JPH05192199A - 細胞中の特異的mRNAおよびDNAの検出法 - Google Patents

細胞中の特異的mRNAおよびDNAの検出法

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JPH05192199A JP4251156A JP25115692A JPH05192199A JP H05192199 A JPH05192199 A JP H05192199A JP 4251156 A JP4251156 A JP 4251156A JP 25115692 A JP25115692 A JP 25115692A JP H05192199 A JPH05192199 A JP H05192199A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インビボ細胞またはインビトロで保存された
細胞中に存在する特異的mRNAの存在を検出し、また
はその量を測定する方法を提供する。 【構成】 本発明方法は、原核生物および真核生物のス
クリーニングに利用することができ、これにはヒトを疾
病状態の存在につきスクリーニングすることが含まれ
る。本発明方法は、化学物質が1種類または数種類の遺
伝子産物に及ぼす作用であって、それらの遺伝子の転写
により生じるmRNAの存在および量によって示される
ものをインビトロスクリーニングするためにも利用しう
る。本発明方法は特に、多数の化合物をそれらの化合物
が遺伝子産物に及ぼす作用につきスクリーニングするの
に好適である。さらに本発明は、細胞中の特異的mRN
Aの存在に作用を及ぼしうる化合物に関するものであ
る。本発明方法はウイルス、微生物、植物および動物に
おける新規な遺伝子構造体の同定にも利用しうる。ま
た、本発明は細胞からRNAおよびDNAを単離するた
めの新規な方法に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インビボ細胞またはイ
ンビトロで保存された細胞中に存在する特異的mRNA
の存在を検出し、またはその量を測定する方法に関する
ものである。本発明方法は、原核生物および真核生物の
スクリーニングに利用することができ、これにはヒトを
疾病状態の存在につきスクリーニングすることが含まれ
る。本発明方法は、化学物質が1種類または数種類の遺
伝子産物に及ぼす作用であって、それらの遺伝子の転写
により生じるmRNAの存在および量によって示される
ものをインビトロスクリーニングするためにも利用しう
る。本発明方法は特に、多数の化合物をそれらの化合物
が遺伝子産物に及ぼす作用につきスクリーニングするの
に好適である。さらに本発明は、細胞中の特異的mRN
Aの存在に作用を及ぼしうる化合物に関するものであ
る。
【0002】さらにまた、本発明方法はウイルス、微生
物、植物および動物における新規な遺伝子構造体の同定
にも利用しうる。また、本発明は細胞からRNAおよび
DNAを単離するための新規な方法に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】96ウェル−ミクロタイターディッシュ
形式で遺伝子産物である蛋白質の発現を特異的に監視す
るために、酵素増幅による抗体アッセイ法が効果的に用
いられている。The Enzyme Linked
ImmunosorbentAssays(ELIS
A),ボラー,ビドウェルおよびバートレット(Vol
ler,A.,Bidwell,D.E.,Bartl
ett,A.)(1979)ISBN 0−90603
6.01.1.を参照されたい。しかし同様にmRNA
遺伝子産物を96ウェル−ミクロタイターディッシュ形
式で監視する試みは、採用した方法の感度の欠如、およ
び簡便なmRNA単離法が無いことにより失敗した。
urrent Protocols in Molec
ularBiology,アウスベル,ブレント,キン
グストン,ムーア,セイドマン,スミスおよびストルー
ル(F.M.Ausubel,R.Brent,R.
E.Kingston,D.D.Moor,J.G.S
eidman,J.A.Smith,K.Struh
l),EDS.,グリーン・パブリシング・アソシエー
ツ・アンド・ワイリイ−インターサイエンス(198
7)。さらに特定の遺伝子の増加および/または減少調
節は、後続検出可能な遺伝子産物の異種発現に依存する
レポーター遺伝子構造体により間接的に測定しうる。
urrent Protocols in Molec
ular Biology,前掲。後者の方法は有用で
はあるが、それには幾つかの制限がある。それらの制限
には下記のものが含まれる:適宜な構造体を調製し、同
定し、そして解明する必要がある;その構造体は異種プ
ロモーターおよびレポーター遺伝子からなり、このため
プロモーターを入手し、解明することが必要になる;プ
ロモーター活性のみが測定される;活性の測定に酵素を
用いることは、翻訳および/または酵素の阻害剤がアッ
セイの統合性を損なう可能性があることを意味する;な
らびにレポーター遺伝子の挿入(integratio
n)が天然染色体部位を標的とせず、しばしば細胞当た
り多重コピーが生じ、これは遺伝子調節に作用を及ぼす
可能性がある。
【0004】特定の遺伝子に対する特異性を付与するた
めの遺伝子特異性オリゴマー、および特異的遺伝子配列
を検出可能な水準にまで増幅するための特定のDNAポ
リメラーゼを用いる方法、即ち一般にポリメラーゼ連鎖
反応またはPCRとして知られている方法が、サイキ
(Saiki,R.)ら,Science 230:1
350(1985)およびサイキ(Saiki,R.
K.)ら,Science239:487(1988)
に記載されている。
【0005】96ウェル−ミクロタイターディッシュの
ウェル中においてインビトロで培養された細胞からmR
NAを検出しうることが報告されている。ルセル・ヒグ
チ(Russel Higuchi),PCRのための
簡単かつ迅速な試料調製法,PCR Technolo
gy,ヘンリーA.エルリッヒ(Henry A.El
rich)編,M.ストックトン・プレス(198
9)。しかしそこで用いられているmRNA単離法は、
特にスクリーニングが複数の試料を伴うものである場
合、スクリーニング法にPCRを利用するのに役立たな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、細胞中の特
異的mRNAおよびDNA配列を検出および測定するた
めの新規な方法に関するものである。さらに本発明は、
細胞からRNAおよびDNA配列を調製するための新規
な方法に関するものである。本発明方法に用いられる細
胞は、インビボ源から直接採取されたものであってもよ
く、またはインビトロで保存されたものであってもよ
い。本発明方法により検出される特異的mRNA配列は
いずれかのクラスまたはタイプに限定されない。ここに
記載される方法は、それからcDNAを産生しうる限り
いかなるmRNA種にも利用しうる。
【0007】
【課題を解決するための手段】細胞中の特異的mRNA
配列を検出および測定するための新規な本発明方法は、
場合に応じて細胞から生物学的流体または培地を除去
し;容器内で細胞に水を添加し、そして容器を約90−
約115℃の温度の液体中に約2−約12分間保持して
細胞を溶解することにより、細胞溶解質を調製し;細胞
溶解質を放冷し;細胞溶解質中に存在するmRNA配列
1または2以上からcDNA配列を調製し;これら1ま
たは2以上のcDNA配列のコピー数を増幅し;そして
これら1または2以上のcDNA配列の存在を検出し、
かつ所望によりその量を測定する工程を含む。所望によ
り、かつ好ましくは、細胞溶解の前に細胞を等張液で洗
浄し、次いで細胞から等張液を除去する。さらに所望に
より、かつ好ましくは、cDNA配列を含有する細胞溶
解質を増幅の前にプロテイナーゼで処理する。好ましい
プロテイナーゼはプロテイナーゼKである。さらに、細
胞を入れた容器を約99℃の温度の液体中に約4−約8
分間保持することにより細胞を溶解することが好まし
く、約6分の期間が特に好ましい。
【0008】細胞中の特異的DNAを検出するための新
規な本発明方法は、場合に応じて細胞から生物学的流体
または培地を除去し;容器内で細胞に水を添加し、そし
て容器を約90−約115℃の温度の液体中に約2−約
12分間保持して細胞を溶解することにより、細胞溶解
質を調製し;細胞溶解質を放冷し;目的とするDNA配
列のコピー数を増幅し;そしてこれらDNA配列の存在
を検出する工程を含む。上記のように所望により、かつ
好ましくは、細胞溶解の前に細胞を等張液で洗浄し、そ
して等張液を除去する。同様に、細胞を入れた容器を約
99℃の温度の液体中に約4−約8分間保持することに
より細胞を溶解することが好ましく、約6分の期間が特
に好ましい。
【0009】上記方法に用いられるRNAおよびDNA
を単離するための新規な方法は、それからRNAおよび
DNAを得ることを目的とする細胞に容器内で水を添加
し、そして容器を約90−約115℃の温度の液体中に
約2−約12分間保持して細胞を溶解することよりな
り、約99℃の温度および約4−約8分の期間が好まし
い。約6分の期間が特に好ましい。調製された細胞溶解
質は細胞残屑を含み、RNAおよびDNAを含む細胞質
内容物はその中に存在する。
【0010】新規な本発明方法は簡便な核酸調製法を提
供し、これを当業者に周知の各種方法で増幅することが
できる。その1方法は、ポリメラーゼ連鎖反応またはP
CRとして知られるものである。
【0011】ここに記載する方法は極めて簡便であるの
で、異なる細胞または異なる処理が施された細胞の多数
の試料を、それらの細胞内の特異的mRNA配列を検出
し、かつ所望により定量するために、本発明方法により
アッセイすることができる。本発明方法は、化合物が細
胞の特異的mRNA配列の存在に及ぼす作用をスクリー
ニングするのに特に有用である。従って本発明方法は薬
物探索法として好適であり、多数の化合物をスクリーニ
ングする高い処理量が得られる。従って本発明は、本発
明方法により同定された、細胞内の特異的mRNA配列
の存在に作用する化合物に関するものでもある。
【0012】本発明方法を用いることにより、2以上の
mRNA配列を同時にアッセイすることができる。たと
えばG−CSFおよびGM−CSF配列に関するハイブ
リダイゼーションをキナーゼ処理プローブ(kinas
ed probe)により同時に行うことができる。双
方の場合ともG−またはGM−CSF mRNA水準の
増加が目的だからである。所望により、検出法の異なる
オリゴマープローブを用いて個々の産物を別個に測定す
ることもできる(たとえば放射性同位体−対−蛍光、お
よび/または異なる比活性をもつ放射性同位体)。さら
に、洗浄およびリプローブ(reprobe)が可能で
ある。測定される多様な産物の数を高める方法として、
または特異的産物の検出を高める方法として、増幅され
た物質を2または3枚以上のナイロン膜間で分割するこ
とも可能である。
【0013】しかし新規な本発明方法はこのような高処
理量のスクリーニングにおける利用に限定されない。本
発明方法は、1または2以上の外来遺伝子が導入された
ウイルス、微生物、動物および植物を含めたキメラ生物
の同定にも有用である。たとえば、それらのキメラ生物
の同一性および安定性を本発明方法の利用によりアッセ
イすることができる。さらに本発明方法により、同時増
幅された(co−amplified)遺伝子またはそ
の一部を研究することによって遺伝子構造および遺伝子
の挿入を判定することができる。
【0014】本発明方法は臨床法および診断法としても
有用である。本方法によれば、特定の疾病状態に伴う特
異的mRNAの存在を検出しうる。たとえば本発明によ
り提供される高感度の方法によって、転移前の潜伏期の
癌に伴うある種のmRNAの存在を検出することができ
る。従って本方法をこのような様式で利用することによ
り、癌進行の初期段階で処置を開始することができる。
他の例としては、エイズ感染者において活性感染(ac
tive infection)に伴うmRNAの存在
を本発明方法により検出することができる。従って活性
エイズ患者の診断が可能である。
【0015】本発明の実施に際して用いるのに適した緩
衝液および試薬は下記のものである:20×逆転写酵素/Taqポリメラーゼ緩衝液 1M トリス−Cl,pH8.3 1M KCl 80mM MgCl2 アニーリング/RT緩衝液(ウェル当たり) 8.13μl 無菌蒸留水 1.00μl 10×逆転写酵素/Taqポリメラーゼ
緩衝液 0.64μl 25mM dNTP(25mM dAT
P,25mM dTTP,25mM dGTP,25m
M dCTP) 0.09μl 1Mジチオトレイトール 0.04−0.08μl Xプライマー(1μg/μ
l) 0.01μl RNasin(50U/μl) 0.01μl AMV逆転写酵素(32U/μl)PCR試薬(10μl当たりの添加量) 8.68μl 無菌蒸留水 1.0μl 10×逆転写酵素/Taqポリメラーゼ緩
衝液 0.04−0.08μl Xプライマー(1μg/μ
l) 0.20μl Taqポリメラーゼ(5U/μl)ドットブロットDNA変性用溶液 444mM NaOH(160ml 500mM Na
OH) 11mM EDTA(8ml 250mM EDTA) 0.00074%インク(16μl 10%インディア
インク) 22ml 蒸留水1M Na2HPO4 pH7.2(Na+において1
M) 134g Na2HPO4・7H2O 4ml 85% H3PO42Oにより1リットルとなすハイブリダイゼーション緩衝液 7% SDS 5× SSC 20mM NaPO4 10× デンハルト溶液ハイブリダイゼーション洗浄液 1% SDS 1× SSC20× SSC 3M NaCl(175g/L) 0.3M クエン酸ナトリウム・2H2O(88g/
L) 1M HClによりpH7.0に調整100× デンハルト溶液 2% ファイコル400 2% ポリビニルピロリドン 2%ウシ血清アルブミン(ペンタックス フラクション
V)10×キナーゼ緩衝液 500mM トリス−Cl,pH7.4 100mM MgCl2 50mM DTT 上記試薬の酵素は市販されている。たとえばRNasi
nはベーリンガー・マンハイムから得られ、AMV逆転
写酵素はモレキュラー・ジェネティックス社から得ら
れ、Taqポリメラーゼはパーキン・エルマーから得ら
れる。上記緩衝液および試薬の他の成分もすべて市販さ
れている。さらに原液を滅菌することが好ましい。
【0016】本発明方法に用いられる細胞は動物または
植物から単離し、ここに記載する方法に直接用いること
ができる。あるいは、かつ好ましくは、高処理量のスク
リーニングを実施する際、細胞を本発明方法に用いる前
に適宜な条件下で培養する。本明細書およぴ特許請求の
範囲全体を通して、動物という語は哺乳動物、たとえば
ヒトを含むが、これらに限定されない。本発明において
細胞は真核細胞に限定されず、原核細胞をも包含する。
【0017】細胞は周知の方法に従って各種容器、たと
えばミクロタイターディッシュまたはミクロタイターチ
ューブ内で培養することができる。ミクロタイターディ
ッシュは6、24、48、96または144ウェルのも
のが市販されている。ミクロタイターディッシュの使用
は本発明方法を高処理量のスクリーニングに利用するた
めに好ましい。細胞は他の適宜な容器、たとえばローラ
ーボトルまたはペトリ皿内でも培養しうるが、それらの
容器はその大きさおよぴ付随する取扱いの問題のためさ
ほど適切ではない。しかし本発明方法は細胞を培養する
方法および/または装置に限定されない。ミクロタイタ
ーディッシュの業者にはコスター、ファルコン、ナンク
およびコーニングが含まれる。
【0018】本発明方法に用いる真核細胞を培養するた
めの1方法は、目的数のウェルを備えたミクロタイター
ディッシュまたはミクロタイターチューブに適宜な数の
細胞を接種することよりなる。接種に最適な細胞数は当
業者により決定され、細胞の種類およびアッセイのター
ゲットに応じて異なるであろう。この決定には、漸増す
る数の細胞を接種された一連のアッセイすべき細胞タイ
プの培養物に後記の操作を施す必要があるにすぎない。
従ってこの決定は本明細書の記載から十分に当業者がな
しうる範囲内にある。たとえば、ネズミまたはヒト線維
芽細胞を用い、顆粒球−マクロファージ−コロニー刺激
因子(GM−CSF)、顆粒球−コロニー刺激因子(G
−CSF)、および/またはアルドラーゼのmRNAを
後記の本発明方法に従ってアッセイする場合、96ウェ
ル−ミクロタイターディッシュのウェル当たり1×10
4個のトリプシン処理細胞が適切な接種細胞数であるこ
とが認められた。
【0019】接種された細胞を次いで適切な期間増殖さ
せる。この増殖期間は接種された細胞のタイプ、および
細胞を増殖させる条件に応じて異なる。当業者は、この
増殖の目的とする結果は適切な生理学的状態で後記の本
発明方法の後続工程を実施するのに十分な細胞数を得る
ことである点を留意して、この増殖に適した期間を容易
に決定することができる。適切な生理学的状態とは、細
胞がターゲットmRNA種のモジュレーションを受けや
すい状態にあることを意味する。たとえばネズミまたは
ヒト線維芽細胞の増殖に適切な期間は2日であることが
認められた。これらの細胞は37℃で約6−7%のCO
2の存在下でインキュベートされる。
【0020】適切な増殖ののち、細胞を特異的mRNA
の存在につきアッセイするか、またはこのアッセイの前
に1または2以上の被験化合物でさらに処理することが
できる。1または2以上の化合物をそれらが細胞中の1
または2以上のmRNAの水準に及ぼす作用につき試験
することを目的とする場合、次いで被験化合物を細胞に
添加する。最終濃度約5μg/mlが達成されるように
被験化合物を添加するのが好ましいことが認められた。
これは約50μg/mlの化合物を含有する溶液を最終
容量の10%添加することにより達成しうる。複数のミ
クロタイターデッシュを用いる場合、細胞に対する温度
衝撃を緩和するためにディッシュ4個の1グループでデ
ィッシュに化合物を添加することが好ましい。各ディッ
シュに適宜な対照を含める。たとえば表示したウェルに
最終容量の10%(たとえば20μl)の1mMトリ
ス、pH7.3、を添加する。ある種の試験については
陽性対照を含めることもでき、その場合は表示したウェ
ルに被験mRNAの既知のインデューサーを添加する。
【0021】上記のようにウェルへの添加を行ったの
ち、ディッシュをさらに一定期間インキュベートする。
この追加インキュベーションの期間は、用いる細胞およ
びアッセイすべきmRNA種に応じて多少異なる。追加
インキュベーションの最適期間は本明細書の記載に基づ
いて当業者が容易に決定しうる。たとえばヒト線維芽細
胞を用い、化合物がこれらの細胞の顆粒球−マクロファ
ージ−コロニー刺激因子、顆粒球−コロニー刺激因子お
よび/またはアルドラーゼに関するmRNAを発現する
効力に及ぼす作用を判定する場合、ディッシュをさらに
90−180分間、CO2インキュベーター(37℃、
6−7%CO2)中でインキュベートすることが好まし
い。ディッシュを4個の同一グループで処理することも
好ましく、これによりすべてのディッシュがほぼ同じ期
間インキュベートされる。
【0022】上記の追加インキュベーションののち、デ
ィッシュをインキュベーターから取り出し、速やかに裏
返して培地を除去する。次いでディッシュをミクロプレ
ート洗浄装置、たとえばバイオーラド・ミクロプレート
・ウォッシャー(バイオーラド、カタログNo.170
−6540)に装入し、37℃に予熱したリン酸緩衝食
塩液(PBS)、たとえばヘイゼルトン・ダルベッコの
リン酸緩衝食塩液(カタログNo.310−4190A
K)を用いて、3回のすすぎ/吸引サイクルで約200
μl/サイクルにおいてすすぐ。吸引高さは、各洗浄サ
イクルの終了時にディッシュの各ウェルに約100μl
のPBSが残るように調節する。次いでディッシュを急
激に裏返すことにより残りのPBSを除去する。次いで
平らな吸収材料、たとえばペーパータオルを用いて、ウ
ェルの内側を吸取らないように注意してディッシュを吸
取る。
【0023】上記に従ってディッシュを吸取ったのち、
室温の蒸留水50μlをディッシュの各ウェルに添加す
る。上記のように複数のディッシュにつき作業する場
合、ディッシュを4個の1グループで処理することが好
ましい。50μlの水をディッシュに添加するために
は、マルチプルティップ−ピペッター、たとえばソーク
ン・シグマ・ペット96ピペッター(ソークン東京、日
本)を使用し、ディッシュ4個の各グループを1分間隔
で処理することが好ましい。水を添加した直後にディッ
シュを鉱油浴に浮かせ、細胞を溶解させる。鉱油の温度
は約90−約115℃であり、約99℃が好ましい。デ
ィッシュは鉱油浴中に約2−約12分間保持され、約4
−約8分間が好ましく、約6分間が特に好ましい。次い
で、好ましくは第2のマルチプルティップ−ピペッタ
ー、たとえば上記の種類のものを用いて10−12μl
の細胞溶解質を各ウェルから吸引する。好ましくは細胞
溶解質(10−12μl)をソークン先端で約5−約1
5秒間、特に好ましくは約7秒間冷却させ、次いで直ち
に、同じ数および形状のウェルを備え、低温のアニーリ
ング/RT緩衝液10μl/ウェルを入れたビニル製デ
ィッシュに移す。あるいは細胞溶解質を容器内で約1−
約2分間冷却してもよい。アニーリング/RT緩衝液は
不安定である点を留意すべきである。従って逆転写酵素
およびプライマーを含有しないアニーリング/RT緩衝
液をアッセイの実施直前に調製し、この緩衝液を約30
個のディッシュに用いるのに十分なアリコートに分割す
ることが好ましい。次いでアニーリング/RT緩衝液を
ディッシュに添加する直前に、緩衝液を低温に維持しな
がらアリコートの緩衝液の1つに逆転写酵素および1ま
たは2以上のプライマーを添加する。より多くのアニー
リング/RT緩衝液が必要となるのに伴って、他のアリ
コートの緩衝液に逆転写酵素および1または2以上のプ
ライマーを添加する。第2のマルチプルティップ−ピペ
ッターは細胞溶解質を次のディッシュから移す前に無菌
水ですすぐ。
【0024】ディッシュを水/氷スラリーに浮かせるこ
とによりディッシュを予冷し、ディッシュを低温に維持
することが好ましい。アニーリング/RT緩衝液を添加
した直後にビニル製ディッシュをプログラム可能な温度
制御装置(″PTC″)、たとえばM−Jリサーチ・プ
ログラマブル・サーマル・コントローラー(96ウェル
型、M−Jリサーチ、マサチュセッツ州ウォータータウ
ン)−−そのウェルにそれらの容積の約1/3まで鉱油
を充填したもの−−に移す。PTCはディッシュを42
℃で15分間インキュベートしたのち95℃に5分間昇
温させるように予めプログラムされる。加熱サイクル終
了後にビニル製ディッシュを4℃に冷却する。多数の小
容量試料につき本発明方法を実施する場合は特に、加熱
サイクルに際してウェルに鉱油を積層しないことが好ま
しい。
【0025】ディッシュの各ウェルに10μlのプロテ
イナーゼK(500μg/ml)を添加し、次いで各ウ
ェルに50μlの鉱油を積層する。この場合も、たとえ
ば前記のいずれかの種類のマルチプルティップ−ピペッ
ターを用いることが好ましい。次いで、60℃に10分
間、続いて95℃に10分間加熱するようにプログラム
されたPTCにディッシュを装入する。加熱サイクル終
了後、次の工程に進むまでプレートを4℃に冷却する。
【0026】ディッシュの各ウェルに10μlのPCR
試薬溶液を、好ましくは前記のいずれかの種類のマルチ
プルティップ−ピペッターにより添加する。次いで、9
2℃に90秒間、続いて60℃に120秒間、続いて7
2℃に180秒間の31サイクルにプログラムされたP
TCにディッシュを移す。サイクル終了後、4℃に冷却
するようにPTCをプログラムする。本明細書の記載か
ら当業者に周知のように、他の時間、温度およびサイク
ル数が可能であり、それらも本発明の範囲に含まれる。
【0027】本方法は多数組のオリゴマーにつき利用す
ることができ、これにより2以上のターゲット配列を同
時に増幅することができる。しばしば、それら多数のう
ち1員子が対照として用いられ、唯一の前提条件はプラ
イマーの相容性、および誘導、リプレッションまたはm
RNA半減期の速度論的相容性である。増幅産物が後続
のプロービング/定量のためのユニークDNA配列を提
供するのに十分な長さである限りいかなる組のオリゴマ
ー対も使用しうるが、PCR反応の効率を最大限にする
ためには増幅産物のサイズを約300bp以下に維持す
ることが好ましい。2方法が用いられ、それらの方法
は、人為的なゲノムDNA定量を最小限に抑え、または
防止するために、エキソン−イントロンの関係を利用す
るものである。第1法は、その範囲または範囲の和が約
500bpを越える単数または複数のイントロンによっ
て分離されたオリゴマー対を選択することよりなる。増
幅産物の長さが増大すると、PCR増幅の効率が低下
し、ゲノムDNAの増幅は低下または排除されるが、m
RNA依存性PCRは影響を受けることなく増幅する。
第2法は、各オリゴマーの最後の数個(2または3個)
の塩基が隣接エキソンに相同であるオリゴマーを選択す
ることよりなる。これによりmRNAは増幅されるが、
イントロンは増幅されない。このオリゴマーはその3プ
ライム末端において相同性を欠如し、イントロンが複製
されるのを阻害するからである。
【0028】PCR試薬溶液には非標識またはノンディ
スティンクト(nondistinct)ヌクレオチド
を用いることが好ましいが、適宜標識された、または他
の形で検出可能なヌクレオチドをPCR試薬溶液に用い
ることができる。もちろんこれらのヌクレオチドはいず
れも目的配列の増幅に影響を及ぼしてはならない。配列
の増幅に際して、標識された、または他の検出可能なヌ
クレオチドを用いる場合、その配列の存在はその標識さ
れた、または検出可能なヌクレオチドに適した方法で測
定される。これらの方法は当業者に周知であり、ドット
ブロットオートラジオグラフィーおよび酵素結合抗−ア
ビジン/ビオチン検出法がこれに含まれる。標識され
た、または他の形で検出可能なヌクレオチドの存在下で
配列の増幅を行わないことが好ましいが、その場合、1
または2以上の増幅配列の存在を後記のように適宜なプ
ローブとのハイブリダイゼーションにより検出すること
が好ましい。後記のプローブは標識されているが、化学
ルミネセンス、蛍光、アクリジニウムエステル、または
酵素結合抗−アビジン/ビオチン検出法などの方法で検
出および測定しうる他の適切なプローブを使用しうる。
これらのプローブを調製する方法は本明細書の記載から
当業者に周知である。
【0029】ディッシュの各ウェルに10μlの蒸留水
を、この場合も好ましくは前記のいずれかの種類のマル
チプルティップ−ピペッターにより添加する。次いで、
増幅PCR産物1または2以上を含有する溶液50μl
を各ウェルから取り出し、それぞれ250μlのドット
ブロット変性用緩衝液を入れたミクロ試験管、たとえば
1.2mlミクロ試験管に装入する。試験管の後続加熱
に影響を及ぼす可能性のある底を備えていないラックに
ミクロ試験管を挿入することが好ましい。試験管を95
℃以上の水に5分間挿入する。得られた変性DNA溶液
は室温またはそれ以上に一定期間保存してから、次の工
程へ進めることもできる。
【0030】水に少なくとも1分間浸漬した適宜なナイ
ロン膜に、上記により調製した変性DNAを入れたミク
ロ試験管それぞれから250μlを添加する。ナイロン
膜はゼータ−プローブナイロン膜(バイオ−プローブ、
カタログNo.162−0153)であって、その膜が
保護されていない手で触れられないことが好ましい。さ
らに、膜をドットブロット装置(バイオ−ラド、カタロ
グNo.170−6545)に装入し、変性DNA溶液
の添加前に真空を付与して過剰の水を除去すること、お
よび変性DNA溶液を膜に添加するためにソークンピペ
ッターを用いることが好ましい。さらにまた、膜と由来
するディッシュとを関係付けることができるように、膜
に番号およびインデックスを付けるべきである。変性D
NA溶液を膜に添加した時点で真空を付与し、乾燥する
まで継続することが好ましい。次いで膜を装置から取り
出し、2×SSCで短時間すすいだのち濾紙上で風乾す
る。
【0031】膜をスクリーニングするためのプローブは
下記により調製される。適宜な容器、たとえば0.5m
lエッペンドルフ管中で、下記の成分を列記した順に添
加することにより反応混合物を調製する: 1.10×キナーゼ緩衝液 5μl 2.無菌蒸留水 32μl 3.オリゴマー(1μg/μl)1μl 4.ガンマ32P−ATP(10μCi/μl)10μ
l。
【0032】この混合物を65℃に10分間加熱し、次
いで氷中で急冷し、この時点でキナーゼ(8U/μl、
1μl)を添加する。好ましいキナーゼはT4キナーゼ
であり、これは市販されている。キナーゼ添加後に反応
物を37℃で30分間インキュベートする。次いで約9
5℃に5分間加熱することにより反応を停止する。37
℃でのインキュベーションの前および後にサンプリング
し、全カウントおよびTCA沈殿性カウント/分を計数
することにより、標識取込み率を監視することができ
る。もちろん放射性同位体の使用を伴う操作はすべて、
手袋および適宜なシールドを用いて慎重に実施する。使
用するオリゴマープローブは被験mRNAに応じて異な
るであろう。使用するオリゴマーは種々の長さおよび/
またはコード配列のオリゴマーの組み合わせであっても
よい。オリゴマーは本発明が関係する分野の専門家に周
知の標準的DNA合成法により調製されるか、または市
販されている(たとえばゲノシス(Genosys)、
テキサス)。プローブがゲノムDNAではなくmRNA
を定量すべく保証するために、隣接する1または2以上
のエクソンに相同な配列をそれらの配列の約50%含む
オリゴマーを選ぶことが好ましい。
【0033】上記により調製された膜を、約75mlの
ハイブリダイゼーション緩衝液を入れたシール可能なパ
ウチまたはバッグに装入する。食品用プラスチックバッ
グ、たとえばデイジーUSAを用いることが好ましい。
バッグをシールし、37℃の振盪式水浴に少なくとも2
0分間浸漬する。次いでバッグをわずかに開き、各バッ
グに1μlの95℃処理プローブ(約1×107cpm
/μgオリゴマー)を添加する。余分な空気をもみ出し
たのち、バッグを再シールし、ハイブリダイゼーション
のために振盪式水浴に浸漬する。ハイブリダイゼーショ
ン用水浴の温度はプローブおよび被験mRNA種の関数
として変化するであろう。このハイブリダイゼーション
の温度は本明細書の記載から当業者が容易に決定しう
る。ハイブリダイゼーションは少なくとも4時間実施さ
れる。しかしハイブリダイゼーションを一夜継続するこ
とが好ましい。
【0034】ハイブリダイゼーションののち、バッグを
開き、ハイブリダイゼーション溶液を適切に貯蔵および
廃棄するために1または2以上の適宜な容器、たとえば
50ml試験管に慎重に注入する。バッグまたは蓋付き
プラスチック容器内にまだ残されている膜を約200m
lのハイブリダイゼーション用洗浄液ですすぎ、洗液を
注ぎ出し、それぞれに約200mlの新たなハイブリダ
イゼーション用洗浄液を添加する。バッグまたはプラス
チック容器を再シールし、振盪式水浴に約30分間装入
する。この時点での水浴の温度もプローブおよびmRN
A種の関数であり、同様に本明細書の記載から当業者が
容易に決定しうる。次いでバッグまたはプラスチック容
器をを開き、ハイブリダイゼーション洗浄用緩衝液を注
ぎ出す。次いで各バッグに少量のハイブリダイゼーショ
ン洗浄用緩衝液を添加し、これで膜をすすぎ、そしてハ
イブリダイゼーション洗浄用緩衝液を廃棄する。バッグ
またはプラスチック容器それぞれに200mlの新たな
ハイブリダイゼーション洗浄用緩衝液を添加し、バッグ
を再シールし、上記の洗浄に用いたと同じ温度の振盪式
水浴に約30分間装入する。すすぎおよび洗浄処理をさ
らに1回または2回反復する。次いでバッグまたはプラ
スチック容器から膜を取り出し、濾紙に乗せて風乾す
る。
【0035】次いで、乾燥した膜を適宜な装置により計
数する。たとえば本発明方法において96ウェルディッ
シュ形式を採用した場合、マトリックス96カウンター
(パッカード,A キャンベラ社、コネチカット州)を
用いることが好ましい。
【0036】データは下記の様式で集計および分析され
る: 1)試験試薬を入れなかった特定のウェルを対照として
用いるか、または対照と異なる数値がわずかである試験
の場合はすべての位置からのデータを集計して中央値を
対照として用いる; 2)各実験値を対照値で割る; 3)数値は、本発明方法を実施する者により設定された
基準により対照の数値から差があるとみなされる。
【0037】この方法により、対照より大きい数値およ
び小さい数値を識別することができる。
【0038】本発明を高処理量スクリーニングにおいて
実施する場合、適宜なコンピータープログラムを用いて
上記操作によるデータを分析することが好ましい。この
ようなプログラムはメインフレームまたはパーソナルコ
ンピーターを操作する技術分野の専門家は容易に書くこ
とができる。さらに市販のソフトウェア、たとえばロー
タスまたはエクセル・スプレッドシートを利用してそれ
らのデータを分析および提示することができる。
【0039】上記方法は、インビボ源から直接得られた
細胞にも適用しうる。たとえば腫瘍または組織細胞をイ
ンビボ源から無菌的な切採または他の適宜な方法(たと
えば頬擦過)により得ることができる。ネズミ腫瘍細胞
につき本発明を実施した例を以下に記載する。
【0040】無菌的切採により得たネズミ腫瘍細胞を1
0cmのディッシュに装入し、蓋をし、秤量し、2mg
/mlコラゲナーゼ、2%ウシ血清アルブミンおよび4
mML−グルタミンを含有するpH7.4のコラゲナー
ゼ溶液1ml中で細断する。次いで上記コラゲナーゼ溶
液1部、ならびに10%ウシ胎仔血清(FCS)、0.
6%L−グルタミン、10U/mlペニシリン/ストレ
プトマイシン、0.25μg/mlフンギゾン、17μ
Mパントテン酸カルシウム、33μl d−ビオチン、
100μMアスコルビン酸および0.82mM Na2
CO3を補充したダルベッコの改良イーグル培地(DM
EM)2部を入れたフラスコ内で、細胞をトリプシン処
理する。フラスコにアルミニウム箔で蓋をし、回転式振
盪機により140rpmで37℃において60分間イン
キュベートする。インキュベーションに際して細胞懸濁
液を15分毎に慎重にピペット操作して組織断片をディ
スペンスし、クランプ形成した細胞を分断し、15分間
のインキュベーション後に細胞懸濁液ml当たり10μ
lのDNase(2450U/ml)を添加する。次い
で細胞懸濁液を上記の補充DMEMにより容量を4倍に
増加させて、100ミクロンメッシュのナイロンスクリ
ーンに導通する。細胞を800×gで4℃において10
分間遠心分離し、上澄液をデカントし、そして細胞を0
℃の補充DMEMに再懸濁する。遠心分離を合計10回
反復し、最後に細胞を0℃の補充DMEM(細胞のg当
たり4ml)に懸濁する。次いで細胞懸濁液を40ミク
ロンメッシュのナイロンスクリーンに導通する。
【0041】この時点で細胞をリン酸緩衝食塩液で洗浄
し、次いで前記に従って細胞溶解し、目的の配列を増幅
し、分析することができる。あるいは細胞をマルチプル
ウェル−ディッシュに直接装入し、前記方法に従って使
用することもできる。あるいはまた、当業者に周知の方
法、たとえばトリパンブルー色素排斥法により細胞の生
存性を判定することができる。次いで10cmの組織培
養プレート当たり1×107細胞の密度で細胞を接種す
る。細胞をコンフルエンシーに達するまで増殖させ、組
織培養皿から掻き取り、10mlの補充DMEMに再懸
濁する。1mlの細胞懸濁液を1.5mlのエッペンド
ルフ試験管中でペレット化し、ペレットをリン酸緩衝食
塩液で洗浄し、再度ペレット化する。次いで前記に従っ
て細胞を250μlの水中で細胞溶解する。次いで細胞
溶解質50μlを目的の逆転写酵素反応混合物50μl
と共に使用したのち、目的配列の増幅および検出を行
う。これらはすべて前記に従う。
【0042】本明細書および特許請求の範囲全体におい
て用いられる単数形は複数形をも包含し、逆も同様であ
る。以上の記載は複数のミクロタイターディッシュを利
用した本発明方法を開示するが、本発明方法は他の型の
容器および他の数の試料にも同様に利用しうる。たとえ
ば本方法を1個のミクロタイターディッシュ、複数の試
験管、または1本の試験管にすら採用することができ、
これらに限定されない。本発明方法に関して以上に記載
した操作は、必要な修正を加えてこのような他の容器に
適用することができる。さらにここに記載した容量はお
おまかなものであり、本発明を限定するものではない。
容量および量の適切な比率が維持される限り、用いる全
容量および全量は本発明の範囲から逸脱することなく増
減させることができる。本明細書および特許請求の範囲
全体においてH2Oまたは水に関する記載はすべて、特
に指示しない限り脱イオンされたH2Oまたは水に関す
るものである。
【0043】
【実施例】
実施例1 ヒト線維芽細胞における顆粒球−マクロファージ−コロ
ニー刺激因子(GM−CSF)mRNA水準、アルドラ
ーゼmRNA水準、および顆粒球−コロニー刺激因子
(G−CSF)mRNA水準に対する化合物の作用のス
クリーニング 1a.初代線維芽細胞系の株化(establishm
ent) 近在由来のヒト包皮組織を細断し、コラゲナーゼ(1m
g/ml,37℃,10−20%熱不活化(56℃,1
/2時間)ウシ胎仔血清(FCS)中)で処理した。細
胞は37℃、7%CO2において、10%FCS、なら
びに10U/mlのペニシリンおよび10μg/mlの
ストレプトマイシン(P/S)を補充したダルベッコの
改良イーグル培地(DMEM)(ヘイゼルトンDME培
地,カタログ#51−43378)中での組織培養で維
持された。細胞を組織培養フラスコ内でほぼコンフルエ
ンシーにまで増殖させた。次いで細胞をトリプシン処理
(0.25%トリプシン,0.02% EDTA)し、
DMEMプラス10%FCSおよびP/S中に1対4に
希釈した。次いで細胞をCO2インキュベーター(7%
CO2)に戻した。十分な細胞数が得られるまでトリプ
シン処理および細胞増殖の操作を反復した。通常は3−
5回の反復で十分な細胞数が得られることが認められ
た。次いで細胞を25%ウシ胎仔血清および10%ジメ
チルスルホキシドを補充したDMEM中に、約5×10
6細胞/mlで懸濁した。ジメチルスルホキシド添加後
に、細胞を直ちに1mlアリコートに分割し、液体窒素
中に貯蔵した。
【0044】1b.線維芽細胞の増殖 上記1aの記載に従って調製した凍結線維芽細胞のアリ
コートを37℃の水浴に浸漬することによって急速解凍
した。10%FCSおよびP/Sを補充したDMEM
50mlを入れた175cm2 のフラスコに、解凍細胞
を移した。細胞が定着した時点で3−4日毎に、または
細胞がコンフルエンシーに達した際に、上記1aの記載
に従って細胞をトリプシン処理した。細胞はこうして最
高12代まで維持された。
【0045】1c.ミクロタイターディッシュの接種 アッセイの2日前に、上記1bに従って調製した線維芽
細胞を上記1aに記載した方法に従ってトリプシン処理
することにより、フラスコから取出した。10%FCS
およびP/Sを補充したDMEM中に細胞を約5×10
4細胞/mlの密度に希釈した。次いで200μlの希
釈細胞を96ウェルの平底ミクロタイターディッシュの
各ウェルに添加した。ディッシュは37℃、7%CO2
において約48時間インキュベートされた。
【0046】1d.被験化合物の添加およびインキュベ
ーション 被験化合物を1mMトリス(pH7.3)および0.9
%DMSO中に約50μg/mlの濃度に調製し、20
μl(最終容量の10%)を2または3ウェル/化合物
で添加した。化合物を添加するために一度に約4個を越
えるディッシュをインキュベーターから取出すことはな
かった。これにより細胞に対する温度衝撃が最小限に抑
えられた。対照として、表示された第1ウェルに10n
g(20μl)のネズミIL−1アルファ(mIL−
1,ファイザー社において既知の組換えDNA法により
調製され、大腸菌(E.Coli)において発現され
た)、表示された第2ウェルに1ng(20μl)のm
IL−1、表示された第3ウェルに0.1ng(20μ
l)のmIL−1を添加し、他の3個の表示されたウェ
ルに20μl/ウェルの1mMトリス(pH7.3)を
添加した。これらのディッシュを37℃でCO2インキ
ュベーター(7%CO2)中において約180分間イン
キュベートした。一連のウェルにつき約180分間のイ
ンキュベーションを維持するために、1グループのウェ
ルを約5分間隔で処理した。
【0047】1e.細胞の回収 ディッシュを3−6個のグループでインキュベーターか
ら取出した。可能な限り速やかにプレートを裏返して培
地を除去し、バイオ−ラドミクロプレート洗浄機(バイ
オ−ラド,カタログ#170−6540)に装入し、予
熱した(37℃)PBS(ヘイゼルトン・ダルベッコの
リン酸緩衝食塩液,カタログ#310−4190AK)
を用いて、3回のすすぎ/吸引サイクルで各サイクルに
つき200μlにおいてミクロプレート洗浄機によりす
すいだ。吸引高さは、各サイクルの終了時に約100μ
lのPBSが各ウェルに残留するように調整された。洗
浄後にディッシュを急激に裏返し、裏返したディッシュ
を平らなペーパータオル上で、ウェルの内側を吸取らな
いように注意して吸取ることにより、残留PBSをウェ
ルから除去した。
【0048】1f.細胞溶解およびDNA配列の増幅 4個のディッシュのグループにおいて1分間隔で作業し
て、室温の蒸留水50μlをソークン・シグマ・ペット
96ピペッターにより各ウェルに添加した。水を添加し
た直後にディッシュを99℃の鉱油浴に6分間浮かせ
た。次いで他のソークン・シグマ・ペット96ピペッタ
ーにより10−12μlの細胞溶解質を各ウェルから取
出し、先端で7秒間冷却した。次いで10μl/ウェル
の低温のアニーリング/RT緩衝液を入れた96ウェル
のビニル製ディッシュ(コスター・セロクラスター″
U″ビニルプレート,カタログ#2797)に細胞溶解
質を移した(それらのディッシュは氷スラリーに乗せて
ある)。アニーリング/RT緩衝液は下記を含有してい
た:0.08μlのプライマーSEQ ID NO:1
(5′CTTGTAGTGGCTGGCCATCATG
GTCAA,1μg/μl)、GM−CSF mRNA
にアニール;0.04μlのプライマーSEQID N
O:2(5′GTGAGCGATGTCAGACAGC
TCC,1μg/μl)、アルドラーゼmRNAにアニ
ール;および0.08μlのプライマーSEQ ID
NO:3(5′GAAAGCAGAGGCGAAGGC
CGGCAT,1μg/μl)、G−CSF mRNA
にアニール。AMV逆転写酵素はモレキュラー・ジェネ
ティック社から入手され(カタログ#310−4190
AK)、RNasinはベーリンガー・マンハイムから
入手された(カタログ#799−025)。ディッシュ
を直ちにM−Jリサーチ・プログラマブル・サーマル・
コントローラー(96ウェル型)に移した。この装置は
各ウェルに約1/3まで鉱油を満たしておき、そしてデ
ィッシュを42℃で15分間インキュベートしたのち9
5℃で5分間すすぐようにプログラムしておいた。次い
でディッシュを4℃に冷却した。各ウェルに10μlの
プロテイナーゼK(500μg/ml)(ベーリンガー
・マンハイム,カタログ#1092−766)を添加
し、次いで50μlの軽鉱油(フィッシャー・ケミカ
ル,カタログ#0−121−1)をソークン・ピペッタ
ーにより積層した。次いで、60℃に10分間加熱した
のち95℃に10分間と指示するようにプログラムされ
たM−Jリサーチ・プログラマブル・サーマル・コント
ローラーにディッシュを装入した。次いでプレートを4
℃に冷却した。
【0049】ディッシュの各ウェルに10μlのPCR
試薬溶液をソークン・ピペッターにより添加した。PC
R試薬溶液は下記を含有していた:0.08μlのプラ
イマーSEQ ID NO:4(5′GGCACTGT
GGCCTGCAGCATCTCT,1μg/μl)、
GM−CSF配列を増幅;0.04μlのSEQ ID
NO:5(5′CGCAGAAGGGGTCCTGG
TGA,1μg/μl)、アルドラーゼ配列を増幅;
0.04μlのSEQ ID NO:6(5′TTTG
CCACCACCATCTGGCAGCAG,1μg/
μl)、G−CSF配列を増幅。Taq・ポリメラーゼ
はパーキン・エルマーから入手された(アンプリ−Ta
q・ポリメラーゼ,カタログ#N801−0060)。
92℃に90秒間、続いて60℃に120秒間、続いて
72℃に180秒間の31サイクルにプログラムされた
M−Jリサーチ・プログラマブル・サーマル・コントロ
ーラーにディッシュを移した。また、このコントローラ
ーは31回目のサイクルののちディッシュを4℃に冷却
するようにプログラムされた。
【0050】1g.増幅DNA配列の検出 上記1fの記載に従って処理したディッシュの各ウェル
に、無菌蒸留水50μlをソークン・ピペッターにより
添加した。次いでソークン・ピペッターを用いて各ウェ
ルから50μlを取出し、250μlのドット・ブロッ
ト変性用緩衝液を入れた1.2mlのミクロ試験管に装
入した。底を取除いたラック内に試験管を配置した。ラ
ックを95℃以上の水浴に5分間挿入した。次いでソー
クン・ピペッターを用いて250μlを取出し、バイオ
・ラド・ゼータ−プローブナイロンフィルター(カタロ
グ#162−0153)(水に1分間以上浸漬し、それ
に真空を付与して過剰の水を除去したもの)を入れたバ
イオ・ラド・ドット・ブロット装置(カタログ#170
−6545)に装入した。バイオ・ラド・ゼータ−プロ
ーブナイロンフィルターは手袋で保護した手で取扱い、
フィルターにペンで番号およびインデックスを付けた。
ブロットしたのち、真空を付与し、すべてのウェルが乾
燥するまで続けた。
【0051】フィルターを装置から取出し、2×SSC
で短期間すすいだのち、濾紙上で風乾した。次いでフィ
ルターをシール可能なプラスチックバッグに装入し、こ
れに約75mlのハイブリダイゼーション緩衝液を添加
した。バッグをシールし、37℃の振盪式水浴に少なく
とも20分間浸漬した。次いでバッグをわずかに開き、
1μgの95℃処理プローブ(それぞれ約1×107
pm/μgのオリゴマープローブSEQ ID NO:
7(5′GCAGGTCGGCTCCTGGAGGTC
AAACAT)、GM−CSF配列を検出;SEQ I
D NO:8(5′CTGGCACAGGAGAGGG
GCGGGTG)、アルドラーゼ配列を検出;SEQ
ID NO:9(5′TTCCCAGTTCTTCCA
TCTGCTGCCAGATGG)、G−CSF配列を
検出)をそれぞれに添加した。余分な空気をバッグから
もみ出したのち、バッグを再シールした。バッグを37
℃の振盪式水浴に少なくとも4時間浸漬した。次いでハ
イブリダイゼーション溶液を貯蔵および廃棄のために5
0mlの試験管に慎重に注入した。
【0052】フィルターをそれぞれ約200mlのハイ
ブリダイゼーション洗浄液ですすぎ、次いで洗液を除去
し、約200mlの新たなハイブリダイゼーション洗浄
液を添加した。バッグを再シールし、52℃の振盪式水
浴に少なくとも30分間装入した。
【0053】このすすぎおよび洗浄処理を各フィルター
につき1回または2回反復した。
【0054】最後のすすぎおよび洗浄ののち、フィルタ
ーをバッグから取出して濾紙上に移し、風乾した。乾燥
した時点でフィルターをマトリックス96カウンターに
より計数した。
【0055】マトリックス96カウンターから得たデー
タをパーソナルコンピューターにより、VAXメインフ
レームコンピューターへの移行用に集計およびフォーマ
ット化した。このデータをVAXメインフレームコンピ
ューターによる操作のために書かれたソフトウェアプロ
グラムを用いて前記に従って分析した。
【0056】この実施例1に記載した方法により、多数
の化合物をそれらがGM−CSF、アルドラーゼおよび
/またはG−CSFをコードするmRNAの水準に作用
する効力につき、1週間でスクリーニングすることがで
きた。
【0057】実施例2ヒトLDLrの対立遺伝子(allele)判定 楊枝で個々の頬の内側を擦過することにより頬細胞を採
取した。細胞を0.5mlエッペンドルフ試験管中の9
5℃H2O 200μlに懸濁し、4分間煮沸した。試
験管を氷上で急冷したのち、8μlの10mg/mlプ
ロテイナーゼKを添加し、試料を60℃で20分間イン
キュベートした。次いで細胞溶解質を90℃で10分
間、加熱不活化した。次いで50μlの細胞溶解質を下
記よりなるPCR試薬溶液50μlに添加した:41.
5μlのH2O、5.5μlの20×PCR緩衝液、2
μlの25mM dNTP、0.5μlのTaqポリメ
ラーゼ(パーキン−エルマー)、0.25μlのプライ
マーSEQ ID NO:10およびSEQ ID N
O:11(5′AGTGCCAACCGCCTCACA
GGおよび5′CCTCTCACACCAGTTCAC
TC,それぞれ1μg/μl)。次いでLDLr遺伝子
フラグメントを95℃で1.5分間、60℃で2分間、
および72℃で3分間からなるPCRサイクル30回に
より増幅した。次いでこの増幅DNAを実施例1の記載
に従ってドットブロットし、対立遺伝子特異性の放射性
オリゴマーSEQ ID NO:12またはSEQ I
D NO:13(5′AGGATATGGTCCTCT
TCCAまたは5′TGGAAGAGAACCATAT
CCT)でプローブした。次いで結合プローブをベータ
・スコープ・ブロット・アナライザー(ベータジェン)
により定量した。
【0058】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 CTTGTAGTGG CTGGCCATCA TGGTCAA 27 配列番号:2 配列の長さ:22 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 GTGAGCGATG TCAGACAGCT CC 22 配列番号:3 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状配列 GAAAGCAGAG GCGAAGGCCG GCAT 24 配列番号:4 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 GGCACTGTGG CCTGCAGCAT CTCT 24 配列番号:5 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 CGCAGAAGGG GTCCTGGTGA 20 配列番号:6 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 TTTGCCACCA CCATCTGGCA GCAG 24 配列番号:7 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 GCAGGTCGGC TCCTGGAGGT CAAACAT 27 配列番号:8 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 CTGGCACAGG AGAGGGGCGG GTG 23 配列番号:9 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 TTCCCAGTTC TTCCATCTGC TGCCAGATGG 30 配列番号:10 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 AGTGCCAACC GCCTCACAGG 20 配列番号:11 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 CCTCTCACAC CAGTTCACTC 20 配列番号:12 配列の長さ:19 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 AGGATATGGT CCTCTTCCA 19 配列番号:13 配列の長さ:19 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列 TGGAAGAGAA CCATATCCT 19
フロントページの続き (72)発明者 ラルフ・イー・デヴィッドソン アメリカ合衆国コネチカット州06359,ノ ース・ストニントン,パトリシア・アベニ ュー 62−ディー (72)発明者 デニス・エイ・ペレイラ アメリカ合衆国コネチカット州06378,ス トニントン,ペコット・トレイル 1027

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細胞中の特異的mRNAの存在を検出す
    るための、下記工程を含む方法: (a)その中で細胞が培養された、またはその中に細胞
    が存在する培地または生物学的流体を除去し; (b)容器内で細胞に水を添加し、そして容器を約90
    −約115℃の温度の液体中に約2−約12分間保持し
    て細胞を溶解することにより、細胞溶解質を調製し; (c)細胞溶解質を放冷し; (d)細胞溶解質中に存在する特異的配列1または2以
    上を含むmRNAから1または2以上のcDNA配列を
    調製し; (e)これら1または2以上のcDNA配列のコピー数
    を増幅し;そして (f)これら1または2以上のcDNA配列の存在を検
    出する。
  2. 【請求項2】 細胞中の1または2以上の特異的DNA
    配列の存在を検出するための、下記工程を含む方法: (a)その中で細胞が培養された、またはその中に細胞
    が存在する培地または生物学的流体を除去し; (b)容器内で細胞に水を添加し、そして容器を約90
    −約115℃の温度の液体中に約2−約12分間保持し
    て細胞を溶解することにより、細胞溶解質を調製し; (c)細胞溶解質を放冷し; (d)これら1または2以上のDNA配列のコピー数を
    増幅し;そして (e)増幅された1または2以上のDNA配列の存在を
    検出する。
  3. 【請求項3】 工程(b)の前に、細胞を等張液で洗浄
    し、そして細胞から等張液を除去する追加工程を含む、
    請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程(f)において1または2以上のc
    DNA配列の存在を検出することが、それら1または2
    以上のcDNAの量を定量することを含む、請求項1に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程(b)において、容器が約99℃の
    温度の液体中に約4−約8分間保持される、請求項1ま
    たは2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 工程(e)の前に、cDNA配列を加熱
    し、次いで該cDNA配列をプロテイナーゼで処理する
    追加工程を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 工程(e)の前に、cDNA配列を加熱
    し、次いで該cDNA配列をプロテイナーゼで処理する
    追加工程を含む、請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(b)の前に、細胞を等張液で洗浄
    し、そして細胞から等張液を除去し;工程(e)の前
    に、cDNA配列を加熱し、次いで該cDNA配列をプ
    ロテイナーゼで処理する追加工程を含む、請求項1に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(b)において、容器が約99℃の
    温度の液体中に約6分間保持される、請求項3または8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程(b)において容器が約99℃の
    温度の液体中に約6分間保持され、工程(d)が、1ま
    たは2以上の特異的mRNA配列に相補的な配列のDN
    Aオリゴマーをアニールし、これから逆転写酵素により
    1または2以上のcDNA配列を調製することを含む、
    請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 工程(e)がポリメラーゼ連鎖反応に
    より1または2以上のcDNA配列を増幅することより
    なり、工程(f)において1または2以上のcDNA配
    列の存在を検出することがそれら1または2以上のcD
    NAの量を定量することを含む、請求項10に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 工程(e)において、cDNAのコピ
    ー数が1または2以上の放射性標識ヌクレオチドまたは
    検出可能なヌクレオチド同族体の存在下で増幅される、
    請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 工程(b)の前に、細胞を等張液で洗
    浄し、そして細胞から等張液を除去する追加工程を含
    み、工程(b)において容器が約99℃の温度の液体中
    に約6分間保持され、工程(d)がポリメラーゼ連鎖反
    応により1または2以上の特異的cDNA配列を増幅す
    ることよりなる、請求項2に記載の方法。
  14. 【請求項14】 工程(e)において、ポリメラーゼ連
    鎖反応が1または2以上の放射性標識ヌクレオチドまた
    は検出可能なヌクレオチド同族体の存在下で実施され
    る、請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 工程(b)の前に、細胞を等張液で洗
    浄し、そして細胞から等張液を除去する追加工程を含
    み、工程(b)において容器が約99℃の温度の液体中
    に約6分間保持され、工程(d)において1または2以
    上の特異的cDNAのコピー数が1または2以上の放射
    性標識ヌクレオチドまたは検出可能なヌクレオチド同族
    体の存在下で増幅される、請求項2に記載の方法。
  16. 【請求項16】 工程(d)において、1または2以上
    の特異的cDNAのコピー数が1または2以上の放射性
    標識ヌクレオチドまたは検出可能なヌクレオチド同族体
    の存在下で増幅される、請求項13に記載の方法。
  17. 【請求項17】 放射性標識ヌクレオチドを用いる場
    合、増幅された1または2以上のcDNAまたはDNA
    配列の存在が、存在する放射能の直接または間接測定に
    より検出される、請求項12、14、15または16に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 工程(f)において、1または2以上
    のcDNA配列の存在が、それら1または2以上のcD
    NA配列を1または2以上の放射性標識DNAプローブ
    とハイブリダイズさせ、そしてそれら1または2以上の
    cDNA配列にハイブリダイズした放射能を測定するこ
    とにより検出される、請求項1または11に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 工程(e)において、1または2以上
    の増幅DNA配列の存在が、それら1または2以上の増
    幅DNA配列を放射性標識DNAプローブとハイブリダ
    イズさせ、そしてそれら1または2以上の増幅DNA配
    列にハイブリダイズした放射能を測定することにより検
    出される、請求項2または13に記載の方法。
  20. 【請求項20】 インビトロで異なる条件下に培養され
    た細胞中の1または2以上の特異的mRNA配列の存在
    の変化を判定するための、下記工程を含む方法: (a)第1群の細胞を培養し; (b)第2群の上記細胞を第1群の細胞の場合と異なる
    培養条件下で培養し;そして (c)第1群および第2群の細胞中の1または2以上の
    特異的mRNA配列の存在を、請求項1または18に記
    載の方法により別個に判定する。
  21. 【請求項21】 インビトロで培養された細胞中の1ま
    たは2以上の特異的mRNA配列の存在に対する1化合
    物の作用を判定する方法において、第2群の細胞を該化
    合物の存在下で培養することを含む、請求項20に記載
    の方法。
  22. 【請求項22】 インビトロで培養された細胞中の1ま
    たは2以上の特異的mRNA配列の存在に対する複数の
    化合物の作用を判定する方法において、それらの化合物
    それぞれに関する作用を請求項21に記載の方法により
    同時に、または実質的に同時に判定することよりなる方
    法。
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