JPH0518522A - ごみ焼却炉の燃焼制御方法 - Google Patents

ごみ焼却炉の燃焼制御方法

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JPH0518522A
JPH0518522A JP3167045A JP16704591A JPH0518522A JP H0518522 A JPH0518522 A JP H0518522A JP 3167045 A JP3167045 A JP 3167045A JP 16704591 A JP16704591 A JP 16704591A JP H0518522 A JPH0518522 A JP H0518522A
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waste
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combustion
extruder
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君夫 高橋
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Sanki Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ごみ燃焼炉におけるごみの燃焼状
態を最適に制御するごみ燃焼炉の燃焼制御方法に関し、
ごみ焼却炉のごみの燃焼状態を、非定常状態から定常状
態に至るまで適正に制御することを目的とする。 【構成】 ごみ投入量,ごみ質,ごみの焼却により発生
した排ガスの排ガス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前
回の押出しストロークを、これらのうちの少なくとも1
以上の制御因子として、押出しストロークを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ燃焼炉におけるご
みの燃焼状態を最適に制御するごみ燃焼炉の燃焼制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭等から排出される可燃ごみ
は、回収され、例えば特開平3−28617号公報に示
すようなごみ焼却炉で焼却して処分されている。一般
に、このような焼却炉は、ごみクレーン(図示せず)に
よりごみが供給されるホッパと、このホッパからごみを
案内するホッパシュートと、このホッパシュートのごみ
を移送するごみ押出機を有する給塵装置と、給塵装置に
より供給されたごみを乾燥する乾燥ストーカと、乾燥ス
トーカからのごみを燃焼する燃焼ストーカと、燃焼スト
ーカからのごみをおき火燃焼させる後燃焼ストーカとを
備えている。上記のごみ押出機は、上下2段で構成され
ており、ホッパシュートの下部に設けられている。乾燥
ストーカ,燃焼ストーカ,後燃焼ストーカは、炉体内に
収容され、この炉体の上端には燃焼ガスを排出する排出
口が形成されている。
【0003】そして、ごみ押出機により、ホッパシュー
トから乾燥ストーカにごみが移送され、ごみは、乾燥ス
トーカにおいて、攪拌・解きほぐされながら前方に移送
され、乾燥ストーカから燃焼ストーカに運ばれ、さら
に、燃焼ストーカで、攪拌・解きほぐされながら燃焼さ
れ、前方に移送して後燃焼ストーカに運ばれる。ここ
で、ごみ押出機の押出しストロークにより燃焼状態を制
御する要因としてごみ焼却炉に供給すべきごみ供給量が
ある。このごみ供給量は、ごみ質,排ガス温度,排ガス
量,ごみ投入量を燃焼状態に影響を及ぼす要因として、
人間の判断によって経験的に設定され、ごみ押出機の押
出しストロークを一定した条件で、ごみ押出機が断続的
に作動するインターバルの長短及びごみ押出機の作動速
度により調整されている。
【0004】ごみ焼却炉にごみが供給され、燃焼は非定
常状態(立上げ時)を経て定常状態に移るが、ごみの燃
焼の非定常状態では、ごみのない焼却炉がバーナで昇温
された後、ごみ送りが行なわれ、燃焼される。燃焼が非
定常状態のときには、ごみ供給量を同一にしたままでバ
ーナ昇温に合わせて、例えばごみ押出機の作動速度を制
御してごみ送りを遅くしたり、速くしていた。ごみ送り
を行なった後、排ガス温度が所定の温度になると、燃焼
は定常状態に移ると判断されていた。
【0005】そして、ごみ焼却炉におけるごみの燃焼を
制御するため、例えば、下記の操作が挙げられる。 (1)ごみ焼却炉内に送り込まれたごみを乾燥,燃焼さ
せて灰にするまでのごみ押出機,乾燥ストーカ,燃焼ス
トーカ,後燃焼ストーカのごみ送り速度の調整により、
ごみの燃焼状態に応じて、ごみが灰になるまでの処理時
間を制御し、ごみ焼却炉中の未燃のごみを少なくする。
【0006】(2)ごみ焼却炉内のごみを燃焼させるの
に必要とされる空気量を送り、排ガスの安定化を図る。 (3)乾燥ストーカ,燃焼ストーカ,後燃焼ストーカ上
のごみ量に応じて、これら各ストーカに振り分ける空気
の量を調整する。
【0007】(4)燃焼用空気温度をごみ質に応じてご
みの乾燥,燃焼に必要な温度に昇温させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ごみ供給量
は、ごみ押出機の押出しストロークを一定にした条件
で、ごみ押出機が断続的に作動するインターバルの長短
及びごみ押出機の作動速度により調整されているので、
ごみの燃焼状態が非定常状態の時には、例えば、断続的
に且つ大量に与えられるごみ供給量が必要な熱量に対し
て多すぎると、不完全燃焼することになり、ごみ供給量
が少な過ぎると、燃切りが発生したりする。
【0009】また、ごみ焼却炉のホッパに投入されるご
みは、その熱量,性状といったごみ質が不安定で、該ご
みによる燃焼状態を予測し得ない。そのため、例えば、
ごみ質が良く燃え易い場合には良好な燃焼の非定常状態
を得ることができるが、夏場における塵埃が多く密度の
高いごみ質の場合には、正常な燃焼の非定常状態を確保
することができなかった。
【0010】そして、ごみをごみ焼却炉内で燃焼させた
結果である排ガス温度や排ガス量が目標値の範囲内にあ
るかどうかという判断で、ごみ供給量が制御されてお
り、燃焼状態が変化する時間遅れが大きかったり、燃焼
状態の変化が予測できなかったりするので、的確に燃焼
状態を制御することができなかった。
【0011】さらに、排ガス温度や排ガス量によって燃
焼空気量を調整して燃焼状態を制御しようとしても、例
えば、不確実な情報で排ガス量を増やした場合、逆にハ
ンチング等が生じ、的確に燃焼状態を制御することがで
きなかった。
【0012】特に、24時間連続運転しない間欠運転を
8時間とか16時間行なうごみ焼却炉では、定常状態に
するまでの非定常状態の操作が難しく、この非定常状態
で劣悪な排ガスを系外へ排出せざるを得なかった。
【0013】そこで、ごみ供給量を重量として捉え、重
量一定供給制御を行なう方法もあるが、熱量制御による
安定性が無視されるので、燃焼系の安定性は良くない。
要するに、燃焼状態を制御する要因として、最も重要で
最も困難とされているものは、ごみ供給量である。しか
し、従来、ごみ質やごみの密度といた判定は、従来運転
員の経験や勘に頼るところが大きく、これを捉えて、こ
の変動に合ったごみ供給量の制御をすることは困難とさ
れている。そのため、ごみ供給量の制御を断念し、上述
のように、ごみ供給量を、ごみ押出機の押出しストロー
クを一定にした条件で、ごみ押出機が断続的に作動する
インターバルの長短及びごみ押出機の作動速度により調
整している。そして、ごみ焼却炉に送られた所定の量の
ごみ供給量に対して、ごみ焼却炉内のごみ送り速度,燃
焼空気量,燃焼用空気,空気温度の分配操作によってご
みの燃焼状態を制御しようとしていたが、ごみ質やごみ
の密度に応じて適正に燃焼状態を制御することは困難で
あった。
【0014】また、燃焼状態の変化に対して、多くの要
因が複雑に絡み合って関与しており、不確実な情報を基
に、燃焼状態を操作しようとしても、その操作による燃
焼状態の反応で、例えば、定常状態にあった燃焼状態を
逆に悪くすることになる。
【0015】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ごみ焼却炉のごみの燃焼
状態を、非定常状態から定常状態に至るまで適正に制御
することができるごみ焼却炉の燃焼制御方法を提供する
ことである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
給塵装置のごみ押出機により、ごみをごみ焼却炉に供給
してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方
法において、ごみの焼却により発生した排ガスの排ガス
温度により、ごみ押出機の押出しストロークを制御する
ことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、給塵装置のごみ押
出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状
態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ごみ
の焼却により発生した排ガスの排ガス温度及びごみの燃
焼状態に影響を及ぼす他の要因により、ごみ押出機の押
出しストロークを制御することを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、給塵装置のごみ押
出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状
態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ごみ
の焼却により発生した排ガスの排ガス量により、ごみ押
出機の押出しストロークを制御することを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、給塵装置のごみ押
出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状
態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ごみ
の焼却により発生した排ガスの排ガス量及びごみの燃焼
状態に影響を及ぼす他の要因により、ごみ押出機の押出
しストロークを制御することを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明は、給塵装置のごみ押
出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状
態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ごみ
焼却炉に供給されるごみ投入量により、ごみ押出機の押
出しストロークを制御することを特徴とする。
【0021】請求項6記載の発明は、給塵装置のごみ押
出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状
態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ごみ
焼却炉に供給されるごみ投入量及びごみの燃焼状態に影
響を及ぼす他の要因により、ごみ押出機の押出しストロ
ークを制御することを特徴とする。
【0022】請求項7記載の発明は、給塵装置のごみ押
出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状
態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ごみ
質により、ごみ押出機の押出しストロークを制御するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項8記載の発明は、給塵装置のごみ押
出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状
態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ごみ
質及びごみの燃焼状態に影響を及ぼす他の要因により、
ごみ押出機の押出しストロークを制御することを特徴と
する。
【0024】請求項9記載の発明は、給塵装置のごみ押
出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状
態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ごみ
押出機の前回の押出しストロークにより、押出しストロ
ークを制御することを特徴とする。
【0025】請求項10記載の発明は、給塵装置のごみ
押出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼
状態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ご
み押出機の前回の押出しストローク及びごみの燃焼状態
に影響を及ぼす他の要因により、押出しストロークを制
御することを特徴とする。
【0026】請求項11記載の発明は、給塵装置のごみ
押出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼
状態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ご
み投入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの
排ガス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しス
トロークにより、押出しストロークを制御することを特
徴とする。
【0027】請求項12記載の発明は、給塵装置のごみ
押出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼
状態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ご
み投入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの
排ガス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しス
トロークを制御因子として、排ガス温度の上昇,排ガス
量の増加のうちの少なくとも一方の条件下で、押出しス
トロークを、前回の押出しストロークより長くするよう
に制御することを特徴とする。
【0028】請求項13記載の発明は、給塵装置のごみ
押出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼
状態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ご
み投入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの
排ガス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しス
トロークを制御因子として、排ガス温度,排ガス量のう
ちの少なくとも一方が適切であるという状態で、押出し
ストロークを、前回の押出しストロークと同じになるよ
うに制御することを特徴とする。
【0029】請求項14記載の発明は、給塵装置のごみ
押出機により、ごみをごみ焼却炉に供給してごみの燃焼
状態を制御するごみ焼却炉の燃焼制御方法において、ご
み投入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの
排ガス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しス
トロークを制御因子として、排ガス温度,排ガス量のう
ちの少なくとも一方が適切である状態からずれた状態
で、押出しストロークを、前回の押出しストロークに対
して変化させるように制御することを特徴とする。
【0030】
【作用】請求項1記載の発明においては、ごみの焼却に
より発生した排ガスの排ガス温度により、ごみ押出機の
押出しストロークを制御する。
【0031】請求項2記載の発明においては、ごみの焼
却により発生した排ガスの排ガス温度及びごみの燃焼状
態に影響を及ぼす他の要因により、ごみ押出機の押出し
ストロークを制御する。
【0032】請求項3記載の発明においては、ごみの焼
却により発生した排ガスの排ガス量により、ごみ押出機
の押出しストロークを制御する。請求項4記載の発明に
おいては、ごみの焼却により発生した排ガスの排ガス量
及びごみの燃焼状態に影響を及ぼす他の要因により、ご
み押出機の押出しストロークを制御する。
【0033】請求項5記載の発明においては、ごみ焼却
炉に供給されるごみ投入量により、ごみ押出機の押出し
ストロークを制御する。請求項6記載の発明において
は、ごみ焼却炉に供給されるごみ投入量及びごみの燃焼
状態に影響を及ぼす他の要因により、ごみ押出機の押出
しストロークを制御する。
【0034】請求項7記載の発明においては、ごみ質に
より、ごみ押出機の押出しストロークを制御する。請求
項8記載の発明においては、ごみ質及びごみの燃焼状態
に影響を及ぼす他の要因により、ごみ押出機の押出しス
トロークを制御する。
【0035】請求項9記載の発明においては、ごみ押出
機の前回の押出しストロークにより、押出しストローク
を制御する。請求項10記載の発明においては、ごみ押
出機の前回の押出しストローク及びごみの燃焼状態に影
響を及ぼす他の要因により、押出しストロークを制御す
る。
【0036】請求項11記載の発明においては、ごみ投
入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの排ガ
ス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しストロ
ークにより、押出しストロークを制御する。
【0037】請求項12記載の発明においては、ごみ投
入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの排ガ
ス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しストロ
ークを制御因子として、排ガス温度の上昇,排ガス量の
増加のうちの少なくとも一方の条件下で、押出しストロ
ークを、前回の押出しストロークより長くするように制
御する。
【0038】請求項13記載の発明においては、ごみ投
入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの排ガ
ス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しストロ
ークを制御因子として、排ガス温度,排ガス量のうちの
少なくとも一方が適切であるという状態で、押出しスト
ロークを、前回の押出しストロークと同じになるように
制御する。
【0039】請求項14記載の発明においては、ごみ投
入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの排ガ
ス温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しストロ
ークを制御因子として、排ガス温度,排ガス量のうちの
少なくとも一方が適切である状態からずれた状態で、押
出しストロークを、前回の押出しストロークに対して変
化させるように制御する。
【0040】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1において、符号1はごみ焼却炉を示してい
る。このごみ焼却炉1は、ごみクレーン(図示せず)に
よりごみが供給されるホッパ2と、このホッパ2からご
みを案内するホッパシュート3と、このホッパシュート
3のごみを移送するごみ押出機4を有する給塵装置と、
給塵装置により供給されたごみを乾燥する乾燥ストーカ
5と、乾燥ストーカ5からのごみを燃焼する燃焼ストー
カ6と、燃焼ストーカ6からのごみをおき火燃焼させる
後燃焼ストーカ7とを備えている。上記のごみ押出機4
は、上下2段で構成されており、ホッパシュート3の下
部に設けられている。乾燥ストーカ5,燃焼ストーカ
6,後燃焼ストーカ7は、炉体8内に収容され、この炉
体8の上端には燃焼ガスを排出する排出口9が形成さ
れ、炉体8の側壁面には、冷却水供給口10と、2次空
気押込送風機11と、冷却水供給口10と2次押込送風
機11の間の排ガス温度センサ12とが配設され、炉体
8の下端には助燃バーナ13が配設されている。炉体8
の内部は、乾燥ストーカ5,燃焼ストーカ6,後燃焼ス
トーカ7の上方にある燃焼室14と、2次押込送風機1
1付近の上部室15と、上部室15の上方のガス冷却室
16とで構成されている。
【0041】そして、空気供給管17の1端は、ごみピ
ット18に接続され、その他端側は途中で分岐して、炉
体8の乾燥ストーカ5の下部8Aに接続する第1分岐管
17A、燃焼ストーカ6の下部8Bに接続する第2分岐
管17B、後燃焼ストーカ7の下部8Cに接続する第3
分岐管17Cを構成している。上記の空気供給管17の
途中には、風量調整ダンパ17Dと、1次空気押込送風
機19と、1次空気温度調整ダンパ19Aとが設けられ
ている。第1分岐管17Aの途中には1次空気振分け第
1ダンパ20Aが、第2分岐管17Bの途中には1次空
気振分け第2ダンパ20Bが、第3分岐管17Cの途中
には1次空気振分け第3ダンパ20Cがそれぞれ設けら
れている。
【0042】また、上記の炉体8の排出口9には、排出
管21が接続され、その途中に空気予熱器22,電気集
塵器23,排ガス量検知センサ24が順番に介装されて
いる。空気供給管17の1次空気温度調整ダンパ19A
の両側部分には、空気予熱器22を通る熱交換用空気管
25,25が接続されている。
【0043】そして、ホッパシュート3には、ごみ投入
量センサ26が装着され、図示しない制御盤には、ごみ
質設定ダイヤル27(図2に図示)が設けられている。
ごみ質の品質は操作員が決める。ごみ質設定ダイヤルは
0%〜100%の範囲で調整可能であり、ごみ質設定ダ
イヤル0%=悪いごみ(燃え難いごみ)、ごみ質設定ダ
イヤル100%=良いごみ(燃え易いごみ)とし、ごみ
質の判断が困難な場合には、例えば50%と仮入力す
る。
【0044】図2において、28はファジィコントロー
ラで、このファジィコントローラ28は、ファジィ推論
エンジン29と知識Kとを有し、ファジィ推論エンジン
29は、知識K及び後述する事実(入力変数)を入力
し、その事実を知識Kに照らし、知識Kの内容と合致す
れば結論として、知識Kの内容にそった制御出力を出力
するものである。ファジィ推論エンジン29に対する入
力変数は、ごみ投入量と、排ガス温度と、排ガス量と、
ごみ質と、前回の押出しストロークとの5つである。制
御出力は押出しストロークである。
【0045】知識Kには、複数の規則からなる非定常状
態制御規則群R1,R2,R3・・・,RNと、複数の
規則からなる定常状態制御規則群T1,T2,T3・・
・,TNとが盛り込まれている。具体的には、非定常状
態制御規則群R1,R2,R3・・・,RNは、ごみ焼
却炉1の燃焼状態が非定常状態であることを示す判断の
下に、入力変数名とその入力量に対するファジィ変数名
を対応させてなる前件部命題と、押出しストロークとい
う出力変数名とそれに対するファジィ変数名を対応させ
た後件部命題とから構成されている。前件部命題は、ご
み投入量,排ガス温度,排ガス量,ごみ質,前回の押出
しストロークの5つの入力変数名のうちから少なくとも
1以上の要素を含んだ入力変数名から構成されている。
【0046】例えば、規則群R1は、「もし、ごみ投入
量が少し多いならば、前回の押出しストロークより押出
しストロークを少し短くしろ。」と定めており、前回の
押出しストロークのファジィ変数の個数に応じた数だけ
規則がある。
【0047】規則群R2は、「もし、排ガス量が少ない
ならば、排ガス温度の上昇とともに押出しストロークを
少し長くしろ。」と定めており、排ガス温度のファジィ
変数の個数に応じた数だけ規則がある。
【0048】規則群R3は、「もし、ごみ質に合わせて
押出しストロークを決めろ。」と定めており、ごみ質の
品質を示すファジィ変数の個数に応じた数だけ規則があ
る。定常状態制御規則群T1,T2,T3・・・,TN
の1つとして、燃焼状態を示す排ガス温度,排ガス量が
所定の状態のとき押出しストローク(制御出力)が変化
しないという定常状態であるとの判断がある。例えば、
規則群T1は、「もし、排ガス温度が高く、かつ、排ガ
ス量が多いならば、前回の押出しストロークと押出しス
トロークを同じにしろ。」と定めており、前回の押出し
ストロークのファジィ変数の個数に応じた数だけ規則が
ある。
【0049】30は総括コントローラで、コントローラ
28の推論結果(押出しストローク)を電圧信号として
受け、この電圧信号をごみ押出機4に所定の押出しスト
ロークを与える油圧シリンダ(図示せず)に送るととも
に、例えば空気量,温度をPID制御のような従来制御
を行なう。
【0050】図3ないし図8は、知識Kの各制御規則に
おける各入出力変数名のラベルをそれぞれ示す。即ち、
図3はごみ投入量のラベル、図4は排ガス量のラベル、
図5はごみ質のラベル、図6は排ガス温度のラベル、図
7は前回の押出しストロークのラベル、図8は押出しス
トロークのラベルを示す。各図においては、入出力変数
の全範囲を複数のラベルで割り振って、メンバーシップ
関数で表現される複数のファジー変数が示されており、
横軸に測定値を取り、縦軸にグレードを取っている。ラ
ベル(表現する量)として、入出力変数の入出力値の全
範囲の中央付近に割り振られる基準ラベル(ZR),基
準ラベルに対して上の状態と評価される1以上のポジテ
ィブラベル,基準ラベルに対して下の状態と評価される
1以上のネガティブラベルが付される。即ち、ごみ投入
量においては、以下の4種類を定めている。
【0051】NM 小さい(少ない) NS 少し小さい(少ない) ZR 中ぐらい(適している) PS 少し大きい(多い) また、ごみ投入量以外の入力変数及び出力変数に対して
は、以下の7種類を定めている。
【0052】NL とても(非常に)小さい(少ない) NM 小さい(少ない) NS 少し小さい(少ない) ZR 中ぐらい(適している) PS 少し大きい(多い) PM 大きい(多い) PL とても(非常に)大きい(多い) なお、図8の押出しストロークはストローク範囲L1を
7つのラベルで割り振っているのに対して、図7におい
ては、後述の如く前回の押出しストロークを影響要素と
して各制御規則のうちの後件部メンバーシップ関数が決
定されるので、その横軸の範囲Lを、押出しストローク
の横軸の範囲L1より狭くしている。
【0053】しかして、図示しないごみクレーンによ
り、ごみピット18内にごみ投入が開始され、コントロ
ーラ28の作動が開始される。ごみ押出機4により、ホ
ッパシュート3のごみが乾燥ストーカ5に移送される。
ごみ押出機4の押出しストロークによりインターバル一
定の条件の下に、ごみの供給量が制御され、その結果、
ごみの燃焼状態がファジィコントローラ28により以下
のようにファジィ制御される。そして、ごみは、攪拌・
解きほぐされながら前方に移送され、乾燥ストーカ5か
ら燃焼ストーカ6に運ばれ、さらに、燃焼ストーカ6
で、攪拌・解きほぐされながら燃焼され、前方に移送し
て後燃焼ストーカ7に運ばれる。
【0054】以下、ファジィ推論エンジン29における
作用について詳しく説明する。図1,図2において、入
力変数として、ごみ質設定ダイヤル27によって、ごみ
質がパーセントで設定され、排ガス温度が排ガス温度セ
ンサ12により測定され、排ガス量が排ガス量検知セン
サ24により測定され、ごみ投入量センサ26によりホ
ッパシュート3に投入されたごみ投入量が測定され、そ
れらの測定値が、信号変換器(図示せず)を介してファ
ジィ推論エンジン29に入力される。また、入力変数と
して、ファジィ推論エンジン29から出力された前回の
押出しストロークがフィードバックされて信号変換器
(図示せず)を介してファジィ推論エンジン29に入力
される。
【0055】ファジィ推論エンジン29において、ファ
ジィ推論が行なわれ、インターバル一定の条件の下に押
出しストロークが出力されるが、先ず、ファジィコント
ローラ28では、入出力変数の測定値に対して初期値が
与えられると、燃焼状態が非定常状態に入り、この初期
値がファジィ推論エンジン29に入力され、以下のよう
に、ファジィ推論エンジン29の押出しストロークによ
り、その押出しストロークに応じた量のごみが給塵装置
の油圧シリンダを介して乾燥ストーカ5に移送され、ご
みの燃焼の結果として生じる被制御系の燃焼状態を示す
排ガス温度,排ガス量が変化し、押出しストロークと対
応させて非定常状態から定常状態に移行する。
【0056】ここで、上記の初期値として、ごみ質(設
定値)=30%、ごみ投入量(初期入力)=7.5t/
hとして与えられ、また、非定常状態における測定値と
して、排ガス量=10000立方m/h、排ガス温度
(測定値)=300℃、前回の押出しストローク=60
0mmの場合を例に挙げて説明する。非定常状態におい
て、ファジィ推論エンジン29により、入力変数として
のごみ投入量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガ
スの排ガス温度及び排ガス量,ごみ押出機4の前回の押
出しストロークが、非定常状態制御規則群R1,R2,
R3・・・,RNに照らして、以下のように、ファジィ
推論される。
【0057】また、ごみ質の設定は、以下のようになさ
れる。ごみが燃焼していないという非定常状態で、ごみ
をごみ焼却炉に投入して焼却する場合、ごみ質の判断
は、外側から観測した状態の判断基準しか得られない
が、本実施例においては、例えばごみ質を50%と設定
した運転結果が、ごみが厚く燃え難いならば、ごみ質が
悪いと判断し、40%にして運転を試みる。また、逆
に、ごみが薄く、燃え切ってしまったならば、ごみ質ダ
イヤルを60%に変更するといった極めて簡単な判断の
繰り返しをするだけで、不慣れな運転操作員でも短期日
の運転で、ごみ質ダイヤルの適切な設定が決定される。
【0058】先ず、各入力変数の初期値,測定値に対し
て、そのラベル及びグレードを求める。入力変数として
のごみ質は、上述のようにごみの品質が30%と与えら
れると、図5に示すように、ラベルNMというファジィ
変数のグレードが0.2で、ラベルNSというファジィ
変数のグレードが0.8となる。
【0059】入力変数としてのごみ投入量は、上述のよ
うに(初期入力)=7.5t/hとして与えられると、
図3に示すように、ラベルPSというファジィ変数のグ
レードが1.0となる。
【0060】入力変数としての排ガス量=10000立
方m/hに対して、図4に示すように、ラベルNMとい
うファジィ変数のグレードが0.35で、ラベルNSと
いうファジィ変数のグレードが0.65となる。
【0061】入力変数としての排ガス温度=300℃に
対して、図6に示すように、ラベルNLというファジィ
変数のグレードが0.5で、ラベルNMというファジィ
変数のグレードが0.5となる。
【0062】入力変数としての前回の押出しストローク
=600mmに対して、図7に示すように、ラベルNL
というファジィ変数のグレードが1.0となる。次に、
上記の各入力変数のメンバーシップ関数を示すラベル,
グレードに対して非定常状態制御規則群R1,R2,R
3・・・,RNを照らして、各非定常状態制御規則群に
対してそれぞれ各押出しストロークのメンバーシップ関
数を求める。
【0063】「もし、ごみ投入量が少し多いならば、前
回の押出しストロークより押出しストロークを少し短く
しろ。」と定めた非定常状態制御規則群R1の1とし
て、「もし、ごみ投入量=PS、かつ、前回の押出しス
トローク=NLならば、押出しストローク=NLにし
ろ」の規則があり、ごみ投入量PS=1,押出しストロ
ークNL=1を代入すると、図9に示すように、グレー
ド1で切った押出しストロークのラベルNLを得る。
【0064】また、「もし、排ガス量が少ないならば、
排ガス温度の上昇とともに押出しストロークを少し長く
しろ。」と定めた非定常状態制御規則群R2の1つとし
て、「もし、排ガス量=NM、且つ、排ガス温度=NL
ならば、押出しストローク=NLにしろ」の規則R2
(1)があり、排ガス量NM=0.35,排ガス温度N
L=0、5を代入すると、グレードの小さい方の値が適
合値となり、図10に示すように、グレード0.35で
切った押出しストロークのラベルNLを得る。「もし、
排ガス量=NM、且つ、排ガス温度=NMならば、スト
ローク=NSにしろ」の規則R2(2)があり、排ガス
量NM=0.35,排ガス温度NM=0、5を代入する
と、グレードの小さい方の値が適合値となり、図10に
示すように、グレード0.35で切った押出しストロー
クのラベルNMを得る。
【0065】そして、「もし、ごみ質に合わせて押出し
ストロークを決めろ。」と定めた非定常状態制御規則群
R3の1つとして、「もし、ごみ質=NMならば、押出
しストローク=NMにしろ」の規則R3(1)があり、
ごみ質NM=0、2を代入すると、図11に示すよう
に、グレード0.2で切った押出しストロークのラベル
NMを得る。「もし、ごみ質=NSならば、押出しスト
ローク=NSにしろ」の規則R3(2)があり、ごみ質
NM=0、8を代入すると、図11に示すように、グレ
ード0.8で切った押出しストロークのラベルNSを得
る。
【0066】次に、図12に示すように、各制御規則に
照らして求めた図9,図10,図111で示された出力
変数のメンバーシップ関数の面積の重心を合成し、その
合成重心位置が矢印で示す押出しストロークの出力値
(720mm)とされる(デファジフィケーション)。
【0067】上記のファジィ制御により、ごみの燃焼状
態の様子を見ながら少しづつごみがごみ焼却炉1に送ら
れ、助燃バーナ13の熱でごみは乾燥されながら燃焼さ
れる。
【0068】そして、ファジィ推論エンジン29におい
て、フィードバックされる入力変数としての排ガス温度
が高いというファジィ変数で示され、排ガス量が多いと
いうファジィ変数で示される状態になると、「もし、排
ガス温度が高く、かつ、排ガス量が多いならば、前回の
押出しストロークと押出しストロークを同じにしろ。」
と定めた定常状態制御規則群T1のうちの1つの規則に
照らして、ファジィ推論され、押出しストロークは、変
化しないように出力される。このようにして、押出しス
トロークが変化せず、排ガス温度が高く、かつ、排ガス
量が多い状態が保持されるという定常状態に移行し、排
ガス温度,排ガス量は所定の収束値に収束する。この状
態では、排ガス温度,排ガス量と押出しストロークがバ
ランスがとれた定常状態となり、排ガス温度が高く、排
ガス量が多いことが、結果的に適当であると判断される
ことになる。排ガス温度,排ガス量のうちの少なくとも
一方が適切である状態からずれた状態になると、押出し
ストロークは、前回の押出しストロークに対して変化さ
せる(長くしたり、短くしたり)ように制御される。
【0069】なお、排ガス温度の定常状態の収束値は、
ラベルPM付近の温度域(約800℃〜900℃)とさ
れ、排ガス量の定常状態の収束値は、ラベルPM付近の
量(30000立方m/h)とされており、定常状態で
は、制御規則においては、ファジィ変数としてそのポジ
ティブラベルのメンバーシップ関数及びその付近のメン
バーシップ関数が適用される。従って、燃焼状態を示す
排ガス温度,排ガス量が変化した場合、これらのラベル
によりファジィ推論がなされ、燃焼状態の変化に応じて
ファジィ推論エンジン29から押出しストロークが出力
されるので、入力変数の入力値(排ガス温度,排ガス
量)が定常状態の収束値からずれても、ファジィ推論エ
ンジン29の感度が悪くならない。一方、非定常状態で
は、入力変数としての排ガス温度,排ガス量に対して定
常状態に割り振られたラベル以外のラベルが割り振ら
れ、非定常状態の範囲で、所定の数のラベルが確保され
ている。従って、入力値に対して、それらのラベルによ
り表現されるファジィ変数の数を適当数確保され、制御
規則が適切な数で適用され、押出しストロークが適切に
制御される。
【0070】そして、ごみの投入が終了すると、コント
ローラ28によるファジィ推論が終了し、ごみ押出機4
の押出しストロークを変えない状態で、ごみ押出機を作
動させ、以後、埋火か燃し切りの選択によって、それぞ
れの設定時間内で運転が続けられる。
【0071】以上の如き構成によれば、次の効果を奏す
る。第1に、ごみの焼却により発生した排ガスの排ガス
温度により、ごみ押出機4の押出しストロークを制御し
ているので、ごみの燃焼状態に対して最大寄与率のごみ
供給量を直接的に操作し、ごみの燃焼状態をより適切に
制御することができる。
【0072】第2に、ごみの焼却により発生した排ガス
の排ガス量により、ごみ押出機4の押出しストロークを
制御しているので、ごみの燃焼状態に対して最大寄与率
のごみ供給量を直接的に操作し、ごみの燃焼状態をより
適切に制御することができる。
【0073】第3に、ごみ焼却炉1に供給されるごみ投
入量により、ごみ押出機4の押出しストロークを制御し
ているので、ごみ投入量に応じて、ごみの燃焼状態に対
して最大寄与率のごみ供給量を直接的に操作し、ごみの
燃焼状態をより適切に制御することができる。従って、
燃焼の安定性を増すことができる。
【0074】第4に、ごみ質により、ごみ押出機4の押
出しストロークを制御しているので、ごみ質に応じて、
ごみの燃焼状態に対して最大寄与率のごみ供給量を直接
的に操作し、ごみの燃焼状態をより適切に制御すること
ができる。
【0075】例えば、ごみ質ダイヤルを0〜100%の
範囲で設定し、ごみ質を適当に判断し、そのごみ質が悪
ければ、0%の方向に近づけ、良ければ、100%の方
向に近づけるという単純な判断で、しかも、熟練技術者
以外の燃焼操作に関する知識を有しない者でも、どの程
度のごみ質で運転するといかなる結果が生じるかという
熟練技術者と同一レベルの操作判断をなすことができ
る。不慣れな運転操作員でも短期日の運転で、ごみ質ダ
イヤルの適切な判断をすることができ、その結果、ごみ
の燃焼状態を安定させることができる。
【0076】第5に、ごみ押出機4の前回の押出しスト
ロークにより押出しストロークを制御しているので、押
出しストロークは、前回の押出しストロークを基準とし
て決定され、従って、前回の押出しストロークから大き
く動かず、例えば、燃焼状態を良好に保持することがで
きる。
【0077】第6に、ごみ焼却炉1の燃焼状態に影響を
及ぼす要因の状態信号とともに前回の押出しストローク
により、押出しストロークが制御されるので、前回の押
出しストロークに対してこれに追従して大きく押出しス
トロークを変化させることなく、適格に変化させること
ができる。特に、燃焼状態に寄与する入力変数の確定が
困難の場合や、入力変数が異常な値の場合には、押出し
ストロークが大きく動くことがないので、燃焼状態が異
常等であるか否かを押出しストロークが変化する過程に
おいて判断することができる。詳しく述べると、前回の
押出しストロークを、ファジィ推論エンジン29にフィ
ードバックしているので、前回の押出しストロークによ
る前件部の適合度が、ファジィ推論のデファジフィケー
ションの際、後件部メンバーシップ関数の部分集合を決
定するための要素を構成する。
【0078】そのため、後件部メンバーシップ関数の合
成出力値は、前回の押出しストロークに対応する後件部
メンバーシップ関数の部分集合に、合成出力値が引っ張
られる。従って、押出しストロークは、前回の押出しス
トロークから大きく動かず、被制御系の状態に影響を及
ぼす要因の状態信号がファジィ推論エンジン29に入力
した場合、ファジィ推論エンジン29の押出しストロー
クを前回の押出しストロークに対してこれに追従して大
きく変化させることなく、適格に変化させることができ
る。
【0079】第7に、ごみ投入量,ごみ質,ごみの焼却
により発生した排ガスの排ガス温度及び排ガス量,ごみ
押出機4の前回の押出しストロークにより、押出しスト
ロークを制御しているので、上記第1の効果から上記第
5の効果に加えて、これまでの燃焼制御では不可能であ
った、ごみ質に応じたごみ供給量の判断を熟練技術者に
代わって行ない、ごみ供給量の制御をすることができ
る。
【0080】第8に、ごみ押出機4の押出しストローク
を、排ガス温度の上昇,排ガス量の増加とともに、前回
の押出しストロークより少しづつ長くするように制御し
ているので、上記第7の効果に加え、ごみの非定常状態
の燃焼状態でも、燃焼が良くなるように制御することが
でき、また、ごみ質が不明でもごみ質に応じたごみの供
給量を確保することができる。
【0081】第9に、ごみ押出機4の押出しストローク
を、排ガス温度や排ガス温度が適切である状態で、前回
の押出しストロークと同じにするように制御しているの
で、上記第7の効果に加え、燃焼状態の結果として生じ
る排ガス温度,排ガス量が結果的に適当であるか否かの
判断をすることができ、また、ごみ質が不明でもごみ質
に応じたごみの供給量を確保することができる。
【0082】詳しく述べると、一般のフィードバック制
御でごみ供給量を制御しようとする場合にはごみ供給量
の目標値が必要であり、目標値が決められていたが、目
標値がなくても、ファジィ推論エンジン29では、被制
御系の状態(排ガス温度,排ガス量)が所定の範囲にな
ると、定常状態制御規則群に照らして、押出しストロー
クは、前回の押出しストロークと、同じ値を出力する。
即ち、この状態で、バランスがとれた定常状態となり、
被制御系の状態が所定の範囲にあることが、結果から適
当であると判断されることになる。
【0083】また、前回の押出しストロークがファジィ
推論エンジン29に対する事実としてフィードバックさ
れているので、押出しストロークの変化が緩やかとなっ
ている。この緩やかな押出しストロークと、上述の被制
御系の状態がファジィ推論エンジン29にフィードバッ
クされることから、被制御系の状態が、結果的に適当で
あるか否かの判断がなされつつ、変化するので、非定常
状態から定常状態へと移行し、その移行を確実にするこ
とができる。
【0084】従って、被制御系の状態をどういう状態に
するという目標状態が無くても、ファジィ推論エンジン
29において、少なくとも、事実を定常状態制御規則群
に照らしてこれに合致する場合には、押出しストローク
が変化しないように出力され、被制御系の状態が所定の
範囲にあることが、結果から適当であると判断され、そ
の状態が保持される。
【0085】即ち、被制御系の状態の目標状態がなくて
も、所定の範囲にある被制御系の状態が押出しストロー
クに対してこれを決めるための一種の目標状態を擬性す
ることになり、フィードバック制御における目標状態の
設定という条件を不要にすることができ、目標状態を定
めるための機器等が不要になり、システムを簡略化する
ことができる。
【0086】以上のように、燃焼状態を制御する要因と
して、最も重要で最も制御が困難とされているごみ供給
量を、ごみ質やごみの密度に応じて操作をすることがで
き、ごみの供給量(厚さ等)を操作するごみ押出機4の
押出しストロークを、排ガス温度の上昇,排ガス量の増
加とともに、前回の押出しストロークより少しづつ長く
し、排ガス温度や排ガス温度等が設備の能力的にもちょ
うどバランスのとれた状態の区間に入ったら、押出しス
トロークを前回の押出しストロークのままにするという
制御方法を採用することにより、ごみ質が不明でもごみ
質に応じた供給が可能となる。
【0087】その結果、ごみ焼却炉1内のごみ送り速度
操作、空気量操作,空気温度操作,燃焼用空気の分配操
作の操作変更をすることなく、これまでの燃焼制御では
不可能であった、ごみ質に応じたごみ供給量の判断を熟
練技術者に代わって行ない、ごみ押出機4の押出しスト
ロークを操作することにより、ごみ供給量の制御をし、
非定常状態から燃焼を立ち上げ、正常な燃焼状態(定常
状態)を保持することができる効果を奏する。
【0088】なお、本実施例においては、ごみ投入量,
ごみ質,排ガス温度,排ガス量,ごみ押出機4の前回の
押出しストロークを、制御手段としてのファジィ推論エ
ンジン29に入力することにより、ごみ押出機4の押出
しストロークを制御しているが、制御手段としてファジ
ィ推論エンジン29に限定されることなく、例えば、以
下の制御装置に代えることもできる。この制御装置は、
ごみ投入量,ごみ質,排ガス温度,排ガス量,ごみ押出
機の前回の押出しストロークがそれぞれ入力され、それ
らの各値が多次元マトリックス的に記載された非定常状
態から定常状態に至る燃焼状態の最適の組合せテーブル
及びこの組合せテーブルに対応する最適の押出しストロ
ークとを記憶した記憶装置を有し、上記各入力を組合せ
テーブルと照合させ、ごみ押出機4の押出しストローク
を最適に制御するものである。
【0089】また、本実施例においては、ごみ投入量,
ごみ質,排ガス温度,排ガス量,ごみ押出機4の前回の
押出しストロークを、それぞれ入力変数としてファジィ
推論エンジン29に入力することにより、ごみ押出機4
の押出しストロークを制御しているが、上記複数の入力
変数のうちから少なくとも1つ以上の入力変数をファジ
ィ推論エンジン29に入力することにより、押出しスト
ロークを制御することができる。
【0090】さらに、本実施例においては、押出しスト
ロークを、排ガス温度の上昇とともに前回の押出しスト
ロークより長くするように制御するようになっている
が、かかる場合に限定されることなく、排ガス量の増加
の条件下で、または、排ガス温度の上昇及び排ガス量の
増加の条件下で、押出しストロークを、前回の押出しス
トロークより長くするように制御することができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。請求項1及び2記載の発明によれ
ば、ごみの焼却により発生した排ガスの排ガス温度によ
り、ごみ押出機の押出しストロークを制御しているの
で、ごみの燃焼状態に対して最大寄与率のごみ供給量を
直接的に操作し、ごみの燃焼状態をより適切に制御する
ことができる。
【0092】請求項3及び4記載の発明によれば、ごみ
の焼却により発生した排ガスの排ガス量により、ごみ押
出機の押出しストロークを制御しているので、ごみの燃
焼状態に対して最大寄与率のごみ供給量を直接的に操作
し、ごみの燃焼状態をより適切に制御することができ
る。
【0093】請求項5及び6記載の発明によれば、ごみ
焼却炉に供給されるごみ投入量により、ごみ押出機の押
出しストロークを制御しているので、ごみ投入量に応じ
て、ごみの燃焼状態に対して最大寄与率のごみ供給量を
直接的に操作し、ごみの燃焼状態をより適切に制御する
ことができる。従って、例えば、定常状態の燃焼におい
て、燃焼の安定性を確保することができる。
【0094】請求項7及び8記載の発明によれば、ごみ
質により、ごみ押出機の押出しストロークを制御してい
るので、ごみ質に応じて、ごみの燃焼状態に対して最大
寄与率のごみ供給量を直接的に操作し、ごみの燃焼状態
をより適切に制御し、例えば、定常状態の燃焼におい
て、燃焼の安定性を確保することができる。
【0095】請求項9記載の発明によれば、ごみ押出機
の前回の押出しストロークにより、ごみ押出機の押出し
ストロークを制御しているので、押出しストロークは、
前回の押出しストロークを基準として決定され、前回の
押出しストロークから大きく動かない。従って、例え
ば、燃焼状態を良好に保持することができる。
【0096】請求項10記載の発明によれば、ごみ焼却
炉の燃焼状態に影響を及ぼす要因とともに前回の押出し
ストロークにより、押出しストロークが制御されるの
で、前回の押出しストロークに対してこれに追従して大
きく押出しストロークを変化させることなく、適格に変
化させることができる。特に、燃焼状態に寄与する入力
変数の確定が困難の場合や、入力変数が異常な値の場合
には、押出しストロークが大きく動くことがないので、
燃焼状態が異常等であるか否かを押出しストロークが変
化する過程において判断することができる。
【0097】請求項11記載の発明によれば、ごみ投入
量,ごみ質,ごみの焼却により発生した排ガスの排ガス
温度及び排ガス量,ごみ押出機の前回の押出しストロー
クにより、押出しストロークを制御しているので、請求
項1記載の発明から請求項10記載の発明に至る効果に
加えて、これまでの燃焼制御では不可能であった、ごみ
質に応じたごみ供給量の判断を熟練技術者に代わって総
合的に行ない、ごみ供給量の制御をすることができる。
【0098】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明の構成に加え、押出しストロークを、排ガ
ス温度の上昇,排ガス量の増加のうちの少なくとも一方
の条件下で、ごみ押出機の押出しストロークを、前回の
押出しストロークより長くするように制御しているの
で、請求項11記載の発明の効果に加え、ごみの非定常
状態の燃焼状態でも、燃焼が良くなるように制御するこ
とができ、また、ごみ質が不明でもごみ質に応じたごみ
の供給量を確保することができる。
【0099】請求項13記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明の構成に加え、排ガス温度,排ガス温度の
うちの少なくとも一方が適切である状態で、押出機の押
出しストロークを、前回の押出しストロークと同じにす
るように制御しているので、請求項11記載の発明の効
果に加え、燃焼状態の結果として生じる排ガス温度,排
ガス量が結果的に適当であるか否かの判断をすることが
でき、また、ごみ質が不明でもごみ質に応じたごみの供
給量を確保することができる。
【0100】請求項14記載の発明によれば、請求項1
3記載の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるごみ焼却炉の構成図で
ある。
【図2】同ごみ焼却炉のファジィ制御方法を示すブロッ
ク図である。
【図3】ファジィ制御におけるごみ供給量のラベルを示
す図である。
【図4】ファジィ制御における排ガス量のラベルを示す
図である。
【図5】ファジィ制御におけるごみ質のラベルを示す図
である。
【図6】ファジィ制御における排ガス温度のラベルを示
す図である。
【図7】ファジィ制御における前回の押出しストローク
のラベルを示す図である。
【図8】ファジィ制御における押出しストロークのラベ
ルを示す図である。
【図9】出力変数のメンバーシップ関数を示す説明図で
ある。
【図10】出力変数のメンバーシップ関数を示す説明図
である。
【図11】出力変数のメンバーシップ関数を示す説明図
である。
【図12】ファジィ推論のデファジフィケーションの説
明図である。
【符号の説明】
4 ごみ押出機 12 排ガス温度センサ 24 排ガス量検知センサ 26 ごみ投入量センサ 27 ごみ質設定ダイヤル 29 ファジィ推論エンジン K 知識

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみの焼却により発生した
    排ガスの排ガス温度により、ごみ押出機の押出しストロ
    ークを制御することを特徴とするごみ焼却炉の燃焼制御
    方法。
  2. 【請求項2】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみの焼却により発生した
    排ガスの排ガス温度及びごみの燃焼状態に影響を及ぼす
    他の要因により、ごみ押出機の押出しストロークを制御
    することを特徴とするごみ焼却炉の燃焼制御方法。
  3. 【請求項3】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみの焼却により発生した
    排ガスの排ガス量により、ごみ押出機の押出しストロー
    クを制御することを特徴とするごみ焼却炉の燃焼制御方
    法。
  4. 【請求項4】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみの焼却により発生した
    排ガスの排ガス量及びごみの燃焼状態に影響を及ぼす他
    の要因により、ごみ押出機の押出しストロークを制御す
    ることを特徴とするごみ焼却炉の燃焼制御方法。
  5. 【請求項5】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみ焼却炉に供給されるご
    み投入量により、ごみ押出機の押出しストロークを制御
    することを特徴とするごみ焼却炉の燃焼制御方法。
  6. 【請求項6】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみ焼却炉に供給されるご
    み投入量及びごみの燃焼状態に影響を及ぼす他の要因に
    より、ごみ押出機の押出しストロークを制御することを
    特徴とするごみ焼却炉の燃焼制御方法。
  7. 【請求項7】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみ質により、ごみ押出機
    の押出しストロークを制御することを特徴とするごみ焼
    却炉の燃焼制御方法。
  8. 【請求項8】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみ質及びごみの燃焼状態
    に影響を及ぼす他の要因により、ごみ押出機の押出しス
    トロークを制御することを特徴とするごみ焼却炉の燃焼
    制御方法。
  9. 【請求項9】 給塵装置のごみ押出機により、ごみをご
    み焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼却
    炉の燃焼制御方法において、ごみ押出機の前回の押出し
    ストロークにより、押出しストロークを制御することを
    特徴とするごみ焼却炉の燃焼制御方法。
  10. 【請求項10】 給塵装置のごみ押出機により、ごみを
    ごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼
    却炉の燃焼制御方法において、ごみ押出機の前回の押出
    しストローク及びごみの燃焼状態に影響を及ぼす他の要
    因により、押出しストロークを制御することを特徴とす
    るごみ焼却炉の燃焼制御方法。
  11. 【請求項11】 給塵装置のごみ押出機により、ごみを
    ごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼
    却炉の燃焼制御方法において、ごみ投入量,ごみ質,ご
    みの焼却により発生した排ガスの排ガス温度及び排ガス
    量,ごみ押出機の前回の押出しストロークにより、押出
    しストロークを制御することを特徴とするごみ燃焼炉の
    燃焼制御方法。
  12. 【請求項12】 給塵装置のごみ押出機により、ごみを
    ごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼
    却炉の燃焼制御方法において、ごみ投入量,ごみ質,ご
    みの焼却により発生した排ガスの排ガス温度及び排ガス
    量,ごみ押出機の前回の押出しストロークを制御因子と
    して、排ガス温度の上昇,排ガス量の増加のうちの少な
    くとも一方の条件下で、押出しストロークを、前回の押
    出しストロークより長くするように制御することを特徴
    とするごみ燃焼炉の燃焼制御方法。
  13. 【請求項13】 給塵装置のごみ押出機により、ごみを
    ごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼
    却炉の燃焼制御方法において、ごみ投入量,ごみ質,ご
    みの焼却により発生した排ガスの排ガス温度及び排ガス
    量,ごみ押出機の前回の押出しストロークを制御因子と
    して、排ガス温度,排ガス量のうちの少なくとも一方が
    適切であるという状態で、押出しストロークを、前回の
    押出しストロークと同じになるように制御することを特
    徴とするごみ燃焼炉の燃焼制御方法。
  14. 【請求項14】 給塵装置のごみ押出機により、ごみを
    ごみ焼却炉に供給してごみの燃焼状態を制御するごみ焼
    却炉の燃焼制御方法において、ごみ投入量,ごみ質,ご
    みの焼却により発生した排ガスの排ガス温度及び排ガス
    量,ごみ押出機の前回の押出しストロークを制御因子と
    して、排ガス温度,排ガス量のうちの少なくとも一方が
    適切である状態からずれた状態で、押出しストローク
    を、前回の押出しストロークに対して変化させるように
    制御することを特徴とするごみ燃焼炉の燃焼制御方法。
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