業
がなされる。前記溶鋼温度の確認には溶鋼測温具が使用
される。以下に溶鋼測温具について説明する。図6は消
耗型熱電対の概略断面図である。消耗型熱電対10は、
溶鋼測温具の一例であり、その外装にアルミナセメント
を用いた筒状の保護筒11を用い、該保護筒11の内側
には、筒状の紙管12を備え、該紙管12の内部にプラ
スチック製のハウジング13を配設し、該ハウジング1
3には図示しない熱電対に接続された温度コネクター端
子14、15が設けられ、前記紙管12の上部にはホル
ダー部16が設けられると共に、下部には紙質スチール
製の保護キャップ17が固定されている。以上のように
構成された消耗型熱電対10を用いた溶鋼の測温方法に
ついて以下に説明する。溶鋼の精錬過程において前記消
耗型熱電対10を図示しない保持具に取付け溶鋼内に浸
漬させる。該浸漬された消耗型熱電対10は、短時間の
測温後、保護筒11等が溶損、損耗して熱電対が断線し
測温が不可能になる。従って、溶鋼の精錬過程における
温度の確認は、消耗型熱電対10を多数本使用して溶鋼
内に随時浸漬して出鋼目標温度範囲に到達するまで測温
する。
【0003】一方、溶鋼成分のコントロールも測温作業
と並行して行われる。前記溶鋼成分のコントロールは溶
鋼を採取し目標成分となるように成分の調整作業をす
る。そして、溶鋼の目標成分及び目標温度の範囲に的中
した時点で出鋼する。以上のように消耗型熱電対10を
使用する溶鋼の測温方法では、多数本の消耗型熱電対1
0の交換を必要とし、高温重筋作業及び測温に多額の費
用を要するという問題点があった。以上の問題点を解決
するために、一般にLD−Dinamic Contr
ol Systemと呼称されるシステムが提案されて
いる。該システムは、消耗型熱電対と溶鋼採取用の治具
を組み込んだ複合プローブの測定値と排ガス分析装置、
排ガス流量、原料条件、炉体条件データを自動入力し、
CPU(コンピューター)による溶鋼成分及び温度の推
算をする方法として発明され省力的に溶鋼の測温を可能
にし優れた機能を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記シ
ステムは設備費が高く小規模生産設備の電気炉による精
錬には適応しにくいという問題点があった。本発明はこ
のような事情に鑑みてなされたもので、溶鋼の温度及び
操業データを正確に把握し近未来の溶鋼の温度を推算制
御する安価な電気炉精錬における溶鋼温度のコントロー
ル方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の電気炉精錬における溶鋼温度のコントロール方法
は、外側に保護体を備え単数または複数の熱電対が内蔵
された溶鋼測温具を電気炉の溶鋼内に浸漬して連続測温
し、予め過去の測温値や操業データを重回帰分析した回
帰式を求めるプログラムを作成し、前記回帰式に連続測
温したデータ及び通電量や供給酸素量等の操業データを
代入し、近未来の溶鋼の温度値を推算制御するように構
成されている。そして、請求項2記載の電気炉精錬にお
ける溶鋼温度のコントロール方法は、前記請求項1記載
の回帰式を求めるプログラムには、直近データを所定数
まで保持し、新たに行われる操業データに基づいて該回
帰式をリフレッシュするプログラムと、前記溶鋼の実温
度と前記溶鋼測温具によって測定される温度との差異を
補正するプログラムにより近未来の溶鋼の温度値を推算
制御するように構成されている。
【0006】
【作用】請求項1記載の電気炉精錬における溶鋼温度の
コントロール方法においては、予め作成した回帰式のプ
ログラムに連続測温した溶鋼の温度や操業データを代入
して近未来の溶鋼の温度値を推算し、状況に応じては冷
却材を電気炉内に装入し或いは通電を停止して溶鋼温度
を制御し、出鋼目標温度到達時には直ちに出鋼する。請
求項2記載の電気炉精錬における溶鋼温度のコントロー
ル方法においては、前記回帰式をリフレッシュするプロ
グラムを用いると共に、溶鋼の実温度と測定温度との差
異を補正するプログラムを用い、近未来の精度の高い溶
鋼の温度値を推算し溶鋼温度を制御する。
【0007】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る電気炉精錬
における溶鋼温度のコントロール方法を用いたシステム
の説明図、図2は同システムに用いる溶鋼測温具の断面
図である。図1に示すように、電気炉精錬における溶鋼
温度のコントロール方法を用いたシステム18は、電気
炉19の一方の側面に装入ドア20の昇降により開閉さ
れる電気炉装入口21を設け、他方の側面に昇降装置2
2を取付け、該昇降装置22の所定位置に溶鋼測温具の
一例である連続測温型熱電対23及び従来例に用いた消
耗型熱電対10をそれぞれ昇降自在に配設し、前記連続
測温型熱電対23及び消耗型熱電対10のそれぞれがタ
イマー24を介してCPU25(コンピュータ)に接続
されている。更に、該CPU25はCPU解析試算補正
機能ソフト26を備え、該CPU25及び前記タイマー
24は操業データ自動入力装置27に接続されている。
尚、28は電極、29は溶鋼、30はAr、N2 、CO
2 等の不活性ガス等、30aはカロライズパイプであ
る。
【0008】前記連続測温型熱電対23は、図2に示す
ように、外側にアルミナ−グラファイト系の耐火物を筒
状に形成した保護体31を備え、該保護体31の内側に
は、アルミナ系耐火物を筒状に形成した保護管32を内
蔵し、該保護管32内部の縦方向に白金−白金ロジウム
の熱電対33を深さを変えて複数本埋設する。また、前
記保護体31は、溶鋼スラグに対し耐侵蝕性の性質を有
し、前記保護管32は熱電対33の化学物理的劣化を防
止する。前記保護管32及び熱電対33の間隙にはアル
ミナ系耐火物を用いた充填材が充填されている。前記保
護体31及び保護管32はアルミナ系モルタルで固定さ
れている。前記保護体31は、側面が筒状の固定金具3
4の内側に上部が固定され、該固定金具34の上面を形
成する平板には孔35が設けられ、該孔35には着脱可
能に側面が筒状のホルダー36が固定され、該ホルダー
36の上面には装着孔37が穿設され内ホルダー38を
着脱可能に固定する。該内ホルダー38の下部内側には
多接点コネクター39が備えられ、上方側面には内部に
連通する気体導入管40の端部が固定されている。前記
多接点コネクター39のそれぞれの接点は補償リード線
41に接続されている。前記複数の熱電対33の上端の
それぞれは図示しない補償導線を介して前記多接点コネ
クター39と対となる多接点コネクター42に接続され
ている。
【0009】以上のように構成された電気炉精錬におけ
る溶鋼温度のコントロール方法を用いたシステム18の
動作について図1を用いて説明する。まず、電気炉19
にCaOとコークスを前装入して、スクラップを装入し
通電溶解する。湯溜が出来ると装入ドア20を開き電気
炉装入口21からカロライズパイプ30aを介して酸素
吹込を行うと共にコークスの吹込も行う。前記CaOは
脱リン、脱硫黄の作用をする。また、前記コークスは溶
鋼29への加炭により融点を低下させると共に昇熱材と
して作用する。ここで、酸素等の反応式や昇温式を掲げ
ると以下のようになる。 O2 +Fe→FeO+O C+O→CO C+FeO→CO+Fe 前記スクラップが溶解して溶鋼29の湯溜が形成された
後は、経験的に判断される出鋼予想時間の約15分前に
溶鋼29内に昇降装置22を駆動させて連続測温型熱電
対23を下降させ、図2に示すようにAレベルまで溶鋼
29内に浸漬させる。そして、保護体31の最深部に内
蔵されたAレベルの熱電対33が保護体31の溶損で細
って、測温不能の陥った時点で連続測温型熱電対23を
より深く浸漬させて先端がBレベル以下に内蔵された熱
電対33を用いて測温を継続する。前記Bレベルにおけ
る測温が不能になれば、前記と同様にしてCレベル以下
の熱電対33にて測温を継続する。前記測温時には連続
測温型熱電対23の気体導入管40により空気が内ホル
ダー38内に吹き込まれ図示しない補償導線や多接点コ
ネクター39、42や補償リード線41等を冷却する。
【0010】溶鋼29内に浸漬された連続測温型熱電対
23の熱電対33は、起電力を生じ、該起電力のデータ
は、図示しない補償導線、多接点コネクター39、42
及び補償リード線41を介してCPU25に入力され
る。更に、操業データ自動入力装置27は、1時間当た
りの通電量:kw/hr、1時間当たりの吸込酸素量:
2 Nm3 /hr、1チャージ当たりの時間:t/c
h、コークスの量:Coke kg/hr、操業デー
タ、時間、炉回数、屑鉄量、溶鋼量 t/ch、チャー
ジ番号:ch No.、鋼種等をCPU25に入力す
る。該CPU25は前記連続測温の測温データや操業デ
ータを処理する。更に、CPU25には、温度と起電力
の検量線グラフが入力されており、連続測温型熱電対2
3の正常性をチェックする。一方、消耗型熱電対10
(図6参照)は、連続測温値と対比するために時々溶鋼
29に浸漬させ、該測温データをCPU25に蓄積す
る。前記CPU25は連続測温熱電対23及び消耗型熱
電対14が正常に発信している最も高い温度値を溶鋼温
度として捉える。
【0011】前記CPU解析試算補正機能ソフト26
は、昇温や昇熱等の溶鋼に関する計算式等のプログラム
を内蔵し、過去の溶鋼に関するデータを記憶すると共
に、前記計算式等のプログラムによって必要に応じて補
正を加え現時点の溶鋼の温度から出鋼時における目標温
度到達時間を割り出す。以下に前記プログラムの基本と
した計算式及び近未来の溶鋼温度の表示について説明す
る。通電量による単位時間当たりの昇熱式としては、チ
ャージ毎に(1)式を用いた。 +d℃/dt=K0 860Kcalkw/dt・Feρ・t/ch (1) K0 :通電熱効率係数 Feρ:鉄の比熱 t/ch:そのchの溶鋼量 dt:微分時間 吹酸による溶鋼の昇温式としては、チャージ毎に(2)
式を用いた。 +d℃/dt=K1 5500Kcal・α/dt・Feρ・t/ch (2) K1 :酸素熱効率係数 α:吹込酸素量 操業過程における通電休止時における温度降下の計算式
としては(3)式を用いた。 −d℃/dt=K2 ℃/dt (3) K2 :休止時の熱降下係数
【0012】また、スクラップ等の装入物を溶鋼29内
に装入すれば冷却材として作用して溶鋼の温度が降下す
る。従って、近未来の溶鋼温度を推定するにはスクラッ
プ等の装入物による影響をも配慮しなければならない。
例えば、スクラップ10kgを溶鋼1ton中に装入す
れば18〜20℃(理論値18.8℃)の温度低下を招
く。各種装入物による温度降下量は、「瀬川 清 著
鉄冶金反応工学」に掲載された現論値(表1参照)の応
用で求められる。
【0013】
【表1】
【0014】また、各種装入物であるスクラップ
(S1 )、型銑(S2 )、石灰石(S3 )の実績データ
を用いた冷却能による温度補正の計算式しとして(4)
式を用いた。 −d℃/dt=K3 〜K5 ℃/ton・Sn (Sn =S1 〜S3 ) (4) K3 〜K5 :S1 〜S3 に対応した溶鋼温度降下係数 前記数(1)〜(4)式は±d℃/dtの単回帰式であ
り、これらの計算式のみでは推論は低いものとなる。従
って、以下に示す重回帰の計算式である(5)式をも用
いて推論する。 yn =ax1 +bx2 ・・・+fx6 +C (5) yn :推算値 (n=100)、 a、b、c、・・
・:係数 xn :要因、 C:定数 前記式(5)において、yn は溶鋼温度の推算値
(℃)、x1 〜x6 は表2に示す各種の要因、CはCo
nstantであり、係数a・・は統計上100〜20
0程度またはそれ以下または以上のデータから決定さ
れ、多いほど精度が向上する。
【0015】
【表2】
【0016】前記(5)式の重回帰により式を求め、出
鋼時までの時間を推論する。該重回帰式は、過去から最
新の200〜300チャージのデータにより求められ
る。該200〜300チャージのデータは、最新のデー
タの入力により最古のデータが消去されて常にリフレッ
シュされるプログラムで保持される。
【0017】また、図2に示すように熱電対33は保護
管32や保護体31等の耐火物で覆われており、更には
耐火物は溶鋼の高熱により損耗する。従って、連続測温
型熱電対23を用いた溶鋼29の測温値は、実温度値と
は多少の差異がある。前記連続測温の測温値と実温度値
との差異及び耐火物の損耗程度に配慮した温度修正を加
味すれば、実温度値或いは略実温度値に近い測定結果を
得ることができる。従って、前記式(5)により求めら
れた値に図3及び図4に示す温度補正を加える。図3は
消耗型熱電対による測温値と連続測温型熱電対による測
温値の差異を示したグラフ、図4は耐火物の損耗度合い
による必要補正温度を示すグラフである。図3は縦軸に
測温値をとり、横軸に測温時間をとる。図3において消
耗型熱電対10による測温の結果を点線で示し、連続測
温型熱電対23による測温の結果を実線で示すと、測温
開始当初においては、耐火物は溶鋼29による損耗が軽
微であり、略実温度値を示す消耗型熱電対10の測定値
とは大きな開きがある。従って、測温時間に応じて連続
測温型熱電対23による測温値に図示する補正値を加え
る。
【0018】図4は縦軸に補正温度をとり、横軸に測温
時間及びチャージ回数をとる。図4に示すように測温時
間の経過と共に耐火物が損耗して熱電対33が実温度値
に近い測温値を捉えるようになり、補正を要する温度値
は低下する。従って、耐火物の損耗度合いに応じた温度
補正を行う。以上のように前記式(5)により求められ
た値に、図3及び図4に示す温度補正がなされ試算値と
して表示される。図5は、出鋼温度に対する現時点と予
測値の推定グラフイック表示の説明図であり、前記試算
値の表示は図5に示される。図5のグラフイック表示は
縦軸に溶鋼温度値をとり、横軸に現在から近未来の経過
時間をとり、溶鋼29の測温値を出鋼目標温度との関連
付けにおいて試算値として、連続測温の結果を実線で示
し、近未来の溶鋼の温度の予測値を点線で示すと共に、
出鋼目標温度の範囲を目標として表示する。そして、前
記表示と共に鋼種やチャージ番号(ch No.)等を
も表示する。前記表示により出鋼までの残り時間を事前
に判断することが可能であることから、出鋼時間に応じ
て事前に出鋼の準備にかかり、許容される一定範囲の出
鋼温度の下限に到達した時点において出鋼する。
【0019】以上のように本実施例によれば、種々の計
算式(1)〜(5)を利用しCPU25等により推算し
溶鋼29の実温度と略同一の測温値を捉え、近未来の溶
鋼29の温度をも予測できるので、従来技術では出鋼目
標温度±7.5℃以内において出鋼する的中率は98%
であったが、本実施例を用いたところ出鋼目標温度±
7.5℃に100%的中する。前記100%の的中率達
成は、近未来の正確な溶鋼温度及び出鋼までの残り時間
の予測により、精錬作業を適正に行い、短時間に精錬を
完了し、出鋼予定時間に応じた出鋼準備をなし、可能な
限り出鋼目標温度−7.5℃を狙って出鋼する。従っ
て、本実施例を用いない従前の溶鋼の製鋼方法に比較し
て出鋼目標温度+7.5℃を超えて出鋼することがない
ので、製鋼時間で約8%、電力原単位で約5%低減を図
ることができる。更に、温度測定消耗品費用は連続測温
型熱電対23を用いたので連続測温しても、従来の消耗
型熱電対10を複数本使用する費用と略同額の費用にて
賄うことができる。前記実施例においては、保護体31
及び保護管32等の耐火物はアルミナ系耐火物を用いた
が、他の耐火物、例えばMgO系耐火物を用いても良
い。前記熱電対33は白金−白金ロジウムを用いること
が好ましいが、他の素材により形成された熱電対を用い
ても良いことは勿論である。前記重回帰式は所望の精度
を維持するために過去から最新の200〜300チャー
ジのデータにより求めたが、精度を高めるためにより多
くのデータを用いてもよいことは勿論であり、また許容
精度の下限として100程度のデータを用いても良い。
【0020】
【発明の効果】請求項1及び2記載の電気炉精錬におけ
る溶鋼温度のコントロール方法においては、近未来の溶
鋼の温度値を推算し制御するので、近未来の経時的溶鋼
温度の予測値を知見して精錬作業を適正にとり短時間に
精錬を完了して出鋼目標温度到達時には直ちに出鋼する
ことができるので、従来の過度な昇熱による電力費と時
間の節約を可能とし、経費節減を図ることができる。特
に、請求項2記載の電気炉精錬における溶鋼温度のコン
トロール方法においては、回帰式をリフレッシュするプ
ログラムを用いると共に、溶鋼の実温度と測定温度との
差異を補正するプログラムを用いるので、より精度の高
い近未来の溶鋼の温度値を捉えることができ、高品質の
製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電気炉精錬における溶
鋼温度のコントロール方法を用いたシステムの説明図で
ある。
【図2】同システムに用いる溶鋼測温具の断面図であ
る。
【図3】消耗型熱電対による測温値と連続測温型熱電対
による測温値の差異を示したグラフである。
【図4】耐火物の損耗度合いによる必要補正温度を示す
グラフである。
【図5】出鋼温度に対する現時点と予測値の推定グラフ
イック表示の説明図である。
【図6】消耗型熱電対の概略断面図である。
【符号の説明】
10 消耗型熱電対 11 保護筒 12 紙管 13 ハウジング 14 温度コネクター端子 15 温度コネクター端子 16 ホルダー部 17 保護キャップ 18 電気炉精錬における溶鋼温度のコントロール方法
を用いたシステム 19 電気炉 20 装入ドア 21 電気炉装入口 22 昇降装置 23 連続測温型熱電対 24 タイマー 25 CPU 26 CPU解析試算補正機能ソフト 27 操業データ自動入力装置 28 電極 29 溶鋼 30 不活性ガス等 30a カロライズパイプ 31 保護体 32 保護管 33 熱電対 34 固定金具 35 孔 36 ホルダー 37 装着孔 38 内ホルダー 39 多接点コネクター 40 気体導入管 41 補償リード線 42 多接点コネクター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側に保護体を備え単数または複数の熱
    電対が内蔵された溶鋼測温具を電気炉の溶鋼内に浸漬し
    て連続測温し、予め過去の測温値や操業データを重回帰
    分析した回帰式を求めるプログラムを作成し、前記回帰
    式に連続測温したデータ及び通電量や供給酸素量等の操
    業データを代入し、近未来の溶鋼の温度値を推算制御す
    ることを特徴とする電気炉精錬における溶鋼温度のコン
    トロール方法。
  2. 【請求項2】 前記回帰式を求めるプログラムには、直
    近データを所定数まで保持し、新たに行われる操業デー
    タに基づいて該回帰式をリフレッシュするプログラム
    と、前記溶鋼の実温度と前記溶鋼測温具によって測定さ
    れる温度との差異を補正するプログラムにより近未来の
    溶鋼の温度値を推算制御する請求項1記載の電気炉精錬
    における溶鋼温度のコントロール方法。
JP3359154A 1991-12-27 1991-12-27 ア―ク式電気炉精錬における溶鋼温度のコントロ―ル方法 Expired - Lifetime JP2524933B2 (ja)

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Cited By (3)

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