JPH05193043A - 樹脂複合型制振金属板の製造方法 - Google Patents
樹脂複合型制振金属板の製造方法Info
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- JPH05193043A JPH05193043A JP4008123A JP812392A JPH05193043A JP H05193043 A JPH05193043 A JP H05193043A JP 4008123 A JP4008123 A JP 4008123A JP 812392 A JP812392 A JP 812392A JP H05193043 A JPH05193043 A JP H05193043A
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- Japan
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- resin
- metal plate
- damping
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- mixed
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 常温での高制振性と高い引張り剪断接着強さ
を両立させた樹脂複合型制振鋼板を製造する。 【構成】 2枚の鋼板の間に制振性樹脂層を挟持してな
る樹脂複合型制振鋼板の製造方法であって、2枚の鋼板
の一方または両方の片面に、ガラス転移温度が異なる2
種以上の樹脂ディスパージョンを混合した混合樹脂液を
塗布、乾燥した後、前記樹脂液塗布面を介して2枚の鋼
板を貼り合わせることを特徴とする。
を両立させた樹脂複合型制振鋼板を製造する。 【構成】 2枚の鋼板の間に制振性樹脂層を挟持してな
る樹脂複合型制振鋼板の製造方法であって、2枚の鋼板
の一方または両方の片面に、ガラス転移温度が異なる2
種以上の樹脂ディスパージョンを混合した混合樹脂液を
塗布、乾燥した後、前記樹脂液塗布面を介して2枚の鋼
板を貼り合わせることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制振効果のある樹脂層
とそれを両側から挟む2枚の金属板とからなる3層構造
の複合型制振金属板の製造方法に関する。
とそれを両側から挟む2枚の金属板とからなる3層構造
の複合型制振金属板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業機械や家庭電器製品の普及に
より、各種機器より発生する騒音、振動が保健衛生ある
いは環境保全の面から問題視されるようになってきた。
特に自動車等の輸送機器の普及は著しく、これらの発生
する騒音は重大な社会問題となっている。
より、各種機器より発生する騒音、振動が保健衛生ある
いは環境保全の面から問題視されるようになってきた。
特に自動車等の輸送機器の普及は著しく、これらの発生
する騒音は重大な社会問題となっている。
【0003】この対策の1つとして、制振鋼板などの制
振金属板の使用がある。制振金属板には防振合金を使用
するもの、金属板の片面に制振材料を貼りあわせた2層
型(非拘束型)、2枚の金属板の中間に芯材樹脂を挟ん
だ3層型(拘束型)などがあり、それぞれ広い範囲の分
野で採用されつつある。特に複合拘束型制振金属板(以
下、単に制振金属板という)は、中間層の粘弾性物質の
剪断変形による内部摩擦を利用して振動を減衰させるも
のであり、上記各種のうちで最も制振性能に優れている
上、そのままでプレス加工等の2次加工が可能で、通常
の鋼板と同様に取り扱うことができるという利点があ
る。
振金属板の使用がある。制振金属板には防振合金を使用
するもの、金属板の片面に制振材料を貼りあわせた2層
型(非拘束型)、2枚の金属板の中間に芯材樹脂を挟ん
だ3層型(拘束型)などがあり、それぞれ広い範囲の分
野で採用されつつある。特に複合拘束型制振金属板(以
下、単に制振金属板という)は、中間層の粘弾性物質の
剪断変形による内部摩擦を利用して振動を減衰させるも
のであり、上記各種のうちで最も制振性能に優れている
上、そのままでプレス加工等の2次加工が可能で、通常
の鋼板と同様に取り扱うことができるという利点があ
る。
【0004】制振金属板は、その樹脂層と金属板との引
張り剪断接着強さが大きい方が一般に加工性も良好であ
ることが知られている。この引張り剪断接着強さは、中
間層樹脂のTg (ガラス転移温度) と相関関係があり、
Tg が高いほど良好となる。さらに制振性を示す温度域
も中間層樹脂のTg に影響され、Tg が高いほど温度域
も高い。
張り剪断接着強さが大きい方が一般に加工性も良好であ
ることが知られている。この引張り剪断接着強さは、中
間層樹脂のTg (ガラス転移温度) と相関関係があり、
Tg が高いほど良好となる。さらに制振性を示す温度域
も中間層樹脂のTg に影響され、Tg が高いほど温度域
も高い。
【0005】したがって、自動車エンジンオイルパンの
ように比較的高温での制振性が要求される場合には、中
間層樹脂としてTg の高い樹脂を選定することにより、
加工性と制振性の両立した制振金属板を得ることができ
る。一方、常温で制振性能を発揮させたい場合、必然的
にTg の低い樹脂を使用することになるが、同時に樹脂
と鋼板との引張り剪断接着強さも低くなり、加工性が不
足するので、設計上の配慮等で対応しているものの、低
いTg と常温における引張り剪断接着強さという矛盾し
た特性を有する中間層樹脂の開発が求められていた。
ように比較的高温での制振性が要求される場合には、中
間層樹脂としてTg の高い樹脂を選定することにより、
加工性と制振性の両立した制振金属板を得ることができ
る。一方、常温で制振性能を発揮させたい場合、必然的
にTg の低い樹脂を使用することになるが、同時に樹脂
と鋼板との引張り剪断接着強さも低くなり、加工性が不
足するので、設計上の配慮等で対応しているものの、低
いTg と常温における引張り剪断接着強さという矛盾し
た特性を有する中間層樹脂の開発が求められていた。
【0006】この解決策の一つとして、Tg の高い樹脂
とTg の低い樹脂をブレンドする方法が提案されてい
る。例えば特開昭63-202446 号公報にはTg が47℃のポ
リエステル樹脂とTg が−15℃のポリエステル樹脂を有
機溶剤に溶解してブレンドし、さらに架橋剤としてメラ
ミン樹脂を添加したもの、Tg が10℃のポリエステル樹
脂にTg が−11℃のポリエステル樹脂をブレンドしたも
の、Tg が−15℃のポリエステル樹脂にTg が86℃の高
分子エポキシ樹脂をブレンドしたものなどによって常温
における制振性と引張り剪断接着強さを両立させた制振
金属板の製造方法が記載されている。
とTg の低い樹脂をブレンドする方法が提案されてい
る。例えば特開昭63-202446 号公報にはTg が47℃のポ
リエステル樹脂とTg が−15℃のポリエステル樹脂を有
機溶剤に溶解してブレンドし、さらに架橋剤としてメラ
ミン樹脂を添加したもの、Tg が10℃のポリエステル樹
脂にTg が−11℃のポリエステル樹脂をブレンドしたも
の、Tg が−15℃のポリエステル樹脂にTg が86℃の高
分子エポキシ樹脂をブレンドしたものなどによって常温
における制振性と引張り剪断接着強さを両立させた制振
金属板の製造方法が記載されている。
【0007】このような有機溶剤を用いてポリマーをブ
レンドしたものは、制振金属板の中間層樹脂としては良
好な結果を示すが、製造段階において有機溶剤による環
境汚染のおそれがある。さらにはポリエステル樹脂同士
のポリマーブレンドやポリエステル樹脂と他の樹脂との
ブレンドの際、混合比によっては溶液が白濁し、相溶性
の悪い場合があり、このようなポリマーブレンドは当初
は混合しているように見えても時間とともに相分離を生
じやすい。
レンドしたものは、制振金属板の中間層樹脂としては良
好な結果を示すが、製造段階において有機溶剤による環
境汚染のおそれがある。さらにはポリエステル樹脂同士
のポリマーブレンドやポリエステル樹脂と他の樹脂との
ブレンドの際、混合比によっては溶液が白濁し、相溶性
の悪い場合があり、このようなポリマーブレンドは当初
は混合しているように見えても時間とともに相分離を生
じやすい。
【0008】このほか、結晶性の高いポリエステル樹脂
やポリウレタン樹脂を使用する方法も考えられる。これ
らを使用すると、Tg が低いものでもフィルムの引張り
強さがあるので樹脂と鋼板との引張り剪断接着強さのあ
る常温用制振金属板を製造することができるが、一般的
な有機溶剤には溶解しないので、特殊な塗布装置が必要
であるし、また溶融粘度が高く40〜50μm の薄さで均一
に塗布することが困難である。加熱溶融させて塗布しよ
うとするとイソシアネート、メラミン樹脂等の硬化剤が
加熱溶融中に樹脂と反応し、溶融粘度がさらに上昇して
塗布作業は一層困難となる。
やポリウレタン樹脂を使用する方法も考えられる。これ
らを使用すると、Tg が低いものでもフィルムの引張り
強さがあるので樹脂と鋼板との引張り剪断接着強さのあ
る常温用制振金属板を製造することができるが、一般的
な有機溶剤には溶解しないので、特殊な塗布装置が必要
であるし、また溶融粘度が高く40〜50μm の薄さで均一
に塗布することが困難である。加熱溶融させて塗布しよ
うとするとイソシアネート、メラミン樹脂等の硬化剤が
加熱溶融中に樹脂と反応し、溶融粘度がさらに上昇して
塗布作業は一層困難となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
諸問題を解決し、比較的低温あるいは常温での高制振性
と高い引張り剪断接着強さとを両立させた樹脂複合型金
属板の製造方法を提供することを目的とする。
諸問題を解決し、比較的低温あるいは常温での高制振性
と高い引張り剪断接着強さとを両立させた樹脂複合型金
属板の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚の金属板
の間に制振性樹脂層を挟持してなる樹脂複合型制振金属
板の製造方法であって、2枚の金属板の一方または両方
の片面に、ガラス転移温度が異なる2種以上の樹脂ディ
スパージョンを混合した混合樹脂液を塗布、乾燥した
後、前記樹脂塗布面を介して2枚の金属板を貼り合わせ
ることを特徴とする。
の間に制振性樹脂層を挟持してなる樹脂複合型制振金属
板の製造方法であって、2枚の金属板の一方または両方
の片面に、ガラス転移温度が異なる2種以上の樹脂ディ
スパージョンを混合した混合樹脂液を塗布、乾燥した
後、前記樹脂塗布面を介して2枚の金属板を貼り合わせ
ることを特徴とする。
【0011】
【作 用】本発明によれば、ガラス転移温度が異なる2
種以上の樹脂を、樹脂の微細粒子を水中に物理的に分
散、含有させたディスパージョンとし、その混合液を用
いるから、樹脂粒子を分散状態のまま混合することにな
るので、相溶性の小さい樹脂同士を容易に混合すること
ができ、また、水分乾燥後直ちに貼り合わせるので樹脂
の相分離のおそれも少ない。
種以上の樹脂を、樹脂の微細粒子を水中に物理的に分
散、含有させたディスパージョンとし、その混合液を用
いるから、樹脂粒子を分散状態のまま混合することにな
るので、相溶性の小さい樹脂同士を容易に混合すること
ができ、また、水分乾燥後直ちに貼り合わせるので樹脂
の相分離のおそれも少ない。
【0012】本発明では、ガラス転移温度の異なる2種
類の樹脂を特公昭39-12451号公報記載のように共重合体
化したり、あるいは2種類以上の樹脂を単なる混合物と
して使用するのでなく、相溶性の悪いTg の異なるポリ
エステル樹脂ディスパージョン同士、あるいは相溶性の
悪いポリエステル樹脂ディスパージョンとフェノキシ樹
脂ディスパージョン、ポリウレタン樹脂ディスパージョ
ンと混合することにより広い温度範囲で制振性を示す制
振金属板を製造することもできる。
類の樹脂を特公昭39-12451号公報記載のように共重合体
化したり、あるいは2種類以上の樹脂を単なる混合物と
して使用するのでなく、相溶性の悪いTg の異なるポリ
エステル樹脂ディスパージョン同士、あるいは相溶性の
悪いポリエステル樹脂ディスパージョンとフェノキシ樹
脂ディスパージョン、ポリウレタン樹脂ディスパージョ
ンと混合することにより広い温度範囲で制振性を示す制
振金属板を製造することもできる。
【0013】各種樹脂のディスパージョンの製造は、例
えばつぎのように行う。 フェノキシ樹脂 フェノキシ樹脂100gをトルエン100g、メチルエチルケト
ン100gの混合溶剤に溶解したものに、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル3gを加え、ディスパーで攪拌してい
る200gの水中に分散させた後、減圧下でトルエン、メチ
ルエチルケトンを除去してフェノキシ樹脂のディスパー
ジョンとし、さらに水を添加して不揮発分を30%に調整
する。 ポリエステル樹脂 ポリエステル樹脂100gをエチルセルソルブ200gに溶解し
たものを、ディスパーで攪拌している200gの水中に分散
させた後、減圧下でエチルセルソルブを除去してポリエ
ステルディスパージョンとし、さらに水を添加して不揮
発分を30%に調整する。 ポリウレタン樹脂 ポリウレタン樹脂100gをアセトン200gに溶解したもの
に、ノニルフェノキシポリオキシエチレンエタノール4g
を加え、ディスパーで攪拌している200gの水中に分散さ
せた後、減圧下でアセトンを除去してポリウレタンディ
スパージョンとし、さらに水を添加して不揮発分を30%
に調整する。
えばつぎのように行う。 フェノキシ樹脂 フェノキシ樹脂100gをトルエン100g、メチルエチルケト
ン100gの混合溶剤に溶解したものに、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル3gを加え、ディスパーで攪拌してい
る200gの水中に分散させた後、減圧下でトルエン、メチ
ルエチルケトンを除去してフェノキシ樹脂のディスパー
ジョンとし、さらに水を添加して不揮発分を30%に調整
する。 ポリエステル樹脂 ポリエステル樹脂100gをエチルセルソルブ200gに溶解し
たものを、ディスパーで攪拌している200gの水中に分散
させた後、減圧下でエチルセルソルブを除去してポリエ
ステルディスパージョンとし、さらに水を添加して不揮
発分を30%に調整する。 ポリウレタン樹脂 ポリウレタン樹脂100gをアセトン200gに溶解したもの
に、ノニルフェノキシポリオキシエチレンエタノール4g
を加え、ディスパーで攪拌している200gの水中に分散さ
せた後、減圧下でアセトンを除去してポリウレタンディ
スパージョンとし、さらに水を添加して不揮発分を30%
に調整する。
【0014】また、本発明では芯材樹脂として2種類の
樹脂を単に混合物として用いるのでなく、これを架橋さ
せることにより制振性を低下させずに引張り剪断接着強
さのみを大幅に増加させることも可能であり、その結
果、常温付近での制振性と引張り剪断接着強さとを併せ
持った複合型制振金属板が得られる。架橋剤としては、
アミノ樹脂、アジリジン、カルボジイミド、エポキシ樹
脂などの適当な多官能体を使用するとよい。
樹脂を単に混合物として用いるのでなく、これを架橋さ
せることにより制振性を低下させずに引張り剪断接着強
さのみを大幅に増加させることも可能であり、その結
果、常温付近での制振性と引張り剪断接着強さとを併せ
持った複合型制振金属板が得られる。架橋剤としては、
アミノ樹脂、アジリジン、カルボジイミド、エポキシ樹
脂などの適当な多官能体を使用するとよい。
【0015】架橋剤の使用量は樹脂の合計 100重量部に
対して 3〜30重量部の範囲がよい。さらに、架橋反応の
反応促進剤としてアミノ樹脂にはパラトルエンスルホン
酸あるいはりん酸、エポキシ樹脂にはイミダゾール、り
ん酸エステル等を使用すると硬化が急速に進行するので
有効である。製造する制振金属板に溶接性を付与するた
めには、塗布前の混合樹脂液中にニッケル粒、鉄粉、炭
素繊維などの導電性フィラーを混入するか、あるいは上
記混合樹脂液塗布後の樹脂層にこれらを散布する等の手
段により、樹脂層中に導電性フィラーを含有させる。
対して 3〜30重量部の範囲がよい。さらに、架橋反応の
反応促進剤としてアミノ樹脂にはパラトルエンスルホン
酸あるいはりん酸、エポキシ樹脂にはイミダゾール、り
ん酸エステル等を使用すると硬化が急速に進行するので
有効である。製造する制振金属板に溶接性を付与するた
めには、塗布前の混合樹脂液中にニッケル粒、鉄粉、炭
素繊維などの導電性フィラーを混入するか、あるいは上
記混合樹脂液塗布後の樹脂層にこれらを散布する等の手
段により、樹脂層中に導電性フィラーを含有させる。
【0016】樹脂を金属板に塗布する際、粘度が低すぎ
て金属表面で樹脂がはじかれたりして均一な塗布が困難
な場合には、増粘剤としてポリビニルアルコール、ヒド
ロキエチルセルロース、ポリアクリル酸等の水溶液を加
えて、粘度を増加させるとよい。これらは前記ニッケル
粒等の導電性フィラー添加の際の沈降防止にも効果があ
る。
て金属表面で樹脂がはじかれたりして均一な塗布が困難
な場合には、増粘剤としてポリビニルアルコール、ヒド
ロキエチルセルロース、ポリアクリル酸等の水溶液を加
えて、粘度を増加させるとよい。これらは前記ニッケル
粒等の導電性フィラー添加の際の沈降防止にも効果があ
る。
【0017】このほか本発明の樹脂には、必要に応じて
充填剤、熱劣化防止剤、加水分解防止剤などの添加剤を
加えることもできる。上記の樹脂を用いて製造する本発
明の制振金属板の製造工程は、例えばつぎのようにな
る。外側に使用する金属板としては、冷延鋼板、亜鉛系
めっき鋼板、アルミニウム系めっき鋼板、ステンレス鋼
板、アルミニウム板等があり、適宜クロメート処理等の
下地処理を施して制振性や接着強度を向上させる。
充填剤、熱劣化防止剤、加水分解防止剤などの添加剤を
加えることもできる。上記の樹脂を用いて製造する本発
明の制振金属板の製造工程は、例えばつぎのようにな
る。外側に使用する金属板としては、冷延鋼板、亜鉛系
めっき鋼板、アルミニウム系めっき鋼板、ステンレス鋼
板、アルミニウム板等があり、適宜クロメート処理等の
下地処理を施して制振性や接着強度を向上させる。
【0018】樹脂としては、前記の各種ディスパージョ
ンを必要な種類混合し、これに増粘剤としてヒドロキエ
チルセルロース水溶液を加え、必要なら架橋剤、反応促
進剤を添加して混合樹脂液とする。混合樹脂液の濃度
は、樹脂の種類、樹脂の厚さ等により決定する。表面を
清浄とした前記金属板の表面、片面あるいは両面に前記
混合樹脂液を塗布する。塗布はロールコータ等の塗装装
置によるのが簡便であるが、スプレイその他の方法でも
よい。
ンを必要な種類混合し、これに増粘剤としてヒドロキエ
チルセルロース水溶液を加え、必要なら架橋剤、反応促
進剤を添加して混合樹脂液とする。混合樹脂液の濃度
は、樹脂の種類、樹脂の厚さ等により決定する。表面を
清浄とした前記金属板の表面、片面あるいは両面に前記
混合樹脂液を塗布する。塗布はロールコータ等の塗装装
置によるのが簡便であるが、スプレイその他の方法でも
よい。
【0019】ついでこの金属板を乾燥工程に移し、樹脂
層を 100〜250 ℃で 1〜30分程度乾燥し、乾燥後、樹脂
層を内側にして2枚の金属板を重ね合わせ、 120〜250
℃で熱圧着することにより強固に接着した複合型制振金
属板が得られる。
層を 100〜250 ℃で 1〜30分程度乾燥し、乾燥後、樹脂
層を内側にして2枚の金属板を重ね合わせ、 120〜250
℃で熱圧着することにより強固に接着した複合型制振金
属板が得られる。
【0020】
実施例1 ポリエステル樹脂ディスパージョン (Tg −10℃、分子
量約 2万、不揮発分30重量%)50重量部と、フェノキシ
樹脂ディスパージョン (Tg 100℃、分子量約4万、不
揮発分30重量%)50重量部、増粘剤としてポリビニルア
ルコールの30重量%水溶液を20重量部加えて塗布液を調
整した。
量約 2万、不揮発分30重量%)50重量部と、フェノキシ
樹脂ディスパージョン (Tg 100℃、分子量約4万、不
揮発分30重量%)50重量部、増粘剤としてポリビニルア
ルコールの30重量%水溶液を20重量部加えて塗布液を調
整した。
【0021】架橋剤としてブチルエーテル化メラミン樹
脂の50%メチルエチルケトン溶液10重量部を準備した。
また、塗布形クロメート処理液により、クロム付着量が
50mg/m2となるようにクロメート処理した0.8mm 厚の冷
延鋼板を2枚用意し、この冷延鋼板のそれぞれについ
て、バーコーターにより、クロメート処理面に樹脂液を
乾燥樹脂厚が20μm となるように塗布した。
脂の50%メチルエチルケトン溶液10重量部を準備した。
また、塗布形クロメート処理液により、クロム付着量が
50mg/m2となるようにクロメート処理した0.8mm 厚の冷
延鋼板を2枚用意し、この冷延鋼板のそれぞれについ
て、バーコーターにより、クロメート処理面に樹脂液を
乾燥樹脂厚が20μm となるように塗布した。
【0022】つぎにこの2枚の鋼板を 150℃の熱風オー
ブン中で 5分間乾燥し、取り出した鋼板の樹脂面同士を
重ね合わせ、温度 200℃、線圧 10kgf/cmのヒートロー
ルで貼り合わせて、各 0.8mm厚の鋼板に40μm の芯材樹
脂の挟まった制振鋼板が得られた。 実施例2 ポリエステル樹脂ディスパージョン (Tg −10℃、分子
量約 2万、不揮発分30重量%)70重量部と、ポリエステ
ル樹脂ディスパージョン (Tg 6℃、分子量 17000、不
揮発分30重量%)30重量部、増粘剤としてポリアクリル
酸のアンモニウム水溶液 (20重量%)10重量部を加えて
塗布液を調整した。
ブン中で 5分間乾燥し、取り出した鋼板の樹脂面同士を
重ね合わせ、温度 200℃、線圧 10kgf/cmのヒートロー
ルで貼り合わせて、各 0.8mm厚の鋼板に40μm の芯材樹
脂の挟まった制振鋼板が得られた。 実施例2 ポリエステル樹脂ディスパージョン (Tg −10℃、分子
量約 2万、不揮発分30重量%)70重量部と、ポリエステ
ル樹脂ディスパージョン (Tg 6℃、分子量 17000、不
揮発分30重量%)30重量部、増粘剤としてポリアクリル
酸のアンモニウム水溶液 (20重量%)10重量部を加えて
塗布液を調整した。
【0023】架橋剤としてブチルエーテル化メラミンを
5重量部準備した。以下、実施例1と全く同様にして制
振鋼板を製造した。 実施例3 ポリエステル樹脂ディスパージョン (Tg 6℃、分子量
17000、不揮発分30重量%)50重量部と、ポリウレタン
樹脂ディスパージョン (Tg 5℃、分子量約 2万、不揮
発分30重量%)50重量部、増粘剤としてヒドロキシエチ
ルセルロース水溶液 (20重量%)を加えて塗布液を調整
した。
5重量部準備した。以下、実施例1と全く同様にして制
振鋼板を製造した。 実施例3 ポリエステル樹脂ディスパージョン (Tg 6℃、分子量
17000、不揮発分30重量%)50重量部と、ポリウレタン
樹脂ディスパージョン (Tg 5℃、分子量約 2万、不揮
発分30重量%)50重量部、増粘剤としてヒドロキシエチ
ルセルロース水溶液 (20重量%)を加えて塗布液を調整
した。
【0024】架橋剤としてブチルエーテル化メラミンの
50%メチルエチルケトン溶液を準備した。以下、ヒート
ロール温度が 180℃であること以外は実施例1と全く同
様にして制振鋼板を製造した。 比較例1 ポリエステル樹脂ディスパージョン (Tg 6℃、分子量
17000、不揮発分30重量%) 100重量部と、増粘剤とし
てポリアクリル酸のアンモニウム水溶液 (20重量%)10
重量部を加えて塗布液を調整した。
50%メチルエチルケトン溶液を準備した。以下、ヒート
ロール温度が 180℃であること以外は実施例1と全く同
様にして制振鋼板を製造した。 比較例1 ポリエステル樹脂ディスパージョン (Tg 6℃、分子量
17000、不揮発分30重量%) 100重量部と、増粘剤とし
てポリアクリル酸のアンモニウム水溶液 (20重量%)10
重量部を加えて塗布液を調整した。
【0025】架橋剤としてはブチルエーテル化メラミン
を 5重量部準備した。以下、実施例1と全く同様にして
制振鋼板を製造した。 比較例2 結晶性の高いポリエステル樹脂をトルエン50%、メチル
エチルケトン50%に溶解させようとしたが、溶解しなか
った。
を 5重量部準備した。以下、実施例1と全く同様にして
制振鋼板を製造した。 比較例2 結晶性の高いポリエステル樹脂をトルエン50%、メチル
エチルケトン50%に溶解させようとしたが、溶解しなか
った。
【0026】比較例3 ポリエステル樹脂 (Tg −15℃、分子量約 2万) とポリ
エステル樹脂 (Tg 20℃、分子量約 2万) を各々トルエ
ン50%、メチルエチルケトン50%に溶解させた後、重量
比1/3、1/1、3/1で混合したものを鋼板の上に
バーコーターで塗布して樹脂層を観察したところ白濁し
ており、相溶性の悪いことが判った。
エステル樹脂 (Tg 20℃、分子量約 2万) を各々トルエ
ン50%、メチルエチルケトン50%に溶解させた後、重量
比1/3、1/1、3/1で混合したものを鋼板の上に
バーコーターで塗布して樹脂層を観察したところ白濁し
ており、相溶性の悪いことが判った。
【0027】以上の実施例ならびに比較例によって製造
した制振鋼板を、それぞれ損失係数の測定用としては20
mm×300mm 、引張り剪断接着強さの測定用としては25mm
×200mm に切り出した。損失係数の測定は機械インピー
ダンス法の中央加振法により行い、引張り剪断接着強さ
の測定は、切断した試験片が12.5mmのオーバーラップジ
ョイントとなるようにノッチ加工を施し、引張り速度 5
mm/min の条件で実施した。
した制振鋼板を、それぞれ損失係数の測定用としては20
mm×300mm 、引張り剪断接着強さの測定用としては25mm
×200mm に切り出した。損失係数の測定は機械インピー
ダンス法の中央加振法により行い、引張り剪断接着強さ
の測定は、切断した試験片が12.5mmのオーバーラップジ
ョイントとなるようにノッチ加工を施し、引張り速度 5
mm/min の条件で実施した。
【0028】測定結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1からわかるように、架橋剤を添加した
ほうが接着力は高くなるが、添加しなくても充分実用に
耐えられる水準にあり、耐熱性が必要な部分のみに架橋
樹脂を用いたものを使用するように使い分ければよい。
制振性についてはいずれも損失係数が0.1 以上あるので
問題ない。
ほうが接着力は高くなるが、添加しなくても充分実用に
耐えられる水準にあり、耐熱性が必要な部分のみに架橋
樹脂を用いたものを使用するように使い分ければよい。
制振性についてはいずれも損失係数が0.1 以上あるので
問題ない。
【0031】
【発明の効果】本発明により、相溶性の悪い樹脂を組み
合わせて芯剤樹脂として使用することが可能となり、そ
の結果として常温付近で引張り剪断接着強さがあり、制
振性も優れた複合型制振鋼板の製造が可能となった。さ
らに本発明によれば、従来どおりのロールコーター、ヒ
ートロールがそのまま利用でき、しかも架橋剤を使用す
ることなしに充分な接着強さのある制振鋼板が製造でき
るから、熱圧着時の貼り合わせ条件を幅広く設定できる
有利性もあり、従来の溶剤型制振鋼板樹脂と比較して有
機溶剤をほとんど使用しなくて済むという利点もある。
合わせて芯剤樹脂として使用することが可能となり、そ
の結果として常温付近で引張り剪断接着強さがあり、制
振性も優れた複合型制振鋼板の製造が可能となった。さ
らに本発明によれば、従来どおりのロールコーター、ヒ
ートロールがそのまま利用でき、しかも架橋剤を使用す
ることなしに充分な接着強さのある制振鋼板が製造でき
るから、熱圧着時の貼り合わせ条件を幅広く設定できる
有利性もあり、従来の溶剤型制振鋼板樹脂と比較して有
機溶剤をほとんど使用しなくて済むという利点もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/06 7141−4F // F16F 15/02 Q 9138−3J
Claims (5)
- 【請求項1】 2枚の金属板の間に制振性樹脂層を挟持
してなる樹脂複合型制振金属板の製造方法であって、2
枚の金属板の一方または両方の片面に、ガラス転移温度
が異なる2種以上の樹脂ディスパージョンを混合した混
合樹脂液を塗布、乾燥した後、前記樹脂塗布面を介して
2枚の金属板を貼り合わせることを特徴とする樹脂複合
型制振金属板の製造方法。 - 【請求項2】 前記樹脂ディスパージョンは、フェノキ
シ樹脂のディスパージョン、ポリエステル樹脂のディス
パージョン、ポリウレタン樹脂のディスパージョンのい
ずれかである請求項1記載の樹脂複合型制振金属板の製
造方法。 - 【請求項3】 前記混合樹脂液中にさらに架橋剤を添加
してなる請求項1または請求項2記載の樹脂複合型制振
金属板の製造方法。 - 【請求項4】 前記混合樹脂液中にさらに増粘剤を添加
してなる請求項1または請求項2記載の樹脂複合型制振
金属板の製造方法。 - 【請求項5】 前記混合樹脂液塗布後の樹脂層中に導電
性フィラーを含有させてなる請求項1ないし請求項4記
載の樹脂複合型制振金属板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4008123A JP2566086B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 樹脂複合型制振金属板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4008123A JP2566086B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 樹脂複合型制振金属板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05193043A true JPH05193043A (ja) | 1993-08-03 |
| JP2566086B2 JP2566086B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=11684517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4008123A Expired - Fee Related JP2566086B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 樹脂複合型制振金属板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2566086B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025127791A1 (ko) * | 2023-12-15 | 2025-06-19 | 주식회사 포스코 | 제진 강판 및 이의 제조 방법 |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP4008123A patent/JP2566086B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025127791A1 (ko) * | 2023-12-15 | 2025-06-19 | 주식회사 포스코 | 제진 강판 및 이의 제조 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2566086B2 (ja) | 1996-12-25 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |