JPH0519334A - パララツクス補正カメラ - Google Patents

パララツクス補正カメラ

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JPH0519334A
JPH0519334A JP14255191A JP14255191A JPH0519334A JP H0519334 A JPH0519334 A JP H0519334A JP 14255191 A JP14255191 A JP 14255191A JP 14255191 A JP14255191 A JP 14255191A JP H0519334 A JPH0519334 A JP H0519334A
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JP
Japan
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film
parallax
trimming
finder
parallax correction
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Application number
JP14255191A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mukai
弘 向井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パララックスの効果的な補正を図る。 【構成】撮影レンズによって形成されるフィルム(20)面
上の像の所定範囲F2のみをプリントするためのトリミ
ング情報と,測距装置によってえられた被写体距離と,
撮影レンズの焦点距離と,に応じてフィルム(20)面上の
パララックス分だけモータ(80)でファインダー側から撮
影レンズ側に向かって(矢印m1方向)フィルム(20)を巻き
上げて送るようにマイクロコンピュータで駆動制御す
る。フィルム(20)の位置は、フィルム位置検出窓(30)の
移動により検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパララックス補正カメラ
に関するものであり、特に、トリミングシステムに適用
可能なパララックス補正カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズシャッターカメラ等のように撮影
レンズとファインダーとが独立に構成されているカメラ
においては、被写体距離が短くなるほどフィルムに写る
範囲とファインダーで観察される範囲との間に位置のズ
レが生じてくる。このズレを一般にパララックスとい
い、パララックスを小さく抑えることをパララックス補
正という。
【0003】以下、パララックスについて具体的に説明
する。図7はケプラー式の実像ファインダー及び撮影レ
ンズを示している。ファインダー(S)はファインダー対
物レンズ(1),視野枠(2)及び接眼レンズ(3)から成る。
ファインダー対物レンズ(1)で形成された像からの光
は、接眼レンズ(3)を通して瞳(E)に至る。尚、同図中、
像の上下左右を反転させる光学系(例えばポロプリズム
やリレーレンズ)は省略してある。
【0004】ファインダーブロックを固定して考えれ
ば、図示のごとく被写体(O1)と(O2)とでは、ファインダ
ー(S)で観察される範囲は同じである。ところが、撮影
レンズ(4)でフィルム面(5)上に形成される像(I1)と(I2)
とでは、結像位置が異なる。つまり、被写体に対して近
接するほどファインダー(S)から離れるように、像が移
動してしまうのである。この像(I1)と(I2)との位置のズ
レが、被写体(O1)と(O2)との被写体距離の差に基づくパ
ララックスである。
【0005】ところで、トリミングシステムに適用可能
なカメラにおいて後述するトリミング撮影を行うと、上
記パララックスはより大きなものとなることが知られて
いる。そこで、次にトリミングシステムにおけるパララ
ックスについて説明する。
【0006】トリミングシステムは、従来より行われて
いる光学的な方法によらずに変倍を行うシステムであ
る。従来より一般に行われている通常の撮影システム
が、図8に示すフィルムの撮影範囲(F1)をプリントの際
に引き延ばして印画紙の特定の領域にプリントするもの
であるのに対して、トリミングシステムは、同図に示す
フィルムの撮影範囲(F1)内の所定の範囲、即ち範囲(F1)
の中心を含む一部の範囲(トリミング範囲,F2)を特定す
る情報をフィルムのベース面の所定部分に写し込んでお
くことにより、プリントの際に(F2)を引き延ばして印画
紙の前記特定の領域にプリントできるようにしたシステ
ムである。以下、通常の撮影システムと対応する撮影モ
ードをフルモードといい、トリミングシステムと対応す
る撮影モードをトリミングモードという。
【0007】具体的にいえば、トリミングモ−ドで撮影
を行うときコ−ド信号の形でトリミング情報(例えばト
リミング倍率)がフィルムの所定部分(例えばフィルムの
非画像領域)にコ−ド写し込みユニットにて記録され、
プリントの際には読み取り装置によって、この情報が読
み取られ、その情報に応じてプリント装置で拡大ズ−ミ
ングが行なわれるのである。この変倍を「電子ズーム」
ということにする。尚、トリミング情報はコ−ド信号に
基づいて点灯する発光ダイオ−ドの光をシャッタレリ−
ズ時に光ファイバ−を介してフィルムの所定部分に導
き、所定部分を露光することによりフィルムに写し込む
等の方法で記録すればよい。このようなトリミングシス
テムに対応したカメラを「トリミングカメラ」というこ
とにする。また、撮影レンズにより形成される像の像高
に対する、電子ズームによって特定される領域の像高の
比をトリミング倍率(βEZ)ということにする。
【0008】例えば、撮影レンズの焦点距離(f)=35〜7
0mmでβEZ≦2のトリミングカメラを考えた場合、ファイ
ンダーを通常の35〜70mmの画角に合わせた2倍のズーム
ファインダーとし、トリミングモードではトリミング範
囲を示すトリミングエリアをファインダー画面内に小さ
く表示する構成が考えられる。しかし、f=70mmでβEZ
=1の場合とf=35mmでβEZ=2の場合とでは、同じ大き
さでプリントされることになるため、トリミングの有無
にかかわらずプリントされる範囲をファインダーで見る
ことができるようにするのが好ましい。そのためには4
倍(=2×2)のズームファインダーが必要になる。近接撮
影時のパララックス量は、ファインダー倍率が大きいほ
ど大きいため、トリミング撮影時にはパララックス補正
量も大きくする必要がある。
【0009】上記のように近接撮影時やトリミング撮影
時に、特に大きくなるパララックスを補正するため、従
来より以下のようなパララックス補正の方法が提案され
ている。 (第1の方法):ファインダーの画面内に近接撮影時のエ
リアを示すパララックス補正マークを常時表示させてお
く方法。 (第2の方法):ファインダーの視野枠全体を移動させる
方法。 (第3の方法):ファインダー光学ブロック(ファインダ
ー全体又はそれを構成する一部のレンズ)を移動させる
方法。 (第4の方法):撮影レンズを移動させる方法。 (第5の方法):電子カメラにおいて撮像素子を移動させ
る方法(特開平1-231577号,同2-20971号,米国特許4,92
4,247号)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記パララックス補正
の方法には、それぞれ以下のような問題点がある。 (第1の方法)では、パララックス補正マークで補正を要
することを示しているにすぎないため、撮影者が注意し
ていないと補正を怠ってしまうという問題がある。 (第2の方法)及び(第3の方法)では、視野範囲は正確に
示されるが、∞〜近接までフレーミングを変えるごとに
視野が動き、使いづらいという問題がある。 (第4の方法)はファインダーにパララックスを合わせる
方法である。従って、この方法が撮影者にとっては最も
違和感がなく、パララックスの存在を気にすることなく
撮影することが可能である。しかし、撮影レンズを移動
させるには大がかりな装置が必要になり、カメラ全体が
大型化してしまうという問題がある。 (第5の方法)も(第4の方法)と同様に、撮影者にとって
は違和感のない方法であるが、この方法は撮像素子が1
つのブロックで構成されている電子カメラに限られる。
つまり、一般的な銀塩フィルム(135フィルム)ではフィ
ルムがパトローネからスプールに巻き付けられた状態に
あるため、電子カメラの撮像素子と同様にフィルムブロ
ック単位で移動させることができないという問題があ
る。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たものであって、上記問題点を生じることなく、近接撮
影時、特にトリミング撮影時において大きく発生するパ
ララックスを効果的に補正しうるパララックス補正カメ
ラを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパララックス補正カメラでは、撮影レンズ
と、該撮影レンズとは独立の光学系から成るファインダ
ーと、フィルムを送るフィルム送り手段と、被写体距離
を検出する測距手段と、該測距手段によってえられた被
写体距離に応じてフィルム面上における撮影レンズとフ
ァインダーとのパララックスを補正すべくフィルムを送
るように前記フィルム送り手段を駆動制御する制御手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0013】前記フィルム送り手段はフィルムを前記フ
ァインダー側から前記撮影レンズ側へ送るように構成さ
れているのが好ましい。
【0014】また、本発明のパララックス補正カメラで
は、撮影レンズと、該撮影レンズとは独立の光学系から
成るファインダーと、該ファインダー側から前記撮影レ
ンズ側に向かってフィルムを送るフィルム送り手段と、
被写体距離を検出する測距手段と、前記撮影レンズによ
って形成されるフィルム面上の像の所定範囲のみをプリ
ントするためのトリミング情報を出力するトリミング情
報発生手段と、前記測距手段によってえられた被写体距
離及びトリミング情報発生手段によってえられたトリミ
ング情報に応じてフィルム面上における撮影レンズとフ
ァインダーとのパララックス分だけフィルムを送るよう
に前記フィルム送り手段を駆動制御する制御手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0015】前記制御手段は更に前記撮影レンズの焦点
距離に応じて前記フィルム送り手段を駆動制御する構成
としてもよい。
【0016】前記制御手段はレリーズ信号を検知した後
に前記フィルム送り手段を駆動制御する構成となってい
るのが好ましい。
【0017】尚、上記パララックスの補正はフィルム上
でのパララックス分だけフィルムを送る場合に限らず、
パララックスが補正されるようなフィルムの移動であれ
ばよく、発生したパララックスがフィルム面上で0近傍
となるようにフィルムを送る構成であってもよい。
【0018】
【作用】上記のように、撮影レンズとは独立の光学系か
ら成るファインダーを備えたカメラにおいては被写体距
離に応じてパララックスが発生する。本発明の構成によ
れば、このパララックスを測距手段で得られた被写体距
離に基づいてフィルム面上における撮影レンズとファイ
ンダーとのパララックスを補正すべくフィルム送り手段
でフィルムが送られるため、ファインダーで観察される
範囲と同一の範囲の像がフィルムの所定位置で形成され
ることになる。
【0019】また、上記カメラにおいて、例えば無限遠
の被写体を基準とした場合、被写体距離が小さくなるほ
ど像がフィルム面上をファインダー側から大きく離れる
ように移動してパララックスが大きくなる。従って、フ
ィルムをファインダー側から撮影レンズ側へ送る本発明
の構成によれば、一方向のフィルム移動により、ファイ
ンダーで観察される範囲と同一の範囲の像をフィルムの
所定位置で形成することができる。
【0020】被写体距離のみならず、例えばトリミング
情報発生手段からのトリミング情報や撮影レンズの焦点
距離に基づいて、制御手段がフィルム送り手段の駆動制
御を行う構成とすれば、パララックスの大きなトリミン
グ撮影やズームレンズを用いた撮影においても適用可能
である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図3は本実施例の外観を示す正面図であ
り、ファインダー(110)は中央の撮影レンズ(100)と隣接
して設けられている。撮影レンズ(100)の光軸とファイ
ンダー(110)の光軸とは平行になっており、∞で撮影レ
ンズ(100)の写る範囲の中心とファインダー(110)で見え
る中心とは一致している。しかし、有限距離ではファイ
ンダー(110)は軸のズレ分だけ撮影レンズ(100)に対して
ファインダー(110)側を狙っていることになる。フィル
ム面ではこのズレは撮影倍率の分だけ縮小されるので、
近距離ほどパララックスは大きくなる。
【0022】尚、カメラの正面には自動測距(AF)及び自
動露光(AE)を行うためのAF測距窓(120)及びAE測光窓(13
0)やフラッシュ(140)が設けられている。本実施例では
赤外光AFのアクティブタイプの測距装置(図示せず)が
用いられているが、勿論これに限られない。
【0023】図1は本実施例の要部構成であるフィルム
送り手段とその関連部分を示しており、上記パララック
スの補正は主にフィルムの移動に関連する同図の構成に
より行われる。
【0024】パトローネ(10)内のフィルム(20)は、モー
タ(80)の駆動によりギア(60)及び(70)を介して回転する
スプール(50)に巻き取られることにより送られる(矢印
(m1)方向)。フィルム(20)を送るこの構成は、パララッ
クス補正と露光終了後のフィルム(20)のコマ送りとに兼
用される。
【0025】パララックス補正のためのフィルム(20)の
微小送りは、測距装置からのAF信号に基づき、モータ
(80)によって行われる。また、フィルム(20)の送り量
は、カメラ各部の動作を制御する制御手段として設けら
れたマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という,
図示せず)によって制御される。具体的には、同図に示
すようにフィルム(20)の縁にフィルム位置検出窓(30)を
規則的に設けておき、図2に示すように周面に突起(95)
を有するカウンター(90)を、突起(95)がフィルム位置検
出窓(30)に係合するように配置する。フィルム(20)の移
動(m1)に伴ってカウンター(90)が回転するので(R1)、そ
の回転角によってフィルム送り量を検出しモータ(80)の
回転を制御するのである。
【0026】フィルム(20)の撮影範囲(F1)(図1)以外の
部分は露光しないように後述する規制枠(40)で遮光され
る。また、同図中に示されているトリミング範囲(F2)
は、前述したようにフィルム(20)の縁やパトローネ(10)
等の撮影に直接影響しない部分に記録されるトリミング
情報に基づいて設定されるものである。
【0027】本実施例ではマイコンにより図4のフロー
チャートに示すような制御動作が行われる。尚、本実施
例ではトリミングモードの場合にのみパララックス補正
を行うように制御しているが、後述するように(図6)フ
ルモードでパララックス補正を行う構成とすることも可
能である。まず、測距装置でえられた被写体距離データ
を入力し(ステップ(#10))、撮影レンズの焦点距離デー
タをズームエンコーダから読み込む(ステップ(#20))。
次に、ステップ#30でトリミングの判定が行われる。撮
影者がトリミング設定スイッチ(図示せず)をONしてい
ればステップ#40へ進み、ONしていなければステップ#
90へ進む。
【0028】ステップ#40ではパララックス補正の判定
が行われる。撮影者がパララックス補正設定スイッチ
(図示せず)をONしていればステップ#50へ進み、ON
していなければステップ#90へ進む。
【0029】ステップ#50ではレリーズ信号の判定が行
われる。撮影者がレリーズボタン(図示せず)をONして
いればステップ#60へ進み、ONしていなければステッ
プ#10へ戻る。ここで、レリーズ信号の検知後にパララ
ックス補正を行っているのは、撮影者がフレーミングを
変えることがあるからである。つまり、撮影者がレリー
ズする前にフィルムを移動させると、フレーミングの変
更に伴ってフィルムの移動方向を反転させる必要が生じ
ることがあるからである。フィルムの移動方向を変える
ためにはフィルムを逆方向に巻き戻すための送り機構及
びその制御手段が必要となり構成が複雑化してしまうの
で、本実施例ではレリーズ信号の検知後にパララックス
補正を行う構成としている。勿論、このような複雑な送
り機構を設けるようにしてもよい。
【0030】ステップ#60では、被写体距離データ,焦
点距離データ及びトリミング情報(トリミング倍率等)に
基づいて、フィルム上での補正すべきパララックスの大
きさを演算等により求める。そして、得られたパララッ
クス分だけフィルムを移動させる(図1〜図3中の矢印
(m1))。
【0031】次に、ステップ#70で露出制御を行い、ス
テップ#80でパララックス補正によるフィルム移動量を
含む1コマ分のフィルムを巻き上げてリターンする。
尚、ステップ#90ではレリーズ信号が検知された場合ス
テップ#70へ進み、検知されない場合ステップ#10へ戻
る。ステップ#90で判定が行われる場合の撮影は、フル
モードでの撮影か、パララックス補正を行わないトリミ
ングモードでの撮影である。
【0032】本実施例におけるパララックス補正は、撮
影レンズで形成される像のうちファインダーで観察され
る範囲と同じ範囲がフィルム上で露光されるように、そ
の範囲に向けてフィルムの所定位置、即ち予め決められ
たコマの位置を移動させることによって行われる。この
移動はフィルムを巻き上げることによって行われるので
あるが、このフィルムの送り量はパララックスの大きさ
によって異なる。これに対し、通常の露光終了後のフィ
ルム巻き上げは1コマずつ一定間隔でフィルムが送られ
る。ここで、上記コマとコマとの間隔がないものと仮定
すると、フィルムが露光を受ける位置(露光位置)は当然
撮影レンズに対して固定されているため、露光位置に対
するフィルムのコマの位置はパララックス補正のための
フィルムの送り量によって変化することになる。つま
り、パララックスが大きいほど、露光されるべきコマの
先端側では未露光部分が増えていくとともに、次のコマ
の先端側で露光されてしまう部分が増えていくことにな
る。従って、その部分では像の重なりが生じる可能性が
ある。
【0033】実際には、コマとコマとの間には予め設定
された間隔が設けられているが、パララックス補正を行
うためのフィルム送り量が多いと、像の重なり(二重露
光)が生じる可能性が高くなる。そこで、このような二
重露光を防止するための手段として移動遮光板を用いた
場合の動作を図5及び図6に基づいて説明する。
【0034】図5(a)及び(b)は、トリミングモードにお
ける本実施例に移動遮光板(45)を用いた場合のパララッ
クス補正前及び補正後の状態を示している。規制枠(40)
内の開口から露出している部分がフィルム(20)の露光範
囲であり、一つのコマとなる。この露光範囲のうち点(A
1),点(B1),点(C1)及び点(D1)で囲まれた範囲がフィルム
(20)上のトリミング範囲である。露光範囲に形成されて
いる像のうち点(A2),点(B2),点(C2)及び点(D2)で囲まれ
た範囲がファインダーで観察される範囲とすれば、フィ
ルム(20)をΔ1だけ移動(m1)させればフィルム(20)上の
トリミング範囲にファインダーで観察される範囲を一致
させることができる。但し、フィルム(20)の移動(m1)に
伴って、補正前には遮蔽されていた部分がΔ1分露光範
囲に入ることになる。そこで、露光範囲の後端に配して
あった移動遮光板(45)(図5(a))を、図5(b)に示すよう
にΔ1だけ移動させることによって、補正前と同様に遮
光すれば上記二重露光を防止することが可能となる。こ
の場合、フィルム(20)上で露光される範囲はΔ1だけ小
さくなる。また、露光後のフィルム巻き上げ量は、1コ
マのフィルム巻き上げ量からΔ1を差し引いた分とすれ
ばよい。尚、図5(b)中の点(A0),点(B0),点(C0)及び点
(D0)で囲まれた範囲は、図5(a)においてフィルム(20)
上のトリミング範囲に形成されていた像の範囲を示して
いる。トリミングモードにおいては、プリントに必要な
トリミング範囲が露光範囲の一部であるため、上記のよ
うに移動遮光板(45)による露光範囲の後端側のみの遮光
でトリミング範囲の先端からコマの先端までの間隔のフ
ィルム(20)の移動により、フィルム(20)上のトリミング
範囲を一致させることができる。
【0035】図6(a)及び(b)は、フルモードにおける本
実施例に移動遮光板(47)を用いた場合のパララックス補
正前及び補正後の状態を示している。フルモードではコ
マの先端側に未露光部分ができると所定のサイズの露光
とならなくなるので、図6(a)に示すように規制枠(40)
をΔ2だけフィルムの移動方向(m1)に大きくし、移動遮
光板(47)が一定の露光範囲でフィルム(20)と一体に移動
移動するようにしている。このΔ2の大きさは、パララ
ックス補正に必要な最大移動量以上とすればよい。尚、
フルモードであるため、フィルム(20)の露光範囲は点(K
1),点(L1),点(M1)及び点(N1)で囲まれた1コマの範囲と
一致する。このフィルム(20)上のコマの範囲を図5のパ
ララックス補正と同様にして点(K2),点(L2),点(M2)及び
点(N2)で囲まれた範囲と一致させることによりパララッ
クス補正を行うことができる。尚、図6(b)中の点(K0),
点(L0),点(M0)及び点(N0)で囲まれた範囲は、図6(a)に
おいてフィルム(20)上のコマの範囲に形成されていた像
の範囲を示している。フルモードの場合も図5の場合と
同様に、露光後のフィルム巻き上げ量は、1コマのフィ
ルム巻き上げ量からΔ2を差し引いた分とすればよい。
また、図6の移動遮光板(47)を用いる方法は、トリミン
グモードにおいても勿論適用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明した通り本発明のパララックス
補正カメラによれば、撮影レンズと、該撮影レンズとは
独立の光学系から成るファインダーと、フィルムを送る
フィルム送り手段と、被写体距離を検出する測距手段
と、該測距手段によってえられた被写体距離に応じてフ
ィルム面上における撮影レンズとファインダーとのパラ
ラックスを補正すべくフィルムを送るように前記フィル
ム送り手段を駆動制御する制御手段とを備えた構成とな
っているため、近接撮影時、特にトリミング撮影時にお
いて大きく発生するパララックスを効果的に補正しうる
パララックス補正カメラを実現することができる。ま
た、本発明ではフィルム送り手段として、従来よりカメ
ラに設けられている露光後のフィルムの巻き上げ手段等
を兼用することができるため、コンパクト且つ低コスト
に構成することができる。パララックス補正に伴ってフ
ァインダー視野が変化することがないので、撮影者に違
和感を与えることがなく、また撮影者がパララックスを
意識しなくてもよい。
【0037】フィルムを前記ファインダー側から前記撮
影レンズ側へ送るようにフィルム送り手段を構成した場
合、フィルムの移動方向が一方向となるので、複雑な送
り機構を設ける必要がない。その結果、コンパクト化・
低コスト化を図ることができるという効果がある。
【0038】撮影レンズと、該撮影レンズとは独立の光
学系から成るファインダーと、該ファインダー側から前
記撮影レンズ側に向かってフィルムを送るフィルム送り
手段と、被写体距離を検出する測距手段と、前記撮影レ
ンズによって形成されるフィルム面上の像の所定範囲の
みをプリントするためのトリミング情報を出力するトリ
ミング情報発生手段と、前記測距手段によってえられた
被写体距離及びトリミング情報発生手段によってえられ
たトリミング情報に応じてフィルム面上における撮影レ
ンズとファインダーとのパララックス分だけフィルムを
送るように前記フィルム送り手段を駆動制御する制御手
段とを備えた構成となっているため、特にトリミング撮
影時において大きく発生するパララックスを効果的に補
正しうるパララックス補正カメラを実現することができ
る。
【0039】前記制御手段による前記フィルム送り手段
の駆動制御を前記撮影レンズの焦点距離に応じて行う構
成とすれば、ズーミング等によって撮影倍率が変動した
場合でも、それに伴って変動したパララックスの補正を
効果的に行うことが可能である。
【0040】前記制御手段がレリーズ信号を検知した後
に前記フィルム送り手段を駆動制御する構成とした場
合、フィルム送り手段の構成を簡単にすることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部構成を示す概略平面図。
【図2】本発明の実施例のフィルムの送り量の制御を説
明するための概略図。
【図3】本発明の実施例の外観を示す正面図。
【図4】本発明の実施例の制御動作を示すフローチャー
ト。
【図5】本発明の実施例(トリミングモード)において適
用可能な二重露光防止手段の動作を示す説明図。
【図6】本発明の実施例(フルモード)において適用可能
な二重露光防止手段の動作を示す説明図。
【図7】本発明によって補正されるパララックスの発生
を説明するための図。
【図8】本発明に適用可能なトリミングシステムの対象
となるフィルム上のトリミング範囲を示す図。
【符号の説明】
(1) …ファインダー対物レンズ (2) …視野枠 (3) …接眼レンズ (4) …撮影レンズ (5) …フィルム面 (10) …パトローネ (20) …フィルム (30) …フィルム位置検出窓 (40) …規制枠 (45) …移動遮光板 (47) …移動遮光板 (50) …スプール (60) …ギア (70) …ギア (80) …モータ (90) …カウンター (95) …突起 (100) …撮影レンズ (110) …ファインダー (120) …AF測距窓 (130) …AE測光窓 (140) …フラッシュ (O1) …被写体 (O2) …被写体 (I1) …像 (I2) …像 (E) …瞳

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズと、 該撮影レンズとは独立の光学系から成るファインダー
    と、 フィルムを送るフィルム送り手段と、 被写体距離を検出する測距手段と、 該測距手段によってえられた被写体距離に応じてフィル
    ム面上における撮影レンズとファインダーとのパララッ
    クスを補正すべくフィルムを送るように前記フィルム送
    り手段を駆動制御する制御手段と、 を備えたパララックス補正カメラ。
  2. 【請求項2】前記フィルム送り手段はフィルムを前記フ
    ァインダー側から前記撮影レンズ側へ送るようになって
    いることを特徴とする請求項1に記載のパララックス補
    正カメラ。
  3. 【請求項3】撮影レンズと、 該撮影レンズとは独立の光学系から成るファインダー
    と、 該ファインダー側から前記撮影レンズ側に向かってフィ
    ルムを送るフィルム送り手段と、 被写体距離を検出する測距手段と、 前記撮影レンズによって形成されるフィルム面上の像の
    所定範囲のみをプリントするためのトリミング情報を出
    力するトリミング情報発生手段と、 前記測距手段によってえられた被写体距離及びトリミン
    グ情報発生手段によってえられたトリミング情報に応じ
    てフィルム面上における撮影レンズとファインダーとの
    パララックス分だけフィルムを送るように前記フィルム
    送り手段を駆動制御する制御手段と、 を備えたパララックス補正カメラ。
  4. 【請求項4】前記制御手段は更に前記撮影レンズの焦点
    距離に応じて前記フィルム送り手段を駆動制御すること
    を特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3に記載の
    パララックス補正カメラ。
  5. 【請求項5】前記制御手段はレリーズ信号を検知した後
    に前記フィルム送り手段を駆動制御することを特徴とす
    る請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4に記載の
    パララックス補正カメラ。
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