JPH05194218A - 経口用医薬組成物およびその製造法 - Google Patents

経口用医薬組成物およびその製造法

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JPH05194218A
JPH05194218A JP4303988A JP30398892A JPH05194218A JP H05194218 A JPH05194218 A JP H05194218A JP 4303988 A JP4303988 A JP 4303988A JP 30398892 A JP30398892 A JP 30398892A JP H05194218 A JPH05194218 A JP H05194218A
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正 槇野
Yoshio Mizukami
喜雄 水上
Junichi Kikuta
潤一 菊田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】有効成分の分解等が抑えられ、経日安定性に優
れた経口用医薬組成物およびその製造法を提供する。 【構成】(1)抗AII作用を有する式(I) 【化1】 (式中、環Wは置換されていてもよい含窒素複素環残基
を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに変
じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接
または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合している
ことを示し、nは1または2の整数を示す)で表される
化合物および低融点油脂状物質を配合してなる経口用医
薬組成物および(2)式(I)で表される化合物に低融
点油脂状物質を配合した後成型することを特徴とする上
記(1)記載の組成物の製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高血圧症、うっ血性心不
全等に有用な、抗AII作用を有する式(I)
【化4】 (式中、環Wは置換されていてもよい含窒素複素環残基
を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに変
じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接
または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合している
ことを示し、nは1または2の整数を示す)で表される
化合物に低融点油脂状物質を配合してなる経口用医薬組
成物およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】高血圧症の治療においてアンジオテンシ
ンI変換酵素(ACE)阻害薬に続く高血圧症治療薬と
して、アンジオテンシンII(AII)受容体拮抗薬(A
IIA)が注目を集めている。式(I)で表されるような
化合物、例えば、強力な抗AII作用を有するベンズイミ
ダゾール−7−カルボン酸またはその誘導体(EP公開
第0425921号公報およびEP公開0459136
号公報)は、ACE阻害薬に比較して、次のような利点
を示すと考えられる。1)ACE以外の系でのAII生成
系が存在することが知られているが、ベンズイミダゾー
ル−7−カルボン酸またはその誘導体はこのACE非依
存性のAIIの作用も抑制するので、ACE阻害薬よりも
強力かつ高い有効率の降圧作用を示す可能性がある。
2)ベンズイミダゾール−7−カルボン酸またはその誘
導体には、ACE阻害薬に認められるブラジキニンの作
用増強効果がないので、咳の副作用を引き起こす可能性
は少ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに高血圧症の治療薬として有用である抗AII作用を有
する式(I)で表される化合物、例えばベンズイミダゾ
ール−7−カルボン酸またはその誘導体は、単独で固体
状態では、温度、湿度、光に対して安定であるが、他成
分を配合した製剤処方で錠剤化した場合、製造過程にお
ける造粒あるいは加圧成型の際に加えられる圧力、摩
擦、熱等により結晶の歪みが生じることがあり、経日的
な含量低下が加速されることが見い出されている。抗A
II作用を有する式(I)で表される化合物(以下、有効
成分と称することもある)は、上記のように高血圧症の
治療薬として研究・開発が進められている一方、製剤化
する際の安定性面での問題点は、未だ充分解決されてい
ないのが実状である。とりわけ、ベンズイミダゾール−
7−カルボン酸またはその誘導体が錠剤等の固型製剤に
製造された場合に伴う、有効成分の経日的分解を充分抑
制し、製剤中の有効成分の安定性を改良した実用に耐え
得る技術は、未だ得られていないのが現状である。かく
して本発明の目的は、抗AII作用を有する式(I)で表
される化合物の安定化された製剤を提供することであ
る。更には、このような安定化として、従来行なわれて
いたような薬物の増仕込みや極端な低水分化等といった
とかく製剤のコストアップにつながっていた方法にはよ
らず、コスト面でも充分実用性のある安定化を施すこと
である。延いては、このような製剤の安定化により、製
品の品質保証期間をより長くし、製品価値を高めること
も本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
ような事情に鑑み、抗AII作用を有する式(I)で表さ
れる化合物含有製剤の安定化を図るべく汎用的な安定化
手段を種々試みたが、いずれの製剤にも充分実用性のあ
る安定化効果は見い出されなかった。本発明者らは、さ
らに種々検討を加えたところ、意外にも、抗AII作用を
有する式(I)で表される化合物含有製剤に低融点油脂
状物質を配合すると、顕著に有効成分の分解が抑えら
れ、安定な製剤が得られることを見い出し、さらに検討
を重ねて、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は (1)抗AII作用を有する式(I)
【化5】 (式中、環Wは置換されていてもよい含窒素複素環残基
を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに変
じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接
または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合している
ことを示し、nは1または2の整数を示す)で表される
化合物および低融点油脂状物質を配合してなる経口用医
薬組成物、および (2)抗AII作用を有する式(I)
【化6】 (式中、環Wは置換されていてもよい含窒素複素環残基
を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに変
じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接
または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合している
ことを示し、nは1または2の整数を示す)で表される
化合物に低融点油脂状物質を配合した後成型することを
特徴とする経口用医薬組成物の製造法に関する。
【0005】前記一般式(I)において、R3としての
陰イオンを形成しうる基(プロトン化しうる水素原子を
有する基)またはそれに変じ得る基としては、N,S,
Oのうちの1個または2個以上を含む5〜7員(好まし
くは5〜6員)の単環状の置換されていてもよい複素環
残基または生体内でそれに変じ得る基が挙げられる。例
えば、カルボキシル、テトラゾリル、トリフルオロメタ
ンスルホン酸アミド(−NHSO2CF3)、リン酸、ス
ルホン酸、シアノ、低級(C1-4)アルコキシカルボニ
ルなどが挙げられ、これらの基が置換されていてもよい
低級アルキル基またはアシル基などで保護されていても
よく、生物学的すなわち生理的条件下(例えば、生体内
酵素などによる酸化、還元あるいは加水分解などの生体
内反応など)で、または化学的に陰イオンを形成しうる
基またはそれに変じ得る基であればいずれでもよい。さ
らにR3としては、オキサジアゾール環またはチアジア
ゾール環のようなプロトンドナーとしての−NHや−O
H基とプロトンアクセプターとしてのカルボニル基、チ
オカルボニル基またはスルフィニル基などを同時に有す
る基でもよい。R3としては、置換されていてもよい低
級(C1-4)アルキル(例、メチル,トリフェニルメチ
ル,メトキシメチル,エトキシメチル,p−メトキシベ
ンジル,p−ニトロベンジルなど)もしくはアシル基
(例、低級(C2-5)アルカノイル,ベンゾイルなど)
で保護されていてもよいテトラゾリルあるいはカルボキ
シル基(好ましくは、テトラゾリル基)が好ましい。R
3の置換位置としては、オルト、メタ、パラのいずれの
位置でもよいが、なかでもオルト位が好ましい。Xは隣
接するフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖2
以下のスペーサーを介して結合していること(好ましく
は直接結合)を示し、原子鎖2以下のスペーサーとして
は、直鎖部分を構成する原子数が1または2である2価
の鎖であればいずれでもよく、側鎖を有していてもよ
い。具体的には低級(C1-4)アルキレン、−CO−,
−O−,−S−,−NH−,−CO−NH−,−O−C
2−,−S−CH2−,−CH=CH−などが挙げられ
る。nは1または2の整数(好ましくは1)を示す。上
記したR3,Xおよびnで示される式
【化7】 としては
【化8】 で表されるものが好ましい。
【0006】環Wで表される含窒素複素環残基の代表的
なものを、以下に具体的に示す。なお、以下の式中、R
1は水素または置換されていてもよい炭化水素残基を示
し、Yは結合手,−O−,−S(O)m−(式中、m は
0,1または2を示す)または−N(R4)−(式中、
4は水素または置換されていてもよいアルキル基を示
す)を示す。なかでも、R1は水酸基,アミノ基,ハロ
ゲンまたは低級(C1-4)アルコキシ基で置換されてい
てもよい低級(C1-5)アルキル(好ましくは、低級
(C2-3)アルキル)が好ましく、Yは結合手,−O
−,−S−または−N (R4)−(式中、R4は水素ま
たは低級(C1-4)アルキル を示す)が好ましい。例え
ば、式(III)
【化9】 (式中、複素環残基を構成するaおよびeは互いに独立
に1個または2個からなる置換されていてもよい炭素ま
たはヘテロ原子を示し、dおよびfは互いに独立に1個
からなる置換されていてもよい炭素またはヘテロ原子を
示し、bおよびcは互いに独立に1個の置換されていて
もよい炭素または窒素原子を示す)で表される残基とし
て、
【0007】
【化10】
【化11】 (式中、hは−CH2−,>=O,>=S,>S−(O)
m,−N(R4)−または−O−を示し、m は0,1また
は2を示し、R4は水素または置換されていてもよいア
ルキル基(好ましくは水素または低級(C1-4)アルキ
ル)を示す)が挙げられる。さらに例えば、式(IV)
【化12】 (式中、複素環残基を構成するaおよびbは互いに独立
に1個または2個からなる置換されていてもよい炭素ま
たはヘテロ原子を示し、cは1個の置換されていてもよ
い炭素またはヘテロ原子を示す)で表される残基とし
て、
【化13】 (式中、Aは置換されていてもよく、ヘテロ原子が含ま
れていてもよい芳香族炭化水素残基または複素環残基
(好ましくはフェニルなどの芳香族炭化水素残基)を示
し、h および h' はそれぞれ−CH2−,>=O,>=
S,>S−(O)m,−N(R4)−および−O−を示し、
m およびR4は前記と同意義)などが挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。上記の式(III)で示
される複素環残基は、Y−R1で示される基以外にR2
示される基(例えば、陰イオンを形成しうる基またはそ
れに変じ得る基など)で置換されていてもよい。R2
置換位置としては、式(III)においてf原子の位置が
好ましい。R2としての陰イオンを形成しうる基または
それに変じ得る基としては、例えばエステル化またはア
ミド化されていてもよいカルボキシル、テトラゾリル、
トリフルオロメタンスルホン酸アミド(−NHSO2
3)、リン酸、スルホン酸などが挙げられ、これらの
基が置換されていてもよい低級アルキル基またはアシル
基などで保護されていてもよく、生物学的すなわち生理
条件下(例えば、生体内酵素などによる酸化、還元ある
いは加水分解などの生体内反応など)で、または化学的
に陰イオンを形成しうる基またはそれに変じ得る基であ
ればいずれでもよい。
【0008】R2としてのエステル化またはアミド化さ
れていてもよいカルボキシルとしては、例えば式−CO
−D〔式中、Dは水酸基、置換されていてもよいアミノ
(例えば、アミノ、N−低級(C1-4)アルキルアミ
ノ、N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノなど)ま
たは置換されていてもよいアルコキシ{例、アルキル部
分が水酸基,置換されていてもよいアミノ(例、アミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ピペリジノ、モ
ルホリノなど),ハロゲン,低級(C1-6)アルコキ
シ、低級(C1-6)アルキルチオあるいは置換されてい
てもよいジオキソレニル(例、5−メチル−2−オキソ
−1,3−ジオキソレン−4−イルなど)で置換されて
いてもよい低級(C1-6)アルコキシ基、または式−O
−CH(R6)−OCOR5〔式中、R6は水素、炭素数
1−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルキル基(例、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチ
ル、ネオペンチルなど)、炭素数2−6の直鎖もしくは
分枝状の低級アルケニル基または炭素数3−8のシクロ
アルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シ
クロヘプチルなど)を示し、R5は炭素数1−6の直鎖
もしくは分枝状の低級アルキル基(例、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペン
チル、ネオペンチルなど)、炭素数2−6の直鎖もしく
は分枝状の低級アルケニル基、炭素数3−8のシクロア
ルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチルなど)、炭素数3−8のシクロアルキル
(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ルなど)もしくは置換されていてもよいフェニルなどの
アリール基で置換された炭素数1−3の低級アルキル基
(例、ベンジル、p−クロロベンジル、フェネチル、シ
クロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルなど)、炭
素数3−8のシクロアルキルもしくは置換されていても
よいフェニルなどのアリール基で置換されていてもよい
炭素数2−3の低級アルケニル基(例、シンナミル等の
ビニル、プロペニル、アリル、イソプロペニルなどのア
ルケニル部を持つものなど)、置換されていてもよいフ
ェニルなどのアリール基(例、フェニル、p−トリル、
ナフチルなど)、炭素数1−6の直鎖もしくは分枝状の
低級アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、n−プロ
ポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペンチルオキ
シ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシなど)、
炭素数2−8の直鎖もしくは分枝状の低級アルケニロキ
シ基(例、アリロキシ、イソブテニロキシなど)、炭素
数3−8のシクロアルキルオキシ基(例、シクロペンチ
ルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキ
シなど)、炭素数3−8のシクロアルキル(例、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)もし
くは置換されていてもよいフェニルなどのアリール基で
置換された炭素数1−3の低級アルコキシ基(例、ベン
ジロキシ、フェネチロキシ、シクロペンチルメチロキ
シ、シクロヘキシルメチロキシなどのメトキシ、エトキ
シ、n−プロポキシ、イソプロポキシなどのアルコキシ
部を持つものなど)、炭素数3−8のシクロアルキル
(例、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ルなど)もしくは置換されていてもよいフェニルなどの
アリール基で置換された炭素数2−3の低級アルケニロ
キシ基(例、シンナミロキシ等のビニロキシ、プロペニ
ロキシ、アリロキシ、イソプロペニロキシなどのアルケ
ニロキシ部を持つものなど)、置換されていてもよいフ
ェノキシなどのアリールオキシ基(例、フェノキシ、p
−ニトロフェノキシ、ナフトキシなど)を示す〕で表さ
れる基など}を示す〕で表される基などが挙げられる。
また、R2としての置換基は、陰イオンを形成しうる基
またはそれに変じうる基(例、アルキル(例、低級(C
1-4)アルキルなど)もしくはアシル(例、低級
(C2-5)アルカノイル、置換されていてもよいベンゾ
イルなど)で保護されていてもよいテトラゾリル、トリ
フルオロメタンスルホン酸アミド、リン酸あるいはスル
ホン酸など)であってもよい。置換基R2の例として
は、−COOH及びその塩、−COOMe、−COOE
t、−COOtBu、−COOPr、ピバロイロキシメトキ
シカルボニル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニロ
キシ)エトキシカルボニル、5−メチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イルメトキシカルボニル、
アセトキシメチルオキシカルボニル、プロピオニロキシ
メトキシカルボニル、n−ブチリロキシメトキシカルボ
ニル、イソブチリロキシメトキシカルボニル、1−(エ
トキシカルポニロキシ)エトキシカルボニル、1−(ア
セチロキシ)エトキシカルボニル、1−(イソブチリロ
キシ)エトキシカルボニル、シクロヘキシルカルボニル
オキシメトキシカルボニル、ベンゾイロキシメトキシカ
ルボニル、シンナミロキシカルボニル、シクロペンチル
カルボニロキシメトキシカルボニルなどが挙げられる。
そのような基としては、生物学的すなわち生理条件下
(例えば、生体内酵素による酸化・還元あるいは加水分
解などの生体内反応など)で、または化学的に陰イオン
(例、COO-、その誘導体など)を形成しうる基また
はそれに変じうる基であればいずれであってもよい。R
2はカルボキシル基、またはそのプロドラッグ体であっ
てもよい。R2は生体内などで生物学的または化学的に
陰イオンに変換せしめられるものであってもよい。
【0009】上記R2としては、式 −CO−D[式中、
Dは水酸基またはアルキル部分が水酸基,アミノ,ハロ
ゲン,低級(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセチ
ルオキシ,ピバロイルオキシ など),1−低級
(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メトキシ
カルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,シクロ
ヘキシルオキシカルボニルオキシなど)あるいは低級
(C1-4)アルコキシで置換されていてもよい低級(C
1-4)アルコキシを示す]で表わされる基が好ましい。
また、式(III)で示される複素環残基は、Y−R1およ
びR2で表される基以外にさらに置換基を有していても
よく、例えば、ハロゲン(例、F,Cl,Brなど),シ
アノ, ニトロ,低級(C1-4)アルキル,低級(C1-4
アルコキシ,置換されていてもよいアミノ基(例、アミ
ノ,N−低級(C1-4)アルキルアミノ(例,メチルア
ミノなど),N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノ
(例,ジメチルアミノなど),N−アリールアミノ
(例、フェニルアミノなど)、脂環式アミノ(例、モル
ホリノ、ピベリジノ、ピペラジノ、N−フェニルピペラ
ジノなど)など)、式 −CO−D′[式中、D′は水
酸基またはアルキル部分が水酸基,低級(C1-4)アル
コキシ,低級(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセ
チルオキシ,ピバロイルオキシなど)あるいは1−低級
(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メトキシ
カルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,シクロ
ヘキシルオキシカルボニルオキシなど)で置換されてい
てもよい低級(C1-4)アルコキシを示す]で表わされ
る基,または低級(C1-4)アルキルもしくはアシル
(例、低級(C2-5)アルカノイル、置換されていても
よいベンゾイルなど)で保護されていてもよいテトラゾ
リル、トリフルオロメタンスルホン酸アミド、リン酸あ
るいはスルホン酸などが挙げられ、好ましくは、低級
(C1-4)アルキル,ハロゲンなどである。これらの置
換基が環状の任意の位置に1〜2個同時に置換されてい
てもよい。式(III)で表される縮合複素環としては、
【化14】 (式中、Y−R1およびR2は前記と同意義)などが好ま
しく、ベンスイミダゾール、チエイミダゾールまたはイ
ミダゾピリジン(とりわけベンズイミダゾール、チエイ
ミダゾール)骨格の化合物が好ましい。
【0010】上記(I)式で表される化合物の中でも、
【化15】 [式中、環AはR2で表わされる基以外にさらに置換基
を有していてもよいベンゼン環を示し、R1は水素また
は置換されていてもよい炭化水素残基を示し、R3は陰
イオンを形成しうる基またはそれに変じうる基を示し、
Xはフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖2以
下のスペーサーを介して結合していることを示し、R2
はエステル化されていてもよいカルボキシル基を示し、
Yは結合手,−O−,−S(O)m−(式中、m は0,
1または2を示す)または−N(R4)−(式中、R4
水素または置換されていてもよいアルキル基を示す)を
示し、nは1または2の整数を示す]で表わされる化合
物またはその塩など、より具体的にはEP公開第042
5921号公報またはEP公開0459136号公報に
記載されたベンズイミダゾール−7−カルボン酸または
その誘導体の中で、結晶化した物質であればいずれでも
よいが、なかでも上記一般式(I)中、R1は水酸基,
アミノ基,ハロゲンまたは低級(C1-4)アルコキシ基
で置換されていてもよい低級(C1-5)アルキル(好ま
しくは、低級(C2-3)アルキル)を示し、R2は式 −
CO−D[式中、Dは水酸基またはアルキル部分が水酸
基,アミノ,ハロゲン,低級(C2-6)アルカノイルオ
キシ(例、アセチルオキシ,ピバロイルオキシ な
ど),1−低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ
(例、メトキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニル
オキシ,シクロヘキシルオキシカルボニルオキシなど)
あるいは低級(C1-4)アルコキシで置換されていても
よい低級(C1-4)アルコキシを示す]で表わされる基
を示し、環AはR2で表わされる基以外にさらにハロゲ
ン(例、F,Cl,Br など),低級(C1-4)アルキ
ル,低級(C1-4)アルコキシ,ニトロ,式 −CO−
D′[式中、D′は水酸基またはアルキル部分が水酸
基,低級(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカノ
イルオキシ(例、アセチルオキシ,ピバロイルオキシな
ど)あるいは1−低級(C1-6)アルコキシカルボニル
オキシ(例、メトキシカルボニルオキシ,エトキシカル
ボニルオキシ,シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ
など)で置換されていてもよい低級(C1−4)アルコ
キシを示す]で表わされる基,または低級(C1-4)ア
ルキルで置換されていてもよいアミノなどの置換基(好
ましくは、低級(C1-4)アルキル,ハロゲン などの置
換基)を有していてもよいベンゼン環(さらに好ましく
は式R2で表わされる基以外に置換基を有していないベ
ンゼン環)を示し、Yは結合手,−O−,−S−または
−N(R4)−[式中、R4は水素または低級(C1-4
アルキル を示す]を示し、R3は置換されていてもよい
低級(C1-4)アルキル(例、メチル,トリフェニルメ
チル,メトキシメチル,エトキシメチル,p−メトキシ
ベンジル,p−ニトロベンジルなど)あるいはアシル基
(例、低級(C2-5)アルカノイル,ベンゾイルなど)
で保護されていてもよいテトラゾリルまたはカルボキシ
ル基(好ましくは、テトラゾリル基)を示し、n は1を
示し、Xは結合手を示す化合物(I′)が好ましい。
【0011】とりわけ上記一般式(I)中、R1はエチ
ルを示し、R2は1−(シクロヘキシルオキシカルボニ
ルオキシ)エトキシカルボニルを示し、環Aは式R2
表わされる基以外にさらに置換基を有していないベンゼ
ン環を示し、Yは−O−を示し、R3はテトラゾリルを
示し、n は1を示し、Xは結合手を示す化合物、すなわ
ち(±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[[2′−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト(以下、化合物(V)と称することがある。下記構造
式参照)が好ましく用いられる。結晶形はいずれのもの
を用いてもよいが、化合物(V)の場合には、特にEP
公開0459136号公報の実験例1に記載された安定
なC型結晶が望ましい。
【化16】 抗AII作用を有する式(I)の化合物の中でも、該化合
物が結晶性であって、かつ融点が100〜200℃,と
りわけ130〜180℃であるものが安定性の面で好都
合に用いられる。
【0012】本発明に用いる低融点油脂状物質として
は、油脂状を呈し、通常その融点が20〜90℃程度の
もの、好ましくは20〜60℃のものが用いられるが、
有効成分に対して悪影響を及ぼさないものであればいか
なるものでもよい。本発明の経口用医薬組成物を製造す
るにあたって、 低融点油脂状物質は高融点油脂状物質と
比べて有効成分と均一に配合可能なものであり、その結
果、有効成分の分解などが抑えられたより安定な経口用
医薬組成物を得ることができる。また、低融点油脂状物
質としては、水に可溶性であっても不溶性であってもよ
い。ここで、水に可溶性の低融点油脂状物質の例として
は、後述のアルキレンオキサイドの重合体が挙げられ
る。本発明に用いる低融点油脂状物質としては、たとえ
ば炭化水素,高級脂肪酸,高級アルコール,多価アルコー
ルの脂肪酸エステル,多価アルコールの高級アルコール
エーテル,アルキレンオキサイドの重合体もしくは共重
合体 などがあげられるが、なかでも多価アルコールの
脂肪酸エステル,多価アルコールの高級アルコールエー
テル,アルキレンオキサイドの重合体もしくは共重合
体、とりわけアルキレンオキサイドの重合体が好ましく
用いられる。炭化水素としては、たとえばn−ヘプタデ
カン,n−オクタデカン,n−ノナデカン,n−エイコサン,n
−ヘンエイコサン,n−ドコサン,n−トリコサン,n−テト
ラコサン,n−ペンタコサン,n−トリアコンタン,n−ペン
タトリアコンタン,n−テトラコンタン,n−ペンタコンタ
ン等の炭素数17〜50のn−アルカンおよびこれらの
混合物(ペトロレイタム,パラフィンワックス,マイクロ
クリスタリンワックス等)などがあげられる。高級脂肪
酸としては、たとえばカプリン酸,ラウリン酸,ミリスチ
ン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,アラキジン酸,ベヘン
酸,リグノセリン酸,セロチン酸,およびそれらの混合物,
天然油脂から採取される高級脂肪酸などがあげられる。
【0013】高級アルコールとしては、たとえばラウリ
ルアルコール,ミリスチルアルコール,セチルアルコー
ル,ステアリルアルコール,アラキルアルコールおよびそ
れらの混合物,天然油から採取される高級アルコールな
どがあげられる。多価アルコールの脂肪酸エステルとし
ては分子内に2個以上の水酸基を有するアルコール(た
とえばエチレングリコール,プロピレングリコールなど
のアルキレングリコール、ポリエチレングリコール,ポ
リプロピレングリコールあるいはこれらの共重合物など
のポリアルキレングリコール、ソルビトール,蔗糖,フラ
イノースなどの糖類、1,5−ソルビタン,1,4−ソル
ビトール,3,6−ソルビタンなどのソルビトールの分子
内脱水化合物、グリセリン、ジエタノールアミン,ペン
タエリスリトールなど)と脂肪酸(たとえば、酢酸,プロ
ピオン酸,酪酸,ペラルゴン酸,カプリン酸,ウンデシル
酸,ラウリン酸,トリデシル酸,ミリスチン酸,ペンタデシ
ル酸,パルミチン酸,ヘプタデシル酸,ステアリン酸,ノナ
デカン酸,ウンデシレン酸,オレイン酸,エライジン酸,ソ
ルビン酸,リノール酸,リノレン酸,アラキドン酸,ステア
ロール酸など)とのエステル、具体的にはたとえばソル
ビタンモノステアレート,ソルビタントリステアレート,
ソルビタンモノオレエート,ソルビタンセスキオレエー
ト,ソルビタンモノパルミテートなど分子量400〜9
00のソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタントリステアレート,ポリオキシエチレンソル
ビタンモノオレエート,ポリオキシエチレンソルビタン
トリパルミテートなど分子量1000〜1500のポリ
オキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビトールヘキサステアレート,ポリオキシエチレ
ンソルビトールヘキサオレエート,ポリオキシエチレンソルビトールトリ
ステアレート,ポリオキシエチレンソルビトールテトラ
ラウレートなどのポリオキシアルキレンソルビトール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール密ロウ
誘導体などのポリオキシアルキレンソルビトール密ロウ
誘導体、ポリオキシエチレンラノリン誘導体などのポリ
オキシアルキレンラノリン誘導体、プロピレングリコー
ルモノパルミテート,プロピレングリコールモノステア
レート,プロピレングリコールジラウレート,プロピレン
グリコールジミリステート,プロピレングリコールジパ
ルミテート,プロピレングリコールジステアレートなど
分子量200〜700のプロピレングリコール脂肪酸エ
ステル,エチレングリコールモノラウレート,エチレング
リコールパルミテート,エチレングリコールマーガレー
ト,エチレングリコールステアレート,エチレングリコー
ルジラウレート,エチレングリコールジミリステート,エ
チレングリコールジパルミテート,エチレングリコール
ジマーガレートなど分子量500〜1200のエチレン
グリコール脂肪酸エステルなどのアルキレングリコール
脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体な
ど分子量3500〜4000のポリオキシアルキレンヒ
マシ油誘導体,ポリオキシエチレンステアレート,ポリオ
キシエチレンオレエート,ポリオキシエチレンパルミテ
ート,ポリオキシエチレンリノレートなど分子量190
0〜2200のポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、
グリセリンモノアセテート,グリセリンモノプロピオネ
ート,グリセリンモノステアレート,グリセリ ンモノオ
レエート,グリセリンモノパルミテート,グリセリンモノ
リノレートなど分子量300〜600のグリセリンモノ
脂肪酸エステル,蔗糖モノラウレート,蔗糖モノミリステ
ート,蔗糖モノパルミテート,蔗糖モノステアレート,蔗
糖トリミ リステート,蔗糖トリパルミテート,蔗糖トリ
ステアレートなど分子量400〜1300の蔗糖脂肪酸
エステルなどがあげられる。
【0014】多価アルコールの高級アルコールエーテル
としては、多価アルコール(上記多価アルコールの脂肪
酸エステルのアルコール成分としてあげたもの)と高級
脂肪酸アルコール(たとえばセチルアルコール,ステアリ
ルアルコール,オレイルアルコール,オクチルアルコー
ル,デシルアルコール)とのエーテル、具体的にはたとえ
ばポリオキシエチレンラウリルアルコールエーテル,ポ
リオキシエチレンセチルアルコールエーテル,ポリオキ
シエチレンステアリルアルコールエーテル,ポリオキシ
エチレンオレイルアルコールエーテル,ポリオキシエチ
レンオクチルアルコールエーテル,ポリオキシエチレン
デシルアルコールエーテルなどのポリオキシエチレン高
級アルコールエーテル、ポリオキシプロピレンポリオキ
シエチレンセチルアルコールエーテル,ポリオキシプロ
ピレンポリオキシエチレンステアリルアルコールエーテ
ル,ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンオレイル
アルコールエーテル,ポリオキシプロピレンポリオキシ
エチレンオクチルアルコールエーテル,ポリオキシプロ
ピレンポリオキシエチレンラウリルアルコールエーテル
などのポリオキシプロピレンポリオキシエチレン高級ア
ルコールエーテルなどが繁用される。
【0015】アルキレンオキサイドの重合体としては分
子量1,000〜10,000のもの(例、ポリエチレン
グリコール6000)が用いられる。アルキレンオキサ
イドとしては、たとえばエチレンオキサイド,プロピレ
ンオキサイド,トリメチレンオキサイド,テトラヒドロフ
ラン等(好ましくは、エチレンオキサイド)があげられ
る。アルキレンオキサイドの共重合体としては、上記ア
ルキレンオキサイドの二種以上のものの共重合体であっ
て分子量1,000〜10,000のものが用いられる。
これらの低融点油脂状物質は単独で用いてもまたは二種
以上を併用してもよい。これらの低融点油脂状物質は固
体状または液状で有効成分に添加される。本発明は、成
型(造粒,加圧成型など)により製造される固型剤(顆
粒剤,錠剤など、好ましくは錠剤)に、より好都合に適
用される。
【0016】本発明の固型剤を製造するにあたっては、
通常上記したような低融点油脂状物質を有効成分に配合
した後成型することにより行なわれる。これらの配合方
法としては一般に製剤において用いられる配合方法、た
とえば混合,練合,捏和,篩過,撹拌などにより行なわれ
る。たとえば低融点油脂状物質を直接有効成分に添加し
て混合(粉末添加)してもよく、また溶媒を加えて混和
し、常法により練合、造粒、乾燥することもできる。又
低融点油脂状物質を適当な溶媒に溶解した後、有効成分
と均一に混和して常法により練合,造粒,乾燥する(液添
加)などにより配合することもできる。さらに低融点油
脂状物質含有液および有効成分含有液を別々に賦形剤等
の粉末にスプレーして配合してもよい。液添加の場合の
適当な溶媒としては、たとえば水、ジメチルホルムアミ
ド,アセトン,エタノール,プロピルアルコール,イソプロ
ピルアルコール,ブチルアルコール,メチレンクロライ
ド, トリクロルエタンなどの有効成分に悪影響を及ぼさ
ない溶媒が用いられる。配合終了後、公知の加圧成型手
段を用いることにより有効成分を含有する錠剤を製造す
ることができる。但し、加圧成型とは、加圧下に圧縮し
て所望する形態となすことであり、最も一般的にはたと
えば打錠などをいう。これらの低融点油脂状物質の配合
により練合,造粒および加圧成型時の結晶の歪等が少な
くなり、更には、成型性が向上して加圧力が少なくてす
むことも有利に働いているものと考えられる。また、本
願組成物の製造法においては、固型剤に用いられる種々
の添加剤を適当な工程で添加することもできる。たとえ
ば、結晶セルロース(例、アビセルPH 101(旭化成
製)),カルボキシメチルセルロースカルシウム,コーン
スターチ,小麦でんぷん,乳糖,ショ糖,ブドウ糖,硫酸カ
ルシウム,リン酸カルシウム,塩化ナトリウムなどの賦形
剤、アラビアゴム,ゼラチン,メチルセルロース,ポリビ
ニルピロリドン,ヒドロキシプロピルセルロース(以下、
HPCと略称することがある。),ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースなどの結合剤、ステアリン酸マグネシウ
ム,タルク,合成ケイ酸アルミニウム,ラウリル硫酸ナト
リウム,ホウ酸,酸化マグネシウム,パラフィンなどの滑
沢剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤などを添加してもよい。
なお、化合物(V)のように比重が軽い結晶性物質を有
効成分として用いる場合には、HPCなどの結合剤と水
とを含有する濃厚な液に、あらかじめ該物質を分散させ
ておくのが望ましい。さらに、本発明の組成物はコーテ
ィング錠とすることもできる。
【0017】コーティングは自体公知の方法で行うこと
ができ、コーティング剤としては通常用いられるコーテ
ィング剤(例、ヒドロキシプロピルメチルセルロース,
ヒドロキシプロピルセルロース,メチルセルロース,ポ
リビニルピロリドンなど)が用いられ、コーティング助
剤としては、ポリエチレングリコール6000,ポリソ
ルベート(例、ツィーン80など),酸化チタン,ベン
ガラ等の色素などが用いられる。有効成分に低融点油脂
状物質を配合して得られる本発明の経口用医薬組成物に
おいて、低融点油脂状物質は該組成物中、0.5〜15
重量%、好ましくは1〜10重量%、さらに好ましくは
2〜5重量%含有され、また、有効成分は該組成物中、
0.1〜15重量%、好ましくは0.7〜9重量%、さら
に好ましくは1.5〜4重量%含有される。また、 本発
明の経口用医薬組成物は、 崩壊性の面では、 水溶液中で
30分以内に崩壊するものが好ましい。このようにし
て、有効成分に低融点油脂状物質を配合して得られる本
発明の経口用医薬組成物は、成型による経日的な分解が
抑制され、安定な製剤となる。本発明の医薬組成物を哺
乳動物(例、ヒト,イヌ,ウサギ,ラットなど)の高血
圧症,心臓病,脳卒中,腎疾患などの治療に用いる場合
は、錠剤等にして経口的に投与することができる。それ
らの投与量は、有効成分(抗AII作用を有する式(I)
で表される化合物)として1日投与量約1〜50 mg好
ましくは約2〜30mgである。
【0018】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく
説明するがこれらは、本発明を限定するものではない。 実施例1 流動層造粒機(パウレック,FD−3S)を用いて下記処
方に従い、低融点油脂状物質としてポリエチレングリコ
ール6000を用い、抗AII作用を有する式(I)で表
される化合物(有効成分)と混合し、結合液としてヒド
ロキシプロピルセルロースの水溶液をスプレーして造粒
後、乾燥整粒し、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ムおよびステアリン酸マグネシウムを加えて混合し、錠
剤機(菊水製作所 Correct 19K)で7.0mm
φ、隅角平面の杵を用いて重量130mg、圧 力2.0to
n/cm2で打錠した。錠剤を50℃又は40℃で保存し、
経日安定性試 験を行なった。
【0019】
【表1】処 方
【表2】経日安定性試験結果 安定性試験はそれぞれの期間保存後、化合物(V)の含
量を液体クロマトグラフィーで測定してその残存率を百
分率で示した。なお、対照として安定化剤(低融点油脂
状物質)を何も添加しない製剤(B)を用い、低融点油脂
状物質としてポリエチレングリコール6000を添加し
た製剤(A)と比較して試験した。試験結果から明らか
なように、本発明組成物は、対照に比べて化合物(V)
の安定性がすぐれている。
【0020】実施例2 流動層造粒機(グラッド WSG−15)を用いて、他は
実施例1と同様の処方により、低融点油脂状物質として
のポリエチレングリコール6000を水に溶解した液に
化合物(V)を分散させ、乳糖とコーンスターチからな
る粉末にスプレーし、更にヒドロキシプロピルセルロー
スの水溶液をスプレーし、造粒,乾燥,整粒し、カルボ
キシメチルセルロースカルシウムおよびステアリン酸マ
グネシウムを加えて混合し、錠剤機で7.0mmφ、隅角
平面の杵を用いて重量130mg、圧力2.0ton/cm2
打錠した。
【表3】経日安定性試験結果 試験結果から、本発明組成物では、対照に比べて化合物
(V)が極めて安定であることがわかる。
【0021】実施例3 流動層造粒機(パウレック FD−5S)を用いて、他
は実施例1と同様の処方により、低融点油脂状物質とし
てのポリエチレングリコール6000を水に溶解した液
を乳糖とコーンスターチからなる粉末にスプレーし、更
に化合物(V)をヒドロキシプロピルセルロース水溶液
に分散した液をスプレーし、造粒後、乾燥,整粒し、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウムおよびステアリン
酸マグネシウムを加えて混合し、錠剤機(菊水製作所,
Correct 19K)で7.0mmφ,普通面の杵を用いて重
量130mg,圧力2.0ton/cm2で打錠した。さらに、
下記水系コーティング錠処方により、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースを用いて水系コーティング(5m
g)をアクセラコーター24(マネスティー社、英国)
で行った。
【表4】処 方
【表5】経日安定性試験結果 試験結果から、本発明組成物では、対照に比べて化合物
(V)が極めて安定であることがわかる。
【0022】実施例4 撹拌造粒機(パウレック,バーチカルグラニュレーターV
G10)を用いて低融点油脂状物質としてのポリエチレ
ングリコール6000とHPCを水に溶解した液に、化
合物(V)を分散させ、この液を乳糖とコーンスターチ
からなる粉末に添加して練合,乾燥,整粒しカルボキシ
メチルセルロースカルシウムおよびステアリン酸マグネ
シウムを加えて混合し、錠剤機で7.0mmφ、隅角平面
の杵を用いて重量130mg、圧力2.0ton/cm2で打錠
した。
【表6】処 方
【表7】経日安定性試験結果 試験結果から、本発明組成物では、対照に比べて化合物
(V)が極めて安定であることがわかる。
【0023】実施例5 実施例1と同様にして、低融点油脂状物質の種類、量を
下記〔表8〕の処方として錠剤を製造した。これらの錠
剤につき実施例1と同様にして経日安定性試験も行なっ
た。結果を〔表9〕に示した。
【表8】
【表9】 上記の試験結果から低融点油脂状物質を配合した本発明
組成物は化合物(V)の含量安定性がすぐれていること
がわかる。
【0024】実施例6 処方例 実施例1と同様にして、有効成分および低融点油脂状物
質の種類、量を下記〔表10〕の処方として錠剤を製造
できる。
【表10】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、抗AII作用を有し、式
(I)で表される化合物を有効成分とし、これに低融点
油脂状物質を配合することにより、有効成分の分解等が
抑えられ、日を経ても尚有効成分の高い含量が維持でき
るという効果を奏する安定な経口用医薬組成物を得るこ
とができる。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗AII作用を有する式(I) 【化1】 (式中、環Wは置換されていてもよい含窒素複素環残基
    を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに変
    じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接
    または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合している
    ことを示し、nは1または2の整数を示す)で表される
    化合物および低融点油脂状物質を配合してなる経口用医
    薬組成物。
  2. 【請求項2】式(I)で表される化合物が結晶性であっ
    て、その融点が100〜200℃である請求項1記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】式(I)で表される化合物における環Wが
    ベンズイミダゾール環である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】式(I)で表される化合物がベンズイミダ
    ゾール−7−カルボン酸またはその誘導体である請求項
    3記載の組成物。
  5. 【請求項5】式(I)で表される化合物における環Wが
    式(II) 【化2】 (式中、環AはR2で表わされる基以外にさらに置換基
    を有していてもよいベンゼン環を示し、R1は水素また
    は置換されていてもよい炭化水素残基を示し、Rはエ
    ステル化されていてもよいカルボキシル基を示し、Yは
    結合手,−O−,−S(O)m−(式中、m は0,1ま
    たは2を示す)または−N(R4)−(式中、R4は水素
    または置換されていてもよいアルキル基を示す)を示
    す)で表されるベンズイミダゾール環である請求項3記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】式(II)で表されるベンズイミダゾール環
    におけるR2が式−CO−D[式中、Dは水酸基または
    アルキル部分が水酸基,アミノ,ハロゲン,低級(C
    2-6)アルカノイルオキシ,1−低級(C1-6)アルコキ
    シカルボニルオキシあるいは低級(C1-4)アルコキシ
    で置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキシを示
    す]で表わされる基である請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】式(I)で表される化合物におけるR3
    単環状の置換されていてもよい複素環残基である請求項
    1記載の組成物。
  8. 【請求項8】式(I)で表される化合物におけるR3
    テトラゾリルである請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】式(I)で表される化合物が(±)−1−
    (シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2
    −エトキシ−1−[[2′−(1H−テトラゾール−5
    −イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベン
    ズイミダゾール−7−カルボキシラートである請求項1
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】式(I)で表される化合物が2−ブチル
    −1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
    フェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7
    −カルボン酸である請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】低融点油脂状物質の融点が20〜90℃
    である請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】低融点油脂状物質が炭化水素,高級脂肪
    酸,高級アルコール,多価アルコールの脂肪酸エステ
    ル,多価アルコールの高級アルコールエーテルまたはア
    ルキレンオキサイドの重合体もしくは共重合体から選択
    された1種または2種以上である請求項1記載の組成
    物。
  13. 【請求項13】低融点油脂状物質がアルキレンオキサイ
    ドの重合体である請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】低融点油脂状物質を10重量%以下含有
    する請求項1記載の組成物。
  15. 【請求項15】式(I)で表される化合物が(±)−1
    −(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
    2−エトキシ−1−[[2′−(1H−テトラゾール−
    5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
    ンズイミダゾール−7−カルボキシラートであり、低融
    点油脂状物質がアルキレンオキサイドの重合体である請
    求項1記載の組成物。
  16. 【請求項16】抗AII作用を有する式(I) 【化3】 (式中、環Wは置換されていてもよい含窒素複素環残基
    を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに変
    じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接
    または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合している
    ことを示し、nは1または2の整数を示す)で表される
    化合物に低融点油脂状物質を配合した後成型することを
    特徴とする経口用医薬組成物の製造法。
  17. 【請求項17】成型が加圧成型である請求項16記載の
    製造法。
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